JPH0432559Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ボンベ等の高圧ガス容器への高圧ガ
ス充填用に供する弁付き高圧ガス充填用金具に関
するものである。

（従来の技術） この種の高圧ガス容器における高圧ガスの供給
用弁に形成されているガスの充填用口に接続して
高圧ガスの充填にあたつて、これまで一般的に使
用されてきた高圧ガス充填用金具Y₁は、第３図
に示したように、後端部側に高圧ガス供給源から
の高圧ガス給送管５の先端部が固定せられた基管
部６の先端部は端面に気密保持用のパツキング８
が添着せられた鍔部７となされた高圧ガス充填用
嘴管A₁と、高圧ガス容器Ｘにおける高圧ガスの
供給用弁１に形成されている充填用口２の外壁面
に刻設せられた螺糸４に螺合せしめる螺糸９を内
壁面に備え、前記嘴管A₁を充填用口２に気密に
連結固定せしめるための袋ナツト状の連結部材
B₁とで構成せられたものであつた。

（本考案が解決しようとする問題点） したがつて、高圧ガス容器Ｘへの高圧ガス充填
後、高圧ガス容器Ｘのガスの供給用弁１と高圧ガ
ス供給源側の弁を閉じ、連結部材B₁を逆転し、
高圧ガス充填用嘴管A₁と充填用口２との連結固
定状態を解くと、空気等の不純物が前記嘴管A₁
よりのガス給送管５内に流れ込み、次回のガス充
填の際に、これがガス中に混入し、高圧ガス容器
Ｘ内に充填されることとなる。

よつて、高圧ガス化される水素ガス、アルゴン
ガス、窒素ガス、ヘリウムガス、フロンガス等の
如く、高純度であることが要求されるガスの容器
への充填にあたつては、純度の低下という避け得
ないなどの重要な問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上述の如き問題に鑑み、特にこの種
従来よりの高圧ガス充填用金具における連結部材
B₁により高圧ガス容器Ｘの充填用口２に気密に
連結固定せしめられる高圧ガス充填用嘴管A₁を
改良し、これに前記充填用口２への着脱に伴つて
自動的に開閉せしめられる弁体を装備せし弁付き
高圧ガス充填用嘴管となしたもので、これは後端
部側に高圧ガス供給源からのガス給送管の接続部
を備えたガス通路付きの基管の前端部側に弁室形
成用筒体部装着用筒体が連設せしめられた基管部
の弁室形成用筒体部装着用筒体には、前端壁を備
えた弁室形成用筒体部本体の前端壁の内壁面側に
は弁座が形成され、外壁面側からは中央部に前記
弁座内に開口せしめられたガス通路を有する弁体
押送用筒体部案内用筒体が延設せしめられてなる
弁室形成用筒体部を装着して弁室を形成し、該弁
室内には、弁面が前記弁座に気密に当接するよう
ばねによつて常時前記弁座方向に付勢せしめられ
ており、かつ前記弁面が前記弁座に当接している
とき、前記弁体押送用筒体部案内用筒体のガス通
路内を通して弁体押送力伝達用杆が付設せしめら
れた弁体を主体とする弁体部を配装すると共に、
前記弁体押送用筒体部案内用筒体には、高圧ガス
容器におけるガスの供給用弁に形成された充填用
口に気密保持可能に当接せしめられる当接用部
と、ガス通路および前記弁体押送力伝達用杆の前
端が当接せしめられる当接面部とを備えた弁体押
送用筒体部を気密を保つて摺動自在に嵌装せしめ
てなる弁付き高圧ガス充填用嘴管と、前記弁付き
高圧ガス充填用嘴管に装着せられていて、前記充
填用口への装着の度合の進行につれて前記弁体押
送用筒体部の当接用部が前記充填用口に気密に当
接せしめた後は、弁体押送用筒体部を前記弁体押
送用筒体部案内用筒体に対して相対的な摺動を行
なわせ、前記弁体押送力伝達用杆を介して前記弁
室内の弁体を前記ばねの付勢力に抗して移動させ
て弁体の弁面を弁室の弁座から離間させ、高圧ガ
ス供給源からのガスを前記充填用口を介して高圧
ガス容器に充填可能となす連結部材とで構成した
ところに特徴がある。

（作用） 本考案に係る弁付き高圧ガス充填用金具は、従
来よりの高圧ガス充填用金具と同様に高圧ガス容
器における供給用弁に形成されている充填用口に
連結固定して使用するものであり、かつ上述の如
く、弁付き高圧ガス充填用嘴管と、この嘴管に装
着されていて、この嘴管を高圧ガス容器における
ガスの供給用弁に形成されている充填用口に連結
固定するための連結部材とよりなり、これが不使
用時には、弁付き高圧ガス充填用嘴管における弁
室の弁座には付勢用のばねによつて弁体の弁面が
気密を保つて当接してガス通路を閉塞し、弁付き
高圧ガス充填用嘴管よりのガスの漏れや噴出のみ
か、この嘴管を通して高圧ガス供給源からのガス
給送管内のガス中に空気等の不純物が混入するこ
とは完全に阻止されている。

そして、これが使用にあたつて、連結部材によ
つて弁付き高圧ガス充填用嘴管を前記充填用口に
連結固定すれば、この連結固定の度合の進行につ
れて、弁付き高圧ガス充填用嘴管における弁体押
送用筒体部の当接用部が充填用口に気密に当接せ
しめられた後は、該弁体押送用筒体部を弁体押送
用筒体部案内用筒体に対して相対的に摺動させ、
これによつて、弁体押送力伝達用杆を介し、これ
と一体の弁体部の弁体をばねの付勢力に抗して移
動させて弁体の弁面を弁室の弁座から離間させる
こととなるから、高圧ガス供給源からのガスを充
填用口を介して高圧ガス容器に充填することがで
きることとなる。

また、高圧ガス容器へのガスの充填後、上記と
は逆の操作によつて、高圧ガス容器からの本考案
に係る弁付き高圧ガス充填用金具の取外しにあた
つては、弁体の弁面が弁室の弁座に気密に当接し
た後で、高圧ガス容器におけるガスの供給用弁に
形成されているガスの充填用口から取外し得るよ
うになるので、弁付き高圧ガス充填用嘴管よりの
ガスの漏れや噴出のみか、この嘴管を通して空気
等の不純物が高圧ガス供給源からのガス給送管内
のガスへの混入は完全に阻止されている。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図示した第１図と第２
図によつて詳細に説明することとする。なお、図
中における高圧ガス容器は、第３図に示したもの
と同一であるので、これには第３図に付けた符号
を付して説明を省略する。

図において、Y₂は本考案になる弁付き高圧ガ
ス充填用金具にして、これはそれぞれ後述する弁
付き高圧ガス充填用嘴管A₂と連結部材B₂とで構
成せられている。

そして、A₂なる弁付き高圧ガス充填用嘴管は
基管部１０と、弁室形成用筒体部２０と、弁体部
３０それにガス通路を連通する方向に弁体部３０
における弁体３１を押送する弁体押送用筒体部４
０を主体として形成されている。

ところで、上記基管部１０は、高圧ガス供給源
（図示省略）に連接されたガス給送管５が後端部
側に溶接等によつて接続され、かつガス給送管５
のガス給送孔５′と略同径のガス給送用小径孔１
２を備えた基管１１の前端部には、段部１３を介
して大径孔を有し、かつその内壁面には後述の弁
室形成用筒体部２０における螺糸２２が外壁面に
刻設せられた弁室形成用筒体部本体２１を螺入す
るための弁室形成用筒体部装着用筒体としての螺
糸１４が施された大径の弁室形成用筒体部本体螺
入用螺糸付き筒体１５を連設すると共に、前記小
径孔１２の開口端部には、該小径孔１２と同芯的
で、該小径孔１２より大径の弁体閉塞方向付勢用
ばね受け凹部１６を施すことによつて形成されて
おり、また弁室形成用筒体部２０は、外壁面に前
記螺糸１４に螺合する螺糸２２が刻設せられ、前
端壁２３を備えて弁室２５を形成する弁室形成用
筒体部本体２１を主体とし、この前端壁２３は、
その内壁面側に弁座２４を備え、またその外壁面
側からは前方に弁室形成用筒体部本体２１と同芯
的で、これよりは小径であつて、Ｏリング２８の
施された外壁面は後述の弁体押送用筒体部４０の
筒体４１が気密を保つて摺動せしめられる摺動面
となされ、かつ中央部には、一方が弁座２４内に
開口せしめられていて、後述の弁体押送力伝達用
杆３７の挿通孔を兼ねたガス通路２７が貫通せし
められた弁体押送用筒体部案内用筒体２６を延設
せしめることによつて形成せられている。なお、
２９は気密保持用のパツキングである。

また、弁体部３０は、前記弁室形成用筒体部本
体２１で形成された弁室２５内で摺動自在な短円
柱状体の外周面には軸芯方向に数条のガス流路用
溝３２が形成され、前端面には前記弁座２４に気
密に当接せしめるための弁シート３３を施して弁
面３４となすと共に、後端面には前記ばね受け凹
部１６と共同して弁体閉塞方向付勢用ばね３５の
一端部を嵌入当接せしめている弁体閉塞方向付勢
用ばね受け凹部３６が形成された弁体３１を主体
とし、この主体である弁体３１の弁面３４の中央
部に後端部の螺子部３８を螺入することによつて
弁体３１に固定され、弁体３１が弁体閉塞方向付
勢用ばね３５によつて押送されて弁面３４が弁座
２４に気密に当接せしめられているとき、前端部
が前記ガス通路２７を挿通して前記弁体押送用筒
体案内用筒体２６の前端部より突出し、後述の弁
体押送用筒体部４０における前端壁４２の当接用
面部４６に突当る長さの弁体押送力伝達用杆３７
が付設せしめられてなるものである。

また、弁体押送用筒体部４０は、上記弁体押送
力伝達用杆３７を介し、前記弁体閉塞方向付勢用
ばね３５の付勢力に抗して弁体３１を押送し、弁
体３１の弁面３４をその弁座２４から離間させて
ガス通路２７を高圧ガス供給源側に連通せしめる
ためのものにして、これは外径が前記弁室形成用
筒体部本体螺入用螺糸付き筒体１５等と略同径
で、前記弁体押送用筒体部案内用筒体２６に気密
を保つて摺動せしめられる内径を有する筒体４１
とその前端壁４２とよりなる前端壁付き筒体にお
ける前端壁４２は、その外壁面側に高圧ガス容器
Ｘにおける高圧ガスの供給用弁１に形成されてい
る充填用口２の端面３に気密に当接せしめられる
パツキング４４付き当接用段壁４３と、充填用口
２内に嵌入せしめられる嵌入用突壁４５とを備
え、さらに前端壁４２の内壁面に当接する前記弁
体押送力伝達用杆３７の前端面の当接用面部４６
を残して、内壁面から嵌入用突壁４５の端面に貫
通した数個のガス通路４７を備えている。

もう一つの構成部材のB₂なる連結部材は、高
圧ガス容器Ｘにガスを充填する際に、該高圧ガス
容器Ｘにおける高圧ガスの供給用弁１に形成され
ている高圧ガスの充填用口２に上記弁付き高圧ガ
ス充填用嘴管A₂を気密に連結固定するものにし
て、この連結部材B₂は、前記基管部１０におけ
る基管１１を挿通させると共に、この基管１１に
対して回転自在となすための透孔５２を有し、こ
の連結部材B₂構成用のハンドル５７のボス部に
設けられた透孔５８に嵌入し得る外径となされた
外壁面部には、嵌装したハンドル５７を固定する
ための連結部材B₂構成用のロツクナツト５９，
５９螺着用の螺糸５３が刻設せられた基筒部５１
と、この基筒部５１の先端部に形成せられた鍔部
５４と、この鍔部５４に前記段部１３との係合用
面部５４′を残し、その周縁部より前記弁付き高
圧ガス充填用嘴管A₂構成用の弁室形成用筒体部
本体螺入用螺糸付き筒体１５や弁体押送用摺動筒
体部４０等を嵌装可能な内径を有し、その内壁面
の前方部に前記充填用口２の外壁面に刻設された
螺糸４と螺合する螺糸５６が施されている筒管部
５５とからなる袋ナツト状の連結部材本体部５０
と、前記透孔５８が設けられたボス部を有するハ
ンドル５７およびロツクナツト５９，５９とで形
成せられている。

すなわち、本考案によつて構成せられた弁付き
高圧ガス充填用金具Y₂は、上述の如き弁付き高
圧ガス充填用嘴管A₂と連結部材B₂とよりなり、
これが使用にあたつては、この種従来のものと同
様、連結部材B₂におけるハンドル５７を操作し、
これによつて連結部材本体部５０を回動させ、そ
の筒管部５５の螺糸５６を高圧ガス容器Ｘにおけ
る高圧ガスの供給用弁１に形成されているガスの
充填用口２の螺糸４に、第１図に示したように螺
合螺入し、続いて行なわれる螺入の度合に応じて
連結部材本体部５０における係合用面部５４′に
係合している段部１３を介して弁付き高圧ガス充
填用嘴管A₂を押送し、弁体押送用筒体部４０の
嵌入用突壁４５を充填用口２内に嵌入させ、気密
保持用パツキング４４を備えた当接用段壁４３を
充填用口２の端面３に気密に当接させ、第２図に
示したように、弁付き高圧ガス充填用嘴管A₂を
充填用口２に連結固定するのであるが、この連結
固定の過程において、前記当接用段壁４３が充填
用口２の端面３に気密に当接させられた後は、弁
体押送用筒体部４０とは、該筒体部４０の前端壁
４２の当接用面部４６に、弁体閉塞方向付勢用ば
ね３５によつて弁座２４に気密に接触しガス通路
２７を閉塞している弁体３１と一体的の弁体押送
力伝達用杆３７とは停止せしめられるも、弁付き
高圧ガス充填用嘴管A₂における基管部１０と弁
室形成用筒体部２０とは連結部材B₂によつて押
送され、弁体部３０における弁体３１は弁室形成
用筒体部２０における弁室形成用筒体部本体２１
の弁座２４との気密な接触を解かれ、ガスの供給
源から高圧ガス容器Ｘまでの一連のガス通路が形
成され、高圧ガス容器Ｘへのガスの充填が可能と
なる。

そして、高圧ガス容器Ｘへのガスの充填作業の
終了後は、連結部材B₂による高圧ガス容器Ｘへ
の取付け操作とは逆の操作によつて、連結部材
B₂と共に弁付き高圧ガス充填用嘴管A₂を高圧ガ
ス容器Ｘにおける供給用弁１の充填用口２から取
外す際に、完全に取外される前に、弁付き高圧ガ
ス充填用金具Y₂は第２図の状態から第１図の状
態に戻り、弁体部３０における弁体３１の弁面３
４は、弁室形成用筒体部本体螺入用螺糸付き筒体
１５に弁室形成用筒体部本体２１を螺入して形成
した弁室２５内の弁座２４に気密に当接し、空気
等の不純物がガス給送管５内に流入することを完
全に阻止することとなる。

したがつて、本考案になる弁付き高圧ガス充填
用金具Y₂によれば、空気等の不純物が混入しい
ガスを高圧ガス容器Ｘに充填することができるこ
ととなる。

なお、上記の実施例における連結部材B₂の連
結部材本体部５０を構成する基筒部５１を筒管部
５５の外径と内径と同形に形成して単一の円筒体
となし、弁付き高圧ガス充填用嘴管A₂における
基管部１０の基管１１なり弁室形成用筒体部本体
螺入用螺糸付き筒体１５なりの外壁面に環状凹溝
を形成し、前記円筒体に螺入した押し螺子の先端
部を前記環状凹溝に係合させて円筒体を回転自在
となしたり、または前記円筒体の内壁面の前後両
端部に逆方向の螺糸を刻設すると共に、弁室形成
用筒体部装着筒体としての弁室形成用筒体部本体
螺入用螺糸付き筒体１５等の外壁面に螺糸を刻設
し、ターンバツクル式のものとしたり、あるいは
ハンドル５７やロツクナツト５９，５９等に代え
て、スパーナ等によつて連結部材B₂を回動する
ようにしてもよい。

（考案の効果） 以上の記載から明らかなように、本考案に係る
弁付き高圧ガス充填用金具によるときは、これが
不使用時は勿論のこと、これを高圧ガス容器への
連結固定時とその取外し時とを問わず、本考案に
係る弁付き高圧ガス充填用金具からのガスの漏れ
や噴出は当然のこと、高圧ガスの供給源と本考案
に係る弁付き高圧ガス充填用金具とを接続連結し
ているガスの給送管内のガス中に空気等の不純物
が混入することを完全に阻止しているので、高純
度であることが要求されるガスの充填にあたつて
も、その純度を少しも低下させることなく、高圧
ガス容器への充填が行ない得ることとなつた。

【図面の簡単な説明】

図面の第１図と第２図は本考案に係る弁付き高
圧ガス充填用金具の実施例を示すものにして、第
１図はこれを高圧ガス容器における高圧ガスの供
給用弁に形成されているガスの充填用口への装着
初期でもあり、かつ充填用口よりの取外し直前で
もある状態による要部構成説明用縦断面図で、第
２図は装着完了時における状態を第１図中の鎖線
内だけを拡大して示した要部構成説明縦断面図で
あり、第３図は従来の高圧ガス充填用金具の使用
状態を示した要部構成概略説明用縦断面図であ
る。 Ｘ……高圧ガス容器、１……供給用弁、２……
充填用口、３……端面、４……螺糸、Y₂……弁
付き高圧ガス充填用金具、A₂……弁付き高圧ガ
ス充填用嘴管、１０……基管部、１１……基管、
１２……ガス給送用小径孔、１３……段部、１４
……螺糸、１５……弁室形成用筒体部本体螺入用
螺糸付き筒体、１６……弁体閉塞方向付勢用ばね
受け凹部、２０……弁室形成用筒体部、２１……
弁室形成用筒体部本体、２２……螺糸、２３……
前端壁、２４……弁座、２５……弁室、２６……
弁体押送用筒体部案内用筒体、２７……ガス通
路、２８……Ｏリング、３０……弁体部、３１…
…弁体、３２……ガス流路用溝、３３……弁シー
ト、３４……弁面、３５……弁体閉塞方向付勢用
ばね、３６……弁体閉塞方向付勢用ばね受け凹
部、３７……弁体押送力伝達用杆、３８……螺子
部、４０……弁体押送用筒体部、４１……筒体、
４２……前端壁、４３……当接用段壁、４４……
パツキング、４５……嵌入用突壁、４６……当接
用面部、４７……ガス通路、B₂……連結部材、
５０……連結部材本体部、５１……基筒部、５２
……透孔、５３，５６……螺糸、５４……鍔部、
５４′……係合用面部、５５……筒管部、５７…
…ハンドル、５８……ボス部に設けられた透孔、
５９……ロツクナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端部側に高圧ガス供給源からのガス給送管の
   接続部を備えたガス通路付きの基管の前端部側に
   弁室形成用筒体部装着用筒体が連設せしめられた
   基管部の弁室形成用筒体部装着用筒体には、前端
   壁を備えた弁室形成用筒体部本体の前端壁の内壁
   面側には弁座が形成され、外壁面側からは中央部
   に前記弁座内に開口せしめられたガス通路を有す
   る弁体押送用筒体部案内用筒体が延設せしめられ
   てなる弁室形成用筒体部を装着して弁室を形成
   し、該弁室内には、弁面が前記弁座に気密に当接
   するようにばねによつて常時前記弁座方向に付勢
   せしめられており、かつ前記弁面が前記弁座に当
   接しているとき、前記弁体押送用筒体部案内用筒
   体のガス通路内を通して弁体押送力伝達用杆が付
   設せしめられた弁体を主体とする弁体部を配装す
   ると共に、前記弁体押送用筒体部案内用筒体に
   は、高圧ガス容器におけるガスの供給用弁に形成
   された充填用口に気密保持可能に当接せしめられ
   る当接用部と、ガス通路および前記弁体押送力伝
   達用杆の前端が当接せしめられる当接面部とを備
   えた弁体押送用筒体部を気密を保つて摺動自在に
   嵌装せしめてなる弁付き高圧ガス充填用嘴管と、
   前記弁付き高圧ガス充填用嘴管に装着せられてい
   て、前記充填用口への装着の度合の進行につれて
   前記弁体押送用筒体部の当接用部が前記充填用口
   に気密に当接せしめた後は、弁体押送用筒体部を
   前記弁体押送用筒体部案内用筒体に対して相対的
   な摺動を行なわせ、前記弁体押送力伝達用杆を介
   して前記弁室内の弁体を前記ばねの付勢力に抗し
   て移動させて弁体の弁面を弁室の弁座から離間さ
   せ、高圧ガス供給源からのガスを前記充填用口を
   介して高圧ガス容器に充填可能となす連結部材と
   で構成したことを特徴とする弁付き高圧ガス充填
   用金具。