JPH0432428Y2 - - Google Patents

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JPH0432428Y2
JPH0432428Y2 JP5789287U JP5789287U JPH0432428Y2 JP H0432428 Y2 JPH0432428 Y2 JP H0432428Y2 JP 5789287 U JP5789287 U JP 5789287U JP 5789287 U JP5789287 U JP 5789287U JP H0432428 Y2 JPH0432428 Y2 JP H0432428Y2
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JP
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eaves
shape
movable
solar radiation
temperature
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JP5789287U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、形状記憶合金製の駆動部材を用い
て、庇(ひさし)自体又は庇に対して揺動自在に
取り付けられた羽根が、自動的に、夏期の高温時
には直達日射が建物の窓等の開口部に照射される
のを遮蔽する位置をとり、冬期の低温時には直達
日射が開口部に照射されるのを遮蔽しない位置を
とるようにした可動庇に関する。
〔従来の技術〕
建物の窓から透過する日射量は、夏期冷房時に
はそのまま冷房負荷となり、その量は冷房負荷全
体の1〜2割にもなる。このため、従来は、窓の
室内側にブラインドを設置したり、あるいは最近
では選択吸収フイルムを貼る等の対策を施してい
る。また、夏期冷房時の日射を遮蔽する極く一般
的な確実な方法としては庇がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述したブラインドは、一度セ
ツトされると余程のことがない限り調整すること
がなく、室内側の美観を損ねる。また、選択吸収
フイルムは確かに夏期には可視光線のみ透過させ
るために有効であるが、逆に冬期の暖房時には日
射が透過しないため、暖房負荷の増大を招く等、
一長一短がある。さらに、庇を取り付けること
は、建物の外観を損ねる等の理由で、大規模建物
では殆ど実施されておらず、壁面より窓をセツト
バツクする等、極めて消極的な方法がとられてき
たに過ぎない等の問題点があつた。
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、人手により調整することな
く、屋外条件に対応して自動的に無動力で窓等の
開口部への直達日射を調整し、夏期冷房時及び冬
期暖房時の空調負荷を1〜2割低減でき、かつ冷
凍機、ボイラ等のイニシヤルコストや電気代、燃
料代等のランニングコスト等を低減できるように
した可動庇を提供することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この考案の可動庇は、建物の外壁の開
口部の屋外上部に取り付けられた庇であつて、そ
の庇自体に直接的に又はその庇に対して揺動自在
に取り付けられた羽根に連動的に連結されて、高
温時にその庇又はその羽根に直達日射が開口部に
照射されるのを遮蔽する位置をとらせる高温時形
状と、低温時にその庇又はその羽根に直達日射が
開口部に照射されるのを遮蔽しない位置をとらせ
る低温時形状との間で形状が変化する形状記憶合
金製の駆動部材を備えたものである。
〔作用〕
夏期の高温時には、形状記憶合金製の駆動部材
が高温時形状をとり、これにより庇自体又は羽根
が直達日射が建物の窓等の開口部に照射されるの
を遮蔽する位置をとり、これにより冷房負荷が低
減される。
また、冬期の低温時には、駆動部材が低温時形
状をとり、これにより庇自体又は羽根が直達日射
が建物の窓等の開口部に照射されるのを遮蔽しな
い位置をとり、これにより暖房負荷が低減され
る。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
まず第1実施例の構成を説明する。
第1図及び第2図において、建物1の開口部で
ある窓2の屋外の上部に、回転ヒンジ3を介して
可動庇4の一方側の辺を取り付けて、可動庇4を
揺動自在とし、この可動庇4の反対側の辺を2本
の駆動部材5により建物1に連結して支持する。
6は可動庇4に固定された固定羽根である。
駆動部材5は形状記憶合金により板又はケーブ
ル状に形成され、かつ黒または灰色等の日射吸収
率の高い色彩に塗装され、この駆動部材5は、予
め設定された変態温度よりも高温である夏期に
は、第2図aに示す、伸びた形状である高温時形
状をとり、変態温度よりも低温である冬期及び中
間期には、第2図bに示す、折り畳まれた形状で
ある低温時形状をとる。
この第1実施例の可動庇の動作は、高温である
夏期の日射が強い時には、第2図aに示すよう
に、駆動部材5が伸びて可動庇4が壁と直角な水
平方向に張り出す位置をとる。このため、直達日
射Aは可動庇4の固定羽根6により反射され遮蔽
されて、窓2には照射されず、窓2は屋外から室
内への天空日射のみを透過する。
これにより、夏期冷房時には1〜2割の冷房負
荷低減が図れる。
また、低温である冬期及び中間期の日射が弱い
時には、第2図bに示すように、駆動部材5が折
り畳まれて可動庇4が壁と平行に持ち上げられた
位置をとる。このため、直達日射Aは可動庇4に
よつては遮蔽されずに窓2に照射されるととも
に、さらに窓2は屋外から室内への天空日射Bを
透過する。
これにより、冬期暖房時には1〜2割の暖房負
荷低減が図れる。
すなわち、形状記憶合金製の駆動部材5は、外
気温センサの機能と、可動庇4を移動させる無動
力の駆動源としての機能を果たすものである。
次ぎに第2実施例を第3図ないし第6図により
説明する。
先ず構成を説明すると、第1実施例と同様の可
動庇4を回転ヒンジ8により窓2の屋外上部に揺
動自在に取り付け、その可動庇4の反対側の辺に
連結する形状記憶合金製の駆動部材9は、第3図
及び第4図に示す、高温時の伸びた高温時形状
と、第5図及び第6図に示す、低温時のスプリン
グ状に縮んだ低温時形状との間で形状が変化す
る。
その他の構成は第1実施例と同様でよい。
この第2実施例の動作は、高温である夏期に
は、第3図及び第4図に示すように、駆動部材9
が伸びて可動庇4が壁と直角な水平方向に張り出
す位置をとり、低温である冬期及び中間期には、
第5図及び第6図に示すように、駆動部材9がス
プリング状に縮んで可動庇4が引き上げられた位
置をとる。
その他の動作は第1実施例の動作と同様であ
る。
次ぎに第3実施例を第7図ないし第10図によ
り説明する。
先ず構成を説明すると、可動庇11の一方側の
辺は窓2の屋外上部に固定されるとともに、この
可動庇11は、両側部の数個所に設けられた折り
畳みヒンジ12により、水平方向に蛇腹状に折り
畳み自在に形成され、第7図及び第8図に示す、
伸びた位置と、第9図及び第10図に示す、折り
畳まれて縮んだ位置とをとる。
そして、可動庇11の先端側の辺と建物1との
間が形状記憶合金製の駆動部材13で連結され、
この駆動部材13は、第7図及び第8図に示す、
高温時の伸びた高温時形状と、第9図及び第10
図に示す、低温時のU字形に湾曲した低温時形状
との間で形状が変化する。
その他の構成は第1実施例と同様でよい。
この第3実施例の動作は、高温である夏期に
は、第7図及び第8図に示すように、駆動部材1
3が伸びて可動庇11が壁と直角な水平方向に屋
外側に張り出す位置をとり、低温である冬期及び
中間期には、第9図及び第10図に示すように、
駆動部材13がU字形に湾曲して可動庇11が折
り畳みヒンジ12により折り畳まれて窓2側に縮
んだ位置をとる。
その他の動作は第1実施例の動作と同様であ
る。
次ぎに第4実施例を第11図及び第12図によ
り説明する。
先ず構成を説明すると、庇15は窓2の屋外上
部に固定された固定型とし、この固定庇15の枠
内に適宜の間隔で配置された回転ヒンジ16によ
り可動羽根17を固定庇15に対して揺動自在に
取り付け、これらの可動羽根17の上部を連結棒
18により連結して全ての可動羽根17が一体に
揺動するようにし、この連結棒18の先端を固定
庇15の先端側に形成した貫通孔15aから固定
庇15の外部に突出させる。
そして、その固定庇15の貫通孔15a部分に
形状記憶合金製の帯状の駆動部材19を配置し、
その駆動部材19の両端を固定庇15に固定する
とともに、その駆動部材19の中央部分に連結棒
18の先端を固定する。
この駆動部材19は、第12図aに示すよう
に、高温時の縮んで真つ直ぐとなつた高温時形状
と、第12図bに示すように、低温時の伸びて湾
曲した低温時形状との間で形状が変化する。
この第4実施例の動作は、高温である夏期に
は、第12図aに示すように、駆動部材19が縮
んで真つ直ぐに伸び、このため連結棒18を介し
て可動羽根17が時計方向に回動して、直達日射
が窓に照射されるのを遮蔽する位置をとり、低温
である冬期及び中間期には、第12図bに示すよ
うに、駆動部材19が伸びて湾曲し、このため連
結棒18を介して可動羽根17が反時計方向に回
動して、直達日射が窓に照射されるのを遮蔽しな
い位置をとる。
上述した各実施例において、建物の壁面は予想
以上に風速が速いので、この風圧による可動庇
4,11あるいは固定庇15の破壊を防ぐため、
可動庇4,11あるいは固定庇15を有孔板で構
成してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の可動庇は、そ
の庇自体に直接的に又は庇に対して揺動自在に取
り付けられた羽根に連動的に連結されて、高温時
にその庇又はその羽根に直達日射が開口部に照射
されるのを遮蔽する位置をとらせる高温時形状
と、低温時にその庇又はその羽根に直達日射が開
口部に照射されるのを遮蔽しない位置をとらせる
低温時形状との間で形状が変化する形状記憶合金
製の駆動部材を備えた構成としたため、人手によ
り調整することなく、屋外条件に対応して自動的
に無動力で窓等の開口部への直達日射が調整さ
れ、夏期冷房時及び冬期暖房時の空調負荷を1〜
2割低減でき、かつ冷凍機、ボイラ等のイニシヤ
ルコストや電気代、燃料代等のランニングコスト
等を低減でき、さらに、構造が簡単で、取付けも
極めて容易であり、故障の心配がなく、保守も不
要であり、動力を使用しないので省エネルギを図
ることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の可動庇の第1実施例を示す
斜視図、第2図はその第1実施例の動作を説明す
る断面図、第3図は第2実施例の高温時の状態を
示す斜視図、第4図はその第2実施例の高温時の
動作を説明する断面図、第5図はその第2実施例
の低温時の状態を示す第3図と同様の斜視図、第
6図はその第2実施例の低温時の動作を説明する
第4図と同様の断面図、第7図は第3実施例の高
温時の状態を示す斜視図、第8図はその第3実施
例の高温時の動作を説明する断面図、第9図はそ
の第3実施例の低温時の状態を示す第7図と同様
の斜視図、第10図はその第3実施例の低温時の
動作を説明する第8図と同様の断面図、第11図
は第4実施例を示す斜視図、第12図はその第4
実施例の動作を説明する断面図である。 1……建物、2……窓、3,8,16……回転
ヒンジ、4,11……可動庇、5,9,13,1
9……駆動部材、6……固定羽根、12……折り
畳みヒンジ、15……固定庇、17……可動羽
根。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物の外壁の開口部の屋外上部に取り付けられ
    た庇であつて、該庇自体に直接的に又は該庇に対
    して揺動自在に取り付けられた羽根に連動的に連
    結されて、高温時に該庇又は該羽根に直達日射が
    前記開口部に照射されるのを遮蔽する位置をとら
    せる高温時形状と、低温時に該庇又は該羽根に直
    達日射が前記開口部に照射されるのを遮蔽しない
    位置をとらせる低温時形状との間で形状が変化す
    る形状記憶合金製の駆動部材を備えた可動庇。
JP5789287U 1987-04-16 1987-04-16 Expired JPH0432428Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5789287U JPH0432428Y2 (ja) 1987-04-16 1987-04-16

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JP5789287U JPH0432428Y2 (ja) 1987-04-16 1987-04-16

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Publication Number Publication Date
JPS63165025U JPS63165025U (ja) 1988-10-27
JPH0432428Y2 true JPH0432428Y2 (ja) 1992-08-04

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ID=30888003

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JP5789287U Expired JPH0432428Y2 (ja) 1987-04-16 1987-04-16

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008075321A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Kamimura Tekko Kk 跳ね上げ式可動屋根装置
KR100874612B1 (ko) * 2007-05-28 2008-12-17 주식회사 은성테크닉스 방화 차양장치
JP5601527B2 (ja) * 2011-03-03 2014-10-08 清水建設株式会社 可動庇

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JPS63165025U (ja) 1988-10-27

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