JPH04324004A - 燃焼装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、燃焼装置の改善に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来の燃焼装置の要部を示す断面
構造図である。図において、１は気化筒、２は気化筒１
の予熱ヒーター、３は気化筒１の上部中央に配された整
流筒でありネジ締めされている。４は整流筒３の上部に
固定されたバーナヘッド、４ａはバーナヘッド４の周囲
に形成された炎孔、５は炎孔４ａに沿って設けられた金
網、６は整流板、７、８はバーナヘッド４を整流筒３に
固定するためのボルト、ネジである。９はバーナヘッド
の炎孔４ａを囲んで気化筒１の周囲に配設された保炎リ
ングであって、炎孔４ａに対向する上部円筒部９ａとテ
ーパ部９ｂ、気化筒１と内接する下部円筒部９ｃ、図示
していないクランプで気化筒１と固定される下部水平部
９ｄからなる。１０は火花をバーナヘッドの炎孔４ａ近
傍に送るスパークプラグ、１１は図示していない送風機
から気化筒１に空気を送るノズル、１２はノズル１１の
内部を通って液体燃料を噴射するニードルである。また
、１３は燃焼時における燃焼火炎を示している。

【０００３】次にこの動作を説明する。灯油はカートリ
ッジタンク側からニードル１２を通って気化筒１に入る
が、この時、気化筒１にはノズル１２より燃焼用空気が
圧送されているので、灯油がニードル１２から滴下する
瞬間微粒化し霧化する。霧化した灯油は、気化筒１が予
熱ヒーター２で暖められているので瞬時にガス化して圧
送されている空気と混合する。この混合ガスは整流筒３
及び整流板６を通ってバーナヘッド４に入り、その炎孔
４ａ及び金網５から噴出され、これがスパークプラグ１
０で点火されて燃焼し火炎１３を発生させる。

【０００４】ここにおいて、保炎リング９は、火炎１３
の拡がり過ぎの防止、排ガス特性の安定化、気化筒１の
温度の安定化等の作用をなしている。従って、使用され
ている保炎リング９が、予め各種の燃焼装置ごとに適宜
設計された形状と異ならないことが望ましい。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の燃
焼装置では、保炎リング９はそのテーパ部９ｂの下に下
部円筒部９ｃが直接形成されるため、この部分の加工性
が悪く加工寸法精度が充分にでないうえ、燃焼火炎によ
る熱のため変形しやすい。またそのため、気化筒１との
接触も不安定になり、保炎リング９から気化筒１へ安定
した熱伝導も行われなくなる。そして、これらは排ガス
等の燃焼特性を不安定にする要因になり問題があった。 なお、図４及び図５には熱変形した保炎リングの例を示
した。

【０００６】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、保炎リングの加工寸法精度を向上させ、
熱に対しても変形のしにくい構造にして、安定した燃焼
特性の燃焼装置を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、気化筒の上
部にあって周囲に炎孔を有してなるバーナヘッドと、こ
のバーナヘッドの炎孔を囲んで気化筒の周囲に配設され
、燃焼火炎形状及び気化筒温度を安定に保持する保炎リ
ングとを備え、気化筒で気化された燃料と空気との混合
ガスを、バーナヘッドの炎孔より保炎リング側に噴出さ
せて着火燃焼させる燃焼装置において、前記保炎リング
を絞り加工して、すくなくとも、水平面からなる中間水
平部と、この中間水平部の一端から伸び上方に行くにし
たがって拡径するテーパ部と、この中間水平部の他端か
ら垂直下方に伸び前記気化筒の周囲に内接する下部円筒
部とを備えた構造としたしたものである。

【０００８】

【作用】この発明においては、保炎リングのテーパ部と
気化筒に内接する下部円筒部との間に、中間水平部を設
けたことで、加工精度が向上し、また熱変形に対しても
強くなって、保炎リングの形状を安定させ、燃焼装置の
燃焼特性が安定する。

【０００９】

【実施例】図１は、この発明の一実施例にかかる燃焼装
置の主要部を示す断面構造図である。図において、図３
と同一符号は同一又は相当部分を示すものとし説明を省
略する。１９は耐熱ステンレス等の保炎リングであって
、上部円筒部１９ａ、テーパ部１９ｂ、下部円筒部１９
ｃ、下部水平部１９ｄ、及びテーパ部１９ｂと下部円筒
部１９ｃとの間の中間水平部１９ｅの各部が、絞り加工
により形成されている。上部円筒部１９ａとテーパ部１
９ｂは炎孔４ａに対向しており、燃焼火炎１３を所定の
大きさになるようにする。下部円筒部１９ｃは気化筒１
の周囲と内接して、燃焼火炎１３により熱せられた保炎
リング１９の熱を気化筒１に伝導する。下部水平部１９
ｄでは図示していないクランプで、保炎リング１９と気
化筒１が固定される。

【００１０】図２には、図１における保炎リングの平面
図を示した。なお、各部の寸法は各機種毎に最適な寸法
を定めて製作するものとする。

【００１１】この装置の動作は基本的に図３で説明した
ものと同じであるが、保炎リング１９は、中間水平部１
９ｅを備えたことで、その加工寸法精度が向上し、また
強度が増して熱変形にも強くなる。加えて、下部円筒部
１９ｃの内壁も、安定して気化筒１の周囲に接触するこ
とになり、保炎リング１９から気化筒１への熱伝導も安
定する。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の燃焼装
置によれば、保炎リングのテーパ部と気化筒に内接する
下部円筒部との間に、絞り加工により中間水平部を設け
たので、保炎リングの加工寸法精度が向上し、熱変形に
も強くなって、保炎リングの形状が安定する。加えて、
気化筒との接触が安定して気化筒の温度も安定する。従
って、排ガス特性等の燃焼装置の燃焼特性を安定させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかる燃焼装置の主要部
を示す断面構造図である。

【図２】図１における保炎リングを示す平面図である。

【図３】従来の燃焼装置の主要部を示す断面構造図であ
る。

【図４】保炎リングの変形例を示す平面図である。

【図５】保炎リングの別の変形例を示す平面図である。

【符号の説明】

１　　気化筒 ４　　バーナヘッド ４ａ　　バーナヘッドの炎孔 １９　　保炎リング １９ｂ　　保炎リングのテーパ部 １９ｃ　　保炎リングの下部円筒部 １９ｅ　　保炎リングの中間水平部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　気化筒の上部にあって周囲に炎孔を有
   してなるバーナヘッドと、このバーナヘッドの炎孔を囲
   んで気化筒の周囲に配設され、燃焼火炎形状及び気化筒
   温度を安定に保持する保炎リングとを備え、気化筒で気
   化された燃料と空気との混合ガスを、バーナヘッドの炎
   孔より保炎リング側に噴出させて着火燃焼させる燃焼装
   置において、前記保炎リングを絞り加工して、すくなく
   とも、水平面からなる中間水平部と、この中間水平部の
   一端から伸び上方に行くにしたがって拡径するテーパ部
   と、この中間水平部の他端から垂直下方に伸び前記気化
   筒の周囲に内接する下部円筒部とを備えた構造としたこ
   とを特徴とする燃焼装置。