JPH04323978A - オートプリセット選局装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機に
おけるオートプリセット選局装置に関し、特に強電界に
おいて発生しがちな無信号チャンネルへのプリセットを
防止するものである。

【０００２】

【従来の技術】オートプリセット選局装置とは、電源投
入時あるいは、オートプリセット動作を命令するための
キー入力が実行されたときの初期の状態において、受信
周波数を段階的に変化させて、入力信号レベルの比較的
に高いチャンネルの同調電圧データを順次自動的にメモ
リに記憶してプリセットし、以後は所定のキーの押圧に
より所望のチャンネルを受信するものである。図４に従
来のオートプリセット選局装置のブロック図を描き、こ
れを参照して説明する。アンテナ１に入力されたテレビ
信号は、ＥＴチューナ（電子同調式チューナ）２に供給
される。

【０００３】ＥＴチューナ２は、高周波増幅回路と、局
部発振回路、混合回路を含む周波数変換回路とからなり
、局部発振回路の発振周波数の変化により、所望のチャ
ンネルに同調するようにしている。

【０００４】ＥＴチューナ２内では、前記の発振周波数
の信号と、高周波増幅回路により、増幅された信号とが
混合回路によって混合される。混合回路は、映像及び中
間周波数信号を出力し、後段の映像信号処理回路３に供
給する。

【０００５】映像信号処理回路３は、ＥＴチューナ２よ
り供給された中間周波信号を増幅、検波するとともに自
動利得制御電圧（ＡＧＣ電圧）であるＩＦＡＧＣ電圧と
ＲＦＡＧＣ電圧を出力する。ＲＦＡＧＣ電圧は、ＥＴチ
ューナ２内の高周波増幅回路にフィードバックされ、Ｅ
Ｔチューナ２の出力レベルを制御する。ＩＦＡＧＣ電圧
は、中間周波信号のレベルを制御する。映像信号処理回
路３はこのＩＦＡＧＣ電圧を電圧比較器９に供給する。 一方、映像信号処理回路３に入力された中間周波信号は
、映像検波、映像増幅等の処理を経た後、色信号再生回
路６及び同期変更回路７に供給される。色信号再生回路
６は、帯域増幅、色復調、マトリックス、原色出力、色
同期回路を含んでいる。

【０００６】色信号再生回路に供給された映像検波、映
像増幅後の信号は、前記の帯域増幅回路から色同期回路
と、色復調回路に供給される。色復調回路から色信号が
出力され、マトリックスを経て原色出力回路に供給され
る。

【０００７】映像信号処理回路３により、映像検波、映
像増幅された輝度信号は、更に、遅延、映像増幅の処理
を経た後、色信号再生回路６の前記原色出力回路に供給
される。前記の原色出力回路は、色信号と輝度信号を合
成し、Ｒ，Ｇ，Ｂ３色の原色信号としてブラウン管８に
出力する。

【０００８】また、同期偏向回路７は、映像検波、映像
増幅後の信号から同期信号を分離して、垂直偏向、水平
偏向の処理回路に供給し、偏向コイルに偏向電流が供給
される。

【０００９】前記の同期信号分離回路にて分離された水
平同期信号の出力は、積分回路を含む、同期信号検出回
路１０に供給され、１０は水平同期信号を直流電圧とし
て変換出力し、“１”を表すデジタルデータとして、選
局マイコン４に供給する。一方、電圧比較器９において
も、その電圧比較器９内で設定された基準電圧とＶｒｅ
ｆ　とＩＦＡＧＣ電圧とを比較して、“１”又は“０”
のデジタルデータを出力する。ＡＧＣ電圧は、アンテナ
入力レベルが高ければ、そのレベルを下げるように低下
するので、ここではＩＦＡＧＣ電圧が基準電圧よりも低
い場合に“１”を表すデジタルデータとしての直流電圧
を選局マイコン４に供給する。

【００１０】選局マイコン４は、選局データを記憶する
メモリを有し、キー入力装置５からの選局信号の出力に
連動して、メモリに格納された選局データが読み出され
、このデータを基に選局制御電圧をＥＴチューナ２に供
給し、所望のチャンネルの周波数に同調させて選局する
。

【００１１】選局マイコン４は、動作初期状態において
、所定周波帯域内の全チャンネルに同調するようにＥＴ
チューナ２に段階的に変化する選局制御電圧を供給する
。そして、電圧比較器９の出力と同期検出回路１０の出
力が双方とも“１”の場合に入力レベルが十分高いプリ
セット可能なテレビ信号として受信チャンネルの選局デ
ータを順次、メモリの空き領域に記憶していく。メモリ
に記憶された選局データは、キー入力装置の選局信号と
リンクして記憶され、キー入力装置５に設けられた選局
キーが押圧されることにより、選局信号が発せられ、メ
モリに記憶された選局データが読み出され、選局が成さ
れる。前記メモリには、空き領域が失くなるまで選局デ
ータが記憶できる。

【００１２】しかしながら、前記のような構成では、放
送局付近の強電界において、アンテナに入力される信号
のレベルが高く、誤って無信号チャンネルをプリセット
してしまう問題がある。この誤動作を説明するために図
５を参照して説明する。図５は、強電界地域における各
ャンネル毎のアンテナ入力レベルを示したものである。

【００１３】Ｐ１　〜Ｐ６　は１〜６ｃｈ（チャンネル
）の映像信号入力レベルを表し、Ｓ１　〜Ｓ６　は音声
信号の入力レベルを表す。破線で示したＰＳはＥＴチュ
ーナ２の受信特性を示す。

【００１４】受信特性ＰＳを表す破線は、ＥＴチューナ
２が同調しているチャンネルを中心に、感度レベルが徐
々に低下し、その低下に従って広い周波数帯域に広がっ
ている。

【００１５】ＥＴチューナ２の感度特性ＰＳでは、本来
無信号であるチャンネル（例：２ｃｈ）に同調したよう
な場合、隣接する有信号チャンネル（例：１ｃｈ，３ｃ
ｈ）の信号レベルが高いので、この１ｃｈ，３ｃｈの信
号を２ｃｈのアンテナ入力信号として受信してしまう。

【００１６】つまり、このときの電圧比較器９は、ＩＦ
ＡＧＣ電圧と、基準電圧を比較した結果、“１”を表す
デジタル信号を出力し、また、同期信号検出回路も、１
ｃｈ，３ｃｈの同期信号を検出し、“１”を表すデジタ
ルデータを出力し、、選局マイコン４は、プリセット可
能なチャンネルとして、無信号チャンネルである２ｃｈ
をプリセットしてしまう。

【００１７】オートプリセット選局装置では、所定周波
数帯域でプリセット可能なチャンネルをプリセットする
ことが可能であるが、その記憶容量（メモリ領域）には
限界があり、無信号チャンネルをプリセットしてしまう
と、本来受信状態の良好な有信号チャンネルをブリセッ
トできなくなる。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のオートプリセット選局装置では、強電界において
無信号チャンルネルをプリセットしてしまい、設けられ
たメモリの容量の関係から、本来、受信状態良好なプリ
セット可能な有信号チャンネルをプリセットできないと
いう問題が発生した。

【００１９】本発明の目的は強電界時における無信号チ
ャンネルがプリセットされないようにして有信号チュン
ネルのみを優先的にプリセットすることが可能なオート
プリセット選局装置を提供することである。 ［発明の構成］

【００２０】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のオートプリセット選局装置は、選局用のキー
を有するキー入力手段と、アンテナからのテレビ信号を
受信し、各チャンネルの周波数に同調するチューナ回路
と、

【００２１】所定のチャンネルの信号を受信するための
選局制御信号を発生する選局演算回路であって、この回
路は動作初期状態において、段階的に変化させて、前記
チューナ回路に供給し、所定の周波数帯域内のチャンネ
ルに自動的に順次同調させる手段と、前記映像信号処理
回路からのＩＦＡＧＣ電圧およびＲＦＡＧＣ電圧を入力
し、これらＡＧＣ電圧を、それぞれｎ（≧１）ビット及
びｍ（≧１）ビットのデジタルデータに変換し、これら
を組み合わせ、前記アンテナ入力信号レベルの大きさに
応じて変化するデジタルデータを生成する手段と、この
デジタルデータを基に、アンテナ入力信号のレベルが高
い順に所定数のチャンネルの信号を受信するための選局
データをメモリに記憶する手段と、前記キー入力手段の
選局用キーの操作に連動して、メモリに記憶した選局デ
ータを読み出し、選局制御信号を前記チューナ回路に供
給する手段とを含んで成ることを特徴とする。

【００２２】

【作用】映像信号処理回路からのＩＦＡＧＣ電圧、ＲＦ
ＡＧＣ電圧をデジタル信号化して、これらデジタル信号
を組み合わせたものから、アンテナ入力信号のレベルの
高い順にチャンネルをプリセットすることにより、受信
状態の良好なチャンネルのみプリセットできる。

【００２３】

【実施例】本発明によるオートプリセット選局装置につ
いて説明するために、図１に本装置実施例のブロック図
を描き、これを参照する。図１において図４と同じ符号
を付したものについては、同一の機能を有するものなの
で詳細な説明は省略するものとする。

【００２４】映像信号処理回路３に隣接された選局マイ
コン１４には、ＩＦＡＧＣ電圧と、ＲＦＡＧＣ電圧とが
供給されている。選局マイコン１４は、本装置の動作初
期状態において、所定周波数帯域の全チャンネルを受信
するために、選局制御電圧を段階的に変化させて、ＥＴ
チューナ２を制御する。

【００２５】選局マイコン１４は、前記のＩＦＡＧＣ電
圧と、ＲＦＡＧＣ電圧を、アンテナの入力レベルに応じ
て変化するデジタル信号として、これらを組み合わせて
、アンテナ入力の高い順に、キー入力装置の選局キーの
押圧動作によって出力される選局信号にリンクさせてプ
リセットしていく。この選局マイコン１４の動作を説明
するために、図２に選局マイコン１４のフローチャート
を描く。

【００２６】選局マイコン１４の処理ステップは、Ｓ１
　〜Ｓ９　の９段階のステップからなる。　　ステップ
Ｓ１　は、受信チャンネル番号Ｎを０に初期化するステ
ップである。

【００２７】ステップＳ２　は、チャンネル番号Ｎのカ
ウントアップをするステップである。ステップＳ３　で
は、チャンネル番号Ｎの電波を選局する。このとき、選
局マイコン１４は選局制御電圧をＮチャンネルに合わせ
てＥＴチューナ２にに供給する。選局制御電圧は、所定
電圧値のＮ倍で表され、これによってＥＴチューナ２の
同調周波数が段階的に決定される。

【００２８】ステップＳ４　は、受信選局中の電波のア
ンテナ入力レベルによって変化する前記ＩＦＡＧＣ電圧
とＲＦＡＧＣ電圧とを、デジタル信号に変換するステッ
プである。

【００２９】ＩＦＡＧＣ電圧とＲＦＡＧＣ電圧のデジタ
ル変換の方法を説明するために図３にアンテナ入力信号
のレベルとＡＧＣ電圧との関係を表した図を描き、これ
を参照する。

【００３０】図３において左側の縦軸は、ＡＧＣ電圧を
表し、右側の縦軸はデジタル信号化の目安となるしきい
値を表し、横軸はアンテナ入力信号レベル（電界強度）
を表している。電圧レベルは、実線がＩＦＡＧＣ電圧を
表し、一点鎖線がＲＦＡＧＣ電圧を表す。選局マイコン
１４は、前記のＡＧＣ電圧値を基に、４ビット毎のデジ
タルデータを生成する。

【００３１】このデジタルデータは、各ＡＧＣ電圧がし
きい値Ｄ１　〜Ｄ８　を越えたとき、“１”となり、そ
のデータが桁Ｄ１　〜Ｄ８　に割り当てられる。上位４
ビの桁Ｄ５　〜Ｄ８　のデジタルデータは、ＲＦＡＧＣ
電圧により割り当てられ、下位４ビットの桁Ｄ４　〜Ｄ
１　のデジタルデータは、ＩＦＡＧＣ電圧によって割り
当てられる。各電圧Ｅ１　〜Ｅ４　において、生成され
たデジタルデータを表１に示す。

【００３２】

【表１】 表１に示すように強電界におけるデジタルデータほど、
小さくなる。ステップＳ５　では、ステップＳ４　で生
成されたデジタルデータを、現在受信中のチャンネルの
番号Ｎとリンクさせて、メモリに記憶する。

【００３３】ステップＳ６　では現チャンネル番号が６
２（国内のＶＨＦとＵＨＦの放送局の数）未満のとき（
Ｙのとき）、ステップＳ１　にもどり、Ｓ１　〜Ｓ５　
のステップの処理を行うようにループを形成している。 Ｎが６２のときステップＳ１　に進む。Ｓ１　〜Ｓ６　
のステップによるループは、国内のＶＨＦ及びＵＨＦの
全放送局に対応するデジタルデータを生成する。ステッ
プＳ７　では、メモリに記憶したデジタルデータを昇べ
き順に並べる。

【００３４】ステップＳ８　では、上位Ｐ個（キー入力
装置５のプリセット可能な選局キーの数）のデジタルデ
ータを、チャンネル番号の昇べき順（周波数の低い順）
に並べ換える。

【００３５】ステップＳ９　では、ステップＳ８　の結
果によりこのＰ局のチャンネルをプリセットする。選局
マイコンのメモリ（デジタルデータのメモリと共用）に
は、プリセットしたチャンネルに対応した選局データが
記憶される。

【００３６】キー入力装置５の選局キーが押圧されるこ
とにより、選局マイコン１４に記憶された選局データが
読み出され、これを基に選局マイコン１４は選局制御電
圧をＥＴチューナ２に供給し、所望のチャンネルが選局
される。

【００３７】本装置では、ＩＦＡＧＣ電圧とＲＦＡＧＣ
電圧をデジタル化して、これらのデジタルデータのうち
小さいもの（アンテナ入力の大きいもの）から優先して
プリセットするため、ＥＴチューナ２が無信号チャンネ
ルに同調して、隣接するチャンネルの信号を感知してし
まっても、それらのＡＧＣ電圧は、有信号チャンネルの
ＡＧＣ電圧に比較して高いのでデジタル化することによ
り、正確に区別することができる。

【００３８】よって、有信号チャンネルのみが優先的に
プリセットされ、無信号局はプリセットされない。尚、
本実施例では、８ビットのデジタル信号を用いたが、こ
の信号は８ビットに限定されるものではない。

【００３９】

【発明の効果】以上、説明したように本発明を用いれば
、強電界においても無信号チャンネルがプリセットされ
ずに有信号チャンネルを優先してプリセットするオート
プリセット選局装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明によるオートプリセット選局装置の
ブロック図。

【図２】　　図１における選局マイコンのフローチャー
ト。

【図３】　　ＡＧＣ電圧のデジタル化を説明するための
ＡＧＣ電圧とアンテナ入力信号レベルの相関図。

【図４】　　従来技術によるオートプリセット選局装置
。

【図５】　　強電界地域における各チャンネル毎のアン
テナ入力レベルを示す。

【符号の説明】

１　　アンテナ ２　　ＥＴチューナ ３　　映像信号処理回路 １４　　選局マイコン ５　　キー入力装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　選局用のキーを有するキー入力手段と
   、アンテナからのテレビ信号を受信し、各チャンネルの
   周波数に同調可能なチューナ回路と、所定のチャンネル
   の信号を受信するための選局制御信号を発生する選局演
   算回路であって、この回路は動作初期状態において、選
   局制御信号を段階的に変化させて、前記チューナ回路に
   供給し、所定の周波数帯域内のチャンネルに自動的に順
   次同調させる手段と、前記映像信号処理回路からのＩＦ
   ＡＧＣ電圧およびＲＦＡＧＣ電圧を入力し、これらＡＧ
   Ｃ電圧を、それぞれｎ（≧１）ビット及びｍ（≧１）ビ
   ットのデジタルデータに変換し、これらを組合わせ、前
   記アンテナ入力信号レベルの大きさに応じて変化するデ
   ジタルデータを生成する手段と、このデジタルデータを
   基に、アンテナ入力信号のレベルが高い順に所定数のチ
   ャンネルの信号を受信するための選局データをメモリに
   記憶する手段と、前記キー入力手段の選局キーの操作に
   連動して、メモリに記憶した選局データを読み出し、選
   局制御信号を前記チューナ回路に供給する手段とを含ん
   で成ることを特徴とするオートプリセット選局装置。