JPH0432133B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0432133B2
JPH0432133B2 JP60121296A JP12129685A JPH0432133B2 JP H0432133 B2 JPH0432133 B2 JP H0432133B2 JP 60121296 A JP60121296 A JP 60121296A JP 12129685 A JP12129685 A JP 12129685A JP H0432133 B2 JPH0432133 B2 JP H0432133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
powder
alloy
electrical contact
powders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP60121296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61279644A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP60121296A priority Critical patent/JPS61279644A/ja
Publication of JPS61279644A publication Critical patent/JPS61279644A/ja
Publication of JPH0432133B2 publication Critical patent/JPH0432133B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 技術分野 本発明は銀−酸化物系電気接点材料に製造方法
に関するものである。 (ロ) 従来技術とその問題点 電気接点材料としての要件は衆知の如く耐溶着
性、耐絶縁耐圧性、低接触抵抗性に富むことであ
る。Agに酸化カドミウム、酸化インジウム、酸
化錫、酸化マグネシウムなどの酸化物粒子を均一
に分散させた酸化物分散型銀合金は、その通電性
およびアーク熱、ジユール熱下での耐溶着性や耐
消耗性が優れている為、気中接点として電磁開閉
気・リレー・サーモスタツト・ノーヒユーズブレ
ーカーなど多方面に応用されている。これらの合
金は酸化物を形成する元素を溶質元素として銀に
固溶させ、酸素を含む雰囲気中で加熱して、溶質
元素を選択的に酸化させ酸化物を分散させる、い
わゆる内部酸化法により製造されるのが一般的で
ある。 この製法の利点は(1)溶解後、酸化雰囲気中で加
熱保持することによつて製造できる如く、製造プ
ロセスが簡単でかつ低costであること、(2)一般の
粉末冶金法によるものより格段に耐溶着性、耐ア
ーク性などが優れていることであつた。 しかしながら、次の如き問題点があつた。即
ち、第1に適用できうる合金系が限定されている
こと、又その添加元素量が内部酸化現象によつて
大幅に制限させられているので耐溶着性改善に難
点があつた。第2に近年ノーヒユーズブレーカの
小型化にともなう接点性能向上の要求はすさまじ
く、従来のような2元系材料、例えばAg−CdO、
Ag−ZnO、Ag−SnO2などの単純な合金系では
要求性能を満足できなくなつてきている。 これらの性能要求を満足させるため、3元系合
金材料、Ag−CdO−SnO2、Ag−SnO2−In2O3
ども開発されているが、内部酸化手法を使用する
かぎり、合金元素は極めて限られたものになり十
分な接点特性を発揮できなくなつてきている。第
3に上記の問題を克服するために2種以上の内部
酸化粉を混合する手法も考えられたが、難加工性
および不十分な組織均一性のための耐消耗性の劣
化などの問題が発生してきている。 これらの問題を解決すれば、従来の内部酸化法
に限定された合金材料に棚を大幅に広げることが
でき、多元系の銀−酸化物系接点材料を開発する
ことは容易となり、又異種合金系粉末の混合によ
る接点材料に内部組織の不均一から生じる耐アー
ク性耐消耗性の劣化、材料の難加工性などの克
服、歩留向上、生産性の向上を飛躍的に高めるこ
とができうる。 (ハ) 発明の開示 本発明は以上の種々の問題点を考慮し、Ag−
酸化物系電気接点材料の性能向上を目的としてな
されたものである。種々の実験の結果、異種の内
部酸化粉を混合すること、混合方法を改善するこ
と、又製造プロセスにおいて脱ガス真空焼結工程
を組み合わせることなどにより、従来の接点性能
を飛躍的に向上・改善し、さらに材料の加工性を
よくできることが判明した。すなわち、本発明は 内部酸化したAg−酸化物合金粉末を2種以
上混合し、メカニカルアロイング法によつて各
合金の幅を1.0μm以下の層状もしくは縞状の内
部構造に形成した複合粉末を使用することを特
徴とし、 内部酸化したAg−酸化物合金粉末を1種以
上とAg−酸化物混合粉、共沈法によるAg−酸
化物混合物、Ag−窒化物混合粉、Ag−炭化物
混合粉、Ag−硼化物混合粉のうち1種以上を
利用することを特徴とし、 上記の接点材料組織にY2O3、Niの両方もし
くはいずれか一方のみを重量%で5wt%以下添
加することを特徴とする。さらに 上記複合粉末を脱ガスする工程、脱ガスした
粉末を10-3torr以上の真空中で焼結する工程、
焼結した合金をさらにHIP、押圧、圧延、鍛造
などによつて98%以上のプリフオームにする工
程、プリフオームを伸線、圧延加工する工程を
含むことを特徴とするAg−酸化物系電気接点
材料の製造法である。 以下に本発明について詳細に説明する。 内部酸化法でつくられたAg−oxide合金は酸化
物の分布が内部と表面近傍でことなるため、耐消
耗・耐アーク性は接点の使用頻度とともに悪化
し、最悪の場合は接点同志の溶着が生じることも
あつた。これらを克服するために高圧酸化手法や
合金元素の変更も試みられたが、粉末冶金的手法
すなわち、内部酸化した合金粉末、線材、切粉小
片などを固化して均一な合金ブロツクをつくる方
法が採用された。 さらに過酷な接点性能要求をみたし、かつ従来
の内部酸化の概念を打破るべく異種の内部酸化粉
末を混合、成型、固化する方法が考えだされたが
異種粉末同志の混合であるため、お互いの変形能
がことなるため加工中に均一変形しにくいため、
粒界から亀裂が発生したり、組織が不均一なため
耐アーク性が異種粉末同志が異なり、耐消耗性、
耐溶着性が不安定で劣るという欠点があつた。こ
れは固化する以前に粉末を十分に混合複合化する
必要を示している。加工プロセス中に異種の内部
酸化粉末を均一化することは難しい。すなわち、
プロセス中に容易に均一化するためには、非常に
微細な粉末を内部酸化する必要があるが、この場
合、外部酸化になることが多い。内部酸化するた
めには粒子径が大きくなり、プロセス中で均一化
しないという欠点があつた。このた平均粒径数
10μmの内部酸化粉、数種類を乾式アトライター、
ボールミル振動ミルなどで混合変形させて異種内
部酸化粉を十分に結合粉砕することによつて、混
合前の内部酸化粉の幅1.0μm以下であるような層
状もしくは縞状の内部構造を有し、かつ均一組織
の複合粉末をつくると加工プロセル中で均一微細
な組織となり、接点諸特性は著しく改善される。
層幅を1.0μm以下にしたのは特に明白な理由がな
いが、これ以上になると均一組織であつても、変
形能の差が生じて加工性を悪くさせるとともに特
に接点性能、耐アーク性が劣化すると考えられる
からである。つまり、耐消耗性が違うのでアーク
発生時のエロージヨンに差が生じ、接点表面に凹
凸ができ、さらにアークが発生しやすくなり耐ア
ーク性が劣化する。 以上のような接点特性、加工性を良好ならしめ
るためには複合粉末製造段階で均一化しておくこ
とが重要である。上記の異種内部酸化合金粉末の
代わりにAg−酸化物、共沈によるAg−酸化物、
Ag−窒化物、Ag−炭化物、Ag−硼化物混合物
を添加することによつて、一層接点性能を改善す
ることができる。この場合、1種類以上の内部酸
化合金粉を使用するのは複合粉末の構造を緻密な
らしめるとともに、耐アーク性を確実なものにす
るためである。即ち、内部酸化した合金粉末はす
ぐれた耐熱性をもつているのは良好なAg−oxide
界面、強固なmatrixのためであると思われる。 さらに高温安定性にすぐれた、耐熱性を有する
Y2O3の両方もしくは一方のみを加えて、さらに
性能改善をすることが可能である。添加量を5wt
%以下に限定したのは、それ以上加えると低接触
抵抗、通電性を害するとともに加工性悪化につな
がるからである。 本発明は内部酸化したAg−酸化物合金粉末を
利用し、粉末冶金的製法を採用して製造する接点
材料である。従つて複合粉をつくる際に吸着した
ガスを排出するため、真空中例えば10-3torr以上
で400〜500℃に加熱することによつて十分脱ガス
する工程が耐アーク性etcの向上のため必要であ
る。さらに脱ガスを完全化し、複合粉末同志を強
固に接合するために真空中で焼結することが有効
であることがわかつた。即ち10-3torr以上の真空
中で十分に焼結強度をもたせる。次にHIP、押圧
圧延、鍛造などによつて98%以上のプリフオーム
にする。さらに伸線圧延などによつて加工すると
内部酸化粉によつてつくつた複合粉末の特徴を発
揮させ、耐アーク性、耐溶着性、耐消耗性、加工
性のすぐれた電気接点材料を得ることができる。 上記の製造プロセスで特に重要と考えられるの
は、脱ガスプロセスと真空焼結プロセスであり、
十分な脱ガスと焼結による粉末同志の結合強度の
形成によつて接点性能が保証される。単なる見掛
上の密度upは性能に強く作用しない。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 ガスアトマイズして得たAg−15Cd合金粉とAg
−5Sn−2In合金粉をそれぞれ700℃×24Hr×
1atmO2、720℃×48Hr×1atmO2の条件で内部酸
化した。上記粉末を1:1に混合し乾式アトライ
ターにおいてメカニカルアロイング処理し、複合
粉末を得た。アロイング条件はアジテータ回転数
=250rpm、処理雰囲気大気中処理時間30Hrであ
る。粉末組織は十分均一化しており、縞の幅も
0.5μm以下であつた。この粉末を熱間押圧加工、
伸線してφ2.5径の線材まで加工した。伸線中、減
面率を25%以上とつても亀裂はほとんど発生しな
かつた。 実施例 2 ガスアトマイズしたAg−6Zn合金粉とAg−
7Sn−3In−0.1Ni合金粉を700℃×24Hr×1atmO2
の条件で内部酸化処理して1:1で混合し、これ
に0.5wt%のNiを添加した。乾式ボールミルで
60Hr混合粉砕を繰り返して1.0μm以下の縞の幅
からなる均一な複合粉末を得た。ボールミルは
Heガス中で実施した。この粉末をAg罐に真空封
入してHIP処理して真密度のプリフオームを得
た。HIP条件は750℃×950Kgf/cm2×1Hrであ
る。このプリフオームを熱間押出、伸線加工して
2.5φの線材を得た。室温で引張強度=35Kgf/mm2
伸び=20%を示し、かつ硬度(mHV)は85〜
100Kgf/mm2でありAg系合金の電気接点材料とし
て良好な機械的特性を有していた。 実施例 3 ガスアトマイズしたAg−6In−2Sn合金粉とAg
−15Cd−0.2Zn−0.05Ni合金粉を650℃×24Hr×
2atmO2の条件で内部酸化処理して 重量比1:
1で混合し、これに0.2wt%のY2O3を添加した。
乾式アトライター装置でメカニカルアロイングし
て0.8μm以下の縞幅からなる均一な複合粉末を得
た。アトライター条件はアジテータ回転数=
150rpm、ボールは鋼ボール使用、雰囲気=Arガ
ス封入中、250Hr処理である。得られた複合粉末
を500℃で10-4〜10-5torrの真空中で加熱するこ
とによつて脱ガス処理を行つた。次に1500Kgf/
cm2の成形圧力で静水圧成形した後850℃で10-4
10-5torrの真空中、3Hr焼結を行つた。さらに
HIP加工(800℃×900Kgf/cm2×1hr)して理論
密度に対して99%の密度のプリフオームを得た。
押出・伸線して9.5φのAg合金線を得た。室温で
引張強度=38Kgf/mm2伸び=18%を示し、硬度
(mHV)は90〜110Kgf/mm2であつた。良好な加
工性を示した。 以上の実施例で得られた銀−合金線をヘツダ加
工して5φのリベツト接点にした。これを市販の
安全ブレーカに組み込んで第1表に示す条件で過
負荷−耐久試験後の温度上昇および過負荷−短絡
試験を行い絶縁耐圧および溶着に到るまでの回数
を測定した。その結果を第2表に示す。比較のた
めにAg−10%cdoの接点の結果も第2表に併記す
る。
【表】 返す。
【表】 第2表の結果から明らかなように上記の電気接
点材料は耐溶着性に優れており、しかも耐消耗性
も良好であり、絶縁耐圧もすぐれているのでその
工業的価値は大きいものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部酸化したAg−酸化物合金粉末を2種以
    上混合し、メカニカルアロイング法によつて各合
    金の幅を1.0μm以下の層状もしくは縞状の内部構
    造に形成した複合粉末を使用することを特徴とす
    るAg−酸化物系電気接点材料の製造法。 2 内部酸化したAg−酸化物合金粉末を1種以
    上とAg−酸化物混合粉、共沈法によるAg−酸化
    物混合物、Ag−窒化物混合粉、Ag−炭化物混合
    粉、Ag−硼化物混合粉のうち、1種以上を利用
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のAg−酸化物系電気接点材料の製造法。 3 Ag−酸化物合金粉末にY2O3、ニツケルのの
    両方もしくはいずれか一方のみを重量%で5wt%
    以下添加することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項記載のAg−酸化物系電気接点材料
    の製造法。 4 上記複合粉末を脱ガスする工程、脱ガスした
    粉末を10-3torr以上の真空中で焼結する工程、焼
    結した合金をさらにHIP、押圧、圧延、鍛造など
    によつて98%以上のピリフオームにする工程、プ
    リフオームを伸線、圧延加工する工程を含むこと
    を特徴とするAg−酸化物系電気接点材料の製造
    法。
JP60121296A 1985-06-03 1985-06-03 Ag−酸化物系電気接点材料の製造法 Granted JPS61279644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60121296A JPS61279644A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 Ag−酸化物系電気接点材料の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60121296A JPS61279644A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 Ag−酸化物系電気接点材料の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61279644A JPS61279644A (ja) 1986-12-10
JPH0432133B2 true JPH0432133B2 (ja) 1992-05-28

Family

ID=14807745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60121296A Granted JPS61279644A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 Ag−酸化物系電気接点材料の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61279644A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2613966B2 (ja) * 1990-10-09 1997-05-28 松下電工株式会社 接点材料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61279644A (ja) 1986-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3954459A (en) Method for making sintered silver-metal oxide electric contact material
CN1230566C (zh) 一种银金属氧化物电触头材料的制备方法
JP5124734B2 (ja) 真空遮断器用電極材料及びその製造方法
US4609525A (en) Cadmium-free silver and metal oxide composite useful for electrical contacts and a method for its manufacture
WO2012088736A1 (zh) 一种纤维状结构银基氧化物电触头材料的制备方法
US5360673A (en) Semifinished product for electric contacts made of a composite material based on silver-tin oxide and powdermetallurgical process of making said product
JP3825275B2 (ja) 電気接点部材とその製法
JP3789304B2 (ja) Ag−ZnO系電気接点材料の製造方法及びその電気接点材料
CN102044347B (zh) 银铜镍陶瓷高抗熔焊合金触头材料的制备方法及其产品
CN105200262A (zh) 一种高氧化锡含量银基片状电触头材料的制备方法
CN110499435B (zh) 一种银基电接触材料及其制备方法
JPS5920445A (ja) 銀―錫酸化物焼結合金の電気接点材料の製法
US4112197A (en) Manufacture of improved electrical contact materials
JPH11269579A (ja) Ag−W/WC系焼結型電気接点材料およびその製造方法
CN109593981A (zh) 一种改善锭坯烧结性的银氧化锡触头材料的制备方法
JPH0432133B2 (ja)
JP3067318B2 (ja) 電極材料の製造方法
CN109500392B (zh) 一种改善锭坯烧结性的银氧化锌触头材料的制备方法
US6312495B1 (en) Powder-metallurgically produced composite material and method for its production
CN114457249B (zh) 一种用于电触点的银-氧化锡铟基烧结材料及其制备方法
JPH01180901A (ja) 電気接点材料用銀ニッケル複合粉末及びその製造方法
JP3168635B2 (ja) 電極材料の製造方法
CN109852837B (zh) 一种Ag/MAX电接触材料的制备方法
JPS633934B2 (ja)
JPS598009B2 (ja) 電気接点材料の製造方法