JPH04320307A - 変圧器鉄心 - Google Patents

変圧器鉄心

Info

Publication number
JPH04320307A
JPH04320307A JP8710991A JP8710991A JPH04320307A JP H04320307 A JPH04320307 A JP H04320307A JP 8710991 A JP8710991 A JP 8710991A JP 8710991 A JP8710991 A JP 8710991A JP H04320307 A JPH04320307 A JP H04320307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
leg
joint
silicon steel
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8710991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2794975B2 (ja
Inventor
Morihiko Iwagami
岩上 守彦
Yuuichi Motoyoshi
本良 雄一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP8710991A priority Critical patent/JP2794975B2/ja
Publication of JPH04320307A publication Critical patent/JPH04320307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2794975B2 publication Critical patent/JP2794975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、輸送上の寸法又は重
量制限のために、変圧器中身を分解して輸送し、据え付
け場所で一体に組み立てられる分解輸送変圧器の鉄心に
関する。
【0002】
【従来の技術】山間部や過密化する都市部の変電所に設
置する変圧器の場合、輸送上の寸法、重量制限のために
、全装した変圧器をトレーラなどの輸送手段で据え付け
場所に運ぶことがしばしば困難なことがある。そのよう
な場合、通常変圧器タンクに付属する放熱器やブッシン
グなどを取り外して輸送したり、更には3相変圧器の代
わりに独立した3台の単相変圧器に分割して製作して輸
送しこれををセットとして据え付けて電気的にさ3相変
圧器に接続する方法を採用したりする。しかし、変圧器
の容量が増大するに伴い、このような方法でもなお輸送
制限に入らない場合がある。そのため、3相変圧器の鉄
心、巻線などの中身を分解して輸送し、据え付け場所で
これを組み立てて、脱気処理した絶縁油を注入し、一体
の油入変圧器を構成するいわゆる分解輸送変圧器が採用
される。
【0003】図5は従来の変圧器の3相3脚鉄心を示す
立面図である。実際の鉄心では幅寸法の異なる方向性珪
素鋼板を積層して断面が略円形状に構成されているが、
この図及び後述の図では最も幅の広い珪素鋼板だけを図
示してある。11,12,13は巻線が挿入される鉄心
脚であり、21,22は鉄心脚11,12,13の上部
を磁気的、機械的に結合する上部継鉄、31,32は同
じく下部を結合する下部継鉄である。矢印はそれぞれの
鉄心の方向性珪素鋼板の圧延方向を示しており後述すに
ようにこの矢印の方向が磁束が流れやすく鉄損を小さい
という励磁特性を持っている。この励磁特性を最大限利
用して鉄損の小さな鉄心にするために接合部は全て45
°の角度になっている。
【0004】図の右側に示す寸法H5 はこの鉄心の高
さ寸法を表す。一方、輸送時に上部継鉄21,22を取
り除いても重量は減少するが高さ寸法は変わらない。す
なわち、鉄心の高さ寸法H5 は鉄心脚11,13で決
まってしまい上部継鉄21,22に無関係だからである
。したがって、高さ寸法H5 が輸送時の高さ寸法制限
に入らない場合にはこのような3相3脚鉄心は採用でき
ないことになる。
【0005】図6は従来の3相5脚鉄心の立面図である
。前述のように図5の3相3脚鉄心の輸送が困難な場合
に採用される鉄心構造であって、鉄心脚11A,12,
13Aの両側に帰路脚14,15を設け、これらを上部
継鉄23,24,25,26と下部継鉄33,34,3
5,36で接合した構成である。
【0006】帰路脚14,15、上部継鉄23,24,
25,26及び下部継鉄33,34,35,36の断面
積は鉄心脚11A,12,13Aの約60%でよいこと
から、上部継鉄23,24,25,26及び下部継鉄3
3,34,35,36の幅寸法を図5の上部継鉄21,
22及び下部継鉄31,32の幅寸法よりも小さくする
ことができる。したがって、鉄心の高さ寸法H6 は図
5の高さ寸法H5 よりも小さくなる。そのため、図5
の鉄心では輸送できない場合でも図6の鉄心構造を採用
することによって輸送が可能になる。
【0007】図7は方向性珪素鋼板の磁束が流れる方向
と発生する鉄損の関係を示すグラフである。この図にお
いて横軸は磁束の流れる方向の圧延方向からの角度(°
)、縦軸は単位重量当たりの鉄損  (W/kg)であ
り、曲線は最大磁束密度が1.5T、周波数が60HZ
 での特性である。当然のことながら角度0°を中心に
して左右対称である。
【0008】この図から明らかなように、角度が0°の
ときの鉄損は1.3(W/kg)に対して、90°のと
きのそれは4.2(W/kg)と約3倍である。
【0009】図8は図5の鉄心脚13と上部継鉄22と
の接合部の磁束の流れを模式的に示す磁束分布図である
。この図において、鉄心脚13の圧延方向は矢印で示す
ように紙面の上下方向なので、磁束51は接合部4まで
ほぼ直進し、この接合部4で直角に角度を変えて上部継
鉄22の中を磁束52として圧延方向に一致した水平方
向に流れる。
【0010】図9は仮に接合部を水平にしたとした場合
の磁束分布図である。この図において仮の上部継鉄22
Sと仮の鉄心脚13Sとの接合部4Sは鉄心脚13Sの
矢印で示す圧延方向に直角なので、鉄心脚13S内の磁
束53は接合部4Sに直進して上部継鉄22Sに入り、
磁束54として直角に方向を変えるが、上部継鉄22S
の圧延方向は図示のように水平方向なので、方向を変え
る前の磁束が図7に示す大きな鉄損を発生することにな
り、この部分で局部加熱が発生する可能性がある。この
ようなことから接合部を前述のように45°の角度にし
ているのである。
【0011】図10は輸送時の変圧器中身の模式的な立
面図であり、鉄心は図5の3相3脚鉄心を例として図示
してある。変圧器中身の輸送状態は種々あるが、この図
では各相の巻線61,62,63はそれぞれ鉄心脚11
,12,13に挿入された状態で輸送される状態を示し
てある。上部鉄心21,22は輸送時重量を軽減するた
めに別に梱包されて輸送される。巻線61,62,63
をこの図のように鉄心に挿入した状態で輸送が可能の場
合は、輸送時の容器として変圧器タンクそのものを使用
することができ、また、各相の巻線を三角結線や星形結
線などの3相結線をするリード接続も殆ど事前に行って
おくことができるという利点もある。重量の制限を受け
ない場合には上部継鉄21,22も取付けた状態の変圧
器中身としては殆ど完成した状態で輸送される。また、
更に輸送制限が厳しい場合や寸法の制限を受けるような
場合には、巻線61,62,63を鉄心脚11,12,
13から取り外して輸送用のタンクに収納して輸送し、
鉄心は鉄心脚11,12,13と下部継鉄31,32と
を切り離して輸送することになる。このような場合には
、巻線61,62,63別々に輸送するための輸送用タ
ンクが必要になるとともに、据え付け場所での組み立て
時間が長くなるという問題がある。
【0012】図10の状態で輸送する場合、前述のよう
に輸送時の高さ寸法H5 は鉄心脚11,13の先端の
位置によって決まってしまっているので、上部継鉄23
,24,25,26を取り外しても高さ寸法を小さくす
ることはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の変圧
器鉄心では方向性珪素鋼板を使用して45°の角度で接
合しているために、上部継鉄を取り外す分解輸送を行っ
ても高さ寸法を小さくすることができないという問題が
ある。
【0014】この発明の目的は、巻線を鉄心脚に挿入し
た状態で上部継鉄だけを取り外す分解輸送を行う場合に
、上部継鉄を取り外すことによって鉄損を増加させるこ
となく高さ寸法を小さくすることのできる変圧器鉄心を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、複数の直立する脚鉄心とこれら
脚鉄心を磁気的に結合する上部継鉄及び下部継鉄からな
りこれら脚鉄心と継鉄とが方向性珪素鋼板を積層してな
る変圧器鉄心において、最外側の前記脚鉄心と前記上部
継鉄とを、辺の方向が圧延方向に対して35°乃至55
°の範囲内の角度をした長方形珪素鋼板を積層してなる
接合鉄心を介して接合してなるものとし、また、変圧器
鉄心が、3相3脚鉄心であるものとし、また、変圧器鉄
心が、3相5脚鉄心であるものとし、また、変圧器鉄心
が、単相2脚鉄心であるものとする。
【0016】
【作用】この発明の構成において、最外側の脚鉄心と上
部継鉄とを、辺の方向が圧延方向に対して35°乃至5
5°の範囲内の所定の角度をした長方形珪素鋼板を積層
した接合鉄心を介して接合することによって、接合鉄心
内を流れる磁束は接合鉄心の圧延方向に沿って流れて脚
鉄心と上部継鉄との磁束の流れは連結するので、常に珪
素鋼板の圧延方向沿って磁束が流れることから鉄損は従
来の変圧器鉄心と同程度になり、輸送時に上部継鉄とこ
の接合鉄心を取り外すことにより高さ方向寸法が小さく
なるので、輸送時の高さ寸法を輸送制限内に納めること
が可能になる。
【0017】また、変圧器鉄心が3相3脚鉄心場合には
両端の2本の脚鉄心と上部継鉄とを前述の接合鉄心で接
合すればよく、3相5脚鉄心の場合には両側の帰路脚鉄
心と上部継鉄とを接合鉄心で接合し、単相2脚鉄心の場
合には2本の脚鉄心と上部継鉄とを接合鉄心で接合する
構成を採用すればよい。
【0018】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。 図1はこの発明の実施例を示す3相3脚鉄心の立面図で
あり、図5と同じ部材については共通の符号を付けて詳
しい説明を省略する。この図において、上部継鉄27と
鉄心脚11Bとを、接合鉄心71を介して接合するもの
で、接合鉄心71は正方形をしておりその圧延方向は図
示のように右下がりの方向である。鉄心脚11Bが接合
鉄心71に接合する上端は水平に切断してあり同じく継
鉄27が接合鉄心72に接合する接合端は垂直に切断し
てある。接合鉄心72、鉄心脚13B、上部鉄心28も
同様である。
【0019】鉄心脚11Bから接合鉄心71に垂直方向
に流れ込んだ磁束は接合鉄心71の中で圧延方向に沿っ
て45°左に方向を変えて上部継鉄27に入るが、接合
部71の圧延方向をこのように45°の角度にしてある
ので、磁束は圧延方向に沿って流れることから図9とは
違って鉄損が大きくならず局部加熱が発生する恐れはな
い。
【0020】図2は図1の鉄心を使用した変圧器中身の
輸送時の模式的な立面図であり、図1と同じ部材につい
ては共通を符号を付けて詳しい説明を省略する。この図
において、上部継鉄26,27及び接合鉄心71,72
を取り外して別に輸送し、これらを取り外した変圧器中
身を変圧器タンクに収納して輸送する。このときの高さ
寸法は図のH2 で示す寸法になり、この寸法は中央の
鉄心脚12の高さ寸法になる。図5と同じであるが、鉄
心脚12の上部継鉄26,27との接合部は図示のよう
に先端が尖った形状をしていてこの先端部の高さ方向寸
法は上部継鉄26,27の幅寸法の約2分の1である。 したがって、高さ寸法H2 は図5の高さ寸法H5 に
比べて上部継鉄26,27の幅寸法の2分の1だけ低く
いことになる。
【0021】このように接合鉄心71,72を介して上
下継鉄26,27と鉄心脚11B,13Bとを接合する
構成とすることによって、励磁特性を損なうことなく分
解輸送時の高さ寸法を小さくすることができる。
【0022】200MVA程度の3相3脚鉄心を例にと
ると、鉄心脚12の直径700ミリ程度なので、この2
分の1の寸法である350ミリだけ輸送時の高さ寸法が
小さくなる。
【0023】図3は接合鉄心71,72に使用する珪素
鋼板710の製作法の例を示す切断図である。この図に
おいて、帯状の珪素鋼板700の圧延方向は矢印で示す
ように図の水平方向であり、この珪素鋼板700を圧延
方向に対して45°の角度を持った切断線101,10
2及びこれらに直角の切断線103,104で切断する
ことによって辺の方向が圧延方向に45°の角度を持っ
た長方形の珪素鋼板710を得ることができる。実際の
切断方法の一例としては、切断線101,102などの
互いに平行で圧延方向に右上がりの切断線で珪素鋼板7
00を切断することによって平行四辺形の珪素鋼板を得
、この平行四辺形の両側を切断して長方形の珪素鋼板7
10を得る。また、鉄心脚12の珪素鋼板の製作時に珪
素鋼板710も製作することによって切断回数を節約す
るなども可能である。
【0024】図4は接合部での実際の珪素鋼板の組み合
わせを示す平面図である。図4(A)において、接合鉄
心71の珪素鋼板711は僅かに横長であり、鉄心脚1
1Bの珪素鋼板111の幅に対して僅かに左に出っ張っ
ている。珪素鋼板711の図の縦方向寸法は上部継鉄2
1Bの珪素鋼板211の幅寸法に一致しており、したが
って、珪素鋼板711と珪素鋼板111との接合部は珪
素鋼板211の下端の線と一致している。一方、図4(
B)の接合鉄心71の珪素鋼板712は僅かに縦長であ
り、鉄心脚11の珪素鋼板112との接合部は上部継鉄
21の珪素鋼板212の下面の線より僅か下になってい
る。
【0025】実際の接合部は図4(A)の珪素鋼板の組
み合わせと図4(B)の組み合わせとを交互に積み重ね
て所定の厚みに積層するものであり、このように接合部
の位置を交互に変えることによって単に磁気的にだけで
なく機械的にも接合する構成になっている。このような
接合部を僅かずらして接合する構成は他の45°の傾斜
を持つ接合部に採用されているものである。
【0026】図3の接合鉄心710は右上方向の辺の長
さの方が僅かに長い長方形をしており、この珪素鋼板7
10をそのまま使用すると珪素鋼板711として使用で
きる。珪素鋼板712は圧延方向が90°異なっている
ので、珪素鋼板710を引っ繰り返すことで珪素鋼板7
12の圧延方向に一致する。すなわち、図3に示す珪素
鋼板710の製作方法によって全ての接合鉄心71,7
2の珪素鋼板が製作可能である。
【0027】前述の接合鉄心71,72を介してL字状
に接合される部分を接合する構成は図6の3相5脚鉄心
にも適用して効果を上げることができる。この場合は、
上部継鉄23と帰路脚14及び上部継鉄26と帰路脚1
5との接合部に適用することになる。
【0028】前述のように、上部継鉄23の幅寸法は鉄
心脚11Aの幅寸法よりも小さく、一方、鉄心脚11A
の上部先端の出っ張り寸法は図1と同じく鉄心脚11A
の幅寸法の2分の1なので、上部継鉄23,24,25
,26を取り外す分解輸送を行う場合の高さ寸法の短縮
は図1の場合よりも小さい。しかし、5脚鉄心としたこ
とによって下部継鉄33,34,35,36の幅寸法が
小さくなっているので、他の寸法が同一の場合の図1の
鉄心の高さ寸法H2 よりも小さくなる。
【0029】単相2脚鉄心では図1の3相3脚鉄心の中
央の鉄心脚12を取り除いて上下の継鉄を1本にした構
成なので、この発明を適用して3相3脚鉄心の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0030】前述のように、最も外側の鉄心脚又は帰路
脚などの脚鉄心とこれにL字状に接合される上部継鉄に
この発明を適用することによって輸送時の変圧器中身の
高さ寸法を小さくすることが可能になる。なお、前述の
鉄心の種類の他に中央脚鉄心と称される単相変圧器に使
用される鉄心があるが、この中央脚鉄心の場合は上下の
継鉄の幅寸法が中央の巻線が挿入される鉄心脚の幅寸法
の2分の1以下になることから、この発明を適用しても
鉄心脚によって高さ寸法が決まってしまうので、上部継
鉄を取り外しても輸送時の高さ寸法を小さくすることは
できない。
【0031】接合鉄心71,72の圧延方向と辺の角度
を45°に厳密に一致させる必要はない。図7で明らか
なように、角度が0°近辺では鉄損は余り変化しない特
性となっている。したがって、接合鉄心71,72の圧
延方向と辺の角度が10°程度ずれても実用上は何ら差
し支えない。また、一般に方向性珪素鋼板の切断は前述
のように45°が標準であり、切断装置もそのようにな
っているから、45°から余り離れた角度の接合鉄心7
1,72を製作する必然性もなく、前述のように45°
に対してプラスマイナス10°の範囲、すなわち、35
°〜55°の範囲に入っていればよい。なお、一方の辺
の角度が45°よりも小さいとこれと直角の辺の角度は
45°よりも大きくなるので、プラス側とマイナス側を
区別する必要はない。
【0032】
【発明の効果】この発明は前述のように、最外側の脚鉄
心と上部継鉄とを、辺の方向が圧延方向に対して35°
乃至55°の範囲内の所定の角度をした長方形状の方向
性珪素鋼板を積層した接合鉄心を介して接合することに
よって、接合鉄心内を流れる磁束は接合鉄心の圧延方向
に沿って流れて脚鉄心と上部継鉄との磁束の流れを連結
するので、常に珪素鋼板の圧延方向沿って磁束が流れる
ことから鉄損は従来の鉄心と同程度になり、輸送時に上
部継鉄とこの接合鉄心を取り外すと高さ方向寸法が小さ
くなるので、輸送時の高さ寸法を輸送制限内に納めるこ
とが可能になる。例えば、従来は容量が150MVA程
度までが3相3脚鉄心を採用して上部継鉄だけを取り外
す分解輸送が可能であったのに対して、この発明を採用
することによって200MVA程度まで可能になるとい
う効果が得られる。
【0033】その結果、巻線と鉄心を別々に輸送するよ
うな分解輸送を採用しなければならない条件の場合でも
上部継鉄を取り外すだけでその他の鉄心と巻線とを一体
にしたまま変圧器タンクに収納した状態で輸送すること
が可能になるので、据え付け場所での組み立ての時間が
短縮するという効果が得られる。
【0034】また、変圧器鉄心が3相3脚鉄心場合には
、両端の2本の脚鉄心と上部継鉄とを前述の接合鉄心で
接合すればよく、3相5脚鉄心の場合には、両側の帰路
脚鉄心と上部継鉄とを接合鉄心で接合し、単相2脚鉄心
の場合には、2本の脚鉄心と上部継鉄とを接合鉄心で結
合する構成を採用することで前述と同じ効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す3相3脚鉄心の立面図
【図2】図1の鉄心を使用した変圧器中身の輸送時の模
式的な立面図
【図3】接合鉄心に使用する珪素鋼板の製作法の例を示
す切断図
【図4】接合部での実際の珪素鋼板の組み合わせを示す
平面図
【図5】従来の変圧器の3相3脚鉄心を示す立面図
【図
6】従来の3相5脚鉄心の立面図
【図7】方向性珪素鋼板の磁束が流れる方向と発生する
鉄損の関係を示すグラフ
【図8】接合部の磁束の流れを示す模式的な磁束分布図
【図9】接合部を仮に水平にした場合の模式的な磁束分
布図
【図10】この発明による変圧器中身の輸送時の模式的
な立面図
【符号の説明】
11    鉄心脚(脚鉄心) 12    鉄心脚(脚鉄心) 13    鉄心脚(脚鉄心) 11A  鉄心脚(脚鉄心) 13A  鉄心脚(脚鉄心) 11B  鉄心脚(脚鉄心) 13B  鉄心脚(脚鉄心) 14    帰路脚(脚鉄心) 15    帰路脚(脚鉄心) 21    上部継鉄 22    上部継鉄 23    上部継鉄 24    上部継鉄 25    上部継鉄 26    上部継鉄 27    上部継鉄 28    上部継鉄 31    下部継鉄 32    下部継鉄 33    下部継鉄 34    下部継鉄 35    下部継鉄 36    下部継鉄 71    接合鉄心 72    接合鉄心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の直立する脚鉄心とこれら脚鉄心を磁
    気的に結合する上部継鉄及び下部継鉄からなりこれら脚
    鉄心と継鉄とが方向性珪素鋼板を積層してなる変圧器鉄
    心において、最外側の前記脚鉄心と前記上部継鉄とを、
    辺の方向が圧延方向に対して35°乃至55°の範囲内
    の角度をした長方形珪素鋼板を積層してなる接合鉄心を
    介して接合してなることを特徴とする変圧器鉄心。
  2. 【請求項2】変圧器鉄心が、3相3脚鉄心であることを
    特徴とする請求項1記載の変圧器鉄心。
  3. 【請求項3】変圧器鉄心が、3相5脚鉄心であることを
    特徴とする請求項1記載の変圧器鉄心。
  4. 【請求項4】変圧器鉄心が、単相2脚鉄心であることを
    特徴とする請求項1記載の変圧器鉄心。
JP8710991A 1991-04-19 1991-04-19 変圧器鉄心 Expired - Lifetime JP2794975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8710991A JP2794975B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 変圧器鉄心

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8710991A JP2794975B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 変圧器鉄心

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04320307A true JPH04320307A (ja) 1992-11-11
JP2794975B2 JP2794975B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=13905786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8710991A Expired - Lifetime JP2794975B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 変圧器鉄心

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2794975B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419501B1 (ko) * 2000-12-27 2004-02-19 주식회사 아이티씨 저손실 철심구조의 변압기
JP2008243985A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Nitta Ind Corp 電力伝達装置のコア体
JP2010251720A (ja) * 2009-03-23 2010-11-04 Nippon Steel Corp ギャップ付き単相リアクトル鉄心
JP2017130513A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 ファナック株式会社 鉄損を低減した多相リアクトル、多相リアクトルの鉄心およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419501B1 (ko) * 2000-12-27 2004-02-19 주식회사 아이티씨 저손실 철심구조의 변압기
JP2008243985A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Nitta Ind Corp 電力伝達装置のコア体
JP2010251720A (ja) * 2009-03-23 2010-11-04 Nippon Steel Corp ギャップ付き単相リアクトル鉄心
JP2017130513A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 ファナック株式会社 鉄損を低減した多相リアクトル、多相リアクトルの鉄心およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2794975B2 (ja) 1998-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5820387B2 (ja) 電気変圧器組立体
US6880228B2 (en) Method for manufacturing a three-phase transformer
US3504318A (en) Three-phase transformer with four legged magnetic core
JP2001015352A (ja) 変圧器
CN203277040U (zh) 具有层叠型铁芯的配电变压器
KR860006812A (ko) 전기 유도 장치
JPH04320307A (ja) 変圧器鉄心
JP2008182053A (ja) 静止誘導電器
WO2014167571A1 (en) Three-phase chokes and methods of manufacturing thereof
CN112259339A (zh) 一种变压器、变压器铁芯及变压器铁芯的制造方法、装置
US20150279544A1 (en) Transformer Having An Interlocking Core Frame
US2558110A (en) Three-phase transformer core
US2550500A (en) Low yoke transformer core
JPH09232164A (ja) 三角配置三脚鉄心形三相変圧器
KR101573813B1 (ko) 저손실 하이브리드 변압기 및 그 제조 방법
US4176333A (en) Magnetic core for single phase electrical inductive apparatus
CN211929246U (zh) 新型绕组交错式排列的心式变压器
CN111145984A (zh) 新型绕组交错式排列的心式变压器
JPH0145204B2 (ja)
JPS6030112A (ja) 分路リアクトル共有形変圧器
JP3070803B2 (ja) 分解輸送変圧器の組立て方法およびその装置
CN211907190U (zh) 一种变压器铁芯
CN211828417U (zh) 一种变压器铁芯单元及铁芯
US3967226A (en) Electrical inductive apparatus having magnetic shielding cores and a gapped main core structure
US3504321A (en) Coils of sheet conductors having slotted ends

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080626

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090626

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100626

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100626

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110626

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110626

Year of fee payment: 13