JPH04317706A - 磁気分離装置 - Google Patents

磁気分離装置

Info

Publication number
JPH04317706A
JPH04317706A JP8687791A JP8687791A JPH04317706A JP H04317706 A JPH04317706 A JP H04317706A JP 8687791 A JP8687791 A JP 8687791A JP 8687791 A JP8687791 A JP 8687791A JP H04317706 A JPH04317706 A JP H04317706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
magnetic
superconducting coil
magnetic material
persistent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8687791A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Yoneda
修 米田
Naofumi Hotta
堀田 直文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8687791A priority Critical patent/JPH04317706A/ja
Publication of JPH04317706A publication Critical patent/JPH04317706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導コイルを用いた
高勾配磁気分離装置、特にその処理停止タイミングの制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の流体、粉体などから磁
性体を分離する磁気分離装置が知られており、潤滑油か
らの磁性体粉(例えば鉄粉)の除去や各種磁性体粒子の
回収などに利用されている。そして、このような磁気分
離において、その磁性体除去能力は磁気勾配の大きさに
依存する。このため、超電導コイルを用いて磁気勾配を
大きくした超電導高勾配磁気分離装置(HGMS)が実
用化されつつある。
【0003】このHGMSにおいては、被処理材の流通
路にステンレススチールウールを配置すると共に、この
周囲に超電導コイルを配置し、ここに高磁場を生起する
。そして、これによってウールの直径に応じた磁気勾配
が得られ、磁性体がウールに吸着され、被処理材から除
去される。
【0004】ここで、この処理を継続していくと、ウー
ルの周囲に吸着蓄積する磁性体が増加し、磁気勾配や磁
力が減少し、十分な処理を行えなくなる。このため、適
当なタイミングで、超電導コイルに流れる永久電流を放
電すると共に、ステンレスウールの洗浄を行い、吸着さ
れた磁性体を除去していた。
【0005】なお、このような磁気分離装置については
、特開昭51−115718号、特開昭59−2036
54号、特開昭63−205163号、雑誌「IEEE
  Annu.  Pulp  Ind.  Tech
.  Conf.  1989」等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述のように
、磁性体の吸着量に応じて、ウール近傍の磁力、磁気勾
配が変化する。そこで、ウール近傍の磁力、磁気勾配を
計測すれば、磁性体の吸着量を間接的に計測することが
できる。しかし、ウール近傍に磁気センサを配置し磁力
、磁気勾配を計測することは、非常に困難であった。
【0007】一方、上述の洗浄を自動的に行うためには
、所定時間ごとに洗浄することなどが考えられる。しか
し、所定時間ごとに洗浄を行う方法は、磁気分離装置に
おける磁性体の吸着量を測定している訳ではない。そこ
で、洗浄回数を少なく設定すれば、磁性体の吸着量が多
くなり過ぎ、磁性体が十分に除去できないこととなると
いう問題点があった。一方、洗浄の回数を多く設定すれ
ば、磁性体の除去は十分に行えるが、装置の動作効率が
減少し、また不要な洗浄による各種の無駄が生じること
となる。
【0008】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、磁性体の吸着量を簡単に
測定でき効率的な運転停止タイミングの設定を行うこと
ができる磁気分離装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被処理材の流通路と、この流通路に設け
られた磁性体吸着材と、永久電流を流すことにより、流
通路の磁性体吸着材を含む空間に高勾配磁場を形成する
超電導コイルと、上記磁性体吸着材を洗浄する洗浄手段
と、上記超電導コイルの永久電流値を検出する電流検出
器と、この永久電流値の減少状態に基づいて、上記超電
導コイルにおける永久電流の放電を制御する制御手段と
、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る磁気分離装置は、上述のような構
成を有しており、磁気分離処理を行っている間の超電導
コイルに流れる電流値を電流検出器によって検出する。 そして、この電流値の変化状態に基づいて処理停止のタ
イミングを制御する。すなわち、吸着磁性体の体積と超
電導コイルに流れる電流量には、図1に示すような関係
があり、吸着磁性体の体積が増加するに従い、超電導コ
イルに流れる電流値が減少する。従って、この超電導コ
イルの電流値より、吸着磁性体の体積を知ることができ
、処理停止(永久電流の放電)のタイミングを決定する
ことができる。そこで、本発明によれば、吸着磁性体の
量に応じて処理停止のタイミングを設定することができ
る。従って、効果的洗浄を行うことができ、磁気分離装
置の処理効率を上昇することができる。
【0011】
【実施例】
磁気分離装置の全体構成 以下、本発明に係る磁気分離装置の実施例について図面
に基づいて説明する。図2は実施例の磁気分離装置の全
体構成図であり、供給ホッパに貯溜される粉体を処理し
、磁性体と非磁性体に分離する。供給ホッパ10の底部
には制御弁12を介し、流通管14が接続されている。 そして、この流通管10の下方には、大粒径物質回収部
16が接続されており、この接続部には遮蔽板18aを
含むトラップ18が設けられている。また、この接続部
には、制御弁20a,20b,20cが配置されており
、これによって被処理材のトラップ18における流通を
制御する。
【0012】流通管14の大粒径物質回収部16の下流
側上方には、洗浄液ホッパ22が制御弁24を介し接続
されている。従って、制御弁24を開くことにより、洗
浄液を流通管14内に供給することができる。
【0013】流通管14の洗浄液ホッパ22の下流側に
は、磁気分離部30が設けられている。すなわち、磁気
分離部30の流通管14内には軟磁性体フィラメント3
2が充填されている。そして、この部分の周囲には磁気
分離部の流通管14の周囲を覆うように、電磁鋼板から
なる冷媒容器34が配置されている。そして、この冷媒
容器34内には冷媒タンク36からの冷媒が保留され、
ここに冷却部Rが形成されている。この冷媒としては、
液体ヘリウム等が用いられる。そして、この冷媒容器3
4内には、超電導コイル38が収納されており、この超
電導コイル38は磁気分離部30における流通管14の
周囲に巻回された形となっている。なお、この超電導コ
イル38への電流の供給は、励磁装置40によって行わ
れる。軟磁性体フィラメント32には、例えばステンレ
スウールが用いられ、超電導コイル38には、例えばニ
オブチタン(NbTi)が用いられる。また、冷媒容器
34を電磁鋼板を用いたのは、電磁鋼板は強磁性体であ
り、磁気抵抗が小さいので、磁気回路中の磁束を大きく
できるからである。そして、これによって高勾配の磁場
を得るための起磁力(電流量)を減少することができ、
さらに均一磁場空間を得ることができるため、分離効率
を向上することができる。
【0014】また、流通管14の磁気分離部30の下流
側には、制御弁42a,42b,42cを介し吸着物質
(磁性体)回収部44が接続されている。更に、流通管
14の吸着物質回収部44の下流側には制御弁46を介
し非吸着物質回収部48が接続されている。
【0015】そして、このような装置において、供給ホ
ッパ10より被処理材を投入し、大粒径物質回収部16
、吸着物質回収部44、非吸着物質回収部48に各物質
を分離回収する。
【0016】制御システム全体構成 次に、上述の実施例の制御システムについて図3に基づ
いて説明する。図において、超電導コイル38にはコイ
ル励磁用電源50が接続されている。そして、この超電
導コイル38には、永久電流スイッチ52、放電用抵抗
54が並列接続されると共に、電流検知用サブコイル5
6が直列接続されている。また、永久電流スイッチ52
の近傍には、この永久電流スイッチ52をオンオフする
ためにヒータ用電源58によって通電が制御されるヒー
タ60及び永久電流スイッチ52の状態を検出するため
のホール素子62が設けられている。また、電流検知用
サブコイル56の近傍には、電流検知用サブコイル56
の電流を検知するためのホール素子64が設けられ、電
流検知部65が構成されている。そして、これら超電導
コイル38、永久電流スイッチ52、ヒータ60、ホー
ル素子62,64及び電流検知用サブコイル56は冷却
部R内に配置されている(図2における冷却容器34内
)。また、ホール素子62,64には、定電流発生器6
6、デジタルボルトメータ68が接続されており、ホー
ル素子に定電流発生器66からの定電流を供給した状態
でデジタルボルトメータ68がその電圧を検出する。
【0017】そして上述のコイル励磁用電源50、ヒー
タ用電源58、定電流発生器66、デジタルボルトメー
タ68は、コンピュータ70に接続されており、コンピ
ュータ70はデジタルボルトメータ68からの情報等に
基づいて、コイル励磁用電源50、ヒータ用電源58等
を制御する。更に、このコンピュータ70には、プログ
ラマブルコントローラ72を介し、複数の電磁バルブソ
レノイド74及び動作確認用スイッチ76が接続されて
いる。このバルブソレノイド74は、図2における各種
制御弁12,20,24,42,46を制御するもので
あり、これら制御弁がプログラマブルコントローラ72
を介し、コンピュータ72によってオンオフ制御される
こととなる。なお、動作確認用スイッチ76はこれらの
制御弁のオンオフを示すランプ等の点滅を制御するため
のものである。
【0018】コイル励磁用電源50の構成次に、コイル
励磁用電源50の構成例について図4に基づいて説明す
る。このコイル励磁用電源50は所望の直流電流を出力
端102から出力し、超電導コイル38に供給するもの
である。このために、その電源として交流電源104及
び直流安定化電源106の2つの電源を有している。そ
して、交流電源104は整流回路であるサイリスタブリ
ッジ108を介し、出力端102に接続されている。こ
こで、平滑コンデンサ110はサイリスタブリッジ10
8からの出力直流電力を平滑するためのものである。
【0019】一方、直流安定化電源106はトランジス
タは定電流回路112、逆流防止回路114を介し、出
力端102に接続されている。また、サイリスタブリッ
ジ108のサイリスタのオンオフは116によって制御
され、トランジスタ定電流回路112の電流設定用トラ
ンジスタの電流量はベース電流調節回路118によって
制御される。そして、この点弧回路116及びベース電
流調整回路118を上述のコンピュータ70によって制
御することにより、所望の電流を出力端102から出力
する。
【0020】このように、本実施例においては、交流電
源102と直流安定化電源106の2つの電源を有し、
両者からの電流を併せて出力端102から出力する。こ
れは超電導コイル38に流す永久電流は、大きなもので
あり、これを精度良く調節するためには、2つの電源を
組み合わせることが好適だからである。すなわち、交流
電源102からは、大きな電流を出力し、直流安定化電
源105からは比較的小さな電力を出力し、トランジス
タ定電流回路112によって出力電流の精度の良い微調
整を行うものである。そして、コンピュータ70は、デ
ジタルボルトメータ10によって、電流検知用サブコイ
ル56、すなわち、超電導コイル38に流れる電流量を
検知することができるため、この検出値に応じて、点弧
回路116、トランジスタ定電流回路118を制御して
、出力電流を所望のものに設定することができる。
【0021】永久電流スイッチ52の構成次に、永久電
流スイッチ52の構成例について図5に基づいて説明す
る。図において、FRP製のボビン200には、超電導
巻線202及びヒータ60が保護マイラーテープ204
を介し巻回されている。すなわち、超電導巻線202の
両端は超電導コイル38の両端に接続されており、ヒー
タ60の両端はヒータ電源58に接続されている。この
ため、ヒータ60に電流を流通すると、ここにおいて熱
が発生し、超電導巻線202の電解温度以上となること
により、この超電導巻線202が非超電導状態となる。 そこで、これによって永久電流スイッチ52をオフする
ことができる。一方、ボビン200の中央部にはホール
素子62が挿入配置されている。このボビン200の中
央部には、超電導巻線202の電流に応じた大きな磁界
が形成されるため、このホール素子62は超電導巻線2
02に電流が流れているか否かを検出することができる
。すなわち、ホール素子62には上述の場合と同様に、
定電流発生器66からの定電流が常時流されている。そ
して、ホール素子62の抵抗値は、そこにおける磁界強
度に依存するため、デジタルボルトメータ68において
磁界の強度を電圧の変化として検出することができ、永
久電流スイッチ52のオンオフ状態を検出することがで
きる。
【0022】電流検知部の構成 図6(A)には、電流検知部65の第1の構成が示され
ており、電流検知用サブコイル56はボビン300の周
囲に巻回されている。そして、ホール素子64がボビン
300の中心部に挿入配置されており、このホール素子
64の抵抗値によって、超電導サブコイル56に流れる
電流量を検知することができる。なお、ふた302は、
ホール素子64を保持するためのものである。
【0023】図6(B)は、他の電流検知部65の例で
あり、超電導サブコイル56を直線状のものとしている
。そして、この超電導サブコイル56の周囲にホール素
子64を接続する環状の高透磁率材料304を設けてい
る。そこで、超電導サブコイル56に流れる電流に応じ
発生する磁界が高透磁率材料304内に形成され、これ
によって、ホール素子64がその磁界の強さを検知する
。従って、ホール素子64の抵抗値を検出することによ
り、超電導サブコイル56に流れる電流量を検知するこ
とができる。この構成によれば、超電導サブコイル56
を直線状とできるため、その構成が簡単にできるという
効果がある。
【0024】動作説明 磁気分離装置の全体的な処理工程を図7に示す。このよ
うに、磁気分離装置は、初期電流セット工程(S1)、
分離工程(S2)、放電工程(S3)吸着物質回収工程
(S4)を順次行う。
【0025】初期電流セット工程 ここで、初期電流セット工程(S1)について図8に基
づいて説明する。コンピュータ70は、まずヒータ電源
58によりヒータ60に電流を供給する(S101)。 ホール素子62の電圧値をデジタルボルトメータ68で
検出し、永久電流スイッチ52がオフされているか否か
を判定する。そして、永久電流スイッチ52がオフされ
た場合には、次にコイル用励磁電源50の点弧回路11
6を制御し、サイリスタブリッジ108における整流を
開始する(S103)。これによって、交流電源100
からの電力がサイリスタブリッジ108によって直流電
力に変換され、これが超電導コイル38に流れることと
なる。この状態で、電流検知用サブコイル56における
電流量をホール素子64によって検出する。このホール
素子の検出値は、デジタルボルトメータ68を開始コン
ピュータ70に供給されるため、コンピュータ70、超
電導コイル38に流れる電流Iが、所定の範囲(Ism
in>I>Ismax)に至ったかを判定する(S10
4)。ここで、サイリスタブリッジ108からの出力電
流は大電流であるため、この所定範囲は比較的大きめと
している。そして、電流値Iが所定の範囲内に至った場
合には、直流安定化電源106をオンとすると共に、ベ
ース電流調節回路118によるトランジスタ定電流回路
112の制御を開始する(S105)。電流Iが所定の
小さな範囲(Itmin>I>Itmax)内に至った
かを判定する(S106)。ここで、上述のS104,
S106における範囲内から電流Iが外れた場合には、
コンピュータ70は点弧回路116、ベース電流調節回
路118をそれぞれ制御し、この範囲内に至るようにフ
ィードバック制御する。
【0026】このようにして超電導コイル38に所望の
永久電流がセットされた場合には、ヒータ電源58によ
りヒータ60への通電をオフする(S107)。これに
よって永久電流スイッチ52はオンされ、超電導コイル
38の両端は永久スイッチ52を介し閉じられる。そこ
で、この閉ループ内に永久電流Iが流れることとなる。 そして、ホール素子62からの検出結果によって、永久
電流スイッチ52がオンされたか否かを判定し(S10
8)、永久電流スイッチ52がオンされた場合には、交
流電源102、直流安定化電源106の駆動を停止し、
励磁電源50からの電流供給を停止する(S110)。 そして、コンピュータ70はこの状態における永久電流
をホール素子64によって検出し、これを記憶する(永
久電流初期値=I0 )(S111)。
【0027】このようにして、超電導コイル38に所望
の永久電流I0 をセットすることができる。
【0028】分離工程 このようにして、超電導コイル38に永久電流が流され
た場合には、図1における磁気分離装置の磁気分離部に
おいて、所望の磁気勾配、磁力が発生する。そこで、次
に分離工程に移る。この分離工程においては、まずコン
ピュータ70はバルブソレノイド74を動作させ、非吸
着物質回収部58の制御弁46を開くと共に(S201
)、制御弁20a,20b,42aを開き、また制御弁
20c,24,42b,42cを閉じる。そして、制御
弁12を開き、供給ホッパ10内の被処理材を空気流等
と共に流通管14内に流通する(S202)。これによ
って、まずトラップ18において大粒径のものが下方に
落下し、大粒径物質回収部16に回収される。そして、
大粒径物質が除去された被処理材が磁気分離部30を通
過する。ここで、この磁気分離部30においては、軟磁
性体フィラメント32の周囲において高勾配磁場が形成
されており、またその磁力も強大なものとなっている。 そこで、被処理材内の磁性体(吸着物質)は、効果的に
軟磁性体フィラメント32に吸着除去される。そこで、
このような磁性体が除去された被処理材が非吸着物質回
収部48に回収されることとなる。
【0029】そして、この状態において、ホール素子6
4からの検出値によって超電導コイル38に流れる永久
電流量Iを測定し(S203)、この永久電流値Iを設
定加減電流値Imin と比較する(S204)。この
設定最小電流値Imin は図1に示すように吸着磁性
体量の最大値Vmax に対応する電流値であり、永久
電流Iがこの値Imin 以下となった場合には、洗浄
を行わなければならない。S204において、I<Im
in となった場合には、制御弁12をオフして被分離
物の投入を停止すると共に(S205)、非吸着物質回
収部48の制御弁46を閉じる(S206)。このよう
にして、磁気分離部30における磁性体の吸着分離工程
を終了する。
【0030】放電工程 分離工程を終了した場合には、次に、超電導コイル38
に流れる永久電流Iを消失しなければならない。そこで
、この電流を放電用抵抗54に流し、ここで消失させる
。このため、まずヒータ60をオンし(S301)、永
久電流スイッチ52がオフされたか否かを判定する(S
302)。そして、永久電流スイッチがオフされた場合
には、ホール素子64の出力値により永久電流Iが0と
なったか否かを判定する(S303)。すなわち、永久
電流スイッチ52がオフされた場合には、永久電流Iは
放電用抵抗54に流れることになり、ここにおいて熱エ
ネルギーに変換され、永久電流が消失する。そして、電
流値I=0となった場合には、ヒータ60をオフする(
S304)。これによって放電工程を終了する。
【0031】吸着物質回収工程 このようにして放電工程を終了した場合には、次に磁気
分離部30の軟磁性体フィラメント32に吸着されてい
る磁性体を回収する。このために、まず吸着物質回収部
44の制御弁42b,42cを開く(S401)。そし
て、制御弁24を開き、洗浄液ホッパ22から洗浄液を
流通管14に供給する(S402)。そして、この洗浄
液の供給によって、軟磁性体フィラメント32に吸着さ
れている磁性体を洗浄除去する。ここで、上述のように
、超電導コイル38には電流が流れていないため、磁気
分離部30には磁場が形成されていない。そこで、洗浄
液による洗浄によって、軟磁性体フィラメント32から
磁性体が容易に除去することができる。次に、洗浄が終
了した場合には、制御弁24を通り洗浄液の投入を停止
し(S403)、吸着物質回収部44の制御弁42b,
42cを閉じて(S404)、吸着物質の回収を終了す
る。
【0032】このようにして、磁気分離装置による初期
電流セット、分離、放電、吸着物質回収の各工程が順次
実行される。そして、S1の初期電流セット工程に戻り
、処理が継続される。
【0033】ここで、上述の分離工程においては、永久
電流Iをそのまま初期電流I0 と比較し、これが設定
最小電流値Imin に至ったことで洗浄タイミングに
達したことを判定した。しかし、磁性体と吸着量に伴う
電流値の変化が小さい場合には、この方法であると誤差
が大きくなる場合がある。そこで変化量の小さい場合に
は、上述の分離工程に代えて、図12の分離工程を採用
する。 図9のS204に代えて、S204´を採用する。すな
わち、このS204´においては初期電流I0 と現在
の電流Iの差を求め、これが所定のしきい値Bより大き
くなったことによって吸着磁性体量が所定量に至ったこ
とを判定している。これによって、比較の対象となる数
の桁数を小さくでき、精度のよい比較を簡単に行うこと
ができる。 第2実施例 次に、機械的駆動部分を持った設備の循環油回転システ
ムに、本発明に係る磁気分離装置を適用したものについ
て説明する。この例では、設備における循環油系におい
て混入した鉄製のバリ等を磁気分離装置によって除去し
、かつ機械の異常をも検出することができる。
【0034】図13はこの実施例の全体構成図であり、
第1実施例と同一の部材について同一符号を付し、説明
を省略する。設備80は油圧による駆動部等の機械的駆
動部分を持ったものであり、ここに、潤滑油タンク82
からの潤滑油(オイル)が、潤滑油循環用ポンプ84に
よって供給管86を介し循環される。また、バイパス管
90は磁気分離部50の洗浄時に潤滑油の循環を確保す
るためのものであり、流通管14との接続部に制御弁9
2が設けられている。
【0035】通常運転時においては、制御弁20b、4
2aを開き、制御弁92,24,42を閉じた状態で潤
滑油循環ポンプ84を駆動して、供給管86、設備80
、流通管14、潤滑油タンク82に潤滑油を循環する。 そして、磁気分離部30において磁性体を吸着分離除去
する。また、洗浄時期に至った場合には、制御弁20b
,42aを閉じ、制御弁92,24,42bを開き、磁
気分離部30に吸着された磁性体を吸着物質回収部44
に回収する。また、この時、制御弁92が開いているた
め、潤滑油は潤滑油タンク82、供給管86、設備80
、流通管14、バイパス管90,92の順で循環する。
【0036】動作説明 次に、第2実施例の動作について、図14に基づいて説
明する。上述の第1実施例と同様に、初期電流をセット
した後(S501)、潤滑油循環ポンプ84始動し(S
502)、潤滑油の循環を開始する。また、潤滑油が循
環されている状態で設備80の稼働を開始する(S50
3)。そして、この状態で永久電流Iを測定し(S50
5)、これが所定の下限値Imin 以上であった場合
にはこの永久電流Iの時間微分値が所定のしきい値A以
下かを判定する(S506)。
【0037】ここで、本実施例において、永久電流Iの
微分値を測定するのは、これによって設備80における
異常摩耗の発生を検知するためである。すなわち、設備
80において、異常摩耗が発生した場合には、潤滑油中
に含まれる磁性体が多くなり(例えば、大きな磁性体が
潤滑油中に含まれる)、永久電流Iが変化する。例えば
、図15、16に示すように永久電流Iが変化する。 そこで、永久電流Iの微分値を監視することにより、異
常摩耗を効果的に検出することができる。なお、磁性体
吸着により永久電流Iは大きく減少するため、ここでは
微分値dI/dtの絶対値をしきい値Aと比較している
。そして、微分値がしきい値Aより小さい場合には異常
は発生していないため、S504電流I測定に戻る。
【0038】一方、S504において、電流Iが下限電
流Imin 以下であった場合、またはS506におい
て電流の変化が所定値以上であった場合には、設備80
の稼働を停止(S507)すると共に、永久電流を放電
し(S508)、吸着物を回収する(S509)。なお
、S506において、電流値変化から異常以上を検出し
た場合には、このことを知らせるためにS507の前段
に異常表示の工程を設けるとよい。
【0039】なお、本実施例において、潤滑油に含まれ
る磁性体(鉄)の磁気分離部30における吸着量と永久
電流の関係を調べたところ、図17に示すような関係が
あった。これより、本実施例において、永久電流を監視
することにって、吸着磁性体量を正確に検出できること
が理解される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
分離装置によれば、超電導コイルに流れる永久電流の減
少によって、磁気分離処理の停止時期を判定するため、
比較的簡単な構成で、確実な判定を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気分離装置における吸着磁性体
体積と超電導コイルにおける永久電流の関係を示す特性
図。
【図2】磁気分離装置の全体システム構成図。
【図3】磁気分離装置の制御システムブロック図。
【図4】コイル励磁用電源の構成図。
【図5】永久電流スイッチの構成図。
【図6】電流検知部の構成図。
【図7】磁気分離装置の処理工程の説明図。
【図8】初期電流セット工程のフローチャート。
【図9】分離工程のフローチャート。
【図10】放電工程のフローチャート。
【図11】吸着物質回収工程のフローチャート。
【図12】分離工程の他の実施例を示すフローチャート
【図13】設備の潤滑油洗浄に磁気分離装置を適用した
システム構成図。
【図14】設備の可動状態を説明するフローチャート。
【図15】異常摩耗発生時の電流変化を示す特性図。
【図16】異常摩耗発生時の電流変化の他の例を示す特
性図。
【図17】吸着鉄量と永久電流の関係を示す特性図。
【符号の説明】
10  供給ホッパ 22  洗浄液ホッパ 32  軟磁性体フィラメント 36  冷媒タンク 38  超電導コイル 30  磁気分離部 44  吸着物質回収部 48  被吸着物質回収部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理材の流通路と、この流通路に設けら
    れた磁性体吸着材と、永久電流を流すことにより、流通
    路の磁性体吸着材を含む空間に高勾配磁場を形成する超
    電導コイルと、上記磁性体吸着材を洗浄する洗浄手段と
    、上記超電導コイルの永久電流値を検出する電流検出器
    と、この永久電流値の減少状態に基づいて、上記超電導
    コイルにおける永久電流の放電を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする磁気分離装置。
JP8687791A 1991-04-18 1991-04-18 磁気分離装置 Pending JPH04317706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8687791A JPH04317706A (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8687791A JPH04317706A (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04317706A true JPH04317706A (ja) 1992-11-09

Family

ID=13899066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8687791A Pending JPH04317706A (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04317706A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3981017A4 (en) * 2019-06-05 2023-10-04 Battelle Memorial Institute MODES FOR PRODUCING MAGNETIC PARTICLES FUNCTIONALIZED BY A POLYMER FOR SEPARATION OF SOLUTES, AND DEVICES AND SYSTEMS INTENDED TO USE THEM
US11993827B2 (en) 2018-07-06 2024-05-28 Moselle Technologies, Llc Methods and compositions for recovery of lithium from liquid solutions with nanoparticles

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11993827B2 (en) 2018-07-06 2024-05-28 Moselle Technologies, Llc Methods and compositions for recovery of lithium from liquid solutions with nanoparticles
EP3981017A4 (en) * 2019-06-05 2023-10-04 Battelle Memorial Institute MODES FOR PRODUCING MAGNETIC PARTICLES FUNCTIONALIZED BY A POLYMER FOR SEPARATION OF SOLUTES, AND DEVICES AND SYSTEMS INTENDED TO USE THEM
US11944982B2 (en) 2019-06-05 2024-04-02 Battelle Memorial Institute Polymer-functionalized magnetic particle embodiments for solute separation, and devices and systems for using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4766373A (en) Method and apparatus for real-time, on-line monitoring of wear in machinery
EP0056717B1 (en) Magnetic filtration apparatus
US4472275A (en) Magnetic separator
CA2328979A1 (en) Method for separating magnetic particles mixed in fluid, separating system, and separator
US4352730A (en) Method for cleaning a magnetic separator and magnetic separator
JPH081269B2 (ja) 電磁弁駆動方法および装置
US6103113A (en) Magnetic purification apparatus
JPH04317706A (ja) 磁気分離装置
KR102150217B1 (ko) 전자석 탈철기의 이상 동작 감지 장치
JP3374658B2 (ja) 超電導磁気分離装置
JP2007117523A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0812245A (ja) 電磁マグネット装置の脱落警報装置
KR200239768Y1 (ko) 마그네틱을 이용한 자성미립자 제거장치
JPS62199979A (ja) 分離形空気調和機の制御装置
US4843516A (en) Demagnetizing apparatus and method
JP4206691B2 (ja) 磁性体を用いた浄化装置
JPH10192619A (ja) 浄化装置
KR20130065400A (ko) 초전도 자기분리기를 이용한 발전소 복수의 부식생성물 제거장치
JPS6229047Y2 (ja)
KR100967712B1 (ko) 도압연유 순환정화용 전자기 필터
KR100643350B1 (ko) 압연유 순환정화용 전자기 필터
JPH10272476A (ja) 浄化装置
CN117339757A (zh) 润滑油在线颗粒物脱除系统
JPH0446715A (ja) ワイヤカット放電加工装置
Ciesla Dependence of a superconductor magnetic filter effectiveness on magnetic induction