JPH04316678A - 経糸サイジング方法 - Google Patents

経糸サイジング方法

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JPH04316678A
JPH04316678A JP10884891A JP10884891A JPH04316678A JP H04316678 A JPH04316678 A JP H04316678A JP 10884891 A JP10884891 A JP 10884891A JP 10884891 A JP10884891 A JP 10884891A JP H04316678 A JPH04316678 A JP H04316678A
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幸一 池上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製織準備工程における
経糸サイジング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製織に供する経糸をサイジングすること
は、経糸に抱合性、集束性を与え、経糸のケバ伏せを図
ると共に耐摩耗性を改善するための手段として従来より
一般的に採用され、ビームサイジング機、ワーパーサイ
ジング機及びローラサイジング機等が使用されている。 いずれの場合も、澱粉、ポリビニルアルコール、アクリ
ル系樹脂等の高分子化合物を水に加熱溶解し、さらに必
要に応じて油剤、消泡剤等を添加して糊液を調製し、糸
をその糊液に浸漬するか回転するローラーに接触させて
糊液を付着させると共に乾燥チャンバーや熱風等により
水分を蒸発させて糊付け糸を製造し、これを用いてウォ
ータージェットルームやエアージェットルーム等の革新
織機による製織が行われている。しかし、この方法では
、加熱乾燥工程において膨大なエネルギーを消費する等
の問題があり、このために加熱乾燥工程を必要としない
サイジング方法が要望されていた。
【0003】一方、最近、高機能を備えた異収縮混繊糸
のように加熱が制限された新合成繊維が抬頭し、このよ
うに加熱できない糸の糊付けのためにも加熱乾燥工程を
含まないサイジング方法が望まれている。
【0004】前記加熱乾燥の問題を解決する方法として
、糊剤を有機溶剤に溶解して糊付けするドライサイジン
グ方法が従来知られているが、この方法は、エネルギー
消費をある程度改善するものの依然として加熱乾燥工程
を要すること、及び作業工程や加熱乾燥工程で発散する
有機溶剤が作業環境や地球環境の悪化を招く等の問題が
あった。
【0005】別の解決方法として、ワックスのみを糸に
付着させて製織する方法(特許第828910号)、及
び鉱物油、脂肪酸エステル及び非イオン活性剤の系とリ
ン酸トリエステル又は亜リン酸トリエステルジオルガノ
ポリシロキサンとからなる組成物(特開昭52−137
096号)を用いる方法等のように、主として油剤の平
滑性に頼る方法が提案されたが、これらの方法では、経
糸の平滑性は向上するものの集束性が十分得られず、本
来のサイジングの目的が達成されない等の問題があった
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、加熱乾燥工程を必要とせず、しかも製織性に優れた
糊付け糸を製造できる経糸サイジング方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明者等は加熱乾燥工程を必要としない経糸サイ
ジング方法について研究を重ねた結果、糸上でアクリル
モノマーに紫外線照射による重合反応を起こさせ、樹脂
皮膜を形成させることを着想した。そのような樹脂皮膜
は、製織工程で所期の効果を奏しても精練工程ではアル
カリ剤で容易に中和されて完全に脱落除去される必要が
あることから、前記アクリルモノマーはかなりの酸価を
有するものが望ましく、中でも多塩基酸無水物とヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートとの半エステル化物
が適当であることが判明した。また、糸上に形成される
樹脂皮膜を強靭にするために、炭素数1〜18の(メタ
)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸とからなる
アクリル系共重合体を前記成分に併用する必要があるこ
とが分かった。前記併用配合物に光重合開始剤を加えて
なる糊剤組成物は、紫外線硬化により糸上に十分な性能
の樹脂皮膜を与えるが、この組成物を非常に繊細な糸に
ローラで付着させるに際して、その高粘稠のために付着
むらを起こし、そのままでは糸に均一に付着させること
が困難であることから、前記組成物の粘性を低下させる
希釈用の光重合性モノマーを必要とすることがさらに判
明した。
【0008】即ち、本発明に係る経糸サイジング方法は
、(a)多塩基酸無水物とヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレ−トとの半エステル化物、(b)炭素数1〜1
8の脂肪族アルコールの(メタ)アクリル酸エステルと
(メタ)アクリル酸とを60重量%以上含む単量体を共
重合してなり、30以上の酸価を有するアクリル系共重
合体、(c)光重合性モノマー及び(d)光重合開始剤
からなる紫外線硬化型糊剤組成物をビーミング工程前に
糸に付着させ、紫外線を照射して硬化させることを特徴
とするものである。
【0009】なお、本発明において、(メタ)アクリレ
−トはアクリレ−ト及び/又はメタクリレートを、(メ
タ)アクリル酸エステルはアクリル酸エステル及び/又
はメタクリル酸エステルを、また(メタ)アクリル酸は
アクリル酸及び/又はメタクリル酸を各々意味する。
【0010】上記成分(a)において、多塩基酸無水物
として、例えば、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸、4−メチル無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキ
サヒドロフタル酸、3−メチル無水ヒドロフタル酸、4
−メチル無水ヘキサヒドロフタル酸、無水ハイミック酸
、無水ドデシルコハク酸、無水トリメリット酸、無水コ
ハク酸、無水マレイン酸及び無水ピロメリット酸等から
少なくとも1種を使用できる。また、前記多塩基酸無水
物と半エステル化物を形成するヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとして、例えば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ
)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ
)アクリレート及びポリブチレングリコールモノ(メタ
)アクリレート等から少なくとも1種を使用できる。
【0011】前記多塩基酸無水物とヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートとの半エステル化物は、糸上に形
成される樹脂皮膜が脆くならないように、糊剤組成物全
量に対して90重量%以下に抑えることが好ましい。
【0012】上記成分(b)において、炭素数1〜18
の脂肪族アルコールのアクリル酸エステルとして、例え
ば、メチル、プロピル、イソプロピル、ノルマルブチル
、イソブチル、セチル、ステアリル、オレイル、β−エ
トキシエチル等の各アルコールのアクリル酸エステル等
があり、また炭素数1〜18の脂肪族アルコールのメタ
クリル酸エステルとして、例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、イソブチル、
t−ブチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
、ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、β−エト
キシエチル等の各アルコールのメタクリル酸エステル等
を挙げることができる。
【0013】前記炭素数1〜18の脂肪族アルコールの
(メタ)アクリル酸エステルは、その1種又は2種以上
を使用してアクリル酸及び/又はメタクリル酸とアルコ
ール溶媒又はそれと水との混媒中で共重合され、重合終
了後に前記溶媒が蒸留により除去され、所要の共重合体
が得られる。この共重合体は、後工程における精練性の
確保のために30以上の酸価を有することが必要であり
、特に50以上の酸価を有することが好ましく、またこ
の成分は、糊剤組成物の粘性の増大を抑えて糸に対する
均一な付着を確保するために、糊剤組成物全量に対して
60重量%以下に抑えることが好ましい。また、前記共
重合に際して、前記(メタ)アクリル酸エステルと(メ
タ)アクリル酸とからなる単量体は、樹脂皮膜に強靭性
を与えるために単量体全量に対してを60重量%以上含
まれることが必要である。
【0014】上記成分(c)における光重合性モノマー
として、アクリル系共重合体を溶解するアクリル酸エス
テル系のモノマーが好ましく、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(
メタ)アクリレート、ポリブチレングリコール(メタ)
アクリレート、ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリ
レート、セロソルブ(メタ)アクリレート、メチルセロ
ソルブ(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)ア
クリレート、メチルカルビトール(メタ)アクリレート
、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート
、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、アク
リルアマイド及びメタクリルアマイド等から少なくとも
1種を使用できる。糊剤組成物の粘度調節のために使用
される前記光重合性モノマーは、精練工程での樹脂皮膜
の脱落を容易にするために糊剤組成物全量に対して40
重量%以下に抑えることが好ましい。
【0015】さらに、上記成分(d)において、前記光
重合性モノマーを重合させる光重合開始剤としては、例
えば、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチ
ルエーテル、ベンゾイン−イソブチルエーテル、ベンゾ
フェノン、ジアセチル、アセトフェノン、アントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアント
ラキノン、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン
、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサント
ン、1,4−イソプロピルフェニル−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン及び2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等の公知の
ものを使用できる。光重合開始剤は、通常、光重合性モ
ノマー100重量部に対して1〜5重量部の範囲で使用
される。
【0016】本発明に用いられる紫外線硬化型糊剤組成
物は前記の各成分を配合して調製される。サイジングに
際しては、例えば、ハイスピードワーパーにより100
〜400m/min の糸速度で走らせた原糸に、ビー
ムへの巻取り直前でローラを接触させると共に糊剤組成
物を付着させ、その後直ちに紫外線照射機により紫外線
を照射して糸上の糊剤組成物を硬化させればよく、得ら
れた糊付け糸は、加熱乾燥なしにビーミング、綾取り及
び経通しを順次経て製織に供される。前記紫外線硬化に
は150〜500nm、好ましくは300〜450nm
の波長領域の紫外線が有効であり、紫外線を放射する光
源として、例えば低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀
灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ等を好適
に使用できる。
【0017】本発明に係る経糸サイジング方法は、下記
のように各種の製織準備工程に好適に適用でき、良好な
製織を可能にする。 (イ)原糸→糊付け→紫外線照射→撚糸→ビーミング→
綾取り→経通し→製織 (ロ)原糸→撚糸→糊付け→紫外線照射→ビーミング→
綾取り→経通し→製織 (ハ)原糸→仮撚り→糊付け→紫外線照射→コーニング
→ビーミング→綾取り→経通し→製織 (ニ)原糸→撚糸→糊付け→紫外線照射→繰返し→ビー
ミング→綾取り→経通し→製織 (ホ)原糸→ワーパーサイジング→紫外線照射→ビーミ
ング→綾取り→経通し→製織
【0018】なお、製織に際して平滑性を特に要求され
る場合は、前記糊剤組成物にワックスのエマルジョン及
びジメチルシロキサン系のシリコン離型剤等の添加剤を
併用してもよく、また常法によるアフターワキシング、
アフターオイリング等の処理を行なうこともできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0020】[実施例1]攪拌器及びコンデンサーを備
えた三つ口フラスコに、無水ヘキサヒドロフタル酸1.
54Kg(10モル)及び2−ヒドロキシエチルアクリ
レート1.16Kg(10モル)を仕込み、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.1gを添加し、酸素気流中
、100℃で6時間反応させ、成分(a)のヘキサヒド
ロキシフタル酸モノアクリロイルヒドロキシエチルエス
テルを得た。
【0021】一方、攪拌器及びコンデンサーを備えた別
の三つ口フラスコに、イソプロピルアルコール1000
g、ブチルアクリレート300g、メチルメタクリレー
ト400g、ステアリルメタクリレート200g及びア
クリル酸100gを入れ、さらに過酸化ベンゾイル10
gを入れて、85℃で還流させながら4時間重合を行な
い、その後冷却し、希釈溶媒を減圧下で除去して、成分
(b)の共重合体を得た。この共重合体の酸価は79で
あった。
【0022】上記成分(b)の共重合体600gを成分
(c)のヒドロキシエチルメタクリレート600gに5
0℃に加温して溶解し、冷却した後、これに成分(a)
のヘキサヒドロキシフタル酸モノアクリロイルヒドロキ
シエチルエステル800gを加え、さらに成分(d)の
ベンゾインエチルエーテル40g及び2−エチルアント
ラキノン60gを添加して紫外線硬化型糊剤組成物を得
た。
【0023】前記糊剤組成物をポリエステル糸(50デ
ニール/24フィラメント、インターレース有り50個
/m)にハイスピードワーパー「津田駒TW−N」(津
田駒製)で付着させ、高圧水銀灯(80W/2灯)で走
行中の糸に紫外線を照射すると共に糸上の糊剤組成物を
硬化させ、糊付け糸を作製した。
【0024】また、比較のために、加熱乾燥工程を含む
従来のサイジング方法による場合を比較例1とし、糊剤
濃度(純分)10%に調製したアクリル系糊剤「プラス
サイズJ−96」(互応化学工業製)をポリエステル糸
(50デニール/24フィラメント、インターレース無
し)にワーパーサイジング機「津田駒KS−200」(
津田駒製)で付着させると共に乾燥チャンバー及び乾燥
シリンダーで加熱乾燥させた。さらに、追油方法による
場合を比較例2とし、油剤(オイル)系オイリング剤「
サイテックスS−571」(互応化学工業製)をポリエ
ステル糸(50デニール/24フィラメント、インター
レース有り50個/m)にハイスピードワーパー「津田
駒TW−N」(津田駒製)で付着させた。
【0025】次に、本実施例1並びに比較例1及び比較
例2に係る各糸を用いて、織機「津田駒ZW−313型
」(津田駒製)により100×77本/インチのタフタ
を各々100疋製織した。その結果を下記の表1に示す
【0026】本発明に係る実施例1では、比較例1と比
べると、加熱乾燥工程が不要であるのでエネルギー消費
量が少なく、大きな糸速度が選択できるので生産性が向
上し、製織工程においても所期の製織効率が得られた。 なお、比較例2でも加熱乾燥工程が不要であると共に大
きな糸速度が選択できたが、製織工程において経因停止
回数が多く、円滑な製織が得られなかった。
【0027】
【表1】
【0028】[実施例2]実施例1と同様の方法で、無
水フタル酸1.54Kg(10モル)と2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート1.20Kg(10モル)とを反
応させて成分(a)のフタル酸モノメタクリロイルヒド
ロキシエチルエステルを得た。
【0029】一方、実施例1の成分(b)と同様の共重
合体600gを成分(c)のヒドロキシプロピルアクリ
レート600gに50℃に加温して溶解し、冷却した後
、これに成分(a)のフタル酸モノメタクリロイルヒド
ロキシエチルエステル600gを加え、さらに成分(d
)のベンゾインエチルエーテル40g及び2−エチルア
ントラキノン60gを添加して紫外線硬化型糊剤組成物
を得た。
【0030】前記糊剤組成物を異収縮混繊糸であるポリ
エステル糸(60デニール/48フィラメント、有撚3
00回/m)に実施例1と同様のハイスピードワーパー
で付着させ、高圧水銀灯(80W/2灯)で走行中の糸
に紫外線を照射すると共に糸上の糊剤組成物を硬化させ
、糊付け糸を作製した。
【0031】また、比較のために、加熱乾燥工程を含む
従来のサイジング方法による場合を比較例3とし、糊剤
濃度(純分)13%に調製したアクリル系糊剤「プラス
サイズJ−97」(互応化学工業製)を前記と同様のポ
リエステル糸に実施例1と同様のワーパーサイジング機
で付着させると共に乾燥チャンバー及び乾燥シリンダー
で加熱乾燥させた。さらに、追油方法による場合を比較
例4とし、油剤(ワックス)系ソフトワックス剤「サイ
テックスGLO−1400」(互応化学工業製)を前記
と同様の有撚ポリエステル糸に実施例1と同様のハイス
ピードワーパーで付着させた。
【0032】次に、本実施例2並びに比較例3及び比較
例4に係る各糸を用いて、織機「津田駒ZW−303型
」(津田駒製)により経糸総本数9738本のサテンを
各々100疋製織した。その結果を下記の表2に示す。
【0033】本発明に係る実施例2では、比較例3と比
べると、加熱乾燥工程が不要であるのでエネルギー消費
量が少なく、加熱が制限された異収縮混繊糸も良好に糊
付けされ、大きな糸速度が選択できるので生産性が向上
し、製織工程においても所期の製織効率が得られた。な
お、比較例4でも加熱乾燥工程が不要であると共に大き
な糸速度が選択できたが、製織工程において経因停止回
数が多く、円滑な製織が得られなかった。
【0034】
【表2】
【0035】[実施例3]実施例1において無水ヘキサ
ヒドロフタル酸1.54Kgの代わりに無水マレイン酸
980gを使用した以外は実施例1と全く同様にして紫
外線硬化型糊剤組成物を得た。
【0036】前記糊剤組成物をナイロン糸(70デニー
ル/18フィラメント)に改良型ワーパーサイジング機
で付着させ、高圧水銀灯(80W/2灯)で走行中の糸
に紫外線を照射すると共に糸上の糊剤組成物を硬化させ
、糊付け糸を作製した。一方、比較のために、加熱乾燥
工程を含む従来のサイジング方法による場合を比較例5
とし、糊剤濃度(純分)8%に調製したアクリル系糊剤
「プラスサイズJ−96」(互応化学工業製)を前記と
同様のナイロン糸にワーパーサイジング機「河本EX−
D」(河本精機製)で付着させると共に乾燥チャンバー
及び乾燥シリンダーで加熱乾燥させた。
【0037】次に、本実施例3及び比較例5に係る各糸
を用いて、織機「日産LW−53型」(日産自動車製)
により190本/インチのタフタを各々100疋製織し
た。その結果を下記の表3に示す。
【0038】本発明に係る実施例3では、比較例5と比
べると、加熱乾燥工程が不要であるのでエネルギー消費
量が少なく、加熱を嫌うナイロン糸も良好に糊付けされ
、所期の製織効率が得られた。比較例5では、ナイロン
糸が加熱によって伸縮差を生じ、ビーム表面にウジモリ
が発生し、それにより製織物に品位の低下が認められた
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明に係る経糸サイジング方法は以上
のように構成されるので、加熱乾燥工程を必要とせず、
省エネルギー化及び生産性の向上に寄与すると共に加熱
が制限された合繊フィラメント糸や合繊紡績糸等にも好
適に適用できること、抱合性、集束性及び耐ブロッキン
グ性等の製織性並びに精練性に優れた糊付け糸を製造で
き、優れた品位の織物が得られること等の効果を奏する

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)多塩基酸無水物とヒドロキシア
    ルキル(メタ)アクリレ−トとの半エステル化物、(b
    )炭素数1〜18の脂肪族アルコールの(メタ)アクリ
    ル酸エステルと(メタ)アクリル酸とを60重量%以上
    含む単量体を共重合してなり、30以上の酸価を有する
    アクリル系共重合体、(c)光重合性モノマー及び(d
    )光重合開始剤からなる紫外線硬化型糊剤組成物をビー
    ミング工程前に糸に付着させ、紫外線を照射して硬化さ
    せることを特徴とする経糸サイジング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269768A (ja) * 1998-01-29 1999-10-05 Dow Corning Corp サイズ処理、コ―テッド・セラミック繊維
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CN106676880A (zh) * 2016-12-13 2017-05-17 宏太(中国)有限公司 一种超声辅助经纱上浆的方法

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