JPH04316596A - エピポドフィロトキシングリコシド類 - Google Patents

エピポドフィロトキシングリコシド類

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JPH04316596A
JPH04316596A JP3232591A JP23259191A JPH04316596A JP H04316596 A JPH04316596 A JP H04316596A JP 3232591 A JP3232591 A JP 3232591A JP 23259191 A JP23259191 A JP 23259191A JP H04316596 A JPH04316596 A JP H04316596A
Authority
JP
Japan
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alkylidene
mannopyranosyl
ethylidene
demethyl
compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP3232591A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ohnuma
大沼 毅
Hideaki Hoshi
星 英秋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Bristol Myers Squibb Co filed Critical Bristol Myers Squibb Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H17/00Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な抗腫瘍化合物、
その腫瘍増殖の抑制への使用及びそれを含有する医薬組
成物に関する。特に、その新規な化合物としては、4′
−デメチルエピポドフイロトキシングルコシドの誘導体
があげられる。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】エトポシド及びテニポ
シドは、両方とも4′−デメチルエピポドフイロトキシ
ングルコシド誘導体である。各種の癌の治療におけるエ
トポシド及びテニポシドの臨床上の効果は文献上よく報
告されている。最近米国においてエトポシドは肺の小細
胞癌及び単丸の癌の治療用剤として承認されている。エ
トポシド及びテニポシドのその好ましい治療剤としての
働き並びに医薬としての性状は、同様な種類の別の活性
類緑体を調査してより活性のあるものを研究することを
おしすすめるものである。
【0003】報告されたエトポシド及びテニポシドの類
緑体並びに誘導体の殆んどのものはD−グロコース部を
有するもので、一方僅かな誘導体が異った糖を有してい
ることが知られているのみである。例えば、J.Med
.Chem.,1971,10:936−40には三種
のD−ガラクトピラノシド体が報告されており、Che
m.Lett.1987,799−802には数種のL
−グルコピラノシド体が記載されている。このように異
なった糖置換基がエピポドフイロトキシン誘導体の活性
に対して及ぼす作用については充分にわかっていないこ
とが明らかである。
【0005】
【課題の解決】本発明は、式(I)
【化7】 (式中、Rは4,6−O−アルキリデン−β−D−アロ
ピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β−D−マン
ノピラノシル,4,6−O−アルキリデン−α−D−マ
ンノピラノシル及び5,6,−O−アルキリデン−β−
D−アロフラノシルからなる群から選ばれたもので、P
は水素又は−PO3H2である)の新規な抗腫瘍化合物
又はその医薬として許容しうる塩を提供するものである
【0006】以下本発明をより詳細に説明する。本明細
書においては、特にことわらない限り、用語「アルキリ
デン」とは、アルデヒドあるいはケトンから誘導される
ところの環状アセタール/ケタールの一部を意味し、そ
れは1〜6個の炭素原子を有し、その炭素鎖は直鎖状で
も分枝鎖状でもよい。用語「アルキリデン化」とは、環
状アセタール/ケタノールの形成反応、すなわち、ピラ
ノースの4,6−ジオールまたはフラノースの5,6−
ジオールと、カルボニル化合物との反応を意味する。用
語「医薬として許容しうる塩」とは、それに限定される
訳ではないが、例えばナトリウム塩,カリウム塩及びリ
チウム塩のようなアルカリ金属塩、例えばマグネシウム
塩及びカルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩,アン
モニアとの塩、さらには例えばトリエチルアミンのよう
な第三級アミンとの塩を含んだものである。
【0007】本発明の4′−デメチルエピポドフイロト
キシングルコシド類は、4′−保護−4′−デメチルエ
ピポドフイロトキシン(以下、「保護されたアグリコン
」ともいう)と適切な保護された糖とを縮合せしめて製
造される。当該分野において4′−保護−4′−デメチ
ルエピポドフイロトキシンはよく知られている。例えば
、米国特許第3,524,844号には、4′−ベンジ
ロキシカルボニル−4′−デメチルエピポドフイロトキ
シン及びその製造法が記載されている。フエノールの保
護基が何であるかは特に問題でなく、その保護基としは
、例えばエステル類、カルボネート類などのアシル誘導
体,エーテル類,アセタール類があげられうる。
【0008】該糖出発原料は、当該分野で普通に入手し
うる方法を用いて製造できる。例えば、3−O−ベンジ
ル−アロピラノースはDick等のCarbohydr
,Res,1975,42:55−63に記載の方法に
よって製造される。2,3,4,6−O−テトラアセチ
ルマンノピラノースは、Watanabe等のCarb
ohydr,Res,1986,154:165−17
6に記載された方法によって製造できる。糖ヒドロキシ
基の保護基を何にするかは特に制限されないが、その保
護基としては、ホルミル,プロピオニル,ハロアセチル
及びベンゾイル基といったその他のアシル基があげられ
る。糖出発原料としては、α−アノマー体及びβ−アノ
マー体の混合物あるいはそれぞれのアノマー体を用いる
ことができる。
【0009】アロースあるいはマンノースの出発原料は
先ずそれぞれアルキリデン化誘導体に変換せしめられ、
次に保護されたアグリコンと縮合せしめられる。また別
法としては、糖は先ず保護されたアグリコンと縮合せし
められ、次にアルキリデン化せしめられる。これら二つ
の工程の順序は問題ではない。
【0010】第一の方法の例としては、3−O−ベンジ
ル−アロピラノース(保護されたアノマーヒドロキシ基
を有するもの)を1個〜6個の炭素原子を有するアルデ
ヒド又はケトン、あるいはそのアセタール又はケタール
と、例えばトルエンスルホン酸といった酸の保存下に反
応させ、環状アセタール/ケタールを形成せしめるもの
である。該反応は、メチレンクロライドまたはエチレン
クロライドのような不活性反応溶媒中室温で行なわれう
る。2−O−ヒドロキシ基は、通常の保護基、例えば水
素化ナトリウムのような塩基で処理した後ベンジルブロ
マイドで処理してベンジル基を導入することなどで保護
される。
【0010】アノマーヒドロキシ基の通常の保護基とし
てはアリル基があげられ、その基は高温下、例えば、反
応混合物の還流温度に、例えば塩酸のような鉱酸の存在
下に、その糖をアリルアルコールで反応処理して導入す
ることができる。この反応により、アリルアロピラノシ
ドとアリルアロフラノシドの二つの生成物が得られ、そ
れらはクロマトグラフイーにより分離せしめることがで
き、それぞれは別々にあるいは混合物として保護された
アグリコンのグリコシル化に用いられうる。該アリル保
護基は、Corey等の方法(J.Org.Chem.
,1973,38:3224)によって除去することが
でき、その方法は該化合物を例えば、トリス(トリフエ
ニルホスフイン)ロジウムクロライドのようなロジウム
試薬と反応させた後、加水分解することからなっている
。アルキリデン化された糖は、下記に示されるようにし
てグリコシル化される。
【0012】糖と保護されたアグリコンとの縮合反応の
例としては、2,3,4,6−テトラ−O−アセチルマ
ンノースを用いるものであげられる。本反応は、不活性
有機反応溶媒中、例えば、メチレンクロライド又はエチ
レンクロライド中0℃以下の温度で、三弗化ホウ素−エ
チルエーテレートのような触媒存在下で行なわれうる。 その糖反応体と三弗化ホウ素−エチルエーテレートは、
アグリコンに対して等モル量用いられる。しかしそれら
は、該アグリコンに対して約1.5〜約5等量の過剰量
用いることが好ましい。反応時間は、試薬に応じて数分
から約2時間である。三弗化ホウ素−エチルエーテレー
トの作用は、ピリジン又はトリエチルアミンのような第
三級アミンを反応混合物中に加えることにより弱めるこ
とができる。
【0013】該縮合反応に引き続き、糖保護基を通常の
脱保護法によって除くことができる。例えば、アセチル
基は、例えば酢酸亜鉛のような亜鉛化合物で処理するこ
とにより通常除去できる。糖ヒドロキシ保護基を除去し
た後、アルキリデン化反応は上記したような方法で行な
うことができる。
【0014】上記した方法のいずれかの方法で得られた
縮合生成物は、α−グリコシド体とβ−グリコシド体の
混合物であってよく、その場合その混合物は、二種のア
ノマー体に分けることができ、その各々は次に脱保護さ
れてその4′−フエノール保護基を除去されるか、ある
いはそのアノマー体の混合物を先ず脱保護し、次に脱保
護された生成物を分離せしめることもできる。その順序
は大して問題ではない。アノマー体の分離は、カラムク
ロマトグラフイーのような通常の方法で行なうことがで
きる。
【0015】該フエノールの脱保護は、当該分野で認め
られている方法を用いて行なうことができ、どの方法を
採用するかはその保護基の性状による。例えば、ベンジ
ロキシカルボニル保護基は、パラジウム触媒存在下に水
素添加することにより除去することができる。こうして
得られたPが水素の式Iの化合物は、さらに誘導体化処
理せしめられ、相当する4′−ホスフエート体(Pが−
PO3H2である式Iの化合物)を与える。この反応は
、ヒドロキシル基をそのリン酸エステルに変える公知の
方法を利用して行なうことができる。この方法としは、
Pが水素である式Iの化合物をオキシ塩化リンのような
リン酸化剤と反応せしめ、次に加水分解して、そのホス
フエート生成物を得ることからなるものであるか、Pが
水素である式Iの化合物をジフエニルクロロホスフエー
トで処理し、次に触媒水素添加し、そのリン酸エステル
を生成せしめることからなるものである。医薬として許
容しうる塩は、炭酸アルカリ金属,重炭酸アルカリ金属
または水酸化アルカリ金属のような塩基で該酸を処理す
ることにより得ることができる。
【0016】本発明の別の目的は、式(I)の化合物を
製造する方法にもあり、その製造方法は、式(II)

化8】 (式中、R′は2,3−ジ−O−保護−4,6−O−ア
ルキリデン−β−D−アロピラノシル,2,3−ジ−O
−保護−4,6−O−アルキリデン−β−D−マンノピ
ラノシル,2,3−ジ−O−保護−4,6−O−アルキ
リデン−α−D−マンノピラノシル及び2,3−ジ−O
−保護−5,6−O−アルキリデン−β−D−アロフラ
ノシルからなる群から選ばれ、P′はフエノールの保護
基である)の化合物から保護基を除去し、任意に該フエ
ノール基をリン酸化することを特徴とするものである。
【0017】本発明の方法では、さらに式(II)の化
合物の製造法が提供され、その方法は、4′−保護−4
′−デメチルエピポドフイロトキシンと、2,3−ジ−
O−保護−4,6−O−アルキリデン−D−アロピラノ
ース,2,3−ジ−O−保護−4,6−O−アルキリデ
ン−D−マンノピラノース,2,3−ジ−O−保護−5
,6−O−アルキリデン−D−アロフラノースから選ば
れた化合物とを、ルイス酸との存在下に反応させること
を特徴としたものである。
【0018】生物活性 本発明の代表的な化合物について、インビトロの細胞毒
活性及びインビトロのマウスでの抗腫瘍活性を調べた。
【0019】インビトロの細胞毒活性 マウスメラノーマ細胞B16−F10を生育せしめ、カ
ナマイシン(60μg/ml)を含有し、加熱して不活
性化した牛胎児血清(10%)及び必須アミノ酸でない
アミノ酸(0.6%)を補ぎっなったイーグルMEM培
地(ニッスイ)中で、5%CO2インキュベーター中の
湿った雰囲気のもと、37℃で保持した。対数増殖期に
あるB16−F10細胞を収穣し、その数を数え、2.
0×104細胞数1mlの濃度で培養培地中に懸濁した
。96穴のマイクロタイタープレートの各ウエル中に細
胞懸濁液(180μl)を入れた後24時間して、各ウ
エル中に試験物質(20μl)を加え、そのプレートを
72時間培養した。B16−F10細胞に対する細胞毒
性活性を、生きている細胞をニュートラルレッド溶液で
染色した後540nmで比色分析して測定した。
【0020】インビボの抗腫瘍活性 本発明の代表的な化合物の抗腫瘍活性をリンパ球糸白血
病細胞P388糸を用いて試験した。雌のCDF1マウ
スに1匹あたり1.0×106個の白血病細胞を腹腔内
接種(第0日)し、試験化合物を1度第1日目に(Q1
D×1)マウスに腹腔内投与した。試験動物を45日間
観察した。各試験群の平均存在時間(MST)を記録し
、次の式に従って計算し、抗腫瘍活性をT/C%値とし
て示した。 T/C%=(処理群のMST÷コントロールのMST)
×100 T/C%値が125%をこえるものは、非常に優れて高
い抗腫瘍作用があるとすることができる。
【0021】インビトロの細胞毒活性分析及びインビボ
の抗腫瘍活性試験の結果を表1に示す。インビボ試験で
は、そこにはT/C%の最大値のみそして投与量はその
最大値のみを示してある。
【0022】
【表1】
【0023】その試験結果は、本発明の化合物は抗腫瘍
化合物として非常に優れていることを示している。した
がって、本発明は、式1の化合物の腫瘍を抑制するに有
効な量を、腫瘍を有する宿主体に投与することを特徴と
する哺乳動物などの腫瘍の抑制方法をも提供する。この
目的のためには、それに限定されるものではないが、静
脈内,筋肉内,腫瘍内,動脈内,リンパ組織等内への投
与または経口投与を含めた通常の方法でその薬物は投与
することができる。静脈内への投与は好ましいものであ
る。
【0024】本発明では、また式Iの化合物と医薬とし
て許容しうる担体とからなることを特徴とする医薬組成
物が提供せしめられる。該抗腫瘍組成物は、所要の投与
ルートに適した医薬形態のいかなるかたちにもされるこ
とができる。このような組成物の例としては、経口投与
に適した固体組成物、例えば錠剤,カプセル剤,ピル剤
,粉末剤,顆粒剤など、経口投与に適した液体組成物、
例えば、溶液剤,懸濁剤,シロップ剤,エリキシル剤な
ど、非経口投与に適した調製物、例えば、無菌溶液剤,
懸濁剤,エマルジョン剤などがあげられる。それらのも
のはまた使用直前に無菌水,生理食塩水またはその他の
無菌の注射することのできる媒質に溶解されることので
きる無菌の固体組成物の形態で製造されうる。
【0025】ある哺乳動物宿主体への最適な投与量及び
治療計画は当業者によって容易に確かめることのできる
ものである。もちろん、実際の投与量は、製剤化された
特定のかたの組成物、使用される特定の化合物、適用方
法、治療すべき特定の部位あるいは宿主体あるいは疾患
に応じて変えることが望ましいことである。その薬物の
作用に影響を与える数多くの要因、例えば年令,体重,
性別,食事,投与時間,投与径路,排泄速度,患者の状
態,薬物の組み合わせ,感受性及び疾患の程度などを考
慮に入れられる。
【0026】次なる具体例は、本発明を説明するための
ものであり、本願の特許請求の範囲をそれで限定するこ
とを意図するものではない。
【0027】出発物質の製造 製造例I  アリル  3−O−ベンジル−β−D−ア
ロピラノシド(化合物A) 及び  アリル  3−O−ベンジル−β−D−アロフ
ラノシド(化合物B) 乾燥塩化水素(約1mol)を、500mlのアリルア
ルコール中の3−O−ベンジルアロピラノース(W.E
.Dick,等  Carbohydr.Res.,1
975,42:55に記載された方法に従って製造)2
5.5g(0.904mol)の溶液中に吹き込んだ。 混合物を70℃で1時間加熱し、次に蒸発乾固した。残
留物をシリカゲルカラム(Wako  ゲル  C−2
00,250g)上で4回クロマトグラフイー処理した
。 そのカラムを最後にクロロホルムで、次にクロロホルム
−メタノール(50:1−25:1)で処理し、3つの
成分に分けた。
【0028】Rf  0.70(TLC,CHCl3:
MeOH=20:1でモニター)のスポットを示す画分
を集め、蒸発乾固し、3.43g(14.5%)の3−
ベンジル−1,6−アンヒドロヘキソピラノースを無色
結晶、融点112°−113℃として得た。
【0029】Rf  0.60(TLC,CHCl3:
MeOH=20:1でモニター)のスポットを示す画分
を集め、蒸発乾固し、2.33g(8%)のアリル  
3−O−ベンジル−β−アロフラノシド(化合物B)を
無色結晶として得た。
【0030】
【数1】
【0031】Rf  0.50(TLC,CHCl3:
MeOH=20:1でモニター)のスポットを示す画分
を集め、アリル  3−O−ベンジル−β−アロフラノ
シド及びアリル  3−O−ベンジル−β−D−アロピ
ラノシド(化合物A)の混合物(3.66g,12.5
%)を得た。
【0032】移動速度の一番遅い画分を集め、蒸発乾固
し、4.1g(14%)のアリル3−O−ベンジル−β
−D−アロピラノシド(化合物A)を油状物として得た
【0033】
【数2】
【0034】製造例II  アリル  2,3,−ジ−
O−ベンジル−4,6−O−エチリデン−β−D−アロ
ピラノシド(化合物C)及びアリル  2,3,−ジ−
O−ベンジル−5,6−O−エチリデン−β−D−アロ
フラノシド(化合物D) 3.66g(0.0118mol)の化合物A及び化合
物Bの混合物そして1,1−ジメトキシエタン(4ml
)の50mlのジクロロメタンの溶液に、100mgの
p−トルエンスルホン酸を加え、混合物を室温で16時
間攪拌した。混合物を順次重炭酸ナトリウム水溶液,水
,塩水で洗滌し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥
した抽出物を蒸発乾固し、油状残留物をトルエン−酢酸
エチル(10:1)を溶出液として用いシリカゲルカラ
ム(Kiesel  ゲル  60,50g)上のクロ
マトグラフイーにかけた。溶出液をTLCでモニターし
、15mlづつの分画で集めた。所望生成物を含有する
画分を集め、蒸発乾固し、2.25g(56.5%)の
アリル  3−O−ベンジル−4,6−O−エチリデン
−β−D−アロピラノシド及びアリル  3−O−ベン
ジル−5,6−O−エチリデン−β−D−アロフラノシ
ドの混合物を得た。
【0035】水素化ナトリウム(482mg,10mm
ol,油中の約60%のもの)をジメチルホルムアミド
(20ml)の中の上記の混合物(2.25g,6.7
mmol)の溶液中に加えた。混合物を30分間室温で
攪拌し、次にそれにベンジルブロマイド(1ml,10
mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。メタノー
ル(5ml)を加えた後、混合物を蒸発乾固した。残留
物を100mlの酢酸エチルで抽出し、水で洗い、次に
塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥した
抽出物を蒸発乾固し、残留物をトルエン−酢酸エチル(
10:1)を溶出液としてシリカゲルカラム(Kies
el  ゲル  60,50g)のクロマトグラフイー
にかけた。溶出液をTLCでモニターし、15mlづつ
分画して集めた。
【0036】速く移動する分画(No.17−33)を
集め、蒸発乾固し、1.56g(54.5%)のアリル
  2,3−ジ−O−ベンジル−4,6−O−エチリデ
ン−β−D−アロピラノシド(化合物D)を油状物とし
て得た。
【0037】
【数3】
【0038】ゆっくり移動する分画(No.34−39
)を集め、蒸発乾固し、930mg(32.5%)のア
リル  2,3−ジ−O−ベンジル−5,6−O−エチ
リデン−β−D−アロフラノシド(化合物D)を油状物
として得た。
【数4】
【0039】製造例III  2,3−ジ−O−ベンジ
ル−4,6−O−エチリデン−D−アロピラノース(化
合物E) 20mlのエタノール及び10mlのアセトニトリル及
び3mlの水の中の1.426g(3.3mmol)の
化合物Cと100mgのトリス(トリフエニルホスフイ
ン)ロジウムクロライドとの混合物を攪拌下16時間還
流し、5mlに濃縮し、50mlの酢酸エチルで抽出し
た。抽出物を水及び塩水で洗滌し、硫酸マグネシウム上
で乾燥した。溶媒を除去後、油状残留物をトルエン−酢
酸エチル(20:1)を溶出液として使用してシリカゲ
ルカラム(Kiesel  gel60,20g)のク
ロマトグラフイーにかけた。溶出液をTLCでモニター
し、15mlづつの分画にわけた。所望の生成物を含有
する画分を一緒にし、蒸発乾固し、970mg(75%
)の1−プロペニル  2,3−ジ−O−ベンジル−4
,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノシドを油状
物として得た。
【0040】20mlのアセトン及び2mlの水の混合
物中の1−プロペニル  2,3−ジ−O−ベンジル−
4,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノシド(9
70mg,2.28mmol)と酸化水銀イエロー(1
g)との攪拌混合物中に、10mlのアセトンと1ml
の水との混合物中の塩化水銀(0.8g,2.95mm
ol)の溶液を加え、混合物を30分間室温で攪拌した
。沈殿物はろ過によって除去し、ろ液を5mlに濃縮し
、50mlのエーテルで抽出した。抽出液を水及び塩水
で洗滌し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥した抽
出液を蒸発乾固し、残留物をクロロホルムを溶出液とし
て用いてシリカゲルカラム(Kieselgel  6
0,50g)のクロマトグラフイーにかけた。所望生成
物を含有する画分(TLC,トルエン−酢酸エチル=2
:1,Rf0.4でモニター)を集め、蒸発乾固し、α
−アノマー体及びβ−アノマー体の混合物として目的化
合物800mg(91%)を得た。(このα−アノマー
体とβ−アノマー体との混合物は、化合物Eという)。
【0041】
【数5】
【0042】製造例IV  2,3−ジ−O−ベンジル
−5,6−O−エチリデン−D−アロフラノース(立体
異性体の混合物,化合物F) 製造例IIIに記載された方法に従って、化合物D(0
.9g)を変換し、C−1位及びC−7位に基づく4種
の立体異性体の分離できないところの混合物として目的
化合物(450mg)を得た(この異性体混合物は、化
合物Fという)。その1H  NMRスペクトルを次に
示す。
【0043】
【数6】
【0044】以下実施例を挙げてさらに本発明を具体的
に説明する。 実施例1  4′−デメチル−4−O−(4,6−O−
エチリデン−β−D−アロピラノシル)エピポドフイロ
トキシン
【化9】
【0045】(a)  4′−O−ベンジロキシカルボ
ニル−4′−デメチル−4−O−(2,3−ジ−O−ベ
ンジル−4,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノ
シル)エピポドフイロトキシン 1,2−ジクロロエタン(50ml)中の4′−O−ベ
ンジロキシカルボニル−4′−デメチルエピポドフイロ
トキシン(534mg,1mmol)及び化合物E(7
80mg,2mmol)の冷却(−23℃)攪拌溶液に
、三弗化ホウ素−エーテレート(0.5ml,4mmo
l)を加えた。混合物を−20℃で1時間攪拌し、ピリ
ジン(0.3ml)をそこに加え、10分間攪拌を続け
た。次に混合物をクロロホルムで抽出し、水及び塩水で
洗滌し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥した抽出
物を蒸発乾固し、残留物をシリカゲル(Kiesel 
 gel  60,50g)のカラムにかけ、トルエン
−酢酸エチル(10:1)を用いて溶出した。所望の生
成物を含有する画分(分画No.19−27)を一緒に
し、蒸発乾固した。残留物を、エーテル・シクロヘキサ
ンでもってトリチュレート処理し、4′−O−ベンジロ
キシカルボニル−4′−デメチル−4−O−(2,3−
ジ−O−ベンジル−4,6−O−エチリデン−β−D−
アロピラノシル)エピポドフイロトキシン735mg(
81%)を得た。
【0046】
【数7】
【0047】(b)  4′−デメチル−4−O−(4
,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノシル)エピ
ポドフイロトキシンの製造法 4′−O−ベンジロキシカルボニル−4′−デメチル−
4−O−(2,3−ジ−O−ベンジル−4,6−O−エ
チリデン−β−D−アロピラノシル)エピポドフイロト
キシン(500mg,0.55mmol)及び10%パ
ラジウム/炭素(500mg)の8mlの酢酸及び2m
lエタノールの中の混合物を1気圧下室温で24時間水
素添加した。その触媒をろ過によって除去し、10ml
のメタノールで2回洗滌した。ろ液及び洗液を一緒にし
、混合物を蒸発乾固した。残留物をクロロホルム−メタ
ノール(100:1−50:1)を溶出液として使用し
、シリカゲルカラム(Kiesel  gel  60
,40g)のクロマトグラフイーにかけた。所望生成物
を含有する分画を集め、蒸発乾固した。残留物をエーテ
ルでトリチュレート処理し、目的化合物255mg(7
8%)を得た。
【0048】
【数8】
【0049】実施例2  4′−デメチル−4−O−(
5,6−O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)エ
ピポドフイロトキシン
【化10】 (a)  4′−O−ベンジロキシカルボニル−4′−
デメチル−4−O−(2,3−ジ−O−ベンジル−5,
6−O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)エピポ
ドフイロトキシン
【0050】30mlの乾燥1,2−ジクロロエタン中
の4′−O−ベンジロキシカルボニル−4′−デメチル
エピポドフイロトキシン(400mg,0.75mmo
l)及び化合物F(440mg,1.14mmol)の
冷却(−22℃)攪拌溶液に、三弗化ホウ素−エーテレ
ート(0.3ml,2.44mmol)を加え、混合物
を−22℃で30分間攪拌した。ピリジン(0.2ml
)を反応混合物に加え、その混合物を−20℃で10分
間攪拌し、クロロホルムで抽出した。抽出物を水及び塩
水で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥した抽
出物を蒸発乾固し、そのエチリデン部に基づいた二つの
異性体を含有した残留物をシリカゲルカラム(Kies
el  gel  60,40g)によって分離処理し
た。そのカラムをTLC(トルエン:酢酸エチル=2:
1でモニター)した。ゆっくりと移動する分画を集め、
蒸発乾固し、290mg(43%)の第一のC−7″エ
ピマー体(化合物G)を得た。
【数9】
【0051】速く移動する分画を集め、蒸発乾固し、2
30mg(34%)の第二のC−7”エピマー(化合物
H)を得た。
【0052】
【数10】
【0053】(b)  4′−デメチル−4−O−(5
,6−O−エチリデン−β−O−アロフラノシル)エピ
ポドフイロトキシンの製造 炭素担持10%バラジウムの存在下化合物G(270m
g)を水素化する反応は、相当する目的化合物(エピマ
ーI)115mg(65%)を与えた。
【0054】
【数11】
【0055】炭素担持10%バラジウムの存在下の化合
物H(210mg)の水素化により、84mg(61%
)の相当する目的化合物(エピマーII)を無色結晶と
して得た。
【0056】
【数12】
【0057】実施例3  4′−デメチル−4−O−(
4,6−O−エチリデン−β−D−マンノピラノシル)
エピポドフイロトキシン
【化11】 (a)  4′−O−ベンジロキシカルボニル−4′−
デメチル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−D−マンノピラノシル)エピポドフイロト
キシン及びそのα−アノマー体の製造
【0058】20mlの乾燥1,2−ジクロロエタン中
の4′−O−ベンジロキシカルボニル−4′−デメチル
エピポドフイロトキシン(379mg,0.71mmo
l)及び2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−
マンノピラノース(K.Watanabe  等  C
arbohydr.Res.,1986,154:16
5に記載の方法に従って製造)(269mg,0.77
mmol)の冷却(−15℃)攪拌溶液に、三弗化ホウ
素−エーテレート0.27ml(2.1mmol)を加
え、混合物を−15℃で30分間攪拌した。その混合物
に0.5mlの乾燥ピリジンを加え、その混合物を−1
5℃で10分間攪拌した。その混合物を水で洗滌し、無
水硫酸ナトリウム上で乾燥した。有機相を濃縮し、残留
物をシリカゲルカラム(1%  MeOH−CH2Cl
2;TLCでモニター)のクロマトグラフイーにかけ、
456mg(74%)の4′−O−ベンジロキシカルボ
ニル−4′−デメチル−4−O−(2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−D−マンノピラノシル)エピポド
フイロトキシンを、α−アノマー体とβ−アノマー体と
の分離不能な混合物として得た。
【0059】
【数13】
【0060】(b)  4′−O−ベンジロキシカルボ
ニル−4′−デメチル−4−O−(4,6−O−エチリ
デン−β−D−マンノピラノシル)エピポドフイロトキ
シン及びそのα−アノマー体の製造 メタノール(20ml)中の上記工程(a)で製造され
たα−アノマー体及びβ−アノマー体(439mg,2
.0mmol)の混合物を4時間攪拌還流し、その混合
物を蒸発乾固した。残留物をクロロホルム(40ml)
、i−プロパノール(10ml)、及び酢酸(0.2m
l)で希釈し、水及び重炭酸ナトリウム水溶液で洗滌し
、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。有機相を減圧下除
去し、317mgの無色半固体の4′−O−ベンジロキ
シカルボニル−4′−デメチル−4−O−(D−マンノ
ピラノシル)−エピポドフイロトキシンをα−アノマー
体とβ−アノマー体との混合物として得た。その混合物
を精製することなく、次のエチリデン化反応に付した。
【0061】ジクロロメタン(20ml)中の上記半固
体物(247mg,0.35mmol)と1,1−ジメ
トキシエタン(44μl,0.4mmol)との攪拌溶
液に1滴の濃硫酸を加えた。混合物を室温で1時間攪拌
し、重炭酸ナトリウム水溶液及び水で洗い、無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。有機相を減圧下に蒸発し、27
0mgの4″,6″−O−エチリデン化物を二つの主な
スポットをTLC上で示す(Rf値:0.38及び0.
33,4%MeOH−CH2Cl2)を示す粗製半固体
として得、それは繰り返し(2回)シリカゲルカラム(
3%MeOH−CH2Cl2,TLCでモニター)上で
分離処理し、38mgのβ−アノマー体(Rf0.38
)と69mgのα−アノマー体(Rf0.33)とを得
た。その異性体のC−1″位における立体配置は、脱保
護した生成物の4′−位の1HNMRスペクトルから推
定された。
【0062】(c)  4′−デメチル−4−O−(4
,6−O−エチリデン−β−D−マンノピラノシル)エ
ピポドフイロトキシンの製造 酢酸エチル(10ml)中の上記β−アノマー体(38
mg)及び炭素担持10%パラジウム(10mg)の混
合物を一気圧で水素化した。触媒をろ過した後、ろ液を
濃縮し、粗製生成物を得、それを分離用TLC上のクロ
マトグラフイーにかけ、無色結晶として26mgの目的
化合物を得た。
【0063】
【数14】
【0064】実施例4  4′−デメチル−4−O−(
4,6−O−エチリデン−α−D−マンノピラノシル)
エピポドフイロトキシン
【化12】 実施例3の工程(b)で得られたα−アノマー体(69
mg)を実施例3の工程(c)の方法に従って水素化し
、45mgの目的化合物を無色結晶として得た。
【0065】
【数15】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(I) 【化1】 (式中、Rは4,6−O−アルキリデン−β−D−アロ
    ピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β−D−マン
    ノピラノシル,4,6−O−アルキリデン−α−D−マ
    ンノピラノシル及び5,6,−O−アルキリデン−β−
    D−アロフラノシルからなる群から選ばれたもので、P
    は水素または−PO3H2である)の化合物またはその
    医薬として許容しうる塩。
  2. 【請求項2】  該Rは4,6−O−アルキリデン−β
    −D−アロピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β
    −D−マンノピラノシル及び5,6−O−アルキリデン
    −β−D−アロフラノシルから選ばれたものである請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】  該化合物が、4′−デメチル−4−O
    −(4,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノシル
    )エピポドフイロトキシン、4′−デメチル−4−O−
    (5,6−O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)
    エピポドフイロトキシン、4′−デメチル−4−O−(
    4,6−O−エチリデン−β−D−マンノピラノシル)
    エピポドフイロトキシン及び4′−デメチル−4−O−
    (4,6−O−エチリデン−α−D−マンノピラノシル
    )エピポドフイロトキシンから選ばれたものである請求
    項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】  該化合物が4′−デメチル−4−O−
    (4,6−O−エチリデン−β−D−アロピラノシル)
    エピポドフイロトキシンである請求項1に記載の化合物
  5. 【請求項5】  該化合物が4′−デメチル−4−O−
    (5,6−O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)
    エピポドフイロトキシンである請求項1に記載の化合物
  6. 【請求項6】  該化合物が4′−デメチル−4−O−
    (4,6−O−エチリデン−β−D−マンノピラノシル
    )エピポドフイロトキシンである請求項1に記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】  該化合物が4′−デメチル−4−O−
    (4,6−O−エチリデン−α−D−マンノピラノシル
    )エピポドフイロトキシンである請求項1に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】  式(I) 【化2】 (式中、Rは4,6−O−アルキリデン−β−D−アロ
    ピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β−D−マン
    ノピラノシル,4,6−O−アルキリデン−α−D−マ
    ンノピラノシル及び5,6−O−アルキリデン−β−D
    −アロフラノシルからなる群から選ばれたもので、Pは
    水素または−PO3H2である)の化合物またはその医
    薬として許容される塩を有効成分とし、1種またはそれ
    以上の医薬として許容される担体、賦形剤または希釈剤
    を加えた抗腫瘍用医薬組成物。
  9. 【請求項9】  式(II) 【化3】 (式中、R′は2,3−ジ−O−保護−4,6−O−ア
    ルキリデン−β−D−アロピラノシル,2,3−ジ−O
    −保護−4,6−O−アルキリデン−β−D−マンノピ
    ラノシル,2,3−ジ−O−保護−4,6−O−アルキ
    リデン−α−D−マンノピラノシル及び2,3−ジ−O
    −保護−5,6−O−アルキリデン−β−D−アロフラ
    ノシルからなる群から選ばれたもので、P′はフエノー
    ルの保護基である)の化合物を脱保護し、任意にそのフ
    エノール基をリン酸化することを特徴とする式(I)【
    化4】 (式中、Rは4,6−O−アルキリデン−β−D−アロ
    ピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β−D−マン
    ノピラノシル,4,6−O−アルキリデン−α−D−マ
    ンノピラノシル及び5,6−O−アルキリデン−β−D
    −アロフラノシルからなる群から選ばれたもので、Pは
    水素または−PO3H2である)の化合物またはその医
    薬として許容しうる塩の製造法。
  10. 【請求項10】  4′−保護−4′−デメチルエピポ
    ドフイロトキシンと、2,3−ジ−O−保護−4,6−
    O−アルキリデン−D−アロピラノース,2,3−ジ−
    O−保護−4,6−O−アルキリデン−D−マンノピラ
    ノース,2,3−ジ−O−保護−5,6−アルキリデン
    −D−アロフラノースから選ばれた化合物とを、ルイス
    酸存在下に反応させ、得られた式(II)【化5】 (式中、R′は2,3−ジ−O−保護−4,6−O−ア
    ルキリデン−β−D−アロピラノシル,2,3−ジ−O
    −保護−4,6−アルキリデン−β−D−マンノピラノ
    シル,2,3−ジ−O−保護−4,6−O−アルキリデ
    ン−α−D−マンノピラノシル及び2,3−ジ−O−保
    護−5,6−O−アルキリデン−β−D−アロフラノシ
    ルからなる群から選ばれたもので、P′はフエノールの
    保護基である)の化合物を脱保護し、任意にそのフエノ
    ール基をリン酸化することを特徴とする式(I)【化6
    】 (式中、Rは4,6−O−アルキリデン−β−D−アロ
    ピラノシル,4,6−O−アルキリデン−β−D−マン
    ノピラノシル,4,6−O−アルキリデン−α−D−マ
    ンノピラノシル及び5,6−アルキリデン−β−D−ア
    ロフラノシルからなる群から選ばれたもので;Pは水素
    又は−PO3H2である)の化合物またはその医薬とし
    て許容しうる塩の製造法。
  11. 【請求項11】  該ルイス酸が三弗化ホウ素である請
    求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】  該R′が2,3−ジ−O−ベンジル
    −4,6−O−アルキリデン−β−D−アロピラノシル
    ,2,3−ジ−O−ベンジル−4,6−O−アルキリデ
    ン−β−D−マンノピラノシル,2,3−ジ−O−ベン
    ジル−4,6−O−アルキリデン−α−D−マンノピラ
    ノシル及び2,3−ジ−O−ベンジル−5,6−O−ア
    ルキリデン−β−D−アロフラノシルからなる群から選
    ばれたもので、P′はベンジロキシカルボニルである請
    求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】  該R′が2,3−ジ−O−ベンジル
    −4,6−O−アルキリデン−β−D−アロピラノシル
    ,2,3−ジ−O−ベンジル−4,6−O−アルキリデ
    ン−β−D−マンノピラノシル,2,3−ジ−O−ベン
    ジル−4,6−O−アルキリデン−α−D−マンノピラ
    ノシル及び2,3−ジ−O−ベンジル−5,6−O−ア
    ルキリデン−β−D−アロフラノシルからなる群から選
    ばれたもので、P′はベンジロキシカルボニルである請
    求項10または11のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】  4′−デメチル−4−O−(4,6
    −O−エチリデン−β−D−アロピラノシル)エピポド
    フイロトキシン,4′−デメチル−4−O−(5,6−
    O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)エピポドフ
    イロトキシン,4′−デメチル−4−O−(4,6−O
    −エチリデン−β−D−マンノピラノシル)エピポドフ
    イロトキシン及び4′−デメチル−4−O−(4,6−
    エチリデン−α−D−マンノピラノシル)エピポドフイ
    ロトキシンから選ばれた化合物を製造するものである請
    求項9に記載の方法。
  15. 【請求項15】  4′−デメチル−4−O−(4,6
    −O−エチリデン−β−D−アロピラノシル)エピポド
    フイロトキシン,4′−デメチル−4−O−(5,6−
    O−エチリデン−β−D−アロフラノシル)エピポドフ
    イロトキシン,4′−デメチル−4−O−(4,6−O
    −エチリデン−β−D−マンノピラノシル)エピポドフ
    イロトキシン及び4′−デメチル−4−O−(4,6−
    エチリデン−α−D−マンノピラノシル)エピポドフイ
    ロトキシンから選ばれた化合物を製造するものである請
    求項10に記載の方法。
  16. 【請求項16】  該保護基の除去が接触水素添加によ
    りなされるものである請求項9に記載の方法。
  17. 【請求項17】  該保護基の除去が接触水素添加によ
    りなされるものである請求項10に記載の方法。
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