JPH04316275A - ノイズ識別方法およびノイズ除去方法ならびにそれらを用いた画像処理装置 - Google Patents

ノイズ識別方法およびノイズ除去方法ならびにそれらを用いた画像処理装置

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JPH04316275A
JPH04316275A JP3083910A JP8391091A JPH04316275A JP H04316275 A JPH04316275 A JP H04316275A JP 3083910 A JP3083910 A JP 3083910A JP 8391091 A JP8391091 A JP 8391091A JP H04316275 A JPH04316275 A JP H04316275A
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noise
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pixel data
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JP3083910A
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English (en)
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▲くわ▼原  康 浩
Yasuhiro Kuwahara
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミリ
などにおける画像データを処理するに必要な、ノイズを
識別するためのノイズ識別方法と、ノイズを除去するた
めのノイズ除去方法と、それらの実施に直接使用する画
像処理装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理の分野において、ノイズ
識別処理およびノイズ除去処理は、画質の向上のために
欠かせない処理となっている。特に最近では、複写機、
ファクシミリ、プリンタなどの静止画像処理の分野で環
境保護のために再生紙を利用するようになり、再生紙に
含まれるノイズを除去する必要が生じてきている。例え
ば再生紙にプリンタで文字を打ち出し、それを複写機で
大量にコピーする場合、再生紙自体に含まれるノイズま
で複写されてしまい、非常に見にくい画像になる。また
この場合、複写機で再生紙にコピーしたとすると、ノイ
ズの量は2倍になる。つまり、再生紙を間にはさむほど
ノイズの量は増えていき、画像は劣化する。
【0003】従来、ノイズの識別および除去は、図7(
A)(B)に示すような平滑化フィルタを用いて画像の
スムージングを行なったり、特開平1−160173号
公報に記載されているようにノイズカットレベルを適応
的に設定する方法が用いられていた。特開平1−160
173号公報に記載された方法では、画像信号のヒスト
グラムを求め、このヒストグラムのバックグラウンドに
対する山を検出し、この山の左右のすそ野のうち画像を
含む信号レベル側のすそ野付近に下地ノイズカットレベ
ルを設定することで、ノイズの除去を行なっていた。
【0004】また、注目画素データを補正する場合に、
図7(A)に示す平滑化フィルタを用いて窓内のすべて
の画素データの平均値を求め、その値を注目画素データ
に置き換えたり、特開昭55−4108号公報に記載さ
れているように、窓内の画素データの最大値と最小値と
を求めて、その平均を注目画素データに置き換えたりし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のノ
イズカットレベルを設定する方法では、原稿のバックグ
ラウンドに存在するノイズの濃度値が低い場合にしか除
去できず、濃度値がある程度高いノイズは除去できない
という問題点を有していた。またノイズと判定された注
目画素データを補正する場合に、単に周囲の画素データ
の平均値を取ったり、平滑化フィルタを用いたのでは、
文字などのエッジがぼけたりして、画像の劣化を引き起
こすという問題も有していた。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、濃度値が高いノイズをも識別できるノイズ識別
方法と、エッジ等をぼけさせることなく注目画素データ
を補正できるノイズ除去方法と、これらを採用して良好
な画像処理を行える画像処理装置とを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズ識別方法
は、各画素の濃淡に応じた多数の画素データからなる画
像データを所定の大きさの窓で走査してノイズを識別す
るに際して、前記窓を複数のブロックに分割したときに
、これら各ブロック内の画素データのうち注目画素デー
タとの差が所定の第1のしきい値以上となる画素が、所
定の第2のしきい値以上前記ブロック内に含まれるとい
う条件を満たし、かつこの条件を満たす前記ブロックの
パターンが所定の形である場合に、注目画素をノイズと
識別することを特徴としている。
【0008】また本発明のノイズ除去方法は、各画素の
濃淡に応じた多数の画素データからなる画像データを所
定の大きさの窓で走査してノイズを除去するに際して、
前記窓内の画素データのうち注目画素データとの差が所
定の第3のしきい値以上である画素データを所定のレベ
ル間隔で分類し、レベル間で画素数を比較した結果を用
いて特定のレベルを決定して、この特定のレベルに含ま
れる画素データから補正値を求め、この補正値を前記注
目画素データと置き換えることを特徴としている。
【0009】また本発明の画像処理装置は、各画素の濃
淡に応じた多数の画素データからなる画像データを所定
の大きさの窓で走査して画像を処理する画像処理装置に
おいて、前記各画素データを所定の第4のしきい値で2
値化する2値化手段と、この2値化手段により2値化さ
れた画素データからノイズを識別するノイズ識別手段と
、前記画像データを画像処理する画像処理手段と、この
画像処理手段により画像処理された画像データのノイズ
を前記ノイズ識別手段からのノイズ識別情報に基づいて
除去するノイズ除去手段とを設け、前記ノイズ識別手段
は、第1の窓を複数のブロックに分割したときに、注目
画素データと異なる値の画素データを所定の第5のしき
い値以上含む前記ブロックのパターンが所定の形である
場合に注目画素をノイズと識別し、前記ノイズ除去手段
は、前記ノイズ識別手段により前記注目画素がノイズと
判定された場合に、第2の窓内の画素データのうち前記
注目画素データとの差が所定の第6のしきい値以上であ
る画素データを所定のレベル間隔で分類し、レベル間で
画素数を比較した結果を用いて特定のレベルを決定し、
この特定のレベルに含まれる画素データから補正値を求
め、この補正値を前記注目画素データと置き換える構成
としたことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明のノイズ識別方法においては、先ず濃度
あるいは反射率を表す多数の画素データからなる画像デ
ータを走査する窓を複数のブロック(例えば4つのブロ
ック)に分割し、各ブロック内に注目画素データとの差
が所定の第1のしきい値以上である画素データがいくつ
含まれるかを数える。注目画素が高濃度のノイズであっ
た場合、注目画素の周囲の領域には注目画素データとの
濃度差が所定の第1のしきい値以上である画素が存在す
る。またその画素の数は、注目画素がノイズでない場合
に比べ、ノイズであった場合の方が多い。したがって、
このブロック内の上記画素数を所定の第2のしきい値と
比較することを、注目画素がノイズであるか否かの判定
に利用することができる。次に、第1のしきい値以上の
差を持つ画素データが第2のしきい値以上の数存在する
ブロックのパターンを調べる。このブロックのパターン
が所定の形であった場合、注目画素をノイズと識別する
。換言すれば、注目画素データと第1のしきい値以上の
差を持つ画素データが第2のしきい値以上存在するブロ
ックのパターンは、注目画素がノイズであった場合に所
定の形になる。したがって、そのブロックの形を求める
ことによって高濃度のノイズの識別ができる。なおこの
ノイズ識別方法において、窓のサイズ、分割するブロッ
クの形と数、第1および第2のしきい値、ならびにノイ
ズの判定に用いるブロックパターンの形を変化させるこ
とによって、識別できるノイズの大きさを適応的に変え
ることもできる。
【0011】本発明のノイズ除去方法においては、先ず
窓内の画素データのうち注目画素データとの差が所定の
第3のしきい値以上である画素を所定のレベル間隔で分
類する。急激に濃度が変化する領域にノイズがある場合
、注目画素データとその周囲の画素データとの差はいく
つかのレベルに分類することができる。次に分類された
レベルに含まれる画素数をレベル間で比較し、特定のレ
ベルを選択する。そして特定のレベルに含まれる画素デ
ータから補正値を求め、その値を注目画素データと置き
換える。特定のレベルを選択する方法としては、例えば
一番画素数が多いレベルを選ぶという方法(多数決)が
ある。また補正値を求める方法としては、特定のレベル
に含まれる画素データの平均値を求めるという方法があ
る。単に周囲のすべての画素データの平均をとった場合
、急激に濃度値が変化する領域では補正値として周囲の
どのレベルにも属さないレベルの濃度値をとる可能性が
あり、この場合エッジのぼけを引き起こす可能性が大き
い。本発明の方法によって文字などのエッジをぼけさせ
ることなくノイズを除去できる。
【0012】本発明の画像処理装置においては、上記の
ノイズ識別方法およびノイズ除去方法を採用している。 すなわち、上記ノイズ識別方法を採用したノイズ識別手
段から出力されるノイズ識別情報により、ノイズと識別
された注目画素のデータを、上記ノイズ除去方法を採用
したノイズ除去手段で補正値に置き換える。このとき、
ノイズ識別手段に入力する画素データを2値化手段で2
値化する。なおこの2値化手段においては、しきい値を
変化させて再生紙ノイズを充分に検出できるようにする
。つまりこの2値化手段は、ノイズ識別を効果的に行な
うためのものである。画像処理手段は、一般の画像処理
を行なう。ノイズ除去手段は、ノイズ識別手段からのノ
イズ識別情報を用いて、画像処理手段からの画像データ
のノイズを除去する。したがって、濃度値が高いノイズ
も文字などのエッジをぼけさせることなく除去でき、画
質が著しく向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。先ず本発明の一実施例におけるノイズ識別方
法について説明する。図5は本発明の一実施例における
ノイズ識別方法の説明図で、この実施例では縦7画素、
横7画素のサイズの窓41を用いている。
【0014】ノイズの識別に際しては、先ず注目画素4
2を中心に窓41を12画素ずつの4つのブロック43
,44,45,46に分割する。次にブロック43内の
すべての画素データについて注目画素42のデータとの
差を求め、さらに差が所定の第1のしきい値以上である
画素の数を求める。同様に、ブロック44内のすべての
画素データについて注目画素42のデータとの差を求め
、さらに差が所定の第1のしきい値以上の画素数を求め
る。ブロック45,46についても同様の処理を行なう
【0015】次にブロック43内の、注目画素42のデ
ータとの差が所定の第1のしきい値以上である画素数が
、所定の第2のしきい値以上であるか否かを調べる。 同じくブロック44,45,46についても調べる。次
にブロック43,44,45,46のうち、注目画素4
2のデータとの差が所定の第1のしきい値以上である画
素の数が所定の第2のしきい値以上存在するブロックの
パターンを求め、このパターンと所定の形とを比較する
。求めたブロックのパターンが所定の形と等しい場合、
注目画素22をノイズと識別する。
【0016】この実施例の場合、考えられるブロック4
3,44,45,46のパターンは16通りある。つま
り、各ブロック43,44,45,46がパターンに含
まれるか含まれないかの2通りの場合があり、ブロック
43,44,45,46の数は4つなので、2の4乗と
なる。一般にはブロックの数をNとすると、2のN乗に
なる。このパターンのうちから、ノイズと判定する形を
予め定めておく。例えばすべてのブロックが条件を満た
した場合に注目画素をノイズと判定するという定め方が
ある。
【0017】このように上記ノイズ識別方法によれば、
注目画素42がノイズか否かの識別ができる。また、再
生紙ノイズのような濃度値が高いノイズの場合でも識別
が可能であり、ノイズの大きさにも影響されにくい。な
お上記実施例では縦7画素、横7画素のサイズの窓41
を用いたが、この大きさに限定されるものではなく、ま
た窓41を注目画素42を中心としてその周辺の4つの
ブロック43,44,45,46に分割したが、分割の
仕方及び分割数は自由に設定できる。
【0018】また上記実施例では、ブロック43,44
,45,46内のすべての画素データと注目画素42の
データとの差を求め、それを所定の第1のしきい値と比
較したが、予め注目画素42のデータから所定の第1の
しきい値を引いておき(あるいは足しておき)、ブロッ
ク43,44,45,46内の各画素データと比較して
もよい。
【0019】また所定の第1のしきい値と第2のしきい
値と所定のブロックの形とは、識別するノイズの程度に
応じて適応的に変化させてもよい。具体的には、第1の
しきい値を小さくし、第2のしきい値も小さくするなら
ば、ノイズと識別される画素数は増えるので、ノイズが
多い原稿、あるいは原稿上のノイズの多い部分では、し
きい値を適応的に小さくするとよい。
【0020】次に本発明の一実施例におけるノイズ除去
方法について説明する。図6は本発明の一実施例におけ
るノイズ除去方法の説明図で、この実施例では縦5画素
、横5画素のサイズの窓48を用いている。領域49お
よび領域50は、ノイズ領域51を除いてそれぞれに含
まれる画素データが相互に近い値を有しており、領域4
9と領域50とは急激な濃度差があるものとする。
【0021】先ず、窓48内の画素データのうち注目画
素52のデータとの差が所定の第3のしきい値以上であ
る画素を検出する。検出された画素は、領域49内の数
字1で示された画素集合および領域50内の数字2で示
された画素集合になる。このとき、領域49の濃度値と
領域50の濃度値とは異なるので(ノイズ領域51は除
く)、数字1で示される画素集合と注目画素52のデー
タとの差と、数字2で示される画素集合と注目画素52
のデータとの差とは、明かに異なる濃度差の範疇に含ま
れる。つまり、数字1で表わされる画素集合のレベルと
、数字2で表わされる画素集合のレベルとに分類するこ
とができる。
【0022】次にこの2つのレベル間で画素数を比較す
る。数字1の画素集合の画素数は9個、数字2の画素集
合の画素数は7個である。ここで、特定のレベルを決定
する方法として多数決を用いると、数字1の画素集合が
選ばれる。次に数字1の画素集合から補正値を求め、こ
の値を注目画素52のデータの値と置き換える。補正値
を求める方法は各種あり、例えば平均値をとる方法があ
る。
【0023】このように上記ノイズ除去方法によれば、
急激に濃度値が変化する領域のエッジを保存したままノ
イズを除去できる。なお上記実施例では特定のレベルを
決定する方法として多数決を用いたが、これに限られる
ものではない。また上記実施例では窓の大きさとして縦
5画素、横5画素のサイズを用いたが、これ以外のサイ
ズを用いてもよい。
【0024】次に本発明の一実施例における画像処理装
置について説明する。図1は本発明の一実施例における
画像処理装置のブロック図で、この画像処理装置は、2
値化手段1と、ノイズ識別手段2と、画像処理手段3と
、ノイズ除去手段4とにより構成されている。なお本実
施例では、説明を簡単化するために黒画素ノイズの識別
および除去を行う。また本実施例では、2値化手段1に
よる2値化後の画像データ7の各画素は、黒画素がハイ
レベル信号、白画素がローレベル信号である。
【0025】2値化手段1は、濃度あるいは反射率を表
す多数の画素データからなる画像データ6を所定の第4
のしきい値を用いて2値化する。このとき再生紙ノイズ
を除去する場合は、2値化のための所定の第4のしきい
値を低くして、画像ノイズが明瞭に出るようにする。2
値化手段1により2値化された画像データ7は、ノイズ
識別手段2に入力され、ノイズの識別が行なわれる。こ
のとき2値化された画像データ7は、少なくともノイズ
識別手段2で用いられる窓41のサイズ分だけ必要にな
るが、そのためのラインメモリ(図示せず)を2値化手
段1の前段に用意してすべてのラインに対して2値化を
行なってもよいし、2値化手段1の後段に用意して2値
化された画像データ7をラインメモリに蓄えてもよい。
【0026】ノイズ識別手段2は、本発明のノイズ識別
方法を採用し、画像のノイズを検出する。ただし本実施
例の画像処理装置においては、ノイズ識別手段2に入力
される画像データ7が2値データなので、本発明のノイ
ズ識別方法における第1のしきい値は必要ない。言い換
えるならば、図5における各ブロック43,44,45
,46内の注目画素42のデータと異なる値を持つ画素
データを調べればよい。すなわちノイズ識別手段2は、
2値化された画像データ7を図5の窓41で走査する。 注目画素42のデータが黒画素であった場合、周囲のブ
ロック43,44,45,46を調べ、それぞれのブロ
ック43,44,45,46内に白画素が1つ以上存在
するか否かを検出する。つまり、本実施例では第5のし
きい値を1と設定している。そしてすべてのブロック4
3,44,45,46内に白画素が存在した場合に注目
画素42をノイズと識別し、ノイズ識別情報としてのノ
イズ識別信号8を出力する。換言すると、本実施例では
ブロックのパターンと比較する所定の形を、注目画素4
2の周囲の全部のブロックというパターンにしている。
【0027】なおノイズ識別手段2は、第5のしきい値
およびノイズと判定するブロックパターンの形によって
様々な回路構成を採り得る。画像処理手段3は、画像デ
ータ6に対して、一般の画像処理(例えばカラー複写機
ではガンマ補正、マスキング、エッジ強調処理等の処理
)を行なう。なお、画像処理手段3で行なわれる画像処
理の種類は特に限定されるものではない。
【0028】ノイズ識別手段2から出力されたノイズ識
別信号8と、画像処理手段3から出力された画像データ
9とは、ノイズ除去手段4に入力される。ノイズ除去手
段4は、本発明のノイズ除去方法を採用したノイズ除去
処理を行ない、ノイズが除去された画像データ10を出
力する。なおノイズ除去処理は、注目画素42がノイズ
識別手段2によってノイズと判定されたときにのみ行な
われ、原稿のすべての画素について行なわれるわけでは
ない。
【0029】図2は2値化手段1の具体例を示すブロッ
ク図で、この2値化手段1は、比較器12と、セレクタ
13とにより構成されている。画像データ6は、比較器
12で第4のしきい値14と比較される。比較された結
果は比較結果信号15としてセレクタ13に供給され、
これによりセレクタ13は、黒データ16(ハイレベル
信号)あるいは白データ17(ローレベル信号)のいず
れかを選択して2値化された画像データ7として出力す
る。
【0030】図3はノイズ識別手段2の具体例を示すブ
ロック図で、このノイズ識別手段2は、12入力のAN
D素子19,20,21,22と、4入力のNOR素子
23と、2入力のAND素子24とにより構成されてい
る。2値化された画像データ7のうちブロック43内の
すべての画素データ25の論理積がAND素子19で取
られる。したがって、少なくとも1画素のローレベル信
号(白画素)が存在するならば、AND素子19の出力
信号26はローレベル信号になる。同様に2値化された
画像データ7のうち、ブロック44のすべての画素デー
タ27はAND素子20で、ブロック45のすべての画
素データ28はAND素子21で、ブロック46のすべ
ての画素データ29はAND素子22でそれぞれ論理積
が取られ、出力信号30,31,32が出力信号26と
同様にNOR素子23に入力される。すなわちAND素
子20,21,22は、AND素子19と同様に対象と
するブロック44,45,46内に1つでも白画素が存
在するならばローレベル信号を出力する。
【0031】NOR素子23は、AND素子19,20
,21,22の出力信号26,30,31,32の論理
和を反転出力する。したがって、すべての出力信号26
,30,31,32がローレベル信号である場合に限り
、NOR素子23の出力信号33がハイレベルになる。 AND素子24の一方の入力端には、2値化手段1から
の画像データ7のうち注目画素42の画素データ34が
入力される。注目画素42の画素データ34がローレベ
ル信号(白画素)であった場合、AND素子24は出力
信号33の値に関わらずローレベルのノイズ識別信号8
を出力する。AND素子24からのノイズ識別信号8は
、注目画素42が黒画素のノイズであるか否かを表わし
た信号であり、ローレベルのときはノイズではなく、ハ
イレベルのときは黒画素ノイズであることを示す。した
がって、注目画素42が白画素であった場合、AND素
子24からのノイズ識別信号8はローレベル信号になる
【0032】注目画素42の画素データ34が黒画素で
あった場合、AND素子24からのノイズ識別信号8は
NOR素子23からの出力信号33に支配される。つま
り、NOR素子23からの出力信号33がハイレベル信
号であった場合は、AND素子24からのノイズ識別信
号8はハイレベル信号になって黒画素ノイズであること
を示し、NOR素子23からの出力信号33がローレベ
ル信号であった場合は、AND素子24からのノイズ識
別信号8はローレベル信号になって黒画素ノイズではな
いことを意味する。NOR素子23からの出力信号33
がハイレベル信号になるのは、出力信号26,30,3
1,32のすべてがローレベル信号になったときである
。すなわち、すべてのブロック43,44,45,46
に少なくとも各々1つの白画素が存在した場合に、NO
R素子23からの出力信号33がハイレベル信号になり
、かつ注目画素42の画素データ34がハイレベル信号
であった場合に、注目画素42を黒画素ノイズと識別す
る。AND素子24から出力されるノイズ識別信号8は
後段のノイズ除去手段4に入力される。
【0033】図4はノイズ除去手段4の動作を説明する
フローチャートで、この実施例ではノイズ除去を行なう
ときに用いる窓のサイズを縦N画素、横M画素としてい
る。また、分類するレベルをAとBとの2つにしている
。なお、窓のサイズはノイズ識別手段2で用いたものと
同じである必要はない。先ずステップS1で、変数を初
期化する。ここで、iは行数を表わし、窓の縦サイズが
N画素なので1からNまでの整数値を取る。jは列数を
表わし、窓の横サイズがM画素なので1からMまでの整
数値を取る。行数iおよび列数jは最初両方とも1に設
定する。SUMAはレベルAに属する画素データの和を
求めるための変数で、NUMAはレベルAに属する画素
データの数を表わす。同様に、SUMBはレベルBに属
する画素データの和を求めるための変数で、NUMBは
レベルBに属する画素データの数を表わす。SUMA,
SUMB,NUMA,NUMBの値は最初0にする。
【0034】次にステップS2で、窓内の画素データD
(i,j)と注目画素データとの差を求める。ここで、
D(i,j)は窓内のi行j列の位置の画素データの値
を示す。次にステップS3で、ステップS2で求めた差
と第6のしきい値とを比較し、差が第6のしきい値以上
の場合はステップS4に進み、差が第6のしきい値より
小さい場合はステップS7に進む。
【0035】ステップS4では、D(i,j)がレベル
Aに属するか、それともレベルBに属するかを調べる。 レベルAに属する場合はステップS5に進み、SUMA
にD(i,j)の値を加え、NUMAに1を加える。レ
ベルBに属する場合はステップS6に進み、SUMBに
D(i,j)の値を加え、NUMBに1を加える。どち
らの場合も次にステップS7に進む。
【0036】ステップS7では、列数jの値が窓の横の
サイズMより小さいか否かを調べ、小さい場合はステッ
プS8に進んでjに1を加えた後、ステップS2に戻る
。小さくない場合はステップS9に進む。ステップS9
では、行数iが窓の縦のサイズNより小さいか否かを調
べ、小さいときはステップS10に進み、iの値に1を
加え、さらにjの値を1にした後、ステップS2に戻る
。iがNより小さくないときはステップS11に進む。
【0037】ステップS11では、レベルAに属する画
素データの数NUMAとレベルBに属する画素データの
数NUMBとを比較する。NUMAがNUMBより大き
い場合はステップS12に進み、SUMAの値をNUM
Aで割った値を注目画素データに置き換える。NUMA
がNUMBより大きくない場合はステップS13に進み
、SUMBの値をNUMBで割った値を注目画素データ
に置き換える。
【0038】以上のステップでノイズ除去が実行され、
ノイズ除去手段4からノイズの部分が除去された画像デ
ータ10が出力される。このように上記画像処理装置に
よれば、ある程度濃度値が高いノイズでも識別すること
ができ、エッジをぼかすことなくノイズを除去すること
ができる。これにより、従来のノイズ除去処理に比べて
高画質な画像を得ることできる。
【0039】なお上記実施例では黒画素のノイズについ
て識別および除去を行なったが、白画素のノイズについ
て行なってもよい。ただしこの場合、ノイズ識別手段2
で用いた第4のしきい値、第5のしきい値、および所定
のブロックの形を黒画素のノイズのときと異なるものに
した方がよい。また上記実施例ではノイズ識別のために
図5に示す窓41およびブロック43,44,45,4
6を採用したが、本発明はこれに限られるものではなく
、所定の第4のしきい値、第5のしきい値、および所定
のブロックの形も自由に設定してよい。
【0040】また上記実施例ではノイズ除去のためにレ
ベルをAとBとの2つに分類したが、レベル数は2つに
限定されるものではなく、いくつ設けてもよい。またカ
ラー原稿については、2値化の前処理として単色化処理
を行なったり、または2値化された各色のデータごとに
ノイズ識別およびノイズ除去を行なうとよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のノイズ識別
方法によれば、各画素の濃淡に応じた多数の画素データ
からなる画像データを所定の大きさの窓で走査してノイ
ズを識別するに際して、窓を複数のブロックに分割した
ときに、これら各ブロック内の画素データのうち注目画
素データとの差が所定の第1のしきい値以上となる画素
が、所定の第2のしきい値以上ブロック内に含まれると
いう条件を満たし、かつこの条件を満たすブロックのパ
ターンが所定の形である場合に、注目画素をノイズと識
別するので、濃度値が高いノイズでも識別でき、再生紙
ノイズ等の識別も可能となる。
【0042】また本発明のノイズ除去方法によれば、各
画素の濃淡に応じた多数の画素データからなる画像デー
タを所定の大きさの窓で走査してノイズを除去するに際
して、窓内の画素データのうち注目画素データとの差が
所定の第3のしきい値以上である画素データを所定のレ
ベル間隔で分類し、レベル間で画素数を比較した結果を
用いて特定のレベルを決定して、この特定のレベルに含
まれる画素データから補正値を求め、この補正値を注目
画素データと置き換えるので、画像のエッジをぼけさせ
ることなく原稿上のノイズを除去することができる。
【0043】また本発明の画像処理装置によれば、各画
素の濃淡に応じた多数の画素データからなる画像データ
を所定の大きさの窓で走査して画像を処理する画像処理
装置において、各画素データを所定の第4のしきい値で
2値化する2値化手段と、この2値化手段により2値化
された画素データからノイズを識別するノイズ識別手段
と、画像データを画像処理する画像処理手段と、この画
像処理手段により画像処理された画像データのノイズを
ノイズ識別手段からのノイズ識別情報に基づいて除去す
るノイズ除去手段とを設け、ノイズ識別手段は、第1の
窓を複数のブロックに分割したときに、注目画素データ
と異なる値の画素データを所定の第5のしきい値以上含
むブロックのパターンが所定の形である場合に注目画素
をノイズと識別し、ノイズ除去手段は、ノイズ識別手段
により注目画素がノイズと判定された場合に、第2の窓
内の画素データのうち注目画素データとの差が所定の第
6のしきい値以上である画素データを所定のレベル間隔
で分類し、レベル間で画素数を比較した結果を用いて特
定のレベルを決定し、この特定のレベルに含まれる画素
データから補正値を求め、この補正値を注目画素データ
と置き換える構成としたので、原稿上のノイズを良好に
取り除くことができ、高画質な画像を得ることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像処理装置のブロ
ック図である。
【図2】2値化手段のブロック図である。
【図3】ノイズ識別手段のブロック図である。
【図4】ノイズ除去手段の動作を説明するフローチャー
トである。
【図5】本発明の一実施例におけるノイズ識別方法の説
明図である。
【図6】本発明の一実施例におけるノイズ除去方法の説
明図である。
【図7】従来のノイズ除去方法で用いられている平滑化
フィルタの説明図である。
【符号の説明】
1    2値化手段 2    ノイズ識別手段 3    画像処理手段 4    ノイズ除去手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  各画素の濃淡に応じた多数の画素デー
    タからなる画像データを所定の大きさの窓で走査してノ
    イズを識別するに際して、前記窓を複数のブロックに分
    割したときに、これら各ブロック内の画素データのうち
    注目画素データとの差が所定の第1のしきい値以上とな
    る画素が、所定の第2のしきい値以上前記ブロック内に
    含まれるという条件を満たし、かつこの条件を満たす前
    記ブロックのパターンが所定の形である場合に、注目画
    素をノイズと識別することを特徴とするノイズ識別方法
  2. 【請求項2】  窓を複数のブロックに分割する際に、
    注目画素データを中心としてその周辺の4つのブロック
    に分割することを特徴とする請求項1に記載のノイズ識
    別方法。
  3. 【請求項3】  所定の第1のしきい値と、所定の第2
    のしきい値と、ブロックパターンの所定の形とを、識別
    するノイズの程度に応じて適応的に変化させることを特
    徴とする請求項1に記載のノイズ識別方法。
  4. 【請求項4】  各画素の濃淡に応じた多数の画素デー
    タからなる画像データを所定の大きさの窓で走査してノ
    イズを除去するに際して、前記窓内の画素データのうち
    注目画素データとの差が所定の第3のしきい値以上であ
    る画素データを所定のレベル間隔で分類し、レベル間で
    画素数を比較した結果を用いて特定のレベルを決定して
    、この特定のレベルに含まれる画素データから補正値を
    求め、この補正値を前記注目画素データと置き換えるこ
    とを特徴とするノイズ除去方法。
  5. 【請求項5】  特定のレベルを決定する際に、レベル
    間の画素数の多数決をとることを特徴とする請求項4に
    記載のノイズ除去方法。
  6. 【請求項6】  補正値を求める際に、特定のレベルに
    含まれる画素データの平均値をとることを特徴とする請
    求項4に記載のノイズ除去方法。
  7. 【請求項7】  各画素の濃淡に応じた多数の画素デー
    タからなる画像データを所定の大きさの窓で走査して画
    像を処理する画像処理装置において、前記各画素データ
    を所定の第4のしきい値で2値化する2値化手段と、こ
    の2値化手段により2値化された画素データからノイズ
    を識別するノイズ識別手段と、前記画像データを画像処
    理する画像処理手段と、この画像処理手段により画像処
    理された画像データのノイズを前記ノイズ識別手段から
    のノイズ識別情報に基づいて除去するノイズ除去手段と
    を設け、前記ノイズ識別手段は、第1の窓を複数のブロ
    ックに分割したときに、注目画素データと異なる値の画
    素データを所定の第5のしきい値以上含む前記ブロック
    のパターンが所定の形である場合に注目画素をノイズと
    識別し、前記ノイズ除去手段は、前記ノイズ識別手段に
    より前記注目画素がノイズと判定された場合に、第2の
    窓内の画素データのうち前記注目画素データとの差が所
    定の第6のしきい値以上である画素データを所定のレベ
    ル間隔で分類し、レベル間で画素数を比較した結果を用
    いて特定のレベルを決定し、この特定のレベルに含まれ
    る画素データから補正値を求め、この補正値を前記注目
    画素データと置き換える構成としたことを特徴とする画
    像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078345A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP4500521B2 (ja) * 2003-08-29 2010-07-14 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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