JPH04315994A - インタ−ナルポンプのストレッチチュ−ブナット取扱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉に係り
、特に、原子炉内蔵型再循環ポンプの分解、組立作業時
に原子炉内部のディフューザを固定するストレッチチュ
ーブ及びナットの装着装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、特開昭６２−６３６９１
　号公報の記載のようになっている。

【０００３】すなわち、一般に、原子炉内蔵型再循環ポ
ンプをもつ沸騰水型原子炉は、炉心に炉水を供給するた
めに原子炉圧力容器の底部にポンプ本体を設置している
。

【０００４】ポンプは、原子炉圧力容器の底部にモータ
ケースを突出して設け、このモータケース内にはウエッ
トモータが収納されており、このモータとポンプ本体と
はポンプ軸によって連結されポンプ本体を駆動するよう
に構成されている。ポンプ軸は、原子炉圧力容器を貫通
して設けられているが、ポンプ軸の貫通部は密封構造と
せず、モータケースを液密構造としてモータはウエット
形式のものが用いられる。

【０００５】原子炉内蔵型再循環ポンプは、定期検査等
の分解の際にはポンプ本体を上方に引き抜く、モータは
下方に引き抜いてモータ及びポンプ本体の点検整備を行
う。本ポンプの部品の分解，組立は、遠隔操作になるた
め専用の取扱装置を使用して行っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ポンプは、
モータを取外した後に、二次シール，ストレッチチュー
ブを取り外し、ディフューザを分解することになる。

【０００７】ストレッチチューブを取外すには、取扱装
置でストレッチチューブに軸方向力を加えることでスト
レッチチューブナットのねじ面に隙間を形成し、ストレ
ッチチューブナットを小さなトルクで回転して分解する
。又、組立についても同様の作業でストレッチチューブ
ナットの組立を行っている。

【０００８】このような作業は、原子炉圧力容器内に炉
水を満たした状態で行う必要がある。ストレッチチュー
ブナット分解時やストレッチチューブナット組立時のよ
うに、ストレッチチューブに軸力が作用していないとき
には、ガスケットがシールに必要な面圧を確保できない
ためガスケット部より炉水の漏洩がある。このような状
態で分解，組立作業を行うと作業者の放射線の被爆が増
す。又、取扱装置に炉水がかかり取扱装置の駆動系、電
気系統の信頼性が落ちるとともに、取扱装置自体の線量
が増し除洗時の被爆が増すため問題となる。

【０００９】本発明の目的は、漏れ出た炉水を飛散させ
ることなく回収し被爆の低減を図ることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、漏れ出た炉水をストレッチチューブナッ
ト取扱装置の上部に回収装置を設置して回収する。

【００１１】

【作用】ストレッチチューブに軸力を加えるために取扱
具は、ストレッチチューブに軸力を伝える、つばの開閉
を制御するエアシリンダと荷重を加える油圧シリンダと
からなる。つばの開閉は、エアシリンダの上下の動きで
行われる。このエアシリンダの上部に、半径方向に伸縮
可能な炉水回収装置を設置する。回収装置は、エアシリ
ンダの上下動によってストレッチチューブ内面に接触し
漏れでた炉水を下に流れ無いようにする。又、回収装置
には、炉水を排水するためにパイプが接続されている。

【００１２】このようにすることで、上部より漏れ出る
炉水の回収を行い被爆低減を行うことができる。

【００１３】

【実施例】本発明を図面に示す実施例に従って説明する
。まず、沸騰水型原子炉の全体構成を図１について説明
する。

【００１４】図において、１は原子炉圧力容器であり、
この原子炉圧力容器１内には炉心２を囲むシュラウド３
が設けられている。炉水２には制御棒４が接続され、炉
水２の活動が調整される。炉心２で発生した蒸気は気水
分離機５で水で除かれた後、蒸気乾燥器６で乾燥され、
主蒸気口７より主蒸気管を経てタービン（図示せず）に
送られるように構成される。

【００１５】８は原子炉内蔵型再循環ポンプで原子炉圧
力容器１の底部に環状に複数台設けられている。この再
循環ポンプ８は原子炉圧力容器１内に炉水を循環するよ
うに構成されている。

【００１６】次に、原子炉再循環ポンプ８の構成を図２
について説明する。

【００１７】図において、９はポンプ本体であり、ハブ
１０には複数の羽根が付いたインペラ１１が設けられて
おり、インペラ１１の外周には、ディフューザ１３が設
置されディフューザ１３と原子炉圧力容器１の間には金
属ガスケット２９が設けられる。

【００１８】ポンプ本体９は、原子炉圧力容器１とシュ
ラウド３との間の環状流路に設けられ、炉水を図中上方
より下方に送るように機能する。１４はモータケースで
あり、原子炉圧力容器１の底部に溶接されて設けられて
いる。モータケース１４にはウエット型モータ１５が設
けられている。１５ａは固定子、１５ｂは回転子である
。モータ１５とポンプ本体９のインペラ１１とはポンプ
軸１６を介して連結されている。ポンプ軸１６はラジア
ル軸受１７，１８及びスラスト軸受１９，２０で支持さ
れている。スラストディスク２１は補助インペラを構成
しており、モータケース１４内の炉水を図中矢印のよう
に循環させ、熱交換器２２を介してモータケース１４を
一定温度に保持している。モータカバー２３はモータケ
ース１４のカバーである。モータケース１４のノズル部
１４ａには筒上のストレッチチューブ２４が挿入されて
おり、上部ディフューザをノズル部１４ａに固定してい
る。このディフューザ１３の固定はストレッチチューブ
２４の下端に設けられたストレッチチューブナット２５
で下方に固定することで行われ、ノズル部１４ａに強固
に取付けられる。

【００１９】ポンプ組立は、ディフューザ１３を固定す
るストレッチチューブ２４の締め付けが最初に行われる
。しかし、締め付け作業を行うモータケース１４内は、
狭くて作業ができないため図３に示す取扱装置が構成さ
れている。

【００２０】取扱装置を図３、発明の詳細を図４で説明
する。

【００２１】第一の機構はストレッチチューブ２４を引
っ張り延ばすもの。第二の機構は、ストレッチチューブ
ナット２５を回転させる部分。第三は、作業中に金属ガ
スケッチ２９から漏れ出て来る炉水の回収する部分に分
けられる。

【００２２】本発明の実施例は第三の機構を追加したこ
とに有る。以下取扱装置を図３で説明する。

【００２３】取扱装置は、モータケース１４の外周側に
取付けられたねじ機構４２のガイドスクリュー４２ｂの
回転軸によって昇降するようになっている。基台４１の
上面には筒状の支持体４４が設置され、基台４１の昇降
によりモータケース１４内へ挿入される。この支持体４
４の外周には複数個のガイドローラ４５が周方向に所定
間隔に配置されておりモータケース１４内を滑動するよ
うになっている。

【００２４】支持体４４の上部には、ストレッチチュー
ブナット２５に回転力を与えるナット回転具４６が回転
自在に設けられている。このナット回転具４６は支持体
４４内に設けられたエアーモータ４７及びクラッチ機構
４８を介して連結され上端部にナット回転具４６の下端
のギヤ部とかみ合う動力伝達ギヤ４９をもって回転軸５
０からなる駆動機構により回転駆動するようになってい
る。ストレッチチューブナット２５にこのナット回転具
４６の回転により着脱されるようになっている。また、
ナット回転具４６内にはばねが設けられており、ばね力
によってストレッチチューブナット２４を上方へ押し上
げようとする力が働いている。ナット回転具４６の上方
には、ストレッチチューブ２４に張力を与えるストレッ
チチューブ引張具５１が設けられている。このストレッ
チチューブ引張具５１は支持体４４内に設けられたエア
シリンダ５２及びこのエアシリンダ５２と連結したシャ
フト５３等からなる駆動機構によりストレッチチューブ
引張具５１のピン５１ａが外周に突きでて、ストレッチ
チューブ２４の下端部内部に形成された溝部に係合して
張力を与えるようになっている。又、シャフト５２の上
端にはゴム等でてきた大きい弾性変形が可能なシール体
６２が設けられている。このシール体６２はシャフトの
上下の動きによって半径方向に広がり、ストレッチチュ
ーブ２４の内面に接触する。シール体６２には炉水回収
用の配管６３が接続されておりこの配管６３からドレン
ファンネルへと漏れた炉水が導かれる。

【００２５】つぎに本装置の取扱方法について説明する
。

【００２６】ストレッチチューブナット２５をストレッ
チチューブ２４に取り付ける場合には、エアシリンダ５
２を駆動させてストレッチチューブ引張具５１のピン５
１ａが外側に突きでてストレッチチューブ２４の溝部に
係合する。又、この時同時にシャフト５３の上端に設け
られているシール体６２が外周に拡がりストレッチチュ
ーブ２４の内面に接触しシールする。この操作で以後の
漏れた炉水を作業エリアに飛散防止することができる。

【００２７】次に、エアモータ４７を駆動してナット回
転具４６を回転させストレッチチューブ２５の締め付け
を行う。

【００２８】ストレッチチューブナット２５の取外しに
関しては、取付けと同様に行いストレッチチューブ２５
を逆回転させてストレッチチューブ２５の取外しを行う
。

【００２９】尚、本発明は、シール体を取扱具の上部に
設けたものであるが、取扱装置とモータケースの中間部
を密封構造にして取扱装置の内部に炉水を集める構造と
しても良い。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、上部から漏れ出た炉水
を取扱装置に取り付けた回収装置で集めることができる
ために、 （１）作業環境の放射線量レベルの低減を図る。

【００３１】（２）作業者の被爆が低減できる。

【００３２】（３）取扱装置に炉水がかからないため、
駆動系，電気系等の信頼性が向上すると共に取扱装置の
除染が容易になるため作業者の被爆量が減る。

【００３３】等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の原子炉内蔵型再循環ポンプ
を備えた沸騰水型原子炉の断面図。

【図２】原子炉内蔵型再循環ポンプの縦断面図。

【図３】本発明のストレッチチューブナット取扱装置の
縦断面図。

【図４】本発明のストレッチチューブナット取扱装置の
要部の断面図。

【符号の説明】

１４…モータケース、２４…ストレッチチューブ、２５
…ストレッチチューブナット、４１…基台、４４…支持
体、４６…ナット回転具、４７…エアモータ、５１…ス
トレッチチューブ引張具、５２…エアシリンダ、５３…
シャフト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原子炉圧力容器の下鏡部を貫通して設けら
   れたモータケースと、前記モータケース内に挿通され上
   端部がポンプ本体に係合させストレッチチューブと、前
   記ストレッチチューブに螺合させて回転駆動するストレ
   ッチチューブナット取扱具において、炉水回収装置を具
   備したことを特徴とするインターナルポンプのストレッ
   チチューブナット取扱装置。