JPH0431560B2 - - Google Patents

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JPH0431560B2
JPH0431560B2 JP16509786A JP16509786A JPH0431560B2 JP H0431560 B2 JPH0431560 B2 JP H0431560B2 JP 16509786 A JP16509786 A JP 16509786A JP 16509786 A JP16509786 A JP 16509786A JP H0431560 B2 JPH0431560 B2 JP H0431560B2
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JP
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cement
aqueous solution
ice
dry
radioactive waste
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JP16509786A
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JPS6254199A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、トリチウム水溶液等の放射性廃棄物
水溶液をセメントにより凝固処理する際に適用す
るに好適な放射性廃棄物水溶液の処理方法に関す
る。
(b) 従来の技術 トリチウム水溶液等の放射性廃棄物水溶液を処
理する場合、従来、当該水溶液を用いてセメント
を水練し、該水練された状態のセメントをドラム
管等の容器中に投入し、その状態で凝固させて保
存していた。
(c) 発明が解決しようとする問題点 しかし、水練を放射性廃棄物を含む水で行うこ
とから、作業後にミキサー内に付着したセメント
を清掃除去すると、その除去物にも放射性物質が
含まれることになり、2次廃棄物が生じることに
なる。
本発明は、前述の欠点を解消すべく、放射性廃
棄物水溶液の処理に際して、2次廃棄物の発生を
大幅に少なくすることが出来る、放射性廃棄物水
溶液の処理方法を提供することを目的とするもの
である。
(d) 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、セメントと骨材との空練りを
氷点下の雰囲気中で行い、その際に、放射性廃棄
物水溶液から製造された微粒子化された氷をセメ
ント中に投入して空練りし、当該空練りの完了し
たセメントを容器中に投入すると共に加熱して、
セメント中に混入された氷を溶解させることによ
り、当該溶解した氷と周囲のセメントを反応させ
てセメントを固化させるようにして構成される。
(e) 作用 上記した構成により、本発明は、放射性廃棄物
水溶液が微粒子氷の状態で、セメントと混練りさ
れ容器中に投入される迄の間、乾燥状態を維持す
ることが出来ように作用する。
(f) 実施例 以下、本発明の実施例を、具体的に説明する。
トリチウム水溶液等の放射性廃棄物水溶液を処
理する場合には、まず乾燥状態でセメントに砂等
の骨材を投入して空練りを行う。この空練りはセ
メントと骨材を均等に混合することを目的とする
が、この空練りに際して、放射性廃棄物水溶液か
ら製造された微粒子状態の氷を同時にセメント中
に投入して混合する。この作業は、氷点下(ここ
でいう「氷点下」とは、水溶液の凝固点以下の温
度を意味する。以下においても同様。)の状態で
行われ、従つて、セメントと混合される氷は固体
として、セメント及びその他の骨材と乾燥状態で
混合される。氷の粒度は、セメントとほぼ同様の
もの又は、出来るだけセメント粒子の大きさに近
い大きさのものが望ましく、こうした粒度の氷の
製造は、超音波振動を液体状態の水溶液に与えて
霧化させ、当該霧化した水溶液を瞬間的に冷却し
て製造する。
このように、微粒子状の氷とセメント並びに骨
材との氷点下における空練りが完了すると、同様
に氷点下の雰囲気で、当該空練りの完了したセメ
ントをドラム管等の核廃棄物容器中に投入し、突
き固め等により圧縮形成し、密封する。次に、密
封の完了したセメントを強制的又は自然的に加熱
すると、圧縮形成されたセメント中の放射性廃棄
物からなる氷が解けて水になり、周囲のコンクリ
ートと水和反応を起こし、凝固硬化する。コンク
リート中の氷は空練りによつてコンクリートに対
して十分に均一に混ぜ合わされているので、理論
水和量程度の水を含む水溶液でコンクリートは十
分に水和反応を引き起こし、固化する。従つて、
余分な廃棄物水溶液が容器内に残留することもな
く、廃棄物水溶液は完全にコンクリート中に封止
される。
なお、核廃棄物水溶液の微粒子氷化は、常温で
微粒子状に霧化した溶液を冷凍室等に吹き込んで
製造するが、溶液の霧化の方法としては、前記し
た超音波振動を水溶液に与える方法の他に、霧吹
きの原理を用いたものや、低圧による沸騰現象を
利用したもの等各種の方法が考えられる。
(g) 発明の効果 以上、説明したように、本発明によれば、セメ
ントと骨材との空練りを氷点下の雰囲気中で行
い、その際に、放射性廃棄物水溶液から製造され
た微粒子化された氷をセメント中に投入して空練
りし、当該空練りの完了したセメントを核廃棄物
容器等の容器中に投入すると共に加熱して、セメ
ント中に混入された氷を溶解させることにより、
当該溶解した氷と周囲のセメントを反応させてセ
メントを固化させるようにして構成したので、ト
リチウム水溶液等の放射性廃棄物水溶液を容器中
に投入するまで、乾燥状態、即ち個体粒子状態で
取り扱うことが可能となり、水練りの場合のよう
に、廃棄物を含むセメントの、ミキサーへの付着
や、その清掃に伴う2次廃棄物の問題を解消する
ことが出来る。
また、論理水和量程度の水を含むトリチウム水
溶液等の放射性廃棄物水溶液によりセメントが凝
固されるので、セメントの凝固後における、余剰
水分の蒸発に伴う廃棄物の浸出が少なくなり、安
全性が高い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セメントと骨材との空練りを氷点下の雰囲気
    中で行い、 その際に、放射性廃棄物水溶液から製造された
    微粒子化された氷をセメント中に投入して空練り
    し、 当該空練りの完了したセメントを容器中に投入
    すると共に、加熱して、セメント中に混入された
    氷を溶解させることにより、当該溶解した氷と周
    囲のセメントを反応させてセメントを固化させる
    ようにして構成した放射性廃棄物水溶液の処理方
    法。
JP16509786A 1986-07-14 1986-07-14 放射性廃棄物水溶液の処理方法 Granted JPS6254199A (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6254199A JPS6254199A (ja) 1987-03-09
JPH0431560B2 true JPH0431560B2 (ja) 1992-05-26

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