JPH04314930A - 円筒部材及びその製造方法 - Google Patents

円筒部材及びその製造方法

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JPH04314930A
JPH04314930A JP1379791A JP1379791A JPH04314930A JP H04314930 A JPH04314930 A JP H04314930A JP 1379791 A JP1379791 A JP 1379791A JP 1379791 A JP1379791 A JP 1379791A JP H04314930 A JPH04314930 A JP H04314930A
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JP
Japan
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cylinder
outer cylinder
sic
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JP1379791A
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Kazuo Inoue
和生 井上
Kanji Yokoe
寛治 横江
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2250/00Geometry
    • F05B2250/20Geometry three-dimensional
    • F05B2250/23Geometry three-dimensional prismatic
    • F05B2250/231Geometry three-dimensional prismatic cylindrical

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  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、エンジン,モ
ーター等のように振動,騒音を発生するものの冷却,防
音用外壁材として使用される円筒部材及びその製造方法
に関し、特に配管スペースを不要にしながら冷却効率を
向上でき、かつ振動,騒音の抑制効果を向上させながら
軽量化に貢献できるようにした材質及び冷却通路構造の
改善に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジンやガスタービン等にお
いては、熱,騒音,振動等の外部放出を抑制するために
円筒状の外壁材で囲む場合がある。このような冷却,防
音用外壁材として、従来、例えば図7及び図8に示す円
筒部材10,15が使用されている。これらの円筒部材
10,15には振動や騒音を遮断するためにジュラルミ
ン,あるいはステンレス等の金属が使用されている。ま
た、エンジンからの熱を吸収して冷却するために、図7
に示す円筒部材10では厚肉の壁部10aに直線状の冷
却水通路11を貫通形成しており、図8に示す円筒部材
15ではこれの外周面,あるいは内周面に冷却管16を
螺旋状に配設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す従来の円筒部材10では、冷却通路11が短いこと
から冷却効率が低いという問題点がある。この冷却効率
を向上させるためには多数の通路を形成する必要がある
が、このようにすると強度,剛性が低下するという問題
が生じる。また、図8に示す従来の円筒部材15では、
冷却効率は良いものの構造が複雑になり易く、しかも冷
却水管16の体積分だけ余分なスペースが必要となると
いう問題点がある。さらに、上記従来の各円筒部材10
,15に採用されるジュラルミンは、一般的に剛性が低
いことから固有振動数が大きく、そのため振動,騒音の
遮断効果が低いという問題がある。またステンレスの場
合は、ジュラルミンに比べて比重が大きいことから重く
なるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の各問題点を解決する
ためになされたもので、強度,剛性を確保しながら冷却
効率を向上できるとともに、スペースの拡大を回避でき
、しかも剛性を向上して振動,騒音の遮断効果を向上で
き、さらには軽量化に貢献できる円筒部材及びその製造
方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の発明は
、10〜30wt%のSiCウィスカ又はSiC粒子と
アルミ合金との複合材料からなり、肉厚の壁部に、軸方
向にかつ螺旋状に延びる少なくとも1つの貫通孔を有す
る円筒部材であって、該円筒部材を外筒と、該外筒内に
嵌合挿入された内筒とで構成し、該内筒の外周面,外筒
の内周面のいずれか一方又は両方に螺旋状の溝部を形成
し、該溝部により上記貫通孔を形成したことを特徴とし
ている。また、請求項2の発明は、上記円筒部材の製造
方法であって、10〜30wt%のSiCウィスカ又は
SiC粒子とアルミ合金との複合材料からなる内筒及び
外筒を形成し、該内筒の外周面,外筒の内周面のいずれ
か一方又は両方に螺旋状の溝部を形成し、上記外筒内に
内筒を嵌合挿入したことを特徴としている。
【0006】ここで、上記内筒を外筒に嵌合挿入した後
、両者を接合することが好ましい。この接合を行う場合
は、ろう材による接合や溶接で行うことも可能であるが
、例えばHIPや1軸ホットプレス等を採用することに
よって内筒,外筒同士を自己拡散接合するのが望ましい
。次に、上記SiCウィスカ,SiC粒子強化Al合金
複合材料を採用した理由について説明する。本件発明者
らは、上記従来のジュラルミン,ステンレスに代わるも
のとして、軽量金属であるAl合金とSiCウィスカ又
はSiC粒子セラミックスとを複合一体化したSiC強
化Al合金複合材料に着目した。この複合材料は、後述
するようにマトリックスとなるAl合金粉末と強化材と
なるSiCウィスカ又はSiC粒子とを混合し、該混合
粉末をホットプレスや熱間等方加圧(HIP)により成
形するとともに加圧焼成して製造されるもので、これは
比強度,比弾性率,疲労強度,耐摩耗性,及び剛性等に
おいて優れた特性を有している。また、上記SiCウィ
スカ又はSiC粒子の添加量を10〜30wt%とした
のは、これの添加量が10wt%未満では補強材として
の絶対量が不足し、所定の強度が得られないからである
。また30wt%を超えると特性はそれほど向上せず、
逆にAl量が減る分だけ靱性が低下し、しかも押出, 
圧延等による円筒への塑性加工性が低下し、割損が生じ
易くなり、結局軽量化が達成できなくなるからである。 さらに、マトリックスとなるAl合金としては、通常、
時効による強化能の大きいMgを0.4 〜6.0 w
t%程度含有したものを使用するのが好ましい。さらに
また、上記SiC強化Al合金複合材料の強度, 弾性
率をさらに向上させるためには、上記複合材料中のAl
4 C3 量,及び残存酸素量をそれぞれ0.5wt%
以下,及び0.4 wt%以下に規制することが好まし
い。即ち、上記複合材料の加圧焼結時にSiCウィスカ
又はSiC粒子とAl合金粉末との界面結合を強固にす
るには、SiCとAl合金粉末とが濡れて、ある程度反
応することが必要である。一方、この反応によりSiC
は分解し、反応生成物としてAl4 C3 を生成する
。そしてこの反応が過剰となってAl4 C3 生成量
が0.5 wt%を超えると強度が著しく低下する。こ
の点から、上記Al4 C3 生成量を0.5 wt%
以下に抑制することが好ましい。次に、上記SiC強化
Al合金複合材料の製造方法としては、一般に溶湯鍛造
法, 粉末冶金法が採用できる。上記溶湯鍛造法は、S
iCウィスカ又はSiC粒子プリフォーム体にAl合金
溶湯を加えて溶湯鍛造する方法、あるいはSiCウィス
カ又はSiC粒子をAl合金溶湯中に添加混合する方法
である。また、上記粉末冶金法には、バインダを用いて
SiCウィスカ, SiC粒子とマトリックスとなるA
l合金粉末とを混合し、ホットプレスやHIPを用いて
高温高圧下で固化成形した後、押出,圧延,鍛造等の熱
間成形を行う方法と、バインダを用いずに両者を混合し
て直接粉末鍛造する方法とがある。ここで、上記バイン
ダを用いる場合は、バインダの種類によってこれに含ま
れるO2 量を制御することにより、あるいは成形時の
雰囲気中の酸素量(O2 分圧)を制御することにより
、複合材料の残存酸素量を調整する。またバインダを用
いない場合は、成形時の雰囲気のみを制御して残存酸素
量を調整する。また、上記SiCウィスカを採用する場
合は、該ウィスカを一方向に配向させ、かつ均一に分散
させるのが望ましい。このような構造にすることにより
配向方向における比強度,比弾性率をさらに向上できる
からである。このSiCウィスカを一方向に配向させる
には、焼結後における熱間成形方法として、押出,ある
いは圧延(強加工)法を採用することにより実現できる
。なお、配向させない場合は鍛造法を用いればよい。ま
た、SiCウィスカを均一に分散させるには、有機溶媒
中でウィスカに超音波振動を与えて絡まりを解きほぐし
、この中にAl合金粉末を加えて撹拌し、これにより得
られた混合粉末スラリーを吸引濾過し、このケーキを真
空乾燥して有機溶媒を除去することにより実現できる。 なお、かかる製造方法は特開昭62−89801号公報
公報, 特開昭60−251922 号公報に記載され
ている。
【0007】
【作用】請求項1に係る円筒部材によれば、内筒の外周
面,外筒の内周面のいずれか一方又は両方に螺旋状の溝
部を形成し、上記内筒と外筒とをはめあわせることによ
り軸方向に螺旋状に延びる貫通孔を形成したので、これ
をエンジン等の冷却,防音用外壁材として使用すること
により、冷却通路を長くできる分だけ冷却効率を向上で
き、しかも従来の冷却管を円筒部材の外,内周面に配索
する場合に比べて構造を簡略化できるとともに、配設ス
ペースの拡大を回避できる。また、上記円筒部材に採用
したSiCウィスカ又はSiC粒子とアルミ合金との複
合材料は、比強度,比弾性率,疲労強度,耐摩耗性,及
び剛性等において優れた特性を有しており、従って従来
のジュラルミンに比べて剛性,強度を大幅に向上できる
とともに、固有振動数も小さくでき、振動,騒音の遮断
効果を向上できる。また従来のステンレスに比べて比重
が小さいことから、軽量化に貢献できる。さらに、請求
項2の発明に係る円筒部材の製造方法によれば、内筒の
外周面,外筒の内周面のいずれか一方又は両方に螺旋状
の溝部を形成し、上記内筒を外筒に嵌合したので、これ
により螺旋状の貫通孔を有する円筒部材を製造すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明する
。図1ないし図6は本発明の一実施例による円筒部材,
及びその製造方法を説明するための図である。
【0009】図において、1はジェットエンジン,ガス
タービン等の外壁材として使用される円筒部材である。 この円筒部材1はSiC強化Al合金複合材料からなり
、これは10〜30wt%のSiCウィスカ又はSiC
粒子セラミックスにAl合金粉末を混合して形成された
ものである。上記円筒部材1は内筒3と外筒4とからな
り、該外筒4内に内筒3を同心円をなすよう挿入し、内
筒3の外周面と外筒4の内周面とをHIP,あるいはホ
ットプレスにより両者を所定のしめ代でもって嵌合させ
ることによって製造されたものである。また、上記内筒
3の外周面には軸方向に、かつ螺旋状に延びる6本の溝
部2aが所定の間隔をあけて形成されており、該各溝部
2aの両端は上記内筒3の両端面に開口している。これ
により上記溝部2aと外筒4の内周面とで冷却通路とし
ての貫通孔2が6本形成されている。
【0010】次に、本実施例の円筒部材1の製造方法に
ついて説明する。■  SiCウィスカ又はSiC粒子
10〜30wt%とAl合金粉末とを乾式混合し、均一
に分散した複合混合粉を得る。次に、この混合粉を軟鋼
製HIPカプセルに充填し、真空脱気するとともに密封
した後、所定の温度,圧力,時間でもってHIP処理を
行い、同一軸長さの内筒3,外筒4をそれぞれ作成する
(図2(a)参照)。
【0011】■  次に、上記内筒3の外周面に機械加
工,あるいはエッチングにより6本の溝部2aを形成す
る。この各溝部2aは上記内筒3の軸方向に螺旋状に連
続して延びるよう、所定の間隔をあけて形成する(図2
(b)参照)。ここで、この溝部2aの数は1本以上で
、その螺旋回数は1回以上であることが冷却効果の向上
の点から好ましい。また、上記溝部2aの本数,螺旋回
数,及び溝の大きさは冷却溶媒の種類,あるいは流量,
流速等により適宜設定すればよい。
【0012】■  次に、上記各溝部2a内にワックス
,樹脂粉末等のシーリング材5を充填して該溝部2aを
埋める(図2(c)参照)。このシーリング材5を充填
するのは、後述するHIP処理する際に溝部2aが潰れ
たり,変形したりするのを防止するためである。
【0013】■  上記内筒3を外筒4内に挿入し、両
者をはめあわす(図3及び図4参照)。ここで、上記内
筒3の外径と外筒4の内径との公差、つまり隙間sは0
.05〜2mmが好ましく、さらには0.1 〜1mm
の範囲内が最も好ましい。これは上記隙間sがあまりに
小さいと外筒4内に内筒3を同軸上に挿入することが難
しくなり、両者の中心軸がずれた状態で挿入すると途中
で止まって修正ができなくなるおそれがあるからである
。また、逆に上記隙間sが大き過ぎると、内筒3と外筒
とを嵌合させる際に素材自体が変形し、亀裂を生じる場
合がある。
【0014】■  次に、上記内筒3,外筒4の両端面
をガスケット6で覆い、該ガスケット6のノズル6aを
介して上記隙間sを真空引きし、該隙間sを封入する(
図5参照)。この真空封入は、次工程のHIP処理によ
って内筒3が膨張し、外筒4が収縮して両者を密着させ
るわけであるが、この場合上記隙間sに空気が残ってい
ると気泡となって密着を不完全にするからである。従っ
て、密着を完全なものにするためには上記隙間sの真空
度を10−3Torr以下にするのが望ましい。なお、
上記内筒3と外筒4との隙間sは溶接により封入しても
よい。
【0015】■  そして、上記内筒3と外筒4とをH
IP処理(熱間静水圧プレス)により嵌合させる(図6
参照)。ここで、上記HIP処理の条件は、上記■工程
における内筒,外筒の作成条件以下であることが好まし
い。具体的には、温度は500 ℃以下、好ましくは3
00 〜450 ℃が良い。また圧力は1000atm
 以下、好ましくは500 〜700atmが良い。こ
れらの条件を超えると、筒体全体が変形し易く、良好な
円筒度が得られないからである。
【0016】■  最後に、上記ガスケット6を機械加
工等により除去するとともに、溝部2a内のシーリング
材5を加熱,溶剤等によって除去する。これにより螺旋
状の貫通孔2を有する円筒部材1が製造される(図1参
照)。
【0017】このように本実施例によれば、円筒部材1
の壁部1aに軸方向に螺旋状に延びる貫通孔2を形成し
たので、これをジェットエンジン等の冷却,防音用外壁
材として使用することにより、冷却効率を向上できると
ともに、配設スペースの拡大を回避できる。また、上記
円筒部材1は内筒3の外周面に螺旋状の溝部2aを形成
し、上記内筒3を外筒4に挿入するとともに、両者をH
IP処理により嵌合させることにより製造でき、圧縮,
引張り,ねじれ等に対する必要強度を確保しながら、螺
旋状の貫通孔2を容易に形成できる。さらに、本実施例
では、上記円筒部材1にSiCウィスカ又はSiC粒子
とアルミ合金との複合材料を採用したので、比強度,比
弾性率,疲労強度,耐摩耗性,及び剛性等において優れ
た特性を得ることができ、従来のジュラルミン,ステン
レスに比べて剛性,強度を大幅に向上して振動,騒音の
遮断効果を向上できるとともに、軽量化でき、冷却,防
音用外壁材として全ての特性を満足できる。なお、上記
実施例では、内筒3の外周面に溝部2aを形成して貫通
孔2を構成したが、本発明では外筒の内周面に溝部を形
成してもよく、あるいは両方に溝部を形成してもよい。 この両方に溝部を形成する場合は、両者の溝部を互いに
対向させてもよく、また対向させなくてもよい。また、
上記実施例では、ジェットエンジンやガスタービン等の
冷却,防音用外壁材に使用した場合を例にとって説明し
たが、本発明の円筒部材の用途はこれに限られるもので
はなく、要は内部に発熱,騒音等の発生源を有する場合
の冷却,防音用外壁部材に適用できる。
【0018】次に本実施例の円筒部材1の各特性の測定
を行った試験について説明する。この試験では0〜35
wt%のSiCウィスカ, SiC粒子と7075Al
合金粉末とを使用し、これにより円筒部材を作成した。 そして各円筒部材の引張強度, 比強度, 弾性率, 
比重, 比剛性を測定した。表1,及び表2はそれぞれ
SiCウィスカ,SiC粒子の含有量を変化させた場合
の試験結果を示す。 なお、比較するためにSUS304からなる円筒部材の
弾性率, 比重, 比剛性を測定した。各表からも明ら
かなように、SiCウィスカ,SiC粒子が8wt%以
下の場合は、引張強度,比強度の値が若干低く、補強材
としての絶対量が少ないことがわかる。一方、各SiC
が35wt%を超えると、大幅に引張強度,比強度, 
比剛性の値が低下しており、逆に特性が悪化している。 これに対してSiCが10〜30wt%の範囲内の場合
は、引張強度58〜78.5kgf/mm2 ,弾性率
8900〜14000 kgf/mm2 ,比剛性31
39〜4854×106 mmと全て満足できる特性が
得られている。また、比重では、SUS304が8.0
3g/cm2 であるのに対して、本実施例ではいずれ
も2.827〜2.909g/ cm2 と小さくなっ
ており、それだけ軽量化できることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る円筒
部材によれば、SiCウィスカ又はSiC粒子を配合し
たアルミ合金複合材料を採用するとともに、内筒の外周
面,外筒の内周面のいずれか一方又は両方に螺旋状の溝
部を形成し、上記内筒と外筒とをはめあわせることによ
って、軸方向に螺旋状に延びる貫通孔を形成したので、
これを振動,騒音発生部品の外壁材として使用すること
により強度を確保しながら振動,騒音抑制効果を大幅に
向上できるとともに、軽量化に貢献できる効果があり、
また上記円筒部材を発熱部品の外壁材として使用するこ
とにより、所定の強度を確保しながら冷却効率を向上で
きるとともに、簡単な構造で配設スペースの拡大を回避
できる効果ある。また、請求項2の発明に係る製造方法
によれば、内筒の外周面,外筒の内周面のいずれか一方
又は両方に螺旋状の溝部を形成し、上記内筒を外筒に嵌
合したので、円筒部材の壁部に螺旋状の貫通孔を容易に
形成できる効果がある。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の円筒部材を示す斜視図である。
【図2】本実施例の円筒部材の製造工程を説明するため
の分解斜視図である。
【図3】本実施例の内筒と外筒とをはめあわせた状態を
示す斜視図である。
【図4】本実施例の内筒と外筒との隙間を説明するため
の正面図である。
【図5】本実施例の隙間を真空封入した状態を示す斜視
図である。
【図6】本実施例のHIP処理による拡散接合を示す斜
視図である。
【図7】従来の円筒部材を示す斜視図である。
【図8】従来の他の円筒部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1    円筒部材 1a  壁部 2    貫通孔 2a  溝部 3    内筒 4    外筒 s    隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  10〜30wt%のSiCウィスカ又
    はSiC粒子とアルミ合金との複合材料からなり、肉厚
    の壁部に、軸方向にかつ螺旋状に延びる少なくとも1つ
    の貫通孔を有する円筒部材であって、該円筒部材を外筒
    と、該外筒内に嵌合挿入された内筒とで構成し、該内筒
    の外周面,外筒の内周面のいずれか一方又は両方に螺旋
    状の溝部を形成し、該溝部により上記貫通孔を形成した
    ことを特徴とする円筒部材。
  2. 【請求項2】  肉厚の壁部に、軸方向にかつ螺旋状に
    延びる少なくとも1つの貫通孔を有する円筒部材の製造
    方法であって、10〜30wt%のSiCウィスカ又は
    SiC粒子とアルミ合金との複合材料からなる内筒及び
    外筒を形成し、該内筒の外周面,外筒の内周面のいずれ
    か一方又は両方に螺旋状の溝部を形成し、上記外筒内に
    内筒を嵌合挿入したことを特徴とする円筒部材の製造方
    法。
JP1379791A 1991-01-11 1991-01-11 円筒部材及びその製造方法 Withdrawn JPH04314930A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009529113A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト タービン構成要素又は圧縮機構成要素の製造方法並びにタービン構成要素又は圧縮機構成要素
US9676015B2 (en) 2012-07-09 2017-06-13 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Composite rolling mill roll and rolling method

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