JPH04314692A - 航空機主翼の気流剥離防止装置 - Google Patents

航空機主翼の気流剥離防止装置

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Publication number
JPH04314692A
JPH04314692A JP7907391A JP7907391A JPH04314692A JP H04314692 A JPH04314692 A JP H04314692A JP 7907391 A JP7907391 A JP 7907391A JP 7907391 A JP7907391 A JP 7907391A JP H04314692 A JPH04314692 A JP H04314692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main wing
air
fuselage
aircraft
airflow
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7907391A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Miyagawa
宮川 淳一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7907391A priority Critical patent/JPH04314692A/ja
Publication of JPH04314692A publication Critical patent/JPH04314692A/ja
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機の主翼の気流剥
離防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機の主翼においては、図5に
示すように、主翼1と胴体2の結合部では胴体2の外板
と主翼1の外板がつき合わせて、この部分で渦が発生し
て気流の剥離発生領域20が発生しやすい。これを防止
するために、主翼と胴体の結合部にフェアリングを設け
る場合があるが、このフェアリングは主に形状変化を滑
らかにつなぐことが目的で、気流の剥離や渦を消すまで
には至らないものである。
【0003】前記の主翼と胴体との結合部のフェアリン
グ形状には大きく分類して2種類ある。通常の民間機に
用いられているのは、バルブ(BULB)フェアリング
で、図6に示すように、このバルブフェアリング11は
胴体2側にふくらみを持たせた形状である。このフェア
リングは全体の表面積も小さいため重量も軽く製作性が
良好ではあるが、気流を整流する働きが小さく抵抗減少
効果も小さい。もうひとつは、BWBフェアリングで戦
闘機等に用いられており、図7に示すように、翼と胴体
を広範囲にカバーした形状のフェアリング12となって
いる。これのフェアリングは気流を整流し抵抗減少効果
も大きいが、全体のスケールが大きいため重量も大きく
なり、製作するのも高価となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】航空機の主翼に関する
従来の技術は次の欠点を有する。
【0005】(1)   つき合わせのコーナ部に気流
の剥離を発生する。 (2)   気流の剥離により揚力が減少する。
【0006】(3)   気流の剥離により抵抗が増加
する。主翼面上に発生した気流の剥離は、それより後流
側で流れが機体に沿って流れなくなり上面全体の圧力レ
ベルを低下させるために、結果として主翼面上の揚力が
低下することになる。また気流が剥離することによって
、後流側の圧力が低くなり後方から負圧で引かれる形に
なるため、抵抗も増加する。また気流の剥離に伴って渦
が発生するため、この渦の発生に伴ってさらに圧力が低
くなり抵抗が増加する。
【0007】このように、気流の剥離によって、揚力が
減少するとともに抵抗が増加することにより、同じ揚力
を発生するための抵抗は極めて大きくなる。これは航空
機の基本的な空力性能である揚抗比の大幅な低下となっ
て現われてくる。これによって、航空機の性能としては
、燃料消費率の増大,速度性能の低下,航続距離の減少
につながり航空機としての基本的な性能低下となる。
【0008】本発明はこうした航空機としての基本性能
の低下を防ぎ、結果として高性能な航空機とすることを
可能にする航空機主翼の気流剥離防止装置を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の航空機主翼の気
流剥離防止装置は、主翼上面後半部に設けられた空気吹
出し口、胴体下面に設けられた空気取入れ口、及び前記
空気取入れ口と空気吹出し口を連絡するダクトを備えて
いる。
【0010】
【作用】本発明では、主翼上面の後半部で剥離しかけた
気流に、空気圧力の高い胴体下面の空気取入れ口から導
いた気流を空気吹出し口から吹出させることによって、
新たなエネルギーを与える。これによって、気流の剥離
を遅らせ揚力の増加と抵抗の減少が達成される。
【0011】また、本発明では、空気を胴体下面から取
入れ主翼上面の後半部から吹出すために能動的な装置(
例えばブロワー,ブリードエア等)を必要とせず、重量
の増加が必要最小限に抑えられる。また、ブリードエア
を用いていないため、エンジンの推力への影響もない。
【0012】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1及び図2によっ
て説明する。1は航空機の主翼,2は航空機の胴体,7
は航空機の尾翼であり、胴体1の下面の主翼2の取付部
の近傍には空気取入れ口4が設けられている。主翼1の
上面後半部のフラップ6の前方の位置には、少くとも主
翼と胴体との取付部の気流の剥離発生領域を横切るよう
に、主翼の翼根から翼端に向う空気吹出し口としてのス
リット3が設けられている。前記空気取入れ口4とスリ
ット3は、機体内を延びるダクト5で連絡されている。
【0013】前記スリット3と空気取入れ口4は、空気
抵抗を減少させるために機体の外部形状よりは外側に出
ないフラッシュ型のものとし、異物進入防止のために、
必要があれば、金網やベーンが取付けられる。また、前
記スリット3は、主翼1の上面から後方へ向って空気を
吹出すことができる形状に設定される。更に、ダクト5
による圧損を小さくするために、同ダクト5はスリット
3にできるだけ近く配置される。
【0014】本実施例では、空気圧力の高い胴体2の下
面に設けられた空気取入れ口4から空気が取入れられ、
これがダクト5を通って空気圧力が低い主翼1上面の後
半部に設けられたスリット3から、図中矢印で示すよう
に、後方へ吹出される。これによって、主翼1の上面を
流れる気流に新たなエネルギーが与えられ、主翼1の胴
体2への取付部における気流の剥離を遅らせることがで
き、揚力の増加と抵抗の減少を達成することができる。
【0015】また、スリット3と空気取入れ口4は、機
体の外部形状より突出しないフラッシュ型のものとされ
ているために、抵抗が増加することもない。
【0016】本発明の第2の実施例を、図3によって説
明する。本実施例は、前記第1の実施例におけるダクト
5に、図中矢印方向へ移動可能な流量調節用プレート8
を設けたものである。
【0017】本実施例では、航空機の飛行条件に応じて
、流量調節用プレート8を移動することによって、気流
の剥離の大きさに応じた量の空気を主翼上面に吹出すこ
とができ、必要最小限の空気吹出し量で気流の剥離を防
止することができる。
【0018】本発明の第3の実施例を、図4によって説
明する。本実施例は、前記第2の実施例において、胴体
2の主翼1の後縁直後の位置に圧力センサ9を設け、同
圧力センサ9の信号を流量調節用プレート8の駆動装置
10へ入力させるようにしたものである。
【0019】本実施例では、圧力センサ9の検出する圧
力レベルに応じて駆動装置10を制御して流量調節用プ
レート8を移動させることによって、主翼1の上面の気
流の剥離の大きさに応じて調節された量の空気を主翼上
面より吹出すことができ、最小の空気吹出し量で有効に
気流の剥離を防止することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、次の効果を有する。
【0021】(1)   主翼上面の剥離を遅らせるこ
とによって、揚力増加及び抵抗減少を達成することがで
きる。
【0022】(2)   胴体下面と主翼上面の圧力差
を利用することによって、パワー源が不要であるため、
重量増加を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、図1(a)は全
体の概略図,図1(b)は要部の機軸方向の断面図であ
る。
【図2】同第1の実施例の要部を前方より見た説明図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の要部を前方より見た説
明図である。
【図4】本発明の第3の実施例の要部の斜視説明図であ
る。
【図5】従来の航空機の気流の剥離状態を示す説明図で
ある。
【図6】従来の航空機のフェアリングの例を示し、図6
(a)はその斜視図,図6(b)はその立面図である。
【図7】従来の航空機のフェアリングの他の例の斜視図
である。
【符号の説明】
1    主翼 2    胴体 3    スリット 4    空気取入れ口 5    ダクト 6    フラップ 7    尾翼 8    流量調節用プレート 9    圧力センサ 10  駆動装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  主翼上面後半部に設けられた空気吹出
    し口、胴体下面に設けられた空気取入れ口、及び前記空
    気取入れ口と空気吹出し口を連絡するダクトを備えたこ
    とを特徴とする航空機主翼の気流剥離防止装置。
JP7907391A 1991-04-11 1991-04-11 航空機主翼の気流剥離防止装置 Withdrawn JPH04314692A (ja)

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JP7907391A JPH04314692A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 航空機主翼の気流剥離防止装置

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JP7907391A JPH04314692A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 航空機主翼の気流剥離防止装置

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JPH04314692A true JPH04314692A (ja) 1992-11-05

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ID=13679716

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JP (1) JPH04314692A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504511A (ja) * 2005-08-09 2009-02-05 ザ・ボーイング・カンパニー 揚力増大システムおよび関連する方法
JP2020132111A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 三菱重工業株式会社 翼及びこれを備えた機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009504511A (ja) * 2005-08-09 2009-02-05 ザ・ボーイング・カンパニー 揚力増大システムおよび関連する方法
JP2020132111A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 三菱重工業株式会社 翼及びこれを備えた機械
US11597494B2 (en) 2019-02-26 2023-03-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Airfoil and mechanical machine having the same

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711