JPH04312621A - 基礎の作成方法 - Google Patents

基礎の作成方法

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JPH04312621A
JPH04312621A JP7940591A JP7940591A JPH04312621A JP H04312621 A JPH04312621 A JP H04312621A JP 7940591 A JP7940591 A JP 7940591A JP 7940591 A JP7940591 A JP 7940591A JP H04312621 A JPH04312621 A JP H04312621A
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JP
Japan
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width
ground
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JP7940591A
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Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎の作成方法に関し
、特に住宅等の中小建築物のための布基礎を作成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築物は第10図に示す
ように布基礎等の基礎3を作り、その上に建築物を構築
していた。そして基礎の下の地盤強度が不足する場合は
、セメントや石灰系の地盤改良材を地盤中に加え土と混
合することにより地盤自体の強度を増したり、基礎下の
地盤中に格子状ネットを敷設して地盤補強を施したり、
あるいは中小の建築物であっても2〜3m置きに杭等を
打設して、その上に基礎を作成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セメントや石灰系の添
加材を地盤中に加え土と混合することにより地盤自体の
強度を増加させる方法は、土と添加材とがいつも均一に
混ざらず、強度の高い部分と低い部分が生じるので、こ
の上に布基礎を作ると不同沈下が発生して建築物に不具
合を生じる。また、添加材の有する強アルカリ性によっ
て地盤自体も強いアルカリ性を呈するために庭木等の植
生を施すことが困難になる。さらに、特にセメント系の
添加材を使用した場合には土粒子が強固に固結されるた
めに、その後設備・造園工事等を行なう際の地盤の掘削
作業等が極めて困難になる。
【0004】また、格子状のネットにより地盤補強を図
る方法は、内部摩擦角が15°以下の粘性土地盤では格
子状ネットをどのように敷設しても地盤強度は改善され
ず十分な補強効果は望めない。さらに、杭を打設する方
法は、その施工に大型の建設機械が必要となり,施工可
能な敷地面積に限界があり、しかも2〜3m置きに長い
杭を打設するので施工も極めて複雑なものとなる。
【0005】本発明は、内部摩擦角が15°以下の粘性
土地盤において基礎を作成する際に、地盤のpH値をそ
れほど変化させることなく、かつその後の掘削作業も容
易に行なうことができ、かつ大型の機械を使用せずに施
工でき、地盤強度を均一に増大できる基礎作成方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の基礎の作成方法は、内
部摩擦角が15°以下の粘性土中に、ケイ酸カルシウム
水和物系の多孔質粉粒体を粘性土単位体積当たり50〜
200kg/m3 の割合で添加・混合し、さらに単位
幅当たりの引張強度が1〜5tonf/mの一体化され
た格子状ネットを基礎幅の1〜3倍の敷設幅で、基礎幅
の0.5〜1.0倍の敷設間隔で水平に敷設した後、そ
の上に基礎を設けることを特長とする基礎の作成方法で
ある。
【0007】本発明で対象とする地盤は、その内部摩擦
角が15°以下の主に粘性土系の地盤である。内部摩擦
角が15°を越える砂質系の地盤になると、格子状ネッ
ト単独で十分な地盤補強を図ることが可能となる。なお
、内部摩擦角は通常の直径50mmφで高さ100mm
の土質サンプルを用いた三軸圧縮試験により非圧密・非
排水条件で求められる数値である。
【0008】本発明で使用するケイ酸カルシウム水和物
系の多孔質粉粒体とは、ケイ酸カルシウム系の水和物を
主成分とする多孔質の粉粒体であり、粘性土中に混合し
た場合にそのpH値を著しく変化させたり、土粒子自体
を強固に固結してしまうものでなければ、特に限定する
ものではない。具体的には、高圧蒸気養生した軽量気泡
コンクリートの粉粒体が軽量で空隙率も高く好ましい。
【0009】また、本発明で使用するケイ酸カルシウム
水和物系の多孔質粉粒体の粒径は、特に限定しないが、
好ましくは、5mm以下の粒径を有するものである。粒
径が5mmを越えるようになると、この多孔質粉粒体を
添加した粘性土地盤中に格子状ネットを敷設しても十分
な地盤補強効果が得にくい。本発明においては、前述の
ケイ酸カルシウム水和物系の多孔質粉粒体を、粘性土単
位体積当たり50〜200kg/m3 の割合で添加・
混合する。50kg/m3 未満では、格子状ネットを
どのように敷設しても十分な地盤補強効果は得られなく
なり、また、200kg/m3 を越えて添加しても、
200kg/m3 とした場合の補強効果と差がなく、
粘性土の見かけ体積も増し、その締め固め施工を行なう
労力に見合わない。
【0010】本発明で使用する格子状ネットは、例えば
第2図に示すように、平行リブ群8が骨格となって全体
が一体化された格子状のネットであり、好ましくは5〜
15cm間隔の格子を有するものである。ネットが一体
化されずにバラバラに移動できるような状態では地盤を
補強することができない。そして、この格子状ネットを
構成する材料は、単位幅当たりの引張強度が1〜5to
nf/mであれば特に限定するものではないが、一般的
には、ガラス長繊維や炭素繊維・アラミド繊維等の高強
力繊維を引き揃えて不飽和ポリエステル樹脂やビニルエ
ステル樹脂・エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で結束した
FRP素材が、引張剛性も高くクリープも少ないのでよ
り好ましい。なお、単位幅当たりの引張強度が1ton
f/m未満の弱い格子状ネットでは、十分な地盤補強効
果を得るためにより多数の敷設枚数が必要になり施工能
率が低下し、また、5tonf/mを越える強力なネッ
トを用いて大きな敷設間隔にすると補強効率が低下し5
tonf/mのものよりも不経済となる。また、引張強
度が3〜5tonf/mであった方が、少ない枚数で効
率よく地盤補強を図れるので、さらに好ましい。
【0011】本発明で作成された基礎をその下部地盤と
共に図1に示す。この図において見られるように、本発
明に従えば、内部摩擦角が15°以下の粘性土中に、格
子状ネットの敷設幅で基礎下から最深度の格子状ネット
が包含される範囲にわたり、ケイ酸カルシウム水和物系
の多孔質粉粒体を粘性土単位体積当たり50〜200k
g/m3 の割合で添加・混合する。さらにこのケイ酸
カルシウム水和物系の多孔質粉粒体が混合された粘性土
7中に、単位幅当たりの引張強度が1〜5tonf/m
の一体化された格子状ネット1を基礎幅4の1〜3倍の
敷設幅5で、基礎幅の0.5〜1.0倍の敷設間隔6で
水平に敷設する。このように吸水性ケイ酸カルシウム水
和物系の多孔質粉粒体が分散した粘性土中に格子状ネッ
トが敷設された地盤の上に基礎を作成する。前述した格
子状ネットの敷設幅は、基礎幅より小さいと基礎の周辺
下部に無補強領域が存在し、その結果、折角格子状ネッ
トを敷設しても無補強地盤並の弱い地盤とほとんど変わ
らなくなる。一方、3倍以上としても3倍とした場合の
補強効果と差がなく、大きな格子状ネットを使用したり
、それを埋設する労力に見合わない。その中でも補強効
率の面で特に好ましい範囲は2〜3倍の範囲である。具
体的には、通常の建築の基礎幅は40cm〜100cm
程度であるから、この幅に従って、ネット幅を設定する
【0012】また、本発明において、前述した格子状ネ
ットの敷設間隔とは、格子状ネット相互間の間隔や基礎
底面と格子状ネット間の間隔をいい、敷設間隔が基礎幅
を越えると地盤の補強効果が低下し、また敷設間隔を基
礎幅の0.5倍未満と密に敷設しても地盤の補強効果は
頭打ちになり、格子状ネットの敷設枚数が増す分だけ施
工が煩雑になり、材料費もかかり、避けるべきである。
【0013】なお、格子状ネットの敷設枚数は、敷設す
る地盤の内部摩擦角や吸水性ケイ酸カルシウム水和物系
の多孔質粉粒体の添加量や使用する格子状ネットの引張
強度等によって適誼設定しうる。一枚で補強効果を発現
させることも可能であり、複数枚多段に一定間隔で敷設
して効果を出すこともできる。しかし、間隔をおいて深
い位置まで埋設するには、それだけ深く掘削する必要が
ある。即ち、掘削すべき最深度は(敷設枚数)×(敷設
間隔)であるが、この深度が敷設幅の3倍を越えると敷
設工事が困難になる。それ故、敷設枚数は(敷設幅の3
倍)÷(敷設間隔)以下となる敷設枚数で敷設すること
が望ましい。
【0014】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0015】
【実施例1】第3図に示すように、幅5000mm、奥
行き1000mm、深さ2000mmの内部摩擦角5°
の粘性土からなる人工地盤の幅800mm、奥行き10
00mm、深さ1000mmの部分に、粒径3mm以下
の高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートの粉粒体を粘
性土単位体積当たり120kg/m3 の割合で混合し
、ガラス長繊維を不飽和ポリエステル樹脂で結束し一体
化して作成した図2に示す形状の引張強度が3tonf
/m、格子の大きさが10cmの正方形の格子状ネット
(幅80cm×奥行き100cm)を敷設幅80cm、
敷設間隔30cmで3枚敷設した。そしてこの上に、底
面の幅が40cm、奥行き100cmのコンクリート板
を基礎として置きその上から荷重をかけて沈下挙動を測
定した。
【0016】比較のために、軽量気泡コンクリート粉粒
体を混合せず、かつ格子状ネットも敷設しない場合(比
較列1)、格子状ネットのみを敷設した場合(比較例2
)、軽量気泡コンクリート粉粒体のみを混合した場合(
比較例3)についても同様に荷重をかけたときの沈下挙
動を測定した。これらの結果は図4に示すが、比較例1
の場合は5tonfの荷重がかかるとズルズルと沈下を
始め、比較例2の場合も比較例1とほぼ同様の沈下挙動
を示す。また、比較例3の場合は6tonfの荷重で際
限のない沈下が始まる。しかし、実施例1の場合は9t
onfの荷重がかかっても沈下量は100mm程度であ
る。即ち、粘性土地盤に粉粒体を混合し、かつ格子状ネ
ットを敷設した場合にのみ著しい地盤補強効果を発揮す
ることが明らかである。
【0017】
【実施例2】実施例1と同様な粘性土の人工地盤中に、
実施例1と同様な格子状ネットを同一敷設条件で使用し
、実施例1と同様に粒径3mm以下の高圧蒸気養生した
軽量気泡コンクリートの粉粒体を実施例1と同様な範囲
で混合し、その際粘性土単位体積当たりの混合割合を3
0、50、75、100、120、150、180、2
10、250、300kg/m3 と変化させて人工地
盤試験体を作成して、実施例1と同様に上から荷重をか
けてその沈下挙動を測定した。沈下量が100mmにな
ったときの荷重と粉粒体の添加量の関係を図5に示す。 なお、図5中に水平な破線で示したのは、粉粒体を混合
せずに格子状ネットのみを敷設した場合(比較例2)の
100mm沈下時の荷重であり、粉粒体添加量が50k
g/m3 未満のときはこの格子状ネットのみの荷重と
大差がなく、粉粒体を200kg/m3 を越えて添加
しても数値は頭打ちになっている。
【0018】
【実施例3】実施例1と同様な粘性土の人工地盤中に、
実施例1と同一素材の格子状ネットを敷設間隔30cm
で3枚敷設したが、敷設幅は30、40、60、80、
100、120、140、160cmと変化させた。そ
の際、粉粒体を混合する粘性土範囲の深さは1000m
m、添加割合は120kg/m3 と一定にしたが、粉
粒体を混合する粘性土範囲の幅は格子状ネットの敷設幅
に応じて、それぞれ300〜1600mmと変化させた
。 このようにして作成した人工地盤試験体を、実施例1と
同様に上から荷重をかけてその沈下挙動を測定した。沈
下量が100mmになったときの荷重と格子状ネットの
敷設幅の関係を図6に示す。なお、図6中に水平な破線
で示したのは、粉粒体も混合せず、かつ格子状ネットも
敷設しない場合(比較例1)の100mm沈下時の荷重
である。敷設幅が30cmのときはこの無補強のときの
荷重と大差がなく、敷設幅を120cm以上としても敷
設幅120cmの場合と大差がなく、頭打ちになってい
る。
【0019】
【実施例4】実施例1と同様な粘性土の人工地盤の幅1
000mm、奥行き1000mm、深さ1600mmの
部分に、実施例1と同様な軽量気泡コンクリートの粉粒
体を粘性土単位体積当たり120kg/m3 の割合で
混合し、実施例1と同様な素材の引張強度が3tonf
/mで幅100cm×奥行き100cmの格子状ネット
を敷設枚数を3枚と一定にして、敷設間隔をそれぞれ1
5、20、30、40、50cmと変化させて作成した
人工地盤試験体を、実施例1と同様に上から荷重をかけ
てその沈下挙動を測定した。沈下量が100mmになっ
たときの荷重と格子状ネットの敷設幅の関係を図7に示
す。なお、図7中に水平な破線で示したのは、同様な条
件で粉粒体のみを混合した場合の100mm沈下時の荷
重である。敷設間隔を50cmとするとこの粉粒体のみ
のときの荷重と大差がなく、また、敷設間隔を15cm
としても20〜40cmの場合よりも荷重は小さくなる
【0020】
【実施例5】実施例1と同様な粘性土の人工地盤中に、
実施例1と同様に粒径3mm以下の高圧蒸気養生した軽
量気泡コンクリートの粉粒体を実施例1と同様な範囲お
よび混合割合で混合し、実施例1と同様な素材を使用し
、使用するガラス長繊維の量を変化させることにより製
造した引張強度が0.75、1.0、1.5、2、3、
4、5、6tonf/mの格子間隔10cm、幅80c
m×奥行き100cmの格子状ネットをそれぞれ3枚使
用して実施例1と同様に敷設し人工地盤試験体を作成し
、上から荷重をかけてその沈下挙動を測定した。沈下量
が100mmになったときの荷重と格子状ネットの引張
強度の関係を図8に示す。なお、図8中に水平な破線で
示したのは、粉粒体のみを混合し格子状ネットを敷設し
ない場合(比較例3)の100mm沈下時の荷重であり
、格子状ネットの引張強度が0.75tonf/mのと
きはこの粉粒体のみの荷重と大差がなく、引張強度を6
tonf/mとしても5tonf/mの場合と大差はな
く、数値は頭打ちになっている。
【0021】
【実施例6】実施例1に使用した人工地盤中の粘性土と
川砂を混合することにより、内部摩擦角が5°(粘性土
のみ)、9、13、17、22°となる人工地盤を用い
て、実施例1と同様に粒径3mm以下の高圧蒸気養生し
た軽量気泡コンクリートの粉粒体を実施例1と同様な範
囲および混合割合で混合し、実施例1と同様な素材の格
子状ネットを使用し、実施例1と同様に敷設し人工地盤
試験体を作成し、上から荷重をかけてその沈下挙動を測
定した。沈下量が100mmになったときの荷重と内部
摩擦角の関係を図9に示す。なお、図9中に一点鎖線で
示したのは、粉粒体を混合せずして他の条件は同一で格
子状ネットのみを敷設した場合の100mm沈下時の荷
重である。内部摩擦角が15°を越えると、この粉粒体
を混合せず格子状ネットのみの場合の荷重と大差がなく
、本発明は内部摩擦角が15°以下でのみ有効な効果を
発揮するのは明らかである。
【0022】
【実施例7】実施例1と同様な粘性土の人工地盤中の幅
800mm、奥行き1000mm、深さ500mmの部
分に、実施例1と同様に粒径3mm以下の高圧蒸気養生
した軽量気泡コンクリートの粉粒体を粘性土単位体積当
たり200kg/m3 の割合で混合し、実施例1と同
様な素材で作成した引張強度が5tonf/mであり、
格子の大きさが10cmの正方形の格子状ネット(幅8
0cm×奥行き100cm)を敷設幅80cm、敷設間
隔25cmで1枚敷設した。そしてこの上に、実施例1
と同様に底面の幅が40cm、奥行き100cmのコン
クリート板を置き、その上から荷重をかけて沈下挙動を
測定した。沈下量が100mmに達した際の荷重は7t
onfを示した。一方、粉粒体も混合せず、かつ格子状
ネットも敷設しない場合(比較例1)の100mm沈下
時の荷重は5tonfであり、本発明による地盤補強効
果は明らかである。
【0023】
【実施例8】実施例1で使用した粘性土に粒径3mm以
下の高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートの粉粒体を
200kg/m3 の混合割合で混合し、10cm×1
0cm×10cmの容器に詰め上から1.0kgf/c
m2 の圧力をかけ一週間放置した後、容器から取り出
し、その圧縮試験をしたところ、0.4kgf/cm2
 の圧縮応力度で簡単に崩壊した。また、その土のpH
値は8を示した。元来の粘性土自体のpH値は6.5で
あった。一方、比較のために同じ粘性土に通常地盤改良
に使用されるソイルセメントを200kg/m3 の混
合割合で混合し、同様に圧縮強度とpH値を測定したが
、それぞれ、18kgf/cm2 、12.5の値を示
した。即ち、本発明によれば、土のpH値を大きく変え
ることはなく、また、土自体を強固に固着することがな
いのは明らかである。
【0024】
【発明の効果】本発明に従えば、粘性土地盤に多孔質粉
粒体を混合し、その中に格子状ネットを敷設するだけで
、その上に基礎を構築すればよいのであり、格子状ネッ
トの敷設状態は目で確認でき施工状態が確実に管理でき
るので、従来のようなセメントや石灰を粘性土と混合し
て地盤強化させるよりも均質な強度をもち、大きな支持
力を有する基礎を確実に作成できる。更に、本発明に従
えば、セメント・石灰系の地盤改良材を用いた場合のよ
うに粘性土のpH値を大きく変えて植生が困難になった
り、特にセメント系の地盤改良材を用いた場合のように
土自体の固結強度を高めて後の掘削作業に困ることがな
く、基礎を作成できる。また、本発明の施工方法は、施
工自体も簡便で容易であり、杭等を施工する場合のよう
な大型機械を使用する必要もなく、比較的敷地面積の小
さな場所においても大きな支持力を有する基礎を作成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って作成した基礎を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に使用する格子状ネットの斜視図である
【図3】実施例に使用した人工地盤とその載荷試験状態
を示す説明図である。
【図4】荷重と沈下量との関係を示す図である。
【図5】100mm沈下時の荷重と粉粒体添加量の関係
を示す図である。
【図6】100mm沈下時の荷重と格子状ネットの敷設
幅の関係を示す図である。
【図7】100mm沈下時の荷重と格子状ネットの敷設
間隔の関係を示す図である。
【図8】100mm沈下時の荷重と格子状ネットの引張
強度の関係を示す図である。
【図9】100mm沈下時の荷重と粘性土地盤の内部摩
擦角の関係を示す図である。
【図10】従来の基礎の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…格子状ネット 2…多孔質粉粒体 3…基礎 4…基礎の幅 5…敷設幅 6…敷設間隔 7…多孔質粉粒体が混合された粘性土 8…リブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部摩擦角が15°以下の粘性土中に
    、ケイ酸カルシウム水和物系の多孔質粉粒体を粘性土単
    位体積当たり50〜200kg/m3 の割合で添加・
    混合し、さらに単位幅当たりの引張強度が1〜5ton
    f/mの格子状ネットを基礎幅の1〜3倍の敷設幅で、
    基礎幅の0.5〜1.0倍の敷設間隔で水平に敷設した
    後、その上に基礎を設けることを特長とする基礎の作成
    方法。
JP7940591A 1991-04-12 1991-04-12 基礎の作成方法 Withdrawn JPH04312621A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088562A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Maeda Kousen Kk 地盤改良方法及び地盤改良体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088562A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Maeda Kousen Kk 地盤改良方法及び地盤改良体

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