JPH0431217A - 真空包装装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空包装装置及び方法に関し、特に−般家庭に
おいて食料品を保存する際に用いるのに好適な真空包装
装置及び効率よく確実に真空包装を行うことのできる真
空包装方法に関する。

〔従来の技術〕

従来から、食料品を保存する際の保存性を向上させる一
手段として真空包装が知られている。−般家庭でこの真
空包装を行うときには、ガスバリア性を有する合成樹脂
製の、例えばポリエチレン袋内に食料品等の被包装物を
収納し、袋内の空気を排出した後に袋の開口部をシール
することにより行われている。

上記袋内の空気を排出する手段としては、真空ポンプに
接続されたノズルを袋内に挿入して空気を排出するもの
と、密閉容器内に袋をいれて該容器自体を真空引きする
ものとが用いられている。

Ｃ発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上述のノズルを挿入するものでは、袋の
開口部とノズルとの間に僅かな隙間が生じるため、高真
空度を得ることができなかった。

また、容器内に袋を入れて容器ごと真空引きするもので
は、袋の開口部を開いて袋内の空気の排出効率を上げた
場合、真空排気後に袋の開口部を挟んでシールした際に
、該シール部分にしわが発生しやすく、空気漏れの原因
となることが多かった。

ところが、このしわの発生を防止するために、袋のシー
ル部分に外側に引張る力を加えた状態で容器内にいれる
と、袋内の空気の排出効率が大幅に低下し、空気を排出
するのに長時間を要するという問題が発生する。

そこで、本発明は、短時間で容易に袋内の空気を排出で
きるとともに、袋内を高真空度にしたまま、シール部に
しわがよらないようにシールすることができる真空包装
装置及び方法を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記した目的を達成するために、本発明の真空包装装置
は、真空ポンプに接続された蓋付き真空容器の相対向す
る壁面に、それぞれ固定シールパー及び可動シールパー
を対向配置し、固定シールパーの近傍に、内部に被包装
物を収納した袋の上部開口部両端をそれぞれ保持する一
対の保持部材を設け、該一対の保持部材の少なくとも一
方を、他方の保持部材から離間する方向に移動させる移
動手段を設けるとともに、前記可動シールパーを前記固
定シールパ一方向に移動させて両シールバーを圧着させ
る移動圧着手段を設けたことを特徴としている。

また、本発明の真空包装方法は、真空容器内に設けた一
対の保持部材に、内部に被包装物を収納した袋の上部開
口部両端を、該開口部を弛緩させて開口させた状態で保
持し、真空容器内を真空状態として袋内の空気を排出し
た後、前記保持部材を離間する方向に移動させて袋の開
口部を閉じ合わせ、次いで該開口部をシールして密封す
ることを特徴としている。

〔作　用〕

従って、袋の開口部を開口させた状態で空気を排出する
ことができ、排気効率が向上し、高真空度を得ることが
できる。また、開口部を閉じ合わせた状態でシールする
ので、しわの発生を防止できる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例に基づいて、さらに
詳細に説明する。

まず、第１図乃至第３図において、真空容器１は、−面
に蓋２を備えた箱状に形成されており、蓋２の内面には
、内部に被包装物を収納した袋Ｐを保持する一対のピン
３ａを突設した保持部材３１．３２と固定シールパー４
とが設けられ、蓋２と対向する側壁５内面には、前記固
定シールパー４に対向する可動シールパー６が設けられ
ている。

この可動シールパー６は、その両側が真空容器１の両側
壁に設けられたガイド部１ａに案内されて前記固定シー
ルパー４の方向に移動可能に設けられており、その背面
には、該可動シールパー６を前記固定シールパー４側に
移動圧着させる圧着手段としてのエアバッグ７が配設さ
れている。このエアバッグ７には、側壁５を貫通して連
通ずる導入管８が弁９を介して接続しており、また真空
容器１のひとつの壁面には、真空ポンプ（図示せず）に
接続される排気口１０が設けられている。尚、上記シー
ルパー４，６の少なくともいずれか一方には、袋Ｐの開
口部Ｐａをヒートシールするための加熱体が内蔵されて
おり、該加熱体に給電する電源コードが接続されている
。

前記蓋２に設けられた一対の保持部材の内、方の保持部
材３１は、蓋２の内面に穿設された複数の嵌合孔または
ネジ孔３ｂのひとつにビン３ａを嵌合することにより形
成されており、他方の保持部材３２は、固定シールパー
４に平行な方向に移動可能に形成されている。即ち、移
動可能な保持部材３２は、蓋２の内面に固設された固定
部材３３と、該固定部材３３に移動可能に設けられた可
動部材３４と、該可動部材３４を前記一方の保持部材３
１の方向に押圧するスプリング３５と、可動部材３４に
設けられたビン３ａとにより構成され、前記可動シール
パー６には、該可動部材３４を移動させる移動手段であ
る楔状突起３６が設けられている。

上記両保持部材３１．３２の間隔は、通常は、可動部材
３４が上記スプリング３５により押圧された状態で、ビ
ン３ａに吊持した袋Ｐの開口部Ｐａを弛緩させて開口さ
せた状態で保持する間隔に設定されるとともに、可動部
材３４が楔状突起３６により押圧され移動したときに、
開口部Ｐａを閉じ合わせることができるように設定され
ている。

次に、このように形成した真空包装装置を用いて真空包
装を行う手順を説明する。

まず、第１図に示すように蓋２を開いた状態で、内部に
食料品等の被包装物を収納した袋Ｐの上部両端に形成し
た小孔ｐｂを、それぞれ上記保持部材３１．３２のビン
３ａに係止させる。この状態では、可動部材３４がスプ
リング３５に押圧されているために、袋Ｐは僅かに弛緩
した状態で保持され、開口部Ｐａが僅かに開いた状態と
なる。次に第２図に示すように蓋２を閉じるとともに真
空ポンプを作動させて真空容器１内及び袋Ｐ内の空気を
排出する。十分に空気を排出した後に、前記導入管８の
弁９を開いてエアバッグ７内に外気を導入し、第３図に
示すようにエアバッグ７を脹らませ、可動シールパー６
を固定シールパー４に向けて移動させて両シールパー４
．６間で袋Ｐの開口部Ｐａを挟着する。このとき、可動
シールパー６の移動に伴って上記楔状突起３６が可動部
材３４に当接し、そのテーパー面により可動部材３４を
移動させて開口部Ｐａを閉じ合わせる。次いでシールパ
ーの加熱体に通電し、開口部Ｐａをヒートシールする。

尚、続いて次の袋の真空包装を行う場合には、可動シー
ルパー６を手で押して元の位置に復帰させる。また、袋
Ｐの開口部幅が異なる場合には、固定側の保持部材３１
のビン３ａを他の嵌合孔またはネジ孔３ｂに移動させれ
ばよい。

このようにして真空包装を行うことにより、袋Ｐ内の空
気の排出時には、その開口部Ｐａが開いているので効率
よく排気することができるとともに、開口部Ｐａのシー
ル時には、両保持部材３１゜３２で開口部を両側に引い
て閉じ合わせた状態でシールするので、該シール部分に
しわが発生せず、良好なシール状態を得ることができる
。

本発明の真空包装装置は、上記構成を基本とするもので
あるが、各構成部分には、各種の態様が考えられる。例
えば、保持部材３２の可動部材３４の移動手段は、楔状
突起３６を可動シールパー６と別個に設けて移動させる
ようにしてもよく、可動部材３４にテーパー面を形成し
ておいてもよい。さらに第４図に示すように、両保持部
材３１゜３２間にスプリング１１とともに形状記憶合金
１２を配設し、この形状記憶合金１２に電源部１３から
通電して伸長させ、両保持部材３１．３２の間隔を広げ
、開口部Ｐａを閉じ合わせるようにすることもできる。

この場合、シール終了後の両保持部材３１．３２の間隔
は、形状記憶合金１２の自然冷却とスプリング１１の作
用で自然に元の間隔に戻る。

また、可動側の保持部材３２の可動部材３４に磁石（磁
性体）を配電し、真空容器１の外側から磁石（磁性体）
で移動させることもでき、モーターにより回転するネジ
棒と雌ネジコマとの組合せや、電磁石等を用いた電動機
構を採用してもよく、直線移動に限らず円板あるいはレ
バー、リンク等による円運動により移動させてもよい。

尚、いずれの移動手段を用いるにしても、真空容器の気
密性を確保できる構造であることが必要である。

さらに袋Ｐを保持する手段としては、上記ビン３ａと小
孔ｐｂとの組合せに限らず、クリップ等の挟持具で袋Ｐ
の両側を挟持してもよく、袋Ｐの両側に閉じ合わせ代が
ある場合には、シール部より下方の両閉じ合わせ代を挟
持させたり、閉じ合わせ代に吊り下げ用の小孔を形成し
ておくこともできる。尚、いずれの場合も、保持部材に
袋を保持させた状態で袋内の収納物がこぼれず、開口部
を僅かに開いた状態でセットでき、かつシール時には袋
のシール部位を閉じ合せることができることが必要であ
る。

また、可動シールパー６の移動圧着手段において、上記
エアバッグ７と弁９付の導入管８を採用する場合には、
真空容器１内の真空引き時に、該エアバッグ７及び導入
管８内に残る空気によりエアバッグ７が脹らまないよう
に、例えば導入管８の弁９を三方弁とし、該三方弁の一
つの口を真空ポンプに接続しておくことが好ましい。ま
た、導入管８を外気以外の気体あるいは液体の導入装置
に接続してもよく、この導入装置にエアバッグ７内の気
体、液体の排出装置を設けて可動シールパー６を復帰さ
せるようにしてもよい。

さらに第５図に示すように、可動シールパー６を複数本
の支持軸２１．２１にて移動可能に保持し、該支持軸２
１と可動シールパー６との間に、可動シールパー６を復
帰させるスプリング２２を介装することにより、真空容
器１内を常圧に復帰させると同時に可動シールパー６を
自動的に元の位置に復帰させることができる。

さらに各種電動機構により可動シールパー６を移動させ
てもよく、例えば真空ポンプとエアバッグ用弁９の開閉
、可動シールパー６の移動及びヒートシール用加熱体へ
の通電を、蓋２の開閉や真空容器内の真空度を検出する
センサーとマイコンの組合せ等により自動化することも
できる。

また、上記実施例では、蓋の内面を利用してシールバー
及び保持部材を設けたが、蓋以外の相対向する壁面に上
記各機構をそれぞれ設けて、例えば容器上面等に設けた
蓋を開閉して袋を容器内に挿入保持させるように形成す
ることもでき、複数の袋を同時に真空包装するように各
種機構を複数組配設してもよい。さらに袋の開口部のシ
ールは、該袋にチャック付ラミネート袋等のように、気
密性封止部材を備えたものを用いる場合には、ヒートシ
ールすることなくシールバーの圧着のみで行うことがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、袋の開口部を開
いた状態で真空引きし、閉じ合せた状態でシールするこ
とができるので、袋内を高真空度にできるとともにしわ
の無い優れたシール状態を得ることができる。また、本
発明装置は、複雑な機構を持たず、簡単な操作で確実な
真空包装を行うことができる。

従って、一般家庭においても容易にかつ確実な真空包装
を行うことができ、各種食料品等の長期保存が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

ｊ１１図乃至第３図は本発明の真空包装装置の一実施例
を示すもので、第１図は一部断面斜視図、第２図及び第
３図はそれぞれ要部の横断面図、第４図は袋の保持部材
の他の実施例を示す平面図、第５図は可動シールバー移
動手段の他の実施例を示す側面図である。 ｌ・・・真空容器　　２・・・蓋　　３・・・保持部材
４・・・固定シールパー　　５・・・壁面　　６・・・
可動シールパー　　７・・・エアバッグ　　３１．３２
・・・保持部材　　Ｐ・・・袋　　Ｐａ・・・開口部ω
　１ （計

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、真空ポンプに接続された蓋付き真空容器の相対向す
   る壁面に、それぞれ固定シールバー及び可動シールバー
   を対向配置し、固定シールバーの近傍に、内部に被包装
   物を収納した袋の上部開口部両端をそれぞれ保持する一
   対の保持部材を設け、該一対の保持部材の少なくとも一
   方を、他方の保持部材から離間する方向に移動させる移
   動手段を設けるとともに、前記可動シールバーを前記固
   定シールバー方向に移動させて両シールバーを圧着させ
   る移動圧着手段を設けたことを特徴とする真空包装装置
   。 ２、真空容器内に設けた一対の保持部材に、内部に被包
   装物を収納した袋の上部開口部両端を、該開口部を弛緩
   させて開口させた状態で保持し、真空容器内を真空状態
   として袋内の空気を排出した後、前記保持部材を離間す
   る方向に移動させて袋の開口部を閉じ合わせ、次いで該
   開口部をシールして密封することを特徴とする真空包装
   方法。