JPH04309559A - 高い衝撃強度と良好な装飾性とを有する顔料添加ポリカーボネート組成物 - Google Patents

高い衝撃強度と良好な装飾性とを有する顔料添加ポリカーボネート組成物

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JPH04309559A
JPH04309559A JP3358243A JP35824391A JPH04309559A JP H04309559 A JPH04309559 A JP H04309559A JP 3358243 A JP3358243 A JP 3358243A JP 35824391 A JP35824391 A JP 35824391A JP H04309559 A JPH04309559 A JP H04309559A
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hydroxyphenyl
bis
polycarbonate
copolymer
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ダグラス・ジー・パウエル
Sivaram Krishnan
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は熱可塑性成形用組成物に、より
特定的にはポリカーボネート樹脂を含有する組成物に関
するものである。
【0002】
【発明の概要】(i)  約 90 ないし 98 パ
ーセントの芳香族ポリカーボネート、(ii)  約1
ないし 9 パーセントの ABS、および(iii)
  約1ないし 9 パーセントのグラフトオレフィン
共重合体よりなる顔料添加熱可塑性成形用組成物が開示
されている。
【0003】このグラフトオレフィン共重合体は、1種
または 2 種以上の不飽和ジカルボン酸またはその無
水物のオレフィン性共重合体骨格へのグラフト重合体で
ある。この組成物が良好な機械的性質を有し、これから
成形した物品が良好な装飾性を有することが注意される
【0004】
【発明の背景】芳香族ポリカーボネート樹脂は当該技術
において周知されており、長いこと単独で、また、成形
用組成物の成分として使用されている。耐衝撃性改良剤
を含有するポリカーボネート基剤組成物も当該技術にお
いて知られている。比較的少量の低いガラス転移温度を
有する弾性体の組み入れは、樹脂の耐衝撃性能を改良す
るものとして知られている。たとえば EPDM、SB
S および SEBS ブロック共重合体、MBS、A
BS、ポリオレフィン、ならびにアクリル酸エステル基
剤共重合体複合材料のいずれかポリカーボネート樹脂へ
の添加も特許文献に報告されている。
【0005】弾性体添加物は一般に改良された耐衝撃性
能を提供するが、これらの組成物のあるものを特徴付け
る有利な効果は、熱への長時間の暴露に耐えない。AB
Sまたは MBS のようなブタジエンに富むグラフト
共重合体の組み入れにより改良された耐衝撃性能を与え
られたポリカーボネート組成物は、その貧弱な熱老化特
性で周知されている。さらに、ゴム様耐衝撃性改良剤を
含有するポリカーボネート組成物はしばしば低い流動性
および/または貧弱な装飾性を示す。装飾性の語は本件
の関連では真珠光沢白化、脱色および赤化のような公知
の効果を含む。したがって、本発明はこれらの問題の技
術的解決を指向するものである。
【0006】ポリカーボネートと ABS との混合物
は周知されており、たとえばベイブレンド(Baybl
end)の商品名でモーベー社(Mobay Corp
oration)から市販されている。この技術に関す
る特許の中では米国特許 3,130,177 および
 3,852,393 が注意される。同様な組成物が
米国特許 3,954,905 および 3,988,
389 に開示されている。
【0007】オレフィン性樹脂様成分を含有するポリカ
ーボネート組成物は、米国特許3,801,673;4
,122,131;4,205,141;4,410,
662;および 4,420,584 に開示されてい
る。
【0008】強靭な熱可塑性ポリカーボネート組成物が
米国特許 4,172,859 に開示されている。こ
の組成物は、その一般的記述がエチレン−プロピレンを
含むエチレン共重合体を包含する共重合体を含有する。 無水マレイン酸が可能な共重合単量体として挙げられて
おり、製造方法としてのグラフト反応が言及されている
。米国特許 4,677,162 はポリカーボネート
樹脂、ABS グラフト共重合体および耐衝撃性改良用
グラフトを含有する組成物を開示している。この組成物
は低い光沢値を示すと言われる。
【0009】本発明記載の好ましいグラフトオレフィン
共重合体は、その熱老化特性およびそのポリカーボネー
トを含む熱可塑性樹脂用の耐衝撃性改良剤としての有用
性に関して有意に知られている。他方、この共重合体は
ポリカーボネート樹脂と非混和性で、ポリカーボネート
樹脂中の分散体を形成するのみである。さらに、好まし
いグラフトオレフィン共重合体は、ポリカーボネートに
おける使用に通常は適している着色剤によっては十分に
着色または染色されない。この性質は、成形品の好まし
くない装飾性につながる。
【0010】
【発明の詳細な記述】本発明に従えば、(i)    
約 90 ないし98 パーセントの芳香族ポリカーボ
ネート、(ii)   約1ないし 9 パーセントの
 ABS、および(iii)  約1ないし9 パーセ
ントのグラフトオレフィン共重合体。
【0011】よりなる顔料添加熱可塑性成形用組成物が
提供される。
【0012】この顔料添加熱可塑性成形用組成物は、好
ましくは(i)    約 94 ないし 98 パー
セントの芳香族ポリカーボネート、(ii)   約 
2 ないし 6 パーセントの ABS、および(ii
i)  約 2 ないし 6 パーセントのグラフトオ
レフィン共重合体よりなるものである。
【0013】この顔料添加組成物は、改良された機械的
性質、老化特性および装飾性を与える。
【0014】本発明の範囲内の芳香族ポリカーボネート
は単独重合ポリカーボネートおよび共重合ポリカーボネ
ート、ならびにその混合物である。
【0015】本件ポリカーボネートは一般に 10,0
00 − 200,000 の、好ましくは 20,0
00− 80,000 の重量平均分子量を有し、その
熔融流動速度は ASTM D−1238 に従って 
300℃ で測定して約1ないし約 65 グラム/1
0 分、好ましくは約 2 −15 グラム/10 分
である。本件ポリカーボネートは、たとえば公知の二相
界面法により、炭酸誘導体たとえばホスゲンとジヒドロ
キシ化合物とから縮重合により製造することができる(
いずれも引用文献として本件明細書に組み入れられてい
るドイツ公開明細書 2,063,050、2,063
,052、1,570,703、2,211,956、
2,211,957および 2,248,817;フラ
ンス特許 1,561,518;ならびにシュネル(H
. Schnell)の著書“ポリカーボネートの化学
と物理学(Chemistry and Physic
s of Polycarbonates)”インター
サイエンス出版(Interscience Publ
ishers,New York)、1964を参照)
【0016】本発明との関連では、本件発明者のポリカ
ーボネートの製造に適したジヒドロキシ化合物は構造式
(1)または(2)
【0017】
【化1】
【0018】式中、A は1ないし 8 個の炭素原子
を有するアルキレン基、2 ないし 8 個の炭素原子
を有するアルキリデン基、5ないし 15 個の炭素原
子を有するシクロアルキレン基、5 ないし 15 個
の炭素原子を有するシクロアルキリデン基、カルボニル
基、酸素原子、硫黄原子、−SO− および −SO2
−、または
【0019】
【化2】
【0020】に合致する基を表し;e および g は
ともに 0 ないし1の数を表し;Z は F、Cl、
Br または C1−C4−アルキルを表し、数個の 
Z 基が1個のアリール基中の置換基である場合にはこ
れらは同一であっても相互に異なっていてもよく;d 
は 0 ないし 4 の整数を表し;fは 0 ないし
 3 の整数を表すに合致するものである。
【0021】本発明の実施に有用なジヒドロキシ化合物
の中には、ハイドロキノン、レゾルシノール、ビス−(
ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシ
フェニル)−エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)
−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシ
ド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス
−(ヒドロキシフェニル)−スルホンおよび α,α−
ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼ
ン、ならびにその核アルキル化化合物がある。これらの
、およびその他の適当な芳香族ジヒドロキシ化合物は、
たとえば、いずれも本件明細書に引用文献として組み入
れられている米国特許 3,028,356;2,99
9,835;3,148,172;2,991,273
; 3,271,367;および  2,999,84
6 に記載されている。
【0022】その他の適当なビスフェノールの例は 2
,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(
ビスフェノール A)、2,4−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α′−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピ
ルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−クロ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3
,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン、
2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、
ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
−スルホン、ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シ
クロヘキサン、α,α′−ビス−(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼ
ンおよび 4,4′−スルホニルジフェノールである。
【0023】特に好ましい芳香族ビスフェノールの例は
 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、 2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンおよび 1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンである。
【0024】最も好ましいビスフェノールは 2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフ
ェノール A)である。
【0025】本発明記載のポリカーボネートは、その構
造中に1種または 2種以上の上記の適当なビスフェノ
ールから誘導した単位を含有することができる。
【0026】本発明の実施に適した樹脂の中には、いず
れも本件明細書に引用文献として組み入れられている米
国特許 3,036,036 および 4,210,7
41 に記載されているようなフェノールフタレイン基
剤のポリカーボネート、共重合ポリカーボネートおよび
三元ポリカーボネートが含まれる。
【0027】本発明記載のポリカーボネートは、その中
に少量の、たとえば 0.05 − 2.0モル%(ビ
スフェノールに対して)のポリヒドロキシ化合物を縮合
させることにより枝分かれさせることもできる。この型
のポリカーボネートは、たとえばドイツ公開明細書 1
,570,533、2,116,974 および 2,
113,374;英国特許 885,442 および 
1,079,821;ならびに米国特許 3,544,
514 に記載されている。以下のものは、この目的に
使用し得るポリヒドロキシ化合物の若干の例である:フ
ロログルシノール;4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン;1,3,
 5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン;
1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタ
ン;トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタ
ン;2,2−ビス−[4,4−ビス−(4,4′−ジヒ
ドロキシフェニル)]−シクロヘキシル−プロパン;2
,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル−1−イソプロ
ピリジン)−フェノール;2,6−ビスー(2,2′−
ジヒドロキシ− 5′−メチルベンジル)−4−メチル
フェノール;2,4−ジヒドロキシ安息香酸;2−(4
−ヒドロキシ)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル
)−プロパンおよび 1,4−ビス−(4,4′−ジヒ
ドロキシトリフェニルメチル)−ベンゼン。他の多官能
性化合物の若干の例は 2,4−ジヒドロキシ安息香酸
、トリメシン酸、シアヌル酸塩化物および 3,3−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3
−ジヒドロインドールである。
【0028】上記の縮重合法に加えて、本発明記載のポ
リカーボネートの他の製造方法には均一相における縮重
合およびエステル交換法もある。適当な方法は、本件明
細書に引用文献として組み入れられている米国特許 3
,028,365;2,999,846;3,153,
008;および 2,991,273 に開示されてい
る。
【0029】ポリカーボネートの好ましい製造方法は界
面縮重合法である。
【0030】たとえば本件明細書に引用文献として組み
入れられている米国特許 3,912,688に記載さ
れているような、本発明記載のポリカーボネート形成に
おける他の合成方法を使用することもできる。
【0031】適当なポリカーボネート樹脂、たとえばマ
クロロン(Makrolon)FCR、マクロロン 2
600、マクロロン 2800 およびマクロロン 3
100 は商業的に入手することができ、その全てがビ
スフェノール基剤の単独重合体樹脂であって、その個々
の分子量において異なり、その熔融流動指数(MFR)
が ASTM D−1298 に従ってそれぞれ約 1
6.5 − 24、13 − 16、7.5 − 13
.0 および 3.5 − 6.5 グラム/10 分
であることにより特徴付けられる。これらはモーベー社
(Mobay Corporation of Pit
tsburgh,Pennsylvania)の製品で
ある。
【0032】本発明の実施に適したポリカーボネート樹
脂は公知物質であり、その構造および製造方法はたとえ
ば、いずれも本件明細書に引用文献として組み入れられ
ている米国特許 3,030,331;3,169,1
21;3.395,119;3,729,447;4,
255,556;4,260,731;4,369,3
03 および 4,714,746 に開示されている
【0033】本発明記載の ABS グラフトはグラフ
トの重量に対して約 35 ないし 85 %の、好ま
しくは約 50 ないし75 %のブタジエン含有量と
約 0.05 ないし 5 ミクロンの、好ましくは 
0.2 ないし 0.7 ミクロンの粒子サイズとを特
徴とするABS(アクリロニトリル − ブタジエン 
−スチレン)樹脂である。
【0034】基本的には、ABS グラフト重合体の部
分は化学的に結合した 2 種または 3種以上の異な
る組成の重合体部分よりなるものである。このグラフト
重合体は少なくとも1種の共役ジエン、たとえばブタジ
エンを、または共役ジエンとこれと重合可能な単量体、
たとえばスチレンとを重合させて骨格を与え、続いて少
なくとも1種の、好ましくは 2 種のグラフト用単量
体をあらかじめ重合させた骨格の存在下に重合させてグ
ラフト重合体を完成させる方法により製造することがで
きる。
【0035】上記のように、骨格は好ましくは共役ジエ
ンの重合体または共重合体、たとえばポリブタジエン、
ブタジエン−スチレン、ブタジエン−アクリロニトリル
等である。
【0036】グラフト重合体の骨格の製造に利用し得る
特定の共役ジエン単量体は一般に、式
【0037】
【化3】 式中、X は水素、1ないし 5 個の炭素原子を含有
するアルキル基、クロロおよびブロモよりなるグループ
から選択することができるにより記述される。使用し得
るジエンの例はブタジエン;イソプレン;1,2−ヘプ
タジエン;メチル−1,3−ペンタジエン;2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン;1,3−ペンタジエン;
2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジエン;2−エ
チル−1,3−ペンタジエン;1,3− および 2,
4−ヘキサジエン;クロロおよびブロモ置換ブタジエン
たとえばジクロロブタジエン、ブロモブタジエン、クロ
ロプレン、ジブロモブタジエン、これらの混合物等であ
る。本件明細書中で利用する好ましい共役ジエンはブタ
ジエンである。
【0038】あらかじめ重合させた骨格の存在下におい
て重合させる第1の単量体または単量体のグループは、
好ましくはモノビニル芳香族炭化水素である。利用され
る好ましいモノビニル芳香族単量体は、一般的には式:
【0039】
【化4】
【0040】式中、Y は水素、1ないし 5 個の炭
素原子を含有するアルキル基、クロロおよびブロモより
なるグループから選択することができるにより記述され
る。 使用し得るモノビニル芳香族化合物および置換モノビニ
ル芳香族化合物の例はスチレン、ならびにアルキル−、
シクロ−、アリール−、アルカリール−、アルコキシ−
、アラールキル−、アリールオキシ−等で置換されたビ
ニル芳香族化合物を含む他のビニル置換芳香族化合物で
ある。 この種の化合物の例は3−メチルスチレン、3,5−ジ
エチルスチレン、4−n−プロピルスチレン、α−メチ
ルスチレン、α−メチルビニルトルエン、α−クロロス
チレン、ビニルトルエン、α−ブロモスチレン、クロロ
フェニルエチレン、ジブロモフェニルエチレン、テトラ
クロロフェニルエチレン、1−ビニルナフタレン、2−
ビニルナフタレン、これらの混合物等である。本発明に
使用される好ましいモノビニル芳香族炭化水素はスチレ
ンおよび/または α−メチルスチレンである。
【0041】あらかじめ重合させた骨格の存在下におい
て重合させる第 2 の単量体のグループは、アクリロ
ニトリルおよびアクリル酸アルキルたとえばメタクリル
酸メチルで例示されるアクリロニトリル、置換アクリロ
ニトリルおよび/またはアクリル酸エステルである。ア
クリロニトリル、置換アクリロニトリルまたはアクリル
酸エステルは一般的には式:
【0042】
【化5】 式中、S は水素、1ないし 5 個の炭素原子を含有
するアルキル基、クロロおよびブロモよりなるグループ
から選択することができ、Z はシアノおよびカルボア
ルコキシ基のアルキル基が1ないし約 12 個の炭素
原子を含有するカルボアルコキシよりなるグループから
選択するにより記述される。この記述の単量体、すなわ
ち上式のアクリロニトリル、置換アクリロニトリル、ま
たはアクリル酸エステルの例はアクリロニトリル、エタ
クリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアク
リロニトリル、β−クロロアクリロニトリル、α−ブロ
モアクリロニトリルおよび β−ブロモアクリロニトリ
ル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸プロピル
、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、こ
れらの混合物等である。本発明に使用する好ましいアク
リル単量体はアクリロニトリルであり、好ましいアクリ
ル酸エステルはアクリル酸エチルおよびメタクリル酸メ
チルである。
【0043】本件グラフト重合体の製造において、1,
3−ブタジエンの重合体および共重合体により例示され
る共役ジオレフィンの重合体または共重合体は全グラフ
ト重合体組成物の 35 − 85 重量%を、好まし
くは約 50 ないし 75 重量%を占め、スチレン
およびアクリロニトリルで例示される骨格の存在下に重
合させる単量体は全グラフト重合体組成物の約 65 
ないし 15 重量%を、好ましくは 50 ないし2
5重量%を占める。
【0044】適当な ABS 樹脂の製造は米国特許 
3,852,393 に記載されており、その開示は本
件明細書に引用文献として組み入れられている。
【0045】適当な ABS グラフト樹脂は当該技術
において公知であり、バイエル社(Bayer AG)
からノバドゥール(Novadur)の商品名で市販さ
れている。
【0046】本発明の関連でのグラフトオレフィン共重
合体は、1種または 2 種以上の不飽和ジカルボン酸
または酸無水物の、約 25,000 ないし 500
,000 の、好ましくは 30,000 ないし 1
00,000 の重量平均分子量と −30℃ 以下の
、好ましくは−50℃ 以下のガラス転移温度とを有す
るオレフィン共重合体骨格へのグラフト重合体である。 適当な酸にはマレイン酸、シトラコン酸、アコニチン酸
、イタコン酸、クエン酸およびフマル酸、ならびにこれ
らの無水物が含まれる。本発明記載の共重合体は好まし
くは実質的に無定形である。
【0047】好ましい共重合体は、1種または 2 種
以上の不飽和環状無水物、好ましくはマレイン酸無水物
によりグラフトされたエチレン−プロピレン共重合体骨
格を有し、より好ましい具体例においては、骨格は残留
不飽和を含有しない。共重合体骨格中のエチレンの、お
よびプロピレンの量は、これらの成分のそれぞれに関し
て、骨格の重量に対して1ないし 99 重量%の範囲
が可能である。グラフト相の量は、グラフトオレフィン
共重合体の重量に対して約 0.1 ないし 10 %
、好ましくは 0.5 ないし1.0 %、最も好まし
くは約 0.7 %である。 適当な共重合体はエクソン(Exxon)からエクセラ
ー(Exxelor)VA−1803 の商品名で市販
されている。
【0048】本発明記載の組成物は、その使用がポリカ
ーボネート技術で周知されている顔料および/または染
料 − 本件明細書中では以後顔料 − を含有する。 本発明の関連で適当な顔料は商業的に容易に入手し得る
【0049】本発明記載の組成物は、熱可塑性成形用組
成物の技術で周知されている方法を用いて幸便に製造す
ることができる。さらに、そのポリカーボネート基剤成
形用組成物の関連における効力が公知である添加剤、強
化剤、充填剤、安定剤、難燃剤および離型剤も、本発明
記載の組成物中での使用に適している。
【0050】本発明を以下に説明する。下に例示した顔
料添加組成物において、グラフト重合体は 75 %の
ブタジエンと 25 %のスチレン−アクリロニトリル
とを含有するABS 樹脂であり、ポリカーボネート樹
脂は ASTM D−1238 に従って測定して約 
19.8 グラム/10 分の熔融流動速度(MFR)
を有する単独重合ポリカーボネートであり、オレフィン
グラフト共重合体はエクセラー VA 1803 であ
った。
【0051】
【実施例】本発明の範囲内の組成物を製造し、その性質
を測定して下に概括してある。これらの性質は他の適当
な組成物との比較で設定してある。報告した衝撃強度は
1/4″ノッチイゾッドであり、示した試料は 120
℃で 4 日間老化させた。引っ張り伸長値は同様に老
化させた試料について測定した。
【0052】
【表1】                          
        表  1  組成物        
                         
            1      2     
 3  ポリカーボネート(重量%)        
               100.0   95
.0   95.0  ABS(重量%)      
                         
    −     5.0    2.5  オレフ
ィン共重合体                   
              −     −    
 2.5  MFR                
                         
   19.8   16.6   20.5  衝撃
強度(23℃、フィート・ポンド/インチ)     
 < 2.5    8.4   10.1  衝撃強
度(−30℃、フィート・ポンド/インチ)    <
 2.0    5.5    4.1
【0053】
【表2】                          
        表  2組成物          
                         
    4      5      6      
7ポリカーボネート(重量%)           
      100.0   95.5   95.5
   95.5ABS(重量%)          
                   −     
4.5    2.25   4.5*オレフィン共重
合体                       
    −     −     2.25   −M
FR                       
               19.8   15.
5   16.8   16.1引っ張り伸長(%) 
                       <1
0     18.4   30.5    −衝撃強
度(フィート・ポンド/インチ、老化) <2.5  
  9.3   10.0    6.2   *  組成物 7(対照例)に使用した耐衝撃性改
良剤はローム・アンド・ハース(Rohm and H
aas)のグラフトブタジエンゴム、パラロイド(Pa
raroid)3607 であった。
【0054】上に示した組成物の中で、本発明記載の組
成物である組成物 3および 6 のみが良好な機械的
性質と良好な装飾性とを結合させていた。
【0055】本発明を説明の目的で上に詳細に記述した
が、この種の詳細は単にその目的のためのものであり、
当業者により、特許請求の範囲により限定され得るもの
を除いても、本発明の精神および範囲から外れることな
く変更が行われ得るものと理解すべきである。
【0056】
【実施態様】
【0057】
【実施態様項1】  (i)  約 90 ないし 9
8 パーセントの芳香族ポリカーボネート、(ii) 
  約1ないし 9 パーセントの ABS、および(
iii)  約1ないし 9 パーセントの1種または
 2 種以上の不飽和ジカルボン酸またはその無水物の
約 25,000 ないし 500,000 の重量平
均分子量と −30℃ 以下のガラス転移温度とを有す
るオレフィン性共重合体骨格へのグラフト重合体である
グラフトオレフィン共重合体よりなる顔料添加熱可塑性
成形用組成物。
【0058】
【実施態様項2】  上記の分子量が約 30,000
 ないし 100,000 であることを特徴とする実
施態様項1記載の組成物。
【0059】
【実施態様項3】  上記のガラス転移温度が −50
℃ 以下であることを特徴とする実施態様項2記載の組
成物。
【0060】
【実施態様項4】  上記の酸がマレイン酸、シトラコ
ン酸、アコニチン酸、イタコン酸、クエン酸およびフマ
ル酸よりなるグループから選択したものであることを特
徴とする実施態様項1記載の組成物。
【0061】
【実施態様項5】  上記の共重合体が実質的に無定形
であることを特徴とする実施態様項1記載の組成物。
【0062】
【実施態様項6】  上記の共重合体骨格がエチレン−
プロピレン共重合体よりなるものであることを特徴とす
る実施態様項1記載の組成物。
【0063】
【実施態様項7】  上記のグラフトがマレイン酸無水
物よりなるものであることを特徴とする実施態様項6記
載の組成物。
【0064】
【実施態様項8】  上記のエチレンとプロピレンとが
骨格の重量に対して1ないし 99 重量%の範囲内で
存在することを特徴とする実施態様項6記載の組成物。
【0065】
【実施態様項9】  上記のグラフトがグラフトオレフ
ィン共重合体の重量に対して約 0.1 ないし 10
 %の量で存在することを特徴とする実施態様項1記載
の組成物。
【0066】
【実施態様項10】  上記の量が 0.5 ないし 
1.0 %であることを特徴とする実施態様項9記載の
組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (i)  約 90 ないし 98 
    パーセントの芳香族ポリカーボネート、(ii)   
    約1ないし 9 パーセントの ABS、および(ii
    i)  約1ないし 9 パーセントの1種または 2
     種以上の不飽和ジカルボン酸またはその無水物の約 
    25,000 ないし 500,000 の重量平均分
    子量と −30℃以下のガラス転移温度とを有するオレ
    フィン性共重合体骨格へのグラフト重合体であるグラフ
    トオレフィン共重合体よりなる顔料添加熱可塑性成形用
    組成物。
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