JPH04307795A - アルミニウムベース回路基板の製造方法 - Google Patents
アルミニウムベース回路基板の製造方法Info
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- JPH04307795A JPH04307795A JP9954291A JP9954291A JPH04307795A JP H04307795 A JPH04307795 A JP H04307795A JP 9954291 A JP9954291 A JP 9954291A JP 9954291 A JP9954291 A JP 9954291A JP H04307795 A JPH04307795 A JP H04307795A
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板に用い
るアルミニウムベース回路基板の製造方法に関する。
るアルミニウムベース回路基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、アルミニウム合金をベースとした
回路基板は、前記ベース上に接着剤を兼ねた絶縁層を形
成し、その上に回路を形成するための金属箔(通常、銅
箔)を張って積層板を作成した後、前記金属箔をエッチ
ングして回路等の導体パターンを形成することによって
製造する。
回路基板は、前記ベース上に接着剤を兼ねた絶縁層を形
成し、その上に回路を形成するための金属箔(通常、銅
箔)を張って積層板を作成した後、前記金属箔をエッチ
ングして回路等の導体パターンを形成することによって
製造する。
【0003】前記エッチングは、前記金属箔が例えば銅
箔である場合には、塩化第二銅液等をエッチング液とし
て用いる。また、このエッチングは、例えば前記積層板
の銅箔側にエッチング液をスプレー式に吹き付けること
などにより行なうが、前記ベースは、裏面(絶縁層が形
成されない方の面)には絶縁層による保護がなく、この
ため、この裏面にエッチング液が回り込むとアルミニウ
ム合金からなる前記ベースがエッチング液によって侵食
されるといった不都合が生じる。このため従来では、前
記積層板をエッチング処理する際には、前記ベースの裏
面に予め保護のためにマスキングフィルムを貼り、その
後にエッチング処理を実施していた。マスキングフィル
ムとしては、ポリエチレン系フィルムまたは塩化ビニル
系フィルム等に感圧式接着剤を塗布したものが一般に用
いられている。
箔である場合には、塩化第二銅液等をエッチング液とし
て用いる。また、このエッチングは、例えば前記積層板
の銅箔側にエッチング液をスプレー式に吹き付けること
などにより行なうが、前記ベースは、裏面(絶縁層が形
成されない方の面)には絶縁層による保護がなく、この
ため、この裏面にエッチング液が回り込むとアルミニウ
ム合金からなる前記ベースがエッチング液によって侵食
されるといった不都合が生じる。このため従来では、前
記積層板をエッチング処理する際には、前記ベースの裏
面に予め保護のためにマスキングフィルムを貼り、その
後にエッチング処理を実施していた。マスキングフィル
ムとしては、ポリエチレン系フィルムまたは塩化ビニル
系フィルム等に感圧式接着剤を塗布したものが一般に用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアルミニウムベース回路基板の製造方法においては
下記の如き不具合が生じていた。
来のアルミニウムベース回路基板の製造方法においては
下記の如き不具合が生じていた。
【0005】第一に、エッチング処理したときに、積層
板の端部のマスキングフイルムとベースとの隙間からエ
ッチング液が染み込み、これによってベースが侵食され
るといったことである。この侵食された部分は不良とな
るため、切り落とさなければならず、余分な切断工程を
必要とし、歩留りが低下することとなる。第二に、マス
キングフィルムを剥がすときに積層板に力が加わり、こ
れによって積層板の変形、あるいは、マスキングフィル
ムののり残りが発生することがあり、これらも不良品を
出す原因となっていた。その他、エッチング処理前のマ
スキングフィルムの貼り付け、エッチング処理後のマス
キングフイルムの剥がし作業に手間がかかりコスト高と
なるといった問題もある。
板の端部のマスキングフイルムとベースとの隙間からエ
ッチング液が染み込み、これによってベースが侵食され
るといったことである。この侵食された部分は不良とな
るため、切り落とさなければならず、余分な切断工程を
必要とし、歩留りが低下することとなる。第二に、マス
キングフィルムを剥がすときに積層板に力が加わり、こ
れによって積層板の変形、あるいは、マスキングフィル
ムののり残りが発生することがあり、これらも不良品を
出す原因となっていた。その他、エッチング処理前のマ
スキングフィルムの貼り付け、エッチング処理後のマス
キングフイルムの剥がし作業に手間がかかりコスト高と
なるといった問題もある。
【0006】また、アルミニウムベース回路基板はもと
もと、その優れた放熱性、あるいは電磁遮蔽性等故に従
来からの樹脂系の回路基板に対して優位性を備えたもの
であるが、それでも、近年の回路の高密度化により回路
が高温を持つようになってきており、この熱の問題が論
じられるようになってきている。
もと、その優れた放熱性、あるいは電磁遮蔽性等故に従
来からの樹脂系の回路基板に対して優位性を備えたもの
であるが、それでも、近年の回路の高密度化により回路
が高温を持つようになってきており、この熱の問題が論
じられるようになってきている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
、上記不都合点を解消し、低コストで、しかも確実な歩
留りの向上を望めるアルミニウムベース回路基板の製造
方法を提供することを目的とするものである。
、上記不都合点を解消し、低コストで、しかも確実な歩
留りの向上を望めるアルミニウムベース回路基板の製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
アルミニウム合金製のベースの一面側に絶縁層および金
属箔を積層させた後、前記金属箔をエッチングすること
により回路を形成するアルミニウムベース回路基板の製
造方法において、前記ベースにおける前記絶縁層等が積
層される面と反対側の面に、前記エッチングを行なうた
めのエッチング液に侵されない塗料を予め塗装しておく
ことを特徴とするものである。請求項2に係る発明は、
請求項1記載のアルミニウムベース回路基板の製造方法
において、前記塗料として熱伝導性および熱放射性に優
れた顔料を混入させた塗料を用いることを特徴とするも
のである。
アルミニウム合金製のベースの一面側に絶縁層および金
属箔を積層させた後、前記金属箔をエッチングすること
により回路を形成するアルミニウムベース回路基板の製
造方法において、前記ベースにおける前記絶縁層等が積
層される面と反対側の面に、前記エッチングを行なうた
めのエッチング液に侵されない塗料を予め塗装しておく
ことを特徴とするものである。請求項2に係る発明は、
請求項1記載のアルミニウムベース回路基板の製造方法
において、前記塗料として熱伝導性および熱放射性に優
れた顔料を混入させた塗料を用いることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】請求項1に係るアルミニウムベース回路基板の
製造方法では、積層板の裏面側を、マスキングフィルム
を用いることなくエッチング液から確実に保護すること
ができる。
製造方法では、積層板の裏面側を、マスキングフィルム
を用いることなくエッチング液から確実に保護すること
ができる。
【0010】請求項2に係るアルミニウムベース回路基
板の製造方法では、上記作用に加え、本来優れた放熱性
を有するアルミニウムベースの放熱性をさらに高めるこ
とができる。
板の製造方法では、上記作用に加え、本来優れた放熱性
を有するアルミニウムベースの放熱性をさらに高めるこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について実験例およ
び図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る方法
に基づいて製造されるアルミニウムベース回路基板1を
示す側断面図である。このアルミニウムベース回路基板
(以下、”回路基板”と略称する)1において、符号2
はアルミニウム合金製のベース、3はそのベース2の一
方の面2aに形成された接着剤を兼ねた絶縁層、5はそ
の絶縁層3の上面に形成された回路である。また、ベー
ス2の他方の面2bには、本発明に係るプレコート層6
が形成されている。
び図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る方法
に基づいて製造されるアルミニウムベース回路基板1を
示す側断面図である。このアルミニウムベース回路基板
(以下、”回路基板”と略称する)1において、符号2
はアルミニウム合金製のベース、3はそのベース2の一
方の面2aに形成された接着剤を兼ねた絶縁層、5はそ
の絶縁層3の上面に形成された回路である。また、ベー
ス2の他方の面2bには、本発明に係るプレコート層6
が形成されている。
【0012】また、図2は前記回路基板1の一工程前の
状態である積層板であり、図1に示したものと同じ構成
要素には同一符号を付してある。すなわち、この積層板
7は、前記絶縁層3の上面に金属箔(銅箔)4が貼り付
けられており、この積層板7の該金属箔4をエッチング
することにより、図1のように回路5の形成された前記
回路基板1が完成する。
状態である積層板であり、図1に示したものと同じ構成
要素には同一符号を付してある。すなわち、この積層板
7は、前記絶縁層3の上面に金属箔(銅箔)4が貼り付
けられており、この積層板7の該金属箔4をエッチング
することにより、図1のように回路5の形成された前記
回路基板1が完成する。
【0013】本発明は、このように、アルミニウム合金
製のベース2の一面2a側に絶縁層3および金属箔4を
積層させた後、前記金属箔4をエッチングすることによ
り回路5を形成するアルミニウムベース回路基板1の製
造方法において、前記ベース2における前記絶縁層3等
が積層される面と反対側の面(他方の面2b)に、前記
エッチングを行なうためのエッチング液に侵されない塗
料を予め塗装しておくこと、すなわち前記プレコート層
6を形成しておくことを特徴とするものである。
製のベース2の一面2a側に絶縁層3および金属箔4を
積層させた後、前記金属箔4をエッチングすることによ
り回路5を形成するアルミニウムベース回路基板1の製
造方法において、前記ベース2における前記絶縁層3等
が積層される面と反対側の面(他方の面2b)に、前記
エッチングを行なうためのエッチング液に侵されない塗
料を予め塗装しておくこと、すなわち前記プレコート層
6を形成しておくことを特徴とするものである。
【0014】ここで、前記プレコート層6を形成する塗
料の樹脂成分としては、ポリエステル系,シリコンポリ
エステル系,アクリル系,シリコンアクリル系,フッ素
系,アクリルフッ素系、エポキシ系のものが好ましい。 ただし、これに限定はされない。また、前記プレコート
層6は焼付塗装とし、その厚さは5〜30μmとするの
が望ましい。
料の樹脂成分としては、ポリエステル系,シリコンポリ
エステル系,アクリル系,シリコンアクリル系,フッ素
系,アクリルフッ素系、エポキシ系のものが好ましい。 ただし、これに限定はされない。また、前記プレコート
層6は焼付塗装とし、その厚さは5〜30μmとするの
が望ましい。
【0015】次に、上記の如き回路基板1の製造方法の
一実験例を示す。
一実験例を示す。
【0016】〈実験例1〉
1)前記ベース2として、JIS A1100−H24
アルミニウム合金からなる厚さ0.20mmの板材を用
い、このベース2の表面をクロメート処理(クロム酸塩
系の処理液により酸化被膜を生成させる処理)をした後
に、該ベース2の一方の面2aにポリエステル系樹脂を
主成分とした塗料(ポリエステルウレタン)を塗膜厚さ
9μmとなるように塗布した後焼き付け、プレコート層
6を形成した。 2)一方の面2aをプレコートした前記ベース2の他方
の面2bに、前記絶縁層3を厚さ30μmに形成し、さ
らにその絶縁層3の上面に、厚さ10μmの金属箔(銅
箔)4を貼り付け、図2に示す如き積層板7を作成した
。これら、絶縁層3および金属箔4の前記ベース2上へ
の積層は従来方法にって行なう。 3)次いで、前記積層板7の前記金属箔4側よりエッチ
ング液(塩化第二銅液)を吹き付け、金属箔4のエッチ
ングを行ない、回路5を形成した。上記の結果、ベース
2の侵食は見られなかった。
アルミニウム合金からなる厚さ0.20mmの板材を用
い、このベース2の表面をクロメート処理(クロム酸塩
系の処理液により酸化被膜を生成させる処理)をした後
に、該ベース2の一方の面2aにポリエステル系樹脂を
主成分とした塗料(ポリエステルウレタン)を塗膜厚さ
9μmとなるように塗布した後焼き付け、プレコート層
6を形成した。 2)一方の面2aをプレコートした前記ベース2の他方
の面2bに、前記絶縁層3を厚さ30μmに形成し、さ
らにその絶縁層3の上面に、厚さ10μmの金属箔(銅
箔)4を貼り付け、図2に示す如き積層板7を作成した
。これら、絶縁層3および金属箔4の前記ベース2上へ
の積層は従来方法にって行なう。 3)次いで、前記積層板7の前記金属箔4側よりエッチ
ング液(塩化第二銅液)を吹き付け、金属箔4のエッチ
ングを行ない、回路5を形成した。上記の結果、ベース
2の侵食は見られなかった。
【0017】次に、本発明の第二の発明について説明す
る。本発明の第二の発明は、上記第一の発明において、
前記プレコート層6を形成するための塗料に予め熱伝導
性,熱放射性を向上させるための顔料を混入さておくも
のである。
る。本発明の第二の発明は、上記第一の発明において、
前記プレコート層6を形成するための塗料に予め熱伝導
性,熱放射性を向上させるための顔料を混入さておくも
のである。
【0018】顔料には、防錆顔料,体質顔料,着色顔料
,金属紛顔料などの区分があるが、本発明においては、
着色顔料,金属紛顔料が好ましく使用できる。
,金属紛顔料などの区分があるが、本発明においては、
着色顔料,金属紛顔料が好ましく使用できる。
【0019】例えば、塗料の中に熱伝導性に優れるアル
ミニウム粉を5〜30%混入することにより放熱性を高
めることができる。また、カーボン,Al2O3,Mn
O2,Fe2O3,CoO,CuO,TiO2等の顔料
を一種または二種以上、合計重量比で5〜50%混入す
ることにより遠赤外線を放射する割合が高くなり、熱放
散性が高まる。また、金属紛と他の顔料を混在させても
よい。
ミニウム粉を5〜30%混入することにより放熱性を高
めることができる。また、カーボン,Al2O3,Mn
O2,Fe2O3,CoO,CuO,TiO2等の顔料
を一種または二種以上、合計重量比で5〜50%混入す
ることにより遠赤外線を放射する割合が高くなり、熱放
散性が高まる。また、金属紛と他の顔料を混在させても
よい。
【0020】以下に、上記実施例に基づく実験例を示す
。
。
【0021】〈実験例2〉
1)前記ベース2として、JIS A1100−H24
アルミニウム合金からなる厚さ0.30mmの板材を用
い、このベース2の表面をクロメート処理した後に、該
ベース2の一方の面2aにポリエステル系樹脂を主成分
とし、酸化アルミニウム(Al2O3)12重量%およ
び二酸化マンガン(MnO2)28重量%を混入した塗
料を塗膜厚さ25μmとなるように塗布して焼き付け、
プレコート層6を形成した。 2)一方の面2aをプレコートした前記ベース2の他方
の面2bに、前記絶縁層3を厚さ100μmに形成し、
さらにその絶縁層3の上面に、厚さ70μmの金属箔(
銅箔)4を貼り付け、図2に示す如き積層板7を作成し
た。 3)次いで、前記積層板7の前記金属箔4側よりエッチ
ング液(塩化第二銅液)を吹き付け、金属箔4のエッチ
ングを行ない、回路5を形成した。上記の結果、ベース
2のアルミニウム合金が露出した側端面には僅かに侵食
が見られたものの、ベース板2の裏面(他方の面2b)
には侵食は全く見られなかった。また、絶縁層3により
保護された一方の面2aには、当然ながら侵食は見られ
なかった。
アルミニウム合金からなる厚さ0.30mmの板材を用
い、このベース2の表面をクロメート処理した後に、該
ベース2の一方の面2aにポリエステル系樹脂を主成分
とし、酸化アルミニウム(Al2O3)12重量%およ
び二酸化マンガン(MnO2)28重量%を混入した塗
料を塗膜厚さ25μmとなるように塗布して焼き付け、
プレコート層6を形成した。 2)一方の面2aをプレコートした前記ベース2の他方
の面2bに、前記絶縁層3を厚さ100μmに形成し、
さらにその絶縁層3の上面に、厚さ70μmの金属箔(
銅箔)4を貼り付け、図2に示す如き積層板7を作成し
た。 3)次いで、前記積層板7の前記金属箔4側よりエッチ
ング液(塩化第二銅液)を吹き付け、金属箔4のエッチ
ングを行ない、回路5を形成した。上記の結果、ベース
2のアルミニウム合金が露出した側端面には僅かに侵食
が見られたものの、ベース板2の裏面(他方の面2b)
には侵食は全く見られなかった。また、絶縁層3により
保護された一方の面2aには、当然ながら侵食は見られ
なかった。
【0022】このように本発明によれば、マスキングフ
ィルムを用いることなく、ベース2の露出面をエッチン
グ液から確実に保護することができる。
ィルムを用いることなく、ベース2の露出面をエッチン
グ液から確実に保護することができる。
【0023】したがって、従来マスキングが不十分なた
めに生じていた隙間からのエッチング液の侵食を完全に
阻止することができる。このため、侵食によって不良と
なったベース板2の端部を切断する必要もなくなり、切
断作業が省略でき歩留りの低下を招くこともない。
めに生じていた隙間からのエッチング液の侵食を完全に
阻止することができる。このため、侵食によって不良と
なったベース板2の端部を切断する必要もなくなり、切
断作業が省略でき歩留りの低下を招くこともない。
【0024】また、マスキングフィルムを用いないから
、マスキングフィルムの剥がし作業により積層板7に力
をかけ積層板7を変形させるおそれがなく、かつマスキ
ングフィルムののり残りが生ずることもなく、製品不良
を発生することがない。
、マスキングフィルムの剥がし作業により積層板7に力
をかけ積層板7を変形させるおそれがなく、かつマスキ
ングフィルムののり残りが生ずることもなく、製品不良
を発生することがない。
【0025】さらに、マスキングフィルムの貼り付け作
業および後処理としてのマスキングフィルムの剥がし作
業が不要となり、作業工程の省略により製作コストの低
減、人員削減、納期短縮を図ることができる。
業および後処理としてのマスキングフィルムの剥がし作
業が不要となり、作業工程の省略により製作コストの低
減、人員削減、納期短縮を図ることができる。
【0026】また、プレコート塗料として放熱性,熱伝
導性を高める顔料を用いることによりベース2の放熱性
を高めることができ、上記マスキング効果に加え、回路
基板1が高温となることによる弊害(例えば、基板1の
反り,およびそれによる回路5の剥離等)を防止あるい
は軽減させることができるものとなる。
導性を高める顔料を用いることによりベース2の放熱性
を高めることができ、上記マスキング効果に加え、回路
基板1が高温となることによる弊害(例えば、基板1の
反り,およびそれによる回路5の剥離等)を防止あるい
は軽減させることができるものとなる。
【0027】なお、本発明において、ベース2における
前記絶縁層3を形成する面(他方の面2b)は、絶縁層
3との密着性を向上させるために陽極酸化処理を施して
もよい。
前記絶縁層3を形成する面(他方の面2b)は、絶縁層
3との密着性を向上させるために陽極酸化処理を施して
もよい。
【0028】また、ベース2に形成する前記プレコート
層6は、ベース2に成形される前のアルミニウム合金、
すなわちシートあるいはコイルの段階において予めそれ
を形成しておいても勿論よい。
層6は、ベース2に成形される前のアルミニウム合金、
すなわちシートあるいはコイルの段階において予めそれ
を形成しておいても勿論よい。
【0029】また、本発明は、ベース2の片面にプレコ
ート層6を形成するため、両面実装型の表面実装配線板
には適用できないが、片面を単層ないし多層にした表面
実装に適用でき、かつ、プレコート層6側に電子部品を
実装するスルーホール実装配線板にも適用することがで
きる。
ート層6を形成するため、両面実装型の表面実装配線板
には適用できないが、片面を単層ないし多層にした表面
実装に適用でき、かつ、プレコート層6側に電子部品を
実装するスルーホール実装配線板にも適用することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
マスキングフィルム用いることなく、ベース2の露出面
をエッチング液から確実に保護することができる。
マスキングフィルム用いることなく、ベース2の露出面
をエッチング液から確実に保護することができる。
【0031】したがって、従来マスキングが不十分なた
めに生じていた隙間からのエッチング液の侵食を完全に
阻止することができ、このため、侵食によって不良とな
ったベース板の端部を切断する必要もなくなり、切断作
業が省略でき歩留りの向上を図れる。また、マスキング
フィルムを用いないから、マスキングフィルムの剥がし
作業により積層板に力をかけ積層板を変形させるおそれ
、およびマスキングフィルムののり残りを生ずることが
なく、エッチング保護にあたっての製品不良の発生を確
実に防止できる。さらに、マスキングフィルムの貼り付
け作業および後処理としてのマスキングフィルムの剥が
し作業が不要となり、作業工程の省略により製作コスト
の低減、人員削減、納期短縮を図ることができる。
めに生じていた隙間からのエッチング液の侵食を完全に
阻止することができ、このため、侵食によって不良とな
ったベース板の端部を切断する必要もなくなり、切断作
業が省略でき歩留りの向上を図れる。また、マスキング
フィルムを用いないから、マスキングフィルムの剥がし
作業により積層板に力をかけ積層板を変形させるおそれ
、およびマスキングフィルムののり残りを生ずることが
なく、エッチング保護にあたっての製品不良の発生を確
実に防止できる。さらに、マスキングフィルムの貼り付
け作業および後処理としてのマスキングフィルムの剥が
し作業が不要となり、作業工程の省略により製作コスト
の低減、人員削減、納期短縮を図ることができる。
【0032】また、特に請求項2に係る発明によれば、
上記の保護効果に加え、ベースの放熱性を高めることが
でき、回路基板が高温となることによる基板の反り、回
路の剥離等の弊害を防止あるいは軽減させることができ
、製品品質を向上させるものとなる。
上記の保護効果に加え、ベースの放熱性を高めることが
でき、回路基板が高温となることによる基板の反り、回
路の剥離等の弊害を防止あるいは軽減させることができ
、製品品質を向上させるものとなる。
【図1】本発明に係るアルミニウムベース回路基板を示
す側断面図である。
す側断面図である。
【図2】金属箔がエッチングされる前の積層板を示す側
断面図である。
断面図である。
1 アルミニウムベース回路基板
2 ベース
2a 一方の面
2b 他方の面
3 絶縁層
4 金属箔
5 回路
6 プレコート層
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミニウム合金製のベースの一面側
に絶縁層および金属箔を積層させた後、前記金属箔をエ
ッチングすることにより回路を形成するアルミニウムベ
ース回路基板の製造方法において、前記ベースにおける
前記絶縁層等が積層される面と反対側の面に、前記エッ
チングを行なうためのエッチング液に侵されない塗料を
予め塗装しておくことを特徴とするアルミニウムベース
回路基板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のアルミニウムベース回
路基板の製造方法において、前記塗料として熱伝導性お
よび熱放射性に優れた顔料を混入させた塗料を用いるこ
とを特徴とするアルミニウムベース回路基板の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9954291A JPH04307795A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | アルミニウムベース回路基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9954291A JPH04307795A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | アルミニウムベース回路基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04307795A true JPH04307795A (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=14250076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9954291A Withdrawn JPH04307795A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | アルミニウムベース回路基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04307795A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069424A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Nts:Kk | 放熱体及び放熱材塗装用電着塗料 |
JP2009302187A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 絶縁金属ベース回路基板及びそれを用いた混成集積回路モジュール |
JP2015109307A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池用集電シートの製造方法 |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP9954291A patent/JPH04307795A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069424A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Nts:Kk | 放熱体及び放熱材塗装用電着塗料 |
JP2009302187A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 絶縁金属ベース回路基板及びそれを用いた混成集積回路モジュール |
JP2015109307A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池用集電シートの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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