JPH04307319A - 多点変位測定装置 - Google Patents

多点変位測定装置

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JPH04307319A
JPH04307319A JP9937491A JP9937491A JPH04307319A JP H04307319 A JPH04307319 A JP H04307319A JP 9937491 A JP9937491 A JP 9937491A JP 9937491 A JP9937491 A JP 9937491A JP H04307319 A JPH04307319 A JP H04307319A
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horizontal
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Kimio Kikuchi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、鉄骨構造体の
梁の撓みを測定するとか、潜函工法における函体の沈下
姿勢を監視するとか、あるいは、埋め立て地のような軟
弱地盤における地盤沈下量を測定するなどのために用い
られる多点変位測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変位測定装置としては、望遠鏡の
視準軸を、微動ネジあるいは補正板(コンペンセーター
)などにより自動的に水平に導くことができるように構
成された装置、いわゆるレベルが用いられ、そのレベル
により、上述した梁や函体などに取り付けられた標尺付
きのターゲットの中心位置といった被測定対象物の特定
箇所を視準し、基準位置からの変位を測定していた。
【0003】ところが、このような従来の変位測定装置
によれば、変位量を測定しようとするたびに、その変位
測定装置を設置した箇所までいって視準する必要があり
、不便であった。殊に、作業現場では、多数の箇所にタ
ーゲットを取り付けて測定するのが実情であり、そして
、各ターゲットそれぞれに対して変位測定装置を設置し
、各変位測定装置それぞれにおいて個別に視準する必要
があるため、被測定対象物における複数の特定箇所の変
位を同時的に測定しようとした場合に、各変位測定装置
それぞれに最低でも1人の人間が、すなわち、その測定
数に見合っただけの人数の作業者が必要になり、人手を
要して不経済になる欠点があった。
【0004】また、データの採取にあっては、各作業者
が目で視準してメモ帳などに記入しており、視準操作ミ
スやデータの記入ミスなどが発生しやすく、変位の測定
精度が低下する欠点があった。
【0005】そこで、レベルの接眼部に小型のCCDカ
メラを取り付け、特定箇所の画像を撮像するとともに、
その画像信号を画像処理手段によって処理し、必要な時
に、必要なデータを自動的に取り込むことができるよう
にして、人手少なく変位を測定できる技術を先に提案し
た(特開平2−102406号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
改良した従来例の場合でも、数10点〜数百点にもおよ
ぶ多数の箇所の変位を測定するときに、多数の変位測定
装置が必要になって金額的に高価になり、また、それら
の多数の変位測定装置を設置するとともに設置スペース
を確保するために手間を要する欠点があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の多点変位測定装
置は、多数の被測定対象物における特定箇所の変位を、
手間少なく、かつ、安価にして良好に測定できる多点変
位測定装置を提供できるようにすることを目的とし、ま
た、請求項2に係る発明の多点変位測定装置は、上下方
向での広範囲の変位をも良好に測定できるようにするこ
とを目的とし、そして、請求項3に係る発明の多点変位
測定装置は、請求項1に係る発明の多点変位測定装置に
おいて、より一層手間少なく測定できるようにすること
を目的とし、更に、請求項4に係る発明の多点変位測定
装置は、上下方向での広範囲の変位をもより一層手間少
なく測定できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の多
点変位測定装置は、上述のような目的を達成するために
、整準台に鉛直軸芯周りで水平回転可能に支持台を設け
るとともに、整準台に対する支持台の基準位置からの水
平回転量を計測する水平回転量検出器を設け、支持台に
、被測定対象物の特定箇所を視準するレベルを設けると
ともに、そのレベルに、視野内の画像を撮像して画像信
号を出力する撮像手段を付設し、かつ、撮像手段に、被
測定対象物の特定箇所の視野に対する位置を画像処理に
より判別する画像処理手段を付設するとともに、その画
像処理手段で判別された被測定対象物の特定箇所の視野
に対する位置を数値化する数値化手段を設けて構成する
【0009】また、請求項2に係る発明の多点変位測定
装置は、上述のような目的を達成するために、請求項1
に係る発明の多点変位測定装置の支持台を、整準台に対
して水平方向の軸芯周りで上下回転可能に設け、整準台
に対する支持台の水平位置からの上下回転量を計測する
上下回転量検出器を設けて構成する。
【0010】また、請求項3に係る発明の多点変位測定
装置は、上述のような目的を達成するために、請求項1
の多点変位測定装置において、整準台に対して支持台を
鉛直軸芯周りで水平回転駆動する水平回転駆動機構を設
け、多数の被測定対象物の特定箇所を所定の順に視準し
、各特定箇所それぞれにおいて計測された水平回転量を
記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶させた水平回
転量に基づき、各被測定対象物それぞれに対して最初に
視準した姿勢になるように水平回転駆動機構を自動的に
作動する制御手段と、各特定箇所それぞれに対する2度
目以降の視準に伴って画像処理手段により判別した視野
に対する位置と最初の位置とを比較して変位量を算出す
る変位量算出手段とを備えて構成する。
【0011】また、請求項4に係る発明の多点変位測定
装置は、上述のような目的を達成するために、請求項3
の多点変位測定装置において、整準台に対して支持台を
水平方向の軸芯周りで上下回転駆動する上下回転駆動機
構を設け、多数の被測定対象物の特定箇所を所定の順に
視準し、各特定箇所それぞれにおいて計測された水平回
転量および上下回転量それぞれを記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶させた水平回転量および上下回転量
それぞれに基づき、各被測定対象物それぞれに対して最
初に視準した姿勢になるように水平回転駆動機構および
上下回転駆動機構それぞれを自動的に作動する制御手段
と、各特定箇所それぞれに対する2度目以降の視準に伴
って画像処理手段により判別した視野に対する位置と最
初の位置とを比較して変位量を算出する変位量算出手段
とを備えて構成する。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明の多点変位測定装置の構成
によれば、多数の被測定対象物を視準できる任意の位置
に、整準台が水平姿勢となるようにレベルを設置し、整
準台に対して支持台を水平方向の軸芯周りで水平回転し
、梁や函体などに取り付けた多数のターゲットそれぞれ
を順次視準し、その視準終了後の水平回転量を水平回転
量検出器から読み取る。そして、数時間とか一日間とい
った所定の周期を経た後に、各被測定対象物それぞれに
対して、読み取った水平回転量に基づき、整準台に対し
て支持台を水平回転して最初に視準した姿勢にし、その
状態での各被測定対象物の特定箇所の視野に対する位置
を画像処理手段で画像処理することにより判別させ、そ
の位置を数値化手段により数値化し、その数値化された
値を記録して最初の位置と比較するなどにより、所定周
期後における多数の被測定対象物の特定箇所の変位量を
知ることができる。
【0013】請求項2に係る発明の多点変位測定装置の
構成によれば、多数の被測定対象物を視準できる任意の
位置に、整準台が水平姿勢となるようにレベルを設置し
、梁や函体などに取り付けた多数のターゲットそれぞれ
に対して、ターゲットの中心位置といった被測定対象物
の特定箇所がレベルの視野の中心などにくるように、整
準台に対して支持台を水平回転したり上下回転したりし
て視準し、その視準終了後の水平回転量および上下回転
量それぞれを水平回転量検出器および上下回転量検出器
から読み取る。そして、数時間とか一日間といった所定
の周期を経た後に、各被測定対象物それぞれに対して、
読み取った水平回転量および上下回転量それぞれに基づ
き、整準台に対して支持台を水平回転したり上下回転し
たりして最初に視準した姿勢にし、その状態での各被測
定対象物の特定箇所の視野に対する位置を画像処理手段
で画像処理することにより判別させ、その位置を数値化
手段により数値化し、その数値化された値を記録して最
初の位置と比較するなどにより、所定周期後における多
数の被測定対象物の特定箇所の変位量を知ることができ
る。
【0014】そして、請求項3に係る発明の多点変位測
定装置の構成によれば、整準台に対して支持台を水平回
転し、最初に多数の被測定対象物それぞれの特定箇所を
視準することによりその姿勢を記憶し、2回目以降は、
制御手段により水平回転駆動機構を自動的に作動して、
自ずと記憶した姿勢にし、変位量算出手段によって、2
回目以降の視野に対する位置と最初の位置とを比較して
変位量を自動的に算出し、所定周期後における多数の被
測定対象物の特定箇所の変位量を知ることができる。
【0015】そして、請求項4に係る発明の多点変位測
定装置の構成によれば、整準台に対して支持台を水平回
転ならびに上下回転し、最初に多数の被測定対象物それ
ぞれの特定箇所がレベルの視野の中心にくるように視準
することによりその姿勢を記憶し、2回目以降は、制御
手段により水平回転駆動機構および上下回転駆動機構そ
れぞれを自動的に作動して、自ずと記憶した姿勢にし、
変位量算出手段によって、2回目以降の視野に対する位
置と最初の位置とを比較して変位量を自動的に算出し、
所定周期後における多数の被測定対象物の特定箇所の変
位量を知ることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係る多点変位測定装置の
実施例を示す一部切欠全体側面図である。
【0017】この図において、1は、水平確認用の気泡
管2を備えた整準台を示し、その整準台1に鉛直方向に
支持軸3が設けられるとともに、支持軸3にボールベア
リング4…を介して鉛直軸芯P1周りで水平回転可能に
回転台5が設けられている。
【0018】回転台5には、コの字状のブラケット6が
設けられ、そのブラケット6に水平方向の軸芯P2周り
で上下回転可能に支持台7が設けられるとともに、支持
台7に、梁や函体などに取り付けられた標尺付きのター
ゲット8(図2参照)の中心位置Gといった被測定対象
物の特定箇所を視準するレベル9が設けられ、そのレベ
ル9の接眼レンズ10に、視準した視野内の画像を撮像
して画像信号を出力するCCD(電荷結合デバイス)1
1が付設され、被測定対象物の特定箇所を視準してレベ
ル9によって撮像された画像と、レベル9の内部に示さ
れた基準位置と比較するための視準線(ヘアーライン)
とを合成した状態の画像の画像信号を電荷の転送によっ
て出力できるように構成されている。上述のようなCC
D11に代えて、バケットブリケードデバイス(BBD
)などの各種の撮像手段を用いることができる。
【0019】回転台5の水平方向の外周面には大径ギヤ
12が取り付けられ、一方、整準台1に、水平回転駆動
機構としての正逆転可能な第1のパルスモータ13が設
けられるとともに、その第1のパルスモータ13のモー
タ軸13aに取り付けられた小径ギヤ14が大径ギヤ1
2に咬合され、第1のパルスモータ13に印加されたパ
ルス電圧に応じた量だけ回転台5を鉛直軸芯P1周りで
水平回転駆動できるように構成されている。
【0020】回転台5の下向き面には、鉛直軸芯P1を
中心とする所定径の仮想円に沿うように、所定ピッチで
突起15…が並設され、一方、整準台1に、投光器と受
光器とを備えた水平回転量検出器としての第1の反射形
光学センサ16が設けられ、前記突起15…側に光を投
射するとともに反射した光を受け、その投受光の時間差
から突起15…の個数を計測し、その計測した個数に基
づいて回転台5の水平回転量を計測するように構成され
ている。水平回転量検出器としては、透過形の光学セン
サとかホール素子を利用した磁気センサなど各種の手段
が適用できる。
【0021】支持台7に一体の水平方向を向いた支持軸
7aと、ブラケット6に設けられた上下回転駆動機構と
しての正逆転可能な第2のパルスモータ17とがベベル
ギヤ機構18を介して連動連結され、第2のパルスモー
タ17に印加されたパルス電圧に応じた量だけ支持台7
を水平方向の軸芯P2周りで上下回転駆動できるように
構成されている。
【0022】また、支持台7の横側面の所定箇所に、水
平方向の軸芯P2を中心とする仮想の円弧に沿うように
、所定ピッチで突起19…が並設され、一方、整準台1
に、投光器と受光器とを備えた上下回転量検出器として
の第2の反射形光学センサ20が設けられ、前記突起1
9…側に光を投射するとともに反射した光を受け、その
投受光の時間差から突起19…の個数を計測し、その計
測した個数に基づいて支持台7の水平位置からの上下回
転量を計測するように構成されている。上下回転量検出
器としては、透過形の光学センサとかホール素子を利用
した磁気センサなど各種の手段が適用できる。
【0023】前記CCD11には、レベル9の視野内の
画像を表示する補助モニター21が付設され、設置所期
において、この補助モニター21を見ながら、レベル9
を水平回転ならびに上下回転し、各ターゲット8…を視
準し、その中心位置Gが視野内の所定箇所に位置するよ
うに設定できるように構成されている。
【0024】また、整準台1には入力スイッチ22が設
けられ、上述した位置設定完了後にONすることにより
、そのときに計測された水平回転量および上下回転量そ
れぞれを後述するマイクロコンピュータ23に取り込ん
で記憶できるようになっている。
【0025】また、CCD11には、図2のブロック図
に示すように、ターゲット8の中心位置Gの視野に対す
る位置を画像処理により判別する画像処理手段24が接
続されている。
【0026】マイクロコンピュータ23には、数値化手
段25と変位量算出手段26と水平回転用パルス数算出
手段27と上下回転用パルス数算出手段28と記憶手段
29とが備えられ、数値化手段25と変位量算出手段2
6とが第1のゲート30を介して接続されるとともに数
値化手段25と記憶手段29とが第2のゲート31を介
して接続されている。
【0027】数値化手段25には画像処理手段24が接
続され、画像処理手段24で判別された被測定対象物の
特定箇所の視野に対する位置を、x−y座標系で二値化
するようになっている。
【0028】水平回転用パルス数算出手段27に第1の
反射形光学センサ16が接続されるとともに上下回転用
パルス数算出手段28に第2の反射形光学センサ20が
接続され、また、入力スイッチ22からの指令信号が、
水平回転用パルス数算出手段27、上下回転用パルス数
算出手段28および第1のゲート30それぞれに入力さ
れるようになっており、補助モニター21で確認しなが
らレベル9を水平回転ならびに上下回転させ、各ターゲ
ット8…それぞれをレベル9の視野内の所定箇所に位置
させるように視準し、その状態で入力スイッチ22を押
すことにより、そのときのレベル9の基準位置からの水
平回転量と水平位置からの上下回転量それぞれとを第1
および第2のパルスモータ13,17それぞれに対して
付与するパルス数に換算して記憶手段29に記憶させる
とともに、第1のゲート30を開き、ターゲット8の中
心位置Gのx−y座標上の数値を記憶手段29に記憶さ
せるようになっている。
【0029】記憶手段29には、起動スイッチ32によ
って作動されるタイマ33が接続され、このタイマ33
において、例えば、12時間とか1日など、所定の周期
を設定することにより、所定周期ごとに記憶手段29に
変位量計測開始信号を入力し、先に手動で視準したとき
に記憶した所定数のパルス信号を第1および第2のパル
スモータ13,17それぞれに対する第1および第2の
ドライバ34,35に出力し、レベル9を自動的に最初
に各ターゲット8…それぞれを視準した姿勢になるよう
に水平回転ならびに上下回転して順に初期設定した位置
で視準するようになっている。水平回転用パルス数算出
手段27、上下回転用パルス数算出手段28、記憶手段
29、第1および第2のドライバ34,35から成る構
成をして、ターゲット8…それぞれに対して最初に視準
した姿勢になるように第1および第2のパルスモータ1
3,17を作動する制御手段36と称する。
【0030】そして、最初に視準した姿勢になった後に
、記憶手段29から変位量算出手段26にターゲット8
の中心位置Gのx−y座標上の初期の数値を入力すると
ともに、第2のゲート31に変位量算出信号を出力し、
第2のゲート31を開いて視準されたターゲット8の画
像を数値化したx−y座標上の数値を変位量算出手段2
6に入力し、そのx,yそれぞれの差に基づいて変位量
を算出し、その変位量をモニタ37に表示したり、磁気
ディスクなどの記録手段38に記録したりするようにな
っている。
【0031】次に、変位量の測定動作につき、図3の概
略平面図、図4の概略フロー図、および、図5の視野の
正面図を用いて説明する。先ず、鉄骨構造体の梁とか、
潜函工法における函体などの構造体Kの所定箇所に所定
間隔を隔ててターゲット8…を取り付けておき、それら
の全てのターゲット8…を視準できる場所に、整準台1
が水平になるようにレベル9を設置する。
【0032】その後に、各ターゲット8…それぞれに対
して個別にレベル9を手動操作して、ターゲット8の中
心位置Gがレベル9の視野内の所定箇所に位置するよう
に視準し(S1)、入力スイッチ22をONして(S2
)画像を取込み(S3)、2値化してターゲット8の中
心位置Gの初期値x1 ,y1 の値を求める(S4)
【0033】次いで、レベル9の視準姿勢である、第1
および第2の反射形光学センサ16,20で計測された
水平回転量と上下回転量、ならびに、ステップS4で求
めたターゲット8の中心位置Gの初期値x1 ,y1 
を記憶手段29に記憶させる(S5)。
【0034】全ターゲット8…に対する手動による視準
を終了した(S6)後、起動スイッチ32をONしてお
き、それに伴い、タイマ33で設定された所定周期ごと
に指令信号を出力し(S7)、全ターゲット8…を順に
前述した初期の視準姿勢で自動的に視準して(S8)画
像を取り込み(S9)、2値化してターゲット8の中心
位置Gのx−y座標系上のx2 ,y2 の値を求める
(S10)。
【0035】その計測値x2 ,y2 と初期値x1 
,y1 とを変位量算出手段26に入力して比較し、補
正を加えて変位量を算出する。
【0036】すなわち、レベル9の視野における画面上
の座標系を、図5の(a)に示すように、左上の隅部を
原点(0,0)とし、そして、右下の隅部を(511,
479)とし、図5の(b)に示すように、例えば、沈
下傾向にあれば、予めターゲット8の中心位置Gが視野
の上方側に位置するように視準するといったように視野
内の所定箇所に位置するようにして視準し、その初期値
x1 ,y1 の値を求める。
【0037】このとき、視野内のターゲット8aの3点
A,B,Cのx−y座標系上のx,yの値の差からA−
B,A−Cそれぞれの座標巾n,mを求める。そして、
ターゲット8のそれらに対応する実測値b,aを測定し
、座標一目盛りに相当するx方向およびy方向それぞれ
での実際の長さ〔b/n,a/m〕を求めておく。
【0038】所定周期ごとにターゲット8の中心位置G
のx−y座標系上のx2 ,y2 の値を求めた後には
、計測値x2 ,y2 と初期値x1 ,y1 との差
を計算するとともに、上記一目盛り相当分の実際の長さ
〔b/n,a/m〕により補正を加え、   x=(x2 −x1 )・b/n、y=(y2 −
y1 )・a/mとしてx方向およびy方向それぞれで
の実際の変位量を算出する。
【0039】上述したモニタ37や記録手段38などは
、現場事務所などに設置しておき、鉄骨梁の撓みや、潜
函工法において沈下させる函体の沈下レベル、すなわち
、変位を測定するときに、初期においてのみレベル9を
手動操作するだけで、以降の変位量の測定を現場事務所
などの所望の場所で便利に行うことができる。
【0040】本発明の多点変位測定装置としては、整準
台1に水平方向の軸芯P2周りで上下回転可能に回転台
を設け、その回転台に、水平姿勢にある状態での鉛直軸
芯P1周りで水平回転可能に支持台7を設け、その支持
台7にレベル9を設けて構成するものでも良い。
【0041】また、本発明の多点変位測定装置としては
、整準台1に鉛直軸芯P1周りでのみ水平回転可能に支
持台を設けて構成するものでも良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明の多点変位測定装置
によれば、整準台に対して支持台を水平回転できるから
、1台の装置であっても1人で多数の被測定対象物を視
準でき、従来のような被測定対象物の個数に応じただけ
の台数の装置を備えずに済んで安価にできるとともに人
手を少なくできて経済的である。しかも、支持台の水平
回転量を水平回転量検出器で計測するから、そのときの
計測値を記憶することにより、最初の視準姿勢を常に適
切に得て、変位量を良好に測定することができる。
【0043】請求項2に係る発明の多点変位測定装置に
よれば、整準台に対して支持台を水平回転ならびに上下
回転できるから、1台の装置であっても1人で多数の被
測定対象物を上下方向の広い範囲にわたって視準でき、
従来のような被測定対象物の個数に応じただけの台数の
装置を備えずに済んで安価にできるとともに人手を少な
くできて経済的であるのみならず、上下方向の大きな変
位をも良好に測定できる。しかも、支持台の水平回転量
および上下回転量をそれぞれの検出器で計測するから、
そのときの計測値を記憶することにより、最初の視準姿
勢を常に適切に得て、変位量を良好に測定することがで
きる。
【0044】そして、請求項3に係る発明の多点変位測
定装置によれば、支持台を鉛直軸芯周りで水平回転して
、最初に多数の被測定対象物それぞれの特定箇所を視準
するだけで、2回目以降は、自動的に最初の姿勢にでき
るとともに、変位量算出手段によって、所定周期後にお
ける多数の被測定対象物の特定箇所の変位量を自動的に
知ることができるから、多数の被測定対象物における特
定箇所の変位をより一層手間少なく測定できるようにな
った。
【0045】そして、請求項4に係る発明の多点変位測
定装置によれば、支持台を鉛直軸芯周りで水平回転する
とともに水平方向の軸芯周りで上下回転して、最初に多
数の被測定対象物それぞれの特定箇所がレベルの視野の
中心にくるように視準するだけで、2回目以降は、自動
的に最初の姿勢にできるとともに、変位量算出手段によ
って、所定周期後における多数の被測定対象物の特定箇
所の変位量を自動的に知ることができるから、上下方向
で広範囲の変位があっても、多数の被測定対象物におけ
る特定箇所の変位をより一層手間少なく測定できるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠全体側面図である。
【図2】全体の概略構成を示すブロック図である。
【図3】適用例を示す概略平面図である。
【図4】変位量の測定動作を示す概略フロー図である。
【図5】視野の正面図である。
【符号の説明】 1…整準台 7…支持台 8…被測定対象物としてのターゲット 9…レベル 11…撮像手段としてのCCD 13…水平回転駆動機構としての第1のパルスモータ1
6…水平回転量検出器としての第1の反射形光学センサ 17…上下回転駆動機構としての第2のパルスモータ2
0…上下回転量検出器としての第2の反射形光学センサ 24…画像処理手段 25…数値化手段 26…変位量算出手段 29…記憶手段 36…制御手段 P1…鉛直軸芯 P2…水平方向の軸芯 G…ターゲットの中心位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  整準台に鉛直軸芯周りで水平回転可能
    に支持台を設けるとともに、前記整準台に対する前記支
    持台の基準位置からの水平回転量を計測する水平回転量
    検出器を設け、前記支持台に、被測定対象物の特定箇所
    を視準するレベルを設けるとともに、そのレベルに、視
    野内の画像を撮像して画像信号を出力する撮像手段を付
    設し、かつ、前記撮像手段に、前記被測定対象物の特定
    箇所の前記視野に対する位置を画像処理により判別する
    画像処理手段を付設するとともに、その画像処理手段で
    判別された前記被測定対象物の特定箇所の前記視野に対
    する位置を数値化する数値化手段を設けたことを特徴と
    する多点変位測定装置。
  2. 【請求項2】  請求項1の支持台を、整準台に対して
    水平方向の軸芯周りで上下回転可能に設け、前記整準台
    に対する前記支持台の水平位置からの上下回転量を計測
    する上下回転量検出器を設けてある多点変位測定装置。
  3. 【請求項3】  請求項1の多点変位測定装置において
    、整準台に対して支持台を鉛直軸芯周りで水平回転駆動
    する水平回転駆動機構を設け、多数の被測定対象物の特
    定箇所を所定の順に視準し、各特定箇所それぞれにおい
    て計測された水平回転量を記憶する記憶手段と、その記
    憶手段に記憶させた水平回転量に基づき、各被測定対象
    物それぞれに対して最初に視準した姿勢になるように前
    記水平回転駆動機構を自動的に作動する制御手段と、各
    特定箇所それぞれに対する2度目以降の視準に伴って画
    像処理手段により判別した視野に対する位置と最初の位
    置とを比較して変位量を算出する変位量算出手段とを備
    えた多点変位測定装置。
  4. 【請求項4】  請求項3の多点変位測定装置において
    、整準台に対して支持台を水平方向の軸芯周りで上下回
    転駆動する上下回転駆動機構を設け、多数の被測定対象
    物の特定箇所を所定の順に視準し、各特定箇所それぞれ
    において計測された水平回転量および上下回転量それぞ
    れを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶させた水
    平回転量および上下回転量それぞれに基づき、各被測定
    対象物それぞれに対して最初に視準した姿勢になるよう
    に前記水平回転駆動機構および上下回転駆動機構それぞ
    れを自動的に作動する制御手段と、各特定箇所それぞれ
    に対する2度目以降の視準に伴って画像処理手段により
    判別した視野に対する位置と最初の位置とを比較して変
    位量を算出する変位量算出手段とを備えた多点変位測定
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103900514A (zh) * 2014-04-24 2014-07-02 中国科学院武汉岩土力学研究所 一种急倾斜煤层巷道的多点位移计安装及数据自动采集方法

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