JPH0430420Y2 - - Google Patents

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JPH0430420Y2
JPH0430420Y2 JP13135685U JP13135685U JPH0430420Y2 JP H0430420 Y2 JPH0430420 Y2 JP H0430420Y2 JP 13135685 U JP13135685 U JP 13135685U JP 13135685 U JP13135685 U JP 13135685U JP H0430420 Y2 JPH0430420 Y2 JP H0430420Y2
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JP
Japan
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stepped portion
oil chamber
cylinder member
main shaft
bearing
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JP13135685U
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JPS6239023U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、高い回転精度の要求される工作機
械、特にマシニングセンタ主軸の軸受部を固定す
るのに適した軸受用油圧ナツトに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
工作機械特にマシニングセンタ主軸の軸受部に
おいては、主軸の回転を適正に保持するために、
ベアリングに対し主軸をナツトで固定している
が、このナツトの直角精度が良好でないと、ベア
リングに掛る押圧力が偏り、主軸の回転精度が低
下する欠点がある。
また、直角精度の良くないナツトを軸受固定に
使用すると、ベアリングに無理な荷重が掛かつて
ベアリングの損傷を早めることになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案は、上記従来の欠点を解消するために
なされ、ベアリングに無理な荷重が掛からず、主
軸の回転精度を高く保持できるようにした軸受用
油圧ナツトを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために、この考案
は、主軸2に嵌合する円筒形のピストン部材5
と、前記主軸2に嵌合しかつ前記ピストン部材5
に係合するシリンダ部材6と、このシリンダ部材
6に螺合するクランプ部材8とを備え、前記ピス
トン部材5の後端側の外周に段部5aが形成さ
れ、この段部5aと前記シリンダ部材6の先端側
の内部に形成された段部6aとで第1の油室7が
形成され、前記シリンダ部材の先端側の外周に段
部6bが形成され、この段部6bと前記クランプ
部材8の先端側の内側に形成された段部8aとで
第2の油室9が形成され、この第2の油室9と前
記第1の油室7とは前記シリンダ部材6に形成さ
れた孔6dにより連通され、前記ピストン部材5
の段部5aの垂直面の面積S1を、前記シリンダ部
材の段部6bの垂直面の面積S2より大きく形成し
た構成を要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、図示の実施例によりこの考案を具体的に
説明すると、1はマシニングセンタ等の主軸の軸
受部であり、主軸2の先端部が複数個のベアリン
グ3を介してハウジング4に軸受されている。5
は主軸2に嵌合された円筒形のピストン部材であ
り、一端側(先端側)は前記ベアリング3の一つ
に当接し、他端側(後端側)の外周には段部5a
が形成されている。6は主軸2に嵌合し、かつ前
記ピストン部材5に係合するシリンダ部材であ
り、内部に段部6aが形成され、この段部とピス
トン部材5の段部5aとで第1の油室7が形成さ
れている。また、シリンダ部材6の外周には、段
部6bが形成されると共に、後端部にねじ6cが
形成され、かつ前記第1の油室7から段部6bに
連通する孔6dが数箇所設けられている。8はシ
リンダ部材6に螺合したクランプ部材であり、先
端部の内側に段部8aが形成され、この段部と前
記の段部6bとで第2の油室9が形成されてい
る。そして、第2の油室9には、クランプ部材8
に形成された孔8bから注油できるようにしてあ
り、その注油は前記シリンダ部材6の孔6dを通
つて第1の油室7内にも流入し、連通空間が全て
満杯となつた時点で孔8bが蓋11により塞がれ
る。つまり、第1の油室7と第2の油室9及び連
通用の孔6d内に注油が密封される。10は主軸
2に螺合したナツトであり、このナツトを締め付
けて前記ピストン部材5をベアリング3に密着さ
せるようになつている。
前記クランプ部材8を締め付けると、前記第2
の油室9内の油は加圧されると共に、その圧力が
前記の孔6dを通つて第1の油室7内に伝達さ
れ、前記ピストン部材5を押圧する。この押圧力
によつて、ピストン部材5は、前記段部5aの垂
直面が全周に亘つて均一の圧力を受け、前記ベア
リング3に圧接固定される。従つて、ベアリング
3に掛かる押圧力が偏ることはなく、主軸2はベ
アリング3に対して均一に固定しされ、主軸2の
回転精度は精密に保持されることになる。
この場合、第1の油室7におけるピストン部材
5の段部5aの垂直面の面積S1を、第2の油室9
におけるシリンダ部材6の段部6bの垂直面の面
積S2より大きく(S1>S2)形成しておけば、パス
カルの原理によりピストン部材5の段部5aの垂
直面に掛かる力F1と、シリンダ部材6の段部6
bの垂直面に掛かる力F2との間にF1=(S1/S2
F2なる関係式が成立し、即ち段部5aの垂直面
を押す力F1は、段部6bの垂直面を押す力F2
り増大される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、油圧
ナツトにより主軸を軸受部のベアリングに対し
て、軸の全周に亘り均一の押圧力で固定すること
ができ、ベアリングに掛かる押圧力が偏らないの
で、主軸の回転精度を高く保持する効果を奏す
る。また、この考案に係る油圧ナツトは、構成が
簡単であるから製造が容易であり、安価に提供す
ることができ、さらにクランプ部材の締付力より
も強い力で押圧することができ、その押圧力の調
整もしやすく、軸受に無理な力が掛かるのを未然
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す要部の断
面図、第2図は、油圧ナツトの分解斜視図であ
る。 1……軸受部、2……主軸、3……ベアリン
グ、4……ハウジング、5……ピストン部材、5
a……段部、6……シリンダ部材、6a,6b…
…段部、6d……孔、7……第1の油室、8……
クランプ部材、8a……段部、9……第2の油
室、10……ナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主軸2に嵌合する円筒形のピストン部材5と、
    前記主軸2に嵌合しかつ前記ピストン部材5に係
    合するシリンダ部材6と、このシリンダ部材6に
    螺合するクランプ部材8とを備え、前記ピストン
    部材5の後端側の外周に段部5aが形成され、こ
    の段部5aと前記シリンダ部材6の先端側の内部
    に形成された段部6aとで第1の油室7が形成さ
    れ、前記シリンダ部材の先端側の外周に段部6b
    が形成され、この段部6bと前記クランプ部材8
    の先端側の内側に形成された段部8aとで第2の
    油室9が形成され、この第2の油室9と前記第1
    の油室7とは前記シリンダ部材6に形成された孔
    6dにより連通され、前記ピストン部材5の段部
    5aの垂直面の面積S1を、前記シリンダ部材の段
    部6bの垂直面の面積S2より大きく形成したこと
    を特徴とする軸受用油圧ナツト。
JP13135685U 1985-08-28 1985-08-28 Expired JPH0430420Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP13135685U JPH0430420Y2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28

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JP13135685U JPH0430420Y2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28

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Publication Number Publication Date
JPS6239023U JPS6239023U (ja) 1987-03-09
JPH0430420Y2 true JPH0430420Y2 (ja) 1992-07-22

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JP13135685U Expired JPH0430420Y2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28

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