JPH04302770A - シフトロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は自動変速機付車両にお
けるセレクトレバーによるシフトチェンジを抑制し電磁
ソレノイドによって解除可能となるシフトロック装置に
係り、特に、バッテリが充電不足等の為に前記電磁ソレ
ノイドが作動不良になった状態においてもシフトロック
の解除を可能とするシフトロック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両においては、搭載される内燃機関の
駆動力を走行条件に応じて所望状態に変換して取り出す
為に、手動変速機や自動変速機を備えている。

【０００３】自動変速機には適切な条件のときに操作で
きないという不具合を伴うために、所定の条件以外は自
動変速機の操作レバーの操作を制限するシフトロック装
置が設けられている。

【０００４】シフトロック装置には、実公平２−４４１
２９号公報に開示されるものがある。

【０００５】この実公平２−４４１２９号公報に開示さ
れる自動車用自動変速機のシフトレバー装置は、シフト
レバーがパーキング位置にあるときに駆動アクチュエー
タにより移動されるロック部材を阻止位置に進出し、パ
ーキング位置にあるときにブレーキペダルが踏み込まれ
ると前記ロック部材を退避位置に退避背しめる駆動制御
回路を備えるようにしている。

【０００６】また、バックドライブ機構付キーインタロ
ックシステムがある。このシステムにおいては、セレク
トレバーのシフト位置を駐車シフト位置（Ｐ）以外とし
た場合にイグニションキーの抜脱が不可能となるととも
に、ブレーキペダルを踏みイグニションキーを挿入して
ＡＣＣへの動作、或いはＯＮへの動作を行わない場合に
は、セレクトレバーを駐車シフト位置（Ｐ）から移動さ
せることが出来ない等のシフトロック機能を有している
。

【０００７】前記シフトロック機能には、一般的に電磁
ソレノイドが使用されており、ブレーキペダルに連動す
るブレーキスイッチの動作が不良の場合等に対処すべく
非常用のマニュアル式緊急解除スイッチ類を装備してい
る。

【０００８】次に、従来のシフトロック解除用電磁ソレ
ノイドの駆動回路例を図３に示す。図において、１３６
は電磁ソレノイド１３０を作動させてシフトロック機構
のロック動作を解除する電気回路を示している。

【０００９】１３８はこのシフトロック装置を搭載する
車両のバッテリであって、バッテリ１３８のマイナス側
端子は該車両のグランド回路部１４０に接続され、プラ
ス側端子はイグニションスイッチ１４４の一の端子に接
続されるとともに、イグニションスイッチ１４４の他の
端子はブレーキペダル作動時にＯＮされるブレーキスイ
ッチ１４２の一の端子に接続され、ブレーキスイッチ１
４２の他の端子は電磁ソレノイド１３０に接続されてい
る。

【００１０】運転者が、図示されないブレーキペダルを
踏んでイグニションキーをＯＮ位置に操作すると、イグ
ニションスイッチ１４４とブレーキスイッチ１４２はＯ
Ｎされ、電磁ソレノイド１３０の一方の端子は該車両の
グランド回路部１４０に接続されているので、電磁ソレ
ノイド１３０はバッテリ１３８から通電される。

【００１１】従って、電磁ソレノイド１３０は作動して
プランジャ１３２を吸引するのでプランジャ１３２の先
端に設けたシフトロック装置のストッパ１３４が移動し
てこのシフトロック装置の図示しないロック機構が解除
される。

【００１２】また、ブレーキスイッチ１４２には、緊急
解除スイッチ１４４が並列に接続され、ブレーキスイッ
チ１４２の接触が不良になって電磁ソレノイドが作動し
ない場合に操作してこのシフトロック装置のロック機能
を解除するものである。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
フトロック装置においては、ブレーキスイッチが動作不
良になった場合は緊急解除スイッチによってロック機構
を解除することができるが、ランプの消灯を忘れる等の
原因でバッテリの充電が不足すると、回路は構成されて
も電磁ソレノイドがプランジャを充分に吸引出来ず、従
って、ロック機構が解除されない惧れがある。

【００１４】本発明は、上記のようなロック機構が解除
出来ないという不都合を解除すべくサブバッテリを搭載
し、このサブバッテリから電源を供給することによって
電磁バルブを作動させ、バッテリの充電が不充分な場合
においてもおよび／またはブレーキスイッチが不良の場
合にも、ロック機構が確実に解除出来、しかも、第三者
によっては操作出来ない安全確実なシフトロック装置を
実現することを課題としている。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上述不都合を解消すべく
本発明は、自動変速機用セレクトレバーのシフトチェン
ジを抑制し、所定の条件において緊急解除スイッチによ
り作動する電磁ソレノイドによって解除可能となるシフ
トロック装置において、メインバッテリからブレーキス
イッチとイグニションスイッチとを直列に接続して前記
電磁ソレノイドに接続されるメイン回路と、前記セレク
トレバーの停止ポジション及びニュートラルポジション
において開放されるポジションスイッチによって前記メ
インバッテリに並列接続されるサブバッテリと、該サブ
バッテリから前記緊急解除スイッチを経由して前記ブレ
ーキスイッチとイグニションスイッチとの接続点に接続
するサブ回路とを有する前記電磁ソレノイドの電気回路
を備えたことを特徴とする。

【００１６】

【作用】上述したこの発明によれば、メインバッテリか
らブレーキスイッチとイグニションスイッチとを直列に
接続してロック解除用の電磁ソレノイドに接続されるメ
イン回路と、セレクトレバーの停止ポジション及びニュ
ートラルポジションにおいて開放されるポジションスイ
ッチによって前記メインバッテリに並列接続されるサブ
バッテリと、該サブバッテリから緊急解除スイッチを経
由して前記ブレーキスイッチとイグニションスイッチと
の接続点に接続するサブ回路とにより前記電磁ソレノイ
ドの電気回路を形成させるようにしたので、サブバッテ
リは確実に充電されながら、無駄な放電や、充電が不完
全な恐れのあるメインバッテリと並列に接続されること
がない。従って、緊急解除スイッチ操作時には完全充電
の状態で電磁ソレノイドを作動することができるので、
このシフトロック装置のロック機能解除は確実に実行さ
れる。

【００１７】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１８】図１、図２はこの発明の実施例を示すもの
である。

【００１９】図２において、２はシフト機構、８は図示
しない自動変速機の係合状態を切換えるセレクトレバー
である。

【００２０】シフト機構２は、ハウジング４の下部６に
おいてセレクトレバー８のレバー軸１０の下端を支軸１
２により揺動自在に軸支しており、セレクトレバー８の
レバー軸１０の上端側は、ガイドプレート（図示せず）
のガイド孔を挿通して上方に突出され、ガイドプレート
にはセレクトレバー８の各シフト位置である例えば駐車
シフト位置（Ｐ）と、後退シフト位置（Ｒ）と、中立シ
フト位置（Ｎ）と、走行シフト位置（Ｄ）と、２速シフ
ト位置（２）と、１速シフト位置（１）とを順次に表示
している。

【００２１】前記ガイドプレートのガイド孔を挿通した
レバー軸１０の上端にはシフトノブ（図示せず）及びグ
リップ１４を設けている。

【００２２】また、前記ハウジング４には、上方にポジ
ションプレート１６を立設している。このポジションプ
レート１６は、セレクトレバー８の各シフト位置に対応
する段部開口１８を有している。

【００２３】前記セレクトレバー８とポジションプレー
ト１６とは、セレクトレバー８のシフト操作に節度感を
付与する節度機構２０を設けている。節度機構２０は、
セレクトレバー８に設けた弾圧係合体２２と、各シフト
位置においてこの弾圧係合体２２がそれぞれ弾圧係合さ
れるポジションプレート１６に設けた各係合孔部２４と
からなる。

【００２４】また、図示しない自動変速機はセレクトレ
バー８の操作により図示しない連結機構を介して所望の
シフト位置が選択される。

【００２５】上述したような自動変速機において、セレ
クトレバー８の誤シフト操作を防止するために、シフト
ロック機構２８を設けている。

【００２６】シフトロック機構２８は、段部開口１８を
駐車用段部１８−Ｐとともに中立用段部１８−Ｎを他の
各段部に対して段差を形成し、駐車用段部１８−Ｐ及び
中立用段部１８−Ｎにポジションピン２６を係合させて
セレクトレバー８のシフト操作を阻止するものである。

【００２７】前記ポジションピン２６はセレクトレバー
８の前述したシフトノブ（図示せず）の押し込み放し操
作により、セレクトレバー８内に設けた図示しないロッ
ド機構によってポジションピン２６を進退動作させ、ポ
ジションプレート１６の各段部開口１８にポジションピ
ン２６を係合離脱させる。従って、シフトノブ（図示せ
ず）の押し込み操作とともにセレクトレバー８を各シフ
ト位置Ｐ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、２、１にシフト操作することに
より図示しない結合機構を介して自動変速機の係合状態
は切換えられる。

【００２８】前記シフトロック機構２８は、電磁ソレノ
イド３０のプランジャ３２の先端部にストッパ３４を設
け、電磁ソレノイド３０が駆動されない状態において電
磁ソレノイド３０の内部に備えたスプリングによって突
出されるプランジャ３２先端部のストッパ３４によって
所定のセレクトレバー操作位置、即ち、駐車シフト位置
（Ｐ）における前記ポジションピン２６の進退動作を阻
止するようにしている。

【００２９】前記電磁ソレノイド３０は図１によって示
す電気回路の動作によって通電され作動する。

【００３０】図１において、符号３６は本発明に基づく
電気回路であって、３８はシフトロック装置を搭載する
車両のバッテリたるメインバッテリである。

【００３１】メインバッテリ３８のマイナス側端子は該
車両のグランド回路部４０に接続され、プラス側端子は
ブレーキペダル作動時にオンされるブレーキスイッチ４
２の端子に接続され、ブレーキスイッチ４２の他の端子
はイグニションスイッチ４４を経由して電磁ソレノイド
３０の端子４６に接続されている。また、電磁ソレノイ
ド３０の他の端子４８は該車両のグランド回路部４０に
接続されている。

【００３２】符号５０はサブバッテリであり、マイナス
側端子は該車両のグランド回路部４０に接続され、プラ
ス側端子はポジションスイッチ５２と緊急解除スイッチ
５４とに接続される。そして、ポジションスイッチ５２
の他の端子は前記メインバッテリのプラス側端子に接続
され、緊急解除スイッチ５４の他の端子は前記ブレーキ
スイッチ４２とイグニションスイッチ４４との接続部に
接続されている。

【００３３】前記ポジションスイッチ５２は図２に示し
たシフト機構２に設けられており、セレクトレバー８を
各シフト位置Ｐ、Ｒ、Ｄ、２、１にシフト操作すること
に対応して、前記シフト位置Ｐ、Ｎ、の状態においてオ
ンされその他のシフト位置Ｒ、Ｄ、２、１の状態におい
てオフされるように構成されている。

【００３４】次に上述したシフトロック装置の作用につ
いて説明する。

【００３５】車両のエンジンが停止し、セレクトレバー
８が駐車位置にあって駐車用段部１８−Ｐに前記ポジシ
ョンピン２６が係合している状態においては、ストッパ
３４がポジションピン２６の進退動作を阻止する位置に
あるので、運転者が前述したシフトノブ（図示せず）の
押し込み操作を行っても、ポジションピン２６は駐車用
段部１８−Ｐ位置からはずれることは出来ない。

【００３６】運転者が図示されないブレーキペダルを踏
みイグニションキーをＡＣＣ位置またはＯＮ位置に操作
すると、ブレーキスイッチ４２とイグニションスイッチ
４４がオンされて電磁ソレノイド３０はメインバッテリ
３８から通電される。そして、プランジャ３２が吸引さ
れ、該プランジャ３２先端部に設けたストッパ３４は３
４−ａの位置に移動してポジションピン２６の進退動作
阻止を解除する。

【００３７】また、該車両が運転されている状態におい
ては、ポジションスイッチ５２がオンされるのでサブバ
ッテリ５０はメインバッテリ３８とともに図示しない充
電回路によって充電されている。

【００３８】メインバッテリ３８の充電状態の低下、ま
たはブレーキスイッチ４２の動作が不良になった際に、
運転者が図示されないブレーキペダルを踏んでイグニシ
ョンキーをＡＣＣ位置またはＯＮ位置に操作しても、電
磁ソレノイド３０がプランジャ３２を吸引できず、スト
ッパ３４が３４−ａの位置に移動しないためにポジショ
ンピン２６の進退動作阻止を解除出来ない。このポジシ
ョンピン２６の進退動作阻止を解除出来ない場合には、
運転者は緊急解除スイッチ５４を操作し、該緊急解除ス
イッチ５４がＯＮされる。一方この状態においてはポジ
ションスイッチ５２がオフされているので、サブバッテ
リ５０は電源電圧が低下している恐れのあるメインバッ
テリ３８に並列接続されることなくブレーキスイッチ４
２とイグニションスイッチ４４との接続点に接続される
。

【００３９】従って、運転者がイグニションスイッチ４
４をオンすると、このイグニションスイッチ４４をオン
動作に連動してサブバッテリ５０から緊急解除スイッチ
５４、イグニションスイッチ４４、電磁ソレノイド３０
の端子４６、電磁ソレノイド３０の他の端子４８、該車
両のグランド回路部４０を接続する閉回路が構成されて
通電される。そして、電磁ソレノイド３０が作動し、プ
ランジャ３２を吸引して該プランジャ３２先端部に設け
たストッパ３４を３４−ａ位置に移動させ、ポジション
ピン２６の進退動作阻止を解除する。

【００４０】これにより、前記メインバッテリ３８のバ
ッテリ上がりによる充電不足の場合や緊急解除スイッチ
作動時の、特にメインバッテリ３８のバッテリ上がりに
よる充電不足の場合に、電磁ソレノイド３０を作動する
ことができ、シフトロック装置のロック機能解除を確実
に実行し得る。

【００４１】また、前記　　イグニションスイッチ４４
を操作する必要があることにより、第三者による操作を
阻止でき、安全性及び信頼性を向上させることができる
。

【００４２】更に、従来の電気回路にサブバッテリ５０
とポジションスイッチ５２との追加のみによって所望の
シフトロック解除機能が得られることにより、従来の機
械式解除機構に比べて部品点数と組立工数とを少なくす
ることができ、コストを低廉とし得て、経済的に有利で
ある。

【００４３】なお、上述の説明においては、シフトロッ
ク装置の本発明に基づく基本機能のみを例として説明し
たが、上述実施例にのみ限定されるものではなく、その
他のシフトロック装置に対しても種々の応用改変が可能
である。

【００４４】例えば、駐車シフト位置、後退シフト位置
、中立シフト位置と走行シフト位置・２速シフト位置及
び１速シフト位置のセレクト位置を有するシフトシステ
ムにおける駐車用段部において機能されるロック機構に
ついて説明したが、その他のシフトシステムやロック条
件に対しても良く、また、電磁ソレノイドはブレーキペ
ダルの操作とイグニションキーの操作時に作動される場
合に付いて説明したがその他の操作回路に対しても良く
、その他、シフトロック装置の構造に適切に対応させる
ことができる。

【００４５】また、この発明の実施例においては、前記
サブバッテリをメインバッテリと同様に、車両の駆動時
に充電すべく説明したが、サブバッテリの充電において
、太陽電池等を使用し、メインバッテリと充電対象を異
ならしめることも可能である。

【００４６】

【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、セレクトレバーのシフトチェンジを抑制するシフト
ロック機構において、メインバッテリからブレーキスイ
ッチとイグニションスイッチとを直列に接続してロック
解除用の電磁ソレノイドに接続されるメイン回路と、セ
レクトレバーの停止ポジション及びニュートラルポジシ
ョンにおいて開放されるポジションスイッチによってメ
インバッテリに並列接続されるサブバッテリと、該サブ
バッテリから緊急解除スイッチを経由してブレーキスイ
ッチとイグニションスイッチとの接続点に接続するサブ
回路とにより電磁ソレノイドの電気回路を形成したので
、メインバッテリのバッテリ上がりによる充電不足の場
合や緊急解除スイッチ作動時に電磁ソレノイドを作動す
ることができ、シフトロック装置のロック機能解除を確
実に実行し得る。また、イグニションスイッチを操作す
る必要があるので第三者により操作されないので安全で
ある。更に、サブバッテリとポジションスイッチとの追
加のみによって所望のシフトロック解除機能が得られる
ことにより、従来の機械式解除機構に比べて部品点数と
組立工数とを少なくすることでき、コストを低廉とし得
て、経済的に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すロック解除機能を説明す
るシフトロック装置関連の概要電気回路である。

【図２】ロック解除機能を説明するシフトロック装置の
概要構造図である。図である。

【図３】この発明の従来技術を示すロック解除機能を説
明する概要電気回路構成図である。

【符号の説明】

８　　セレクトレバー １８　　段部開口 ２６　　ポジションピン ２８　　シフトロック機構 ３０　　電磁ソレノイド ３２　　プランジャ ３４　　ストッパ ３８　　メインバッテリ ４２　　ブレーキスイッチ ４４　　イグニションスイッチ ５０　　サブバッテリ ５２　　ポジションスイッチ ５４　　緊急解除スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　自動変速機用セレクトレバーのシフト
   チェンジを抑制し、所定の条件において緊急解除スイッ
   チにより作動する電磁ソレノイドによって解除可能とな
   るシフトロック装置において、メインバッテリからブレ
   ーキスイッチとイグニションスイッチとを直列に接続し
   て前記電磁ソレノイドに接続されるメイン回路と、前記
   セレクトレバーの停止ポジション及びニュートラルポジ
   ションにおいて開放されるポジションスイッチによって
   前記メインバッテリに並列接続されるサブバッテリと、
   該サブバッテリから前記緊急解除スイッチを経由して前
   記ブレーキスイッチとイグニションスイッチとの接続点
   に接続するサブ回路とを有する前記電磁ソレノイドの電
   気回路を備えたことを特徴とするシフトロック装置。