JPH04300629A - 排気還元剤の船内製造方法及び装置 - Google Patents

排気還元剤の船内製造方法及び装置

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JPH04300629A
JPH04300629A JP3091769A JP9176991A JPH04300629A JP H04300629 A JPH04300629 A JP H04300629A JP 3091769 A JP3091769 A JP 3091769A JP 9176991 A JP9176991 A JP 9176991A JP H04300629 A JPH04300629 A JP H04300629A
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reformer
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exhaust gas
catalyst
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JP3091769A
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Yoichi Nakamura
陽一 中村
Kenichi Sonoda
憲一 園田
Yoshiro Tokunaga
佳郎 徳永
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶内の内燃機関の燃
料油自体で、この内燃機関の排気ガスを無害化するため
の還元剤を船内で製造する方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気ガスには、窒素酸化物(
NOx)などの有害物質が含まれており、社会環境問題
のみならず、地球規模の環境問題を提起しており、船用
内燃機関の排出するNOxも低減しなければならないと
いう傾向は、時代の進展とともに強まって行く。従来、
脱硝装置には、還元剤として通常、アンモニアが使用さ
れることはよく知られている。また、排気ガスの脱硝用
還元剤として、低級炭化水素を用いる方法もよく知られ
ている(例えば、特開昭53−26270号公報参照)
。また、最近、ディーゼル車などの排気ガス中のNOx
を、触媒として銅‐ゼオライト系のものを用い、還元剤
としてセタン(C16H34)を用いて除去する方法が
提案されている(技研新聞情報、平成2年11月14日
号)。炭化水素を軽質化する方法として、接触分解法が
知られており、石油精製工場において、ガソリン、軽油
などの製造に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】還元剤としてアンモニ
アを用いる方法では、アンモニアを船舶、車両のような
密閉した空間で使用する場合、漏気し、爆発・火災など
を起こす可能性がある。また、相当量の貯蔵スペースが
占有される。さらにアンモニアはガス中のSO3と反応
して、脱硝装置の機能が低下する。また、上記の文献に
は、有効な排気還元剤を、船舶内の内燃機関の燃料油自
体から、船内で発生する熱源を利用して製造するという
技術的思想は、何も示唆されていない。本発明は、上記
の諸点に鑑みなされたもので、船舶内で発生する排気ガ
ス、燃焼ガス、スチームなどを熱源とするリフォーマに
、内燃機関用燃料タンクの燃料油の一部を供給し、触媒
を用いて分解・改質して、排気ガス処理用に適した還元
剤を製造する方法及び装置を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の排気還元剤の船内製造方法は、つぎの(
a)〜(d)の4工程、すなわち、(a)  船舶内の
内燃機関に供給する燃料油(重油)の一部及び触媒をリ
フォーマに供給する工程、(b)  リフォーマに、船
舶内で発生した熱源を供給する工程、(c)  上記(
a)、(b)の工程により、燃料油を軽質化して、船舶
内の内燃機関からの排気ガスの脱硝還元剤用炭化水素を
得る工程、(d)  リフォーマの残渣油から触媒を分
離した後、残渣油を燃料油に混入させる工程、を包含す
ることを特徴としている。また、本発明の排気還元剤の
船内製造装置は、図面を参照して説明すれば、船舶内で
発生した熱源を導入する管群22、46を内部に備える
リフォーマ12と、  リフォーマ12と船舶内の内燃
機関20用の燃料油タンク28とを接続する還元剤原料
供給管30と、リフォーマ12に接続された触媒ホッパ
14と、リフォーマ12で軽質化された炭化水素を脱硝
装置24へ供給するための還元剤抜出・供給管38と、
リフォーマ12の底部と燃料油タンク28とを接続する
残渣油抜出・循環導管42と、残渣油抜出・循環導管4
2に設けられた触媒分離手段と、を包含することを特徴
としている。本願明細書におけるリフォーマとは、重油
のような高級炭化水素を加熱し、触媒と接触させて低級
炭化水素に分解・改質する装置を指称し、接触分解装置
(クラッカ)に近いものである。
【0005】
【作用】リフォーマ12に、燃料油タンク28からの燃
料油(重油)が還元剤原料として供給されるとともに、
触媒ホッパ14から触媒粒子が投入され、同時に、内燃
機関20の排気ガスの一部、又は排気ガスの一部と補助
燃焼機44からのスチームもしくは燃焼ガス、又は廃ガ
スボイラ26及び/又は補助ボイラ48からのスチーム
が熱源として供給される。リフォーマ12内で、燃料油
は軽質化され、軽質化された炭化水素は脱硝装置24へ
供給されて、排気ガスと接触し、排気ガス中のNOxは
窒素と酸素に効率よく転換する。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 本実施例における排気還元剤の船内製造装置は、図1に
示すように、排気分配器10、リフォーマ12、触媒ホ
ッパ14、触媒回収機16、フィルタ18などからなる
。排気分配器10は、船舶用の内燃機関20の排気ガス
導管に接続され、排気ガスを2系統の配管に分岐させる
ものである。そして、排気ガスの一方の系統の配管の先
に管群22が形成され、この管群22はリフォーマ12
の内部に備えられる。
【0007】内燃機関20から排出される排気ガスの一
部は、リフォーマ12へ分配・導入され、リフォーマ1
2での触媒との接触反応に必要な熱源とされる。リフォ
ーマ12を通過した排気ガスは、排気分配器10により
分配された残部の排気ガスに合流して、ともに脱硝装置
24を通って脱硝され、ついで、廃ガスボイラ26で熱
回収された後、煙突(図示せず)から排出される。内燃
機関用の船舶内の燃料油タンク28から、A重油、B重
油又はC重油が還元剤製造の原料として、還元剤原料供
給管30を介してリフォーマ12に送られ、リフォーマ
12では適当な温度、圧力の制御の下で、触媒ホッパ1
4から供給されるシリカ・アルミナなどの触媒粒子と接
触反応させて、より軽質の炭化水素に分解・改質する。 精製された炭化水素はコンデンサ32で凝集され、遠心
分離機などの触媒回収機34及び触媒フィルタ36を通
った後、脱硝装置24に供給され、還元剤として使用さ
れる。38は還元剤抜出・供給管、40は内燃機関への
燃料油供給管である。
【0008】上記は、精製された炭化水素をコンデンサ
32で一旦凝縮した後、液体状で脱硝装置24に供給す
る場合であるが、精製された炭化水素を液化することな
く、そのまま気体状で脱硝装置24に供給することも可
能である。この場合は、コンデンサ32、触媒回収機3
4、触媒フィルタ36が不要となる。また、リフォーマ
12の底部と燃料油タンク28とは、残渣油(スラリー
)抜出・循環導管42を介して接続され、この導管42
に遠心分離機などの触媒回収機16及び触媒フィルタ1
8などからなる触媒分離手段が設けられる。リフォーマ
12としては、例えば、大型石油精製プラントであるF
CC装置(接触分解装置)などの原理を適用の上、簡易
化した流動床方式あるいは移動床方式などが考えられる
。リフォーマ12の底部から出て来るスラリー(残渣油
)は、前述のように、別の触媒回収機16と触媒フィル
タ18で触媒を回収した後、燃料油タンク28へ戻され
、内燃機関用燃料として使用される。なお、リフォーマ
のコンデンサ32は、海水ラインなどの別系統の冷却手
段で冷却される。上記の各機器は、すべて船舶内に設置
される。本実施例では、内燃機関の排気ガスをリフォー
マの熱源として有効に利用できるという利点がある。
【0009】実施例2 本実施例の排気還元剤の船内製造装置は、図2に示すよ
うに、リフォーマ12内に、内燃機関20からの排気ガ
スの管群22を設けるとともに、油焚きボイラ、燃焼ガ
ス発生機などの補助燃焼機44からのスチーム又は燃焼
ガスの管群46を設けたものである。本実施例では、内
燃機関20が軽負荷状態などの場合に、手軽に熱源を得
ることができるという利点がある。他の構成、作用は実
施例1の場合と同様である。
【0010】実施例3 本実施例の排気還元剤の船内製造装置は、内燃機関から
の排気ガスを排気分配器で分配してリフォーマの熱源と
する代わりに、図3に示すように、廃ガスボイラ26に
、追焚き油焚きボイラなどの補助ボイラ48を設け、廃
ガスボイラ26及び補助ボイラ48からのスチームを、
リフォーマ12内の管群22に供給するようにしたもの
である。本実施例では、内燃機関20の負荷に影響され
ることなく、リフォーマ12の熱源を得ることができる
という利点がある。他の構成、作用は実施例1の場合と
同様である。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1)  内燃機関の燃料油と還元剤の原料とは、同一
の燃料油タンクに貯蔵できるので、原料は容易に入手で
きる上、船舶内でも容易に取り扱うことができる。 (2)  アンモニアを還元剤として使用する場合と異
なり、硫酸アンモニウムの生成がなく、脱硝装置の機能
低下が著しく軽減する。 (3)  船舶内においては、通常、燃料油タンクはA
重油タンクとC重油タンクとがあり、還元剤原料として
A重油を使用すれば、還元能力の強い軽質分を容易に取
り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気還元剤の船内製造装置の一実施例
を示す系統説明図である。
【図2】本発明の装置の他の実施例を示す系統説明図で
ある。
【図3】本発明の装置のさらに他の実施例を示す系統説
明図である。
【符号の説明】
10  排気分配器 12  リフォーマ 14  触媒ホッパ 16  触媒回収機 18  触媒フィルタ 20  内燃機関 22  管群 24  脱硝装置 26  廃ガスボイラ 28  燃料油タンク 30  還元剤原料供給管 32  コンデンサ 34  触媒回収機 36  触媒フィルタ 38  還元剤抜出・供給管 40  燃料油供給管 42  残渣油抜出・循環導管 44  補助燃焼機 46  管群 48  補助ボイラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  つぎの(a)〜(d)の4工程、すな
    わち、(a)  船舶内の内燃機関に供給する燃料油の
    一部及び触媒をリフォーマに供給する工程、(b)  
    リフォーマに、船舶内で発生した熱源を供給する工程、
    (c)  上記(a)、(b)の工程により、燃料油を
    軽質化して、船舶内の内燃機関からの排気ガスの脱硝還
    元剤用炭化水素を得る工程、(d)  リフォーマの残
    渣油から触媒を分離した後、残渣油を燃料油に混入させ
    る工程、を包含することを特徴とする排気還元剤の船内
    製造方法。
  2. 【請求項2】  船舶内で発生した熱源を導入する管群
    (22)、(46)を内部に備えるリフォーマ(12)
    と、リフォーマ(12)と船舶内の内燃機関(20)用
    の燃料油タンク(28)とを接続する還元剤原料供給管
    (30)と、リフォーマ(12)に接続された触媒ホッ
    パ(14)と、リフォーマ(12)で軽質化された炭化
    水素を脱硝装置(24)へ供給するための還元剤抜出・
    供給管(38)と、リフォーマ(12)の底部と燃料油
    タンク(28)とを接続する残渣油抜出・循環導管(4
    2)と、残渣油抜出・循環導管(42)に設けられた触
    媒分離手段と、を包含することを特徴とする排気還元剤
    の船内製造装置。
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