JPH0429896B2 - - Google Patents

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JPH0429896B2
JPH0429896B2 JP58060378A JP6037883A JPH0429896B2 JP H0429896 B2 JPH0429896 B2 JP H0429896B2 JP 58060378 A JP58060378 A JP 58060378A JP 6037883 A JP6037883 A JP 6037883A JP H0429896 B2 JPH0429896 B2 JP H0429896B2
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rotation speed
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば燃費向上を指向する自動車に
おける駆動系を総合的に制御するためのもので、
アクセルペダルの踏込量等アクセルの操作量に応
じてスロツトル弁の開度および変速機の変速比を
相互に調整してエンジン出力を制御するようにし
た駆動制御装置に関し、特にエンジンのグリーン
時(ならし運転時)におけるエンジン安定運転対
策に関する。
(従来の技術) 一般に、レシプロエンジン等のエンジンを備え
た自動車においてそのエンジンの熱効率つまり燃
費効率を向上させるには、ポンピングロスや摺動
抵抗等の機械損失の低減および燃焼効率の改善を
図ることが好ましい。一例として、機械損失につ
いて見るに、エンジンに供給される混合気の空燃
比を一定にセツトした場合には、第6図の等燃料
消費率曲線に示すように、エンジンの低回転側で
かつ高負荷側で使用することが燃費向上の点で好
ましい。すなわち、エンジンの低回転側では摺動
抵抗を低減できること、およびエンジンの高負荷
側ではスロツトル弁の開度が全開ないし全開近傍
になつて吸気負圧の発生を抑えてポンピングロス
を低減できることに依る。
また、このような考えをもとに、従来、特開昭
53−134162号公報に示されるように、加速ポンプ
付きのエンジンを備えた自動車において、アクセ
ルペダルの踏込量に応じてスロツトル弁の開度お
よび変速機の変速比を相互に調整してエンジン出
力を制御するようにした駆動制御装置を設けるこ
とにより、最適な燃料消費率で走行するようにし
たものが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような燃費向上指向の自動車に
おいては、燃費向上の点から、アクセルペダルの
踏込量が所定値以下のときにはエンジン回転数は
エンジンの安定運転が確保できる可及的低回転側
に設定されている。しかし、その場合、エンジン
の総運転時間が少ないグリーン時(ならし運転
時)には、シリンダとピストンとの間あるいは吸
排気の各バルブとバルブシートとの間等でのなじ
みが浅いため、吸気の圧縮洩れが生じやすく、そ
の結果、圧縮比が上がらずにエンジンを安定して
運転できないことになる。
本発明の目的は、上記の如き燃費向上指向の自
動車におけるエンジンのグリーン時には、エンジ
ン回転数を高回転側に変化させることにより、吸
気の圧縮洩れを可及的に抑えてエンジンのグリー
ン時におけるエンジン安定運転性を向上させるこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段
は、第1図に示すように、エンジンと車輪との間
に介設された無段変速機と、該無段変速機の変速
比を調整する変速比調整装置と、エンジンの吸気
通路に介設されたスロツトル弁と、該スロツトル
弁の開度を調整するスロツトル弁開度調整装置
と、アクセルの操作量を検出するアクセル操作量
検出手段と、エンジンの総運転時間を検出する運
転時間検出手段と、駆動系回転数を検出する駆動
系回転数検出手段と、駆動系回転数との関係でエ
ンジン出力が決定されるパラメータからエンジン
出力を検出するエンジン出力検出手段とを備え
る。さらに、上記アクセル操作量検出手段からの
信号を受け、アクセル操作量が所定値以下のとき
エンジン回転数を設定値に保持する関係に基づい
て目標駆動系回転数を設定する目標駆動系回転数
設定手段と、該目標駆動系回転数設定手段で設定
される目標駆動系回転数と上記駆動系回転数検出
手段で検出される実際の駆動系回転数とを比較
し、実際の駆動系回転数が目標駆動系回転数とな
るように上記変速比調整装置を制御する変速比制
御手段と、上記アクセル操作量検出手段からの信
号を受け、アクセル操作量とエンジン出力との所
定の関係に基づいて目標エンジン出力を設定する
目標エンジン出力設定手段と、該目標エンジン出
力設定手段で設定される目標エンジン出力と上記
エンジン出力検出手段で検出される実際のエンジ
ン出力とを比較し、実際のエンジン出力が目標エ
ンジン出力となるように上記スロツトル弁開度調
整装置を制御するスロツトル弁開度制御手段と、
上記運転時間検出手段の出力を受け、エンジンの
総運転時間が少ない程上記エンジン回転数の設定
値を高回転側に変更するように上記変速比制御手
段を制御するエンジン回転数補正手段とからなる
制御手段を設けたものとする。
(作用) このことにより、アクセル操作量が所定値以下
のときにはエンジン回転数を設定値(エンジンの
安定運転が確保できる最低エンジン回転数)に保
持するが、エンジンの総運転時間が少ない程上記
エンジン回転数の設定値を高回転側に変更するの
で、エンジンのグリーン時、エンジン回転数がエ
ンジンのならし運転後のラツプ時よりも高回転側
になり、吸気の圧縮洩れを抑えてエンジンを安定
運転させることができる。
(発明の効果) したがつて、本発明によれば、アクセル操作量
が所定値以下のときにはエンジン回転数を設定値
に保持するようにした燃費向上指向の自動車にお
いて、エンジンのグリーン時、エンジン回転数が
高回転側に変化して吸気の圧縮洩れを可及的に抑
えることができるので、上記の如き燃費向上指向
の自動車におけるエンジンのグリーン時の安定運
転性を向上させることができるものである。
(実施例) 以下、本発明の技術的手段の具体例としての実
施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例の全体概略構成を示
す。第1図aにおいて、1はエンジン、2,2は
エンジン1の駆動力(エンジン出力Pd)によつ
てデイフアレンシヤルギヤ3を介して駆動される
左右の車輪である。上記エンジン1とデイフアレ
ンシヤルギヤ3との間には変速比Kgが連続的に
変化する無段変速機4が介設されており、該無段
変速機4には無段変速機4の変速比Kgを調整す
る変速比調整装置5が設けられている。6はエン
ジン1と無段変速機5との間に介設されたクラツ
チである。
また、7はエンジン1に吸気を供給する吸気通
路であつて、該吸気通路7の途中には吸気量を制
御するスロツトル弁8が介設されており、該スロ
ツトル弁8にはスロツトル弁8の開度θを調整す
るスロツトル弁開度調整装置9が設けられてい
る。このスロツトル弁開度θはエンジン負荷つま
りエンジントルクTeにほぼ等価のものである。
上記吸気通路7の下流端は気筒数(図では4気
筒)に応じて分岐され、該各分岐部7a,7a…
には燃料を噴射する燃料噴射弁10,10…が配
設されている。さらに、上記スロツトル弁8上流
の吸気通路7には吸気通路7をバイパスするバイ
パス通路11が設けられ、該バイパス通路11の
途中には、エンジン1にベルト伝動機構12を介
して駆動連結された過給機13が介設されてお
り、該過給機13により吸気を過給するようにし
ている。該過給機13への伝動系路の途中には過
給機13をON−OFF制御する電磁クラツチ14
が介設されている。尚、15は過給機13の作動
時に過給気が逆流しないように吸気通路7の上記
バイパス通路11に対応する部分に介設された逆
止弁である。
一方、16はアクセルの操作量としてのアクセ
ルペダル17の踏込量αを検出するアクセル操作
量検出手段を構成するアクセルポジシヨンセン
サ、18はブレーキの操作量としてのブレーキペ
ダル19の踏込量βを検出するブレーキポジシヨ
ンセンサ、20はエンジン1の総運転時間を積算
走行距離により検出する運転時間検出手段を構成
する走行距離積算計である。また、21は無段変
速機4の入力軸22の回転数によりエンジン回転
数Neを検出する駆動系回転数検出手段としての
エンジン回転数センサ、23はスロツトル弁8の
開度θを検出するエンジン出力検出手段としての
スロツトルポジシヨンセンサ、24は吸気通路7
の吸入空気量を検出するエアフローメータであ
る。これら各センサ16,18,21,23、走
行距離積算計20およびエアフローメータ24の
出力はアナログコンピユータまたはマイクロコン
ピユータよりなる制御手段25に入力されてい
る。該制御手段25には、上記変速比調整装置
5、スロツト弁開度調整装置9、燃料噴射弁10
および電磁クラツチ14が接続され、これら各々
を制御するようにしている。
上記無段変速機4およびその変速比調整装置5
の具体的な構造を第2図に示す。第2図に示すよ
うに、無段変速機4は、公知のVベルト式無段変
速機(例えば特開昭56−46153号公報参照)より
なり、エンジン1からの入力軸22に設けられた
プライマリープーリ30と、出力軸26に設けら
れたセカンダリープーリ31と、両プーリ30,
31間に巻掛けられたVベルト32とからなる。
上記プライマリープーリ31は、固定プーリ33
と、該固定プーリ33に対向して進退自在な可動
プーリ34と、該可動プーリ34の背部に形成さ
れた油圧室35とを備えるとともに、入力軸22
と固定プーリ33との間に噛合介装された遊星歯
車36と、シフトレバー(図示せず)のマニユア
ル操作に応じて作動するマニユアルバルブ46の
圧油供給制御により前進変速段Lのときには上記
遊星歯車36を入力軸22側に固定せしめて固定
プーリ33(プライマリープーリ30)を入力軸
22と同方向に回転させ、後退変速段Rのときに
は遊星歯車36をケーシング30a側に固定せし
めて固定プーリ33を入力軸22とは逆方向に回
転させる油圧クラツチ37とを備えている。ま
た、上記セカンダリープーリ31は、同じく、固
定プーリ38と、該固定プーリ38に対向して進
退自在な可動プーリ39と、該可動プーリ39の
背部に形成された油圧室40とを備えている。上
記プライマリープーリ30およびセカンダリープ
ーリ31の各油圧室35,40はオイルポンプ4
1にレギユレータバルブ42を介して連通されて
いるとともに、上記プライマリープーリ30の可
動プーリ34に連動してセカンダリープーリ31
の油圧室40への圧油の供給、排出を制御するセ
カンダリーバルブ43が設けられており、各油圧
室35,40への圧油の供給、排出を制御するこ
とにより、各プーリ30,31における固定プー
リ33,38と可動プーリ34,39との間〓が
変化し、それに伴つてVベルト32が該間〓内を
上下に移動して変速比が無段的に変化するように
構成されている。
そして、上記プライマリープーリ30の油圧室
35とレギユレータバルブ42との間には該油圧
室35への圧油の供給を制御する第1電磁バルブ
44が介設されている。該第1電磁バルブ44
は、後述の変速比ダウン信号を受けて開作動する
ことにより、プライマリープーリ30の油圧室3
5に圧油を供給し、その可動プーリ34を固定プ
ーリ33側に前進せしめて両者の間〓を狭め、そ
れに伴つてセカンダリーバルブ43の制御により
セカンダリープーリ31の圧油室40がリリーフ
されてその固定プーリ38と可動プーリ39との
間〓が拡がり、よつて変速比Kgを小さくするよ
うに制御するものである。また、上記プライマリ
ープーリ30の油圧室35と第1電磁バルブ44
との間には該油圧室35の圧油の排出を制御する
第2電磁バルブ45が介設されている。該第2電
磁バルブ45は、後述の変速比アツプ信号を受け
て開作動することにより、プライマリープーリ3
0の油圧室35をリリーフし、その可動プーリ3
4を固定プーリ33に対して後退せしめて両者の
間〓を拡げ、それに伴つてセカンダリーバルブ4
3の制御によりセカンダリープーリ31の圧油室
40に圧油が供給されてその固定プーリ38と可
動プーリ39との間〓が狭まり、よつて変速比
Kgを大きくするように制御するものである。こ
の第1および第2電磁バルブ44,45により、
無段変速機4の変速比を調整するようにした変速
比調整装置5を構成している。尚、47はプライ
マリープーリ30とセカンダリープーリ31との
Vベルト32を介する伝動関係を無効にするため
のクラツチバルブである。
上記制御手段25は、第1図bに示すように、
上記アクセルポジシヨンセンサ16からの信号を
受け、アクセル操作量が所定値以下のときエンジ
ン回転数を設定値に保持する関係に基づいて目標
エンジン回転数Ne(目標駆動系回転数)を設定す
る目標駆動系回転数設定手段25aと、該目標駆
動系回転数設定手段25aで設定される目標エン
ジン回転数Neと上記エンジン回転数センサ21
で検出される実際のエンジン回転数Ne′とを比較
し、実際のエンジン回転数Ne′が目標エンジン回
転数Neとなるように上記変速比調整装置5を制
御する変速比制御手段25bと、上記アクセルポ
ジシヨンセンサ16からの信号を受け、アクセル
操作量とエンジン出力との所定の関係に基づいて
目標スロツトル弁開度θ(目標エンジン出力)を
設定する目標エンジン出力設定手段25cと、該
目標エンジン出力設定手段25cで設定される目
標スロツトル弁開度θと上記スロツトルポジシヨ
ンセンサ23で検出される実際のスロツトル弁開
度θ′とを比較し、実際のスロツトル弁開度θ′が目
標スロツトル弁開度θとなるように上記スロツト
ル弁開度調整装置9を制御するスロツトル弁開度
制御手段25dと、上記走行距離積算計20の出
力を受け、エンジンの総運転時間が少ない程上記
エンジン回転数の設定値を高回転側に変更するよ
うに上記変速比制御手段25bを制御するエンジ
ン回転数補正手段25eとからなる。
次に、上記制御手段25の作動を第3図に示す
ロジツク図に従つて説明する。第3図はアクセル
踏込量α(アクセル操作量)を要求エンジン出力
Pdとみなした場合を示す。
第3図に示すように、制御手段25には、予め
アクセル踏込量αに対する目標エンジン回転数
Neをマツプした第1マツプM1と、該第1マツプ
M1を補正する第1補正マツプM1′と、予めアク
セル踏込量αに対する目標スロツトル弁開度θを
マツプした第2マツプM2と、該第2マツプM2
補正する第2補正マツプM2′とを備えている。
そして、エンジンのラツプ時としての定常運転
時は、アクセルポジシヨンセンサ16からのアク
セル踏込量α信号が入力されると、第1マツプ
M1でこのアクセル踏込量αに対応した目標エン
ジン回転数Neが求められ、この目標エンジン回
転数Ne信号を比較器C1で、エンジン回転数セン
サ21からの実測エンジン回転数Ne′信号と比較
し、その偏差ΔNe(=Ne−Ne′)がΔNe>0のと
きには、ブレーキポジシヨンセンサ18からのブ
レーキ踏込量β信号が所定値以下であること(つ
まりブレーキ踏込みなし)を前提として変速比ア
ツプ信号を変速比調整装置5の第2電磁バルブ4
5に出力して、無段変速機4の変速比Kg(つまり
エンジン回転数)を増大させる一方、ΔNe<0
のときには同じくブレーキ踏込みなしを前提とし
て変速比ダウン信号を変速比調整装置5の第1電
磁バルブ44に出力して、無段変速機4の変速比
Kg(つまりエンジン回転数)を減少させるように
フイードバツク制御する。また、アクセル踏込量
α信号の入力により、第2マツプM2においては
このアクセル踏込量αに対応した目標スロツトル
弁開度θが求められ、この目標スロツトル弁開度
θ信号を比較器C2で、スロツトルポジシヨンセ
ンサ23からの実測スロツトル弁開度θ′信号と比
較し、その偏差Δθ(=θ−θ′)がΔθ>0のときに
は上記と同様のブレーキ踏込みなしを前提として
スロツトル弁開度アツプ信号をスロツトル弁開度
調整装置9に出力して、スロツトル弁8の開度θ
(つまりエンジントルク)を増大させる一方、Δθ
<0のときにはスロツトル弁開度ダウン信号をス
ロツトル弁開度調整装置9に出力して、スロツト
ル弁8の開度θ(つまりエンジントルク)を減少
させるようにフイードバツク制御する。
これに対し、エンジン総運転時間が少ないグリ
ーン時(ならし運転時)には、走行距離積算計2
0からの出力を受けてそれを検出回路27で検出
してグリーン時信号を発し、このグリーン時信号
によりアナログスイツチS1,S2が開かれる。この
アナログスイツチS1,S2の開動作により、アクセ
ル踏込量α信号に対応して第1マツプM1で求め
られた目標エンジン回転数Neが加え合わせ点P1
で第1補正マツプM1′で求められた補正値で加算
補正され、以後は上記エンジンのラツプ時と同様
に実測エンジン回転数との比較により変速比マツ
プ信号又は変速比ダウン信号を変速比調整装置5
に出力してフイードバツク制御する。また、同じ
くアクセル踏込量αに対応して第2マツプM2
求められた目標スロツトル弁開度θが差し引き点
P2で第2補正マツプM2′で求められた補正値で減
算補正され、以後は上記エンジンのラツプ時と同
様に実測スロツトル弁開度との比較によりスロツ
トル弁開度アツプ信号又はダウン信号をスロツト
ル弁開度調整装置9に出力してフイードバツク制
御する。
また、上記アクセル踏込量αが大きく第2所定
値(後述の第1所定値よりも大きい値)以上にな
るエンジン高回転高負荷運転時には、その「1」
信号により、上記と同様のブレーキ踏込みなしを
前提として過給オン信号を電磁クラツチ14に出
力して、過給機13を作動させるとともに、空燃
比リツチ信号を燃料噴射弁10,10…に出力し
て、該燃料噴射弁10,10…からの燃料噴射量
を増量させることにより、エンジン1のトルク
Teを増大させるようにしている。尚、アクセル
踏込量αが上記第2所定値以下のときには、「0」
信号をインバータ28で反転した「1」信号によ
り、過給オフ信号が電磁クラツチ14に出力され
て過給機13の作動が停止されるとともに、空燃
比セツト値信号が燃料噴射弁10,10…に出力
されて該燃料噴射弁10,10…からの燃料噴射
量がセツト値に保持される。
さらに、ブレーキポジシヨンセンサ18からの
ブレーキ踏込量β信号が所定値以上のとき(ブレ
ーキ踏込操作時)には、その「1」信号により、
スロツトル弁開度ダウン信号、過給オフ信号およ
び空燃比セツト値信号を出力して、上記アクセル
踏込量α信号の有無に拘らずそれぞれスロツトル
弁8の開度の減少、過給機13の作動の停止およ
び空燃比のセツト値の保持を行うとともに、予め
ブレーキ踏込量βに対応するエンジンブレーキを
得るための目標エンジン回転数Neをマツプした
第3マツプM3によつて求められた目標エンジン
回転数Neを、比較器C3でエンジン回転数センサ
21からの実測エンジン回転数Ne′と比較し、そ
の偏差ΔNe(=Ne−Ne′)がΔNe>0のときには
変速比アツプ信号を、またΔNe<0のときには
変速比ダウン信号をそれぞれ出力してフイードバ
ツク制御しており、ブレーキ踏込時の良好な減速
性能およびエンジンブレーキ性能を確保するよう
にしている。
さらにまた、エンジン回転数センサ21からの
エンジン回転数Ne′信号が所定値以下のときに
は、スロツトル弁開度アツプ信号を出力して、ス
ロツトル弁8の開度θを強制的に増大させ、エン
ジンの極低回転時の運転性を確保するようにして
いる。尚、エンジン回転数Ne′信号が所定値以上
のときはスロツトル弁開度ダウン信号の出力を許
容するようになされている。
ここで、上記第1および第2マツプM1,M2
びに第1および第2補正マツプM1′,M2′につい
て第5図により説明するに、上記エンジン1のエ
ンジン性能曲線(エンジン回転数Ne−エンジン
トルクTe曲線)は第5図aの実線に示すように
設定されている。すなわち、エンジン1の熱効率
つまり燃費効率を最良とするため低回転側(摺動
抵抗が低下する側)でかつ高負荷側(ポンピング
ロスが低下する側)の使用域となるように、エン
ジン出力Pdが第1設定値(図でPd1)以下のとき
(つまりアクセル踏込量αがほとんどない第1所
定値以下のとき)には、エンジン回転数Neをエ
ンジンの安定運転性が確保できる最低エンジン回
転数Nelに保持してエンジントルクTeが変化し、
エンジン出力Pdが上記第1設定値(Pd1)と該第
1設定値よりも大きい第2設定値(図でPdm)
との間にあるとき(つまりアクセル踏込量αが第
1所定値と第2所定値との間にあるとき)には、
WOT(Wide Open Throttle)曲線ないしその近
傍に沿つてエンジントルクTeを最大エンジント
クルTemに保持する、つまりスロツトル弁開度
θを全開ないし全開近傍の設定値θmに保持して
エンジン回転数Neが変化し、エンジン出力Pdが
第2設定値(Pdm)以上のとき(アクセル踏込
量αが第2所定値以上のとき)には、最高エンジ
ン回転数Nemでトルク増大装置(上述の過給機
13や空燃比リツチ手段)によりエンジントルク
Teがさらに増大するような特性としている。こ
のエンジン性能曲線(Ne−Te曲線)をもとに、
エンジン出力Pd(つまりアクセル踏込量α)を横
軸にとつてエンジン出力Pd(アクセル踏込量α)
−エンジン回転数Ne曲線、およびエンジン出力
Pd(アクセル踏込量α)−スロツトル弁開度θ(エ
ンジントルクTeとほぼ等価)曲線にそれぞれ変
換すると、それぞれ第5図bおよび第5図dの実
線で示す特性曲線となる。この第5図bの実線の
特性曲線が第1マツプM1に相当し、第5図dの
実線の特性曲線が第2マツプM2に相当する。つ
まり、上記第1および第2マツプM1,M2によ
り、エンジンのラツプ時はアクセル踏込量αに応
じて、エンジン回転数Neを制御する変速比Kgお
よびスロツトル弁開度θを相互に調整して、アク
セル踏込量αに対応したエンジン出力Pdになる
ように、かつ上記最良の熱費効率を得る第5図a
実線のNe−Te曲線に則つたエンジン性能特性に
なり、アクセル踏込量αが第1所定値以下のとき
にはエンジン回転数Neを設定値Nel(最低エンジ
ン回転数)に保持するようにしている。
これに対し、エンジンのグリーン時にはエンジ
ン性能特性は第5図aの破線で示すようなNe−
Te曲線になるように設定されている。すなわち、
エンジン出力Pbが第1設定値Pd1以下のとき(ア
クセル踏込量αが第1所定値以下のとき)の最低
エンジン回転数を上記Nelよりも高回転側のNec
に等パワー曲線Pd1,Pd2…に沿つてスライドさ
せた特性曲線としている。この第5図a破線の
Ne−Te曲線をPd(α)−Ne曲線およびPd(α)−
θ(Te)曲線に変換すると、それぞれ第5図bお
よび第5図dの破線で示す特性曲線となるため、
第5図bにおける実線曲線と破線曲線との面積差
分に相当する第5図cに示すPd−(α)−Ne曲線
が第1補正マツプM1′に相当し、また第5図dに
おける実線曲線と破線曲線との面積差分に相当す
る第5図eに示すPd(α)−θ曲線が第2補正マ
ツプM2′に相当することになる。このことによ
り、エンジンのグリーン時、第1マツプM1を第
1補正マツプM1′で加算補正し、第2マツプM2
を第2補正マツプM2′で減算補正すれば、アクセ
ル踏込量αに対応したエンジン出力Pdを一定に
保持したまま、変速比Kgおよびスロツトル弁開
度θが変化して、上記最低エンジン回転数の設定
値Nelが高回転側のNecに変更されることにな
る。
尚、この場合、エンジンのグリーン時における
第1および第2補正マツプM1′,M2′の値による
加減算補正は、エンジンの総運転時間が少ない程
上記エンジン回転数の設定値が高回転側になるよ
うにエンジンの総運転時間に応じて徐々に補正量
が小さくなるようにしている。
したがつて、このように、アクセル踏込量αが
所定値以下のときには、エンジン回転数Neを設
定値Nelに保持した状態で変速比Kgを調整して
エンジン出力Pdを制御し、そのエンジンのグリ
ーン時は上記エンジン回転数の設定値Nelを高回
転側のNecに変化させることができるので、燃費
向上を図りながら、エンジンのグリーン時、最低
エンジン回転数が高められてシリンダとピストン
との間などからの吸気の圧縮洩れが可及的に抑え
られ、エンジンの安定運転性を良好なものとする
ことができる。
尚、上記実施例ではアクセル踏込量αを、要求
するエンジン出力Pdとみなした場合について述
べたが、要求する車速Vcとみなしてもよい。こ
の場合には、第1図で破線で示すように、無段変
速機4の出力軸26の回転数により車速Vcを検
出する車速センサ29を設けて、この出力を制御
手段25に入力するとともに、制御手段25にお
いて、第4図に示すように、アクセルポジシヨン
センサ16からのアクセル踏込量α信号と上記車
速センサ29からの車速信号Vc信号とを比較器
C4で比較してその偏差を求め、この偏差を、積
分動作と比例動作とを並列に行う所謂P−動作
により制御してエンジン出力Pdを算出するよう
にすればよい。また、この場合、エンジン出力
Pd算出には積分要素を含むため、常にアクセル
踏込量αと車速Vcとの差が零になるようにフイ
ードバツクがかかり、定常運転時では両者の差が
零になり、エンジン出力Pdは走行負荷と一致す
る。
また、上記実施例では、エンジンのラツプ時
(定常運転時)時、アクセル踏込量αに応じて要
求エンジン出力を最小燃費で得るように変速比
Kgおよびスロツトル弁開度θを変化させるよう
にしたが、特にこれに限定されるものではなく、
要はアクセル踏込量に対応したエンジン出力にな
るように変速比Kgおよびスロツトル弁開度θを
変化させ、アクセル踏込量が所定値以下のときに
はエンジン回転数を設定値に保持するようにした
ものであればよい。
さらに、上記実施例では、空燃比を一定値にセ
ツトしたものについて述べたが、エンジン負荷に
応じて空燃比を変化させるようにしたものにも採
用可能である。
さらにまた、上記実施例では、エンジンの総運
転時間を検出する運転時間検出手段として走行距
離積算計20を用いたが、その他エンジンのイグ
ニツシヨン総時間を検出するなど各種手段が採用
可能である。また、上記実施例では、制御手段2
5をアナログコンピユータにより構成したものに
ついて述べたが、デジタルコンピユータにより構
成したものにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を例示し、第1図は全体
概略構成図、第2図は無段変速機およびその変速
比調整装置の概略断面図、第3図は制御手段の作
動を説明するロジツク図、第4図は制御手段の変
形例としてその変形部分のみを示す部分作動説明
図、第5図a〜eは第1および第2マツプ並びに
第1および第2補正マツプの作製方法を説明する
説明図、第6図は等燃料消費率曲線図である。 1……エンジン、2……車輪、4……無段変速
機、5……変速比調整装置、7……吸気通路、8
……スロツトル弁、9……スロツトル弁開度調整
装置、16……アクセルポジシヨンセンサ(アク
セル操作量検出手段)、20……走行距離積算計
(運転時間検出手段)、21……エンジン回転数セ
ンサ(駆動系回転数検出手段)、23……スロツ
トルポジシヨンセンサ(エンジン出力検出手段)、
25……制御手段、25a……目標駆動系回転数
設定手段、25b……変速比制御手段、25c…
…目標エンジン出力設定手段、25d……スロツ
トル弁開度制御手段、25e……エンジン回転数
補正手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンと車輪との間に介設された無段変速
    機と、 該無段変速機の変速比を調整する変速比調整装
    置と、 エンジンの吸気通路に介設されたスロツトル弁
    と、 該スロツトル弁の開度を調整するスロツトル弁
    開度調整装置と、 アクセルの操作量を検出するアクセル操作量検
    出手段と、 エンジンの総運転時間を検出する運転時間検出
    手段と、 駆動系回転数を検出する駆動系回転数検出手段
    と、 駆動系回転数との関係でエンジン出力が決定さ
    れるパラメータからエンジン出力を検出するエン
    ジン出力検出手段とを備えるとともに、 上記アクセル操作量検出手段からの信号を受
    け、アクセル操作量が所定値以下のときエンジン
    回転数を設定値に保持する関係に基づいて目標駆
    動系回転数を設定する目標駆動系回転数設定手段
    と、 該目標駆動系回転数設定手段で設定される目標
    駆動系回転数と上記駆動系回転数検出手段で検出
    される実際の駆動系回転数とを比較し、実際の駆
    動系回転数が目標駆動系回転数となるように上記
    変速比調整装置を制御する変速比制御手段と、 上記アクセル操作量検出手段からの信号を受
    け、アクセル操作量とエンジン出力との所定の関
    係に基づいて目標エンジン出力を設定する目標エ
    ンジン出力設定手段と、 該目標エンジン出力設定手段で設定される目標
    エンジン出力と上記エンジン出力検出手段で検出
    される実際のエンジン出力とを比較し、実際のエ
    ンジン出力が目標エンジン出力となるように上記
    スロツトル弁開度調整装置を制御するスロツトル
    弁開度制御手段と、 上記運転時間検出手段の出力を受け、エンジン
    の総運転時間が少ない程上記エンジン回転数補正
    手段の設定値を高回転側に変更するように上記変
    速比制御手段を制御するエンジン回転数補正手段
    とからなる制御手段を設けたことを特徴とする自
    動車の駆動制御装置。
JP58060378A 1983-04-05 1983-04-05 自動車の駆動制御装置 Granted JPS59187149A (ja)

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