JPH04298208A - エアフィルター用ガラス繊維シートの製造方法 - Google Patents

エアフィルター用ガラス繊維シートの製造方法

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JPH04298208A
JPH04298208A JP8609891A JP8609891A JPH04298208A JP H04298208 A JPH04298208 A JP H04298208A JP 8609891 A JP8609891 A JP 8609891A JP 8609891 A JP8609891 A JP 8609891A JP H04298208 A JPH04298208 A JP H04298208A
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JP
Japan
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glass fiber
fiber sheet
latex
anionic
fibers
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JP8609891A
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English (en)
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Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Takashi Yamazaki
山崎 岳志
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造工業、医薬
品製造工業、食品工業、病院等の分野で使用されるクリ
ーンルーム用中性能エアフィルター、高性能エアフィル
ター等のフィルター用瀘紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チョップドストランドガラス繊維、及び
極細ガラス繊維を用いて湿式抄紙法でシートを製造する
場合、ガラス表面は親水性が弱い為に、そのままでは水
中で分散しにくく、中性で地合いの良好なガラス繊維シ
ートを製造することは困難とされていた。
【0003】そこで、従来はガラス繊維の離解、分散性
を良くするために第19回紙パルプシンポジウム要旨集
9〜19頁(1984年)等に見られるように硫酸酸性
水(pH3.2以下)を用いる湿式抄紙法によりガラス
繊維シートを製造していた。
【0004】しかし、硫酸酸性でのガラス繊維シートの
製造方法では、作業の安全性、及び各装置の腐蝕の問題
があると共に、酸によってガラス表面がリーチングされ
ガラス繊維が脆くなってしまう。また、シートにした際
に、ガラス表面のナトリウムと硫酸との中和反応によっ
て生成したNa2SO4やNaCl等の強電解質がガラ
ス繊維表面に付着しているため、電導性物質の存在を嫌
うエレクトロニクス関連のエアフィルター用瀘紙として
使用した場合、前記の硫酸、強電解質が飛散し重大な問
題になる。
【0005】また、ガラス繊維表面は滑らかであり、パ
ルプ繊維のように自己接着性が無いため、ガラス繊維シ
ートを得るためには、紙力剤、アクリルエマルジョン等
の水溶性バインダー、及び繊維状のバインダーをガラス
繊維と一緒に分散し抄紙する内添方法や、湿紙に紙力剤
、アクリルエマルジョン等を含浸、スプレーして付与さ
せる外添方法でバインダーを付与させる必要がある。
【0006】しかし、前者の内添方法では、バインダー
が、抄紙白水と共に抜け落ち、歩留まりが悪くバインダ
ー消費量が多く必要である。また、バインダーが、ガラ
ス繊維の分散安定性を低下させ、シートの地合を悪化さ
せる。
【0007】湿紙に紙力剤、アクリルエマルジョン等の
水溶性バインダーを含浸、スプレーして付与させる外添
方法では、バインダーの歩留まりは向上するが、エアド
ライヤー、シリンダードライヤーで乾燥させるため、乾
燥時バインダーがシートの表層にマイグレーションを起
こし、表層にバインダーが多くなり、シートの厚み方向
のバインダー分布が不均一になるため、バインダーの少
ない所の強度が弱くなり、層間強度の低下を招き、エア
フィルタ用にシートをユニット加工する際にひだ折加工
をするが、その時に層間強度の弱いところが剥離してし
まい、エア漏れやユニット枠との接着不良の原因となる
【0008】中性抄紙の分散方法については、例えば特
公昭36ー9601号公報、特公昭36ー9602号公
報、に示される如く、各種アニオン性界面活性剤、ベタ
イン型両性界面活性剤、天然高分子、又は合成高分子を
用いて中性付近で抄紙する方法が見出されている。
【0009】また、特開昭62−21899号公報では
、N−アルキルベタイン型両性界面活性剤を用いて中性
にて分散、抄紙すること等が検討されている。しかし、
この方法では、分散性は改良されるが中性で抄紙する工
程で、ガラス繊維分散液と抄紙白水、又は新水が混合し
た際に白水、又は新水中の夾雑物等により安定な分散状
態が保てず、均一に分散していたガラス繊維が再凝集を
起こし、また経時によりガラス繊維が再凝集を起こすた
め、安定して地合の良好なシートを得ることが困難であ
る。また、バインダーの種類、バインダーの付与方法に
ついては、何等言及していない。
【0010】特開昭61−271012号公報では、カ
チオン性水溶性高分子とカチオン性アクリルエマルジョ
ンの共存下で、ガラス繊維を抄紙することが検討されて
いる。しかし、この方法では、バインダーが、抄紙白水
と共に抜け落ち、歩留まりが悪くバインダー消費量が多
く必要である。また、バインダーが、ガラス繊維の分散
安定性を低下させ、シートの地合を悪化させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明は、中性に於いて湿式抄紙法で地合の良好で、かつ
バインダーを付与させ、乾燥する時にバインダーマイグ
レーションのない層間強度の良好なエアフィルター用ガ
ラス繊維シートを提供することである。
【0012】
【問題を解決するための手段】これらの問題点を解決す
べく鋭意検討した結果、ガラス繊維分散時に、ベタイン
型両性界面活性剤を使用し、アニオン性界面活性剤、ア
ニオン性のポリアクリルアミド系粘剤を順次添加して得
たスラリーを抄紙し、カチオン基を有する水溶性紙力剤
を単独、もしくはカチオン基を有するラテックスバイン
ダーと併用して付与させ、乾燥することで中性抄紙され
、地合が良好で、かつシートの層間強度の良好なエアフ
ィルター用ガラス繊維シートが得られることを見出した
【0013】即ち、本発明は、平均繊維径が6〜20μ
mのチョップドストランドガラス繊維と平均繊維径が0
.3〜4μmの極細ガラス繊維を主原料成分とし、ベタ
イン型両性界面活性剤を使用して分散した後、アニオン
性界面活性剤を添加して、更にアニオン性のポリアクリ
ルアミド系粘剤を添加して中性で湿式抄紙した後、湿紙
にカチオン基を有する水溶性紙力剤を付与させ、乾燥す
ることを特徴とするエアフィルター用ガラス繊維シート
の製造方法である。
【0014】ベタイン型両性界面活性剤量が繊維全体に
対して0.1〜5%、アニオン性界面活性剤量が繊維全
体に対して0.1〜5%であるエアフィルタ用ガラス繊
維シートの製造方法である。
【0015】バインダー塗液がカチオン性ラテックス、
及び/又は両性ラテックスを含有すエアフィルター用ガ
ラス繊維シートの製造方法である。
【0016】バインダー塗液が固形分で繊維全体に対し
て、4〜15%であるエアフィルター用ガラス繊維シー
トの製造方法である。
【0017】以下、本発明の詳細な説明を行う。本発明
に用いられるガラス繊維は、使用目的に合うように平均
繊維径が6〜20μmのチョップドストランドガラス繊
維と平均繊維径が0.3〜4μmの極細ガラス繊維を各
々単独、又は、これらを組み合わせて使用できる。
【0018】上記のガラス繊維以外に、以下に示す繊維
を併用して使用しても良い。併用できる繊維としては、
木材パルプ、麻パルプ、エスパルト、木綿繊維等の天然
繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維
、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド
繊維等の合成繊維、セラミック繊維、ロックウール、ア
ルミナ繊維、酸化ベリリウム繊維、炭化ホウ素繊維、炭
化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、チタン酸カリ繊維、グ
ラファイト、シリカ等の無機繊維、フィブリル化した有
機繊維等が挙げられる。
【0019】これらのガラス繊維の分散に用いるベタイ
ン型両性界面活性剤量は、ガラス繊維量に対して0.1
%〜5%、好ましくは0.3〜3%である。ベタイン型
両性界面活性剤量が0.1%未満では、分散性が悪く地
合の良好なシートを得られない。また、5%よりも多量
に添加しても分散効果に向上が見られないことから経済
的に好ましくない。
【0020】ガラス繊維分散剤として使用できるベタイ
ン型両性界面活性剤としては、ジメチルアルキルベタイ
ン、ジメチルアルキルラウリルベタイン、N−アルキル
ベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。これらを単
独、もしくは2種以上を併用して使用できる。
【0021】これらベタイン型両性界面活性剤はガラス
繊維表面に強く吸着するため、その後のアニオン性界面
活性剤との併用により繊維表面に強いカチオン吸着能を
付与することが可能となる。
【0022】ガラス繊維をベタイン型両性界面活性剤で
分散した後添加されるカチオン封鎖剤として使用できる
アニオン性界面活性剤としては、例えばポリカルボン酸
塩、脂肪酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、ナフ
タリンスルホン酸塩、ジアルキルコハク酸塩、高級アル
コール硫酸エステル塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸
塩等が挙げられる。これらを単独、もしくは2種以上を
併用して使用できる。これらのアニオン性界面活性剤を
用いることにより、ベタイン型両性界面活性剤を介して
ガラス繊維表面にアニオン基が強く吸着される。
【0023】このようにアニオン基がガラス繊維表面に
強く吸着されているために、シート形成後付与するカチ
オン基を有するカチオン基を有する水溶性紙力剤、カチ
オン基を有するカチオン性ラテックス、両性ラテックス
を強く吸着し、乾燥時にバインダーマイグレーションを
防止でき、層間強度の優れたガラス繊維シートの製造を
可能にする。
【0024】アニオン性界面活性剤量は、ベタイン型両
性界面活性剤量に対して10〜100%、好ましくは3
0〜100%である。アニオン性界面活性剤量が10%
未満では、十分にカチオン基を封鎖することができず、
粘剤を添加した後の分散安定性を保てない。
【0025】カチオン基を封鎖した後に分散安定性を向
上させるために添加するアニオン性のポリアクリルアミ
ド系粘剤は、分子量が700万以上のものである。又、
添加方法はガラス繊維分散液に添加するか、又は抄紙白
水中に添加しても良い。更には、ガラス繊維分散液と抄
紙白水の両方に添加すると、シートの地合は更に向上す
る。
【0026】カチオン基を有する水溶性紙力剤としては
、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルア
ミド、カチオン性アクリルアミド、両性アクリルアミド
、カチオン性ポリアミド、両性ポリアミド、ポリアミド
ポリアミン、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、
両性グアーガム、ポリアミドエピクロヒドリン、カチオ
ン化PVA等が挙げられる。好ましくは、カチオン性ポ
リアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドであり、こ
れらを単独、もしくは2種以上を併用して使用できる。
【0027】カチオン基を有するカチオン性ラテックス
、及び/又は両性ラテックスとしては、カチオン基を有
するアクリル系ラテックス、酢ビ系ラテックス、ウレタ
ン系ラテックス、エポキシ系ラテックス、SBR系ラテ
ックス等が挙げられる。好ましくは、アクリル系ラテッ
クス、SBR系ラテックスであり、これらを単独、もし
くは2種以上を併用して使用できる。
【0028】カチオン基を有する水溶性紙力剤、カチオ
ン基を有するカチオン性ラテックス、及び/又は両性ラ
テックスを含むバインダー塗液の付与量は、固形分で繊
維全体に対して4〜15%であり、好ましくは5〜10
%である。4%未満では、繊維への吸着作用はあるもの
のシート強度が不足なため、ユニット加工性やその後の
対圧性等に問題を起こす。また、15%を越えると強度
は非常に強いものの、圧力損失を高くしてしまい、フィ
ルターのライフを短くしてしまうばかりでなく、有機分
が多いため燃焼性が高くなってしまい、安全上問題とな
る。
【0029】カチオン基を有する水溶性紙力剤とカチオ
ン性ラテックス、及び/又は両性ラテックスの付与方法
は、バインダー液中に湿紙を通す方法、ロールを介して
バインダー液を付与する方法、湿紙の両面からスプレー
、又はシャワーによりバインダー液を付与する方法、そ
の他通常用いられる含浸法が適用できる。
【0030】また、シートに撥水性、難燃性を付与させ
るために、撥水剤、難燃剤を接着剤と共に添加しても良
い。
【0031】乾燥には、多筒式ドライヤー、スルードラ
イヤー、赤外線ドライヤー等の乾燥機が用いられる。
【0032】
【作用】本発明の分散方法により得られたガラス繊維シ
ートの繊維表面には両性界面活性剤のカチオン基が強く
吸着しており、さらにカチオン基を介してアニオン性界
面活性剤のアニオン基が強く保持されているため、カチ
オン性ラテックス、及び/又は両性ラテックスとカチオ
ン基を有する水溶性紙力剤を付与させることにより、ア
ニオン性ラテックスでは得られないラテックスのガラス
繊維表面への吸着作用により、乾燥工程において、乾燥
温度、乾燥風量等の乾燥条件によらず、ラテックスが水
分と共にシートの表層にマイグレーションする事なく、
シートの厚さ方向に均一に分布させることができること
から層間強度の優れたガラス繊維シートを得ることがで
きる。
【0033】また、カチオン基を有する水溶性紙力剤単
独、もしくはカチオン性ラテックス、及び/又は両性ラ
テックスと併用することにより、引張強度、剥離強度が
強くなり、繊維に対するバインダー量を減量することが
できる。
【0034】また本発明のガラス繊維分散方法の工程の
カチオンイオンの封鎖剤としてアニオン性の界面活性剤
を活用することにより、抄紙白水中の夾雑塩によるガラ
ス繊維の再凝集を防止でき、アニオン性のポリアクリル
アミド系粘剤の分散性と分散安定性を助け、地合の良い
ガラス繊維シートを得ることができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。 なお、実施例中の「部」及び「%」は、それぞれ「重量
部」および「重量%」を示す。
【0036】測定項目は、地合評価、坪量、厚み、圧力
損失、捕集効率、引張強度、剥離強度であり、結果を表
1、2及び表3に示す。
【0037】なお、地合評価は5枚の10cm四方のガ
ラス繊維シート中の結束数を測定し、その平均値を示し
た。結束数が少ないほど地合が良い。
【0038】また、10cm四方のガラス繊維シートの
地合を5人で目視判定し、1〜2が非常に悪い、3〜4
が悪い、5〜6がやや悪い、7〜8が良い、9〜10が
非常に良いの10段階評価し、その平均値を示した。
【0039】また、圧力損失(mmH2O) および捕
集効率はJIS  B−9908の形式1により風速5
.3cm/秒で測定した。また、捕集効率の測定はDO
Pエアロゾル(フタル酸ジオクチル、粒径0.3μm)
を用いて測定した。
【0040】剥離強度は、ガラス繊維シートを巾25m
m、長さ150mmに裁断し、ガラス繊維シートの一端
の両面にセロハンテープを貼り、約2cm剥離した後、
テンシロン測定機(オリエンテック社製、HTM−10
0)を用いて、フルスケール100gで測定し、6回の
測定値の平均値を示した。
【0041】剥離強度が20g/25mm未満では、エ
アフィルタ用にシートをユニット加工する際にひだ折加
工をするが、その時に層間強度の弱いところが剥離して
しまい、エア漏れやユニット枠との接着不良を起こす。
【0042】実施例1 8リットルの水にベタイン型両性界面活剤(大和化学社
製、デイスグランB)を全ガラス繊維に対して0.5%
になるように添加し、往復反転式攪拌機(島崎製作所、
アジターSV型)で分散後、極細ガラス繊維(マンビル
社製、CODE106、繊維径0.54〜0.68μm
:以下ガラス繊維(A))を15部とチョップドストラ
ンドガラス繊維(ユニチカ社製、繊維径6μm、繊維長
6mm:以下ガラス繊維(B))を85部添加し、5分
間攪拌した。
【0043】更に、アクリル酸ソーダ系アニオン性界面
活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)を
ベタイン型両性界面活剤と同量添加し攪拌した。その後
、アニオン性のポリアクリルアミド系粘剤(ダイヤフロ
ック社製、アクリパーズPNS)を全ガラス繊維に対し
て1%になるように添加し5分間攪拌した。
【0044】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66.7g/m2のシ
ートを角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法2
5cm×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガ
ラス繊維シートに対して固形分で5%になるように水溶
性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンPS6
77、荒川化学社製)をサイズプレスで塗布し、エアド
ライヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター用ガラス繊
維シートを得た。
【0045】実施例2 8リットルの水にベタイン型両性界面活剤(大和化学社
製、デイスグランB)を全ガラス繊維に対して0.5%
になるように添加し、往復反転式攪拌機(島崎製作所、
アジターSV型)で分散後、極細ガラス繊維(マンビル
社製、CODE106、繊維径0.54〜0.68μm
:以下ガラス繊維(A))を15部とチョップドストラ
ンドガラス繊維(ユニチカ社製、繊維径6μm、繊維長
6mm:以下ガラス繊維(B))を85部添加し、5分
間攪拌した。
【0046】更に、アクリル酸ソーダ系アニオン性界面
活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)を
ベタイン型両性界面活剤と同量添加し攪拌した。その後
、アニオン性のポリアクリルアミド系粘剤(ダイヤフロ
ック社製、アクリパーズPNS)を全ガラス繊維に対し
て1%になるように添加し5分間攪拌した。
【0047】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66.4g/m2のシ
ートを角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法2
5cm×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガ
ラス繊維シートに対して固形分で5.5%になるように
水溶性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンP
S677、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテッ
クス(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)を
50:50の割合で配合した塗液をサイズプレスで塗布
し、エアドライヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター
用ガラス繊維シートを得た。
【0048】実施例3 水溶性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンP
S677、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテッ
クス(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)を
10:90の割合で配合した以外は、実施例2の方法で
中性能エアフィルター用ガラス繊維シートを得た。
【0049】実施例4 水溶性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンP
S677、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテッ
クス(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)と
両性合成ゴムラテックス(三井サイアナミッド社製、ア
コスターC122)を80:10:10の割合で配合し
た以外は、実施例2の方法で中性能エアフィルター用ガ
ラス繊維シートを得た。
【0050】実施例5 8リットルの水にベタイン型両性界面活剤(大和化学社
製、デイスグランB)を全ガラス繊維に対して0.1%
になるように添加し、往復反転式攪拌機(島崎製作所、
アジターSV型)で分散後、極細ガラス繊維(マンビル
社製、CODE106、繊維径0.54〜0.68μm
:以下ガラス繊維(A))を15部とチョップドストラ
ンドガラス繊維(ユニチカ社製、繊維径6μm、繊維長
6mm:以下ガラス繊維(B))を85部添加し、5分
間攪拌した。
【0051】更に、アクリル酸ソーダ系アニオン性界面
活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)を
ベタイン型両性界面活剤と同量添加し攪拌した。その後
、アニオン性のポリアクリルアミド系粘剤(ダイヤフロ
ック社製、アクリパーズPNS)を全ガラス繊維に対し
て1%になるように添加し5分間攪拌した。
【0052】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66.4g/m2のシ
ートを角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法2
5cm×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガ
ラス繊維シートに対して固形分で5%になるように水溶
性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンPS6
77、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテックス
(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)を90
:10の割合で配合した塗液をサイズプレスで塗布し、
エアドライヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター用ガ
ラス繊維シートを得た。
【0053】実施例6 ベタイン型両性界面活剤とアクリル酸ソーダ系アニオン
性界面活性剤の量が全ガラス繊維に対して1.0%にな
るように添加した以外は、実施例5の方法で中性能エア
フィルター用ガラス繊維シートを得た。
【0054】実施例7 ベタイン型両性界面活剤とアクリル酸ソーダ系アニオン
性界面活性剤の量が全ガラス繊維に対して1.5%にな
るように添加した以外は、実施例5の方法で中性能エア
フィルター用ガラス繊維シートを得た。
【0055】実施例8 ベタイン型両性界面活剤とアクリル酸ソーダ系アニオン
性界面活性剤の量が全ガラス繊維に対して5.0%にな
るように添加した以外は、実施例5の方法で中性能エア
フィルター用ガラス繊維シートを得た。
【0056】実施例9 水溶性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンP
S677、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテッ
クス(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)の
塗工量がガラス繊維に対して6.0%になるように添加
した以外は、実施例6の方法で中性能エアフィルター用
ガラス繊維シートを得た。
【0057】実施例10 水溶性両性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンP
S677、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテッ
クス(大日本インキ社製、ボンコートSFC−54)の
塗工量がガラス繊維に対して6.0%になるように添加
した以外は、実施例7の方法で中性能エアフィルター用
ガラス繊維シートを得た。
【0058】比較例1 8リットルの水にガラス繊維(A)を15部とガラス繊
維(B)を85部添加し、往復反転式攪拌機(島崎製作
所、アジターSV型)で5分間攪拌した。
【0059】その後、ベタイン型両性界面活剤(大和化
学社製、デイスグランB)を全ガラス繊維に対して0.
5%になるように添加し5分間攪拌した。
【0060】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66g/m2のシート
を角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法25c
m×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガラス
繊維シートに対して固形分で6%になるようにアニオン
性アクリルラテックス(日本アクリル化学社製、プライ
マールHA−16)をサイズプレスで塗布し、エアドラ
イヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター用ガラス繊維
シートを得た。
【0061】比較例2 8リットルのpH2.7の硫酸酸性水にガラス繊維(A
)を15部とガラス繊維(B)を85部添加し、往復反
転式攪拌機(島崎製作所、アジターSV型)で5分間攪
拌した。
【0062】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66g/m2のシート
を角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法25c
m×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガラス
繊維シートに対して固形分で6%になるようにアニオン
性アクリルラテックス(日本アクリル化学社製、プライ
マールHA−16)をサイズプレスで塗布し、エアドラ
イヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター用ガラス繊維
シートを得た。
【0063】比較例3 アニオン性アクリルラテックス(日本アクリル化学社製
、プライマルHA−16)の代わりに、水溶性両性ポリ
アクリルアミド紙力剤(ポリストロンPS677、荒川
化学社製)とカチオン性アクリルラテックス(大日本イ
ンキ社製、ボンコートSFC−54)を50:50の割
合で配合した以外は、比較例2の方法で中性能エアフィ
ルター用ガラス繊維シートを得た。
【0064】比較例4 8リットルの水にノニオン性界面活剤(花王社製、エマ
ノーン3299R)を全ガラス繊維に対して1.0%に
なるように添加し、往復反転式攪拌機(島崎製作所、ア
ジターSV型)で分散後、ガラス繊維(A)を15部と
ガラス繊維(B)85部添加し、5分間攪拌した。
【0065】その後、アニオン性のポリアクリルアミド
系粘剤(ダイヤフロック社製、アクリパーズPNS)を
全ガラス繊維に対して1%になるように添加し5分間攪
拌した。
【0066】ついでガラス分散液に水を加えて0.1%
になるように希釈し、乾燥重量で66g/m2のシート
を角型手抄き装置(金網80メッシュ、金網寸法25c
m×25cm)で抄紙後、得られた湿紙の状態のガラス
繊維シートに対して固形分で6%になるように水溶性両
性ポリアクリルアミド紙力剤(ポリストロンPS677
、荒川化学社製)とカチオン性アクリルラテックス(大
日本インキ社製、ボンコートSFC−54)を50:5
0の割合で配合した塗液ををサイズプレスで塗布し、エ
アドライヤーで乾燥させ、中性能エアフィルター用ガラ
ス繊維シートを得た。
【0067】比較例5 塗液にカチオン性アクリルラテックス(大日本インキ社
製、ボンコートSFC−54)を使用した以外は、実施
例1の方法で中性能エアフィルター用ガラス繊維シート
を得た。
【0068】比較例6 塗液にアニオン性アクリルラテックス(日本アクリル化
学社製、プライマールHA−16)を使用した以外は、
実施例1の方法で中性能エアフィルター用ガラス繊維シ
ートを得た。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】表4から明らかなように、比較例1、2は
シートの地合が悪い。また層間強度が弱いため、エアフ
ィルター用瀘紙をユニット加工時のひだ折する際に層間
剥離を起こし、エア漏れやフレームとの接着不良を起こ
してしまう。
【0075】比較例3、4は、バインダーとして水溶性
両性ポリアクリルアミド紙力剤とカチオン性アクリルラ
テックスを使用しているため、層間強度は満足するもの
の、地合が悪く圧力損失が高いために、エアフィルター
のライフを短くしてしまう。
【0076】表5から明らかなように比較例5は、分散
安定性にすぐれ地合も良い、またカチオン性ラテックス
を使用しているため層間強度も満足するが、水溶性両性
ポリアクリルアミド紙力剤を添加したものより、バイン
ダー量が多く必要である。
【0077】表5から明らかなように比較例6は、分散
安定性にすぐれ地合も良い、しかしアニオン性ラテック
スを使用しているため、ラテックスのガラス繊維への吸
着性が無いため、乾燥時にラテックスが瀘紙の表層にマ
イグレーションを起こし、層間強度を低下させるため、
エアフィルター用瀘紙をユニット加工のひだ折する際に
層間剥離を起こし、エア漏れやフレームとの接着不良を
起こしてしまう。
【0078】表1〜3から明らかなように実施例1〜1
0に示すように、本発明のガラス繊維分散、及びバイン
ダー付与方法により、シートの地合が改良されると共に
、圧力損失が低く層間強度の優れたエアフィルター用瀘
紙を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明のガラス繊維シートの製造方法に
よれば、地合が良く、層間強度の優れたエアフィルター
用瀘紙を得ることができ、ユニット加工時のひだ折する
際に層間剥離がなく、エア漏れやフレームとの接着不良
を無くすことができる。
【0080】また本発明の製造方法によれば、乾燥条件
によらずバインダーマイグレーションのない層間強度の
すぐれた瀘材が得られるため、製造時に乾燥速度の制限
を受けず、生産性の高い製造が可能となる。
【0081】また、バインダー量を減らすことが可能と
なり、コスト的に有利なばかりでなく難燃性にも優れる
【0082】また、圧力損失の低いエアフィルター用瀘
紙を得ることができるので、エアフィルターのライフを
延ばすことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  平均繊維径が6〜20μmのチョップ
    ドストランドガラス繊維と平均繊維径が0.3〜4μm
    の極細ガラス繊維を主原料成分とし、ベタイン型両性界
    面活性剤を使用して分散した後、アニオン性界面活性剤
    を添加して、更にアニオン性のポリアクリルアミド系粘
    剤を添加して中性で湿式抄紙した後、湿紙にカチオン基
    を有する水溶性紙力剤を含有するバインダー塗液を付与
    させ、乾燥することを特徴とするエアフィルター用ガラ
    ス繊維シートの製造方法。
  2. 【請求項2】  ベタイン型両性界面活性剤量が繊維全
    体に対して0.1〜5%、アニオン性界面活性剤量が繊
    維全体に対して0.1〜5%である請求項1記載のエア
    フィルタ用ガラス繊維シートの製造方法。
  3. 【請求項3】  バインダー塗液がカチオン性ラテック
    ス、及び/又は両性ラテックスを含有する請求項1又は
    2記載のエアフィルター用ガラス繊維シートの製造方法
  4. 【請求項4】  バインダー塗液が固形分で繊維全体に
    対して、4〜15%である請求項1、2又は3記載のエ
    アフィルター用ガラス繊維シートの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1967546A1 (en) * 2007-03-09 2008-09-10 Rohm and Haas Company Cationic Polymer Latex
CN104685120A (zh) * 2012-09-28 2015-06-03 日东纺绩株式会社 玻璃纤维织物的洗涤方法
JP2017057511A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 明成化学工業株式会社 湿式抄紙用分散剤、湿式抄紙用分散組成物及び繊維シート

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