JPH04297601A - シーサス分岐器の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、モノレール分岐器の駆
動装置に関するもので、特にシーサス形分岐器の転換不
能防止に最適な駆動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、例えば、特開昭６１−２
４２２０２号公報に記載のように、分岐桁同志の突合せ
で、Ｘ字形軌道形成転換時の長さ不足分のみを、交叉位
置に回転自在で長さの短い補助軌道を設けるものとなっ
ている。

【０００３】また、例えば、特開昭５９−１８８５０２
号公報に記載のように、分岐一基における駆動系統の減
速装置に、非常用電動機を抱き合わせ、非常用電源で駆
動するものとしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記前者装置にあって
は、交叉位置に回転自在な補助軌道を設けて、シーサス
分岐器を構成するのみで、分岐桁の駆動系の信頼性に関
する配慮が示されておらず、分岐桁転換不能事故対策に
欠けるなどの問題があった。

【０００５】また、上記後者装置にあっては、分岐器一
基分についての、電動機故障に対するもので、複数の分
岐器を組み合わせて、列車の進路振り分けるものについ
ての、構成面に欠けるなどの問題があった。

【０００６】本発明の目的は、複線軌道をＸ字形シーサ
ス分岐器で構成し、列車が分岐器を通過して端末停車場
の折り返し運転する方式での、四基の分岐器のうち、い
ずれかの駆動系が故障しても、交叉する二基の分岐器の
予備待機電動機と、手動転換機を作動させて転換不能を
無くし、列車の運行を停止させないことを提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、交叉して進路構成する四基中二基分岐器の駆動装置
の動力源に、各々の予備待機電動機を動力源とするほか
、予備待機回路の転換制御系の照査スイッチ、及び転換
の為の操作スイッチを作動させる他、反位状態で停止し
た分岐側については、手動転換機で定位位置に固定させ
、進路の邪魔のない状態ににして転換不能を無くし、例
えば上り線から、下り線に進路変更する渡り分岐機能の
みで、運転時間は長引くが列車の運行を持続させ得るも
のである

【０００８】。

【作用】停車場の手前に四基の分岐器でＸ字形シーサス
分岐器を構成し、端末停車場での折り返し運転する場合
は、上り線ホームに入線した列車の発車は、交叉した分
岐を渡って下り線へ、また、上り線から交叉した分岐を
渡って下り線ホーム入線した列車の発車は、直線状態の
分岐を渡って下り線運転が正常運転であるが、いずれか
の分岐器の駆動系が故障したとなると、交叉する二基の
分岐器の予備待機電動器を作動させて、転換不能を無く
し、列車の運行をするものである。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３により
説明する。Ｘ字形シーサス分岐構成は、図２，図３に示
すように片開き分岐器３、４、５、６を上り線１、１’
、下り線２、２’に各々２基を対向して配置してなるも
ので、Ｌ１長さの分岐桁を転換幅（Ｗ）に転換すること
で、両分岐の交叉位置においてＬ２なる間隔が発生する
が、このＬ２なる間隙部に長さのＬ４回転桁７を設置し
てＸ字形の渡りを可能とするものである。

【００１０】分岐桁８の転換移動は、地上側に設けた減
速機９ａ〜９ｄ、ローラ１１つきの回転アーム１２と、
分岐桁８側に設けたローラ１１と係合するアームガイド
１３によって、分岐桁８の水平動がおこなわれる。図示
していないが、分岐桁８端面には台車があり、地上のレ
ール上を転動する。また、各分岐器転換制御系には、転
換の為のスイッチまたは照査スイッチ及び鎖錠の為の鎖
錠スイッチ類の２重系の制御回路がある。図１は、各分
岐の駆動装置の配置を示しており、１６は駆動軸であり
、減速機９ａ〜９ｄ間を連結している。１７は電動機、
１８は分岐器３、６にそれぞれ設置した予備待機の電動
機であり、一般の制御系とは別した非常用外部電源直入
れの二重系制御で駆動するものとしている。２０は分岐
器４，５にそれぞれ設置した手動転換機であり、電動機
付き減速機に組み込まれるもので、人が手で廻すか又は
バッテリー電源で駆動する可搬型電動機で操作するもの
としている。減速機９ａ〜９ｄは、桁数と同じ数が配置
され、電動機１７の回転によって、アーム１２を１８０
度回転させ、分岐桁８を転換させるものとしている。ま
た、回転桁７は図示していないが駆動装置によって交叉
軌道形成時に、回転操作する装置を有している。

【００１１】上記構成における動作を説明すると、各々
の片開き分岐器３，４，５，６は、上り、下り直線状態
から、図３の状態にする為には、回転アーム１２の転換
駆動制御によって交叉軌道形成を行ない、車輌の進路構
成を行うものである。

【００１２】次に分岐の転てつ位置が、図２の点線で示
す状態で故障停止したと仮定すると、故障の知らせによ
って、現場に到着した駅務員は、分岐器４，５を、手動
転換機２０で、直線状態に戻す操作を行う。しかる後、
分岐器３，６は、各々の予備待機電動機１８を駆動して
図２の実線状態に転換を行うものである。

【００１３】このように分岐器事故発生後、事故原因の
修復作業して分岐器の進路構成をすることなく、非常用
回路を操作することで、いち早く列車の運行を可能状態
にし、大幅な列車遅延を発生させることなく列車運行継
続出来る効果がある。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、Ｘ字形状のシーサス分
岐軌道の線形を利用して、駆動系の機構部品、または制
御部品にのいずれかに故障発生があっても、四基中二基
の分岐器の予備待機電動機の駆動装置、及び別制御系に
よって、交叉した進路を構成することで、分岐器事故発
生後、事故原因の修復作業に時間を費やすことなく、片
線の進路のみでいち早く列車の運行を可能にし、大幅な
列車遅延の発生もなく列車運行を継続出来る効果がある
。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施例の分岐器の駆動装置
機器配置図である。

【図２】図２は、モノレールシーサス分岐の平面状態図
である。

【図３】図３は、図２のスケルトン図である。

【符号の説明】

３，４，５，６・・・片開き分岐器、７・・・回転桁、
８・・・分岐桁、９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ・・・減速機
、１２・・・回転アーム、１７・・・電動機、１８・・
・予備待機電動機、２０・・・手動転換機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複線軌道の分岐桁突合せ部に固定桁を設け
   、四基の片開き分岐器組み合せによる交叉中心位置に、
   前記固定桁長の転換不足分の長さを加えた桁長さの回転
   桁を設置してなるシーサス形転換構成のモノレール用分
   岐装置において、交叉して進路構成する四基中二基の前
   記分岐器の駆動装置の動力源に限って各々複数の動力源
   構成とし、前記二基の反対側分岐の駆動装置には手動転
   換機を設けたことを特徴とするシーサス分岐器の駆動装
   置。