JPH04295711A - レーザー光の位置検出方法 - Google Patents
レーザー光の位置検出方法Info
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- JPH04295711A JPH04295711A JP13238691A JP13238691A JPH04295711A JP H04295711 A JPH04295711 A JP H04295711A JP 13238691 A JP13238691 A JP 13238691A JP 13238691 A JP13238691 A JP 13238691A JP H04295711 A JPH04295711 A JP H04295711A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光学システム
におけるレーザー光の位置検出に係わり、特にミラー、
レンズ等の光学素子に発生する光音響波(または弾性波
)を音響検知器(以下、センサーと言う。)で測定して
レーザー光の位置を検出する方法に関する。
におけるレーザー光の位置検出に係わり、特にミラー、
レンズ等の光学素子に発生する光音響波(または弾性波
)を音響検知器(以下、センサーと言う。)で測定して
レーザー光の位置を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光学システムでは、レーザー光
を所望の作業位置に導くため、ミラー、レンズ、偏光板
等の光学素子が光路内に設けられている。このような光
学システムでは、効果的に光学機器を機能させるため、
目的に応じた機器の調整が必要であり、それに伴うレー
ザー光の位置検出作業が欠かせない。一般的なレーザー
光の位置検出方法には、感熱紙やアクリル板にレーザー
光のパターンを焼き付けて可視化する簡易的な方法のほ
か、リニアアレイや四象限検出器をレーザー光路に挿入
して定量的に計測する方法が用いられている。
を所望の作業位置に導くため、ミラー、レンズ、偏光板
等の光学素子が光路内に設けられている。このような光
学システムでは、効果的に光学機器を機能させるため、
目的に応じた機器の調整が必要であり、それに伴うレー
ザー光の位置検出作業が欠かせない。一般的なレーザー
光の位置検出方法には、感熱紙やアクリル板にレーザー
光のパターンを焼き付けて可視化する簡易的な方法のほ
か、リニアアレイや四象限検出器をレーザー光路に挿入
して定量的に計測する方法が用いられている。
【0003】一方、密閉容器内の試料にパルス光を照射
すると光音響効果による弾性波が発生することが知られ
ており、既に、光音響を利用した各種計測器が開発され
ている。例えば、高出力レーザー用ミラーの耐力を向上
させる目的で、光学薄膜の微小吸収エネルギー量と光音
響信号の強度が比例することから、光音響効果によるレ
ーザー損傷を計測する方法が報告されている(植田、萩
原、他2名:レーザー研究,第15巻,第1号,p22
−p25,Jan.,(1987))。また、固体の変
形および破壊に伴って解放されるエネルギーが音響パル
ス(超音波)として伝播するのを捕捉し、被測定材料の
欠陥部位を検出するAE(Acoustic Emi
ssion)測定装置が市販されている。
すると光音響効果による弾性波が発生することが知られ
ており、既に、光音響を利用した各種計測器が開発され
ている。例えば、高出力レーザー用ミラーの耐力を向上
させる目的で、光学薄膜の微小吸収エネルギー量と光音
響信号の強度が比例することから、光音響効果によるレ
ーザー損傷を計測する方法が報告されている(植田、萩
原、他2名:レーザー研究,第15巻,第1号,p22
−p25,Jan.,(1987))。また、固体の変
形および破壊に伴って解放されるエネルギーが音響パル
ス(超音波)として伝播するのを捕捉し、被測定材料の
欠陥部位を検出するAE(Acoustic Emi
ssion)測定装置が市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の一人は、赤
外長波長域のラマンレーザー発振を得るため、一対の対
向する銅製の全反射ミラーから成るマルチビームラマン
変換器を開発し、特開平1−102985号に提案した
。前記ラマン変換器では、所望のラマン変換媒質長を獲
得する必要があり、ミラー面上の所定の位置に正確にレ
ーザー光を案内してその反射回数を確保しなけらばなら
ず、高精度なビーム位置検出とその調整が重要な作業と
なっていた。このようなレーザー光の照射位置合わせ作
業において、レーザー光の位置検出器を光路に挿入した
のでは逐一レーザー光を遮断するため、多くの調整時間
を必要とするばかりででなく,CO2レーザーのように
不可視光の場合には、危険を伴うものであった。また、
ハーフミラーで光を分岐させて位置検出を行う間接法の
場合には、光強度を減衰させる問題があり、装置を簡素
化し、レーザー光学システムの自動制御を実現するため
には障害となっていた。
外長波長域のラマンレーザー発振を得るため、一対の対
向する銅製の全反射ミラーから成るマルチビームラマン
変換器を開発し、特開平1−102985号に提案した
。前記ラマン変換器では、所望のラマン変換媒質長を獲
得する必要があり、ミラー面上の所定の位置に正確にレ
ーザー光を案内してその反射回数を確保しなけらばなら
ず、高精度なビーム位置検出とその調整が重要な作業と
なっていた。このようなレーザー光の照射位置合わせ作
業において、レーザー光の位置検出器を光路に挿入した
のでは逐一レーザー光を遮断するため、多くの調整時間
を必要とするばかりででなく,CO2レーザーのように
不可視光の場合には、危険を伴うものであった。また、
ハーフミラーで光を分岐させて位置検出を行う間接法の
場合には、光強度を減衰させる問題があり、装置を簡素
化し、レーザー光学システムの自動制御を実現するため
には障害となっていた。
【0005】そこで本発明者等は、ミラーにパルスレー
ザーが照射されると、全反射ミラーであってもミラー内
部に光音響効果による弾性波が発生していることに着目
し、その弾性波の信号を2個以上の光音響検出素子を用
いて観測し、その出力強度を比較並びに演算することに
より、レーザー光の伝播を妨げることなくレーザー光の
位置をミラーの任意の位置に設定できること、また、レ
ーザー光の照射されている位置を検出できることを見い
出した。本発明は、レーザー自体やレーザー光伝播シス
テムの制御に有効な光音響の出力差分を用いたレーザー
光の位置検出方法を提供することを目的とする。
ザーが照射されると、全反射ミラーであってもミラー内
部に光音響効果による弾性波が発生していることに着目
し、その弾性波の信号を2個以上の光音響検出素子を用
いて観測し、その出力強度を比較並びに演算することに
より、レーザー光の伝播を妨げることなくレーザー光の
位置をミラーの任意の位置に設定できること、また、レ
ーザー光の照射されている位置を検出できることを見い
出した。本発明は、レーザー自体やレーザー光伝播シス
テムの制御に有効な光音響の出力差分を用いたレーザー
光の位置検出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、レーザー
光路に配置され、レーザー光の照射エネルギーの一部を
光音響波に変換する光学素子に前記光音響波を電気信号
に変換する複数のセンサーを配置して、センサーからの
電気信号の差の関数として前記の光学素子に対するレー
ザー光の位置を決定することを特徴とするレーザー光の
位置検出方法、レーザー光が光学素子に入射する光学素
子面と、反対の面に複数のセンサーを配置する請求項1
に記載の、レーザー光の位置検出方法、2つのセンサー
を光学素子の基準点に対称な位置に配置し、これらのセ
ンサーからの電気信号の波形の、少なくとも最初の部分
が同じとなるような波形と電気信号とを比較して、電気
信号の差の波形の最初の振幅変化を決定して、前記の基
準点からのレーザー光の変位を決定する、請求項1また
は請求項2に記載のレーザー光の位置検出方法、によっ
て解決することができる。
光路に配置され、レーザー光の照射エネルギーの一部を
光音響波に変換する光学素子に前記光音響波を電気信号
に変換する複数のセンサーを配置して、センサーからの
電気信号の差の関数として前記の光学素子に対するレー
ザー光の位置を決定することを特徴とするレーザー光の
位置検出方法、レーザー光が光学素子に入射する光学素
子面と、反対の面に複数のセンサーを配置する請求項1
に記載の、レーザー光の位置検出方法、2つのセンサー
を光学素子の基準点に対称な位置に配置し、これらのセ
ンサーからの電気信号の波形の、少なくとも最初の部分
が同じとなるような波形と電気信号とを比較して、電気
信号の差の波形の最初の振幅変化を決定して、前記の基
準点からのレーザー光の変位を決定する、請求項1また
は請求項2に記載のレーザー光の位置検出方法、によっ
て解決することができる。
【0007】
【作用】レーザー光がミラーに照射された時、まず表面
で光エネルギーの一部が吸収されて熱エネルギーに変換
され、ミラー面は膨張して歪み、弾性波が発生する。そ
の弾性波は、縦波(P波)と横波(S波)、さらに表面
波としてミラー内部を伝播する。この波が音響検知器に
達すると、弾性波は初めに正、続いて負、さらに正、負
と続く振動波として検出される。レーザー光が第1、第
2の2個のセンサーの中点に照射されている場合には、
第1第2のセンサーで検知される信号の強度並びに波形
は全く同一となり、この両方の信号の差を演算するとそ
の解は零となる。従って、この解が零となるようにレー
ザー光の位置を調整することにより、ミラー面上のセン
サー間の中点にレーザー光を調整することができる。ま
た、レーザー光を僅かに第1のセンサーに近い位置へ移
動した場合、弾性波は第1のセンサーでは第2のセンサ
ーより僅かに早く検知される。2つの検出信号はこのよ
うに到着時間が異なるばかりでなく、伝播による減衰効
果や干渉効果もあり、信号強度のみならず波形も異なっ
ている。従って、第1の信号から第2の信号を差し引く
演算を行った差分信号は、始めは正の方向へ増加する第
1の波となり、次に皮転して減少して負の値に至る第2
の波となり、さらに再反転して正の値にと振動を繰り返
す波形となる。逆にレーザー光を僅かに第2の検知器に
近い位置へ移動させると差分信号は反転する。このよう
に演算された結果の信号は振動波形となっているが、前
記第1に現れる波高より第2に現れる波高を差し引く演
算をさらに行うと、ミラーの中央の近傍においては、そ
の演算の結果の値はレーザー光の当たる位置とほぼ直線
的な関係を持つ。従って、この演算値を用いてレーザー
光の位置を精度よく検知することができる。
で光エネルギーの一部が吸収されて熱エネルギーに変換
され、ミラー面は膨張して歪み、弾性波が発生する。そ
の弾性波は、縦波(P波)と横波(S波)、さらに表面
波としてミラー内部を伝播する。この波が音響検知器に
達すると、弾性波は初めに正、続いて負、さらに正、負
と続く振動波として検出される。レーザー光が第1、第
2の2個のセンサーの中点に照射されている場合には、
第1第2のセンサーで検知される信号の強度並びに波形
は全く同一となり、この両方の信号の差を演算するとそ
の解は零となる。従って、この解が零となるようにレー
ザー光の位置を調整することにより、ミラー面上のセン
サー間の中点にレーザー光を調整することができる。ま
た、レーザー光を僅かに第1のセンサーに近い位置へ移
動した場合、弾性波は第1のセンサーでは第2のセンサ
ーより僅かに早く検知される。2つの検出信号はこのよ
うに到着時間が異なるばかりでなく、伝播による減衰効
果や干渉効果もあり、信号強度のみならず波形も異なっ
ている。従って、第1の信号から第2の信号を差し引く
演算を行った差分信号は、始めは正の方向へ増加する第
1の波となり、次に皮転して減少して負の値に至る第2
の波となり、さらに再反転して正の値にと振動を繰り返
す波形となる。逆にレーザー光を僅かに第2の検知器に
近い位置へ移動させると差分信号は反転する。このよう
に演算された結果の信号は振動波形となっているが、前
記第1に現れる波高より第2に現れる波高を差し引く演
算をさらに行うと、ミラーの中央の近傍においては、そ
の演算の結果の値はレーザー光の当たる位置とほぼ直線
的な関係を持つ。従って、この演算値を用いてレーザー
光の位置を精度よく検知することができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1は、本発明を実施するための装置全体の構成図
である。CO2レーザー発振器10から出射されたレー
ザー光は、KCl半透ミラー11を透過して、ビームパ
ターンの整形とビーム径の変更が可能な絞り12を通過
した後、本発明を実施する直径70mm、厚さ10mm
の銅製全反射ミラー13に到達する。ミラー13の背面
には弾性波を検出する2個のアコーステックエミッショ
ン測定用センサー(PZT圧電センサー、共振周波数1
80KHz)14,14´を絶縁性の接着剤で固定する
。前記KCl半透ミラー11で分岐されたビームはフォ
トンドラック検出器17によってレーザーパルスの発生
が検出され、デジタルオシロスコープのためのトリガー
信号となる。背面に第1のセンサー14と第2のセンサ
ー14´が固定されたミラーの鏡面に直径約15mmの
パルスレーザー光を照射し、ミラー材料内に伝播する弾
性波を検出する。検出された信号はAE差動増幅器(周
波数特性50KHz〜2HHz)15、で差の演算及び
増幅された後、その演算された結果の信号波形を表示す
るデジタルオシロスコープ16に導入される。ディスプ
レイ8ビット、インピーダンス50Ωでセッティングさ
れたデジタルオシロスコープのトリガーには、別に設け
たフォトンドラッグ検出器17からの出力を用いた。
る。図1は、本発明を実施するための装置全体の構成図
である。CO2レーザー発振器10から出射されたレー
ザー光は、KCl半透ミラー11を透過して、ビームパ
ターンの整形とビーム径の変更が可能な絞り12を通過
した後、本発明を実施する直径70mm、厚さ10mm
の銅製全反射ミラー13に到達する。ミラー13の背面
には弾性波を検出する2個のアコーステックエミッショ
ン測定用センサー(PZT圧電センサー、共振周波数1
80KHz)14,14´を絶縁性の接着剤で固定する
。前記KCl半透ミラー11で分岐されたビームはフォ
トンドラック検出器17によってレーザーパルスの発生
が検出され、デジタルオシロスコープのためのトリガー
信号となる。背面に第1のセンサー14と第2のセンサ
ー14´が固定されたミラーの鏡面に直径約15mmの
パルスレーザー光を照射し、ミラー材料内に伝播する弾
性波を検出する。検出された信号はAE差動増幅器(周
波数特性50KHz〜2HHz)15、で差の演算及び
増幅された後、その演算された結果の信号波形を表示す
るデジタルオシロスコープ16に導入される。ディスプ
レイ8ビット、インピーダンス50Ωでセッティングさ
れたデジタルオシロスコープのトリガーには、別に設け
たフォトンドラッグ検出器17からの出力を用いた。
【0009】図2は、図1のミラー13及びセンサー1
4、14´を装着したミラースタンドを示し、(A)は
その正面図、(B)は側面図である。銅製全反射ミラー
13の背面に2個のセンサー14、14´が固定されて
いる。前記ミラーの鏡面にCO2レーザー発振器からパ
ルスレーザー光を照射する。レーザー光の照射位置から
各々のセンサーに到達した弾性波はセンサーで微細な電
気信号に変換され、AE差動増幅器15、15′に入力
される。AE差動増幅器では、各々のセンサーの特性が
あるため、それを補償する回路を設ける。その後2つの
信号の差が演算され、さらに増幅されてデジタルオシロ
スコープ16に信号入力され表示される。上記ミラース
タンドには、入射レーザ光の位置をミラー面上で水平方
向に移動できるスライド式ステージ20が設けられ、つ
まみ21の回転によって移動できる。
4、14´を装着したミラースタンドを示し、(A)は
その正面図、(B)は側面図である。銅製全反射ミラー
13の背面に2個のセンサー14、14´が固定されて
いる。前記ミラーの鏡面にCO2レーザー発振器からパ
ルスレーザー光を照射する。レーザー光の照射位置から
各々のセンサーに到達した弾性波はセンサーで微細な電
気信号に変換され、AE差動増幅器15、15′に入力
される。AE差動増幅器では、各々のセンサーの特性が
あるため、それを補償する回路を設ける。その後2つの
信号の差が演算され、さらに増幅されてデジタルオシロ
スコープ16に信号入力され表示される。上記ミラース
タンドには、入射レーザ光の位置をミラー面上で水平方
向に移動できるスライド式ステージ20が設けられ、つ
まみ21の回転によって移動できる。
【0010】図2(A)に示すように、レーザー光を固
定しておき、ステージ20を移動させてレーザー光の照
射位置を2つのセンサー間の中点a、第1のセンサー1
4側にずらした位置b、第2のセンサー14´にずらし
た位置cで得られたそれぞれの信号波形を図3に示す。 a点(ミラー中央)においては、センサー14とセンサ
ー14´の波形は同等であるので、その差は図3(A)
に示されるように0となる。従って、この差分を0とす
る方法により極めて容易にレーザー光をミラーの中央に
調整することができる。次にb点(センサー14側)に
おける差の信号(センサー14−センサー14´)は図
3−(B)に示されるように、始めに正の第1の波■が
現れ、それに続いて負の第2の波■が現れるような信号
が得られる。c点(センサー14´側)における差の信
号(センサー14−センサー14´)は図3(C)に示
されるように、始めに負の第1の波■′が現れ、それに
続いて正の第2の波■′が現れる信号が得られる。ここ
で、図3(B)において始めに現れる第1の波■の大き
さをレーザー光の位置xに対して観測すると、それは図
4の■のようになり、2番目に現れる波■を観測すると
それは同じく図4の■となる。従って、この■もしくは
■を観測することによって、レーザー光の位置xを求め
ることができる。図4の横軸は、ミラー面の水平方向に
おけるレーザー光の位置x(0はセンサー間の中点、符
号は任意)を示し、縦軸はディジタルオシロスコープの
出力である。さらに、図4の■より■を減じた値を計算
して、その値をレーザー光の位置xに対して観測すると
、それらは図4の■−■となる。■−■で得られる曲線
の中央付近における傾きは、■もしくは■を単独に観測
して得られる曲線の中央付近における傾きに比べて大き
くなるので、この観測によればより高い感度でレーザー
光の位置xを求めることができる。
定しておき、ステージ20を移動させてレーザー光の照
射位置を2つのセンサー間の中点a、第1のセンサー1
4側にずらした位置b、第2のセンサー14´にずらし
た位置cで得られたそれぞれの信号波形を図3に示す。 a点(ミラー中央)においては、センサー14とセンサ
ー14´の波形は同等であるので、その差は図3(A)
に示されるように0となる。従って、この差分を0とす
る方法により極めて容易にレーザー光をミラーの中央に
調整することができる。次にb点(センサー14側)に
おける差の信号(センサー14−センサー14´)は図
3−(B)に示されるように、始めに正の第1の波■が
現れ、それに続いて負の第2の波■が現れるような信号
が得られる。c点(センサー14´側)における差の信
号(センサー14−センサー14´)は図3(C)に示
されるように、始めに負の第1の波■′が現れ、それに
続いて正の第2の波■′が現れる信号が得られる。ここ
で、図3(B)において始めに現れる第1の波■の大き
さをレーザー光の位置xに対して観測すると、それは図
4の■のようになり、2番目に現れる波■を観測すると
それは同じく図4の■となる。従って、この■もしくは
■を観測することによって、レーザー光の位置xを求め
ることができる。図4の横軸は、ミラー面の水平方向に
おけるレーザー光の位置x(0はセンサー間の中点、符
号は任意)を示し、縦軸はディジタルオシロスコープの
出力である。さらに、図4の■より■を減じた値を計算
して、その値をレーザー光の位置xに対して観測すると
、それらは図4の■−■となる。■−■で得られる曲線
の中央付近における傾きは、■もしくは■を単独に観測
して得られる曲線の中央付近における傾きに比べて大き
くなるので、この観測によればより高い感度でレーザー
光の位置xを求めることができる。
【0011】本実施例では、直径20mmのCO2レー
ザー光の位置xをミラーの中央近傍にて1mm変位させ
た場合、■−■に80mVの出力を得ることができた。 ディジタルオシロスコープ上では、出力を10mVの分
解能で測定することができるので、本実施例で得られた
レーザー光の位置検出分解能は、0.12mmと極めて
高い精度で検出することができた。レーザー光や二次元
的位置検出方法は、図5に示すようにX軸上(水平方向
)の2個のセンサー51、52に対して直交するY軸上
にさらに2個のセンサー53、54を配置して、両軸上
についてそれぞれ上記の位置検出方法を採用することに
より、2次元平面内でのレーザー光の位置検出を実施す
ることができ、さらに、全体のセンサーの数を3個にし
て検出する場合には、図6に示すように、まずセンサー
61、62の間で位置検出を行って、センサー61、6
2を結ぶ直線の垂線を求め、次いで、センサー62、6
3の間で位置検出を行って、センサー62、63を結ぶ
直線に対する垂線を求め、前記2つの垂線の交点にある
レーザー光の位置を求めることができる。
ザー光の位置xをミラーの中央近傍にて1mm変位させ
た場合、■−■に80mVの出力を得ることができた。 ディジタルオシロスコープ上では、出力を10mVの分
解能で測定することができるので、本実施例で得られた
レーザー光の位置検出分解能は、0.12mmと極めて
高い精度で検出することができた。レーザー光や二次元
的位置検出方法は、図5に示すようにX軸上(水平方向
)の2個のセンサー51、52に対して直交するY軸上
にさらに2個のセンサー53、54を配置して、両軸上
についてそれぞれ上記の位置検出方法を採用することに
より、2次元平面内でのレーザー光の位置検出を実施す
ることができ、さらに、全体のセンサーの数を3個にし
て検出する場合には、図6に示すように、まずセンサー
61、62の間で位置検出を行って、センサー61、6
2を結ぶ直線の垂線を求め、次いで、センサー62、6
3の間で位置検出を行って、センサー62、63を結ぶ
直線に対する垂線を求め、前記2つの垂線の交点にある
レーザー光の位置を求めることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光路を遮断し
て他の検出器を挿入する必要がなく、既に配置されてい
るミラー等の光学素子に弾性波を検出するセンサーを取
り付けてレーザー光め位置検出を行うので、レーザー光
の出力を減衰させることなく、一次元、二次元的レーザ
ー光の位置を高精度に検出することが可能になった。従
って、各光学素子に自動駆動機構を設け、光学素子面内
のレーザー光の照射位置を自動調整することが可能とな
った。
て他の検出器を挿入する必要がなく、既に配置されてい
るミラー等の光学素子に弾性波を検出するセンサーを取
り付けてレーザー光め位置検出を行うので、レーザー光
の出力を減衰させることなく、一次元、二次元的レーザ
ー光の位置を高精度に検出することが可能になった。従
って、各光学素子に自動駆動機構を設け、光学素子面内
のレーザー光の照射位置を自動調整することが可能とな
った。
【図1】図1は本発明を実施するための装置全体の構成
図である。
図である。
【図2】図2は本発明を実施したミラー及びミラースタ
ンドの構成を示し、同図(A)は正面図、同図(B)は
側面図である。
ンドの構成を示し、同図(A)は正面図、同図(B)は
側面図である。
【図3】図3(A)(B)(C)は図2(A)のレーザ
ー光の位置a、b及びcにおいて、2個のセンサーで検
出した弾性波の差の波形図である。
ー光の位置a、b及びcにおいて、2個のセンサーで検
出した弾性波の差の波形図である。
【図4】図4は図3の各波形図における第1の波と第2
の波を減じた出力変化とレーザー光の位置xの観測図で
ある。
の波を減じた出力変化とレーザー光の位置xの観測図で
ある。
【図5】図5はセンサー4個を配置した実施例である。
【図6】図6はセンサー3個を配置した実施例である。
10 レーザー発振器
11 KCl半透ミラー
12 絞り
13 ミラー
14,14´,51,52,53,54,61,62,
63 光音響検出センサー 15,15′ AE差動増幅器 16 デジタルオシロスコープ 17 フォトンドラック検出器 20 ステージ 21 つまみ
63 光音響検出センサー 15,15′ AE差動増幅器 16 デジタルオシロスコープ 17 フォトンドラック検出器 20 ステージ 21 つまみ
Claims (3)
- 【請求項1】 レーザー光路に配置され、レーザー光
の照射エネルギーの一部を光音響波に変換する光学素子
に前記光音響波を電気信号に変換する複数のセンサーを
配置して、センサーからの電気信号の差の関数として前
記の光学素子に対するレーザー光の位置を決定すること
を特徴とするレーザー光の位置検出方法。 - 【請求項2】 レーザー光が光学素子に入射する光学
素子面と、反対の面に複数のセンサーを配置する請求項
1に記載の、レーザー光の位置検出方法。 - 【請求項3】 2つのセンサーを光学素子の基準点に
対称な位置に配置し、これらのセンサーからの電気信号
の波形の、少なくとも最初の部分が同じとなるような波
形と電気信号とを比較して、電気信号の差の波形の最初
の振幅変化を決定して、前記の基準点からのレーザー光
の変位を決定する、請求項1または請求項2に記載のレ
ーザー光の位置検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3132386A JP2587732B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | レーザー光の位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3132386A JP2587732B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | レーザー光の位置検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04295711A true JPH04295711A (ja) | 1992-10-20 |
JP2587732B2 JP2587732B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=15080178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3132386A Expired - Lifetime JP2587732B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | レーザー光の位置検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587732B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1991-03-25 JP JP3132386A patent/JP2587732B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2587732B2 (ja) | 1997-03-05 |
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