JPH04295076A - 耐火被覆組成物 - Google Patents

耐火被覆組成物

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JPH04295076A
JPH04295076A JP13231391A JP13231391A JPH04295076A JP H04295076 A JPH04295076 A JP H04295076A JP 13231391 A JP13231391 A JP 13231391A JP 13231391 A JP13231391 A JP 13231391A JP H04295076 A JPH04295076 A JP H04295076A
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JP
Japan
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weight
viscosity
improved
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foaming
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Application number
JP13231391A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Tokimoto
時本 徳寿
Masao Toyama
遠山 昌夫
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の耐火被覆組
成物に関するものである。従って、利用は建築分野であ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の構築において工期の短縮
,職人の不足という面からRC造より鉄骨造の建築物が
増加している。この鉄骨造の鉄骨に対しては、火災時の
温度上昇を一定の限度内とし、建築物の倒壊を防ぐため
に所定の耐火被覆を施さなければならない。日本におい
ては昭和50年以前は石綿の吹き付けが行われていたが
、石綿を扱うことによる健康障害や、石綿の飛散による
環境汚染、しいては人体への害のため、昭和50年以降
はロックウールの吹き付けが行われている。ロックウー
ルの吹き付けは、経済性の面では優れているが、最近で
は、ロックウール繊維の飛散から作業環境が悪いとか、
外観が美しくないとか、表面強度が弱いという問題によ
り敬遠されている。
【0003】また、上記以外の耐火被覆材に水ガラスを
結合材とするものがあるが、耐水性あるいは耐候性に問
題があり、実用性には欠けるものであった。
【0004】これらを改良するものとして、特開昭62
−52188号に開示されるような、セメントと再乳化
性合成樹脂エマルション粉末,軽量骨材,水化度の大き
い物質を特定の割合により組み合わせたものがあった。 しかしこれも価格的に高価になり汎用性がないという欠
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は、建築分
野の従米の耐火被覆における劣悪な作業環境、仕上がり
美観の欠如、耐久性の欠如、効率的耐火性能の欠如、鋼
材への付着力の欠如、トータルでの経済性の欠如などの
問題点を解決しようとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】この発明の組成物は、概
要として水硬性セメント15〜60重量%,無機質軽量
骨材5〜58重量%,吸熱性物質25〜75重量%,起
泡化剤0.05〜3重量%,低増粘性増粘剤1〜10重
量%を配合してなり、水硬性セメントにより組成物に水
硬性をもたせ、無機質軽量骨材により被覆材の断熱化と
軽量化を行い、吸熱性物質の選定により耐火性能のより
向上を図り、起泡化剤によりさらに軽量化と経済化を図
り、低増粘性増粘剤により鋼材への付着力を高め剥離事
故の起こらないようにし、トータルでより実用的な耐火
被覆材としたものである。
【0007】この発明の組成物を以下詳しく説明する。 まず水硬性セメントとは、JIS−R5210で規定す
る各種ポルトランドセメント,白色ポルトランドセメン
ト,JIS−R5211で規定する各種高炉セメント,
JIS−R5212で規定する各種シリカセメント,J
IS−R5213で規定する各種フライアッシュセメン
トのような混合セメントのいずれかあるいはこれらを組
み合わせたもの、またはそれらに更に、全水硬性セメン
トに対し20重量%以内の割合において焼石膏ないしア
ルミナセメントを混合したものである。この水硬性セメ
ントは耐火被覆組成物の結合材としての働きをする。こ
のような水硬性セメント使用量は15〜60重量%の範
囲で使用する。水硬性セメントの使用量が15重量%未
満の場合は、被覆姐成物の強度が弱くなり、60重量%
を超える場合には、加熱時に熱歪みによリ割れ易くなる
。焼石膏,アルミナセメントを混合する場合は全水硬性
セメントに対して20重量%を超えると急結性が強くな
り作業性で好ましくなく、20重量%以下の適量混合す
る場今は低温時の硬化を早くできる。
【0008】次に、無機質軽量骨材とは、天然または工
業的に産出するシラス,ガラス屑,真珠岩,黒曜石,雲
母状鉱物を加熱加工して中空発泡体としたシラスバルー
ン,ガラスバルーン,パーライト,焼成ヒル石、または
抗火石,天然軽石を例示することができる。これらの不
燃性を有する無機質の軽量骨材を単独あるいは複数組み
合わせて用いることができるが、その粒径は0.01〜
1.5mmの範囲のものが良い。粒径が10μ未満のも
のは混練時の飛散が多くなり好ましくなく、1.5mm
を超えるものはち密な断熱層を構成するうえで好ましく
ない。また、見かけ比重については0.05〜1.0の
範囲であることが好ましい。この無機質軽量骨材の使用
量は5〜58重量%の範囲で使用する。無機質軽量骨材
の使用量が、5重量%未満の場合は軽量性がなく耐火被
覆材としては好ましくなく、58重量%を超える場合に
は耐火性能が不足する。
【0009】次に、この発明にいう吸熱性物質とは、示
差熱分析における示差熱曲線の吸熱ピークが50℃〜5
00℃の範囲にあり、熱分解における吸熱量が標準状態
換算で300cal/g以上であるもので、この例とし
てフッ化アルミニウム、水酸化アルミニウム、第二リン
酸カルシウム、シュウ酸カルシウム、水酸化コバルト、
ほう砂、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、塩
化コバルトアンモニア錯体などがある。また、この吸熱
性物質はその平均粒径で0.05〜10μの範囲に特定
したものである。この特定した吸熱性物質を使用するこ
とにより、従来使用された粒径15〜300μの水酸化
アルミニウムや分解温度が850℃の炭酸カルシウムな
どに比べ実質的耐火被覆性能がより効果的になる。ここ
で、吸熱性物質の吸熱ピークを50℃〜500℃の範囲
のものに限定するのは、鉄骨の柱,梁の耐火試験では鋼
材の平均温度で350℃以下であることが必要となって
おリ、火災のときの燃焼温度約1,000℃との温度差
が大きい方が分解の割合が実質的に大きくなるからであ
る。この発明では、20mm厚以下で1時間耐火、30
mm厚以下で2時間耐火、40mm厚以下で3時間耐火
を目標として、有効となる吸熱性物質を求めた。これを
図1〜3により説明する。図1は、1時間耐火加熱試験
での炉内最高温度と耐火試験が合格となる鋼材温度の温
度勾配を示す図であり、同様にして、図2は2時間耐火
加熱試験の場合、図3は3時間耐火試験の場合の温度勾
配を示す図である。αは500℃において熱分解吸熱す
る物質が耐火被覆層の中で吸熱に寄与できる割合を示す
。αは下記の数式1により求められるが、式中xは耐火
被覆層の厚みであり、yは500℃となる箇所の鋼材表
面からの厚みである。
【0010】
【数式1】
【0011】図1の20mmの被覆厚で1時間耐火の性
能を持たせる場合は、500℃以下で分解する吸熱性物
質は分解効率α=75%以上の高効率で分解される可能
性をもつ。図2の30mmの被覆厚で2時間耐火の性能
を持たせる場合は、500℃以下で分解する吸熱性物質
は分解効率α=77%以上の高効率で分解される可能性
をもつ。図3の40mmの被覆厚で3時間耐火の性能を
持たせる場合は、500℃以下で分解する吸熱性物質は
分解効率α=79%以上の高効率で分解される可能性を
もつ。ここで分解したものは吸熱に寄与し、鋼材の温度
上昇を抑えることができると考えられる。また、熱分解
温度が50℃未満のものは実用上不安定で使用できない
。また、500℃を超えるものは熱分解に寄与できる割
合が低くなり好ましくない。更にその粒径を0.05〜
10μと小さく選定することで熱分解の効率をより完全
にできる。粒径が10μを超えると熱分解の効率が低下
する。また、吸熱性物質単の位質量当たりの吸熱量が3
00cal/g以上のものは鋼材や被覆材の温度上昇を
抑える力が大きく相乗的に実質的耐火被覆性能が高くな
るからである。ここで、吸熱性物質の吸熱量が300c
al/g未満のものは性能上不十分となる。また、この
吸熱性物質の使用量は25〜75重量%の範囲で使用す
ることで有効になる。この吸熱性物質の使用量が25重
量%より少ないと、耐火性能が悪くなり被覆厚を厚くし
なければならなくなる。また、75重量%より多いと加
熱時のひび割れが大きくなり好ましくない。
【0012】更に、この発明において用いられる起泡化
剤とは、起泡力が所定条件下における起泡力の測定にお
いて、0.1%起泡化剤水溶液使用条件下直後で20m
m以上および5分後で直後の値の75%以上である非イ
オン,非イオン・陰イオン,陰イオン,両性イオン活性
剤などのいずれかまたは混合物である。非イオン性の起
泡化剤としてはHLB(Hydrophile−Lip
ophile  Balance)で9〜20の範囲に
あるポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル,ポリオキシ
エチレンドデシルフェニルエーテル,ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル,ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル,ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル,ポリオキシエチレンオレイン酸エ
ステル,ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
,ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル,ポ
リオキシエチレンラノリン脂肪酸エステル,アルキルア
ルキロールアミド,ラウリン酸ジエタノールアミド,ヤ
シ油脂肪酸モノ(またはジ)エタノールアミド,オレイ
ン酸ジエタノールアミド,ラウリン酸イソプロパノール
アミド,ステアリン酸モノエタノールアミド,ポリオキ
シエチレンヤシ油脂肪酸アミドなどがある。
【0013】非イオン・陰イオン性の起泡化剤としては
ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルアリル)
エーテルのリン酸エステルがある。陰イオン性の起泡化
剤としてはポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム
,ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタ
ノールアミン,アルキル硫酸ナトリウム,アルキルエー
テル硫酸ナトリウム,ソジウムラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム,アルキル硫酸トリエタノールアミン,脂肪酸
ソーダ(カリ)石鹸,ヒマシ油カリ石鹸,ラウリル硫酸
ナトリウム,ラウリル硫酸トリエタノールアミン,ラウ
リル硫酸アンモニウム,2エチルヘキシルアルキル硫酸
エステルナトリウム,ノルマルドデシルベンゼン硫酸ナ
トリウム,アシルメチルタウリン酸ナトリウム,ラウロ
イルメチルタウリン酸ナトリウム,ジアルキルスルホ琥
珀酸エステルナトリウム,ドバノールエトキシ硫酸ナト
リウム,Nヤシ油脂肪酸アシルLグルタミン酸ナトリウ
ムなどがある。両性イオンの起泡化剤としては、2ウン
デシルNカルボキシメチルNヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン,2アルキルNカルボキシメチルNヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン,ラウリルカ
ルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン,ラウリルアミノプロピオネートなどがある。
【0014】これらの使用量は0.05〜3重量%の範
囲で使用されるが、特に泡沫の長時間安定性を得るため
にはロスマイルス法の起泡力の測定で泡沫安定性の指標
となる5分後の値が直後の起泡力の値の75%以上であ
る起泡化剤を使用し、かつ0.2〜3重量%程度の濃度
とするのが望ましい。
【0015】また、低増粘性増粘剤とは、その2%水溶
液の粘度が20℃の溶液温度下で測定したときBM型粘
度計の30rpmの時の値で1,000cps以下とな
るメチルセルロース,ポリビニルアルコール,ヒドロキ
シエチルセルロースなどの合成高分子系増粘剤又はグア
ーガム,アルギン酸誘導体などの天然高分子系増粘剤の
いずれか又は組み合わせたものであり、その使用量は1
〜10重量%としたとき有効である。ここで特に低増粘
性増粘剤を使用するのは、高増粘性増粘剤に比べて使用
割合を多くしても極度に粘くならず使用に支障がないた
め、その使用量を多くして泡沫安定化効果を高めると同
時に付着強さを強くできるからである。
【0016】この他、補助的にパルプ繊維,アクリル繊
維,耐アルカリ性のガラス繊維,炭素繊維,粒状岩綿な
どの繊維を添加し折り曲げ強度を高めたり、更に、カオ
リン,クレー,陶土,けい藻土,タルク,ベントナイト
,硫酸バリウム,炭酸カルシウム,アルミナなどの体質
顔料や酸化チタン,ベンガラ,オーカ,カーボンブラッ
ク,フタロシアニンブルー,フタロシアニングリーンな
どの各種着色顔料や防錆剤や粉塵防止剤を必要に応じて
添加することもできる。これらの補助的な添加はその総
計で30重量%程度まで本願の目的を損わない範囲にお
いて水硬性セメントや無機質軽量骨材から置き替えて使
用する。
【0017】この発明の組成物は適量の水と混練撹拌し
て、所定の容量の微小気泡含有のペーストとし、ポンプ
圧送して吹き付けガンにより被塗物に吹き付けて使用す
る。
【0018】ここで、この発明では上記組成物を使用す
るに際し、下記の使用方法を用いるとより確実に耐火被
覆層が得られる。即ち、この発明組成物の単位量をペー
スト化した時の全容量がそのペーストを完全に脱泡した
時の全容量に比べ10〜200%多いものであり、気泡
の平均径が1mm以下であるようにし、固化後の組成物
の比重が気乾平衡時において0.2〜1.0になるよう
にするものである。ここで所望の起泡倍率を得るには起
泡化剤の種類を変えたり濃度を変えたりして行う。また
微小気泡を得るには、撹拌による場合は撹拌時の周速を
大きくして行い、カラム法(カラムに起泡化剤溶液又は
起泡化剤含有スラリーと空気を通して泡沫化する方法)
による場合はカラムの間隙を小さくして使用すれば良い
【0019】
【作用】この発明の耐火被覆組成物は、水硬性セメント
の割合を一定範囲にすることで耐火被覆材の強度を保ち
かつ加熱時においても収縮割れの少ないものとし、粒径
の細かい無機質軽量骨材を用いることによりち密な断熱
被覆材を得るようにし、吸熱性物質の吸熱ピークと吸熱
量を特定した上で、粒径を選定することにより耐火被覆
性能に対して吸熱反応の生じる温度範囲を効率的にし、
単位質量当たりの効果を有効にし、起泡剤の働きにより
耐火被覆材を多孔質で断熱性の優れたものとしている。 また、起泡化による容量増加を10〜200%の割合の
範囲とすることにより吹き付け作業性や耐火被覆性能の
優れた経済的なものにすることができる。更に、低増粘
性増粘剤により鋼材への付着力を高め剥離事故の起こら
ないようにしている。
【0020】
【実施例】以下、この発明を実施例により説明する。実
施例1以下実施例12および比較例1ないし比較例6ま
での配合を下記表1,表2に、それらの性能を表3に記
す。表中、割合を示す数値は重量%である。成分A1は
ポルトランドセメント,A2はアルミナセメント、B1
は無機軽量骨材であるシラスバルーン(かさ比重で0.
20)で粒径が10〜250μのもの,B2はパーライ
ト(かさ比重で0.40)で粒径が0.1〜1.2mm
のもの,B3は天然軽石(かさ比重で0.80)で粒径
が60〜250μのもの,B4はシラスバルーン(かさ
比重で0.20)で粒径1.6〜3.3mmのもの,B
5は焼成ヒル石(かさ比重で0.08)で粒径が1.6
〜3.3mmのもの、C1は吸熱性物質である水酸化ア
ルミニウムのうち平均粒径1μのもの,C2は同じく水
酸化アルミニウムのうち平均粒径100μであるもの,
C3は炭酸カルシウムで平均粒径25μにあるもの、D
1は起泡化剤としてのHLBが10であるポリオキシエ
チレンラウリルエーテル(所定条件下における起泡力の
測定では直後95mm,5分後75mm),D2は起泡
化剤としてのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
ナトリウム(所定条件下における起泡力の測定では直後
190mm,5分後160mm),D3は起泡化剤とし
てのラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタイン(所定条件下における起泡力測定で
は直後170mm,5分後145mm),D4はHLB
が14にある界面活性剤のポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(所定条件下における起泡力測定では直
後160mm,5分後135mm),D5はHLBが8
にある界面活性剤のソルビタンモノラウレート(所定条
件下における起泡力測定では直後15mm,5分後10
mm)を、E1は低増粘性増粘剤のヒドロキシエチルセ
ルロースのHEC−ユニセルQP−09L(2%水溶液
の粘度で10cps,ダイセル化学工業(株)製),E
2は同じく低増粘性増粘剤のメチルセルロースのメトロ
ーズSM−100(2%水溶液の粘度で100cps,
信越化学工業(株)製)を、また、補助的な添加物とし
てF1はチョップドストランド状炭素繊維,F2は体質
顔料としてのクレー,F3,は着色顔料としての酸化チ
タンを示している
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】これらの配合による組成物100重量部に
対して80重量部程度の適量の水を加えて撹拌し、泡沫
含有状態の耐火被覆組成物のスラリーとした。また、そ
の時の起泡化による容量増加割合を調べた。そしてこれ
を各種試験に供する為に鋼材、鉄板などに20mm(熱
伝導率の供試体は50mmの厚さの成型体とする)の厚
さで吹き付けて、20℃,60%の恒温室で1カ月間養
生して、更に、50℃下で恒量とした後、各試験に供し
た。
【0024】
【試験項目および試験方法】■起泡化割合
【0025】
【数式2】
【0026】■かさ比重 成型体を恒量とした後、重量/容量を算出する。 ■熱伝導率試験 京都電子工業(株)製熱伝導率計TC−32を使用し、
熱線法により測定する。 ■耐火性能試験 中央部に熱電対を取り付けた鋼材に各泡沫スラリー組成
物を所定の厚さ吹き付けて所定の養生をして恒量とした
試験体をJIS−A−1304標準加熱曲線に沿って加
熱し350℃になるまでの時間を測定し、各試験体の比
重で除して評価する。結果の数値が140以上を○、1
40〜100を△、100未満を×とする。 ■付着強さ試験 鉄板に吹き付けて所定の養生をした7cm角の試験体を
使用して、JIS−A−6909に規定した標準状態の
付着強さ試験をする。 ■総合性 材料価格及び諸性能などを総合的に評価したもので、優
れているもの○、普通のもの△、悪いもの×で示す。
【0027】
【表3】 表3で記号*1はkcal/m・hr・℃、*2はg/
cm2とする。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、吹き付けロックウー
ルの欠点とする繊維の飛散による劣悪作業環境の改善が
できる。また、徴小気泡を発生し易くかつ安定化させる
ことにより被覆層を軽量化し経済的に耐火被覆層が得ら
れるようになる。更に、微小軽量骨材を使用することに
より断熱性と軽量性を高めることができる。吸熱性物質
についても、この発明に言う特定のものとすることによ
り、効果的な耐火性能の確保が可能となる。また、低増
粘性増粘剤により鋼材への付着力を高め剥離事故の起こ
らないようにできる。この他、水硬性セメントに白色ポ
ルトランドセメントを使用した場合には、着色顔料を添
加することにより化粧性も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1時間耐火試験において炉内最高温度時の耐火
被覆層内の温度勾配線により吸熱物質の分解効率を説明
する図である。
【図2】2時間耐火試験において炉内最高温度時の耐火
被覆層内の温度勾配線により吸熱物質の分解効率を説明
する図である。
【図3】3時間耐火試験において炉内最高温度時の耐火
被覆層内の温度勾配線により吸熱物質の分解効率を説明
する図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  組成物全体を100重量%としたとき
    、結合材としての■水硬性セメントを15〜60重量%
    、シラスバルーン,焼成ヒル石,ガラスバルーン,パー
    ライト,抗火石,天然軽石,などの中から選ばれた粒径
    0.01〜1.5mmの範囲の■無機質軽量骨材を5〜
    58重量%、示差熱分析における示差熱曲線の吸熱ピー
    クが50℃〜500℃の範囲にあり、熱分解における吸
    熱量が300cal/g以上であり、かつ平均粒径0.
    05〜10μの範囲にある■吸熱性物質を25〜75重
    量%、および起泡力が25℃下のロスマイルス法による
    測定において、0.1%起泡化剤水溶液使用の条件下(
    以下単に、所定条件下における起泡力の測定という)、
    直後で20mm以上および5分後で直後の値の75%以
    上である■起泡化剤を0・05〜3重量%更に、2%水
    溶液(20℃)の粘度がBM型粘度計の30rpmの時
    の粘度の値で1,000cps以下となるメチルセルロ
    ース,ポリビニルアルコール,ヒドロキシエチルセルロ
    ースなどの合成高分子系増粘剤又はグアーガム,アルギ
    ン酸誘導体などの天然高分子系増粘剤のいずれか又はそ
    れらを組み合わせた■低増粘性増粘剤を1〜10重量%
    、以上の■〜■を配合してなることを特徴とする耐火被
    覆組成物。
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