JPH04291121A - 流量計測補正装置 - Google Patents

流量計測補正装置

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JPH04291121A
JPH04291121A JP8182991A JP8182991A JPH04291121A JP H04291121 A JPH04291121 A JP H04291121A JP 8182991 A JP8182991 A JP 8182991A JP 8182991 A JP8182991 A JP 8182991A JP H04291121 A JPH04291121 A JP H04291121A
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JP
Japan
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temperature
pressure
circuit
value
digital value
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JP8182991A
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English (en)
Inventor
Akira Okuno
晃 奥野
Kazuhiro Tsuchida
土田 和広
Minoru Koseki
実 小関
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NIPPON DENPA KK
Tokico Ltd
Original Assignee
NIPPON DENPA KK
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量計測補正装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液体又はガス等の流体の流量計
測は、流量計から被測流体の単位流量の流れに比例して
出力される流量パルスを計数して行われている。
【0003】この流量パルスの計数値からなる流量計測
値は、被測流体が予め定められた温度,圧力状態にある
基準状態における流量計測値に補正される。
【0004】図9中、1は従来の流量計測補正装置で、
流量計(図示せず)の流量センサ2から出力される流量
パルスは、流量カウンタ3に供給されて計数される。
【0005】補正演算回路4は、温度センサ5,圧力セ
ンサ6によって被測流体の温度,圧力状態を検出し、流
量カウンタ3の計数値を被測流体が基準温度状態での流
量に補正する温度補正、被測流体が基準圧力状態の流量
に補正する圧力補正、あるいは被測流体が基準温度,基
準圧力状態での流量に補正する温圧補正等の各補正演算
を行って、夫々補正した流量を表示器7に表示するよう
になっている。
【0006】そこで、この温度補正についてまず説明す
る。
【0007】温度センサ2としては温度に応じて抵抗値
が変化する白金測温抵抗体(以下、単に測温抵抗体とい
う)が用いられている。
【0008】例えば、この測温抵抗体が−50〜150
℃の温度範囲において80〜160Ωの抵抗値を有する
とすると、この測温抵抗体は0.4Ω/℃の温度特性を
持っていることになる。従って、被測流体の温度はこの
測温抵抗体の抵抗値を検出することにより求めることが
できる。
【0009】図10は従来の流量計測補正装置に用いら
れていた温度センサを有する温度測定回路5Aを示す。
【0010】図10中、測温抵抗体8は第1の増幅回路
9の帰還回路として設けられている。この第1の増幅回
路9は、例えば定電流回路10から2mAの定電流が供
給されていると、その出力電圧は測温抵抗体8の抵抗値
の変化に基づき、−50℃で160mV,150℃で3
20mVとなる。
【0011】従って、被測流体が−50℃の場合と15
0℃の場合との出力電圧差は160mVとなる。そして
、この第1の増幅回路9の出力電圧をさらに、第2の増
幅回路13で増幅して後述するA/D変換器14の定格
入力電圧である0〜4Vとなるようにしている。このた
め、第2の増幅回路13は、入力電圧が160mVのと
き、その出力電圧0Vとなるようにゼロ調節回路11に
よって調整されており、また入力電圧が320mVのと
き、その出力電圧が4Vとなるように利得調節回路12
によって調整されている。
【0012】この結果、このゼロ調節回路11,利得調
節回路12の調整は流量計測の正確さを保つために精密
な調整が要求される。さらに、この第2の増幅回路13
の出力電圧(0〜4V)はA/D変換器14に入力され
て0000〜4000のデジタル信号に変換されて補正
演算回路4に供給される。
【0013】これにより、補正演算回路4は流量カウン
タ3により計数された流量計測値をこの温度センサを有
する温度測定回路5Aの出力に基づいて温度補正する。
【0014】なお、この温度補正は一般的に被測流体の
温度が15℃を基準状態として補正される。例えば−5
0℃で+6.5%,150℃で−13.5%の補正が行
われるとすれば、1℃当たりでは−0.1%の補正とな
る。これら一連の温度補正をまとめると表1のようにな
る。
【0015】
【表1】
【0016】次に、上述した温度補正に対し、圧力補正
について説明する。
【0017】ここでは、圧力センサ6としては圧力に応
じて電流値が変化する圧力/電流変換器が用いられてい
る。例えばこの圧力/電流変換器が0〜10Kg/cm
2の圧力範囲において4〜20mAの電流を出力するも
のとすると、この圧力/電流変換器は1.6mA/Kg
の圧力特性をもっていることになる。
【0018】図11は従来の流量計測補正装置に用いら
れている圧力センサを有する圧力測定回路6Aを示す。
【0019】図11中、圧力/電流変換器15の出力は
増幅回路17に供給され増幅されて後述するA/D変換
器25の定格入力電圧である0〜4Vになるようになっ
ている。
【0020】ここで、圧力が0〜10Kg/cm2の範
囲で圧力/電流変換器15の出力電流は4〜20mAで
あるから、このためゼロ調節回路16は圧力/電流変換
機15の出力電流が4mAであるとき増幅回路17の出
力電圧が0Vとなるように調整されている。また利得調
節回路18は圧力/電流変換器15の出力電流が20m
Aであるとき増幅回路17の出力電圧が4Vとなるよう
に調整される。そして、このゼロ調節回路16及び利得
調節回路18の調整は、温度補正のときと同様に精密さ
が要求される。
【0021】さらに、増幅回路17の出力(0〜4V)
は、A/D変換機25に入力されて0000〜4000
のデジタル信号に変換され、補正演算回路4に供給され
る。これにより、補正演算回路4は、流量カウンタ3に
より計数された流量計測値を、この圧力センサを有する
圧力測定回路6Aの出力に基づき圧力補正する。
【0022】例えば、圧力補正が1Kg/cm2当たり
10%となるとすると、圧力が0Kg/cm2のとき−
50%、圧力が10Kg/cm2のとき+50%の補正
となる。これらの一連の圧力補正をまとめると表2のよ
うになる。
【0023】
【表2】
【0024】補正演算回路4は、温度センサ5,圧力セ
ンサ6からの上記A/D変換されたデジタル値から現在
の温度,圧力を演算して流量カウンタ3により計数され
た流量計測値の補正を行う。
【0025】例えば、被測流体の温度が30℃,圧力が
3kg/cm2 だとすると、温度補正は−1.5%で
温度補正値KT は0.985、圧力補正は−20%と
なり圧力補正値KV は0.80となり、温圧補正値K
TVは、KTV=KT ・KV  =0.985×0.80 =0.788 となり、温圧補正は−21.2%となる。
【0026】例えば、流量センサ2から流量カウンタ3
への入力パルスが10000パルスで1パルスが1リッ
トル(1リットル/P)であるとすると、被測流体が温
度30℃,圧力3kg/cm2 のときの補正前の流量
は10.00キロリットルとなる。そして、この補正前
の流量は、温度15℃,圧力5kg/cm2 の基準温
度,基準圧力状態での流量に換算補正され、上記式より
7.88キロリットルに補正される。
【0027】一方、アナログ出力は、一例として補正演
算回路4に付設された、図12に示すアナログ出力回路
4Aを介して出力される。すなわち、図12において、
流量10キロリットルをフルスケールとすると、増幅回
路20の出力は10キロリットル/hで20mA、0キ
ロリットル/hで4mAとなるようになっている。
【0028】ここで、D/A変換器19へは補正演算回
路4で演算した結果のデジタル値が与えられ、このD/
A変換器19のアナログ定格出力が上記デジタル値が0
000のとき0V、上記デジタル値が2000のとき4
Vとなっている。このため、ゼロ調節回路21はD/A
変換器19のアナログ出力が0Vのとき増幅回路20の
出力が4mAとなるように調整され、利得調節回路22
はD/A変換器19のアナログ出力が4Vのとき増幅回
路20の出力が20mAとなるよう調整される。
【0029】そして、上記アナログ出力回路4Aにおけ
るゼロ調節回路21及び利得調節回路22の調整も、前
記温度測定回路5A,圧力測定回路6Aの場合と同様、
精密さが要求される。そして、このアナログ出力回路4
AのD/A変換関係をまとめると表3のようになる。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、上記従来
の流量計測補正装置においては、温度測定回路5A,圧
力測定回路6A,アナログ出力回路4Aのそれぞれには
、ゼロ調節回路11,16,21、利得調節回路12,
18,22といった精密調節を行わなければならない回
路が必要となる。
【0032】そして、可変抵抗でこの精密調整回路を構
成する場合は、バイアス抵抗としての固定抵抗素子に、
抵抗値の大きな粗調整用の可変抵抗素子と、抵抗値の小
さな微調整用の可変抵抗素子とを接続して構成したり、
この粗調整用の可変抵抗の代わりに適当な抵抗値を有す
る固定抵抗を交換使用することにより粗調整を行って構
成しなければならず、部品点数が多くなるばかりか、そ
の調整操作自体も難しいという問題点がある。
【0033】さらに、上記従来技術の説明において、温
度測定回路5Aの測温抵抗体8の抵抗値が旧JISと新
JISとで異なったり、また圧力測定回路6Aの圧力入
力が0〜40mAの電流入力でなく1〜5Vの電圧入力
であったり、アナログ出力回路4Aのアナログ出力が4
〜20mAの電流出力でなく1〜5Vの電圧出力であっ
たりすることもある。
【0034】このような場合も、その都度微細調整する
必要がある。すなわち、例えば、図13は図11中の増
幅回路17の前段に設けられる、4〜20mAまたは1
〜5Vを選択入力するための入力回路23であり、この
入力回路23においては4〜20mA入力の場合は端子
T1 ,T2 間を接続して入力し、1〜5V入力の場
合はT1 ,T3 間に入力するようになっている。
【0035】しかしながら、この入力回路23において
も、抵抗R(=250Ω),増幅器に誤差がなければど
ちらの入力でも1〜5Vが出力されるが、実際にはこれ
らに微妙な誤差がでるので、やはりゼロ調節、利得調節
が必要となる。
【0036】そこで、本発明は上記したアナログ入力、
アナログ出力の微細調整のための回路を固定として、A
/D値,D/A値を記憶手段に記憶させておくことによ
り、測定精度を落とさないで、調整を容易に行えるよう
にした流量計測補正装置を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、測
温抵抗体を有し、該測温抵抗体の抵抗値をA/D変換し
てデジタル値として温度信号を出力する温度検出回路と
、該温度検出回路からの温度信号に基づいて基準温度に
おける被測流体の流量を換算する補正演算回路と、を備
えてなる流量計測補正装置において、下限温度における
前記測温抵抗体の抵抗値に対応する温度検出回路のA/
D変換したデジタル値からなる温度信号と、上限温度に
おける前記測温抵抗体の抵抗値が対応する温度検出回路
のA/D変換したデジタル値からなる温度信号とを夫々
設定登録する設定登録手段と、該設定登録手段に設定登
録された前記下限温度に対応するデジタル値と、前記上
限温度に対応するデジタル値とに基づき、前記測温抵抗
体の特性から温度検出回路のA/D変換した出力デジタ
ル値を正規の温度に校正する温度校正手段と、を備えて
なることを特徴とする流量計測補正装置。
【0038】また請求項2の本発明は、圧力/電流変換
器を有し、該圧力/電流変換器の電流値をA/D変換し
てデジタル値として圧力信号を出力する圧力検出回路と
、該圧力検出回路からの圧力信号に基づいて基準圧力に
おける被測流体の流量を換算する補正演算回路と、を備
えてなる流量計測補正装置において、下限圧力における
前記圧力/電流変換器の電流値に対応する圧力検出回路
のA/D変換したデジタル値からなる圧力信号と、上限
圧力における前記圧力/電流変換器の電流値が対応する
圧力検出回路のA/D変換したデジタル値からなる圧力
信号とを夫々設定登録する設定登録手段と、該設定登録
手段に設定登録された前記下限圧力に対応するデジタル
値と、前記上限圧力に対応するデジタル値とに基づき、
前記圧力/電流変換器の特性から圧力検出回路のA/D
変換した出力デジタル値を正規の圧力に校正する圧力校
正手段と、を備えてなる。
【0039】
【作用】請求項1によれば、設定登録手段により下限温
度における測温抵抗体の抵抗値に対応するデジタル値か
らなる温度信号と、上限温度における測温抵抗体の抵抗
値に対応するデジタル値からなる温度信号を設定登録し
、温度校正手段により温度信号に基づいて温度検出回路
の出力デジタル値を正規の温度に校正する。これにより
、温度測定回路のゼロ調節回路及び利得調整回路の精密
調整が不要になる。
【0040】又、請求項2によれば、設定登録手段によ
り下限圧力における圧力/電流変換器の電流値に対応す
るデジタル値からなる圧力信号と、上限圧力における圧
力/電流変換器の電流値が対応するデジタル値からなる
圧力信号を設定登録し、圧力校正手段によりこれらの圧
力信号に基づいて圧力検出回路の出力デジタル値を正規
の圧力に校正する。これにより、圧力測定回路のゼロ調
節回路及び利得調整回路の精密調整が不要になる。
【0041】
【実施例】図1及び図3に本発明に係る流量計測補正装
置の一実施例を示す。
【0042】図1及び図2は流量計測装置(以下、補正
装置という)31の外観を示しており、装置前面31a
の上部には補正前(GROSS),補正後(NET)の
それぞれの流量値を表示する二段式の表示器32が設け
られている。
【0043】そして、この表示器32の下方には、表示
器32における上段表示器が補正後(NET)の表示値
を、また下段表示器が補正前(GROSS)の表示値を
表示することをそれぞれ示す案内インデックス33a,
33bと、後述のキーボードによる表示操作に基づき前
記表示器32に表示される内容が流量,温度,圧力のい
ずれであるかをその点灯により示す表示器33c,33
d,33eが設けられている。
【0044】さらに、その下方には、前記表示器32の
表示操作や後述する各種データの入力操作等を行うキー
ボード34(各種スイッチ34a〜34jを有し、テン
キーとしても使用できる)が設けられている。
【0045】図3に示す如く、補正装置31は補正演算
回路としてのCPU35に、前記流量センサ2から出力
される流量パルスを計数する流量カウンタ3、前記温度
測定回路5AのA/D変換器14、前記圧力測定回路6
AのA/D変換器25、前記アナログ出力回路4AのD
/A変換器19、表示器32、キーボード34、外部機
器へ流量パルスに基づく出力パルスを出力するためのパ
ルス化回路36、及び前記CPU35とともに補正演算
回路4を構成するメモリ(記憶手段)37が接続して構
成されている。
【0046】メモリ37には、後述する温度入力構成の
際における温度測定回路5AのA/D変換器14の下限
値及び上限値、圧力入力校正の際における圧力測定回路
6AのA/D変換器25の下限値及び上限値、アナログ
出力校正の際におけるアナログ出力回路4AのD/A変
換器19への下限値及び上限値がそれぞれ設定登録され
る下限値・上限値記憶エリア(設定登録手段)を備えて
いる。
【0047】加えてこれら下限値・上限値記憶エリアに
それぞれ記憶された下限値・上限値に基づき、温度測定
回路5A,圧力補正回路6Aのアナログ測定値やアナロ
グ出力回路4Aから出力される補正後(NET)の流量
測定値のアナログ出力を校正するための校正プログラム
(校正手段)と、これら校正プログラムによって得られ
る校正データを記憶するデータエリアとを備える。
【0048】さらに、この校正プログラムや校正データ
に基づき得られた校正温度測定値や校正圧力測定値に基
づき前述の補正後(NET)の流量測定値を演算するプ
ログラムが記憶されている。
【0049】そして、上記本実施例の流量計測補正装置
31では、図10乃至図12で示す温度測定回路5A、
圧力測定回路6A、及びアナログ出力回路4Aの各可変
抵抗が予め次に述べるように固定されている。
【0050】まず、図10に示す温度測定回路5Aでは
、予め測温抵抗体8が80Ωのときには第2の増幅回路
13の出力が略0.2Vとなるようにゼロ調節回路11
の抵抗値(回路定数)は固定されている。加えて、測温
抵抗体8が160Ωのときには第2の増幅回路13の出
力が略4.75Vとなるように利得調節回路12の抵抗
値(回路定数)は固定されている。
【0051】次に、図11に示す圧力測定回路6Aでは
、予め圧力/電流変換器15を介して圧力センサ6から
4mAが入力されたときには増幅回路17の出力が略0
.2Vとなるようにゼロ調節回路16の抵抗値(回路定
数)は固定されている。
【0052】加えて、圧力/電流変換器15を介して圧
力センサ6から20mAが入力されたときには増幅回路
17の出力が略4.75Vとなるように利得調節回路1
8の抵抗値(回路定数)は固定されている。
【0053】さらに、図12に示すアナログ出力回路4
Aでは、予めD/A変換器19への入力が100のとき
増幅回路20の出力が略4mAとなるようにゼロ調節回
路21の抵抗値(回路定数)は固定されている。加えて
、D/A変換器19への入力が1900のとき増幅回路
20の出力が略20mAとなるように利得調節回路22
の抵抗値(回路定数)は固定されている。
【0054】これにより、温度測定回路5A,圧力測定
回路6A,アナログ出力回路4Aにおいては、ゼロ調節
回路11,16,21の抵抗値(回路定数)及び利得調
節回路12,18,22の抵抗値(回路定数)はこのよ
うに予め固定されることとなるので、従来のような調節
は不要となる。
【0055】なお、上記説明では、簡略のため測温抵抗
体8の抵抗値は−50℃で80Ω、150℃で160Ω
としたが、実際には旧JISと新JISとでは−50℃
及び150℃における抵抗値が若干異なり、次の表4の
ようになっている。
【0056】
【表4】
【0057】そこで、以下の説明では、まず上記JIS
規格における旧JIS規格の正確な抵抗値に基づいて説
明する。
【0058】図4には、CPU35が実行する測温抵抗
体8の校正フローチャートを示す。
【0059】キーボード34におけるキー34eの操作
でアナログ入出力校正モードが設定操作されると、CP
U35はアナログ入出力校正モード状態となる(ステッ
プS1)。
【0060】次に、温度測定回路5Aの測温抵抗体8の
下限値校正の場合には、−50℃に相当する測温抵抗体
の抵抗値79.96Ωと同じ抵抗値を有する校正用基準
器(基準抵抗)を補正装置31における温度測定回路5
Aの接続端8Aに接続する(ステップS2)。
【0061】ここで、この校正用基準器が接続されると
、温度測定回路5Aの増幅回路9の出力が159.92
mVとなり、増幅回路13の出力は略200mVとなる
【0062】次に、キーボード34におけるキー34j
,34aを操作して測温抵抗体下限値設定パラメータの
設定指示としての「01」を操作入力すると(ステップ
S3)、CPU35は温度測定回路5AのA/D変換器
14の出力を続出し、これを表示器32に点滅表示する
(ステップS4)。
【0063】ここで、このときのA/D変換器14の出
力が「163」であったとすると、表示器32には「0
1−163」が点滅しながら表示される。そして、キー
ボード34の書込キー(以下、WRキーと称す)34l
が操作されると、CPU35はこのA/D変換器14の
出力「163」をメモリ37の温度入力校正のための下
限値エリアに読込み登録する(ステップS5)。
【0064】そして、この読込み登録されたことを、表
示器32における「01−163」の点滅表示を点灯表
示に切り換えて報知する(ステップS6)。
【0065】また、上記測温抵抗体8の下限値校正の場
合に対し、上限値校正の場合は、上記下限値校正処理に
おけるステップS2において、−50℃に相当する測温
抵抗体8の抵抗値79.96Ωと同じ抵抗値を有する校
正用基準器(基準抵抗)を接続したのに代えて、150
℃に相当する測温抵抗体の抵抗値158.29Ωと同じ
抵抗値を有する校正用基準器(基準抵抗)を接続し、ま
たステップS3において、キーボード34におけるキー
34j,34bを操作して測温抵抗体上限値設定パラメ
ータの設定指示としての「02」を操作入力する。
【0066】この結果、温度測定回路5Aの増幅回路1
3の出力は略4750mVとなり、次に、キーボード3
4におけるキー34j,34bを操作して前記ステップ
S3と同様に測温抵抗体上限値設定パラメータの設定指
示としての「02」を操作入力すると、CPU35は温
度測定回路5AのA/D変換器14の出力を読出し、こ
のときのA/D変換器14の出力が「3891」であっ
たとすると、表示器32には「02−3891」が点滅
しながら表示される(ステップS4)。
【0067】そして、キーボード34のWRキー34l
を操作すれば、CPU35はこのA/D変換器14の出
力「3891」をメモリ37の温度入力校正のための上
限値エリアに読込み登録し(ステップS5)、表示器3
2における「02−3891」の点滅表示を点灯表示に
切り換える(ステップS6)。
【0068】このようにして、旧JIS規格の測温抵抗
体8について、補正装置31の温度補正装置範囲(−5
0〜150℃)の下限値−50℃における温度測定回路
5AのA/D変換器14の出力「163」がメモリ37
の温度入力校正のための下限値エリアに登録される。同
様に上限値150℃における温度測定回路5AのA/D
変換器14の出力「3891」がメモリ37の温度入力
校正のための上限値エリアに登録されると、温度はメモ
リ37に予め記憶されている図7に示すような「JIS
  C1604」に定められた測温抵抗体8の特性によ
り得られた下記近似式(1)、T=Ft (R)+C 
 …  (1) T:温度、 Ft (R):測温抵抗体8の抵抗値Rの関数、C:定
数、 で表わせる。そして、 −50.0=Ft (79.96) 150.0=Ft (158.29) であることから、 R=Gr (D)      …  (2)R:測温抵
抗体8の抵抗値R、 D:A/D変換器14の出力値、 79.96=Gr (163) 158.29=Gr (3891) となる。
【0069】従って、測温抵抗体8の抵抗値を上式(2
)式に入れると温度に対応したデジタル値が得られる。
【0070】図5には、CPU35が実行する圧力/電
流変換器15の校正フローチャートを示す。
【0071】キーボード34におけるキー34eの操作
でアナログ入出力校正モードが設定操作されると、CP
U35はアナログ入出力校正モード状態となる(ステッ
プS11)。
【0072】次に、圧力測定回路6Aの圧力/電流変換
器15の下限値校正の場合には0kgに相当する圧力/
電流変換器15の4mAと同じ電流値を有する圧力伝送
器(基準電流)を補正装置31における圧力/電流変換
器15の接続端15Aに接続する(ステップS12)。
【0073】ここで、この圧力伝送器が接続されると、
圧力補正回路6Aの増幅回路17の出力が0Vとなる。
【0074】次に、キーボード34におけるキー34j
,34eを操作して測温抵抗体下限値設定パラメータの
設定指示としての「05」を操作入力すると(ステップ
S13)、CPU35は圧力補正回路6AのA/D変換
器25の出力を読出し、これを表示器32に点滅表示す
る(ステップS14)。
【0075】ここで、このときのA/D変換器14の出
力が「90」であったとすると、表示器32には「05
−90」が点滅しながら表示される。そして、キーボー
ド34のWRキー34lが操作されると、CPU35は
このA/D変換器25の出力「90」をメモリ37の圧
力入力校正のための下限値エリアに読込み登録する(ス
テップS15)。
【0076】そして、この読込み登録されたことを、表
示器32における「05−90」の点滅表示を点灯表示
に切り換えて報知する(ステップS16)。
【0077】また、上記圧力/電流変換器15の下限値
校正の場合に対し、上限値校正の場合は、上記下限値校
正処理におけるステップS12において、10kg/c
m2 に相当する圧力/電流変換器15の電流値20m
Aと同じ電流値を有する圧力伝送器を接続し、またステ
ップS13において、キーボード34におけるキー34
j,34fを操作して圧力/電流変換器上限値設定パラ
メータの設定指示としての「06」を操作入力する。
【0078】この結果、圧力測定回路6Aの増幅回路1
7の出力は略4Vとなり、次に、キーボード34におけ
るキー34j,34fを操作して前記ステップS13と
同様に圧力/電流変換器上限値設定パラメータの設定指
示としての「06」を操作入力すると、CPU35はA
/D変換器25の出力を読出し、このときのA/D変換
器25の出力が「3890」であったとすると、表示器
32には「06−3890」が点滅しながら表示される
(ステップS14)。
【0079】そして、キーボード34のWRキー34l
を操作すれば、CPU35はこのA/D変換器25の出
力「3890」をメモリ37の圧力入力校正のための上
限値エリアに読込み登録し(ステップS15)、表示器
32における「06−3890」の点滅表示を点灯表示
に切り換える(ステップS16)。
【0080】このようにして、圧力/電流変換器15に
ついて、補正装置31の圧力補正装置範囲(0〜10k
g/cm2 )の下限値0kg/cm2 における圧力
測定回路6AのA/D変換器25の出力「90」がメモ
リ37の圧力入力校正のための下限値エリアに登録され
る。同様に上限値10kg/cm2 におけるA/D変
換器25の出力「3890」がメモリ37の温度入力校
正のための上限値エリアに登録されると、圧力はメモリ
37に予め記憶されている図7に示すような圧力/電流
変換器15の特性により得られた下記近似式(3)、 P=Ft (A)+C  …  (3)P:圧力、 Ft (A):圧力/電流変換器15の電流値の関数、
C:定数、 で表わせる。そして、 0=Ft (4) 10=Ft (20) であることから、 P=Gr (D)      …  (4)P:圧力/
電流変換器15の電流値A、D:A/D変換器25の出
力値、 4=Gr (90) 20=Gr (3890) となる。
【0081】従って、圧力/電流変換器15の電流値を
上式(4)式に入れると温度に対応したデジタル値が得
られる。
【0082】図6には、CPU35が実行するアナログ
出力の校正フローチャートを示す。
【0083】アナログ出力の場合D/A入力が略100
〜1900において出力が4〜20mAとなる定数が固
定してあり、D/A変換値は0〜2000が通常の入力
範囲であるので上限、下限に夫々約5%の余裕を持って
いる。分解能は1/(1900−100)=1/180
0=0.055%を要することになり、通常要求される
精度0.2%程度に対して充分な精度を持っている。
【0084】キーボード34におけるキー34eの操作
でアナログ入出力校正モードが設定操作されると、CP
U34はアナログ入出力校正モード状態となる(ステッ
プS21)。
【0085】次に、アナログ出力回路4AのD/A変換
器19の下限値校正の場合には、デジタル値100に相
当する電流値4mAを有する校正用電流計を補正装置3
1におけるD/A出力20の出力端20Aに負荷と直列
に接続する(ステップS22)。
【0086】ここで、この校正用電流計が接続されると
、D/A変換器4Aの増幅回路20の出力が4mA近辺
となる。
【0087】次に、キーボード34におけるキー34j
,34gを操作してアナログ出力下限値設定パラメータ
の設定指示としての「07」を操作入力すると(ステッ
プS23)、CPU35はアナログ出力回路4AのD/
A変換器19の出力を読出し、これを表示器32に点滅
表示する(ステップS24)。
【0088】次に、電流計を見ながら4mAが出力され
るよう操作キー34g又は34kを操作し、D/A変換
値を「100」から「103」に変更する。そして、W
Rキー34lが押下されるとD/A変換値を読み込む(
ステップS25)。そして、D/A変換値「103」が
メモリ37に記憶されると表示器32に表示された「1
03」が点滅から点灯に切換わる(ステップS26)。
【0089】又、D/A変換器19の上限校正の場合に
は、キー34g,34fを操作してアナログ出力上限設
定パラメータの設定指示を「08」とし(ステップS2
3)、キー34g又は34kにより校正電流計に20m
Aが流れるようにD/A変換器19の入力値を設定する
。D/A入力値が「1905」だとすると表示器32が
「08−1905」を点滅表示する(ステップ24)。 次いでWRキー34lを押下するとメモリ37にアナロ
グ出力上限校正値として「1905」が記憶されて(ス
テップ25)表示器32の点滅表示が点灯に切換る(ス
テップ26)。尚、流量が0〜10キロリットル/hと
するとパラメータ番号「07」に下限流量値「0.00
」、パラメータ番号「08」に上限流量値「10.00
」を夫々メモリ37に記憶させる。
【0090】従って、CPU35はこのメモリに記憶さ
れたデータに対応して0〜10キロリットル/hの流量
値を4〜20mAのアナログ信号で出力する。
【0091】このように、アナログ出力の場合、デジタ
ル値103で4mAを出力するようなD/A変換値及び
デジタル値1905で20mAを出力するようなD/A
変換式をメモリ37に入力させておくことにより、アナ
ログ出力パルスを例えば、0〜100キロリットル/h
に設定したとすると、図8に示すように0キロリットル
/hのとき、CPU35はD/A変換値として「103
」を出力し、D/A変換器19より4mAを出力するこ
とになる。尚、20mAを出力する場合も上記同様であ
り、4〜20mAの範囲においてはCPU35での演算
により図8に示すような特性を有する。
【0092】従って、上記の如く測温抵抗体校正、圧力
入力校正、アナログ出力校正をCPU35で実行するこ
とにより、従来作業者が各回路の可変抵抗の抵抗値を精
密に調整するといった面倒な作業が不要になり、アナロ
グ回路の微細調整を一切廃止することができる。しかも
、入力が1〜5V、出力が1〜5V、流量範囲、圧力範
囲等の変更に対しても容易に変更操作を行えるので、例
えば、現場であっても上記のような、設定操作すること
ができる。
【0093】上述の如く温度は測温抵抗器入力として説
明したが、測温抵抗/電流変換器により4〜20mA又
は1〜5V入力の場合があり、このときはアナログ入力
回路5Aと同じ回路で対応している。又アナログ出力は
流量出力として説明したが、温度,圧力で出力すること
もある。入出力の指定に従い、CPU35の演算モード
を指定すればいか様にも対応出来るものである。
【0094】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる流量計測補正
装置は、請求項1によれば、設定登録手段により下限温
度における測温抵抗体の抵抗値に対応するデジタル値か
らなる温度信号と、上限温度における測温抵抗体の抵抗
値に対応するデジタル値からなる温度信号を設定登録し
、温度校正手段により温度信号に基づいて温度検出回路
の出力デジタル値を正規の温度に校正するため、温度測
定回路のゼロ調節回路及び利得調整回路の精密調整を不
要にできる。
【0095】又、請求項2によれば、設定登録手段によ
り下限圧力における圧力/電流変換器の電流値に対応す
るデジタル値からなる圧力信号と、上限圧力における圧
力/電流変換器の電流値が対応するデジタル値からなる
圧力信号を設定登録し、圧力校正手段によりこれらの圧
力信号に基づいて圧力検出回路の出力デジタル値を正規
の圧力に校正するため、圧力測定回路のゼロ調節回路及
び利得調整回路の精密調整を不要にできる。
【0096】すなわち、従来のように各補正回路等の可
変抵抗の抵抗値を精密に微調整するといった面倒な調整
作業を不要にできるので装置の取付及び組付が容易とな
り、従来よりも短時間で設定操作することができ、能率
良く製作することができる。さらに、各補正回路等の可
変抵抗を所定値で固定することもでき、しかも検出精度
が許容範囲内であるので、高価な高精度を有する回路を
使用せずに安価に製作することができる等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる流量計測補正装置の斜視図である
【図2】流量計測装置の正面図である。
【図3】補正装置の概略構成を説明するためのブロック
図である。
【図4】測温抵抗体校正のフローチャートである。
【図5】圧力入力校正のフローチャートである。
【図6】アナログ出力校正のフローチャートである。
【図7】アナログ入力校正の特性を示す線図である。
【図8】アナログ出力校正の特性を示す線図である。
【図9】従来の補正装置を説明するためのブロック図で
ある。
【図10】温度補正回路の回路図である。
【図11】圧力補正回路の回路図である。
【図12】アナログ出力回路の回路図である。
【図13】アナログ入力の前置増幅回路図である。
【符号の説明】
2  流量センサ 3  流量カウンタ 4A  アナログ出力回路 5  温度センサ 5A  温度測定回路 6  圧力センサ 6A  圧力測定回路 8  測温抵抗体 11,16,21  ゼロ調節回路 12,18,22  利得調節回路 14.25  A/D変換器 15  圧力/電流変換器 19  D/A変換器 31  流量計測補正装置 32  表示器 34a〜34l  操作キー 34  キーボード 35  CPU 37  メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  測温抵抗体を有し、該測温抵抗体の抵
    抗値をA/D変換してデジタル値として温度信号を出力
    する温度検出回路と、該温度検出回路からの温度信号に
    基づいて基準温度における被測流体の流量を換算する補
    正演算回路と、を備えてなる流量計測補正装置において
    、下限温度における前記測温抵抗体の抵抗値に対応する
    温度検出回路のA/D変換したデジタル値からなる温度
    信号と、上限温度における前記測温抵抗体の抵抗値が対
    応する温度検出回路のA/D変換したデジタル値からな
    る温度信号とを夫々設定登録する設定登録手段と、該設
    定登録手段に設定登録された前記下限温度に対応するデ
    ジタル値と、前記上限温度に対応するデジタル値とに基
    づき、前記測温抵抗体の特性から温度検出回路のA/D
    変換した出力デジタル値を正規の温度に校正する温度校
    正手段と、を備えてなることを特徴とする流量計測補正
    装置。
  2. 【請求項2】  圧力/電流変換器を有し、該圧力/電
    流変換器の電流値をA/D変換してデジタル値として圧
    力信号を出力する圧力検出回路と、該圧力検出回路から
    の圧力信号に基づいて基準圧力における被測流体の流量
    を換算する補正演算回路と、を備えてなる流量計測補正
    装置において、下限圧力における前記圧力/電流変換器
    の電流値に対応する圧力検出回路のA/D変換したデジ
    タル値からなる圧力信号と、上限圧力における前記圧力
    /電流変換器の電流値が対応する圧力検出回路のA/D
    変換したデジタル値からなる圧力信号とを夫々設定登録
    する設定登録手段と、該設定登録手段に設定登録された
    前記下限圧力に対応するデジタル値と、前記上限圧力に
    対応するデジタル値とに基づき、前記圧力/電流変換器
    の特性から圧力検出回路のA/D変換した出力デジタル
    値を正規の圧力に校正する圧力校正手段と、を備えてな
    ることを特徴とする流量計測補正装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340635A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Myotoku Ltd 流量・圧力計
JP2016510889A (ja) * 2013-03-11 2016-04-11 ローズマウント インコーポレイテッド むだ時間を短縮したデジタル補正プロセストランスミッタ

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JP2002340635A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Myotoku Ltd 流量・圧力計
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