JPH04290876A - ベンゾジアゾロ類似体 - Google Patents

ベンゾジアゾロ類似体

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JPH04290876A
JPH04290876A JP3307594A JP30759491A JPH04290876A JP H04290876 A JPH04290876 A JP H04290876A JP 3307594 A JP3307594 A JP 3307594A JP 30759491 A JP30759491 A JP 30759491A JP H04290876 A JPH04290876 A JP H04290876A
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JP
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alkyl
hydrogen
compound
arylalkyl
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JP3307594A
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English (en)
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Karnail Atwal
カーネイル・アトワル
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/08Vasodilators for multiple indications
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カリウムチャネル活性
化作用を有するベンゾジアゾロ類似体、さらに詳しくは
、心臓血管疾患の治療に有用なベンゾジアゾロ化合物に
関する。
【0002】
【発明の概要】本発明に従い、たとえば抗虚血剤(an
tiischemicagents)として有用な新規
化合物が開示される。 本発明の化合物は、式:
【化5】 [式中、Xは−O−、式:
【化6】 で示される基、または単結合;X1は−O−、−S−ま
たはN−C≡N;X2は−O−または−NH−;Yは−
NR6、−O−、−S−または式:
【化7】 で示される基;
【0003】R1はアリール、アリールアルキル、ヘテ
ロシクロまたは(ヘテロシクロ)アルキル;R2は水素
、水酸基、または式:
【化8】 で示される基;R3、R3’、R4およびR4’は、そ
れぞれ独立に水素、アルキルまたはアリールアルキルか
ら選ばれたものであるか、またはR3とR4またはR3
’とR4’とがそれらが結合している炭素原子と一緒に
なって5員〜7員の環を形成する;ただし、R3および
/またはR4が水素以外である場合は、R3’およびR
4’はそれぞれ水素である;R5およびR6は、それぞ
れ独立に水素、アルキルまたはアリールアルキルである
か、またはR1とR5、R5とR6、もしくはR1とR
6とが一緒になって5員〜7員の環を形成する(該5員
〜7員環の2つの炭素原子に縮合したアリール基をさら
に含んでいてもよい);R7は水素、水酸基、アルキル
またはO−アルキルである]で示される化合物または薬
理学的に許容し得るその塩である。
【0004】本発明は、一般に上記式(I)で示される
ベンゾジアゾロ類似体、該化合物を含有する組成物およ
び該化合物の使用方法に関する。本発明の式(I)で示
される化合物は、たとえば心臓血管治療薬として有用で
ある。本明細書において「アルキル」とは、炭素数が8
まで、好ましくは炭素数が1〜5の直鎖または分枝鎖の
飽和炭化水素ラジカルをいう。同様に、「アルコキシ」
および「アルキルチオ」とは、酸素または硫黄に結合し
た上記アルキル基をいう。
【0005】「アルケニル」とは、2〜8の炭素原子(
好ましくは3〜5の炭素原子)および1つの二重結合を
有する直鎖または分枝鎖の炭化水素ラジカルをいう。「
アルキニル」とは、2〜8の炭素原子(好ましくは3〜
5の炭素原子)および1つの三重結合を有する直鎖また
は分枝鎖の炭化水素ラジカルをいう。「シクロアルキル
」とは、炭素数が3〜7の飽和炭素環をいい、シクロプ
ロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが最も好
ましい。「ハロ」または「ハロゲン」とは、クロロ、ブ
ロモ、ヨードおよびフルオロをいう。
【0006】「ハロ置換アルキル」とは、1または2以
上の水素原子がクロロ、ブロモまたはフルオロ基で置換
された上記アルキル基をいい、たとえば、トリフルオロ
メチル(好ましい)、ペンタフルオロエチル、2,2,
2−トリクロロエチル、クロロメチル、ブロモメチルな
どが例示できる。
【0007】「アリール」とは、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチルまたはモノ置換フェニル、モノ置換1
−ナフチル、モノ置換2−ナフチル[置換基としては、
炭素数が1〜4のアルキル、炭素数が1〜4のアルキル
チオ、炭素数が1〜4のアルコキシ、ハロ、ニトロ、シ
アノ、ヒドロキシ、アミノ、−NH−アルキル(式中、
アルキルとしては、炭素数が1〜4のもの)、−N(ア
ルキル)2(式中、アルキルとしては、炭素数が1〜4
のもの)、N(R9)CO−R9、N(R9)COCF
3、N(R9)CO−アミノ、N(R9)CO−置換ア
ミノ、COR9、COOR9(式中、R9はR5、アリ
ールまたはハロアルキルである)、−CF3、−OCH
F2、式:
【化9】 で示される基、式:
【化10】 (式中、R8は水素、炭素数が1〜4のアルキル、炭素
数が1〜4のアルコキシ、炭素数が1〜4のアルキルチ
オ、ハロ、ヒドロキシまたはCF3である)、−O−C
H2−シクロアルキルまたは−S−CH2−シクロアル
キルである]、ジ置換フェニル、ジ置換1−ナフチル、
ジ置換2−ナフチル(置換基は、メチル、メトキシ、メ
チルチオ、ハロ、CF3、ニトロ、アミノおよびOCH
F2よりなる群から選ばれた基である)などをいう。
【0008】好ましいアリール基としては、非置換のフ
ェニル基およびモノ置換フェニル(置換基としては、ニ
トロ、ハロ、−CF3、アルキル、シアノまたはメトキ
シ)が挙げられる。「ヘテロシクロ」とは、1または2
のO原子およびS原子および/または1〜4の窒素原子
を含有する完全に飽和されたまたは不飽和の5員または
6員環をいうが、ただし、環中のヘテロ原子の合計数は
4以下である。該ヘテロ環は、利用できる原子により結
合する。好ましい単環ヘテロ基としては、2−チエニル
、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、2−ピリジ
ル、3−ピリジル、4−ピリジル、およびイミダゾリル
などが挙げられる。上記ヘテロなる語にはまた、上記O
原子、S原子およびN原子を含有する5員または6員環
がベンゼン環に縮合した二環式環も含まれ、該二環式環
は、利用できる原子により結合する。
【0009】好ましい二環式ヘテロ基としては、4−イ
ンドリル、5−インドリル、6−インドリル、7−イン
ドリル、4−イソインドリル、5−イソインドリル、6
−イソインドリル、7−イソインドリル、5−キノリニ
ル、6−キノリニル、7−キノリニル、8−キノリニル
、5−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソ
キノリニル、8−イソキノリニル、4−ベンゾチアゾリ
ル、5−ベンゾチアゾリル、6−ベンゾチアゾリル、7
−ベンゾチアゾリル、4−ベンゾキサゾリル、5−ベン
ゾキサゾリル、6−ベンゾキサゾリル、7−ベンゾキサ
ゾリル、4−ベンズイミダゾリル、5−ベンズイミダゾ
リル、6−ベンズイミダゾリル、7−ベンズイミダゾリ
ル、4−ベンゾキサジアゾリル、5−ベンゾキサジアゾ
リル、6−ベンゾキサジアゾリル、7−ベンゾキサジア
ゾリル、4−ベンゾフラザニル、5−ベンゾフラザニル
、6−ベンゾフラザニルまたは7−ベンゾフラザニルな
どが挙げられる。
【0010】ヘテロシクロはまた、利用できる1つの炭
素原子が炭素数1〜4の低級アルキル、炭素数1〜4の
低級アルキルチオ、炭素数1〜4の低級アルコキシ、ハ
ロ、ニトロ、ケト、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、−N
H−アルキル(式中、アルキルとしては炭素数が1〜4
のもの)、−N(アルキル)2(式中、アルキルとして
は炭素数が1〜4のもの)、CF3、またはOCHF2
で置換された上記単環式環および二環式環、並びに2ま
たは3の利用できる炭素原子がメチル、メトキシ、メチ
ルチオ、ハロ、CF3、ニトロ、ヒドロキシ、アミノお
よびOCHF2よりなる群から選ばれた置換基を有する
上記単環式環および二環式環をも包含する。
【0011】「置換アミノ」とは、式−NZ1Z2(式
中、Z1は水素、アルキル、シクロアルキル、アリール
、アリールアルキル、シクロアルキルアルキルであり、
Z2はアルキル、シクロアルキル、アリール、アリール
アルキル、シクロアルキルアルキルであるか、またはZ
1とZ2とはそれらが結合している窒素原子と一緒にな
って1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−アゼピ
ニル、4−モルホリニル、4−チアモルホリニル、1−
ピペラジニル、4−アルキル−1−ピペラジニル、4−
アリールアルキル−1−ピペラジニル、4−ジアリール
アルキル−1−ピペラジニル、置換1−ピロリジニル、
置換1−ピペリジニルまたは置換1−アゼピニル(置換
基としては、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハ
ロ、トリフルオロメチルまたはヒドロキシ))で示され
る基をいう。
【0012】式(I)においてYが−NR6であり、X
1が−NCNである化合物は、カップリング剤(たとえ
ば、カルボジイミド化合物)の存在下、ジメチルホルム
アミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはジ
クロロメタンなどの有機溶媒中で式:
【化11】 で示されるチオ尿素を式:
【化12】 (式中、X、X2、R2、R3、R4およびR5は前記
と同じ)で示されるアミン化合物で処理することにより
調製することができる。
【0013】ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる
場合は、酸源とともに用いなければならない。上記カル
ボジイミド化合物は、式:
【化13】 (式中、Xはハロゲン、Ra,RbおよびRcはそれぞ
れ独立にアルキル、シクロアルキル、フェニル、フェニ
ルアルキル、シクロアルキルアルキルであるか、または
RaとRbとがそれらが結合している窒素原子と一緒に
なって1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、4−モル
ホリニル、4−チオモルホリニル、4−アルキル−1−
ピペラジニルまたは4−フェニルアルキル−1−ピペラ
ジニルを形成する)で示されるものが好ましい。最も好
ましいカルボジイミドは、1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩である。
【0014】上記式(II)においてR6が水素である
チオ尿素は、式: IV                  R1N=C
=Sで示されるイソチオシアネートをトリエチルアミン
などの有機塩基の存在下でシアナミドまたはシアナミド
モノナトリウム塩のいずれかとともに加熱することによ
り調製することができる。
【0015】他のチオ尿素(II)、すなわちR6が水
素以外であるチオ尿素(II)は、文献記載の標準法、
たとえば、ラスムッセン(C.R.Rasmussen
)、ビラニ(F.J.Villani,Jr.)、ウィ
ーナー(L.E.Weaner)、レイノルズ(B.E
.Reynolds)、フード(A.R.Hood)、
ヘッカー(L.R.Hecker)、ノーティー(S.
O.Nortey)、ハンスリン(A.Hanslin
)、コスタンツォ(M.J.Costanzo)、パウ
エル(E.T.Powell)、モリナリ(A.J.M
olinari)のSynthesis、1988、4
56頁、およびモツォリス(V.V.Mozolis)
およびロクバイティト(S.P.Locubaitit
e)のRussian Chemical Revie
ws、1973、42、587に記載の方法により調製
することができる。
【0016】式(III)においてR2がヒドロキシで
あり、R5が水素であり、XおよびX2がそれぞれ−O
−であるアミノアルコールは、EP327−127−A
に従って下記のようにして調製することができる。すな
わち、まず、エタノールなどの溶媒中、式:
【化14】 で示される化合物を還元剤、たとえばSnCl2・2H
2Oで処理して式:
【化15】 で示される中間体を得、ついで該中間体(VI)を溶媒
(たとえば、ジクロロメタンなど)中、塩基、たとえば
トリエチルアミンで処理し、ついでアシル化剤、たとえ
ばアセチルクロリドで処理して式:
【化16】 で示される化合物を得る。
【0017】上記で得た化合物(VII)を酢酸中の硝
酸でニトロ化して式:
【化17】 で示される中間体を得、これを溶媒(たとえば、ジメチ
ルスルホキシドなど)中でN−ブロモスクシンイミドで
処理して式:
【化18】 で示されるブロモヒドリンを得る。
【0018】ついで、上記化合物(IX)を溶媒(たと
えば、エタノールなど)中、酸(たとえば、塩酸など)
で処理して式:
【化19】 で示される化合物を得る。今度は上記化合物(X)をエ
チルエーテルなどの溶媒中、塩基(たとえば、水酸化カ
リウムなど)で処理して式:
【化20】 で示される中間体を得、該中間体(XI)を溶媒(たと
えば、エタノールなど)中、水酸化ナトリウムなどの塩
基で処理し、ついでオキシ塩化ナトリウムで処理して式
【化21】 で示される化合物を得る。
【0019】上記中間体(XII)を溶媒(たとえば、
ベンゼンなど)中、たとえばトリエチルホスフィンなど
の還元剤で処理して式:
【化22】 で示される中間体を得、これを溶媒(たとえば、エタノ
ールやテトラヒドロフランなど)中、水酸化アンモニウ
ムで処理して、式(III)においてR5が水素であり
、R2がトランス−ヒドロキシであり、XおよびX2が
それぞれ−O−であるアミノアルコールが得られる。
【0020】上記式(V)で示される化合物の調製は、
文献記載の方法、たとえば、エバンス(J.M.Eva
ns)、フェイク(C.S.Fake)、ハミルトン(
T.C.Hamilton)、ポイザー(R.H.Po
yser)、ワッツ(E.A.Watts)のJ.Me
d.Chem.,1983、26、1582およびJ.
Med.Chem.,1986、29、2194に記載
の方法により行うことができる。
【0021】式(III)においてXが−O−であり、
X2がNHであり、R2がトランス−アルコールである
アミンは、JO 2004−791−Aに従って調製す
ることができる。式(I)においてYが−NR6であり
、X1が−NCNである化合物はまた、有機溶媒中、式
【化23】 で示されるチオ尿素をカルボジイミド(上記で例示した
カルボジイミドなど)の存在下、シアナミドモノナトリ
ウム塩とともに加熱することによっても調製することが
できる。式(XIV)の化合物は、式(III)のアミ
ノアルコールから標準法(すなわち、上記ラスムッセン
およびモツォリスらの文献記載の方法)によって調製す
ることができる。
【0022】式(I)においてYがNR6である化合物
はまた、イソプロパノールなどの極性溶媒中、式:
【化
24】 で示される化合物を式: XVI                R1R6NH
で示されるアミンと反応させることによっても調製する
ことができる。式(XV)の化合物は、式(III)の
アミンをジフェニルシアノカーボンイミデート(dip
henylcyanocarbonimidate)と
反応させることにより調製する。
【0023】式(I)においてX1が−O−であり、Y
が−NR6である化合物を調製するには、まず、式:

化25】 で示される化合物を4−ニトロフェニルクロロホルメー
トで処理して式:
【化26】 で示される中間体を得る。ついで、上記中間体(XVI
II)を有機溶媒(たとえば、ジメチルホルムアミド、
テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン
など)中、式(III)のアミンと反応させて、式(I
)の対応化合物を得る。
【0024】式(I)においてX1およびYが酸素であ
る化合物は、有機溶媒中、アミン触媒の存在下、式(I
II)の化合物を式:
【化27】 で示されるクロロホルメートで処理することにより調製
することができる。
【0025】式(I)においてX1が酸素であり、Yが
式:
【化28】 で示される基である化合物は、有機溶媒および塩基(ト
リエチルアミンやピリジンなど)中、式(III)の化
合物を、式:
【化29】 で示される酸(式中、X3はOH)およびカルボジイミ
ドと、または式(XX)で示されるアシルクロライド(
式中、X3はCl)と反応させることにより調製するこ
とができる。
【0026】式(I)においてX1が硫黄である化合物
は、式(I)においてX1が酸素である化合物をテトラ
ヒドロフランやトルエンなどの有機溶媒中、ローエッソ
ン試薬(Lawesson’s reagent)また
はP4S10で処理することにより調製することができ
る。上記反応においてR基のいずれかが1または2以上
のヒドロキシ基またはアミノ基、ヘテロシクロ(イミダ
ゾリルのようにヘテロシクロ環がNHを含有する)を含
有する場合は、これらヒドロキシ、アミノまたはNH官
能基は反応の間に保護しておく必要がある。適当な保護
基としては、ベンジルオキシカルボニル、t−ブトキシ
カルボニル、ベンジル、ベンズヒドリルなどが挙げられ
る。これら保護基は、反応の完了後に標準法により除去
する。
【0027】本発明の化合物は、ベンゾピラン環の炭素
2−4に不斉中心を有し得る。また、R基のいずれも不
斉炭素であり得る。従って、式(I)で示される本発明
の化合物は、ジアステレオマーまたはその混合物として
存在し得る。上記反応において、出発物質としてラセミ
体、エナンシオマーまたはジアステレオマーを用いるこ
とができる。ジアステレオマー生成物が得られた場合は
、通常のクロマトグラフィー法または分別結晶法により
分離することができる。
【0028】R5および/またはR6が水素である本発
明の化合物は、下記式で示される互変異体の混合物とし
て存在し得る。これら互変異生成物は、化合物によって
異なる相対量で得られる。これら互変異体も、すべて式
(I)の範囲に包含される。
【化30】
【化31】
【化32】
【0029】上記(I’)および(I’’)と同様の式
(I)の互変異体はまた、YがO、Sまたは式:
【化3
3】 で示される基である場合にも可能であり、これら互変異
体も本発明の範囲に包含される。本発明の式(I)の化
合物および薬理学的に許容し得るその塩は、カリウムチ
ャネルアクチベーターとして働く。それゆえ、本発明の
化合物は、心臓血管治療薬、たとえば抗不整脈薬や抗虚
血薬として有用である。
【0030】上記のように、本発明の式(I)の化合物
は抗高血圧作用を殆どまたは全く有しないことがわかっ
たので、抗虚血薬として特に有用である。それゆえ、本
発明の式(I)の化合物は、虚血状態、たとえば心筋虚
血、脳虚血、下肢虚血などの治療に有用である。選択性
、すなわち、抗高血圧作用を殆どまたは全く伴わない抗
虚血作用は、たとえば虚血心臓の治療において本発明の
化合物が冠状スチール、行き過ぎた(profound
)低血圧および冠状下灌流(underperfusi
on)を引き起こしにくいことを意味している。血管拡
張作用が殆どまたは全くないことは、本発明の化合物が
カリウムチャネルアクチベーター、クロマカリム(cr
omakalim)よりも大きなIC50(ラット大動
脈)値を有することを意味している。本発明の「選択的
な」抗虚血薬とは、一般にクロマカリムの>10倍のI
C50(ラット大動脈)値(すなわち、1/10の血管
拡張作用)、好ましくはクロマカリムの>50倍のIC
50値を有するものをいう。
【0031】それゆえ、たとえば本発明の化合物の1種
(またはその組合せ)を含有する組成物を投与すること
により、哺乳動物(たとえば、ヒト)宿主の虚血状態は
改善される。約0.001〜100mg/kg体重/日
、好ましくは約0.1〜約25mg/kg体重/日にて
1回投与、または好ましくは1日に2〜4回に分割して
投与するのが、虚血状態を改善するのに適当である。経
口で投与するのが好ましいが、皮下、筋肉内、静脈内な
どの非経口投与、または吸入、鼻内液もしくは経皮パッ
チなどの他の都合のよい投与経路を採用することもでき
る。 上記投与量はまた、他の心臓血管および非心臓血管使用
にも適している。
【0032】本発明の化合物がカリウムチャネル活性化
作用を有する結果、本発明の化合物はまた心臓血管疾患
の治療にも有用である。たとえば、本発明の化合物は、
うっ血性心不全の治療剤として、抗狭心症剤として、抗
心房細動剤として、血栓融解剤として、および心筋梗塞
の抑制に有用である。本発明の化合物はまた、中枢神経
系の異常(たとえば、パーキンソン症候群、抗振戦剤と
して、てんかん)の治療に有用であることが期待されて
いる。
【0033】本発明の化合物はまた、利尿剤、たとえば
クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フルメチアジ
ド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、
メチクロチアジド、トリクロルメチアジド、ポリチアジ
ドまたはベンズチアジド並びにエタクリン酸、トリクリ
ナフェン(tricrynafen)、クロルサリドン
、フロセミド、ムソリミン(musolimine)、
ブメタニド、トリアムテレン、アミロリドおよびスピロ
ノラクトンおよびそれら化合物の塩など、アンギオテン
シン変換酵素抑制剤、たとえばカプトプリル、ゾフェノ
プリル、ホシノプリル、エナラプリル、セラノプリル、
シラゾプリル、デラプリル、ペントプリル、キナプリル
、ラミプリル、リシノプリル、およびそれら化合物の塩
、血栓融解剤、たとえば組織プラスミノゲンアクチベー
ター(tPA)、組換えtPA、ストレプトキナーゼ、
ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、およびアニソイル化
プラスミノゲンストレプトキナーゼアクチベーター複合
体(anisoylated plasminogen
 streptokinase activatorc
omplex;APSAC、エミナーゼ、ビーチャム・
ラボラトリーズ)、またはカルシウムチャネル遮断剤、
たとえばニフェジピンやジルチアゼムなどと併用して調
合することができる。そのような組合せ製品は、所定投
与量として調合する場合は、上記投与量の範囲の本発明
の化合物および許容される投与量範囲の他の薬理学に活
性な剤を用いる。
【0034】本発明の式(I)の化合物およびその組合
せは、上記のように、経口投与のためには錠剤、カプセ
ル剤またはエリキシル剤などの組成物として、非経口投
与のためには滅菌溶液や滅菌懸濁液として調合すること
ができ、また経皮パッチ剤または鼻吸入液により投与す
ることもできる。約10〜500mgの本発明の式(I
)の化合物を生理学的に許容し得るビヒクル、担体、添
加剤、結合剤、保存剤、安定化剤、香料などとともに、
許容される製薬実務で要求される単位剤型にて混練する
。 これら組成物または調製物中の活性物質の量は、指示さ
れた範囲で適当な投与量が得られるようなものにする。
【0035】本発明の好ましい化合物は、式(I)にお
いてXおよびX2がOであり、X1がOまたはNCNで
あり、YがNR6であり、R1がアリールまたはアリー
ルアルキルであり、R2がHまたはOHであり、R3お
よびR4がそれぞれアルキルであり、R5がHであり、
R6がHまたはアルキルである化合物である。本発明の
最も好ましい化合物は、式(I)においてXがOであり
、X1がOであり、X2がOであり、YがNHであり、
R1がフェニルまたはフェニルメチルであり、R2がH
またはトランス−OHであり、R3およびR4がそれぞ
れメチルであり、R5がHであり、R6がHである化合
物である。
【0036】
【実施例】つぎに本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限られるものではない。 実施例1 (トランス)−N’’−シアノ−N−(7,8−ジヒド
ロ−7−ヒドロキシ−6,6−ジメチル−6H−[1]
ベンゾピラノ[6,7−c][1,2,5]オキサジア
ゾール−8−イル)−N’−フェニルグアニジン: A.6−アミノ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾ
ピラン:
【0037】エタノール(46.5ml)中の6−ニト
ロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン[エバ
ンス(Evans)らのJ.Med.Chem.に記載
の方法により調製;4.65g、22.66ミリモル]
およびSnCl2・2H2O(25.57g、0.11
モル)の溶液を45分間加熱還流した。この反応混合物
を氷/H2O(180g)中に注ぎ、50%水酸化ナト
リウム溶液で塩基性(pH10〜11)とし、酢酸エチ
ルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空蒸発させて標記A
化合物(3.88g)を褐色の油状物として得た。
【0038】1H−NMR(CDCl3)δ:6.61
(d、J=8.21Hz、1H)、6.47(dd、J
=2.35および8.21Hz、1H)、6.36(d
、J=2.93、1H)、6.22(d、J=9.97
Hz、1H)、5.60(d、J=9.38Hz、1H
)、3.35(broad s、2H)、1.39(s
、6H)
【0039】B.6−アセチルアミノ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン:0°Cに保持したメチレ
ンクロリド(100ml)中の標記A化合物(3.88
g、22.14ミリモル)およびトリエチルアミン(2
.46g、24.36ミリモル)の溶液にアセチルクロ
リド(1.82g、23.24ミリモル)を5分間かけ
て加えた。この反応混合物を室温に温め、真空濃縮した
。得られた残渣を酢酸エチル(75ml)中に溶解し、
沈澱したアミン・HClを濾去した。濾液を5%塩酸水
溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
濃縮して黄褐色の固体(4.85g)を得た。この粗製
の生成物をヘキサン/酢酸エチル(3:1)から再結晶
させて標記化合物(3.44g)をオフホワイトの固体
として得た。母液から回収した残渣をシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/ヘキサン(1:
1)で溶出して標記B化合物(0.49g)をさらに得
た。
【0040】1H−NMR(CDCl3)δ:7.52
(broad s、1H)、7.24(s、1H)、7
.06(d、J=8.20Hz、1H)、6.69(d
、J=8.21Hz、1H)、6.25(d、J=9.
97Hz、1H)、5.60(d、J=9.38Hz、
1H)、2.11(s、3H)、1.40(s、6H) C.6−アセチルアミノ−2,2−ジメチル−7−ニト
ロ−2H−1−ベンゾピラン:
【0041】8°Cに冷却した氷酢酸(17.85ml
)中の標記B化合物(3.93g、18.09ミリモル
)の溶液に90%発煙硝酸(1.58g、22.6ミリ
モル、1.25当量)を加えた。周囲温度で45分間撹
拌した後、反応は約50%完了したように思われた。こ
の反応混合物を8°Cに冷却し、さらに1.25当量の
硝酸を加えた。この反応混合物を周囲温度で30分間撹
拌し、氷/水(200g)上に注いだ。沈澱したオレン
ジ色の固体を吸引濾過により回収し、エタノールととも
に共沸し、エタノールから再結晶させて標記C化合物(
3.43g)をオレンジ色の結晶性固体として得た。母
液をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけヘキサン
/酢酸エチル(3:1)で溶出することによりさらに0
.39gの生成物を得た。
【0042】1H−NMR(CDCl3)δ:10.1
6(broad s、1H)、8.36(s、1H)、
7.58(s、1H)、6.39(d、J=9.97H
z、1H)、5.89(d、J=9.38Hz、1H)
、2.25(s、3H)、1.45(s、6H) D.6−アセチルアミノ−3−ブロモ−3,4−ジヒド
ロ−2,2−ジメチル−4−ヒドロキシ−7−ニトロ−
2H−1−ベンゾピラン:
【0043】0°Cに保持したジメチルスルホキシド/
水(4:1)中の標記C化合物(3.41g、13.0
ミリモル)の溶液にN−ブロモスクシンイミド(4.1
6g、23.4ミリモル)を加えた。この反応混合物を
室温で約4時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル
と蒸留水との間に分配した。有機層を蒸留水、飽和炭酸
水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し
、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮して黄色
の固体(3.88g)を得た。この粗製の生成物をエタ
ノールから再結晶させて標記D化合物(2.70g)を
黄色の固体として得た。母液を蒸発させて回収した残渣
をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチ
ル/ヘキサン(1:1)で溶出してさらに0.93gの
生成物を得た。
【0044】E.6−アミノ−3−ブロモ−3,4−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−4−ヒドロキシ−7−ニト
ロ−2H−1−ベンゾピラン:エタノール(35ml)
と5N塩酸(35ml)との混合物中の標記D化合物の
溶液を1.5時間加熱還流した。この反応混合物を室温
に冷却し、2N水酸化ナトリウムで塩基性にし、酢酸エ
チルで抽出した。得られた抽出物を飽和塩化ナトリウム
溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して
赤色の固体(3.75g)を得た。この粗製の生成物を
エタノールから再結晶させて標記E化合物(2.05g
)を赤色の固体として得た。母液を蒸発させて回収した
残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけヘキサ
ン/酢酸エチル(3:2)で溶出してさらに0.73g
の生成物を得た。
【0045】F.6−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−3,4−エポキシ−7−ニトロ−2H−
1−ベンゾピラン:ジエチルエーテル(250ml)中
の標記E化合物(2.78g、8.76ミリモル)の溶
液に粉末状の水酸化カリウム(8.85g、0.16モ
ル)を加えた。この反応混合物を室温で24時間撹拌し
、蒸留水と酢酸エチルとの間に分配した。水性層を酢酸
エチルで抽出した。コンバインした有機物を飽和塩化ナ
トリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真
空蒸発して標記F化合物(1.58g)を赤色の固体と
して得た。この生成物をさらに精製することなくつぎの
工程に用いた。
【0046】G.7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル
−7,8−エポキシ−6H−ピラノ[2,3−f]ベン
ゾ−2,1,3−オキサジアゾール−3−オキシド:エ
タノール(130ml)中の標記F化合物(1.45g
、6.14ミリモル)の溶液に1N水酸化ナトリウム溶
液(10.4ml)を加え、ついで5.25%オキシ塩
化ナトリウム溶液を15分間かけて滴下した。この反応
混合物を室温で30分間撹拌し、飽和塩化ナトリウム溶
液(350ml)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。コ
ンバインした有機物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発して標記G化合物
(1.42g)を薄い褐色の固体として得た。この生成
物をさらに精製することなくつぎの工程に用いた。
【0047】H.7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル
−7,8−エポキシ−6H−ピラノ[2,3−f]ベン
ゾ−2,1,3−オキサジアゾール:60℃のベンゼン
(20ml)中の標記G化合物(1.42g、6.06
ミリモル)の溶液にトリエチルホスフィン(1.11g
、6.67ミリモル、1.1当量)を15分間かけて加
えた。この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。溶媒
および過剰のトリエチルホスフィンを高真空下で蒸発さ
せた。得られた残渣を1N水酸化ナトリウム溶液と酢酸
エチルとの間に分配した。有機層を飽和塩化ナトリウム
溶液で洗浄し、活性炭でスラリー化し、セライト/シリ
カゲルパッドで濾過した。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥
させ、真空蒸発させて標記H化合物(0.99g)をオ
フホワイトの固体として得た。この反応混合物をさらに
精製することなくつぎの工程に用いた。
【0048】I.8−アミノ−7,8−ジヒドロ−6,
6−ジメチル−7−ヒドロキシ−6H−ピラノ[2,3
−f]ベンゾ−2,1,3−オキサジアゾール:エタノ
ール(5ml)、テトラヒドロフラン(5ml)および
飽和水酸化アンモニウム溶液(5ml)からなる混合物
中の標記H化合物(0.99g、4.54ミリモル)の
溶液を壁の厚いガラス圧力びん中、60〜65℃にて4
2時間加熱した。揮発成分を真空蒸発させて黄褐色の固
体(1.02g)を得た。この粗製の物質をシリカゲル
上のクロマトグラフィーにかけ7.5%メタノール/酢
酸エチルで溶出して標記I化合物(0.69g)をオフ
ホワイトの固体として得た。
【0049】1H NMR(DMSO−d6)δ:8.
2(d、J=1.8Hz、1H)、7.1(s、1H)
、5.7(m、1H)、3.7(dd、J=2.3Hz
および10.0Hz、1H)、1.4(s、3H)、1
.2(s、3H)J.(トランス)−N’’−シアノ−
N−(7,8−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−6,6−ジ
メチル−6H−[1]ベンゾピラノ[6,7−c][1
,2,5]オキサジアゾール−8−イル)−N’−フェ
ニルグアニジン:
【0050】ジメチルホルムアミド(
4ml)中の標記I化合物(0.43g、1.83ミリ
モル)、N−シアノ−N−フェニルチオ尿素(0.42
g、2.38ミリモル、1.3当量)および1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−2−エチルカルボジイミド
塩酸塩(0.46g、2.38ミリモル、1.3当量)
の溶液を室温にて4時間撹拌した。 この反応混合物を5%塩酸水溶液とクロロホルムとの間
に分配した。水性相をクロロホルムで抽出した。コンバ
インした有機物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩
化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、真空蒸発させて黄褐色の固体(1.04g)を得た。 この粗製の生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィー
にかけ酢酸エチル/ヘキサン(1:1)で溶出して標記
化合物(0.32g)をオフホワイトの固体として得た
(融点:219〜220℃)。
【0051】1H NMR(DMSO−d6)δ:9.
4(broad s、1H)、7.9(broad s
、1H)、7.7(d、J=7.6Hz、1H)、7.
4(m、4H)、7.2(m、2H)、6.1(bro
ad s、1H)、5.1(m、1H)、3.9(m、
1H)、1.45(s、3H)、1.25(s、3H)
元素分析値(C19H18N6O3・0.35H2Oと
して)計算値(%):C59.33、H4.90、N2
1.85実測値(%):C59.70、H5.00、N
21.48
【0052】実施例2 (トランス)−N−(7,8−ジヒドロ−7−ヒドロキ
シ−6,6−ジメチル−6H−[1]ベンゾピラノ[6
,7−c][1,2,5]オキサジアゾール−8−イル
)−N’−フェニル尿素:60℃のエタノール(2.5
ml)中の7,8−ジヒドロ−6,6−ジメチル−7−
ヒドロキシ−8−アミノ−6H−ピラノ[2,3−f]
ベンゾ−2,1,3−オキサジアゾール(0.25g、
1.06ミリモル)(実施例1工程Iと同様にして調製
)の溶液にフェニルイソシアネート(0.126g、1
.06ミリモル)を加えた。この反応混合物を3時間加
熱還流し、室温に冷却し、イソプロピルエーテル(5m
l)で希釈した。生成物が溶液からゆっくりと結晶化し
た。これを吸引濾過により回収し、真空乾燥して所望の
生成物(0.18g)をベージュ色の固体として得た。 母液を蒸発させて得た残渣をシリカゲル上のクロマトグ
ラフィーにかけ酢酸エチル/ヘキサン(1:1)で溶出
してさらに0.16gの生成物を得た。 これら2つの収分をコンバインし、イソプロピルエーテ
ルでトリチュレートして標記化合物(0.30g)をオ
フホワイトの固体として得た(融点:215〜216℃
)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式: 【化1】 [式中、Xは−O−、式: 【化2】 で示される基、または単結合;X1は−O−、−S−ま
    たはN−C≡N;X2は−O−または−NH−;Yは−
    NR6、−O−、−S−または式: 【化3】 で示される基;R1はアリール、アリールアルキル、ヘ
    テロシクロまたは(ヘテロシクロ)アルキル;R2は水
    素、水酸基、または式: 【化4】 で示される基;R3、R3’、R4およびR4’は、そ
    れぞれ独立に水素、アルキルまたはアリールアルキルか
    ら選ばれたものであるか、またはR3とR4またはR3
    ’とR4’とがそれらが結合している炭素原子と一緒に
    なって5員〜7員の環を形成する;ただし、R3および
    /またはR4が水素以外である場合は、R3’およびR
    4’はそれぞれ水素である;R5およびR6は、それぞ
    れ独立に水素、アルキルまたはアリールアルキルである
    か、またはR1とR5、R5とR6、もしくはR1とR
    6とが一緒になって5員〜7員の環を形成する(該5員
    〜7員環の2つの炭素原子に縮合したアリール基をさら
    に含んでいてもよい);R7は水素、水酸基、アルキル
    またはO−アルキルである]で示される化合物または薬
    理学的に許容し得るその塩。
  2. 【請求項2】  XおよびX2がOであり、X1がOま
    たはNCNであり、YがNR6であり、R1がアリール
    またはアリールアルキルであり、R2がHまたはOHで
    あり、R3およびR4がそれぞれアルキルであり、R5
    がHであり、R6がHまたはアルキルである、請求項1
    に記載の化合物。
  3. 【請求項3】  XがOであり、X1がOであり、X2
    がOであり、YがNHであり、R1がフェニルまたはフ
    ェニルメチルであり、R2がHまたはトランス−OHで
    あり、R3およびR4がそれぞれメチルであり、R5が
    Hであり、R6がHである、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】  (トランス)−N’’−シアノ−N−
    (7,8−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−6,6−ジメチ
    ル−6H−[1]ベンゾピラノ[6,7−c][1,2
    ,5]オキサジアゾール−8−イル)−N’−フェニル
    グアニジンである、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】  (トランス)−N−(7,8−ジヒド
    ロ−7−ヒドロキシ−6,6−ジメチル−6H−[1]
    ベンゾピラノ[6,7−c][1,2,5]オキサジア
    ゾール−8−イル)−N’−フェニル尿素である、請求
    項1に記載の化合物。
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