JPH0429066B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は転写材の製造装置に関し、特に、転
写することができる転写層を有する転写材の製造
装置に関する。

（従来技術） この発明の背景となる従来の電子複写装置が、
特開昭55−64252号公報、実開昭51−33439号公
報、特開昭56−147168号公報および特開昭51−
148431号公報に、それぞれ開示されている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上述の従来の電子複写装置では、い
ずれもが、転写基材の剥離性を有する表面に、鏡
像たる転写層を簡単に形成することができなく、
転写基材の剥離性を有する表面に鏡像たる転写層
が形成された転写材を簡単に製造することができ
ない。

それゆえに、この発明の主たる目的は、転写材
の製造の効率化や低コスト化を図るとができ、比
較的簡単に鮮明な画像を転写することができる転
写材を製造することができる転写材の製造装置を
提供することである。

（課題を解決するための手段） この発明は、本体と、該本体に回動自在に設け
られた感光体と、該本体に往復動自在に設けられ
た原稿載置台と、該原稿載置台に載置した原稿に
投光し、感光体を露光する露光装置と、該露光装
置による露光に先んじて感光体に静帯電させる帯
電器と、露光装置により、帯電面に形成された静
電潜像に対しトナーを与え現像する現像装置と、
その表面が剥離性を有する転写基材を、現像され
た感光体の表面に、順次給送する給送装置と、転
写基材の剥離性を有する表面に、前記感光体の表
面に顕像化された画線を仮着し、鏡像たる転写層
を形成する仮着装置とからなる、転写材の製造装
置である。

（作用） この転写材の製造装置では、原稿の鏡像たる転
写層が、転写基材の剥離性を有する表面に簡単に
形成される。そのため、転写基材の剥離性を有す
る表面に鏡像たる転写層が形成された転写材を簡
単に製造することができる。また、製造された転
写材は、比較的簡単に鮮明な画像を転写すること
ができる。

（発明の効果） この発明によれば、転写材の製造の効率化や低
コスト化を図ることができ、比較的簡単に鮮明な
画像を転写することができる転写材を製造するこ
とができる転写材の製造装置が得られる。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行う以下に実施例の
詳細な説明から一層明らかとなろう。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例たる製造装置の概
略的縦断側面図であり、第２図は転写基材の断面
図である。

本発明の一実施例たる転写材の製造装置は、ド
ラム状の感光体１を含み、この感光体１は、導電
性支持体２と光導電性絶縁層３からなる。

導電性支持体２は、錫、銅、アルミ等の金属導
電然、吸湿性の紙等が使用される。光導電性絶縁
層３は、直接電荷を保持させるもので、例えば無
晶質セレニウム、ZnO＋樹脂、ZnCdS＋樹脂等の
高抵抗で電荷を保持できる形成材で形成してもよ
く、また、CdS、CdSe、結晶質Se等の高光導電
性材料で光導電層を形成し、且つ、その表面に透
明で静電荷を保持できるフツソ樹脂、ポリカーボ
ネイト樹脂、ポリエチレン樹脂等からなる絶縁層
を形成したものであつてもよい。

そして、この感光体１の周壁に沿つて、コロナ
放電器等の帯電器４、現像器５、仮着コロナ装置
６、清掃器７が設けられている。

現像器５は、一対のローラ８に張設するベルト
９にホツパを設け、ベルト９を無端走行させてそ
の底部に集溜する粉末トナー２４を感光体１の周
壁にカスケードして塗布する現像装置であるが、
他の現像法、例えばマグネツトブラシ現像法を採
る装置でもよい。清掃器７は、仮着終了後に感光
体１に残溜する粉末トナー２４を除去する回転ブ
ラシ状のクリーニング装置である。

また、感光体１の周壁とやや離間した位置に、
加熱ヒータ等からなる仮着器１０が設けられてい
る。

製造装置本体１１の上部には、駆動機構（図示
せず）により往復動自在な原稿載置台１２が設け
られている。原稿載置台１２は開閉自在な蓋体１
３と、この蓋体１３を枢着するガラス台１４とか
ら構成され、該ガラス台１４は露光装置１５と対
向している。

露光装置１５は、ランプ１６、レンズ１７、反
射ミラー１８等を適宜配置することにより構成さ
れている。そして、このランプ１６により前記原
稿載置台１２に投光されて反射した光は、反射ミ
ラー１８により反射されて、感光体１上に照射す
るように構成されている。

製造装置本体１１内には、給送装置１９が設け
られ、載置された転写基材２０は、搬送ベルト
（図示せず）や搬送ローラ２１などから形成され
る搬送路に沿つて、搬送されるようになつてい
る。

ここで、転写基材２０について説明すると、
紙、合成紙、プラスチツクシート等からなる支持
材２２上に、シリコーン等の剥離剤を塗布した剥
離層２３を形成してなる。もつとも、剥離性のあ
るプラスチツクシート等を転写基材２０として用
いると、その表面が剥離層となるために剥離剤を
塗布した剥離剤層をあえて形成しなくてもよい。

次に、前記実施例の作用について説明する。

転写基材２０は、順次一枚ずつ給送されるよう
に給送装置１９に載置されている。

そして、一方、帯電器４により感光体１に静帯
電を行う。この極性は、正負いずれであつてもよ
い。原稿載置台１２のガラス台１４上に原稿Ａを
下向きにして載置し、蓋体１３で覆う。そして、
原稿載置台１２を所定移動方向（実線矢印方向）
に移動させると同時に、感光体１は回動させ、ラ
ンプ１６を点灯すると、感光体１の荷電表面上
に、原稿と同一の画線、すなわち反転していない
画線からなる像を投影させる。

さすれば、感光体１の光導電性のため、表面電
位が急速に減衰し、原稿Ａと同一の静電潜像が形
成されることになる。

そして、露光装置１５により形成された静電潜
像に対し、現像器５から粉末トナー２４が塗布さ
れ、静電潜像に対応して粉末トナー２４が付着し
て、顕像が形成される。

原稿載置台１２が終端部まで移動し、感光体１
に全て顕像が形成された状態で、原稿載置台１２
は復帰するとともに、露光装置１５のランプ１６
を消灯する。

そして、感光体１は、顕像始端部を仮着コロナ
装置６に対向させ、転写基材２０は給送装置１９
によつて移送されて、感光体１に接し、粉末トナ
ー２４と反対荷電を仮着コロナ装置６で加えるこ
とにより、、粉末トナー２４は転写基材２０の剥
離層２３の表面に付着し、静電仮着が行われる。

次に、転写基材２０は、加熱ヒータ等をその内
部に有する仮着器１０の熱ドラムの周面に沿つて
移動し、第３図に示す如く、原稿Ａとは面対称の
鏡像たる転写層２５が仮着される。

一方、転写が行われた後、感光体１は清掃器７
において、周面に軟い毛を植えた回転ブラシ２６
によつて摺擦し、感光体１の表面に残存する粉末
トナ−２４を、クリーニングし、次の繰り返し使
用の最初のプロセスに入るために準備される。

このようにして、転写基材２０の剥離層２３の
表面には、原稿Ａとは反転した像、すなわち鏡像
が、粉末トナー２４によつて形成されることにな
る。

以上のようにして製造された転写材を用いて転
写する方法の一例について説明すると、被転写材
の表面に本転写材の転写層２５側表面を重合し、
次に加熱プレスプレート、加熱ロール等を使用し
て、本転写材を加熱加圧し、被転写材に転写層２
５を転写し、支持体２２を剥離層２３にて引き剥
がすことにより転写される。

本発明は、上記のように構成されたために、転
写材の製造の効率化、低コスト化を図ることがで
き、しかも、比較的簡単に、鮮明な画線を転写す
ることができる転写材を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例たる製造装置の概
略的縦断側面図であり、第２図は転写基材の断面
図であり、第３図は完成した転写材を示す図であ
る。 図において、１は感光体、２は導電性支持体、
３は光導電性絶縁層、４は帯電器、５は現像器、
６は仮着コロナ装置、７は清掃器、８はローラ、
９はベルト、１０は仮着器、１１は製造装置本
体、１２は原稿載置台、１３は蓋体、１４はガラ
ス台、１５は露光装置、１６はランプ、１８は反
射ミラー、１９は給送装置、２０は転写基材、２
２は支持材、２３は剥離層、２４は粉末トナー、
２５は転写層、２６は回転ブラシを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本体と、該本体に回動自在に設けられた感光
   体と、該本体に往復動自在に設けられた原稿載置
   台と、該原稿載置台に載置した原稿に投光し、感
   光体を露光する露光装置と、該露光装置による露
   光に先んじて感光体に静帯電させる帯電器と、露
   光装置により、帯電面に形成された静電潜像に対
   しトナーを与え現像する現像装置と、この表面が
   剥離性を有する転写基材を、現像された感光体の
   表面に、順次給送する給送装置と、転写基材の剥
   離性を有する表面に、前記感光体の表面に顕像化
   された画線を仮着し、鏡像たる転写層を形成する
   仮着装置とからなる転写材の製造装置。