JPH0428747Y2 - - Google Patents
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- JPH0428747Y2 JPH0428747Y2 JP1983164109U JP16410983U JPH0428747Y2 JP H0428747 Y2 JPH0428747 Y2 JP H0428747Y2 JP 1983164109 U JP1983164109 U JP 1983164109U JP 16410983 U JP16410983 U JP 16410983U JP H0428747 Y2 JPH0428747 Y2 JP H0428747Y2
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- synthetic resin
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- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 63
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- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 claims description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 17
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は屋根材や壁材その他の建材等に使用さ
れる平板、波板等の合成樹脂板に関する。
れる平板、波板等の合成樹脂板に関する。
周知のように、アクリル系樹脂にて製作された
合成樹脂板は塩化ビニル等の他の合成樹脂にて製
作されたものに比べて格段に優れた透明度を保有
している反面、耐衝撃強さに弱いことが最大の欠
点とされている。そこで、近年、アクリル系樹脂
を材料として合成樹脂板を製作する場合に、該樹
脂の重合時にブタジエン系(ゴム系)の合成樹脂
を結合させることによつて、その合成樹脂板の耐
衝撃強さを向上させることが試みられており、こ
うして得られたアクリル系の合成樹脂板は高い透
明度を有する等のアクリル樹脂特有の優れた性質
を損うことなく、耐衝撃性の向上したものとな
る。その衝撃強さは、平板や波板に汎用されてい
る塩化ビニル系の合成樹脂板のそれと同等かそれ
以上のものになつていることが判つている。
合成樹脂板は塩化ビニル等の他の合成樹脂にて製
作されたものに比べて格段に優れた透明度を保有
している反面、耐衝撃強さに弱いことが最大の欠
点とされている。そこで、近年、アクリル系樹脂
を材料として合成樹脂板を製作する場合に、該樹
脂の重合時にブタジエン系(ゴム系)の合成樹脂
を結合させることによつて、その合成樹脂板の耐
衝撃強さを向上させることが試みられており、こ
うして得られたアクリル系の合成樹脂板は高い透
明度を有する等のアクリル樹脂特有の優れた性質
を損うことなく、耐衝撃性の向上したものとな
る。その衝撃強さは、平板や波板に汎用されてい
る塩化ビニル系の合成樹脂板のそれと同等かそれ
以上のものになつていることが判つている。
しかしながら、合成樹脂板は、通常、押し出し
法によつて連続成形されるから、上記のようにブ
タジエン系の合成樹脂を結合したアクリル系の合
成樹脂板を成形する場合には、その成形時に押出
機ダイからの押出方向に対して縦・横の方向性が
生じ、この方向性のために、成形された合成樹脂
板は、縦方向(押出方向)には引き裂かれやすい
が横方向(押出方向に直交する方向)には引き裂
かれにくいという特性をもつに至る。即ち、かか
る合成樹脂板にあつては、横方向へ引き裂くこと
がほとんど不可能であるが、その反面、縦方向へ
引き裂くことは極めてたやすく、わずかな傷や割
目を起点として容易に引き裂かれてしまう問題が
ある。従つて、上記のような引き裂きの難易が方
向によつて異なる合成樹脂板を平板や波板として
建材等に使用する場合には、穴穿け、釘打ち、ド
リル加工その他の二次加工の際、又は二次加工後
の運搬時や保管時に引き裂きの容易な方向に簡単
に引き裂かれ、その割れ目が伝播しやすい問題が
ある。
法によつて連続成形されるから、上記のようにブ
タジエン系の合成樹脂を結合したアクリル系の合
成樹脂板を成形する場合には、その成形時に押出
機ダイからの押出方向に対して縦・横の方向性が
生じ、この方向性のために、成形された合成樹脂
板は、縦方向(押出方向)には引き裂かれやすい
が横方向(押出方向に直交する方向)には引き裂
かれにくいという特性をもつに至る。即ち、かか
る合成樹脂板にあつては、横方向へ引き裂くこと
がほとんど不可能であるが、その反面、縦方向へ
引き裂くことは極めてたやすく、わずかな傷や割
目を起点として容易に引き裂かれてしまう問題が
ある。従つて、上記のような引き裂きの難易が方
向によつて異なる合成樹脂板を平板や波板として
建材等に使用する場合には、穴穿け、釘打ち、ド
リル加工その他の二次加工の際、又は二次加工後
の運搬時や保管時に引き裂きの容易な方向に簡単
に引き裂かれ、その割れ目が伝播しやすい問題が
ある。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、
上記したような引き裂きの難易が方向によつて異
なるアクリル系樹脂製の板材の中間層にネツトで
なる補強用部材を介在させることによつて、全方
位的な耐引裂強さの向上を図り、引き裂かれた場
合の割れ目が伝播しにくい合成樹脂板を提供する
ことを目的とする。
上記したような引き裂きの難易が方向によつて異
なるアクリル系樹脂製の板材の中間層にネツトで
なる補強用部材を介在させることによつて、全方
位的な耐引裂強さの向上を図り、引き裂かれた場
合の割れ目が伝播しにくい合成樹脂板を提供する
ことを目的とする。
以下、図示例に従つて本考案を説明する。
第1図に例示した合成樹脂板1は、引き裂きの
難易に方向性がある2枚のアクリル系樹脂で作ら
れた合成樹脂板材1a,1bを重ね合わせて一体
化すると共に、その重ね合せ面である中間層に格
子状の網目を備えたネツト2を介在させてなる。
即ち、2枚の合成樹脂板材1a,1bのうち、一
方の合成樹脂板材1aは実線矢印イで示した長手
方向に沿う方向が引き裂きにくい方向であり、破
線矢印ロで示した幅方向に沿う方向が引き裂きや
すい方向、つまり連続成形時の押し出し方向であ
る。これに対し、他方の合成樹脂板材1bは破線
矢印ロで示した幅方向に沿う方向が引き裂きにく
い方向であり、実線矢印イで示した長手方向に沿
う方向が引き裂きやすい方向、つまり連続成形時
の押し出し方向である。また、ネツト2の縦糸2
aは合成樹脂板1の長手方向に延びるように配設
され、横糸2bは合成樹脂板1の幅方向に延びる
ように配設されている。
難易に方向性がある2枚のアクリル系樹脂で作ら
れた合成樹脂板材1a,1bを重ね合わせて一体
化すると共に、その重ね合せ面である中間層に格
子状の網目を備えたネツト2を介在させてなる。
即ち、2枚の合成樹脂板材1a,1bのうち、一
方の合成樹脂板材1aは実線矢印イで示した長手
方向に沿う方向が引き裂きにくい方向であり、破
線矢印ロで示した幅方向に沿う方向が引き裂きや
すい方向、つまり連続成形時の押し出し方向であ
る。これに対し、他方の合成樹脂板材1bは破線
矢印ロで示した幅方向に沿う方向が引き裂きにく
い方向であり、実線矢印イで示した長手方向に沿
う方向が引き裂きやすい方向、つまり連続成形時
の押し出し方向である。また、ネツト2の縦糸2
aは合成樹脂板1の長手方向に延びるように配設
され、横糸2bは合成樹脂板1の幅方向に延びる
ように配設されている。
かかる合成樹脂板1にあつては、一方の合成樹
脂板材1aにおける引き裂かれやすい方向(破線
矢印ロ)の耐引裂強さがネツト2の縦糸2aによ
つて補強され、また、他方の合成樹脂板材1bに
おける引き裂かれやすい方向(実線矢印イ)の耐
引裂強さがネツト2の横糸2bによつて補強され
る。従つて、合成樹脂板1についていえば、その
耐引裂強さが全方位において均一化され、全体と
してどの方向へも引き裂かれにくく、耐衝撃性の
高いものとなる。なお、図示例では、一方の合成
樹脂板材1aの引き裂かれにくい方向(実線矢印
イ)と他方の合成樹脂板材1bの引き裂かれにく
い方向(破線矢印ロ)とが互いに直交しているの
で、このことからも合成樹脂板1の耐引裂強さが
全方位において均一化され、ネツト2によつて向
上される全方位での耐引裂強さがさらに助長され
る。
脂板材1aにおける引き裂かれやすい方向(破線
矢印ロ)の耐引裂強さがネツト2の縦糸2aによ
つて補強され、また、他方の合成樹脂板材1bに
おける引き裂かれやすい方向(実線矢印イ)の耐
引裂強さがネツト2の横糸2bによつて補強され
る。従つて、合成樹脂板1についていえば、その
耐引裂強さが全方位において均一化され、全体と
してどの方向へも引き裂かれにくく、耐衝撃性の
高いものとなる。なお、図示例では、一方の合成
樹脂板材1aの引き裂かれにくい方向(実線矢印
イ)と他方の合成樹脂板材1bの引き裂かれにく
い方向(破線矢印ロ)とが互いに直交しているの
で、このことからも合成樹脂板1の耐引裂強さが
全方位において均一化され、ネツト2によつて向
上される全方位での耐引裂強さがさらに助長され
る。
合成樹脂板材としては、ブタジエン系の合成樹
脂をその重合時に結合させたアクリル系樹脂製の
ものが使用される。例えばメタクリレート樹脂を
押し出し成形したもの(商品名スミペツクス
HT:住友化学工業(株)製)が好適に使用され
る。この種の合成樹脂板材を使用したものでは、
耐候性や透明度等のアクリル樹脂特有の優れた特
性が何ら損われることなく、従来の塩化ビニル樹
脂からなる合成樹脂板材に比べて同等又はそれ以
上の耐衝撃強さの発揮されることが判つている。
特に、補強用部材としてネツト2を用いているの
で、ネツト2の網目によつて2枚の合成樹脂板材
1a,1bに本来的に備わつている優れた透明度
が維持される。
脂をその重合時に結合させたアクリル系樹脂製の
ものが使用される。例えばメタクリレート樹脂を
押し出し成形したもの(商品名スミペツクス
HT:住友化学工業(株)製)が好適に使用され
る。この種の合成樹脂板材を使用したものでは、
耐候性や透明度等のアクリル樹脂特有の優れた特
性が何ら損われることなく、従来の塩化ビニル樹
脂からなる合成樹脂板材に比べて同等又はそれ以
上の耐衝撃強さの発揮されることが判つている。
特に、補強用部材としてネツト2を用いているの
で、ネツト2の網目によつて2枚の合成樹脂板材
1a,1bに本来的に備わつている優れた透明度
が維持される。
また、合成樹脂板としては、第1図で説明した
2層重ね合わせ構造を有するものに限らず、第2
図のように合成樹脂板材1a,1b,1cを3層
に亘つて重ね合わせて一体化すると共に、それぞ
れの2枚の合成樹脂板材1a,1bとの間および
1b,1cとの間にネツト2をサンドイツチ状に
介在させたものでも良い。さらに、その場合、隣
接層の合成樹脂板材間においては、第1図のもの
のようにそれぞれの引き裂かれにくい方向が互に
直交する場合に限ることはなく、該方向が同一方
向になる状態で重ね合わせて一体化したものでも
良く、かかる合成樹脂板にあつては、第3図に示
したように、該合成樹脂板1の中間層に介在され
るネツト2の縦糸2aと横糸2bの配量ピツチを
異ならせ、つまり一定の長さ領域に含まれる縦糸
2aと横糸2bの本数を異ならせ、例えば縦糸2
aの本数を多くしてこの縦糸2aが合成樹脂板1
の引き裂かれやすい方向(矢印ハ)に対して交差
する方向に延びるように配設しておくことが、合
成樹脂板1の耐引き裂き強さを全方位的に均一化
させるのに役立つ。
2層重ね合わせ構造を有するものに限らず、第2
図のように合成樹脂板材1a,1b,1cを3層
に亘つて重ね合わせて一体化すると共に、それぞ
れの2枚の合成樹脂板材1a,1bとの間および
1b,1cとの間にネツト2をサンドイツチ状に
介在させたものでも良い。さらに、その場合、隣
接層の合成樹脂板材間においては、第1図のもの
のようにそれぞれの引き裂かれにくい方向が互に
直交する場合に限ることはなく、該方向が同一方
向になる状態で重ね合わせて一体化したものでも
良く、かかる合成樹脂板にあつては、第3図に示
したように、該合成樹脂板1の中間層に介在され
るネツト2の縦糸2aと横糸2bの配量ピツチを
異ならせ、つまり一定の長さ領域に含まれる縦糸
2aと横糸2bの本数を異ならせ、例えば縦糸2
aの本数を多くしてこの縦糸2aが合成樹脂板1
の引き裂かれやすい方向(矢印ハ)に対して交差
する方向に延びるように配設しておくことが、合
成樹脂板1の耐引き裂き強さを全方位的に均一化
させるのに役立つ。
さらに、2枚以上の合成樹脂板材を用いて合成
樹脂板とする場合に、それらを重ね合わせて一体
化する手段として、接着剤を使用して全面を貼り
付ける方法の他に、ホツトプレス法によつてそれ
らを相互に熱融着する方法等がある。
樹脂板とする場合に、それらを重ね合わせて一体
化する手段として、接着剤を使用して全面を貼り
付ける方法の他に、ホツトプレス法によつてそれ
らを相互に熱融着する方法等がある。
さらにまた、ネツトとしては金網、ガラス繊維
ネツト、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製ネツトが
使用可能である。上述したネツトは一定の引張強
度を有していること、勿論であり、合成樹脂板材
に対しては貼付けによる方法の他、上述したホツ
トプレス法による合成樹脂板材の熱融着時に同時
に一体に介在させる方法、あるいは合成樹脂板材
の押し出し成形時に同時にその中間層に介在する
方法等によつて合成樹脂板に介装せしめられる。
ネツト、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製ネツトが
使用可能である。上述したネツトは一定の引張強
度を有していること、勿論であり、合成樹脂板材
に対しては貼付けによる方法の他、上述したホツ
トプレス法による合成樹脂板材の熱融着時に同時
に一体に介在させる方法、あるいは合成樹脂板材
の押し出し成形時に同時にその中間層に介在する
方法等によつて合成樹脂板に介装せしめられる。
第4図は波板からなる合成樹脂板1を例示した
もので、互に重ね合わせて一体化された2枚の波
板状の合成樹脂板材1a,1bについての引き裂
きの難易についての方向性は、平板について説明
した第1図の場合と同様の関係となつている。ま
た、同図のような波板の場合は、引き裂かれやす
い方向を波の繰り返し方向に設定しておくことが
その全方位的な耐引裂強さを向上させる上で望ま
しい。なお、第4図において、2枚の合成樹脂板
材1a,1bの中間層にネツト2が介在されてい
る点、その他第1図の合成樹脂板1について説明
した上記事項は、第4図の合成樹脂板1について
も共通していい得る事項であるのでその詳細説明
を省略する。
もので、互に重ね合わせて一体化された2枚の波
板状の合成樹脂板材1a,1bについての引き裂
きの難易についての方向性は、平板について説明
した第1図の場合と同様の関係となつている。ま
た、同図のような波板の場合は、引き裂かれやす
い方向を波の繰り返し方向に設定しておくことが
その全方位的な耐引裂強さを向上させる上で望ま
しい。なお、第4図において、2枚の合成樹脂板
材1a,1bの中間層にネツト2が介在されてい
る点、その他第1図の合成樹脂板1について説明
した上記事項は、第4図の合成樹脂板1について
も共通していい得る事項であるのでその詳細説明
を省略する。
以上説明したところから明らかなように、本考
案による合成樹脂板は、一方向へ引き裂かれやす
く、かつ上記方向に対して交差する方向へ引き裂
かれにくい特性を備えた合成樹脂製の板材をその
構成要素とするものでありながら、その板材の中
間層に介在された補強用部材によつて耐引裂特性
が改善される。そのため、上記板材単独に対して
穴穿け、ねじ切り等の二次加工を施すと一定方向
に引き裂かれやすい欠陥がある場合であつても、
本考案による合成樹脂板にそのように欠陥はな
く、引き裂かれにくく、引き裂かれた場合にもそ
の割れ目の伝播が補強用部材によつて防止される
ものとなる。従つて、従来汎用されてきた塩化ビ
ニル系の合成樹脂板に対するのと同様の二次加工
を施すことが可能となり、平板、波板等の建材用
その他の用途に広く使用できる合成樹脂板の提供
が可能となる。また、本考案では、補強用部材と
して縦糸と横糸とでなるネツトを用いているか
ら、2枚のアクリル系樹脂製の板材に備わつてい
る優れた透明度が補強用部材によつて損なわれに
くいという利点がある。
案による合成樹脂板は、一方向へ引き裂かれやす
く、かつ上記方向に対して交差する方向へ引き裂
かれにくい特性を備えた合成樹脂製の板材をその
構成要素とするものでありながら、その板材の中
間層に介在された補強用部材によつて耐引裂特性
が改善される。そのため、上記板材単独に対して
穴穿け、ねじ切り等の二次加工を施すと一定方向
に引き裂かれやすい欠陥がある場合であつても、
本考案による合成樹脂板にそのように欠陥はな
く、引き裂かれにくく、引き裂かれた場合にもそ
の割れ目の伝播が補強用部材によつて防止される
ものとなる。従つて、従来汎用されてきた塩化ビ
ニル系の合成樹脂板に対するのと同様の二次加工
を施すことが可能となり、平板、波板等の建材用
その他の用途に広く使用できる合成樹脂板の提供
が可能となる。また、本考案では、補強用部材と
して縦糸と横糸とでなるネツトを用いているか
ら、2枚のアクリル系樹脂製の板材に備わつてい
る優れた透明度が補強用部材によつて損なわれに
くいという利点がある。
なお、本考案による合成樹脂板を上記建材用と
して使用する場合、補強用部材の線径は0.1〜0.3
mmとし、その上下の合成樹脂層の各厚み寸法は
0.3〜0.8mmとし、全体厚み寸法を0.6〜1.6mm程度
にすることが望まれるが、これらの線径や寸法は
必要に応じて増減できるものであることは勿論で
ある。
して使用する場合、補強用部材の線径は0.1〜0.3
mmとし、その上下の合成樹脂層の各厚み寸法は
0.3〜0.8mmとし、全体厚み寸法を0.6〜1.6mm程度
にすることが望まれるが、これらの線径や寸法は
必要に応じて増減できるものであることは勿論で
ある。
第1図は本考案実施例による合成樹脂板の一部
拡大斜視図、第2図は変形例の断面図、第3図は
他の変形例の平面図、第4図は他の実施例による
合成樹脂板の斜視図である。 1……合成樹脂板、1a,1b,1c……合成
樹脂板材、2……ネツト、2a……縦糸、2b…
…横糸。
拡大斜視図、第2図は変形例の断面図、第3図は
他の変形例の平面図、第4図は他の実施例による
合成樹脂板の斜視図である。 1……合成樹脂板、1a,1b,1c……合成
樹脂板材、2……ネツト、2a……縦糸、2b…
…横糸。
Claims (1)
- 一方向へ引き裂かれやすく、かつ上記方向に対
して交差する方向へ引き裂かれにくい特性を備え
たアクリル系樹脂製の2枚の板材が重ね合わされ
て一体化され、その重ね合わせ面である中間層
に、補強用部材が介在され、この補強用部材は互
いに交差する縦糸と横糸とを備えたネツトでなる
ことを特徴とする合成樹脂板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16410983U JPS6072231U (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 合成樹脂板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16410983U JPS6072231U (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 合成樹脂板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6072231U JPS6072231U (ja) | 1985-05-21 |
JPH0428747Y2 true JPH0428747Y2 (ja) | 1992-07-13 |
Family
ID=30359883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16410983U Granted JPS6072231U (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 合成樹脂板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6072231U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5759826A (en) * | 1980-09-30 | 1982-04-10 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Preparation of aromatic oily substance composed mainly of trimethylcyclododecadiene carbaldehyde |
-
1983
- 1983-10-24 JP JP16410983U patent/JPS6072231U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5759826A (en) * | 1980-09-30 | 1982-04-10 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Preparation of aromatic oily substance composed mainly of trimethylcyclododecadiene carbaldehyde |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6072231U (ja) | 1985-05-21 |
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