JPH04286838A - 電子管およびその製造方法 - Google Patents

電子管およびその製造方法

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JPH04286838A
JPH04286838A JP3051293A JP5129391A JPH04286838A JP H04286838 A JPH04286838 A JP H04286838A JP 3051293 A JP3051293 A JP 3051293A JP 5129391 A JP5129391 A JP 5129391A JP H04286838 A JPH04286838 A JP H04286838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode filament
carbon
carbonized layer
cathode
filament
Prior art date
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Pending
Application number
JP3051293A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokatsu Oguro
友勝 小黒
Yoshio Degawa
出川 義雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子レンジ用マグネト
ロン等の電子管およびその製造方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】図4は電子レンジ用マグネトロンの陰極
部を示す断面図である。図において、2はアルミナセラ
ミックからなる絶縁体、9は絶縁体2の大気側の表面に
気密に取り付けられた金具、3、4は金具9に取り付け
られた陰極サポートで、陰極サポート3、4はモリブデ
ンなどの高融点金属からなる。5、6は陰極サポート3
、4に取り付けられたエンドシールドで、エンドシール
ド5、6はモリブデンからなる。7は両端がエンドシー
ルド5、6に取り付けられたコイル状の陰極フィラメン
トで、陰極フィラメント7は約1%のトリア(ThO2
)入りのタングステンからなる。8は陽極(図示せず)
との接続をするためのシール金属である。
【0003】図5は従来の電子レンジ用マグネトロンの
陰極フィラメントの断面図である。図において、7Aは
中心部のタングステン部、7Bは表面部の炭化層(W2
C、WC)である。
【0004】図6は図5に示した陰極フィラメントの表
面からの距離と陰極フィラメントの表面の炭素濃度との
相対濃度との関係を示すグラフである。このグラフから
明らかなように、炭化層7Bの炭素濃度は、表面から一
定値を保ったのち、途中から急激に0に近づいている。
【0005】なお、この種の装置に関連するものとして
は、特公昭52−44196号公報、特公昭60−53
418号公報に記載されたものが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような陰
極フィラメントを有する電子レンジ用マグネトロンにお
いては、陰極フィラメント7は2000Kもしくはそれ
以上の動作温度となり、タングステン部7Aと炭化層7
Bとでは熱膨張係数などの物理定数が大きく違うために
、陰極フィラメント7に熱応力が生じ、オン−オフの激
しい使われ方をすると、陰極フィラメント7の表面の脆
い炭化層7Bが繰返し応力で次第に破壊され、陰極フィ
ラメント7の表面が荒れて、陰極フィラメント7の温度
が低下したり、著しい場合にはタングステン部7Aから
炭化層7Bが剥がれ落ちるような劣化現象が生ずること
がある。また、インバータ電源を用いてマグネトロンを
駆動して出力制御する場合には、陰極加熱電流が大きく
変化しやすいから、陰極フィラメント7の熱ストレスは
極めて大きくなるとともに、陰極フィラメント7への逆
加熱現象の変化によっても、陰極フィラメント7の熱ス
トレスは極めて大きくなる。このため、短時間で陰極フ
ィラメント7が電子放射能力を失い加熱しなくなったり
、陰極フィラメント7の炭化層7Bが剥がれ落ちて、電
極を短絡し、電源部品を異常加熱せしめる等の使用上の
トラブルを短時間で発生させる。
【0007】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、陰極フィラメントが電子放射能力を失う
ことがなく、陰極フィラメントの炭化層が剥がれ落ちる
ことがない電子管およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、この発明においては、表面に炭化層が設けられた陰極
フィラメントを有する電子管において、上記炭化層の炭
素濃度を上記陰極フィラメントの表面から内部に向かっ
て低くする。
【0009】この場合、上記陰極フィラメントをコイル
状にするのが好ましい。
【0010】また、表面に炭化層が設けられた陰極フィ
ラメントを有する電子管を製造する方法において、炭化
層形成雰囲気中で上記陰極フィラメントを加熱して、上
記陰極フィラメントの表面に第1の炭化層を形成したの
ち、炭化層非形成雰囲気中で上記第1の炭化層を上記陰
極フィラメントの内部に拡散させ、炭化層形成雰囲気中
で上記陰極フィラメントを加熱して、上記陰極フィラメ
ントの表面に第2の炭化層を形成する。
【0011】
【作用】この電子管においては、陰極フィラメントの熱
ストレスを小さくすることができる。
【0012】また、陰極フィラメントをコイル状にすれ
ば、陰極フィラメントが電子放射能力が良好である。
【0013】さらに、この電子管の製造方法においては
、炭化層の炭素濃度が表面から内部に向かって低い陰極
フィラメントを簡単に製造することができる。
【0014】
【実施例】図1はこの発明に係る電子レンジ用マグネト
ロンの陰極フィラメントを示す断面図、図2は図1に示
した陰極フィラメントの表面からの距離と陰極フィラメ
ントの表面の炭素濃度との相対濃度との関係を示すグラ
フである。このグラフから明らかなように、炭化層7B
の炭素濃度は陰極フィラメント7の表面から内部に向か
って4段階に低くなっている。
【0015】この陰極フィラメントを有する電子レンジ
用マグネトロンにおいては、作動時の陰極フィラメント
7の熱ストレスを小さくすることができるから、陰極フ
ィラメント7の表面が荒れることがなく、陰極フィラメ
ント7の温度が低下しないので、陰極フィラメント7が
電子放射能力を失うことがなく、また陰極フィラメント
7の炭化層が剥がれ落ちることがないので、電極が短絡
されることがなく、電源部品を異常加熱せしめる等の使
用上のトラブルが発生することがない。また、陰極フィ
ラメント7がコイル状であるから、陰極フィラメント7
の電子放射能力が良好であるので、電子レンジ用マグネ
トロンの性能が向上する。
【0016】また、この発明に係る電子レンジ用マグネ
トロンの陰極フィラメントを製造するには、まずベンゼ
ンやメタン、ブタンなどの炭素を含む有機体雰囲気中で
短時間陰極フィラメント7の温度を上げて、比較的薄い
第1次の炭化層を形成したのち、非炭化雰囲気中たとえ
ば真空中で加熱して、第1次の炭化層を陰極フィラメン
ト7の内部に拡散させる。つぎに、再び炭化層形成雰囲
気中で陰極フィラメント7を加熱して、第2次の炭化層
を陰極フィラメント7の表面つまり第1次の炭化層の上
部に形成せしめる。つぎに、非炭化雰囲気中で加熱して
、第2次の炭化層を陰極フィラメント7の内部に拡散さ
せる。つぎに、同様にして第3次、第4次の炭化層を形
成する。
【0017】この場合、先に形成された炭化層は何度も
内部へ拡散が進むから、炭素濃度が低下するので、炭化
層7Bの炭素濃度は陰極フィラメント7の表面から内部
に向かって4段階に低くなる。
【0018】このように炭化層7Bを形成したときには
、炭化層7Bの炭素濃度が表面から内部に向かって低い
陰極フィラメント7を簡単に製造することができるから
、信頼性のある電子レンジ用マグネトロンを安価に製造
することができる。
【0019】なお、上述実施例においては、電子レンジ
用マグネトロンの場合について説明したが、他の電子管
にこの発明を適用可能であることは明らかである。また
、上述実施例においては、炭化層7Bの炭素濃度を陰極
フィラメント7の表面から内部に向かって4段階に低く
したが、図3に示したように、炭化層7Bの炭素濃度を
陰極フィラメント7の表面から内部に向かって3段階に
低くしてもよく、少なくとも2段階に低くすればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る電
子管においては、陰極フィラメントの熱ストレスを小さ
くすることができるから、陰極フィラメントが電子放射
能力を失うことがなく、また陰極フィラメントの炭化層
が剥がれ落ちることがない。
【0021】また、陰極フィラメントをコイル状にすれ
ば、陰極フィラメントが電子放射能力が良好であるから
、電子管の性能が向上する。
【0022】さらに、この発明に係る電子管の製造方法
においては、炭化層の炭素濃度が表面から内部に向かっ
て低い陰極フィラメントを簡単に製造することができる
から、信頼性のある電子管を安価に製造することができ
る。
【0023】このように、この発明の効果は顕著である
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電子レンジ用マグネトロンの陰
極フィラメントを示す断面図である。
【図2】図1に示した陰極フィラメントの表面からの距
離と陰極フィラメントの表面の炭素濃度との相対濃度と
の関係を示すグラフである。
【図3】他の陰極フィラメントの表面からの距離と陰極
フィラメントの表面の炭素濃度との相対濃度との関係を
示すグラフである。
【図4】電子レンジ用マグネトロンの陰極部を示す断面
図である。
【図5】従来の電子レンジ用マグネトロンの陰極フィラ
メントの断面図である。
【図6】図5に示した陰極フィラメントの表面からの距
離と陰極フィラメントの表面の炭素濃度との相対濃度と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
7…陰極フィラメント 7B…炭化層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に炭化層が設けられた陰極フィラメン
    トを有する電子管において、上記炭化層の炭素濃度を上
    記陰極フィラメントの表面から内部に向かって低くした
    ことを特徴とする電子管。
  2. 【請求項2】表面に炭化層が設けられた陰極フィラメン
    トを有する電子管を製造する方法において、炭化層形成
    雰囲気中で上記陰極フィラメントを加熱して、上記陰極
    フィラメントの表面に第1の炭化層を形成したのち、炭
    化層非形成雰囲気中で上記第1の炭化層を上記陰極フィ
    ラメントの内部に拡散させ、炭化層形成雰囲気中で上記
    陰極フィラメントを加熱して、上記陰極フィラメントの
    表面に第2の炭化層を形成することを特徴とする電子管
    の製造方法。
JP3051293A 1991-03-15 1991-03-15 電子管およびその製造方法 Pending JPH04286838A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192381A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 New Japan Radio Co Ltd 高融点ろう材ならびにそれを用いたろう接方法およびカソード

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192381A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 New Japan Radio Co Ltd 高融点ろう材ならびにそれを用いたろう接方法およびカソード
JP4486746B2 (ja) * 2000-12-22 2010-06-23 新日本無線株式会社 タングステンからなる部材の接合方法

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