JPH04285122A - カム - Google Patents

カム

Info

Publication number
JPH04285122A
JPH04285122A JP3051166A JP5116691A JPH04285122A JP H04285122 A JPH04285122 A JP H04285122A JP 3051166 A JP3051166 A JP 3051166A JP 5116691 A JP5116691 A JP 5116691A JP H04285122 A JPH04285122 A JP H04285122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
cam
hardening
contact
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3051166A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikoharu Aoki
彦治 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP3051166A priority Critical patent/JPH04285122A/ja
Publication of JPH04285122A publication Critical patent/JPH04285122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばミシン等に用い
られる運動変換装置において回転運動を往復運動に変換
するために使われるカムに関し、さらに詳細には、その
カムのローラとの接触面に局所的に熱処理を施したカム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭58ー107421号公報
に示されるように、円筒カムの熱処理として、高エネル
ギービームを用いたものがある。この時の焼入れ硬化パ
ターンは図6に示されるように、円筒カム31のローラ
との接触面32に焼入れ硬化層33が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にみられるようなカムの焼入れ硬化層は、ローラと
接触するために表面が平滑である必要があるが、焼入れ
による表面隆起のため厳密には図7に示すように、数3
0μm程度、焼入れ硬化層の中心を最大に、山状に隆起
する。よって、焼入れ後加工をしない場合は、焼入れ硬
化層に係合するローラが傾きをもって接することになり
、ローラの動きが悪くなる。最悪の場合は、ローラの主
軸が破損することもある。
【0004】また、焼入れ硬化層の最大隆起点でローラ
と接触するため、ローラとの接触面が小さくなり、接触
面圧も大きくなって摩耗も促進されるなどの不都合があ
る。このため、焼入れ後に研磨加工などを施して平面度
を十分出してから使用していた。
【0005】よって、高エネルギービームを用いた焼入
れであっても、従来行なわれていた歪の大きい焼入れ(
浸炭焼入れ、高周波焼入れ)と同様に研磨加工などの後
加工を要し、カムの製造コストはあまり低減されていな
かった。
【0006】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は高エネルギービ
ームによる焼入れ後、後加工なしで製造し得るカムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のカムは、ローラと接触する接触面に高エネル
ギービームを用いて焼入れされる際に、接触面に対して
平行に焼入れ硬化層を2本以上形成するものである。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明のカムは、ローラと
接触する接触面に2本以上の焼入れ硬化層を形成するこ
とにより、1本の焼入れ硬化層のみを形成した場合に比
べ表面隆起を小さくできるので、焼入れによって起こる
表面隆起に起因した不具合、例えばローラが傾いて摺動
することを防止できる。
【0009】また、ローラとの接触面を多くできるので
、ローラとの接触面圧も小さくなり、摩耗も低く抑えら
れる。
【0010】さらに、焼入れ後、研磨等の後加工を必要
としないで、カムの製造コストを低く抑えることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】図1は発明を適用したミシンの運動変換装
置に用いる溝カム1の平面図である。カム溝2の幅は1
0mm、深さは8mmである。図2は図1に示される溝
カム1のA−A線断面とその溝形状に沿ってころがるロ
ーラの断面を示すもので、溝カム1は、カム溝2のロー
ラとの接触面3に焼き入れされる。ローラは、一般にカ
ムフオロワと呼ばれるもので、外輪4とスタッドと呼ば
れる主軸6の間に小径のコロ5が多数内蔵された構成で
ある。さらにこの主軸6は、溝形状の動きに合わせてタ
イミングをはかる部材との接続部7に対してボルト8で
固定されている。
【0013】図3は、前記接触面3に高エネルギービー
ムを用いて焼入れる場合の具体的装置の構成を示すもの
で、高エネルギービームとしてCO2レーザを用いる。 レーザ加工装置としては5軸のNC制御可能なレーザ装
置を用いる。前記溝カム1は治具9によって固定されて
おり、治具9はNC制御によって1方向(X方向)にの
み移動可能なテーブル10に設置されている。また、発
振器より発せられたレーザビーム11はNC制御によっ
て上下方向(Z方向)と紙面に対して垂角な方向(Y方
向)に移動可能なコラム12に内蔵されているベンドミ
ラー13によって、垂直に曲げられ加工ヘッド14に導
かれる。
【0014】加工ヘッド14は2つのリンク機構から構
成されており、C軸に対して回転可能なベンドミラー1
7を内蔵した鏡筒15と、D軸に対して回転可能なベン
ドミラー18を内蔵した鏡筒16で、この2つの回転制
御はともにモータとギヤの連動でNC制御可能である。 以上5軸のNC制御は同時制御が可能であるものとする
。また、加工ヘッド14の先端にはレーザビーム11を
集光し焼入れるための所定のビームサイズにディフォー
カスするレンズ19が設置されている。
【0015】図4は前記カム溝2のローラとの接触面3
に焼入れをしている状態を示すものである。焼入れ面に
対して45度方向からレーザビームを照射するもので、
図1に示すように、本実施例ではカム形状が複雑のため
、常に焼入れ面に対して45度の照射角度を保持するた
め、前記5軸制御のレーザ加工装置を用いる。
【0016】なお、溝深さ8mmに対して、本実施例で
は図4に示すようにレンズ19でビームをいったん集光
し、後にディフォーカスして1パスのビーム幅を3mm
としている。レーザの加工条件としては、レーザパワー
P=1Kw、加工スピードV=1.5m/minである
。この条件で焼入れされたカム溝2の断面を図5に示す
【0017】カム溝2のローラとの接触面3に、例えば
2本の焼入れ硬化層33を形成するに当たっては、まず
、図5に示される下部焼入れ硬化層33を、図4に示す
ように、接触面3に対して45度の角度から前記焼入れ
条件にて、カム溝2に沿ってレーザビームを照射しなが
ら、溝カム1の1周に渡って形成し、つづいて上部焼入
れ硬化層33を同様の方法にて形成するものである。 図5に示されるように2本の焼入れ硬化層33を形成す
ることで、表面の隆起部34は従来の1本の焼入れ硬化
層を形成した場合に比べて、半分の10μm程度になっ
た。
【0018】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の変
更を加えることができる。たとえば、前記実施例におい
ては焼入れ硬化層を2本としたが、焼入れによる隆起を
もっと小さくしたい場合には3本、4本でもよい。ただ
し、焼入れ本数を増やせば加工時間が長くなるため、そ
の最適本数は個々のカムにおいてローラとの接触面に要
求される精度とともに適宜検討すればよい。また、前記
実施例では、2本の焼入れ硬化層を形成するに当たって
、2回に分けて焼入れを実施したが、分割光学ミラーを
用いて2本の焼入れ硬化層を同時に形成することも可能
である。
【0019】さらに、前記実施例では高エネルギービー
ムをレーザビームとしたが、これは他の高エネルギービ
ームとして電子ビームなどを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明は高エネルギービームを用いてローラと接触する
接触面に焼入れされたカムにおいて、前記接触面に対し
て平行に2本以上の焼入れ硬化層を形成したので、焼入
れによる表面隆起を小さく抑えることができ、これと接
触するローラの主軸を平行に保つことができる。よって
、焼入れ後の後加工なしでカムを製造できる。
【0021】さらに、2本以上の焼入れ硬化層を形成す
ることで、ローラとの接触箇所を増加させることができ
るため、ローラとの面圧を小さくでき、摩耗を低く抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す溝カムの平面図である
【図2】図1のA−A線における溝カムの断面をローラ
とともに示す図である。
【図3】カムを焼入れる装置全体の概略図である。
【図4】焼入れ時のレーザ加工ヘッドとカム溝との関係
を示す説明図である。
【図5】ローラとの接触面に対して2本の焼入れ硬化層
を形成したカムの要部拡大断面図である。
【図6】高エネルギービームを用いて焼入れした従来例
を示すカムの断面図である。
【図7】高エネルギービームを用いた焼入れ硬化層にお
ける焼入れ深さと表面隆起との関係を示す図である。
【符号の説明】
1  カム 3  接触面 4  ローラの外輪 6  主軸 11  レーザビーム(高エネルギービーム)19  
レンズ 33  焼入れ硬化層 34  隆起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  高エネルギービームを用いて、ローラ
    と接触する接触面に焼入されたカムにおいて、前記接触
    面に対して平行に2本以上の焼入れ硬化層を形成したこ
    とを特徴とするカム。
JP3051166A 1991-03-15 1991-03-15 カム Pending JPH04285122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3051166A JPH04285122A (ja) 1991-03-15 1991-03-15 カム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3051166A JPH04285122A (ja) 1991-03-15 1991-03-15 カム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04285122A true JPH04285122A (ja) 1992-10-09

Family

ID=12879241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3051166A Pending JPH04285122A (ja) 1991-03-15 1991-03-15 カム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04285122A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0935920A3 (de) * 1998-02-11 2001-09-05 Tipper Tie Alpina AG Kurvengetriebe
JP2018114492A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 フェルム アクチェンゲゼルシャフト 容器を密封するための密封機械の吐出装置用の吐出ヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0935920A3 (de) * 1998-02-11 2001-09-05 Tipper Tie Alpina AG Kurvengetriebe
JP2018114492A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 フェルム アクチェンゲゼルシャフト 容器を密封するための密封機械の吐出装置用の吐出ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6200441B1 (en) Multiple station vacuum deposition apparatus for texturing a substrate using a scanning beam
JP6538558B2 (ja) ワークピース表面に対するレーザ硬化のための方法及び装置
US4456811A (en) Method of and apparatus for heat treating axisymmetric surfaces with an annular laser beam
CA1244325A (en) Method and apparatus for laser hardening of steel
US4250372A (en) Process and apparatus for the heat treatment by high energy beams of surfaces of steel products
US7154067B2 (en) Hardening method and apparatus utilizing laser beams
JPH04285122A (ja) カム
JP2004216385A (ja) レーザ穴明け加工方法
JPS60106686A (ja) レ−ザ・マ−キング装置
JP2002030343A (ja) レーザによる歯車の熱処理方法および装置
JPH064892B2 (ja) レーザ照射によるねじ軸表面硬化方法
JPH06316722A (ja) 円筒表面のレーザ焼入加工装置
JPS6354497B2 (ja)
JPH042648B2 (ja)
JPH0639575A (ja) レーザ加工装置
JP3826310B2 (ja) レーザ焼入れ方法
US4890819A (en) Machine for heat treating camshafts
JPH04293729A (ja) リニアガイドの製造方法
JPH04314827A (ja) ボールねじのねじ軸製造方法
JPH04143092A (ja) レーザ加工装置
RU2675884C1 (ru) Способ лазерного термоупрочнения резьбовых соединений
JP2003147431A (ja) 焼入れ装置及び焼入れ方法
JPH05287362A (ja) 円周表面の熱処理方法
JPH0592289A (ja) レーザ加工方法
JPS5884927A (ja) 円柱状部材の熱処理方法