JPH04284828A - 膜分離方法 - Google Patents

膜分離方法

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JPH04284828A
JPH04284828A JP7414891A JP7414891A JPH04284828A JP H04284828 A JPH04284828 A JP H04284828A JP 7414891 A JP7414891 A JP 7414891A JP 7414891 A JP7414891 A JP 7414891A JP H04284828 A JPH04284828 A JP H04284828A
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JP
Japan
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membrane
cyclodextrin
threonine
mixture
ultrafiltration
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Withdrawn
Application number
JP7414891A
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English (en)
Inventor
Takao Kunime
国眼 孝雄
Hiroyuki Sakayama
裕之 坂山
Tatsuya Tsunoda
達哉 角田
Kozo Hara
耕三 原
Hiromichi Koda
甲田 弘道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Indole Compounds (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、類似構造を有する2種
以上の化合物の混合物から限外ろ過膜を用いて特定の化
合物を分離する方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】アミノ酸は医薬品、食料品、飼料などと
して有用であるが、これを化学反応により合成するとD
−体とL−体との混合物であるラセミ体が得られるので
、反応物から天然型であるL−体のアミノ酸を光分割す
ることが必要となる。 【0003】このような光学分割のほか、オルト、メタ
、パラ異性体の混合物からそれぞれの異性体を分離する
ことが要求される場合も多い。 【0004】このように、類似構造を有する2種以上の
化合物の混合物からそれぞれの化合物を分離精製するこ
とがしばしば要請されるが、一般に構造異性体や光学異
性体から個々の異性体を分離することは容易ではなく、
特に光学異性体の分離精製は困難であり、収率も劣る。 【0005】従来、この種の混合物の分離精製手段とし
て、結晶化法(優先晶出法やジアステレオマー法)、ク
ロマトグラフィーを用いる方法、酵素反応法などが提案
されているが、分離条件の選択、処理時間、操作の煩雑
性などの点で工業化できない場合が多い。 【0006】そこで、大量処理、操作性、省エネルギー
性などの工業性を考慮した膜分離法が注目され、いくつ
かの報告がなされている。 【0007】膜を用いて光学異性体を分離しようとした
最初の研究は、1971年にカスラーらが発表した方法
であろう(E. L. Cussler etal: 
Ind. Eng. Chem. Fundam., 
10, 183 (1971))。カスラーらは、光学
活性な高分子や有機化合物を含む溶液を液体膜とした系
で光学異性体の透過速度を測定し、D−体とL−体に差
があることを報告している。 【0008】特開昭61−50603号公報には、多孔
質膜内部に光学活性なクラウン化合物を溶解した水不溶
性有機液体を含浸させてなる光学異性体分離膜が示され
ている。 【0009】また、同じ出願人の出願にかかる特開昭6
2−180701号公報には、多孔質膜内部に光学活性
クラウン化合物を脂溶性有機酸アニオンと共に水不溶性
有機溶媒溶液として含浸させてなる光学異性体分離膜が
示されている。 【0010】上記の特開昭61−50603号公報およ
び特開昭62−180701号公報においては、多孔質
膜として、酢酸セルロース、ポリプロピレン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレ
ン等の高分子を基材とする細孔径0.01〜 0.5μ
m 、空孔体積率35〜85%、膜厚20〜200μm
 程度の多孔質膜が用いられるとしてあり、この多孔質
膜内部に光学活性クラウン化合物またはこれと脂溶性有
機酸アニオンとの含浸型液体膜を形成させて、フェニル
グリシン、フェニルアラニン、メチオニン、イソロイシ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、tert−ロイ
シン、トリプトファンなどのアミノ酸のラセミ体からD
−体とL−体とを光学分割している。 【0011】特開昭62−258702号公報には、側
鎖にシクロデキストリン残基を有する重合体(たとえば
、アクリロニトリル−p−ニトロフェニルアクリレート
共重合体とモノアミノエチルアミノ−β−シクロデキス
トリンとの反応による側鎖にβ−シクロデキストリン残
基を有する共重合体)からなるアミノ酸光学分割用膜が
示されている。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】特開昭61−5060
3号公報および特開昭62−180701号公報に記載
の光学異性体分離膜は、透過性、処理能力、再現性のあ
る膜の製造の点で実用化にはなお解決すべき問題が残る
上、光学活性クラウン化合物は極めて高価であると共に
、それが製品に混入したときの生理活性の点での制約も
あり、経済上、安全性の理由からも実用化には種々の障
壁がある。 【0013】特開昭62−258702号公報のアミノ
酸光学分割用膜は、側鎖にシクロデキストリン残基を有
する重合体が特殊であり、重合体の種類にも制約があり
、実用性の点ではなお改良が必要となる。 【0014】本発明は、このような状況に鑑み、アミノ
酸光学異性体をはじめ類似構造を有する2種以上の化合
物の混合物から特定化合物を効率良く分離することので
きる膜分離方法を提供することを目的になされたもので
ある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の膜分離方法は、
類似構造を有する2種以上の化合物の混合物から限外ろ
過膜を用いて特定化合物を分離するにあたり、前記混合
物の溶剤溶液にシクロデキストリンまたはその誘導体を
添加して上記化合物のうちのいずれかを包接させた後、
限外ろ過膜による分離を実施することを特徴とするもの
である。 【0016】以下、本発明を詳細に説明する。 【0017】限外ろ過膜としては、アセチルセルロース
をはじめとするセルロースエステル膜、ポリオレフィン
膜、ポリカーボネート膜、ポリアクリロニトリル膜、芳
香族ポリアミド膜、芳香族ポリスルホン膜、シリコーン
系共重合体膜、ポリエステル膜、ポリ塩化ビニル膜、再
生セルロース(セロファン)膜、コロジオン膜などが用
いられ、これらの中では、強靭でかつ熱や化学的処理に
対して安定であるアセチルセルロース膜が特に重要であ
る。限外ろ過膜の形状は、平板状、管状、中空繊維状、
スパイラル状(海苔巻き状)などとすることができる。 【0018】シクロデキストリンは、デンプンに特殊な
微生物酵素(シクロデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼ)を作用させることにより得られる環状オリゴ糖
であって、6個のグルコース基からなるα−シクロデキ
ストリン、7個のグルコース基からなるβ−シクロデキ
ストリン、8個のグルコース基からなるγ−シクロデキ
ストリンの3種が知られている。これらのシクロデキス
トリンは台形型円筒構造をしており、空洞の大きさは、
αが5〜6オングストローム、βが7〜8オングストロ
ーム、γが9〜10オングストロームである。本発明の
目的には、これら3種のシクロデキストリンのいずれも
が用いられ、また側鎖に置換基を有する枝つきシクロデ
キストリン等のシクロデキストリン誘導体も用いること
ができる。 【0019】本発明においては、類似構造を有する2種
以上の化合物の混合物の溶剤溶液にシクロデキストリン
またはその誘導体を添加して上記化合物のうちのいずれ
かを包接させた後、限外ろ過膜による分離を実施する。 【0020】類似構造を有する2種以上の化合物の混合
物としては、各種幾何異性体(たとえば、o−、m−、
p−体などの位置異性体)の混合物、光学異性体の混合
物などがあげられ、従来の方法では分離困難であった光
学異性体(殊にアミノ酸の光学異性体)の分離精製にも
適用できる点が本発明の特長点の一つでもある。 【0021】限外ろ過膜による分離操作は常法により行
われる。系のpH、温度、操作圧は目的に応じ最適値に
設定される。分離操作後は、包接されたゲスト分子の包
接結合をpHや温度調整によりはずすこともでき、また
その際に遊離したシクロデキストリンまたはその誘導体
を再使用することができる。 【0022】 【作用】シクロデキストリンまたはその誘導体は、選択
的包接特性を有する。この包接体形成には、分子の大き
さ、形、さらには分子不斉が反映されるため、構造が極
めて類似した幾何異性体、光学異性体においても、シク
ロデキストリンまたはその誘導体による包接能は異なる
ものとなる。 【0023】たとえば、α−シクロデキストリンのニト
ロフェノール位置異性体に対する結合定数は、20℃、
pH10の場合で、o−ニトロフェノールが200mo
l/l 、m−ニトロフェノールが500mol/l 
、p−ニトロフェノールが2439mol/lである。 β−シクロデキストリンの場合には、o−ニトロフェノ
ールが357mol/l 、m−ニトロフェノールが1
47mol/l 、p−ニトロフェノールが1020m
ol/l となる。シクロデキストリンまたはその誘導
体は、位置異性体に対する選択性だけでなく不斉識別能
も有し、光学異性体を選択的に包接する。 【0024】包接されるゲスト分子(たとえばアミノ酸
)は、シクロデキストリンまたはその誘導体に比し分子
量が小さく、その分子径も小さい。一方、限外ろ過膜は
、高分子の透過は阻止できるが、低分子やイオンは透過
させるから、適当に膜設計すれば分子径の大きいシクロ
デキストリンまたはその誘導体の透過は阻止し、分子径
の小さい化合物(たとえばアミノ酸)は透過する。 【0025】そこで、本発明の方法に従って、シクロデ
キストリンまたはその誘導体の持つ選択的包接特性を利
用して特定のゲスト分子を選択的に包接させることによ
り分子径の小さいゲスト分子を見掛け上大きくし、これ
を適当に膜設計された限外ろ過膜を用いて膜分離すれば
、シクロデキストリンまたはその誘導体に包接されたゲ
スト分子は限外ろ過膜により透過が阻止され、包接され
ない分子はこの膜を透過することになり、包接された分
子をその類似構造分子と分離することができる。 【0026】 【実施例】次に実施例をあげて本発明の膜分離方法をさ
らに説明する。 【0027】実施例1 限外ろ過膜の作成 Manjikian の方法(UCLA. Dept.
 of Eng.Report, No. 65, 1
3 (1965) 、Ind.Eng. Chem. 
Prod. Res. Develop., 6, 2
3(1967) 、U. S. Pat., 3,34
4,214 (1967)参照)により、限外ろ過膜用
のアセチルセルロース膜を作成した。 【0028】すなわち、酢化度39.8%  ASTM
粘度指数3のアセチルセルロース(イーストマン・コダ
ック社製のE398−3)25g を、ホルムアミド3
0g を入れたポリエチレン製の容器に注ぎ、次にアセ
トン45g を加えて密栓後、この容器をローラーの上
で24時間撹拌混合してドープを調製した。 【0029】膜厚調節のため両側(長さの方向)に絶縁
テープを2重に張ったガラス板(20cm×25cm)
上に上記のドープ30mlを静かに注ぎ、空気を巻き込
まないように注意しながらガラス棒で液面を一定方向に
一定速度でしごき、液面を均一化させた。均一化が終っ
てから30秒後に、ガラス板と一緒にすばやく氷水の中
に投入し、アセトンおよびホルムアミドが完全に水中に
抽出されてから、形成した膜を取り出して水中に保存し
た。 【0030】以下の膜分離操作に際しては、この膜を水
中から取り出し、必要に応じて熱処理を行ってから用い
た。 【0031】反射係数σの測定 上記で得た未熱処理のアセチルセルロース膜およびこれ
を種々の温度で10分間熱処理して得たアセチルセルロ
ース膜に対するα−、β−、γ−シクロデキストリンお
よびL−、D−スレオニンのそれぞれの単独水溶液系で
の反射係数σを調べた。結果を図1に示す。 【0032】アセチルセルロース膜に対するシクロデキ
ストリンの反射係数とスレオニンの反射係数との差は、
熱処理温度が低いとき大きく、また分離性能の温度安定
性も良いので、アセチルセルロース膜としては未熱処理
の膜を用いることが有利であることがわかる。このとき
の反射係数は、分子量の小さいα−シクロデキストリン
では 0.325、分子量の大きいβ−シクロデキスト
リンでは 0.365であり、一方ゲスト分子であるL
−スレオニンとD−スレオニンの反射係数はほぼ等しく
、 0.096である。 【0033】膜分離操作 上記の未熱処理のアセチルセルロース膜を限外ろ過膜と
して用いてスレオニンのラセミ体の分離実験を行った。 【0034】すなわち、D−体とL−体との等モルから
なるスレオニンのラセミ体にα−シクロデキストリンを
加えて、スレオニンのD−体10mM、スレオニンのL
−体10mM、α−シクロデキストリン10mMの濃度
の水溶液を調製し、該水溶液を3等分してからそれぞれ
をpH3、pH7およびpH11に調整し、ついで30
℃で24時間振とうしてから、上記の限外ろ過膜を用い
て限外ろ過を行った。 【0035】限外ろ過は、上記の限外ろ過膜をガラス製
透過セルにはさみ込み、膜の片側を上記の水溶液、他方
を純水として、操作圧1〜5MPa の条件で行った。 結果を次の表1に示す。 【0036】なおこの表1および後述の表2において、
阻止率Rは、膜面上の液の濃度をCF 、透過液の濃度
をCP とするとき、 R=1−(CP /CF ) により求めた。これらの表中、RD とあるのはD−体
についての阻止率、RL とあるのはL−体についての
阻止率、CPDとあるのはD−体についての透過液濃度
、CPLとあるのはL−体についての透過液濃度である
。また、シクロデキストリンの濃度分析はダブルビーム
型分光光度計を用いて行い、スレオニンのD−体および
L−体の濃度分析は高速液体クロマトグラフィーを用い
て行った。 【0037】     表1                   
                         
                    pH  操
作圧  透過流速×106   CPD    CPL
    阻止率RD   阻止率RL        
    (MPa)     (m3/m2s)   
  (mM)    (mM)           
                     3   
   5        5.3019      7
.562   7.233     0.2428  
    0.2767        3      
4        4.1183      7.92
5   7.639     0.2075     
 0.2361        3      3  
      3.2196      8.141  
 7.847     0.1859      0.
2153        3      2     
   2.2752      8.150   7.
897     0.1850      0.210
3        3      1        
1.1489      8.397   8.189
     0.1603      0.1811  
      7      5        3.4
944      7.776   7.530   
  0.2224      0.2470     
   7      4        2.9251
      8.042   7.879     0
.1958      0.2121        
7      3        2.1603   
   8.334   8.144     0.16
66      0.1856        7  
    2        1.5523      
8.369   8.151     0.1631 
     0.1849        7     
 1        0.7889      8.4
00   8.180     0.1600    
  0.1820       11      5 
       4.2749      7.775 
  7.567     0.2242      0
.2433       11      4    
    3.4373      7.953   7
.822     0.2047      0.21
78       11      3       
 2.6380      7.924   7.83
5     0.2076      0.2165 
      11      2        1.
8382      8.282   8.118  
   0.1718      0.1882    
   11      1        0.872
5      8.297   8.249     
0.1703      0.1751     【0038】表1から、本系では、L−スレオニンの阻
止率の方がD−スレオニンの阻止率より全pH域にわた
って大きく、L−スレオニンが選択的に包接されること
がわかる。この傾向はpHが小さいほど、また操作圧が
高いほど顕著であり、本実験範囲では操作圧が5MPa
 、pHが3のとき最大で、L−スレオニンとD−スレ
オニンとの分離差は3.29%(0.2767−0.2
438=0.0329)である。 【0039】膜分離法では1段の分離を多段にすること
によりさらに分離を高めることができるから、上記の差
は実用化が充分可能であることを意味する。そして、阻
止された包接体の包接結合をpHや温度調整により包接
結合をはずすことにより包接されたゲスト分子を濃縮す
ることが可能であり、またそのシクロデキストリンを再
使用することができる。 【0040】実施例2 実施例1で得たアセチルセルロース膜を用いて、β−シ
クロデキストリンによるスレオニンのラセミ体の光学分
割を行った。 【0041】すなわち、D−体とL−体との等モルから
なるスレオニンのラセミ体にβ−シクロデキストリンを
加えて、スレオニンのD−体10mM、スレオニンのL
−体10mM、β−シクロデキストリン10mMの濃度
の水溶液を調製し、該水溶液を3等分してからそれぞれ
をpH3、pH7およびpH11に調整し、ついで30
℃で24時間振とうしてから、上記の限外ろ過膜を用い
て限外ろ過を行った。 【0042】限外ろ過は、上記の限外ろ過膜をガラス製
透過セルにはさみ込み、膜の片側を上記の水溶液、他方
を純水として、操作圧1〜5MPa の条件で行った。 結果を次の表2に示す。 【0043】     表2                   
                         
                    pH  操
作圧  透過流速×106   CPD    CPL
    阻止率RD   阻止率RL        
    (MPa)     (m3/m2s)   
  (mM)    (mM)           
                     3   
   5        3.7775      8
.198   8.397     0.1802  
    0.1603        3      
4        3.0053      8.42
2   8.682     0.1578     
 0.1318        3      3  
      2.3525      8.452  
 8.698     0.1548      0.
1302        3      2     
   1.6386      8.410   8.
657     0.1590      0.134
3        3      1        
0.8700      8.687   8.933
     0.1313      0.1067  
      7      5        3.6
772      8.317   8.240   
  0.1683      0.1760     
   7      4        3.5939
      8.646   8.538     0
.1354      0.1462        
7      3        2.2618   
   8.673   8.545     0.13
27      0.1455        7  
    2       13.9032      
8.778   8.579     0.1222 
     0.1421        7     
 1        9.2041      8.8
98   8.794     0.1102    
  0.1206       11      5 
       3.4041      8.383 
  8.120     0.1617      0
.1880       11      4    
    2.9041      8.268   8
.157     0.1732      0.18
43       11      3       
 2.1900      8.438   8.25
7     0.1562      0.1743 
      11      2        1.
5304      8.436   8.297  
   0.1564      0.1703    
   11      1        0.769
9      8.722   8.547     
0.1288      0.1453     【0044】表2から、本系では、pHが5より小さい
領域ではD−スレオニンの阻止率の方がL−スレオニン
の阻止率より大きく、D−スレオニンが選択的に包接さ
れることがわかる。本実験範囲では操作圧が5〜1MP
a 、pHが3のときで、D−スレオニンとL−スレオ
ニンとの分離差は1.99〜2.60%である。一方、
pHが5より大きい領域では逆にL−スレオニンの阻止
率の方がD−スレオニンの阻止率より大きく、L−スレ
オニンが選択的に包接されたことになる。このようにア
ミノ酸ラセミ体の分離はpH依存性が大きいので、条件
を適当に選ぶことによりさらに効率の良い分離を行うこ
とが期待できる。 【0045】 【発明の効果】本発明の膜分離方法によれば、アミノ酸
光学異性体をはじめ類似構造を有する2種以上の化合物
の混合物から特定化合物を効率良く分離することができ
る。 【0046】加えて、対象液にシクロデキストリンまた
はその誘導体を添加するだけでよく、限外ろ過膜の種類
も任意に選択できるので、操作性、処理能力、処理コス
ト、安全性の点もクリアしており、工業的実施が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の温度で熱処理を施したアセチルセルロー
ス膜に対するα−、β−、γ−シクロデキストリンおよ
びL−、D−スレオニンのそれぞれの単独水溶液系での
反射係数を示したグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】類似構造を有する2種以上の化合物の混合
    物から限外ろ過膜を用いて特定化合物を分離するにあた
    り、前記混合物の溶剤溶液にシクロデキストリンまたは
    その誘導体を添加して上記化合物のうちのいずれかを包
    接させた後、限外ろ過膜による分離を実施することを特
    徴とする膜分離方法。
  2. 【請求項2】類似構造を有する2種以上の化合物の混合
    物が異性体の混合物である請求項1記載の膜分離方法。
  3. 【請求項3】異性体の混合物がアミノ酸の光学異性体の
    混合物である請求項2記載の膜分離方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06263669A (ja) * 1993-03-15 1994-09-20 Agency Of Ind Science & Technol クレゾール異性体の分離方法
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