JPH04284238A - 端面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板 - Google Patents

端面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板

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JPH04284238A
JPH04284238A JP3048056A JP4805691A JPH04284238A JP H04284238 A JPH04284238 A JP H04284238A JP 3048056 A JP3048056 A JP 3048056A JP 4805691 A JP4805691 A JP 4805691A JP H04284238 A JPH04284238 A JP H04284238A
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JP
Japan
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steel plate
iron powder
resin composite
composite steel
resin
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Withdrawn
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JP3048056A
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English (en)
Inventor
Tadao Azami
生明忠雄
Mizuo Ejima
江嶋瑞男
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は端面耐食性と溶接性に優
れた積層型樹脂複合鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板とし
ては、例えば、(A)樹脂層中に金属粉末を含有せしめ
て導電性を発現させる特開昭53−128687号が、
また、端面耐食性に優れた積層型樹脂複合鋼板としては
、(B)樹脂層と接する面に電解クロメート処理皮膜を
有する鋼板を用いることにより端面部の耐食性に優れた
積層板を得る特開昭58−90952号が、さらに、端
面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板としては
、(C)樹脂中に導電粉を分散せしめかつ表皮鋼板の樹
脂との接合側面に亜鉛めっきおよびクロメート処理を施
すことにより端面耐食性および溶接性に優れた積層鋼板
を得る特開平1−263043号が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら(A)に
おいては、ここで金属粉末として挙げられた鉄粉を樹脂
層中に配した場合、鋼板は良好なる溶接性が得られるも
のの、自動車、家電等の下地塗装に普及している電着塗
装を施した場合、鋼板端面では樹脂層が塗装されにくい
為、腐食環境に曝された場合には、樹脂層中の端面近傍
に分散する鉄粉が錆びるため、端面の耐食性が低下する
という難点がある。(B)においては、樹脂層中に導電
媒体が配されていないため、溶接性に難点がある。 (C)においては、(B)の難点が幾分解消されるもの
の、導電媒体に鉄粉を用いる場合には、(A)と同様の
難点が残る。本発明は、このような難点を有利に解決す
るためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、 (1)  鋼板間に樹脂を配置した積層型樹脂複合鋼板
において、前記樹脂層中に、亜鉛を主体とする被覆層を
有する鉄粉を混入せしめたことを特徴とする端面耐食性
と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板。
【0005】(2)  樹脂層中に混入せしめる亜鉛を
主体とする被覆層を有する鉄粉の10%以上が、所要樹
脂層の厚さ以上の大きさを有することを特徴とする前記
(1)項記載の端面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂
複合鋼板。である。
【0006】即ち、本発明積層型樹脂複合鋼板を図面に
より説明すると、図1のごとく、鋼板1および2の間に
樹脂3を配置した積層型樹脂複合鋼板において、樹脂3
内に亜鉛を主体とする被覆層4を有する鉄粉5からなる
導電媒体を混入したものである。このように構成するこ
とにより亜鉛を主体とする被覆層4及び鉄粉5からなる
導電媒体を介して鋼板1,2間に通電回路が構成される
ことにより、溶接性を向上させることができ、且つ、亜
鉛を主体とする被覆層が鉄粉を防食するとともに、鋼板
に接したところでは該被覆層の防食作用は鋼板界面にも
及ぶため、図2に示すごとく、電着塗装において塗膜6
が形成されにくい鋼板端面において良好な端面耐食性を
発現させることができる。
【0007】
【発明の構成、作用】鋼板としては、軟鋼板、高張力鋼
板、亜鉛めっきなどの表面処理鋼板、ステンレス鋼板な
ど何れでも用いることができ、その板厚としては、用途
により異なるがラミネート鋼板、制振鋼板等を対象とす
れば、0.2〜2.0mmが適当である。又、樹脂とし
ては従来用いられているもので、例えばポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、
エポキシ系、塩化ビニール系のものがある。その厚みと
しては10〜300μmが適当である。300μmを超
えると溶接性が低下するとともに、加工性も低下するの
で好ましくない。
【0008】次に樹脂に混入せしめる導電媒体について
述べる。まず導電媒体の被覆層であるが、亜鉛を主体と
する被覆層とは、その皮膜構造が亜鉛または亜鉛合金の
単層若しくはそれらの2層以上の複層の被覆層を言う。 亜鉛合金の合金成分としてはニッケル、クロム、コバル
ト、鉄、錫、アルミニウム等が挙げられ、これらの1種
または2種以上のものを用いることができる。厚みは特
に定めないが、少なくとも0.1μm以上が望ましい。 0.1μm未満では被覆された導電媒体中の耐食性が悪
く、積層型樹脂複合鋼板の端面耐食性が発現しない。次
に鉄粉であるが、種類と形状は問わない。例えば、種類
としては鉄のみからなる粉末の他、鉄と炭素、シリコン
、マンガン、銅、クロム、ニッケル等の1種または2種
以上を含む鉄合金の粉末でも良く、形状としては、粒状
、偏平状等如何なる形状も用いることができる。
【0009】被覆層を形成せしめた導電媒体としての形
状も粒状、偏平状等如何なる形状でも良いが、大きさと
しては、樹脂層に混入せしめる全体重量の10パーセン
ト以上が所要樹脂厚以上の大きさであることが必須であ
る。所要樹脂厚以上の導電媒体は、鋼板圧着時に両鋼板
と接触して両鋼板間に良好な導電回路を形成する。10
パーセント未満では、2枚の鋼板間に良好な導電回路を
形成しにくくなり溶接性が低下する。なお、この導電媒
体は大きさの上限を特に定めないが、所要樹脂厚の1.
5倍までが望ましい。1.5倍を超えると積層型樹脂複
合鋼板を製造する上での作業性が低下するので好ましく
ない。
【0010】亜鉛を主体とする被覆層を有する鉄粉から
成る導電媒体を得る方法としては、例えば(金属表面技
術協会編、金属表面技術便覧(1976)日刊工業新聞
社)により公知の電気めっき法や(日本化学会編、化学
総説  NO.44,p14〜(1984)学会出版セ
ンター)により公知の蒸着法を適用することができる。
【0011】導電媒体の樹脂層中への配合量は特に定め
ないが、5〜80体積パーセントが適当である。5パー
セント未満では2枚の鋼板間に良好な通電回路が形成さ
れないため溶接できず、80パーセントを超えると樹脂
層と鋼板の接着性が低下し、加工性が損なわれるので好
ましくない。
【0012】本発明の積層型樹脂複合鋼板を製造する方
法は特に限定されない。従来のこの種の積層型樹脂複合
鋼板の製造法がそのまま適用できる。即ち、2枚の鋼板
間に前述の亜鉛を主体とする被覆層を有する鉄粉から成
る導電媒体を混合せしめた樹脂を配置し、ホットプレス
で加熱圧着する方法、または帯状の鋼板と亜鉛を主体と
する被覆層を有する鉄粉を混合せしめた樹脂を連続的に
供給し、ロールで圧着する方法の何れかで製造できる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに挙げる
【0014】鋼板に軟鋼板、亜鉛めっき鋼板を、樹脂に
ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系樹
脂を、導電媒体としては被覆層が亜鉛及び亜鉛−ニッケ
ル合金である鉄粉を用いて、本発明の積層型樹脂複合鋼
板及び各種比較材を得た。
【0015】製造に際して、鉄粉への被覆層形成は亜鉛
、亜鉛−ニッケル合金のいずれも公知の電気めっき法を
適用した。被覆層を形成せしめた鉄粉から成る導電媒体
と樹脂を混合、混練して懸濁液を作り、これをロールコ
ーターにより一方の鋼板に塗布し、他方の鋼板を合わせ
ホットプレスで加熱圧着し積層型樹脂複合鋼板を得た。 なお比較材としては、樹脂層の構成要件を満たさないも
のを用いた。
【0016】以上の本発明の積層型樹脂複合鋼板および
比較例について、以下に示す評価法により端面耐食性、
溶接性の評価を行った。
【0017】(A)端面耐食性評価法 サイズ    :70mm×150mm塗装前処理:日
本パーカライジング(株)製リン酸塩処理PB3020 塗装      :日本ペイント(株)製カチオン電着
塗料PTU600、膜厚20μm 暴露      :塩水噴霧試験機(JIS  Z23
71)1000時間 評価      :鋼板端面樹脂層からの発錆の度合い
で評価(B)溶接性評価法 電極形状:CF型、6mmφ 溶接    :2枚重ね、スポット溶接加圧力  :2
00kg 通電時間:60サイクル 結果を表1に示す。同表中×は不良、△はやや良い、○
は良好を示す。
【0018】これらの表に見られるように、本発明の積
層型樹脂複合鋼板は優れた端面耐食性、溶接性を有する
ものであり自動車、家電、建材の分野の材料として好適
である。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上の実施例も示すとおり、本発明によ
れば優れた端面耐食性と溶接性を有する積層型樹脂複合
鋼板を提供することが可能となり、産業の発展に貢献す
るところきわめて顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型樹脂複合鋼板の一例を示す説明
図。
【図2】積層型樹脂複合鋼板端面の電着塗膜の被覆状態
を示す説明図。
【符号の説明】
1,2:鋼板                   
   3:樹脂4:鉄分の被覆層          
        5:鉄粉6:電着塗膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鋼板間に樹脂を配置した積層型樹脂複
    合鋼板において、前記樹脂層中に、亜鉛を主体とする被
    覆層を有する鉄粉を混入せしめたことを特徴とする端面
    耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板。
  2. 【請求項2】  樹脂層中に混入せしめる亜鉛を主体と
    する被覆層を有する鉄粉の10%以上が、所要樹脂層の
    厚さ以上の大きさを有することを特徴とする請求項1記
    載の端面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板。
JP3048056A 1991-03-13 1991-03-13 端面耐食性と溶接性に優れた積層型樹脂複合鋼板 Withdrawn JPH04284238A (ja)

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