JPH04283337A - 熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換換気装置

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JPH04283337A
JPH04283337A JP4514991A JP4514991A JPH04283337A JP H04283337 A JPH04283337 A JP H04283337A JP 4514991 A JP4514991 A JP 4514991A JP 4514991 A JP4514991 A JP 4514991A JP H04283337 A JPH04283337 A JP H04283337A
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JP
Japan
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exhaust
air
passage
supply
damper
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JP4514991A
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English (en)
Inventor
Koukichi Mizobata
溝端 交吉
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換機能を有する換
気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内の換気時に、外気の侵入による室内
温度の低下または上昇を防止するために、熱交換器によ
る熱交換機能を備えた換気装置が用いられている。かか
る熱交換換気装置としては、例えば、実開昭60−54
037号公報に開示されたものがある。
【0003】上記熱交換換気装置は、図8中に実線の矢
印で示すように、屋外から室内へ供給される給気Kを、
給気吸入口90aから、第1のチャンバ90b、熱交換
器91、第2のチャンバ90c、および給気ファン92
を通して、給気排出口90dへ導く給気通路90と、破
線の矢印で示すように、室内から屋外へ排出される排気
Eを、排気吸入口93aから、第3のチャンバ93b、
熱交換器91、第4のチャンバ93c、および排気ファ
ン94を通して、排気排出口93dへ導く排気通路93
とを備えている。
【0004】また、上記熱交換換気装置には、室内から
の排気Eを、図中二点鎖線の矢印で示すように、熱交換
器91を通さずに屋外へ導くためのバイパス通路95が
設けられている。なお、図中符号96は、排気Eを、排
気通路93およびバイパス通路95の何れかに導くべく
切り換えられるダンパを示し、97は、排気Eおよび給
気Kに含まれる塵埃等を除去するフィルタを示している
【0005】上記熱交換換気装置においては、給気Kと
排気Eとを、熱交換器91によって熱交換しつつ換気す
る熱交換換気と、排気Eをバイパス通路95を通して排
気することで、給気Kと排気Eとを熱交換せずに換気す
る普通換気の、2種類の換気を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記熱交換
換気装置においては、バイパス通路95を使って普通換
気を行う際に、給気風量が不足して排気風量との差が大
きくなり、室内が負圧の状態となって、例えば、隣接す
るトイレや厨房等の悪臭が室内に流れ込んだり、窓や扉
等から隙間風が侵入したり、あるいは、扉等の開閉時に
抵抗が生じたりするという問題があった。
【0007】上記の問題は、バイパス通路95および給
気通路90における、圧力損失と通過風量との関係、す
なわち圧損特性に大きな差が生じ、それが原因となって
発生するものと考えられる。つまり、従来の熱交換換気
装置では、給気通路90と排気通路93は、図にみるよ
うに相似形に形成されており、その圧損特性がほぼ等し
いため、熱交換換気時には、数段階ある換気風量のモー
ドの何れの段階においても、排気風量と給気風量はほぼ
等しい値を示す。
【0008】これに対し、バイパス通路95は、上記給
気通路90および排気通路93とは全く異なった形状を
しており、その圧損特性も、上記給気通路90、排気通
路93とは全く違うため、このバイパス通路95と吸気
通路90とを使用する普通換気時に、排気風量と給気風
量に差が生じて、負圧の原因となるのである。より具体
的に説明すると、給気通路90(排気通路93も同じ)
の圧損特性は、主として、熱交換器91の入口部におけ
る圧力損失ΔP1 によって決まる。当該入口部におけ
る給気K(排気通路93の場合は排気E)の流れは層流
であるため、上記圧力損失ΔP1 は、下記式(I) 
に示すように、給気K(または排気E)の平均風速Vm
と比例関係になり、熱交換器91の入口部における圧損
特性は、図9中の実線で示すように直線となる。
【0009】ΔP1 ∝Vm      …(I)そし
て、上記熱交換器91を組み込んだ給気通路90(排気
通路93)は、図10に実線で示す圧損特性を有するも
のとなる。一方、バイパス通路95の圧損特性は、当該
バイパス通路95の入口部の開口面積に基づく、入口部
における圧力損失ΔP2 によって決まる。当該入口部
における排気Eの流れは乱流であるため、上記圧力損失
ΔP2 は、下記式(II)に示すように、排気Eの平
均風速Vmの二乗と比例関係になり、バイパス通路95
の入口部における圧損特性は、図9中の一点鎖線で示す
ように2次曲線となる。
【0010】ΔP2 ∝V2 m      …(II
)そして、上記バイパス通路95は、図10に一点鎖線
で示す圧損特性を有するものとなる。上記のように、給
気通路90(排気通路93)とバイパス通路95とは、
その圧損特性が相違しているため、従来の熱交換換気装
置においては、給気通路90の圧損特性と、バイパス通
路95の圧損特性とが、図10に示すように、数段階(
図ではH,M,Lの3段階)ある換気風量のモードのう
ち、最大換気風量Hにおいて一致するように、設計段階
において各部の寸法等を設定したり、給排気ファン92
,94のモータの回転数等の運転条件を設定したりする
ことが、通例として行われていた。
【0011】したがって、同図に示すように、最大換気
風量H以下の換気風量のモード(M,L)においては、
給気風量が排気風量を大きく下回ってしまい、室内が負
圧の状態になるのである。本発明は、以上の事情に鑑み
てなされたものであって、普通換気時に負圧を生じるお
それのない熱交換換気装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の熱交換換気装置は、屋外からの給気と室内
からの排気との間で熱交換を行わせる熱交換器と、給気
を、上記熱交換器を通して室内へ導く給気通路と、排気
を、上記熱交換器を通して屋外へ導く排気通路と、排気
を、上記熱交換器を通さずに屋外へ導く排気バイパス通
路と、排気を、上記排気通路および排気バイパス通路の
何れかに供給すべく切替えられる排気用ダンパとを備え
た熱交換換気装置において、給気を、熱交換器を通さず
に室内へ導く給気バイパス通路と、給気を、上記給気通
路および給気バイパス通路の何れかに供給すべく、排気
用ダンパと連動して切替えられる給気用ダンパとを有す
ることを特徴とする。
【0013】本発明の他の態様によれば、上記熱交換器
と、給気通路と、排気通路と、排気バイパス通路と、排
気用ダンパとを備えた熱交換換気装置において、上記排
気バイパス通路に、当該排気バイパス通路内を通る排気
の風量を調整する風量調整ダンパを設けた熱交換換気装
置が提供される。また、本発明のさらに他の態様によれ
ば、上記熱交換器と、給気通路と、排気通路と、排気バ
イパス通路と、排気用ダンパとを備えた熱交換換気装置
において、上記排気用ダンパが、排気バイパス通路内を
通る排気の風量を調整する風量調整ダンパを兼ねている
熱交換換気装置が提供される。
【0014】また、本発明のさらに他の態様によれば、
上記熱交換器と、給気通路と、排気通路と、排気バイパ
ス通路と、排気用ダンパとを備えた熱交換換気装置にお
いて、排気を排気バイパス通路を通して屋外へ導く普通
換気時に、排気風量が、給気風量と同じか、またはそれ
より小さくなるよう、両通路のファンのモータのうち少
なくとも一方のモータの回転数を設定すべく、当該モー
タに、普通換気専用のタップを設けた熱交換換気装置が
提供される。
【0015】
【作用】上記構成からなる、本発明の熱交換換気装置に
よれば、普通換気時には、給気および排気を、熱交換器
を通さず、圧損特性の類似した給気用および排気用のバ
イパス通路を通過させて、室内および屋外に送ることが
できるので、給排気風量に大きな差が生じず、室内が負
圧になるおそれがない。
【0016】本発明の他の態様によれは、排気バイパス
通路に設けられた風量調整ダンパによって、当該排気バ
イパス通路内を通る排気の風量を調整して、給気通路を
通る給気の風量と同じか、またはそれ以下に制限できる
ので、室内が負圧になるおそれがない。また、本発明の
さらに他の態様によれば、排気を、上記排気通路および
排気バイパス通路の何れかに供給すべく切替えられる排
気用ダンパを、上記風量調整ダンパとして兼用している
ので、排気バイパス通路内を通る排気の風量を、この排
気用ダンパによって制限して、給気通路を通る給気の風
量と同じか、またはそれ以下に制限できるので、室内が
負圧になるおそれがない。
【0017】また、本発明のさらに他の態様によれば、
給排気のためのファンのモータのうち普通換気専用のタ
ップを有するモータを、当該普通換気専用のタップによ
り設定された回転数で回転させることにより、普通換気
時の排気風量を、給気風量と同じか、またはそれより小
さくできるので、室内が負圧になるおそれがない。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の熱交換換気装置を、その一
実施例を示す図面を参照しつつ説明する。まず、図1の
実施例について説明する。この実施例の熱交換換気装置
は、装置の機体外郭を構成するケーシング1内に形成さ
れた、給気および排気の2つの通路1a,1bと、両通
路1a,1bのほぼ中央に配置された熱交換器2と、そ
れぞれの通路1a,1bに配置された2組のファン3,
4とを備えている。
【0019】給気通路1aは、図中実線の矢印で示すよ
うに、屋外から室内へ給気Kを導くためのもので、上流
側(同図中右側)に、屋外と連通するダクトD1が接続
され、下流側(同図中左側)に、室内と連通するダクト
D2が接続される。上記給気通路1a内に給気Kを流通
させるための給気ファン3は、当該給気通路1aの、熱
交換器2より下流側に配置されている。
【0020】排気通路1bは、同図中に破線の矢印で示
すように、室内から屋外へ排気Eを導くためのもので、
上流側(同図中左側)に、室内と連通するダクトD3が
接続され、下流側(同図中右側)に、屋外と連通するダ
クトD4が接続される。上記排気通路1b内に排気Eを
流通させるための排気ファン4は、当該排気通路1bの
、熱交換器2より下流側に配置されている。
【0021】熱交換器2は、給気通路1a内を通る給気
Kと、排気通路1b内を通る排気Eとの間で熱交換を行
うためのものである。給気通路1aの給気ファン3は、
羽根車30と、この羽根車30を回転させるためのモー
タM1と、上記羽根車30を回転自在に収容した、給気
通路1aの一部を構成するケーシング31とを備えてい
る。上記給気ファン3は、ケーシング1の、ダクトD2
,D3が接続される側板の近傍に配置されている。
【0022】一方、排気通路1bの排気ファン4は、羽
根車40と、この羽根車40を回転させるためのモータ
M2と、上記羽根車40を回転自在に収容した、排気通
路1bの一部を構成するケーシング41とを備えている
。上記排気ファン4は、ケーシング1内の、ダクトD4
の近傍に配置されている。熱交換器2の側方には、普通
換気時に、給気Kを、図中一点鎖線の矢印で示すように
、熱交換器2を通さずに給気ファン3へ導く給気バイパ
ス通路1cと、同じく普通換気時に、排気Eを、図中二
点鎖線の矢印で示すように、熱交換器2を通さずに排気
ファン4へ導く排気バイパス通路1dとが設けられてい
る。上記給気バイパス通路1c、排気バイパス通路1d
は、通風時の圧損特性がほぼ等しくなるように、ほぼ相
似形に形成されている。
【0023】給気バイパス通路1cは、ケーシング1内
に設けられた仕切り壁11と、この仕切り壁11の、ダ
クトD1に臨む位置に配置された給気用ダンパ5とによ
って、給気通路1aと仕切られている。給気用ダンパ5
は、図中実線で示すように、仕切り壁11の通孔11a
を閉塞して、ダクトD1からの給気Kを給気通路1aに
導く状態と、図中一点鎖線で示すように、仕切り壁11
の通孔11bを閉塞して、ダクトD1からの給気Kを給
気バイパス通路1cに導く状態の2つの状態に、図示し
ないダンパモータによって回動されるようになっている
【0024】一方、排気バイパス通路1dは、ケーシン
グ1内に設けられた仕切り壁12と、この仕切り壁12
の、ダクトD3に臨む位置に配置された排気用ダンパ6
とによって、排気通路1bと仕切られている。排気用ダ
ンパ6は、先の給気用ダンパ5の回動と連動して、図中
実線で示すように、仕切り壁12の通孔12aを閉塞し
て、ダクトD3からの排気Eを排気通路1bに導く状態
と、図中二点鎖線で示すように、仕切り壁12の通孔1
2bを閉塞して、ダクトD3からの排気Eを排気バイパ
ス通路1dに導く状態の2つの状態に、図示しないダン
パモータによって回動されるようになっている。
【0025】上記各部からなる、この実施例の熱交換換
気装置を用いて、熱交換換気を行うには、図示しないダ
ンパモータによって、給気用ダンパ5および排気用ダン
パ6を連動させて、それぞれ、図中実線で示す回動状態
とする。そうすると、給気ファン3の駆動により、屋外
からダクトD1を通ってケーシング1内に供給された給
気Kは、図中実線の矢印で示すように、給気通路1a、
熱交換器2および給気ファン3を通って、ダクトD2か
ら室内に供給される。また、排気ファン4の駆動により
、室内からダクトD3を通ってケーシング1内に供給さ
れた排気Eは、図中破線の矢印で示すように、排気通路
1b、熱交換器2および排気ファン4を通って、ダクト
D4から屋外に排出される。
【0026】一方、上記熱交換換気装置を用いて、普通
換気を行うには、図示しないダンパモータによって、給
気用ダンパ5および排気用ダンパ6を連動させて、給気
ダンパ5を、図中一点鎖線で示す回動状態にするととも
に、排気用ダンパ6を、図中二点鎖線で示す回動状態と
する。そうすると、給気ファン3の駆動により、屋外か
らダクトD1を通ってケーシング1内に供給された給気
Kは、図中一点鎖線の矢印で示すように、給気バイパス
通路1cおよび給気ファン3を通って、ダクトD2から
室内に供給される。また、排気ファン4の駆動により、
室内からダクトD3を通ってケーシング1内に供給され
た排気Eは、図中二点鎖線の矢印で示すように、排気バ
イパス通路1dおよび排気ファン4を通って、ダクトD
4から屋外に排出される。
【0027】以上のように、この実施例の熱交換換気装
置においては、普通換気時に、給排気が、圧損特性の類
似した給気バイパス通路1cおよび排気バイパス通路1
dを通るので、給排気風量に大きな差が生じず、室内が
負圧になるおそれがない。つぎに、図2の実施例につい
て説明する。この図2の実施例の熱交換換気装置は、ケ
ーシング1の下面に室内への給気の吹出口13と、室内
からの排気の取入口14とを備え、天井板の直上に配置
されて使用されるものである。上記吹出口13、取入口
14は、仕切り壁11,12で仕切られ、内部に熱交換
器2が収容された、ケーシング1の中央部10の下面に
設けられている。
【0028】ケーシング1内の、上記仕切り壁11によ
って中央部10と仕切られた部分は、当該仕切り壁11
と平行に配置された仕切り壁15によって2つに仕切ら
れており、そのうち外側の部分には、羽根車30と、こ
の羽根車30を回転させるためのモータM1とからなる
給気ファン3が配置されているとともに、屋外と連通す
るダクトD1が接続されている。また、仕切り壁15で
2つに仕切られた部分のうち、中央部10寄りの部分は
、さらに、通孔16aを有する仕切り壁16によって2
つに仕切られている。
【0029】仕切り壁11および仕切り壁15には、そ
れぞれ、上記給気ファン3の羽根車30に対応する部分
に、給気ファン3と、熱交換器2の給気の入口部21と
を繋ぐ通孔11a,15aが形成されている。また、上
記仕切り壁11の、通孔11aが形成された部分と、熱
交換器2を挟んで反対側の部分には、仕切り壁11,1
5,16で他の部分から仕切られた部分と、中央部10
の、吹出口13が形成された部分とを繋ぐ通孔11bが
形成されている。
【0030】そして、図中に実線の矢印で示すように、
ダクトD1の出口から、給気ファン3、通孔15a、通
孔11aおよび熱交換器2を通して吹出口13に至る、
給気Kのための給気通路1aが構成されているとともに
、一点鎖線の矢印で示すように、上記通孔15aから、
通孔16a、通孔11bを通して、上記吹出口13に至
る給気バイパス通路1cが構成されている。
【0031】屋外からダクトD1を通ってケーシング1
内に供給された給気Kを、上記給気通路1aおよび給気
バイパス通路1cの何れかに供給すべく切替えられる給
気用ダンパ5は、仕切り壁11の、通孔11aの近傍に
設けられており、図中一点鎖線で示すように通孔11a
を閉塞して、ダクトD1からの給気Kを給気バイパス通
路1cに導く状態と、図中実線で示すように仕切り壁1
6の通孔16aを閉塞して、ダクトD1からの給気Kを
給気通路1aに導く状態の2つの状態に、図示しないダ
ンパモータによって回動されるようになっている。
【0032】前記ケーシング1内の、仕切り壁12によ
って中央部10と仕切られた部分には、羽根車40と、
この羽根車40を回転させるためのモータM2とからな
る給気ファン4が配置されているとともに、屋外と連通
するダクトD4が接続されている。また、仕切り壁12
には、排気ファン4と、熱交換器2の排気の出口部22
とを繋ぐ通孔12aが形成されているとともに、この仕
切り壁12の、通孔12aが形成された部分と、熱交換
器2を挟んで反対側の部分には、上記排気ファン4と、
中央部10の、取入口14が形成された部分とを繋ぐ通
孔12bが形成されている。
【0033】そして、図中に破線の矢印で示すように、
取入口14から、熱交換器2、通孔12aおよび排気フ
ァン4を通してダクトD4の入口に至る、排気Eのため
の排気通路1bが構成されているとともに、二点鎖線の
矢印で示すように、上記取入口14から、通孔12bを
通して、上記排気ファン4に至る排気バイパス通路1d
が構成されている。
【0034】室内から取入口14を通ってケーシング1
内に供給された排気Eを、上記排気通路1bおよび排気
バイパス通路1dの何れかに供給すべく切替えられる排
気用ダンパ6は、仕切り壁12の、通孔12aを閉塞す
る第1のダンパ板61と、通孔12bを閉塞する第2の
ダンパ62板と、図中実線および二点鎖線で示すように
、通孔12a,12bを交互に閉塞すべく、上記両ダン
パ板61,62を連動させる連動機構を備えたダンパモ
ータ63とを備えている。
【0035】そして、上記排気用ダンパ6は、前記給気
用ダンパ5の回動と連動させて、ダンパモータ63を駆
動することで、図中実線で示すように、通孔12bを閉
塞し、かつ通孔12aを開放して、取入口14からの排
気Eを排気通路1bに導く状態と、図中二点鎖線で示す
ように、通孔12aを閉塞し、かつ通孔12bを開放し
て、取入口14からの排気Eを排気バイパス通路1dに
導く状態の2つの状態に、ダンパ板61,62が回動さ
れるようになっている。
【0036】上記各部からなる、この実施例の熱交換換
気装置を用いて、熱交換換気を行うには、給気用ダンパ
5および排気用ダンパ6のダンパ板61,62を連動さ
せて、それぞれ、図中実線で示す回動状態とする。そう
すると、給気ファン3の駆動により、屋外からダクトD
1を通ってケーシング1内に供給された給気Kは、図中
実線の矢印で示すように、給気ファン3と、熱交換器2
を含む給気通路1aとを通って、吹出口13から室内に
供給される。また、排気ファン4の駆動により、室内か
ら取入口14を通ってケーシング1内に供給された排気
Eは、図中破線の矢印で示すように、熱交換器2を含む
排気通路1bと、排気ファン4とを通って、ダクトD4
から屋外に排出される。
【0037】一方、上記熱交換換気装置を用いて、普通
換気を行うには、給気用ダンパ5および排気用ダンパ6
を連動させて、給気ダンパ5を、図中一点鎖線で示す回
動状態にするとともに、排気用ダンパ6のダンパ板61
,62を、図中二点鎖線で示す回動状態とする。そうす
ると、給気ファン3の駆動により、屋外からダクトD1
を通ってケーシング1内に供給された給気Kは、図中一
点鎖線の矢印で示すように、給気ファン3と給気バイパ
ス通路1cとを通って、吹出口13から室内に供給され
る。また、排気ファン4の駆動により、室内から取入口
14を通ってケーシング1内に供給された排気Eは、図
中二点鎖線の矢印で示すように、排気バイパス通路1d
と排気ファン4とを通って、ダクトD4から屋外に排出
される。
【0038】以上のように、この実施例の熱交換換気装
置においては、普通換気時に、給排気が、何れも、圧損
特性の異なる熱交換器2を通らず、何れも単なる筒状の
給気バイパス通路1cおよび排気バイパス通路1dを通
るので、給排気風量に大きな差が生じず、室内が負圧に
なるおそれがない。つぎに、図3の実施例について説明
する。
【0039】この図3の実施例の熱交換換気装置の全体
の構成は、従来の熱交換換気装置と、ほぼ同じである。 すなわち、装置の機体外郭を構成するケーシング1内に
は、給気および排気の2つの通路1a,1bと、両通路
1a,1bのほぼ中央に配置された熱交換器2と、それ
ぞれの通路1a,1bに配置された2組のファン3,4
と、排気を、熱交換器2を通さずに給気ファン3へ導く
排気バイパス通路1dとが設けられている。
【0040】給気ファン3は、上記給気通路1aの、熱
交換器2より下流側に配置されており、排気ファン4は
、上記排気通路1bの、熱交換器2より下流側に配置さ
れている。給気通路1aの上流側(同図中右側)には、
屋外と連通するダクトD1が接続され、下流側(同図中
左側)には、室内と連通するダクトD2が接続される。 また、排気通路1bの上流側(同図中左側)には、室内
と連通するダクトD3が接続され、下流側(同図中右側
)には、屋外と連通するダクトD4が接続される。
【0041】給気通路1aの給気ファン3は、羽根車3
0と、この羽根車30を回転させるためのモータM1と
、上記羽根車30を回転自在に収容した、給気通路1a
の一部を構成するケーシング31とを備えている。上記
給気ファン3は、ケーシング1の、ダクトD2,D3が
接続される側板の近傍に配置されている。一方、排気通
路1bの排気ファン4は、羽根車40と、この羽根車4
0を回転させるためのモータM2と、上記羽根車40を
回転自在に収容した、排気通路1bの一部を構成するケ
ーシング41とを備えている。上記排気ファン4は、ケ
ーシング1内の、ダクトD4の近傍に配置されている。
【0042】排気バイパス通路1dは、熱交換器2の側
方に設けられている。上記排気バイパス通路1dは、ケ
ーシング1内の、ダクトD3に臨む位置に配置された排
気用ダンパ6によって、排気通路1bと仕切られている
。排気用ダンパ6は、図中実線で示すように、仕切り壁
11の通孔11aを閉塞して、ダクトD3からの排気E
を排気通路1bに導く状態と、図中二点鎖線で示すよう
に、仕切り壁12の通孔12aを閉塞して、ダクトD3
からの排気Eを排気バイパス通路1dに導く状態の2つ
の状態に、ダンパモータDMによって回動されるように
なっている。
【0043】また、上記排気バイパス通路1d内には、
当該排気バイパス通路1d内を通る排気の風量を調整す
る風量調整ダンパ7が設けられている。この風量調整ダ
ンパ7は、羽根板71を備え、軸72を中心として、図
中白矢印で示すように、回動自在に設けられたもので、
図示しないダンパモータによって数段階の回動状態に回
動されるようになっている。
【0044】上記各部からなる、この実施例の熱交換換
気装置を用いて、熱交換換気を行うには、ダンパモータ
DMによって排気用ダンパ6を回動させて、図中実線で
示す回動状態とする。そうすると、給気ファン3の駆動
により、屋外からダクトD1を通ってケーシング1内に
供給された給気Kは、図中実線の矢印で示すように、給
気通路1a、熱交換器2および給気ファン3を通って、
ダクトD2から室内に供給され、排気ファン4の駆動に
より、室内からダクトD3を通ってケーシング1内に供
給された排気Eは、図中破線の矢印で示すように、排気
通路1b、熱交換器2および排気ファン4を通って、ダ
クトD4から屋外に排出される。
【0045】一方、上記熱交換換気装置を用いて、普通
換気を行うには、ダンパモータDMによって排気用ダン
パ6を回動させて、図中二点鎖線で示す回動状態とする
。そうすると、給気Kは、先の場合と同様に、給気通路
1a、熱交換器2および給気ファン3を通って、ダクト
D2から室内に供給されるが、排気Eは、図中二点鎖線
の矢印で示すように、排気バイパス通路1dおよび排気
ファン4を通って、ダクトD4から屋外に排出される。
【0046】この際、上記給気通路1aを通る給気の風
量と、排気バイパス通路1dを通る排気の風量が同じに
なる運転モード(前述した最大換気風量Hのモード)で
は、風量調整ダンパ7により、排気バイパス通路1d内
を通る排気の風量を制限する必要がないので、当該風量
調整ダンパ7は、図に示すように、羽根板71を、排気
バイパス通路1d内を通る排気の流通方向と平行にした
状態に保持される。
【0047】一方、給気通路1aを通る給気の風量が、
排気バイパス通路1dを通る排気の風量を下回る運転モ
ード(最大換気風量H以下の換気風量のモードM,L)
では、排気バイパス通路1d内を通る排気の風量が、給
気通路1aを通る給気の風量と同じか、またはそれ以下
になるように排気の通過を制限すべく、上記風量調整ダ
ンパ7が、図中白矢印で示す方向に回動した状態に保持
される。なお、風量調整ダンパ7の回動角度は、所定の
運転モードにおける排気の風量、給気の風量等のデータ
から求めた結果に基づいて設定される。
【0048】以上のように、この実施例の熱交換換気装
置においては、普通換気時に、排気バイパス通路1dを
通る排気の風量が、風量調整ダンパ7によって調整され
るので、給排気風量に大きな差が生じず、室内が負圧に
なるおそれがない。つぎに、図4の実施例について説明
する。この図4の実施例の熱交換換気装置の全体の構成
は、ケーシング1の下面に室内への給気の吹出口13と
、室内からの排気の取入口14とを備えた、従来の熱交
換換気装置と、ほぼ同じである。
【0049】すなわち、仕切り壁11,12によって仕
切られたケーシング1の中央部10に、熱交換器2が収
容されているとともに、この中央部10の下面に、上記
吹出口13と取入口14とが形成されている。上記仕切
り壁11によって中央部10と仕切られた部分には、羽
根車30とモータM1とからなる給気ファン3が配置さ
れているとともに、屋外と連通するダクトD1が接続さ
れている。また、仕切り壁12によって中央部10と仕
切られた部分には、羽根車40とモータM2とからなる
給気ファン4が配置されているとともに、屋外と連通す
るダクトD4が接続されている。
【0050】そして、図中実線の矢印で示すように、上
記ダクトD1の出口から、給気ファン3、仕切り壁11
に設けられた通孔11aおよび熱交換器2を通して吹出
口13に至る、給気Kのための給気通路1aが構成され
ている。また、同図中に破線の矢印で示すように、取入
口14から、熱交換器2、仕切り壁12に設けられた通
孔12aおよび排気ファン4を通してダクトD4の入口
に至る、排気Eのための排気通路bが構成されていると
ともに、二点鎖線の矢印で示すように、上記取入口14
から、仕切り壁12に設けられた通孔12bを通して排
気ファン4に至る排気バイパス通路1dが構成されいる
【0051】室内から取入口14を通ってケーシング1
内に供給された排気Eを、上記排気通路1bおよび排気
バイパス通路1dの何れかに供給すべく切替えられる排
気用ダンパ6は、仕切り壁12の、通孔12aを閉塞す
る第1のダンパ板61と、通孔12bを閉塞する第2の
ダンパ62板と、それぞれのダンパ板61,62を回動
させるためのダンパモータ63,64とを備えている。
【0052】そして、上記排気用ダンパ6は、ダンパモ
ータ63,64を連動させることで、図中実線で示すよ
うに、通孔12bを閉塞し、かつ通孔12aを開放して
、取入口14からの排気Eを排気通路1bに導く状態と
、図中二点鎖線で示すように、通孔12aを閉塞し、か
つ通孔12bを開放して、取入口14からの排気Eを排
気バイパス通路1dに導く状態の2つの状態に、ダンパ
板61,62が回動されるようになっている。
【0053】また、上記ダンパ板62を駆動するダンパ
モータ64は、図中一点鎖線で示すように、ダンパ板6
2の回動角度を調整できるようになっており、それによ
って、上記ダンパ板62は、排気バイパス通路1d内を
通る排気の風量を調整する風量調整ダンパの機能を兼ね
ている。上記各部からなる、この実施例の熱交換換気装
置を用いて、熱交換換気を行うには、排気用ダンパ6の
ダンパ板61,62を連動させて、それぞれ、図中実線
で示す回動状態とする。
【0054】そうすると、給気Kは、図中実線の矢印で
示すように、給気ファン3と、熱交換器2を含む給気通
路1aとを通って、吹出口13から室内に供給され、排
気Eは、図中破線の矢印で示すように、熱交換器2を含
む排気通路1bと、排気ファン4とを通って、ダクトD
4から屋外に排出される。一方、上記熱交換換気装置を
用いて、普通換気を行うには、排気用ダンパ6のダンパ
板61,62を連動させて、図中二点鎖線で示す回動状
態とする。
【0055】そうすると、給気Kは、先の場合と同様に
、給気通路1aおよび給気ファン3を通って、ダクトD
2から室内に供給されるが、排気Eは、図中二点鎖線の
矢印で示すように、排気バイパス通路1dおよび排気フ
ァン4を通って、ダクトD4から屋外に排出される。 この際、上記給気通路1aを通る給気の風量と、排気バ
イパス通路1dを通る排気の風量が同じになる運転モー
ド(前述した最大換気風量Hのモード)では、ダンパ板
62は、排気バイパス通路1d内を通る排気の風量を制
限する必要がないので、図中二点鎖線で示す全開状態に
保持される。
【0056】一方、給気通路1aを通る給気の風量が、
排気バイパス通路1dを通る排気の風量を下回る運転モ
ード(最大換気風量H以下の換気風量のモードM,L)
では、排気バイパス通路1d内を通る排気の風量が、給
気通路1aを通る給気の風量と同じか、またはそれ以下
になるように排気の通過を制限すべく、上記ダンパ板6
2は、図中一点鎖線で示すように、回動角度が調整され
た状態に保持される。なお、ダンパ板62の回動角度は
、所定の運転モードにおける排気の風量、給気の風量等
のデータから求めた結果に基づいて設定される。
【0057】以上のように、この実施例の熱交換換気装
置においては、普通換気時に、排気バイパス通路1dを
通る排気の風量が、風量調整ダンパを兼ねる排気用ダン
パ6のダンパ板62によって調整されるので、給排気風
量に大きな差が生じず、室内が負圧になるおそれがない
。つぎに、図5、図6に示す実施例について説明する。
【0058】この実施例の熱交換換気装置の機械的な構
成は、従来の、バイパス通路を有する熱交換換気装置と
同じである。すなわち、図5に示すように、装置の機体
外郭を構成するケーシング1内には、給気および排気の
2つの通路1a,1bと、両通路1a,1bのほぼ中央
に配置された熱交換器2と、それぞれの通路1a,1b
に配置された2組のファン3,4と、排気を、熱交換器
2を通さずに給気ファン3へ導く排気バイパス通路1d
とが設けられている。
【0059】給気ファン3は、上記給気通路1aの、熱
交換器2より下流側に配置されており、排気ファン4は
、上記排気通路1bの、熱交換器2より下流側に配置さ
れている。給気通路1aの上流側(同図中右側)には、
屋外と連通するダクトD1が接続され、下流側(同図中
左側)には、室内と連通するダクトD2が接続される。 また、排気通路1bの上流側(同図中左側)には、室内
と連通するダクトD3が接続され、下流側(同図中右側
)には、屋外と連通するダクトD4が接続される。
【0060】給気通路1aの給気ファン3は、羽根車3
0と、この羽根車30を回転させるためのモータM1と
、上記羽根車30を回転自在に収容した、給気通路1a
の一部を構成するケーシング31とを備えている。上記
給気ファン3は、ケーシング1の、ダクトD2,D3が
接続される側板の近傍に配置されている。一方、排気通
路1bの排気ファン4は、羽根車40と、この羽根車4
0を回転させるためのモータM2と、上記羽根車40を
回転自在に収容した、排気通路1bの一部を構成するケ
ーシング41とを備えている。上記排気ファン4は、ケ
ーシング1内の、ダクトD4の近傍に配置されている。
【0061】排気バイパス通路1dは、熱交換器2の側
方に設けられている。上記排気バイパス通路1dは、ケ
ーシング1内の、ダクトD3に臨む位置に配置された排
気用ダンパ6によって、排気通路1bと仕切られている
。排気用ダンパ6は、図中実線で示すように、仕切り壁
11の通孔11aを閉塞して、ダクトD3からの排気E
を排気通路1bに導く状態と、図中二点鎖線で示すよう
に、仕切り壁12の通孔12aを閉塞して、ダクトD3
からの排気Eを排気バイパス通路1dに導く状態の2つ
の状態に、ダンパモータDMによって回動されるように
なっている。
【0062】この実施例の特徴は、その電気的構成にあ
る。実施例の熱交換換気装置の電気的な構成を、図6に
示す。制御回路80には、図外の電源装置(図では単相
200V)から、降圧トランス81を介して、電力が供
給される。また、上記制御回路80には、室内に配置さ
れたリモートコントロールユニットUが接続されている
【0063】リモートコントロールユニットUは、熱交
換換気装置の運転/停止の切換え、風量の切換え(強風
、中風、弱風)、熱交換換気と普通換気との切換え等を
行うためのスイッチを備えている。電源装置からの電力
は、ライン82,83から、スイッチSW1を介して、
排気用ダンパ6を回動させるダンパモータDMに供給さ
れている。
【0064】また、上記電源装置からの電力は、ライン
82,83からスイッチS1を介して給気ファン3のモ
ータM1に供給され、また、スイッチS2H,S2M,
S2Lを介して排気ファン4のモータM2に供給されて
いる。スイッチS1は、モータM1の高速回転タップT
1H、中速回転タップT1M、低速回転タップTILに
接続され、何れか一つが導通されると、他の2つはしゃ
断されるように切替えられ、それによって、モータM1
は、高速回転、中速回転、低速回転の3段階の回転速度
に切替えられる。
【0065】スイッチS2Hは、モータM2の高速回転
タップT2H、スイッチS2Mの入力端子、スイッチS
2Lの入力端子に接続され、スイッチS2Mは、モータ
M2の中速回転タップT2M1 、普通換気専用の中速
回転タップT2M2 に接続され、スイッチS2Lは、
モータM2の低速回転タップT2L1 、普通換気専用
の低速回転タップT2L2 に接続されている。
【0066】そして、各スイッチS2H、S2M、S2
Lを切替えることで、各タップT2H〜T2L2 の何
れか一つに導通され、それによって、モータM2は、高
速回転、中速回転、普通換気専用の中速回転、低速回転
、普通換気専用の低速回転の5段階の回転速度に切替え
られる。なお、上記各タップT2H〜T2L2 により
設定されるモータM2の回転速度は、高速回転>中速回
転>普通換気専用の中速回転>低速回転>普通換気専用
の低速回転の順になっている。
【0067】上記両モータM1,M2の各タップのうち
、高速回転タップT1H,T2H、中速回転タップT1
M,T2M1 、低速回転タップT1L,T2L1 に
おけるモータM1,M2の回転速度は、図7に実線で示
すように、給排気ファン3,4の送風能力が互いに等し
くなるように設定されている。また、モータM2の各タ
ップのうち、普通換気専用の中速回転タップT2M2 
は、図7に実線で示す圧損特性を有する給気通路1aと
は、一点鎖線で示すように、圧損特性の異なる排気バイ
パス通路1dを通して、排気を屋外に排出する普通換気
時に使用されるタップである。そして、上記普通換気専
用の中速回転タップT2M2 におけるモータM2の回
転速度は、同図に示すように、上記普通換気専用の中速
回転タップT2M2 に導通してモータM2を回転させ
た際の、排気バイパス通路1dの排気風量が、中速回転
タップT1Mに導通してモータM1を回転させた際の、
給気通路1aの給気風量と等しくなるように設定されて
いる。
【0068】また、モータM2の各タップのうち、普通
換気専用の低速回転タップT2L2 も、図7に一点鎖
線で示す圧損特性を有する排気バイパス通路1dを通し
て、排気を屋外に排出する普通換気時に使用されるタッ
プである。そして、上記普通換気専用の低速回転タップ
T2L2 におけるモータM2の回転速度は、同図に示
すように、当該普通換気専用の低速回転タップT2L2
 に導通してモータM2を回転させた際の、排気バイパ
ス通路1dの排気風量が、低速回転タップT1Lに導通
してモータM1を回転させた際の、給気通路1aの給気
風量と等しくなるように設定されている。
【0069】以上のように、この実施例の熱交換換気装
置においては、普通換気時に、給排気のためのファンの
モータのうち普通換気専用のタップを有するモータを、
当該普通換気専用のタップにより設定された回転数で回
転させることにより、普通換気時の排気風量を、給気風
量と同じにできるので、室内が負圧になるおそれがない
【0070】なお、上記実施例では、モータM2の回転
速度のうち、普通換気専用の中速回転の回転速度を、通
常の中速回転の回転速度より低く設定し、普通換気専用
の低速回転の回転速度を、通常の低速回転の回転速度よ
り低く設定することで、普通換気時の排気風量を、給気
風量と等しくするタップT2M2 ,T2L2 が設け
られていたが、これらタップT2M2 ,T2L2 に
代えて、図7に二点鎖線で示すように、普通換気専用の
中速回転の回転速度を、通常の中速回転の回転速度より
高く設定し、普通換気専用の低速回転の回転速度を、通
常の低速回転の回転速度より高く設定することで、普通
換気時に排気風量を、給気風量と等しくするタップT2
M3 ,T2L3 を設けてもよい。
【0071】本発明の熱交換換気装置の構成は、以上の
各実施例のものには限定されない。たとえば、各通路1
a〜1d、熱交換器2、給排気ファン3,4、給排気用
ダンパ5,6等の配置は、適宜変更することができる。 また、上記給排気ファン3,4、給排気用ダンパ5,6
等については、図の実施例で使用したものに限定されず
、同じ機能を有する、従来公知の他の構成のファンおよ
びダンパを採用することもできる。
【0072】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
、種々の設計変更を施すことができる。
【0073】
【発明の効果】本発明の熱交換換気装置は、以上のよう
に構成されており、普通換気時には、給気および排気を
、熱交換器を通さず、圧損特性の類似した給気用および
排気用のバイパス通路を通過させて、室内および屋外に
送ることができる。また、本発明の他の態様によれは、
排気バイパス通路に設けられた風量調整ダンパによって
、当該排気バイパス通路内を通る排気の風量を調整して
、給気通路を通る給気の風量と同じか、またはそれ以下
に制限できる。
【0074】また、本発明のさらに他の態様によれば、
排気を、上記排気通路および排気バイパス通路の何れか
に供給すべく切替えられる排気用ダンパを、上記風量調
整ダンパとして兼用しているので、排気バイパス通路内
を通る排気の風量を、この排気用ダンパによって制限し
て、給気通路を通る給気の風量と同じか、またはそれ以
下に制限できる。
【0075】また、本発明のさらに他の態様によれば、
給排気のためのファンのモータのうち普通換気専用のタ
ップを有するモータを、当該普通換気専用のタップによ
り設定された回転数で回転させることにより、普通換気
時の排気風量を、給気風量と同じか、またはそれより小
さくできる。したがって、本発明の熱交換換気装置は、
何れも、普通換気時に負圧を生じるおそれがないもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換換気装置の一実施例における、
内部構成を簡略化して示す平面図である。
【図2】他の実施例における、内部構成を簡略化して示
す平面図である。
【図3】さらに他の実施例における、内部構成を簡略化
して示す平面図である。
【図4】さらに他の実施例における、内部構成を簡略化
して示す平面図である。
【図5】さらに他の実施例における、内部構成を簡略化
して示す平面図である。
【図6】図5の実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図7】図5の実施例における、給排気通路および排気
バイパス通路の圧損特性と、モータの回転速度との関係
を示すグラフである。
【図8】従来の熱交換換気装置の一例における、内部構
成を簡略化して示す平面図である。
【図9】図8の従来例における、熱交換器の入口部、お
よび、排気バイパス通路の入口部の圧損特性を示すグラ
フである。
【図10】図8の従来例における、給排気通路および排
気バイパス通路の圧損特性を示すグラフである。
【符号の説明】
K    給気 E    排気 1a  給気通路 1b  排気通路 1c  給気バイパス通路 1d  排気バイパス通路 2    熱交換器 3    給気ファン 4    排気ファン 5    給気用ダンパ 6    排気用ダンパ 7    風量調整ダンパ M1  モータ M2  モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外からの給気(K) と室内からの排気
    (E) との間で熱交換を行わせる熱交換器(2) と
    、給気(K) を、上記熱交換器(2) を通して室内
    へ導く給気通路(1a)と、排気(E) を、上記熱交
    換器(2) を通して屋外へ導く排気通路(1b)と、
    排気(E) を、上記熱交換器(2) を通さずに屋外
    へ導く排気バイパス通路(1d)と、排気(E) を、
    上記排気通路(1b)および排気バイパス通路(1d)
    の何れかに供給すべく切替えられる排気用ダンパ(6)
     とを備えた熱交換換気装置において、給気(K) を
    、上記熱交換器(2) を通さずに室内へ導く給気バイ
    パス通路(1c)と、給気(K) を、上記給気通路(
    1a)および給気バイパス通路(1c)の何れかに供給
    すべく、排気用ダンパ(6)と連動して切替えられる給
    気用ダンパ(5) とを有することを特徴とする熱交換
    換気装置。
  2. 【請求項2】屋外からの給気(K) と室内からの排気
    (E) との間で熱交換を行わせる熱交換器(2) と
    、給気(K) を、上記熱交換器(2) を通して室内
    へ導く給気通路(1a)と、排気(E) を、上記熱交
    換器(2) を通して屋外へ導く排気通路(1b)と、
    排気(E) を、上記熱交換器(2) を通さずに屋外
    へ導く排気バイパス通路(1d)と、排気(E) を、
    上記排気通路(1b)および排気バイパス通路(1d)
    の何れかに供給すべく切替えられる排気用ダンパ(6)
     とを備えた熱交換換気装置において、上記排気バイパ
    ス通路(1d)に、当該排気バイパス通路(1d)内を
    通る排気(E) の風量を調整する風量調整ダンパ(7
    ) を設けたことを特徴とする熱交換換気装置。
  3. 【請求項3】屋外からの給気(K) と室内からの排気
    (E) との間で熱交換を行わせる熱交換器(2) と
    、給気(K) を、上記熱交換器(2) を通して室内
    へ導く給気通路(1a)と、排気(E) を、上記熱交
    換器(2) を通して屋外へ導く排気通路(1b)と、
    排気(E) を、上記熱交換器(2) を通さずに屋外
    へ導く排気バイパス通路(1d)と、排気(E) を、
    上記排気通路(1b)および排気バイパス通路(1d)
    の何れかに供給すべく切替えられる排気用ダンパ(6)
     とを備えた熱交換換気装置において、上記排気用ダン
    パ(6)が、排気バイパス通路(1d)内を通る排気(
    E) の風量を調整する風量調整ダンパを兼ねているこ
    とを特徴とする熱交換換気装置。
  4. 【請求項4】屋外からの給気(K) と室内からの排気
    (E) との間で熱交換を行わせる熱交換器(2) と
    、給気(K) を、上記熱交換器(2) を通して室内
    へ導く給気通路(1a)と、排気(E) を、上記熱交
    換器(2) を通して屋外へ導く排気通路(1b)と、
    排気(E) を、上記熱交換器(2) を通さずに屋外
    へ導く排気バイパス通路(1d)と、排気(E) を、
    上記排気通路(1b)および排気バイパス通路(1d)
    の何れかに供給すべく切替えられる排気用ダンパ(6)
     とを備えた熱交換換気装置において、排気(E) を
    排気バイパス通路(1d)を通して屋外へ導く普通換気
    時に、排気風量が、給気風量と同じか、またはそれより
    小さくなるよう、両通路のファン(3)(4)のモータ
    (M1)(M2)のうち少なくとも一方のモータ(M2
    )の回転数を設定すべく、当該モータ(M2)に、普通
    換気専用のタップ(T2M2)(T2L2)を設けたこ
    とを特徴とする熱交換換気装置。
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