JPH0428031A - 光ディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は光ディスク、特に書換え可能な光ディスクに関
するものである。

［従来の技術］ 従来の光ディスクは接着剤としてエポキシ系接着側もし
くは特公昭８３−６７２５８号公報に開示されているよ
うなホットメルト接着剤を用いるものであった。

第２図は従来の光ディスクの構成の１例を示す断面図で
ある。第２図中、（１ａ）、（ｌｂ）はポリカーボネー
ト、ＰＭＭＡ、ポリオレフィン等の合成樹脂もしくはガ
ラスよりなる円盤状基板であり、（２ａ）、（２ｂ）は
記録層（単層とは限らず、多層構造のものも含む）であ
り、（３ａ）、（３ｂ）はＵＶ樹脂等の保護層（保護層
は必ず存在するとは限らない）であり、（４）は接着層
である。

［発明が解決しようとする課題］ エポキシ系樹脂は耐熱性に優れた接着剤であるが、これ
を用いて貼合わせた光ディスクはランダムな周波数で加
振したときに生ずる共振ピークが大きく、外部振動に対
してサーボ外れを起こし易いという問題点と二液を混合
させるため量産性に問題がある。

また、ホットメルト接着剤は量産性に優れた接着剤で、
これを用いて貼合わせた光ディスクは共振ピークも小さ
く、耐振性にも優れているが、接着剤の軟化点が低く、
耐熱性に問題がある。

本発明は上記のようなエポキシ系接着剤とホットメルト
接着剤の各々の問題点を解消するためになされたもので
、共振ピークが小さく、耐振性に優れ、耐熱性にも優れ
、しかも量産性にも優れた光ディスクを得ることを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る記録層を有する２枚の円盤状基板を貼り合
わせてなる光ディスクは、貼合わせの接着剤に、Ａ液が
アクリル酸アルキルモノエステル及び／またはメタクリ
ル酸アルキルモノエステルを主成分とし、有機ハイドロ
パーオキサイド及び重合禁止剤を必須成分とする組成物
であり、Ｂ液がアクリル酸アルキルモノエステル及び／
またはメタクリル酸アルキルモノエステルを主成分とし
、チオアミド化合物を必須成分とする組成物であって、
しかもＡ液またはＢ液のいずれか一方にエジン系合成ゴ
ムを含有してなる非嫌気性二液型アクリル系接着剤を用
いたものである。

し作　　用コ 本発明の光ディスクに使用する接着剤は例えば特公昭５
５−１９５７号公報に示されているものである。

この公報に開示されている非嫌気性二液型接着剤は、Ａ
液がアルキル基の炭素数が１〜３のアクリル酸アルキル
モノエステル及び／またはアルキル基の炭素数が１〜３
のメタクリル酸アルキルモノエステル、有機ハイドロパ
ーオキサイド及び重合禁止剤を必須成分とする組成物で
あり、Ｂ液がアルキル基の炭素数が１〜３のアクリル酸
アルキルモノエステル及び／またはアルキル基の炭素数
が１〜３のメタクリル酸アルキルモノエステル及びチオ
アミド化合物を必須成分とする組成物であって、しかも
Ａ液またはＢ液の少なくとも一方にエジン系合成ゴムを
０．５〜４５重量％含有してなるものである。

この接着剤を用いた光ディスクは１００℃以上の温度で
も接着強度が衰えず、耐熱性に優れ、また、ランダムな
周波数を加振したときに生ずる共振ピークも小さく、耐
振性にも優れている。

しかも、この接着剤は二液性であるが、混合接着の他に
非混合接着が可能であるため、２枚の基板にＡ液とＢ液
を別々に塗布することも可能で、しかも２枚の基板を接
合するまでは硬化が起こらないので、接合前の放置時間
を自由に制御でき、量産性にも適している。

［実　施　例］ 以下、本発明の光ディスクの１実施態様を第１図を用い
て説明する。

第１図は本発明における光ディスクの作製手順を示した
断面図である。

（１ａ）、（ｌｂ）　ｆポリカーボネート、ＰＭＭＡ、
ポリオレフィン等の合成樹脂もしくはガスラよりなる円
盤状基板であり、（２ａ）、（２ｂ）は記録層（単層と
は限らず、多層構造のものを含む）であり、（３）はＵ
Ｖ樹脂等の保護層（保護層は特に必要としない場合もあ
る）、（４ａ）は本発明に係る二液性非嫌気性アクリル
系接着剤のＡ液、（４ｂ）は本発明に係る二液性非嫌気
性アクリル系接着剤のＢ液である。

第１図（ａ）のように、上記円盤状基板（１ａ）、（１
ｂ）上に記録層（２ａ）、（２ｂ）として例えば光磁気
記録膜ＳｉＮ／ＴｂＦｅＣｏ／ＳｉＮを成膜し、保護層
（３）として例えばＵＶ樹脂をコーティングした２枚の
ディスク（５ａ）、（５ｂ）に対して例えば（５ａ）に
は上記二液性非嫌気性アクリル系接着剤のＡ液（４ａ）
を全面に塗布し、（５ｂ）には、上記二液性非嫌気性ア
クリル系接着剤のＢ液（４ｂ）を全面に塗布する。

次いで、第１図（ｂ）のように（５ａ）と（５ｂ）を重
ね合わせることで本発明に係る光ディスクを作製するこ
とができる。以下、本発明に係る光ディスクを実施例に
より更に説明する。

実施例１ 非嫌気性二液性アクリル系接着剤を用いた本発明に係る
φ１３０ＩＩＩＩ光ディスクと、エポキシ系接着剤及び
ホットメルト接着剤を用いたφ１３０１の光ディスクに
ランダムな周波数の振動を加えた時の共振ピークの比較
を第１表に示す。

第１表中： ＩＡ：メタクリル酸メチルと２勢ドロキシエチルメタク
リレートを主成分としてアクリロニトリル−ブタジェン
ゴムとクメンハイドロパーオキサイドを加え、極少量の
パラフィンワックスとジニトロトルエンを添加したもの １Ｂ：ＩＡのクメンハイドロパーオキサイドに代えてテ
トラメチルチオ尿素を加えたもの２Ａ：メタクリル酸エ
チルとアクリル酸エチルを主成分とし、スチレン−ブタ
ジェンゴムとターシャリ−ブチルハイドロパーオキサイ
ドを加え、極少量のｐ−ベンゾキノンを添加したもの ２Ｂ：メタクリル酸メチルとアクリル酸エチルを主成分
とし、ポリメタクリル酸メチルと２−メルカプトベンゾ
イミダゾールとメタクリル酸を加えたもの 以上のように、非嫌気性二液性アクリル系接着剤を用い
た光ディスクａ及びｂはホットメルト接着剤を用いた光
ディスクｄと同等に共振ピークが小さいので、０．５Ｇ
以上の加速度での加振に対してもサーボ外れを起こさず
、優れた耐振性を示すものであった。

実施例２ 第２表は接着剤にて貼合わせた光ディスクの一方の基板
を垂直に固定した状態で加熱し、所定の温度で５時間保
持した時に他方の基板にずれが生ずるか否かを調べたも
のである。

第２表中： ＊１：ホットメルトＤは軟化点が１１０℃のホットメル
ト接着剤である。

＊２：ホットメルトＥは軟化点が１２５℃のホットメル
ト接着剤である。

＊３：ずれは生じていないが、塗布した接着剤の模様が
変化している。

以上のように、本発明に係る光ディスクａ、ｂはいずれ
も１００℃においてもずれを生じることはなく、優れた
耐熱性を示すものであった。

また、上記光ディスクａ及びｂを８０℃、９゜％ＲＨの
恒温恒湿下に１０００時間投入した前後の機械特性を調
べた。得ちれた結果を第３表に示す。なお、第３表中、
上段が初期値、下段が１０００時間後の値である。

％３表 １０００時間投入前後で大きな差は見られず、良好な耐
熱性を示した。

［発明の効果］ 以上のように、本発明に係る光ディスクは貼合わせの接
着剤に、Ａ液がアクリル酸アルキルモノエステル及び／
、ｔたはメタクリル酸アルキルモノエステルを主成分と
し、有機ハイドロパーオキサイド及び重合禁止剤を必須
成分とする組成物であり、Ｂ液がアクリル酸アルキルモ
ノエステル及び／またはメタクリル酸アルキルモノエス
テルを主成分とし、チオアミド化合物を必須成分とする
組成物であり、且つＡ液またはＢ液のいずれが一方にエ
ジン系合成ゴムを含有してなる非嫌気性二液型アクリル
系接着剤を用いているので、耐振性、耐熱性に優れ、量
産性にも優れた光ディスクを得ることができるという効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）及び（ｂ）は本発明に係る光ディスクの作
製手順を示した断面図であり、第２図は従来の光ディス
クの構成の１例を示す断面図である。 図中、１ａ、１ｂ・・・円盤状基板、２ａ、２ｂ・・・
記録層、３ａ、３ｂ・・・保護層、４・・・接着層、４
ａ・・・二液性非嫌気性アクリル系接着剤Ａ液、４ｂ・
・・二液性非嫌気性アクリル系接着剤Ｂ液、５ａ、５ｂ
・・・ディスク。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、記録層を有する２枚の円盤状基板を貼り合わせてな
   る光ディスクにおいて、貼合わせの接着剤に、Ａ液がア
   クリル酸アルキルモノエステル及び／またはメタクリル
   酸アルキルモノエステルを主成分とし、有機ハイドロパ
   ーオキサイド及び重合禁止剤を必須成分とする組成物で
   あり、Ｂ液がアクリル酸アルキルモノエステル及び／ま
   たはメタクリル酸アルキルモノエステルを主成分とし、
   チオアミド化合物を必須成分とする組成物であって、し
   かもＡ液またはＢ液のいずれか一方にエジン系合成ゴム
   を含有してなる非嫌気性二液型アクリル系接着剤を用い
   たことを特徴とする光ディスク。