JPH0427860B2 - - Google Patents

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JPH0427860B2
JPH0427860B2 JP62034033A JP3403387A JPH0427860B2 JP H0427860 B2 JPH0427860 B2 JP H0427860B2 JP 62034033 A JP62034033 A JP 62034033A JP 3403387 A JP3403387 A JP 3403387A JP H0427860 B2 JPH0427860 B2 JP H0427860B2
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JP
Japan
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container
bandage
liquid
hard plastic
release paper
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JP62034033A
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JPS63200758A (ja
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Yukio Yada
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Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
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Publication of JPH0427860B2 publication Critical patent/JPH0427860B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液剤及び絆創膏を密封封入し、必要
時に容易に消毒治療に迅速に適用できる携帯に便
利な皮膚治療用具に関する。
本発明は、更に詳細には戸外での外傷などの消
毒用等の液剤、治療用軟膏、絆創膏を有すること
のできる携帯に便利な消毒治療用具に関し、特
に、所要に従い簡単に開封でき効果的に塗布又は
滴下できる機能を有し、同時に治療用軟膏、絆創
膏を収納している携帯用治療用具に関する。
[従来の技術] 従来、治療用用具を携帯するには、液剤塗布容
器と絆創膏とを別々に携行する必要があつた。戸
外での外傷などの消毒治療に迅速に適用できる携
帯に便利な治療用具において、絆創膏は、形態上
からも、紙、プラスチツク等の袋状の容器に保存
する必要があり、また、同時に使用されることが
多い液剤塗布部材と一体化することが困難であ
り、また、一体化しても取り出しなどの操作が煩
雑になるおそれがあつた。
また、外傷等の治療は、液剤中にガーゼ又は脱
脂綿等をピンセツトを用いて浸し、或いは液剤中
に綿棒を浸し患部に塗布することにより、通常、
行なわれている。その他には噴霧機構を有する液
剤容器を使用して外傷等を治療する。更に、軟膏
による治療においても、瓶などの容器より手指等
で取り出すか、チユーブ容器より絞り出した後、
直接患部に塗布又はガーゼ等に塗布したものを患
部に貼布する。このような一般的な治療方法で
は、取り扱いが煩雑であり、また、患部の清拭が
できないものであり、取り扱いの際に手指を汚す
などの短所がある。また、携行用として用いる場
合には、少なくとも綿、薬剤、軟膏等を別々に持
参する必要がある。
更に、携行用にするためには、従来、すり傷、
切り傷などの外傷の消毒、治療は、ピンセツトで
支持された脱脂綿を薬液に浸し、患部に塗布する
ことが広く使用されている。このようなピンセツ
ト、脱脂綿、薬液を常時携帯するのは、困難であ
り、戸外で外傷を受けた場合、消毒、治療が遅
れ、傷口の化膿を引き起こすことが少なくない。
また、ピンセツト及び脱脂綿は使用時、無菌状態
であることが必要で、ピンセツトは使用後に滅菌
し、未使用の脱脂綿と同様に、次回の使用時ま
で、無菌状態である必要があり、このような状態
にピンセツトを維持することは一般家庭などでは
殆ど不可能である。
また従来絆創膏は粘着性基剤とガーゼなどより
構成される本体と、剥離紙とを有し、必要時に一
般に、2枚よりなる剥離紙をはがした後に必要患
部に貼付使用されている。剥離紙をはがす際に、
操作している手指に付着し易く、粘着基材に手指
が触れた場合には、粘着力が失われ、または不足
して剥がれやすくなる。又は、テープ部が部分的
に相互に粘着してしまうなどの現象が生じること
がある。
また従来、携帯用治療器具では、小型の綿棒、
ブラシ或いはガーゼや脱脂綿に少量の消毒用等の
液剤を含浸させて、人体の所要部分に塗布してい
るのが通常である。この場合、使用に際してが栓
を開き、慎重に塗布しなければならないために、
取り扱いが相当に煩わしいものである。その煩わ
しさを解消するために開口部に液剤浸透性塗布面
を備えた直接塗布可能な容器が供給され、市販さ
れている。然し乍ら、塗布部材とは別に絆創膏を
携帯しなければならないものである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、戸外での外傷を受けた場合の消毒、
治療の遅延による化膿を生じないような迅速な薬
液塗布ができ、使用時に容易に絆創膏が貼付でき
る治療具を提供することを目的とする。更に、本
発明は、特に、携行用に液剤塗布容器と絆創膏を
別々に持参しなければならない問題を解決した液
剤及び絆創膏を持つ治療用具を提供することを目
的とする。また、本発明は、ピンセツト、脱脂綿
を無菌状態に維持するのが困難であるという問題
点を解決した塗布薬液と絆創膏を有する治療用具
を提供することを目的とする。
本発明は、小型で軽量、携帯に好適な消毒治療
具を提供することを目的とする。また、本発明
は、液剤及び絆創膏の性状の異なるものを収納し
た携帯用治療用具を提供することを目的とする。
更に、本発明は、塗布部材を密封し所要のときに
簡単に開封し使用でき、同時に絆創膏を簡単な操
作で貼ることのできる治療用具を提供することを
目的とする。本発明は、1回使用分程度の量の液
剤を密封収納し、必要なときに簡易に開封でき、
開封後に、手指に液剤が付着することがなく、塗
布すべき部分に適切に塗布・滴下、清拭を選択的
に行なうことができ、同時に絆創膏を適切に供給
できる治療具を提供することを目的とする。
[発明の構成] [問題点を解決するための手段] 本発明の要旨とするものは、筒状の硬質プラス
チツク製容器と、該容器の一端に位置する塗布部
材と、該塗布部材を外部から遮断するとともに該
硬質プラスチツク製容器の軸方向に伸びる中空体
であつて一部に軸方向にスリツトを有する封止体
と、該封止体内部に巻かれた状態で収納され、粘
着片と剥離紙とを備える帯状の絆創膏とを有し、
該容器と封止体は、使用時に分離可能な形状で一
体化されてなり、その両者を分離したときに該塗
布部材の一部が該容器の一端より外に露出し、塗
布に適する形状になるよう塗布部材が該容器に保
持されており、前記絆創膏の粘着片は一端に把持
部を備え、該把持部が前記スリツトより外に露出
し、かつ該把持部側の剥離紙端部は該封止体内に
当接した状態で該封止体内に収納されており、該
把持部を把持しながら該粘着片を該スリツトより
引き出すときに該剥離紙が該スリツトより露出し
ないよう構成したことを特徴とする皮膚治療用具
である。
[作用] 本発明の携帯用治療用具では、絆創膏と液剤と
を収納しているもので、その絆創膏は、強粘着性
剥離紙と弱粘着性剥離紙の2種の剥離紙により粘
着されており、巻かれた状態で円筒容器に収納し
たもので、その強粘着性剥離紙の端部を、円筒容
器のスリツトからのぞかせ、その端部から巻かれ
た絆創膏を引つ張り出しながら、一方、その弱粘
着性剥離紙は、絆創膏から剥離されながら、円筒
容器内に、残るように構成したものである。ま
た、本発明の携帯用治療用具には、液剤塗布部材
を密封収納し、そのために、本発明による少量の
液剤を収納するプラスチツク製液剤容器は、硬質
プラスチツクより成り、硬質プラスチツク部分に
密封されいる塗布部材及び液剤を簡易に開封する
機能を備えるための手段を有する。本発明の携帯
用治療用具に備える塗布部材は、開封により塗布
の便利な形状をとることができるものである。
本発明による液剤又は薬剤を収納するプラスチ
ツク容器は、硬質プラスチツクよりなり、それに
は、塗布部材及び液剤が密封されており、その硬
質プラスチツク部分の中程に肉薄部を設け、使用
時に簡易に開封できる。更に、この開封端部の液
剤収納部の反対側の部分に絆創膏が収納されてい
る。これにより、消毒処置、治療処置を行なう性
状のまつたく異なる液剤と絆創膏を備える携行に
便利な携帯用皮膚治療用具が提供された。
即ち、硬質プラスチツク部分の中には塗布部材
が装填されており、その塗布部材装填箇所の外側
の所定の硬質プラスチツク部分に肉薄部を設けて
ある。このような構成にすることにより、硬質プ
ラスチツク部分に、例えば、手指などで折るよう
な力を加え、即ち、横方向の応力をかけることに
より、その肉薄部で硬質プラスチツク部分は容易
に破断される。このことにより、その塗布部材の
一部が外に露出し、即ち、塗布部材の先端部が外
部に露出し、塗布に適する形状になる。この塗布
部材は、硬質プラスチツク容器内に固定されてい
るので、塗布部材先端部は、筆穂先部と同じ役目
を果たし、塗布の好適な形状になる。液剤は塗布
部材の固定側に密封収納できるために、この状態
で塗布部材には液剤が湿潤できるので、そのまま
で必要箇所に液剤を塗布でき、又は液剤で必要箇
所を清拭できる。
本発明の携帯用皮膚治療用具は、液剤収納容器
と絆創膏収納部分が一体化されてい、その絆創膏
収納容器の円筒形の一部にスリツトがあり、その
容器内に、特殊な構造の絆創膏を巻きながら、収
納したものである。その絆創膏は、粘着性基材
に、強粘着性剥離紙と弱粘着性剥離紙の2種の剥
離紙を、特殊な構造で粘着したものである。そし
て、その強粘着性剥離紙の端部を容器スリツトか
ら外に出し、弱粘着性剥離紙の末端を円筒のスリ
ツト内側に位置させた位置構造のものである。
本発明の液剤、液剤塗布部材及び絆創膏を収納
する容器は、合成樹脂、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテ
レフタレートなどを用いて成形した硬質プラスチ
ツクである。これらの合成樹脂を、射出成形、押
し出し成形、ブロー成形、真空成形などにより成
形することができる。
また、本発明の携帯用皮膚治療用具に収納され
る絆創膏は、通常の絆創膏と同じく粘着性基剤の
上にガーゼなど患部保護材料を接着したもので、
その上面に弱粘着性剥離紙を貼り、その貼る面の
端部の一方を少し貼り面を残し、その残つた粘着
基剤と弱粘着性剥離紙の端部の間に強粘着性剥離
紙の端部を刺し入れて粘着せしめた構造のもので
ある。
このような構造の携帯用治療用具は、携帯に便
利な救急用簡易器具にすることができる。即ち、
本発明の携帯用治療用具は、円筒形の液剤容器、
塗布部材と円筒形絆創膏収納容器とを簡単に一体
化して結合できる。
本発明の携帯用皮膚治療用具に使用する塗布部
材は、綿、不織布、紙、繊維質のフイルター、長
繊維の束部材、多孔性プラスチツク等により製造
されるものであり、液剤の浸透性の良いものを使
用し、液剤容器内の所定位置に固定される。
本発明の液剤、液剤塗布部材を収納する硬質プ
ラスチツク部分に、上記のように中程に肉薄部を
設け、横方向応力をかけることにより破断され
て、液剤容器を開封し、液剤塗布部材を露出する
ものである。その破断されて分離した先端硬質部
分が絆創膏を収納する部分である。また、例え
ば、液剤容器破断端より大きな径を有するものに
し、絆創膏の収納空間を大きくでき、収納を容易
にできる。
更に、この硬質プラスチツク部分の反対端に柔
軟性のある軟質プラスチツク部分を固着し、スポ
イト機能を有する部分を結合できる。この軟質プ
ラスチツク部分を押圧すると、容器内に収納され
ている液剤が塗布部材を通じて浸出するようにで
き、塗布部材を適宜に湿潤できる。これは、塗布
部材が直接に患部に触れると苦通を生じるなどの
場合には、この塗布部材を患部に接触させずに、
軟質プラスチツク部分を押圧することにより液剤
容器内の液剤は塗布部材を経由して流れ出てい
き、塗布部材より適宜に滴下させることができ
る。また、塗布すべき部位の面積が大きく、開封
後、塗布する際に、塗布部材に湿潤した液剤が早
く失われるような場合には、同様に軟質プラスチ
ツク部分を押圧することにより液剤を押し出して
塗布部材中に十分に薬剤を含ませて使用すること
ができる。このような処置をした後に絆創膏を貼
付することができる。
本発明の携帯用治療用具に収納される液剤は、
人体の皮膚などに塗布すべき薬剤で、消毒、治療
その他のための液剤であり、液体の形で収納さ
れ、適用されるものである。
本発明の携帯用治療用具に更に軟膏の付いた軟
膏装着部分を付けることができる。このような構
成により、傷口などを液剤で清拭した後に、この
軟膏を更に塗り、絆創膏を貼付することのできる
製品を提供できる。軟膏装着部分は、その内面を
凹状にし、そこに治療用軟膏を収納するもので、
柔軟性プラスチツクで作られている。そのため
に、硬質プラスチツク容器の端部に容易に装着さ
れるものである。それは、硬質プラスチツク容器
端部に栓として填まるものである。
本発明の携帯用皮膚治療用具は、携帯に便利
で、デイスポーザブルに使用するために、その硬
質プラスチツクの中間部分に肉薄部を設け、そこ
から容易に、破断分離でき、その破断分離した硬
質キヤツプ部分に、絆創膏を収納するものであ
る。塗布部材で清拭した患部に、治療用軟膏を適
用でき、そして、絆創膏により患部を保護するも
のである。
本発明の携帯用治療用具では、液剤、液剤容器
及び絆創膏が密封された状態で小型のプラスチツ
ク容器内に一体化され、保存され、その使用時ま
たは密封保存できるものである。必要時には、液
剤容器の中程の肉薄部に横応力をかけて、切断分
離し、開封する。その開封後、露出した塗布部材
により液剤を人体の皮膚などの上に塗布できる。
塗布部材は、液剤を順次に皮膚などの上に供給で
きる。即ち、硬質容器の中空部に保存されている
液剤で湿潤し、液剤が塗布部材を通じて浸出して
くる。このために塗布部材は適宜に湿潤すること
ができる。次に、絆創膏を処置患部に貼付する。
[実施例] 次に、本発明の携帯用皮膚治療用具を、次の具
体的な実施例により、説明するが、本発明は、次
の説明に限定されるものではない。
第1図は、本発明の皮膚治療用具に収納される
べき絆創膏の斜視図である。
第2図は、その絆創膏の断面図を示す。即ち、
粘着基剤3の上に弱粘着性剥離紙1を、ガーゼな
どを挾んで粘着し、その一方の端部付近には、強
粘着性剥離紙2を図示のように、弱粘着性剥離紙
1と粘着基剤3の間に挿入した形で粘着する。
即ち、本発明の皮膚治療用具では、第3図に示
すように、円筒硬質プラスチツク容器5のスリツ
ト6から強粘着性剥離紙2が出るように、第1図
の絆創膏を巻いて収納したものである。
第3図は、本発明の携帯用治療用具の1例の斜
視図である。絆創膏は、その強粘着性剥離紙2を
少し円筒硬質プラスチツク容器5のスリツト6か
ら出し、円筒硬質プラスチツク容器5内に巻いて
収納される。そして、液剤及び液剤塗布部材を収
納する硬質プラスチツク液剤収納部分12と肉薄
部13で結合一体化されている。その例では、硬
質プラスチツク部分5の他端に液剤を液剤塗布部
材から押し出すための押圧をかけるための軟質プ
ラスチツク部分11を有する。即ち軟質プラスチ
ツク部分11はスポイト作用を為すものである。
第4図は、本発明の携帯用治療用具に収納され
た絆創膏の断面図である。
円筒硬質プラスチツク容器5のスリツト6より
強粘着性剥離紙2が手指で引き出されるに充分な
長さでのぞかせたもので、また、弱粘着性剥離紙
1の強粘着性剥離紙側の末端を第4図に示される
ように、円筒容器内側に位置させた状態で絆創膏
全体は巻かれた状態で収納されたものである。本
発明の絆創膏収納容器は、このように絆創膏を円
筒形容器に収納したものであり、円筒形の液剤塗
布容器と容易に組合せることができる。
第5図A,B,C,Dは、本発明の携帯用治療
用具に収納されている絆創膏の使用方法を説明す
る断面図である。本発明での絆創膏は、A,B,
C,Dの順に容器より繰り出されながら人体等に
貼ることができる。
A図では、円筒形容器のスリツト6から一部を
出している強粘着性剥離紙2を指で摘み、引つ張
る。すると、強粘着性剥離紙にひつぱられて絆創
膏がスリツト6から出てくる。
B図では、強粘着性剥離紙2に絆創膏の粘着性
基材3が粘着された状態で引き出される。同時に
弱粘着性剥離紙1は、絆創膏の粘着性基材3より
剥離されるが、円筒硬質プラスチツク容器5内に
端部がかかり、容器内から外に出ることはない。
即ち、弱粘着性剥離紙1は、容器5の内側に収納
されてしまう。この引つ張る動作により同時に剥
離紙の剥離が行なわれる。
C図では、強粘着性剥離紙1を剥がし、人体7
に粘着性基材3を貼付する。又は人体7に絆創膏
の粘着基材3を貼付した後、強粘着性剥離紙2を
剥がすことができる。
D図では、粘着性基材3を円筒硬質プラスチツ
ク容器5より引き出しつつ人体7に貼付する。こ
の場合、円筒硬質プラスチツク容器5を動かしな
がら、貼付を行なう方が操作は簡単にできる。貼
付し終わつた時には、弱粘着性剥離紙1は円筒硬
質プラスチツク容器5内に残る。
本発明の携帯用治療用具の1例は、右半分を断
面で示す第6図の部分断面図に示される。
絆創膏を収納する硬質プラスチツク容器5と液
剤収納部分12を有し、それらは、肉薄部13で
一体化結合されている。その部分は、硬質プラス
チツク製で、折るように力を加えると破断され
る。この例では、更に、固着鞘部分17で軟質プ
ラスチツク部分11と硬質プラスチツク部分12
が固着されている。硬質プラスチツク部分12の
中程に肉薄部13を設ける。液剤14はその液剤
容器の中空部分に図示のように密封収納されてい
る。また塗布部材16は硬質プラスチツク液剤収
納部分12の中程の中空部分に図示の如く固着さ
れている。その塗布部材16を固定する塗布部材
固定具15が設けられる。この塗布部材固定具1
5のほぼ中心に液剤14の通過する孔19を設け
て、円滑な液剤14の供給をはかる。硬質プラス
チツク塗布部材収納部分12は、液剤14に不活
性で透過性の少ないプラスチツクより作成され
る。この容器本体のプラスチツクは、以上のよう
に硬質部分と軟質部分より成るが一体化するには
同系列の樹脂で硬質及び軟質部分が構成されるこ
とが望ましい。好適な例としては、硬質プラスチ
ツク液剤収納部分12はポリプロピレンのホモポ
リマー、軟質プラスチツク部分11はポリプロピ
レンベースのオレフイン系エラストマーを使用
し、形成する。
長手方向のほぼ中間点に厚さの薄い肉薄部13
を、好適には約0.3〜0.5mmの厚さで設ける。この
肉薄部13の形状は例えば、第6図の如きV字型
溝をとる。通常は力がかかりにくく、横方向から
力を加えた場合のみ折れ易く設定することが重要
である。手指により応力を加えるために肉薄部1
3の両側に長さ20mm以上の幅をとり、指でつまめ
るだけの部分を有するようにする。硬質プラスチ
ツク液剤収納部分12の中程の肉薄部13の両側
にある程度の、即ち、20mm以上の幅を有する構造
体の硬質プラスチツク部分にする。
肉薄部13で破断される他の部分の中に、第
1,2図の絆創膏が、第4図のように収納されて
いる。即ち、スリツト6より強粘着性剥離紙2が
図示のように手指で引き出されるに充分な長さ出
ているもので、また、弱粘着性剥離紙1と粘着性
基材3は巻かれて収納されている。
第7図Aは、他の例の携帯用治療用具を示す一
部断面図である。記号は、第6図のものと同じで
ある。液剤14と液剤塗布部材13を封入する硬
質プラスチツク部分12と絆創膏収納部分5が肉
薄部13で結合一体化され、更に、硬質プラスチ
ツク部分12の他端に液剤押圧のための軟質プラ
スチツク部分11を固着されている。
この肉薄部13の両側の硬質プラスチツク部分
に折るように応力をかけて、肉薄部13で破断す
ると第7図B,Cに示すように硬質プラスチツク
部分5と液剤容器本体12に分離する。そして、
塗布部材16は第7図Bに示すように露呈する。
即ち、肉薄部13は塗布部材16を収納する位置
の硬質プラスチツク部分の中にあり、肉薄部13
で切断したときに、塗布部材16は好適には約3
〜5mm露呈するようにする。
塗布部材16は、液剤の浸透性がよく、液剤に
対して不活性で形状保持性が良好で、皮膚などに
塗布する場合の感触が快く、塗布部材片が出にく
いものが好適である。例えば、アセチルセルロー
ス系の長繊維多数を束に固着させて全体として円
柱状にしたもの、或いは、多孔質のものを使用で
きる。塗布部材16は硬質プラスチツク液剤収納
部分12内部に固定して移動しない構造が好適で
ある。その固定する方法としては肉薄部13で切
断したときに露頭する塗布部材16の部分の長さ
より長い部分が液剤収納部分(側)に収められて
いることが必要であるとともに、露頭部分に力が
加えられたときに、塗布部材16が液剤収納側に
移動しないために塗布部材固定具15を設ける。
液剤容器本体において、軟質プラスチツク部分
11に第7図Bで、記号Aで示すように押圧する
と軟質プラスチツクは押し潰されて液剤14に圧
力がかかり塗布部材16の中に浸透し、塗布部材
16の先端で液剤が必要箇所に塗布される。軟質
プラスチツク部分11を指などで押しつぶす操作
がされるために、好適には、軟質プラスチツク部
分11の長さは10mm以上必要である。
本発明の液剤容器の組立て方法は、先ず硬質プ
ラスチツク液剤収納部分12に塗布部材16を固
着鞘部分17側から挿入し、次にその塗布部材固
定具15を挿入し、固定し、液剤14を収納し、
軟質プラスチツク部分11を固着鞘部分17で封
着し、一方、硬質プラスチツクの他端の円筒内に
絆創膏を図示の如く、第4図のように巻いて収納
してある。そして、スリツト6から強粘着性剥離
紙2を出す。
本発明の皮膚治療用具の他の1例を、下半分を
断面で示す第8図の部分断面図に示す。
硬質プラスチツク容器本体21中に、塗布部材
16収納し、塗布部材16を塗布部材固定具15
aにより固定してあり、硬質プラスチツク容器本
体21のほぼ中程に肉薄部13を設ける。一方、
軟膏24は軟膏収納栓25に収納されており、そ
の硬質プラスチツク容器本体21の端部に装着さ
れている。円筒容器5内に絆創膏が、その強粘着
性剥離紙2を少し出して、第4図のように巻かれ
て収納される。
塗布部材16は、硬質プラスチツク容器の中空
部に固定され、肉薄部13で切断したときに、塗
布部材16は好適には約3〜5mm露呈するように
する。塗布部材は、液剤の浸透性がよく、液剤に
対して不活性で形状保持性が良好で、皮膚などに
塗布する場合の感触が快く、塗布部材片が出にく
いものが好適である。例えば、アセチルセルロー
ス系の長繊維多数を束に固着させて全体として円
柱状にしたもの、或いは、多孔質のものを使用で
きる。この塗布部材は硬質プラスチツク容器本体
21に固定して移動しない構造が好適である。そ
の固定する方法としては肉薄部13で切断したと
きに露頭する塗布部材16の部分の長さより長い
部分が容器中に収められていることが必要である
とともに、露出部分に力が加えられたときに、塗
布部材16が容器内側に移動しないために塗布部
材固定具15aを設ける。露頭する部分と容器内
に収納されている部分との割合は、1:3以下の
ものが好適である。
本発明の携帯用治療用具の硬質プラスチツク本
体に、破断のために、形成される厚さの薄い肉薄
部分は、好適には約0.3〜0.5mmの厚さに肉薄部1
3を設ける。この肉薄部13の形状は例えば、第
8図の如きV字型溝をとる。通常は力がかかりに
くく、横方向から力を加えた場合のみ折れ易く設
定することが重要である。手指により応力を加え
るために、手指でつまめるだけ幅があるように、
硬質プラスチツク容器本体21の中程の肉薄部1
3の両側にある程度の、即ち、20mm以上の幅を有
する構造体の硬質プラスチツクにする。
肉薄部13の両側の硬質プラスチツク部分に折
るように応力をかけて、肉薄部13で硬質プラス
チツク本体を破断する。
[発明の効果] 本発明の携帯用皮膚治療用具は、 第1に、外傷等の治療に便利なように、小型軽量
で携帯に好適な形態にでき、常時携帯することが
可能な絆創膏と液剤を容易に供給できる携帯用治
療用具を提供できたこと、 第2に、治療のため適用時に容易に貼付できる絆
創膏と、塗布部材より容易に供給できる液剤を持
つ携帯用皮膚治療用具を提供できたこと、 第3に、本発明では、絆創膏の貼付操作が容易
で、液剤の塗布操作の容易な器具を提供できたこ
と、 第4に、本発明の携帯用治療用具は、液剤とその
塗布部材と絆創膏が一体化された携帯、携行用の
ものとして好適な製品を提供できたこと、 第5に、使い捨てであり、1回治療のため保存時
完全に密封され、液剤適用時に簡単に開封でき、
即時に絆創膏を利用できる皮膚治療用具を提供で
きたこと、 第6に、液剤を塗布適用するに際して直接塗布部
材を必要箇所に接触させて液剤を塗布適用する又
は清拭することができ、次に、そこに貼る絆創膏
が容易に供給できる皮膚治療用具を提供できたこ
と、などの顕著な技術的な効果を得ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の皮膚治療用具に収納される
絆創膏自体の構造を示す斜視図である。第2図
は、本発明の皮膚治療用具に収納される絆創膏自
体の構造を示す断面図である。第3図は、本発明
の液剤及び絆創膏を有する皮膚治療用具を示す斜
視図である。第4図は、本発明の皮膚治療用具に
収納される絆創膏の収納された状態で示す断面図
である。第5図A,B,C,Dは、本発明の皮膚
治療用具に収納された絆創膏の使用方法を順次に
説明する説明断面図である。第6図は、本発明の
携帯用治療用具の構造を示す部分断面図である。
第7図A,B及びCは、本発明の携帯用治療用具
の他の例の構造を示す一部断面図と、それを破断
分離した様子を示す一部断面図である。第8図
は、本発明の携帯用皮膚治療用具の他の例の構造
を示す部分断面図である。 主要部分の符号の説明、1…弱粘着性剥離紙、
2…強粘着性剥離紙、3…粘着性基材、4…ガー
ゼ、5…円筒硬質プラスチツク容器、6…スリツ
ト、7…人体、11…軟質プラスチツク部分、1
2…硬質プラスチツク液剤収納部分、13…肉薄
部、14…液剤、15,15a…塗布部材固定
具、16…塗布部材、17…固着鞘部分、A…押
圧、21…硬質プラスチツク容器本体、24…軟
膏、25…軟膏収納栓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 筒状の硬質プラスチツク製容器と、該容器の
    一端に位置する塗布部材と、該塗布部材を外部か
    ら遮断するとともに該硬質プラスチツク製容器の
    軸方向に伸びる中空体であつて一部に軸方向にス
    リツトを有する封止体と、該封止体内部に巻かれ
    た状態で収納され、粘着片と剥離紙とを備える帯
    状の絆創膏とを有し、該容器と封止体は、使用時
    に分離可能な形状で一体化されてなり、その両者
    を分離したときに該塗布部材の一部が該容器の一
    端より外に露出し、塗布に適する形状になるよう
    塗布部材が該容器に保持されており、前記絆創膏
    の粘着片は一端に把持部を備え、該把持部が前記
    スリツトより外に露出し、かつ該把持部側の剥離
    紙端部は該封止体内に当接した状態で該封止体内
    に収納されており、該把持部を把持しながら該粘
    着片を該スリツトより引き出すときに該剥離紙が
    該スリツトより露出しないよう構成したことを特
    徴とする皮膚治療用具。
JP62034033A 1987-02-17 1987-02-17 皮膚治療用具 Granted JPS63200758A (ja)

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