JPH0427791A

JPH0427791A - 冷媒ガス回転圧縮機

Info

Publication number: JPH0427791A
Application number: JP13018990A
Authority: JP
Inventors: Hideji Ogawara; 秀治小川原; Takao Yoshimura; 多佳雄吉村; Ichiro Morita; 一郎森田
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-05-22
Filing date: 1990-05-22
Publication date: 1992-01-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、冷凍システム要部を構成する冷媒ガス回転圧
縮機に関する。

（従来の技術）一般に、冷凍システム要部の冷媒ガス（以下、単に冷媒
という）回転圧縮機には、密閉型あるいは回転型がある
。

第３図は従来の回転型の冷媒圧縮機を示す縦断面図、第
４図は°、そのＡ−Ａ’線断面図である。

両図において、１は密閉ケーシング、２は電動機部であ
り、そのシャフト３を介して、シリンダ４、内側ローラ
５ａ、外側ローラ５ｂ、ベーン６、主軸受７、副軸受８
により構成した機械部本体９を駆動する。上記シャフト
３は主軸３ａ、副軸３ｂ、クランク部３ｃからなり、１
０はベーン６の背面を押圧するコイルばね、１１はシリ
ンダ４内で内側ローラ５ａ、外側ローラ５ｂ、ベーン６
、主軸受７、副軸受８により構成された圧縮室である。

５ｃはクランク部３ｃの偏心方向における外側ローラ５
ｂのトップ部、１２はシャフト３と連結された給油機構
、１３は副軸受８に固定された吸入管であり、シリンダ
４の吸入通路１４を介して上記圧縮室１１と連通してい
る。１５は吐呂口であり、吐出弁１６を介して密閉ケー
シング１内に通じている。１７は吐出管であり密閉ケー
シング１内に開口している。１８は潤滑油、１９．２０
．２１は給油通路である。

上記のように構成された冷媒回転圧縮機において、図示
しない冷媒システムからの冷媒は、吸入管１３、吸入通
路１４からシリンダ４内の一圧縮室１１に導かれ、その
冷媒は、コイルばね１０により外側ローラ５ｂに常時圧
接されているベーン６によって仕切られている圧縮室１
１において５電動機部２の回転駆動に伴うシャフト３、
および内側ローラ５ａ、外側ローラ５ｂの回転により漸
次圧縮される。

したがって圧縮途中において高圧縮室１１ａと、低圧縮
室１１ｂとが形成される。

圧縮された冷媒は副軸受８に形成されている吐出口１５
．吐出弁１６を介して密閉ケーシングｌ内に一旦放出さ
れた後、吐出管１７を経て図示しない凝縮機、減圧機、
蒸発機等からなる冷却システムに吐出される。また、潤
滑油１８は給油機構１２、給油通路１９．２０．２１に
よりシャフト３と主軸受７、副軸受８、内側ローラ５ａ
、外側ローラ５ｂ等の摺動部に供給される。

（発明が解決しようとする課題）従来の回転圧縮機は上述のように構成されており、運転
停止中、冷媒は潤滑油１８に溶は込み、運転起動時には
冷却システムは一時、冷媒不足となって吸入圧力が真空
になる。そのため外側ローラ５ｂのトップ部５ｃがベー
ン６を通過後、内側ローラ５ａ及び外側ローラ５ｂは、
クランク部３ｃとの間のクリアランス分だけシャフト３
の回転時の遠心力によって法線方向に移動し、上記トッ
プ部５Ｃがシリンダ４の低圧縮室１１ｂの内壁に衝突し
１機械的な不快音を発することになる。これを防止する
にはシリンダ４と外側ローラ５ｂとのクリアランスを大
きくして、シリンダ４が衝突しない寸法にすればよいが
、体積効率が著しく低下することになる。

また、圧縮圧力の高低差が大きい運転時に、シャフト３
と内側ローラ５ａ、ならびに内側ローラ５ａと外側ロー
ラ５ｂとの間で金属接触を生じて。

摺動損失が大きくなる問題があった。

本発明は上記従来の回転圧縮機の問題点に鑑み、体積効
率を低下させることなく騒音を軽減させ、同時に、摺動
損失を低減させる冷媒回転圧縮機の提供を目的とする。

（ｍ１題を解決するための手段）本発明は上記の目的を、シリンダと、その両端に固定し
た主軸受及び副軸受に回転自在に設けたシャフトの偏心
回転するクランク部に、内側ローラおよび外側ローラを
順次層状に外嵌させ、前記外側ローラに当接して上記シ
リンダ内に形成される圧縮室を低圧縮室と高圧縮室とに
分割する、シリンダに設けられた嵌合溝内を往復運動す
るベーンとを有する冷媒回転圧縮機において、上記シャ
フトに形成されたクランク部の外周面と内側ローラの内
周面、および内側ローラの外周面と外側ローラの内周面
との間に、：ＩＲ滑油による動圧を発生する構成を設け
て達成する。

（作　用）上記、本発明によれば、シャフトのクランク部と内側ロ
ーラと、及び内側ローラと外側ローラとの間で動圧が発
生するから、それらの間のクリアランスが均等化されて
、冷媒圧縮時の金属騒音が軽減されると同時に、摺動損
失も低減される。

（実施例）以下、本発明を実施例により図面を用いて説明する。

第１図は本発明の圧縮機の断面を示す図、第２図はその
要部のシャフトの分解斜視図である。説明しない符号は
同一、または同し機能の部位に第３図、または第４図と
同一符号を以て示している。

まず、第２図において、符号２２はクランク部２３を形
成したシャフトであり、その外周面２３ａには７字状の
浅溝２４が複数刻設されており、その浅溝２４はシャフ
ト２２の回転方向（矢印ａ）に対してＶ字脚が拡開する
方向と一致している。また、２５は前記クランク部２３
に冠挿する内側ローラで上記クランク部２３同様の、シ
ャフト２２の回転方向に対してＶ字脚が拡開する７字状
の浅溝２６が外周面２５ａに刻設されている。２７は内
側ローラ２５に冠挿される外側ローラである。

本発明は以上のように、シャフト２２に形成さ九たクラ
ンク部２３が回転自在に嵌入された内側ローラ２５に、
外側ローラ２７を回転自在に冠挿させたシャフトを用い
、特にクランク部２３の外周面２３ａに７字状のシャフ
ト２２の回転方向とＶ字脚の拡開方向を一致させた浅溝
２４を、また内側ローラ２５の外胸面２５ａに同様の７
字状の浅溝２６を刻設したものであり、シャフト２２の
回転につれてクランク部２３と、内側ローラ２５及び、
内側ローラ２５と外側ローラ２７間のクリアランスが縮
小されると、それらの回転運動につれて潤滑油１８が浅
溝２４，２６に封じ込められて油圧が上昇し、上昇した
油圧がクランク部２３と内側ローラ２５との間、及び内
側ローラ２５と外側ローラ２７間のクリアランスを均等
化するように作用する。そのため、冷媒圧縮が起動され
るとシャフト２２の回転により内側ローラ２５、外側ロ
ーラ２７が移動してシリンダ４の内壁を衝撃することが
なくなり、したがって騒音が低減されることになる。ま
た、圧力差の大きい運転時においてもクランク部２３と
内側ローラ２５、内側ローラ２５と外側ローラ２７間の
金属接融が起こりにくくなり、そのため摺動損失が低減
されることになる。

なお、上記の浅溝は７字状の刻設方向を上述と逆にすれ
ば、内側ローラ、および外側ローラのそれぞれの内周面
に設けても同じ効果が得られることはいうまでもない。

（発明の効果）以上説明して明らかなように本発明は、冷媒回転圧縮機
において、シリンダと、その両端に固定した主軸受及び
副軸受に回転自在に設けた、内側ローラおよび外側ロー
ラを順次偏心回転するクランク部に層状に外嵌したシャ
フトと、上記外側ローラに当接して上記シリンダ内の圧
縮室を低圧縮室と高圧縮室とに分別する。シリンダに設
けられた嵌合溝内を往復運動するベーンとを有する冷媒
回転圧縮機において、上記シャフトに形成したクランク
部の外周面と内側ローラの内周面、および内側ローラの
外周面と外側ローラの内周面との間に潤滑油による動圧
を発生させる構造とした冷媒回転圧縮機であり、その発
生する潤滑油による動圧が、クランク部と内側ローラ間
、および内側ローラと外側ローラとの間のクリアランス
を均等化するから、圧縮機の起動時の金属騒音が排除さ
れるとともに、クランク部、内側ローラ、外側ローラ間
の摺動損失が低減されるから、冷凍システムを構成して
信頼性ある効果が発揮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す横断面図、第２
図は本発明要部の分解斜視図、第３図は従来例の縦断面
図、第４図は第３図のＡ−Ａ’線断面図である。１・・・密閉ケーシング、　２・・・電動機部、３．２
２・・・シャフト、　３ａ・主軸、　　３ｂ・・・副軸
、　３ｃ、２３・・・クランク部、　４・・シリンダ、
　　５ａ、２５・・・内側ローラ、５ｂ、２７・・・外
側ローラ、　　　５ｃ・・・トップ部。６・・ベーン、　７・・・主軸受、　８・・・副軸受、
　９・機械部本体、　１０・・・コイルばね、　１１・
・・圧縮室、　ｌｌａ・・・高圧縮室、１１ｂ・・・低
圧縮室、　１２・・・給油機構、　１３・・吸入管、　
１４・・吸入通路、１５・・・吐出口、１６・・吐出弁
、　１７・・・吐出管、　１８・・・潤滑油、　１９．
２０．２１・・・給油通路、　２４．２６・浅溝。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シリンダと、その両端に固定した主軸受及び副軸
受に回転自在に設けたシャフトの偏心回転するクランク
部に、内側ローラおよび外側ローラを順次層状に外嵌さ
せ、前記外側ローラに当接して上記シリンダ内に形成さ
れる圧縮室を低圧縮室と高圧縮室とに分割する、シリン
ダに設けられた嵌合溝内を往復運動するベーンとを有す
る冷媒ガス回転圧縮機において、上記シャフトのクラン
ク部の外周面と内側ローラの内周面、および内側ローラ
の外周面と外側ローラの内周面との間に潤滑油による動
圧を発生させる構造を設けたことを特徴とする冷媒ガス
回転圧縮機。
（２）クランク部の外周面にシャフトの回転方向とＶ字
脚の拡開方向を一致させたＶ字状の浅溝と、また内側ロ
ーラの外周面にシャフトの回転方向とＶ字脚の拡開方向
を一致させたＶ字状の浅溝とが刻設されていることを特
徴とする請求項（１）記載の冷媒ガス回転圧縮機。
（３）内側ローラの内周面に、シャフトの回転方向の逆
方向側にＶ字脚の拡開方向を一致させたＶ字状の浅溝と
、また外側ローラの内周面にシャフトの回転方向の逆方
向にＶ字脚の拡開方向を一致させたＶ字状の浅溝とが刻
設されていることを特徴とする請求項（１）記載の冷媒
ガス回転圧縮機。