JPH0427593Y2 - - Google Patents

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JPH0427593Y2
JPH0427593Y2 JP19011687U JP19011687U JPH0427593Y2 JP H0427593 Y2 JPH0427593 Y2 JP H0427593Y2 JP 19011687 U JP19011687 U JP 19011687U JP 19011687 U JP19011687 U JP 19011687U JP H0427593 Y2 JPH0427593 Y2 JP H0427593Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、飲料水等を電解してアルカリイオン
水を得るためのイオン水製造器に関する。 (従来技術) アルカリイオン水は、主として飲料水中のミネ
ラル分をイオン化して弱アルカリ性とし、体内へ
のミネラル分の吸収を促進してアルカリ体質にす
るための健康飲料として、あるいはその他に調理
用及び嗜好用等種々の用途向けに従来から頻繁に
使用されてきた。 そのため各種のイオン水製造器が開発され販売
されている。これらはいずれも陽極と陰極の間に
隔膜を設けた構造であり、電解によつて陽極室側
では酸素発生と同時に液が弱酸性となり(H2
−2e-→1/2O2+2H+)、陰極室側では水素発生と
同時にミネラル分が陽イオンとして陰極側に集ま
り弱アルカリ性となる(H2O−e-→1/2H2
OH-)。 従つて陰極室側の液では陽イオンの溶解度が小
さくなり、Ca++やMg++に代表されるミネラル分
が水酸化物として沈澱し、陰極室の汚染、場合に
よつては陰極室の給水管等の閉塞の原因となる。 イオン水製造器においては、該陰極室における
沈澱物の処理が大きな問題であり、定期的に陰陽
極を逆にして電解を行つて沈澱を再溶解したり、
定期的に酢酸等の酸で処理して沈澱を溶解したり
して、沈澱の除去を行うようにしてしている。こ
れらの方法は、操作自体が煩雑であること、完全
に沈澱を除去することが困難であること、電極成
分等の不純物の溶出が生ずること、装置の腐食に
より短寿命化すること等の問題があり、より有効
な沈殿除去方法の開発が望まれている。 (考案の目的) イオン水製造器における沈澱除去は上記した通
り従来から広く行われているが、本考案者らは沈
澱除去よりも沈澱自体を生成することのないイオ
ン水製造器の開発を目的として研究を進め、本考
案に到達したものである。 本考案の目的は、陰極室内の水を磁化水として
沈澱の生成を最小限とするとともにイオン水中の
ミネラル含量を増加させるようにしたイオン水製
造器を提供することである。(問題点を解決する
ための手段) 本考案は、隔膜で陽極室と陰極室に区画され、
少なくとも該陰極室に供給水導入口とイオン水取
出口を有する電解槽型のイオン水製造器におい
て、前記陰極室内の陰極の一部を磁石で構成して
陰極室側に磁場を掛け、該陰極室内の水を磁化水
とするようにしたことを特徴とするイオン水製造
器である。 以下本考案を詳細に説明する。 本考案は、水を磁場内を通すことにより水を磁
化するとイオンの溶解度が増大してイオン水中の
Ca++やMg++等のミネラル分の沈澱を防止すると
いう効果を見出し、これをイオン水製造器に応用
することにより案出されたものである。 水を磁場に通すことによつてイオン溶解度が増
大する理由については、理論的な解明は行われて
いないが、磁場が水に作用して水の構造が若干変
化するためと思われる。水に対する磁気作用につ
いては、ヴエ・イ・クラツセン著「水の磁気処
理」(社団法人新日本鋳鍛造協会発行)に記述さ
れている。 本考案では、陰極の一部を磁石により構成し、
陰極室内に磁場を掛けることにより陰極室内に存
在する水を磁化するようにする。例えば鉄チタン
等の陰極材料に磁石を固着して陰極を構成するこ
とができる。使用する磁石は特に限定されない
が、永久磁石を使用することが好ましい。 陽極室側の水に磁場を掛けることは何等差し支
えないが、陽極室側はミネラルイオン濃度が低
く、酸素発生に伴うPH低下があるため効果は少な
い。 磁石により形成される磁場の強さは20〜2000ガ
ウスが好ましく、1000ガウス前後が最適である。
20ガウス未満である、磁化力が不十分となり、
2000ガウスを越えると周囲への影響が無視できな
くなるとともに、大型の磁石を陰極として使用す
ることに関する種々の問題点が生ずる。 陰極室に供給する水は通常の水道水等の市水を
そのまま使用すればよい。 又使用する電極としては前記した陰極の他に陽
極として、炭素電極、金属電極等の従来の電極を
使用することができるが、耐腐食性等を考慮して
チタン等の金属基材上に貴金属酸化物等を被覆し
て成る寸法安定性電極を使用することが好まし
い。 本考案の電解槽型イオン水製造器の構造は、隔
膜で陽極室と陰極室に区画され、少なくとも該陰
極室に供給水導入口とイオン水取出口を有するも
のであれば特に限定されないが、例えば直方体状
の電解槽を方形の隔壁で区画した構造であつて
も、あるいは中央に棒状又は筒状の陽極を有する
円筒形の電解槽を円筒状の隔膜で区画して隔膜の
外側に陰極室を形成するようにしたいわゆるポツ
ト型の構造であつてもよい。 (実施例) 以下添付図面に示す本考案の実施例に基づいて
本考案をより詳細に説明するが、本考案は該実施
例に限定されるものではない。 第1図は、本考案に係わるイオン水製造器の構
造の概略を示す縦断正面図である。 電解槽型イオン水製造器1は、底板2、側板3
及び天板4から成る直方体の箱状の外観を有し、
該イオン水製造器1の内部はほぼ中央において、
素焼板、樹脂製のイオン交換膜等の隔膜5によ
り、陽極室6と陰極室7に区画されている。該陽
極室6及び陰極室7の天板4にはそれぞれ陽極液
導入口8及び陰極供給水導入口9が配設され、又
両室の底板2にはそれぞれ陽極液取出口10及び
陰極イオン水取出口11が配設されている。 陽極室6には板状又は多孔状の陽極12が陽極
液に浸るように設置され、かつ陰極室7内には板
状又は多孔状の通常の陰極材料13の一面に同形
状の薄い永久磁石14を貼着して構成された陰極
15が陰極液に浸るように設置されている。 このイオン水製造器を使用する際は、陰陽極1
2,15に通電しながら、陽極液導入口8及び陰
極供給水導入口9に水道水等の市水を供給する。
陰極室7内に供給された水は、通常の電解により
弱アルカリ性のイオン水とされるとともに、永久
磁石14の磁力により磁化された沈澱の発生が防
止された後、陰極イオン水取出口11から取り出
される。取り出されたイオン水は、そのまま飲用
等に供されるか又は種々の用途に使用するために
貯蔵される。 第2図は、第1図の構造を適用したポツト型イ
オン水製造器の例を示す縦断側面図である。 該ポツト型イオン水製造器21は、短寸円筒形
の基台22、該基台22上に設置されたイオン水
供給器23、該イオン水供給器23上に設置され
た電解槽24、該電解槽24を囲む円筒形の側板
25、及び該側板25の上端開口部を閉塞する天
板26及び該天板26上に載置された上部が開口
する注水槽27から成つている。なお、該注水槽
27は通常は前記天板26上に固定せず給水が必
要な場合のみ天板26上に載置することが好まし
い。 前記イオン水供給器23上には、段部が形成さ
れた下部蓋体28が載置され、該下部蓋体28の
外周縁部にはステンレススチール等から成る円筒
状の陰極29が立設されている。該陰極29の上
端部の内縁には目皿状に複数の通孔30が円周方
向に穿設された上部蓋体31が嵌合されかつ該上
端部は前記天板26に穿設された孔32の内縁部
に嵌合している。前記下部蓋体28の前記陰極2
9の内方には、素焼板、多孔性合成樹脂等から成
る円筒形の隔膜33が立設され、その上端は前記
上部蓋体31の通孔30のやや下方に位置してい
る。前記隔膜33より内方の前記下部蓋体28上
には棒状の炭素電極等から成る陽極34が立設さ
れ、その上端は前記上部蓋体31の若干下方に位
置している。 前記陰極29の内面には馬蹄形等の薄肉板状の
3枚の永久磁石35が上下に間隔をおいて固着さ
れあるいはクランプ等により締着されている。な
お、該磁石は電磁石を使用するようにしてもよ
い。 前記下部蓋体28の前部及び後部の要所つまり
それぞれ陰極29と隔膜33で囲まれる陰極室の
下端部及び隔膜33内の陽極室の下端部には、そ
れぞれ截頭円錐状の1対の通孔36,37が穿設
され、各通孔36,37には該通孔よりやや短寸
の閉塞体38,39が嵌合されている。両閉塞体
38,39のそれぞれの下端には、小径短寸の連
結杆40,41が連結され、両連結杆40,41
の下端は、後端が前記イオン水供給器23の内後
部の支点42に連結されて該支点42を中心に回
転する給水レバー43に連結されており、該給水
レバー43は引張バネ44により上方に付勢され
ている。 前記イオン水供給器23内の天板下面の一方の
連結杆40の周囲には陰極イオン水取出管45が
設置され、該取出管45は前方に折曲されて該イ
オン水供給器23の前板から前方へ突出し再度下
方に折曲されている。同様に前記イオン水供給器
23内の天板下面の他方の連結杆41の周囲には
陽極水取出管46が設置され、該取出管46は前
方に折曲されて該イオン水供給器23の前板から
前方へ突出し再度下方に折曲されている。 このイオン水製造器を使用する際は、陰陽極2
9,34に通電しながら、供給水導入口に相当す
る注水槽27から上部蓋体31の通孔30を通し
て陽極室及び陰極室内に水道水等の市水を供給す
る。陰極室内に供給された水は、通常の電解によ
り弱アルカリ性のイオン水とされるとともに、永
久磁石35の磁力により磁化され沈澱の発生が防
止され陰極室内に貯留される。 レバー43を下方に回転させると該レバー43
に固定された連結杆40,41が下方に移動し、
該連結杆40,41に連結された閉塞体38,3
9が下部蓋体28から外れて、電解槽24内に貯
留された陰極イオン水及び陽極水がそれぞれイオ
ン水取出口に相当する陰極イオン水取出管45及
び陽極水取出管46から取り出され、陰極イオン
水を飲用等に利用する。この場合陰極水及び陽極
水がほぼ等量ずつ取り出されるため、電解液に変
化が生ずることがない。又陽極水は不要であるた
め、本装置の後方に取り出すようにしてもよい。 次に本装置を使用してイオン水を製造する場合
の例を実施例に基づいて説明する。 実施例 1 陽極として白金メツキした5cm×5cmのチタン
板を、陰極として永久磁石を埋め込んだ同じ大き
さのステンレススチール板(SUS304)を使用
し、両電極の中間位置にそれぞれの電極との距離
が3mmとなるように同じ大きさの陽イオン交換膜
を設置してイオン水製造器とした。 電解槽の陽極室及び陰極室に、それぞれ10/
時で水道水を流し、電解槽電流として0.25A(電
流密度1A/dm2)を印加した。この条件でタイ
マーを用いて30分間電解した。電解終了後陰極側
のイオン水のPHとCa++濃度を測定し、その後液
を廃棄し、洗浄せずに新たに水道水を加え上記電
解操作を行い、この操作を5回繰り返した。その
結果を第1表に示す。
【表】 * 沈澱が多い
※ 沈澱がかなり多い
# 沈澱が最も多い
比較例 1 磁石を埋め込まなかつたこと以外は実施例1と
同条件で電解を行い、陰極側のイオン水のPH、
Ca++濃度を測定しかつ沈澱物の有無をチエツク
した。その結果を第1表に示す。 第1表から分かるように、実施例1ではイオン
水中のCa++濃度が、比較例1の場合の約1.2倍で
あり、又実施例1では陰極室内の沈澱が4〜5回
目に僅かに生成したのに対し、比較例1では1回
目から沈澱が生成し、5回目では陰極全体が厚い
被膜で覆われたと同時に隔膜も殆ど閉塞状態とな
つた。 (考案の効果) 本考案は、イオン水製造器の陰極室の陰極の一
部を磁石で構成して陰極室側に磁場を掛け、該陰
極室内の水を磁化水とするようにしてあり、これ
によりPHが上昇してCa++をはじめとするミネラ
ル含量が多くなるとともに、ミネラル分が金属水
酸化物として沈澱することが防止される。従つて
本考案に係わるイオン水製造器を使用すると、従
来のイオン水製造器で製造したイオン水よりもミ
ネラル分の多いイオン水を製造できるとともに、
沈澱物の量が大幅に減少するため、従来のイオン
水製造器における大きな欠点であつた洗浄とそれ
に伴う煩雑な操作を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係わるイオン水製造器の構
造の概略を示す縦断正面図、第2図は、第1図の
構造を適用したポツト型イオン水製造器の例を示
す縦断側面図である。 1……イオン水製造器、5……隔膜、6……陽
極室、7……陰極室、9……供給水導入口、11
……イオン水取出口、12……陽極、14……永
久磁石、15……陰極、21……イオン水製造
器、24……電解槽、27……注水槽、29……
陰極、33……隔膜、34……陽極、45……陰
極イオン水供給管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 隔膜で陽極室と陰極室に区画され、少なくと
    も該陰極室に供給水導入口とイオン水取出口を
    有する電解槽型のイオン水製造器において、前
    記陰極室内の陰極の一部を磁石で構成して陰極
    室側に磁場を掛け、該陰極室内の水を磁化水と
    するようにしたことを特徴とするイオン水製造
    器。 2 陰極材料と磁石を一体化させて陰極を構成す
    るようにした実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載のイオン水製造器。 3 磁石が永久磁石である実用新案登録請求の範
    囲第1項又は第2項に記載のイオン水製造器。 4 電極が寸法安定性電極である実用新案登録請
    求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記
    載のイオン水製造器。
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