JPH04275571A - ブラシ帯電装置 - Google Patents

ブラシ帯電装置

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JPH04275571A
JPH04275571A JP3749591A JP3749591A JPH04275571A JP H04275571 A JPH04275571 A JP H04275571A JP 3749591 A JP3749591 A JP 3749591A JP 3749591 A JP3749591 A JP 3749591A JP H04275571 A JPH04275571 A JP H04275571A
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JP
Japan
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brush
charging
same
ωcm
electrical resistivity
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Withdrawn
Application number
JP3749591A
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English (en)
Inventor
Masami Asano
雅己 浅野
Shuji Iino
修司 飯野
Akihito Ikegawa
池側 彰仁
Mochikiyo Osawa
大澤 以清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ等の画
像形成装置における静電潜像担持体表面を帯電させるブ
ラシ帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置では
、感光体ドラム等の静電潜像担持体を帯電装置により帯
電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、
該潜像を現像して可視像とし、これを転写材へ転写し、
定着させる。前記帯電装置としては種々のタイプのもの
が知られているが、大別するとコロナ放電を利用したコ
ロナ帯電装置と、帯電ブラシや帯電ローラ或いは回転駆
動される帯電用の無端ベルトを静電潜像担持体表面に接
触させる接触式帯電装置に分けられる。
【0003】コロナ放電を利用した帯電装置は安定した
帯電を行えるという利点を有するが、多量のオゾン発生
を伴い、これが静電潜像担持体の劣化を招いたり、人体
に悪影響を及ぼすという問題があることから、オゾン発
生量がコロナ帯電装置に比べて著しく少ない接触式帯電
装置が注目されている。中でもブラシ帯電装置、特に表
面が移動する静電潜像担持体の該表面に接触してそれを
帯電させる固定型の帯電ブラシを有するブラシ帯電装置
は比較的構造簡単なものとして注目されている。
【0004】その構造は一般的には、図9に示すように
、多数の帯電ブラシ毛Fを植設した基布Aをアルミニウ
ム等製のバックプレートPに接着剤等にて固定したもの
で、ブラシBが静電潜像担持体PCの移動表面Sに接触
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ブ
ラシ帯電装置には次の問題がある。すなわち、帯電ブラ
シBは、理想的には潜像担持体表面Sの移動方向Xにお
ける上流側の端部B1及び方向Xを横切る方向Y(装置
幅方向)における両側端部B2が図9に示すように揃っ
ているべきであるが、実際には図10に示すように、そ
れら部分がばらけ易く、ブラシの上流側端部B1では、
あるもの(a)は上流側へ出っ張るようにばらけ、ある
もの(b)はそれより下流側へばらける。また、両側端
部B2でも装置幅方向Yにばらける。
【0006】このような帯電ブラシのばらけは、特に長
期の使用によるブラシ毛のグルーピングにより起こり易
い。グルーピング発生の一般的原因としては、トナー成
分、紙粉、定着器からの油状成分等がブラシの毛に付着
し、ブラシ毛同士が接着することが考えられる。通常、
ブラシ毛は複数本の毛を束としたパイル単位で植毛され
ているため、そのパイル単位の束にグルーピングし易い
と考えられる。また、長期にわたりブラシ毛に与えられ
る熱や圧力により、ブラシ毛の変形が起こり、これによ
ってグルーピングする等も考えられる。
【0007】このように静電潜像担持体表面の移動方向
Xに帯電ブラシBのばらけが生じると、前記出っ張り部
分(a)において、へこんだ部分(b)より先にパッシ
エン則に従って放電が生じ、その影響でその周囲のへこ
んだ部分(b)に対応する位置もある程度帯電してしま
うため、へこんだ部分(b)においては帯電ブラシBと
静電潜像担持体間の電位差がパッシエン則でいう放電閾
値電圧に達することができず、放電が起こらなくなり、
その結果、静電潜像担持体幅方向Yに帯電むらが発生し
、この帯電パターンに起因して最終的に得られる画像に
濃淡のハケ筋状のノイズが発生する。
【0008】また、帯電装置幅方向Yの両端部B2にお
けるブラシのばらけによっても、これに対応してハケ筋
状の画像ノイズが発生するほか、該両端部のばらけたブ
ラシ毛が静電潜像担持体幅方向端部の感光層の未塗布部
分に触れ易く、それによってバイアス落ちが発生すると
いう問題もあり、これを防止するため、感光体塗布面積
を幅方向Yに十分拡げておかなくてはならず、それだけ
静電潜像担持体の製作コストが高くつく。
【0009】特開昭61−105566号公報は、帯電
ブラシの倒れ込みを防止する手段として帯電ブラシの静
電潜像担持体表面移動方向における下流側端部を支える
支持板を教えているが、これによって前記問題のパッシ
ェン則に起因する画像ノイズを防止することはできない
。この下流側の支持板は、同公報が教えているように帯
電ブラシの汚れを防止する利点がある一方、その電気抵
抗がブラシ毛に対し高すぎると、画像形成装置内のトナ
ー粉や紙粉、気中の塵埃等が該支持板に静電付着し、そ
れが蓄積してボタ落ちし、帯電ブラシの並びを乱し、帯
電むら、それに基づく画像むらの原因となり、また、そ
の電気抵抗がブラシ毛に対し低すぎると、該支持板に接
触しているブラシ毛において、発生した電荷が該ブラシ
毛を流れず、途中で支持板にリークし、それにより局部
的な高効率帯電、それに基づく帯電むらが発生する恐れ
がある。
【0010】そこで本発明は、表面が移動する静電潜像
担持体の該表面に接触してそれを帯電させる固定型の帯
電ブラシを備えたブラシ帯電装置であって、前記帯電ブ
ラシのばらけを防止するとともに帯電むら、画像ノイズ
の発生を抑えることができるブラシ帯電装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従い
、表面が移動する静電潜像担持体の該表面に接触してそ
れを帯電させる固定型の帯電ブラシを備えたブラシ帯電
装置において、前記帯電ブラシの端部、すなわち前記静
電潜像担持体表面移動方向において上流側及び下流側の
端部並びに前記静電潜像担持体表面移動方向を横切る方
向における両側端部のうち少なくとも一つを支え揃えて
そのばらけを防止する支持部材を備え、前記支持部材は
少なくとも前記帯電ブラシと接触する部分が前記帯電ブ
ラシを構成するブラシ毛と電気抵抗率が同一又は概ね同
一である材料で構成してあることを特徴とするブラシ帯
電装置を提供するものである。
【0012】前記支持部材の帯電ブラシに接する部分の
電気抵抗率がブラシ毛のそれと概ね同一であるとは、ブ
ラシ毛に対し支持部材の電気抵抗率が低い場合は、その
差が二桁以内であることを示す。逆に高い場合も二桁以
内が好ましいが、ブラシ毛の抵抗値を103 〜107
 Ωcmとすれば、支持部材の電気抵抗率は109 Ω
cm程度以下であればよい。
【0013】支持部材の電気抵抗率がブラシ毛のそれよ
り低すぎると、図11に示すように、該支持部材に電荷
がリークするので好ましくない。また、高すぎると、図
12に示すように、支持部材に現像剤粉等が付着するの
で好ましくない。なお、109 Ωcmを超えると、例
えば支持部材をポリエチレンの如き高抵抗材料で形成す
ると、画像形成装置中の現像剤粉、紙粉、気中の塵埃等
が支持部材に静電付着し、それが蓄積してボタ落ちし、
例えばパッシエン則を最も支配する上流側ブラシ先端部
のブラシ毛の並びを乱し、これが原因で放電むらが生じ
るので、できるだけ109 Ωcm以下が好ましい。
【0014】
【作用】本発明ブラシ帯電装置によると、ブラシにおい
て発生した電荷が適度に支持部材へ流れるので、電荷の
蓄積や電荷のリークを防止することが可能となり、それ
だけ帯電むらの無い均一な帯電を行うことができる。ま
た、本発明ブラシ帯電装置によると、帯電ブラシに対し
前記上流側支持部材を設けてあるときは、それによって
帯電ブラシの上流側端部の各ブラシ毛先端位置が静電潜
像担持体表面の移動方向を横切る方向に揃えられ、該横
切り方向の各位置において一様に同時的に放電が開始さ
れ、該潜像担持体表面はそれだけむらの無い均一な状態
で帯電される。
【0015】帯電ブラシに対し前記側端支持部材が設け
てあるときは、それによって帯電ブラシの幅方向両端部
の各ブラシ毛先端位置が静電潜像担持体表面の移動方向
に揃えられ、該潜像担持体端部がそれだけむらの無い状
態で帯電されるとともに、端部ブラシ毛が該潜像担持体
端部の感光層未塗布部分に触れにくい。また、帯電ブラ
シに対し前記下流側支持部材を設けてあるときは、それ
によって帯電ブラシの下流側端部の各ブラシ毛先端位置
が静電潜像担持体表面の移動方向を横切る方向に揃えら
れ、ブラシ毛の汚れが防止される、延いては潜像担持体
表面がそれだけむらの無い均一な状態で帯電される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。以下に説明する実施例はいずれも図1に概略構成
を示すプリンタに組み込んで使用されるものである。ま
ず、図1に示すプリンタについて説明する。図1に示す
プリンタは中央部に静電潜像担持体である感光体ドラム
1を備えており、このドラムは図示しない駆動手段によ
り矢印CW方向に回転駆動される。ドラム1の周囲には
ブラシ帯電装置2、現像装置3、転写チャージャ4、ク
リーニング装置5及びイレーサ6が順次配置してある。 帯電装置2は本発明に係る帯電装置である。
【0017】感光体ドラム1の上方には光学系7が配置
してあり、この光学系はハウジング71の中に半導体レ
ーザ発生装置、ポリゴンミラー、トロイダルレンズ、ハ
ーフミラー、球面ミラー、折り返しミラー、反射ミラー
等を配置したもので、ハウジング71の床部に露光スリ
ットが形成してあり、ここから帯電装置2と現像装置3
の間を通して感光体ドラム1に画像露光できるものであ
る。
【0018】感光体ドラム1の図中右側にはタイミング
ローラ対81、中間ローラ対82及び給紙カセット83
が順次配置してあり、給紙カセット83には給紙ローラ
84が臨んでいる。また、感光体ドラム1の図中左側に
は定着ローラ対91、排紙ローラ対92が順次配置して
あり、排紙ローラ対92には排紙トレイ93が臨んでい
る。
【0019】このプリンタによると、感光体ドラム1表
面が帯電装置2により所定電位に帯電され、該帯電域に
光学系7から画像露光されて静電潜像が形成される。か
くして形成された静電潜像は現像装置3により現像され
てトナー像となり、転写チャージャ4に臨む転写領域へ
移行する。一方、給紙カセット83から給紙ローラ84
により転写紙(本例では幅210mm、長さ298mm
で長手方向に送られる。)が引き出され、中間ローラ対
82を経てタイミングローラ対81に至り、ここでドラ
ム1上のトナー像と同期をとって転写領域へ送り込まれ
る。かくして転写領域において転写チャージャ4の作用
でドラム1上のトナー像が転写紙上に転写され、該転写
紙は定着ローラ対91へ至り、ここでトナー像を定着さ
れたのち排紙ローラ対92により排紙トレイ93へ排出
される。
【0020】トナー像が転写紙に転写されたのち、感光
体ドラム1上に残留するトナーはクリーニング装置5に
よって清掃され、残留電荷はイレーサ6により消去され
る。なお、前記プリンタのシステム速度(感光体ドラム
1の周速)は3.5cm/secであり、現像装置3は
一成分現像剤を用いる接触式現像装置であり、反転現像
を行う。
【0021】前記感光体ドラム1は本例では下記の如く
して製作したもので、長波長光に対し感度を有する負帯
電用の機能分離型有機感光体である。まず、τ型無金属
フタロシアニン1重量部、ポリビニルブチラール樹脂(
アセチル化度3モル%以下、ブチル化度70モル%、重
合度1000)2重量部、及びテトラヒドロフラン10
0重量部をボールミルポットに入れて24時間分散し、
感光塗液を得た。これを外径30mm、長さ240mm
の円筒型アルミニウム基体全面にディッピング法を用い
て塗布した後、乾燥し、厚さ0.4μmの電荷発生層を
形成した。
【0022】次いで、この電荷発生層上に構造式
【00
23】
【化1】
【0024】で示されるヒドラゾン化合物8重量部、オ
レンジ色素(Sumiplast Orange 12
;住友化学株式会社製)0.1重量部、ポリカーボネイ
ト樹脂(パンライトL−1250;帝人化成株式会社製
)10重量部をテトラヒドロフラン180重量部からな
る溶媒中に溶解させた塗液を、ディッピング法を用いて
塗布した後、乾燥して、厚さ18μmの電荷輸送層を形
成し、感光体ドラム1を作製した。
【0025】ここでτ型無金属フタロシアニンは、Cu
Kα1 /Niの1.541Å波長のX線を使用した際
、ブラッグ角度(2θ±0.2度)が7.6、9.2、
16.8、17.4、20.4及び20.9に強いピー
クを示すX線回析図形を有するものである。特に、赤外
線吸収スペクトルが700〜760cm−1の間に75
1±2cm−1が最も強い4本の吸収帯を、1320〜
1340cm−1の間に2本のほぼ同じ強さの吸収帯を
、3288±3cm−1に特徴的な吸収を有するもので
ある。
【0026】なお、本発明帯電装置を適用可能な静電潜
像担持体は、前記のものに限定されない。レーザ光学系
、LEDアレイ等の長波長光源を用いた作像システムに
おいては前記の如き長波長感度を有する感光体を使用す
ればよいし、液晶シャッターアレイ、PLZTシャッタ
ーアレイ等により、可視光を光源とした作像システム、
或いは通常のアナログPPCで用いられるレンズ、ミラ
ー光学系による可視光作像システムにおいては、比視域
に感度を有する感光体を使用すればよい。
【0027】構成的にも何ら限定を受けるものではなく
、前記機能分離型の感光体であってもよいし、単層構成
の感光体であってもよい。また、電荷発生材料、電荷輸
送材料等も公知の材料を全て使用することができる。 すなわち、酸化亜鉛、硫化カドミウム、セレン合金、ア
モルファスシリコン等の無機材料、或いはフタロシアニ
ン、アゾ化合物等を電荷発生材料として、ヒドラゾン、
スチリル化合物等を電荷輸送材料として用いる有機材料
も使用することができる。
【0028】また、感光体の最表面には表面保護層を設
けてもよく、そのような材料としては、紫外線硬化性樹
脂、常温硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等の樹脂、また、そ
の樹脂中に抵抗調整材料を分散せしめた樹脂、さらには
、金属酸化物、金属硫化物等を真空中で蒸着法、イオン
プレーティング法等にて薄膜化した材料、そして、炭化
水素系ガスをプラズマ重合した不定形炭素膜等々を用い
ることができる。
【0029】基板材料も導電性を有するものであれば特
に限定は受けず、また、形状も作像システムに応じて、
ドラム状、平板状であってもベルト状であってもよい。 また、用いる光源がコヒーレント光であるような場合に
は、この基板を粗面化したり、黒色化して、いわゆる干
渉パターンの発生を防止するようにしてもよい。
【0030】本例では、前記現像装置3において使用す
るトナーは負帯電型で、ビスフエノールA型ポリエステ
ル樹脂100重量部と、カーボンブラックMA#8(三
菱化成工業株式会社製)5重量部と、ボントロンS−3
4(オリエント化学工業株式会社製)3重量部と、ビス
コールTS−200(三洋化成工業株式会社製)2.5
重量部とからなる組成物を、公知の方法によって混練、
粉砕、分級し平均粒径が10μmで、粒径7〜13μm
の範囲に80重量%が分布するトナー粒子を製造し、こ
のトナー粒子に、流動化剤として疏水性シリカ(タルコ
社製、タノラックス500)を0.75重量%添加し、
ホモジナイザーにより混合攪拌したものである。
【0031】このようなトナーを前記現像装置3に収納
し、現像を行うようにした。次に前記プリンタにおける
ブラシ帯電装置2について説明する。帯電装置2は、例
えば図2に示すように、その帯電ブラシ20を帯状のパ
イル布にて構成することができる。該パイル布は例えば
基布22に3〜10デニールの導電性繊維よりなるブラ
シ毛21を織り込み、さらに基布部分の裏面を導電性接
着剤によりコーティングして得ることができる。
【0032】また、ブラシ毛は例えば50〜100本を
束にして図3に示すように基布22の経糸22aにV字
形に、もしくは図4に示すようにW字形に織り込むこと
ができる。ブラシ20は前記接着剤によりバックプレー
トに固定される。ブラシ毛の材料は、適度な導電性を有
するものであればよく、特に限定は受けない。
【0033】そのような導電性材料として、タングステ
ン、ステンレス、金、白金、鉄、銅、アルミニウム等の
金属線を挙げることができる。また、導電性樹脂材料と
して、レーヨン、ナイロン、アセテート、銅アンモニア
、ビニリデン、ビニロン、フッ化エチレン、プロミック
ス、ベンゾエート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリクラール、ポリノジッ
ク、ポリプロピレン等の繊維中に、カーボンブラック、
炭素繊維、金属粉、金属ウィスカー、金属酸化物、半導
体材料等の抵抗調整剤を分散せしめたものを用いること
ができる。この場合、その分散量により適宜所望の抵抗
値を得ることができる。また、分散ではなく、繊維表面
に抵抗調整材料を被覆してもよい。
【0034】ブラシ毛の好適な抵抗値は103 〜10
7 Ωcmである。103 Ωcmより低いと感光体ド
ラム1上のピンホールによる帯電電位低下の発生が起こ
り易く、107 Ωcmより高いと帯電効率が低下し好
ましくない。なお、後述する帯電ブラシ端部の支持板も
これらと同様の材料で形成することができる。
【0035】次に本発明に係る前記帯電装置2の具体例
を比較例とともに順次説明するが、その前に帯電装置2
による感光体ドラム表面上の帯電のむらに基づく画像ノ
イズの評価の方法について説明しておく。帯電むらは感
光体ドラム1の表面進行方向を横切る方向に発生し易い
。この帯電むらは像露光後においても像露光後の電位(
Vi )のむらとして残る。すなわち、帯電装置2によ
り帯電された直後の電位(V0 )のうち、部分的に高
い電位を有する部分は像露光後の電位(Vi )も部分
低に高いものとなる。
【0036】前記プリンタにおいて反転現像を行った場
合には、電位(Vi)の低い部分ほど多量のトナーで現
像される。すなわち、電位(V0 )のむらは電位(V
i )のむらに、そして最終的に画像のむらとなる。 本発明に係る帯電装置の性能の一つとして、この画像む
らの発生具合が挙げられる。この画像むらの程度を次に
説明する評価により行う。
【0037】すなわち、図5に示すように、A4紙の全
面に前記プリンタを用いて反転現像により横線パターン
をプリントアウトする。副走査方向には直径80μmの
レーザビームを3ドットオン(黒線部分)、2ドットオ
フ(白線部分)となるように制御する。この横線パター
ンに対し、図6に示すように、A4紙の中心Oから上下
にα=1cmきざみで横線TLを引き、また中心Oから
左右にβ=1cmきざみで、該横線TLに対し角度θ=
60°の斜線LLを引き、線TLとLLの交差点γのす
べてにつき、直径2mmの測光面積の濃度計(コニカ社
製  サクラ濃度計PDA−65)にて画像濃度を測定
する。
【0038】全点γ中での最大濃度と最小濃度との差Δ
Dを求め、それを画像むらとして評価する。                 濃度差ΔD    
                    評価記号 
                 0≦ΔD≦0.0
2                ◎       
     0.02<ΔD≦0.05        
        ○            0.05
<ΔD≦0.10                △
            0.10<ΔD      
                    ×評価記号
中、×は画像むらが著しく、実用上好ましくない画像を
示す。△は画像むらは若干認められるものの実用的には
問題のない画像を示す。○は殆ど画像むらは認められず
好ましい画像を示す。◎は画像むらの無い最適な画像を
示す。
【0039】実施例1〜5 ブラシ毛として、ナイロン繊維中に導電性炭素を20w
t%分散させた電気抵抗率103 Ωcm、6デニール
の繊維を採用し、これを図7に示すように、基布22に
図4に示すW織りにて密度15000本/cm2 で植
設し、基布裏面には導電性接着剤をコーティングして帯
電ブラシ20を形成した。このブラシを前記接着剤でア
ルミニウム製バックプレート23に固定した。
【0040】また、バックプレート23の感光体ドラム
1表面の移動方向における上流側及び下流側の端に該プ
レートに対し垂直な支持板24、25(厚さは各1mm
)を立設し、これでブラシの上流側及び下流側の端部を
支え揃えるようにした。ブラシ20の感光体ドラム軸線
方向(幅方向)の長さL=240mm、幅W=7mm、
高さh1=7mm、支持板24、25の自由下端からの
突出量は1mmである。
【0041】実施例1〜5のそれぞれにおける前記各支
持板は次のとおりである。 実施例1  導電性炭素を30wt%分散させた電気抵
抗率101 Ωcmのナイロン平板 実施例2  導電性炭素を20wt%分散させた電気抵
抗率103 Ωcmのナイロン平板 実施例3  導電性炭素を12wt%分散させた電気抵
抗率105 Ωcmのナイロン平板 実施例4  導電性炭素を10wt%分散させた電気抵
抗率107 Ωcmのナイロン平板 実施例5  導電性炭素を9wt%分散させた電気抵抗
率109 Ωcmのナイロン平板 実施例6〜9 ブラシ毛としてナイロン繊維中に導電性炭素を12wt
%分散させた電気抵抗率105 Ωcm、6デニールの
繊維を採用し、支持板24、25を次のとおりとしたほ
かは、実施例1〜5と同様、図7に示すように構成した
【0042】実施例6〜9のそれぞれにおける各支持板
は次のとおりである。 実施例6  導電性炭素を20wt%分散させた電気抵
抗率103 Ωcmのナイロン平板 実施例7  導電性炭素を12wt%分散させた電気抵
抗率105 Ωcmのナイロン平板 実施例8  導電性炭素を10wt%分散させた電気抵
抗率107 Ωcmのナイロン平板 実施例9  導電性炭素を9wt%分散させた電気抵抗
率109 Ωcmのナイロン平板 実施例10〜12 ブラシ毛としてナイロン繊維中に導電性炭素を10wt
%分散させた電気抵抗率107 Ωcm、6デニールの
繊維を採用し、支持板24、25を次のとおりとしたほ
かは、実施例1〜5と同様、図7に示すように構成した
【0043】実施例10〜12のそれぞれにおける各支
持板は次のとおりである。 実施例10  導電性炭素を12wt%分散させた電気
抵抗率105 Ωcmのナイロン平板 実施例11  導電性炭素を10wt%分散させた電気
抵抗率107 Ωcmのナイロン平板 実施例12  導電性炭素を9wt%分散させた電気抵
抗率109 Ωcmのナイロン平板 比較例1 実施例1において支持板24、25として電気抵抗率1
0−6Ωcmのアルミニウム製平板を採用した。その余
は実施例1と同様である。
【0044】比較例2 実施例1において支持板24、25として磁性酸化鉄粉
末をナイロン板上にエポキシ系接着剤で固着して電気抵
抗率10−1Ωcmとした平板を採用した。その余は実
施例1と同様である。 比較例3 実施例1において支持板24、25として導電性炭素を
8wt%分散させた電気抵抗率1011Ωcmのナイロ
ン平板を採用した。その余は実施例1と同様である。
【0045】比較例4 実施例1において支持板24、25として電気抵抗率1
015Ωcmのナイロン平板を採用した。その余は実施
例1と同様である。 比較例5 実施例6において比較例1の支持板を採用した。その余
は実施例6と同様である。
【0046】比較例6 実施例6において比較例2の支持板を採用した。その余
は実施例6と同様である。 比較例7 実施例6において実施例1の支持板を採用した。その余
は実施例6と同様である。
【0047】比較例8 実施例6において比較例3の支持板を採用した。その余
は実施例6と同様である。 比較例9 実施例6において比較例4の支持板を採用した。その余
は実施例6と同様である。
【0048】比較例10 実施例10において比較例1の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。 比較例11 実施例10において比較例2の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。
【0049】比較例12 実施例10において実施例1の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。 比較例13 実施例10において実施例2の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。
【0050】比較例14 実施例10において比較例3の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。 比較例15 実施例10において比較例4の支持板を採用した。その
余は実施例10と同様である。
【0051】以上説明した実施例1〜12及び比較例1
〜15のそれぞれを図1に示すプリンタに組み込み、ア
ルミニウム製バックプレート23を介して−1.1KV
程度の直流電圧を印加し、感光体ドラム1表面を平均−
750V程度に帯電した。そして現像バイアス−300
Vのもとでプリントアウトを行い、プリント初期及び5
000枚後のそれぞれにつき画像むらを前述の手法で評
価したところ、表1、表2及び表3に示す結果を得た。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】表1〜表3から分かるように、比較例1〜
15と比べ、実施例1〜12ではプリント初期は勿論の
こと、5000枚プリント後でも画像むらが認められな
いか、問題とならない良好な画像が得られる。これはブ
ラシ端部の支持板の電気抵抗率がブラシ毛のそれと同一
又は概ね同一であることによると考えられる。いずれに
しても前記実施例によると、帯電ブラシ端部の支持部板
はブラシ毛と電気抵抗率が同一又は概ね同一の材料で形
成してあるので、支持部材に接触したブラシ毛につき、
発生した電荷が該ブラシ毛に流れて、途中で支持部材に
リークするという恐れがなく、もしリークが発生すると
生じる局部的な高効率の帯電、それに基づく帯電むらが
防止されるるとともに、支持部材に現像剤粉等が静電付
着する恐れがない。
【0056】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、他にも種々の態様で実施できる。例えば、
図8に示すように、ブラシ毛を電気抵抗率が同一又は概
ね同一の材料で形成した挾持部材ALでブラシ毛21を
挾持した形態としてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、表
面が移動する静電潜像担持体の該表面に接触してそれを
帯電させる固定型の帯電ブラシを備えたブラシ帯電装置
であって、帯電むらが抑制され、良好な画像が得られる
とともに、飛散トナー等による汚染の少ない帯電装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯電装置を組み込み使用するプリ
ンタの一例の概略断面図である。
【図2】帯電装置における帯電ブラシの代表的な例の斜
視図である。
【図3】ブラシ毛の基布への植設状態の例を示す説明図
である。
【図4】ブラシ毛の基布への植設状態の他の例を示す説
明図である。
【図5】画像むら評価を行うためのプリント画像例の図
である。
【図6】図5の画像により画像むら評価を行う方法の説
明図である。
【図7】一実施例の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例の側面図である。
【図9】従来例の説明図である。
【図10】図9の従来例におけるブラシのばらけ説明図
である。
【図11】支持板への電荷リークの説明図である。
【図12】支持板汚染の説明図である。
【符号の説明】
1  感光体ドラム 2  ブラシ帯電装置 20  帯電ブラシ 21  ブラシ毛 22  基布 23  バックプレート 24  上流側支持板 25  下流側支持板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  表面が移動する静電潜像担持体の該表
    面に接触してそれを帯電させる固定型の帯電ブラシを備
    えたブラシ帯電装置において、前記帯電ブラシの端部の
    うち少なくとも一つを支え揃えてそのばらけを防止する
    支持部材を備え、前記支持部材は少なくとも前記帯電ブ
    ラシと接触する部分が前記帯電ブラシを構成するブラシ
    毛と電気抵抗率が同一又は概ね同一である材料で構成し
    てあることを特徴とするブラシ帯電装置。
JP3749591A 1991-03-04 1991-03-04 ブラシ帯電装置 Withdrawn JPH04275571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309403A (ja) * 2004-03-23 2005-11-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2006276154A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Kb Seiren Ltd 帯電防止剤含有繊維からなるブラシ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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