JPH04273687A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JPH04273687A
JPH04273687A JP3034009A JP3400991A JPH04273687A JP H04273687 A JPH04273687 A JP H04273687A JP 3034009 A JP3034009 A JP 3034009A JP 3400991 A JP3400991 A JP 3400991A JP H04273687 A JPH04273687 A JP H04273687A
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JP
Japan
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signal
motion vector
dct
circuit
encoded
Prior art date
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Pending
Application number
JP3034009A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kimura
淳一 木村
Masaaki Takizawa
正明 滝沢
Koichi Shibata
巧一 柴田
Noriyuki Kaneoka
則幸 兼岡
Yutaka Kinebuchi
杵渕 豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TV信号や画像信号の
通信に係り、特に、TV会議装置やTV電話装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】TV信号をディジタル的に圧縮し64k
b/s程度の伝送路を用いて伝送するTV電話、TV会
議が普及しつつある。伝送速度64kb/sから2Mb
/sまでは各装置の相互通信を図るために国際電信電話
諮問委員会(CCITT)において圧縮方式や画面のフ
ォーマットの標準化が検討され、H.261として勧告
化に至った。
【0003】本発明の概要を説明する前に、この標準化
された圧縮方式について説明を行う。
【0004】なお、標準化方式については「PCSJ8
9 画像符号化講演会 −研究動向と標準化動向−(電
子情報通信学会画像符号化シンポジウム運営委員会、1
989年11月)」の43ページに詳しく記述されてい
る。図1に標準化された符号化方式の代表的な回路のブ
ロック図を示す。
【0005】ディジタル化され、輝度信号と色信号に分
離されたTV信号20はフレームメモリ1(以下FM)
に記憶される。記憶された画像信号は、8画素×8ライ
ン(ブロック)毎に画像信号21として読み出され、直
前に伝送したフレーム(前フレーム)の中で相関の最も
高い8画素×8ラインの予測信号30と差分をとり信号
22を得る(フレーム間符号化)。差分信号22はDC
T(離散コサイン変換)回路3にてされ周波数成分に変
換され、量子化回路4において量子化される。量子化さ
れた信号24は符号化回路5にて可変長符号化され伝送
されると同時に、逆量子化回路6、逆DCT回路7によ
り伝送した画像と同じ信号26に再生される。この信号
26はDCTや量子化により劣化はしているが差分信号
22にほぼ等しい信号である。信号26は予測信号30
と加算され再生画像信号27が得られる。再生画像信号
27は直前に符号化され、伝送された信号24から再生
された画像信号27を記憶してあるフレームメモリ9に
記憶され次のフレームの符号化に予測信号として利用さ
れる。
【0006】可変長符号化された信号は時間平滑化用バ
ッファ13に記憶した後、伝送回線より読み出されBC
H回路14にてBCH符号による誤り訂正符号を付加さ
れ伝送回線に送出される。BCH符号については今井秀
樹著「符号理論」(電子情報通信学会、90.3発行)
の151ページより詳しい記述があるため省略する。予
測信号は前フレームの画像信号の中から符号化しようと
する画像信号に最も類似したものを用いる。一般に前フ
レームの中の同じ位置付近にある信号との相関が強いこ
とから、予測信号の位置は符号化する信号の位置との差
分(2次元ベクトル)で表す。このベクトルを動きベク
トルと呼ぶ。可変遅延回路10では前フレームの信号の
中から動きベクトル44で示される信号29(8画素×
8ライン)を取り出す。信号29はループフィルタ回路
11でフィルタをかけられ予測信号30となる。
【0007】動きベクトルの検出にはいくつもの方法が
提案されているが、最も一般的なものは符号化する信号
と、前フレームの信号の差分(誤差)をとり検出する方
法である。図2に代表的な動きベクトル検出回路の例を
示す。数通りの動きベクトル115に対し、それらに対
応する再生画像信号43を読みだし、符号化する画像信
号41と1画素毎に誤差とり、誤差の最も小さい動きベ
クトルを予測信号生成に用いる。「誤差」を表す評価関
数としては誤差の電力(2乗和)を用いることが多い。 図2のように、誤差信号100を2乗回路101にて2
乗し、加算器102、ラッチ103を用いて蓄積加算を
行い誤差電力を求める。計算された誤差電力110をそ
れまでの誤差電力の最小値111と比較回路106にて
比較される。比較結果112により計算された誤差電力
が小さければラッチ104にその電力の値を、ラッチ1
07にそのときの動きベクトルを記憶する。全ての誤差
電力を計算し終わった時のラッチ107に記憶されてい
るベクトルが動きベクトル44とされ、予測に用いられ
る。誤差電力の他に画素毎の差分の絶対値和が用いられ
ることも多い。
【0008】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】現在、動きベクトルの
検出において、誤差電力が最も小さくなる時のベクトル
を採用している。しかし、実際には誤差電力が最小にな
るベクトルが必ずしも最適とは限らない。図3に示すよ
うに誤差電力とその時の符号化ビット数の間には必ずし
も強い相関は存在していない。そのため、誤差電力が最
小となるベクトルを動きベクトルとしていても画像の圧
縮効率は上がらないことがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】画像の圧縮効率を向上さ
せるためには、動きベクトルを求めるときに誤差電力の
替わりに、各ベクトルに対応する符号化ビット数と相関
の強い評価関数をもちいればよい。
【0011】
【作用】符号化ビット数と相関の強い評価関数を用いて
動きベクトル検出を行うことによって、各ブロックに対
する符号化ビット数を最小にし、画像全体の符号化ビッ
ト数を削減することができ、圧縮効率を向上させること
ができる。
【0012】
【実施例】符号化ビット数と相関の強い評価関数の一つ
として、DCT係数の絶対値和がある。DCT係数とは
DCTを行った結果の各信号の総称で、ブロック内の周
波数成分にあたる。図3に本発明を用いた動き検出回路
の実施例を示す。200が本発明の部分である。図2の
従来例と同様に、数通りの動きベクトル115に対し、
それらに対応する再生画像信号43を読みだし、符号化
する画像信号41との「誤差」を測定する。「誤差」の
測定にDCT係数の絶対値和を用いる。符号化する画像
の信号と再生画像の信号とを1画素毎に差分をとり、差
分信号をDCT回路201を用いてDCT係数202に
変換する。入力した画素数と同じ個数のDCT係数が得
られる。得られたDCT係数は絶対値回路203で正の
値に変換され、1ブロック分蓄積加算される。以下の処
理は従来の動き検出回路と同様である。なお、DCT係
数の絶対値和を計算するかわりに、量子化したDCT係
数の絶対値和を計算しても同様な効果が得られる。この
ときの量子化法は1図の量子化回路4の方法と同じとき
効果が最も大きい。
【0013】DCT係数の絶対値和とその時の符号の総
量の相関は図4のようになり、図5に示した誤差電力の
場合の相関よりも強い。そのためブロックの符号総量が
最小になる動きベクトルを容易に探索することができ、
動画像の圧縮効果を高めることができる。なお、図4、
5のグラフは、少し動きながら話をする人物の胸上像の
中で100ms離れた2フレームを用いて測定した値で
ある。2フレームの対応する位置の8画素×8ラインの
領域について、誤差と、差分画像を符号化したときの符
号量を計算して求めた。
【0014】図3の動き検出回路ではDCTを独立な回
路で実行していた。しかし、一般の場合動きベクトル検
出中は、図1のDCT回路3に相当する部分は動作して
いない。そのため図3のDCT回路201は図1のDC
T回路3と兼用が可能である。図6にDCT回路を兼用
した場合の実施例を示す。
【0015】以下、図6の信号処理の概要を説明する。 なお、本発明の適用部分は350で示した部分である。
【0016】入力されるディジタル画像信号はスイッチ
301を経由して符号化FM1に記憶される。一方直前
に符号化したフレームは復号化され予測FM9に記憶さ
れている。これら2つのFMは1フレーム符号化する毎
に符号化−予測を交代して使用される。すなわち、符号
化FM1の画像を符号化・復号化して得た再生画像は同
じ符号化FM1に記憶され、次のフレームではこのFM
が予測FMとして利用される。
【0017】符号化する画像が符号化FMに記憶された
時点から符号化処理を開始する。符号化FM,予測FM
の同じ位置すなわちメモリ上の同じアドレスから画像信
号は読みだされ、読み出された部分の画像に変化がある
(有効)か無い(無効)かを判定する。読み出された信
号は引算器317、スイッチ302を経由してDCT回
路3に入力される。DCTされた結果すなわちDCT係
数はスイッチ203を経由して量子化回路4で量子化さ
れ量子化されたDCT係数24になる。絶対値累積加算
回路203で累積される。画像に変化がなければDCT
係数は全て零になるため、累積値は零となる。累積値は
プロセッサ315によってデータバス318を通って読
み出され、プロセッサによって有効/無効が判定される
。有効/無効判定するときFMの読み出し方は上記で説
明したように符号化・予測両FMから同時に読み出さず
に、片方のFMを先に読みだし小容量の作業用RAMに
記憶させ、もう一方のFMを読み出すときに上記の作業
用RAMの内容を同時に読み出しても良い。このように
すると2つのFMに対するアドレスを共通にする事がで
きる他、作業用RAMに符号化FMの内容を記憶させれ
ば次に説明する動きベクトルの検出時に符号化FMから
の読み出しを省略することができる。
【0018】有効/無効判定の結果が無効ならば予測F
M内9の該当部分をスイッチ319を経由して符号化F
M1に転送する。
【0019】有効/無効判定の結果が有効ならば次に動
きベクトルを検出する。動きベクトルの検出は先に説明
したように、数通りの位置の予測画像と符号化画像の誤
差を比較し最も小さいものを採用する。プロセッサ31
5は符号化画像信号と予測画像信号の位置のずれ(すな
わち動きベクトル)をFM制御回路313に設定しFM
アドレス316が少しずれた位置の予測画像信号を指し
示すようにしておく。符号化FM1から読み出した符号
化画像信号と予測FM9の少しずれた位置から読み出さ
れた予測画像信号は有効/無効判定時と同様に引算器3
17で差分をとり、DCT回路3、量子化回路4、絶対
値累積加算回路203により量子化されたDCT係数の
絶対値和がとられる。この絶対値和はプロセッサ315
より読み出される。プロセッサは、この操作を動きベク
トルを変化させながら繰り返し、最もDCT係数の絶対
値和の小さい動きベクトルを求める。上記の動きベクト
ル検出時にも、有効/無効判定時と同様に作業用RAM
を設け、この作業用RAMに符号化FMの内容を記憶さ
せておけば、以降の符号化FMの読み出しを省略するこ
とができ、また2つのFMのアドレスを共有させること
ができる。動きベクトルの検出は、有効/無効判定ほど
検出精度は必要としないため、比較する画素数を間引い
て計算時間を短縮することも可能である。作業用RAM
を用いれば間引いた符号化FMの内容を記憶させ、アド
レスの共有化等が図れる。有効/無効判定および動きベ
クトル検出で用いる作業用RAMはRAM310あるい
はRAM311と時分割で共用することも可能である。
【0020】動きベクトルを検出した後にはフレーム間
符号化を行う。検出した動きベクトルで示される少しず
れた位置にある予測画像信号はスイッチ300を経由し
て、ループフィルタ回路11にてフィルタをかけられ、
作業用RAM310に記憶される。フィルタをかけられ
た信号(予測信号30)は同時あるいはRAM310に
記憶された後に、スイッチ301、スイッチ304経由
で読み込まれた符号化画像信号と引算回路2においてフ
レーム間差分をとられる。フレーム間差分信号はスイッ
チ302を経由しDCT回路3に入力され、そのDCT
係数23は量子化回路4で量子化され、量子化されたD
CT係数24となり作業用RAM311に記憶される。 作業用RAMに記憶されたDCT係数はプロセッサ31
5によって、DCT係数読出回路312経由で読み出さ
れる。DCT係数読出回路はCCITTの標準化案で定
められたジグザグスキャン(2次元の信号を[0,0]
 [0,1][1,0] [2,0] [1,1] [
0,2]...[7,7]のように対角線方向にジグザ
グに読み出す方法)と、標準化案で定められたDCT係
数の2次元可変長符号化のために非零係数の抽出とその
直前の零係数の数を測定する。もしDCT係数が全て零
であればプロセッサはこの部分は変化がない、すなわち
無効あるいは動き補償後無効として処理する。
【0021】上記で述べた量子化回路4の例を図7に示
す。DCT係数23は予め定めて置いた量子化ステップ
サイズで割算をし量子化を行う。量子化ステップサイズ
は標準化案では2、4、6、....60、62の31
通り用意されているが、7図の回路では、これを2、4
、8、16、32のような2のべき乗に限定することに
より回路規模を減らしている。量子化ステップサイズは
量子化制御回路402内に予め定めておく。DCT係数
23は、定数表403を用いて、DCT係数23の正負
符号、量子化ステップサイズ等によって定まる定数40
4を加算回路401において加算される。加算された結
果は可変シフト回路406にて量子化ステップサイズに
よって定まるビット数を右シフト(除算)する。加算す
る値404およびシフトするビット数405は表1の値
を用いる。
【0022】
【表1】
【0023】表1には量子化ステップサイズが62の場
合の近似値を計算するときの値も記してある。
【0024】先の量子化されたDCT係数24は、次の
フレームの予測信号生成のために画像信号に再生され記
憶される。量子化されたDCT係数24は逆量子化回路
6によって逆量子化されスイッチ302経由で再びDC
T回路3に入力され、DCTの逆変換(逆DCT)を施
される。DCTと逆DCTは演算の順序だけが変化する
ため共有化が図れる。逆DCTされ差分画像に戻った信
号はスイッチ303を経由して先に作業用RAM310
に記憶されていた予測信号30と加算回路8にて加算さ
れ符号化画像が再生される。再生された符号化画像はス
イッチ304、スイッチ301を経由して符号化FM1
に記憶される。符号化FM1に記憶された信号は次のフ
レームでは予測画像信号として利用される。先に述べた
DCTし量子化した結果、無効あるいは動き補償後無効
になった場合には逆量子化信号6の出力はすべて零にな
り、以下の逆DCTの演算結果も全て零になる。そのた
めDCTを行う以前、あるいはDCTを行っている間に
作業用RAM310に記憶されている予測信号を符号化
FM1に予め書き込んでおくことができる。この場合、
DCTした結果が無効であれば、符号化FM1に再生画
像(すなわち予測画像)を書き込む必要がないため、全
ての処理を中止し次の符号化処理の実行に即座に移れる
。DCTした結果が無効でなければ上記で示した手順に
より、符号化FM1に再生画像を上書きすればよい。 符号化FM1に予め書き込む予測信号はループフィルタ
11の出力を直接書き込んでも構わない。
【0025】上記で述べた逆量子化回路6の例を図8に
示す。図8の回路は図7の量子化回路4に対応している
ため、量子化ステップサイズは2、4、8、16、32
のみに対応している。量子化ステップサイズを限定した
ことにより回路規模の縮小を図ることができる。量子化
されたDCT係数24は可変シフト回路451によって
量子化ステップサイズ、DCT係数の正負等によって定
まるシフトビット数453に応じて左シフト(乗算)さ
れる。シフトされた結果454は量子化ステップサイズ
によって定まる値456を加算器456にて加えられ代
表値25が生成される。なお代表値のあたいはすべて標
準化によって定められている。表2にシフトビット数4
53と加算値456の値を示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2において量子化ステップサイズが62
の時の数値は近似値を計算するためのものである。
【0028】なお、図7の量子化回路および図8の逆量
子化回路においては量子化ステップサイズは予め定めて
いるが、プロセッサ315から設定してもよい。図7の
量子化回路4は図9に示す3または5による除算回路と
組み合わせることにより2のべき乗以外のきめ細かい量
子化を行うことができる。
【0029】図9の3または5による除算回路(以下3
・5除算回路)は入力信号530を3または5で除算し
、量子化結果531を得る回路である。3で除算するか
5で除算するかは選択信号532、選択器501を用い
て選択する。以下3で除算する場合の動作について説明
を行う。3で除算するためには1/3(=0.3333
3…)を乗算すればよい。これは2進数で表せば0.0
1010101…(2)となり、量子化の計算精度を1
6桁とすれば0.0101010101010101(
2)となる。入力信号530はシフト回路511、51
2によって2ビット右シフト(除算)される。この2ビ
ットシフトした信号と、さらにシフト回路513、51
4で2ビットされた信号を加算器504にて加算し中間
結果533を得る。この中間結果533は入力信号の0
.0101(2)倍になっている。中間結果533は計
算精度4桁(2進数)での3による除算結果である。 中間結果533は加算器505において、シフト回路5
15において中間結果533を4ビットシフト(除算)
した信号と加算され中間結果534を得る。中間結果5
34は計算精度8桁の場合の除算結果である。中間結果
534はさらに加算結果534を8ビットシフト(除算
)した信号と加算され量子化結果531を得る。量子化
結果531は入力信号530の0.010101010
1010101(2)倍になっている。入力信号530
を5で除算する場合は1/5(=0.2)の2進数表現
が0.00110011011…であることから、先に
説明した3による除算回路の加算器504の入力を選択
器501にて切り替えることにより実現が可能である。 5による除算回路においては中間結果533は入力信号
530の0.0011(2)倍になっている。図9の3
・5除算回路は計算精度16桁の例を示したが、量子化
出力531に、量子化出力を16ビットシフト(除算)
した信号を加えることにより計算精度を32桁に向上さ
せることができる。以下容易に2のべき乗の桁数の計算
精度に拡張することが可能である。必要な計算精度が2
のべき乗以外の時は不要の桁の計算を省略することによ
って実現が可能である。
【0030】以上述べた処理は図1のDCT回路3、逆
DCT回路7および図3のDCT回路201を、図6で
は一つのDCT回路3として共用している。汎用のDC
T回路素子には図6における減算器2および加算器8が
含まれているものがあるため、スイッチ302は減算器
2の前に、スイッチ303は加算器8の後に置いても構
わない。
【0031】プロセッサ315がDCT係数読出回路3
12より読みだしたDCT係数は、可変長シリアル・パ
ラレル(SP)変換回路314を用いて可変長符号化す
る。可変長符号化された信号は時間平滑バッファ13に
一時記憶され、伝送回線の読出しタイミングに応じて読
み出される。読み出された信号はBCH符号化回路14
において誤り訂正符号を付加され伝送回線に送出される
6図の回路の内351で示した部分は専用LSI化して
もよい。また351の部分にDCT回路3あるいはバッ
ファ13あるいはプロセッサ315あるいは符号化FM
9あるいは参照FM9あるいはこれらの組み合わせを専
用LSIに取り込んでもよい。
【0032】このように動きベクトルを検出するための
評価値として、誤差電力や差分の絶対値和の代わりに、
DCT、量子化後のデータの絶対値和を用いる上記の手
法は、符号語長が短く圧縮率の高い、最適な動きベクト
ルの検出が可能である。しかし、探索の過程で、各仮定
動きベクトルに対する差分計算、DCT、量子化、絶対
値累積加算処理を行なう必要があり、処理時間が長くな
る場合も考えられる。そこで、仮定動きベクトルに従っ
た参照フレームの画像データと符号化フレームの画像デ
ータの差分計算、DCT、量子化、絶対値累積加算処理
等の定められた相関関数に従って計算し評価値を求める
処理を複数回繰返す場合の処理時間を短縮する手法につ
いて以下に説明する。
【0033】図10は本発明である動きベクトル検出回
路の一実施例を示す図で、1フレームの画像データを格
納可能なFM(フレームメモリ)1,9の2面と、FM
の画像データの読み出しを行なうFM制御手段313と
、上記の画像データの差分を計算する減算器2と、該差
分結果をDCTするDCT手段3と、該DCT結果を量
子化する量子化手段4と、該量子化結果の絶対値和を計
算する絶対値累積加算手段203と、それら手段をパイ
プライン制御して最も有利な動きベクトルを検出する検
出制御手段108とによって構成する。図中の破線で囲
んだ、FM制御手段313、DCT手段3、検出制御手
段108が特徴である。
【0034】まず、差分計算、DCT、量子化、絶対値
累積加算処理をシリアルに行なった場合について説明す
る。FM1,9は、動画像データを一時的に記憶するも
ので、市販のRAM等のメモリ素子を用いている。第1
のFM1には符号化するフレームの画像データを記憶し
、第2のFM9には参照するフレームの画像データを記
憶する。FM制御手段3は専用のハードウェアによって
構成する。該メモリ制御手段3では、前記FMに画像デ
ータを記憶するアドレス制御と記憶した画像データを減
算器2に与えるための読み出しアドレスを制御する。 FMの読み出しは、フレームの画像を(8画素×8ライ
ン)程度に細かく分割したブロックごとに行なう。参照
フレームのFMアドレスは、仮定した動きベクトルに従
う画素だけ符号化フレームとずれた位置の画像データを
読み出す。これらのメモリ制御は1フレームの処理が終
了するごとに符号化フレームと参照フレームを切り替え
る。減算器2では、符号化フレームのFM1と参照フレ
ームのFM2からメモリ制御手段3で与えられる1画素
ごとの画像データの差分を求める。DCT手段3はDC
T器と専用ハードウェアで構成され、減算器2の出力で
ある差分データに直交変換のひとつであるDCT(di
screte  cosine  transform
:離散コサイン変換)を行なわせる。(8画素×8ライ
ン)のDCTは、数式1で示す変換式によって直交変換
器で行なわれる。
【0035】
【数1】
【0036】該直交変換器はFIR型のディジタルフィ
ルタによって実現され、(8画素×8ライン)の1ブロ
ックのDCT結果を得るには128クロックを要する。 量子化手段4は専用ハードウェアによって構成される。 量子化手段4では、DCT手段3により冗長度の圧縮を
行なったデータをさらに圧縮するものでDCTしたデー
タを量子化ステップに従った除算値で除算し、有効ビッ
ト数を減らすことによって行なう。絶対値累積加算20
3は専用ハードウェアによって構成する。絶対値累積加
算203では、量子化手段4からの出力データの絶対値
を1ブロック分累積加算して絶対値和を求める。検出制
御手段108は市販のマイクロプロセッサ、専用ハード
ウェア、および、動きベクトルの仮定値を格納した仮定
動きベクトルテーブル601によって構成する。
【0037】上記構成によって3個の仮定動きベクトル
から最も有効な動きベクトルを求める場合について、図
11と図12(a)を用いて説明する。図11は検出制
御手段108の働きを示すフローチャートで、図12(
a)は処理時間を示すタイムチャートである。検出制御
手段108の仮定動きベクトルテーブル601には3個
の仮定動きベクトルを持つ。検出制御手段108は、第
1の仮定動きベクトルをFM制御手段313に設定し処
理起動を与える。FM制御手段313はFM1,9から
画像データを1画素ごとに読み出して減算器2に与える
。減算器2は画像データの入力と同時に計算して得られ
る差分データをDCT手段3に与える。DCT手段3は
128クロックの処理時間を要してDCTデータを量子
化手段4に与える。量子化手段4はDCTデータの入力
と同時に量子化処理を行ない量子化データを絶対値累積
加算手段203に与える。絶対値累積加算手段203は
量子化データの絶対値を1ブロック分累積加算する。 このようにして第1の仮定動きベクトルに対する評価値
である絶対値和が得られるまでに192クロックを要す
る。検出制御手段108は絶対値和を判定し、該絶対値
和が最小となる最も有利な動きベクトルを記憶する。絶
対値和が0となった場合は、該動きベクトルが最も有効
なものとして処理を終了する。ここでは、絶対値和が0
とならないと仮定すると上記処理を仮定動きベクトルの
数である3回を繰り返す。従って、図12(a)からも
わかるように3個の仮定動きベクトルから最も有効な動
きベクトルを求めるには768クロック程度の処理時間
が必要である。
【0038】次に、差分計算、DCT、量子化、絶対値
累積加算処理をパイプラインで行なった場合について説
明する。まず、特徴であるFM制御手段313、DCT
手段5、および、検出制御手段108について詳しく説
明する。FM制御手段313は次のように動作する。即
ち、第1の仮定動きベクトルを1度設定すると1ブロッ
クの画像データを読み出し終わるまでは該仮定動きベク
トルが有効であり、その間に第2の仮定動きベクトルを
設定することにより、第1の画像データ読み出し終了に
引き続いて第2の画像データを読み出し始める。DCT
手段3は次のように動作する。即ち、1ブロックのデー
タの入力が終了した64クロックの後に次のブロックの
データを入力できる。また、FM制御手段313とDC
T手段3は、他の手段と各々独立して処理を実行できる
【0039】検出制御手段108の動作を具体例で示す
。即ち、3個の仮定動きベクトルから最も有効な動きベ
クトルを求める場合について、図13と図12(b)を
用いて説明する。図13は検出制御手段108の働きを
示すフローチャートで、図12(b)は処理時間を示す
タイムチャートである。検出制御手段108の仮定動き
ベクトルテーブル601には、3個の仮定動きベクトル
と3個のダミー値を持つ。検出制御手段108は、第1
の仮定動きベクトルをメモリ制御手段3に設定した後に
処理起動を与える。DCT手段3に1ブロックのデータ
入力が終了するまでの64クロックの間で、かつ、メモ
リ制御手段が動きベクトルを設定可能状態であれば第2
の仮定動きベクトルをメモリ制御手段3に与える。これ
を仮定動きベクトルテーブルのエントリ数(3+3)回
繰返す。第1の仮定動きベクトルに対する絶対値和が得
られる192クロック後は、メモリ制御手段3が動きベ
クトルを設定可能状態であれば、仮定動きベクトルを設
定する前に、絶対値和を判定し、該絶対値和が最小とな
る最も有利な動きベクトルを記憶する。絶対値和が0と
なった場合は、該動きベクトルが最も有効なものとして
処理を終了する。ここでは絶対値和は0とならないと仮
定する。このように、第1の仮定動きベクトルに対する
直交変換処理のデータ入力が終了する64クロックの後
に、第2の仮定動きベクトルに対する処理を開始し、第
1の仮定動きベクトルに対する量子化・絶対値累積加算
処理中に、第3の仮定動きベクトルに対する処理を開始
するパイプライン処理とすることで、図12(b)から
もわかるように3個の仮定動きベクトルから最も有利な
動きベクトルを384クロック以内で求めることができ
る。
【0040】以上説明したようにパイプライン処理によ
って処理時間を約(1/2)に短縮することができる。 本実施例では3個の仮定動きベクトルについて比較した
が、仮定動きベクトル数が増えるほどこの処理時間の差
が大きくなることは明らかである。
【0041】次に、本発明のもうひとつの実施例を図1
4により説明する。前記の実施例と異なる点はFM1、
9のアドレスバス316を共通としたことと符号化フレ
ームの画像データを一時記憶する一時記憶手段310を
持つことである。一時記憶手段310は、符号化フレー
ムの処理対象となる1ブロックの画像データを一時的に
記憶するもので、RAM等で構成する。動きベクトルの
探索中に、参照フレームは仮定動きベクトルに従った画
素分ずれるが、符号化フレームは変更する必要はなく、
探索前に1度一時記憶手段310に記憶させておけばよ
い。減算器2で参照フレームとの差を求める際には、一
時記憶手段310内の画像データを順に読み出して行な
う。その他の構成要素の働きは第1の実施例と同様であ
る。処理時間は始めに符号化フレームが記憶されている
FM1の1ブロックの画像データを一時記憶手段310
に転送するために64クロックを要する。一時記憶手段
310を持つことによりアドレスバス316をFM個々
に持つ必要がなく、FM制御手段313の回路規模も小
さくなる。
【0042】上記の実施例では、(8画素×8ライン)
の1ブロック単位に動きベクトルを検出したが、カラー
動画像における4ブロックの輝度データと2種類の色差
データ各1ブロックで構成されるマクロブロック単位で
の動きベクトルを検出することも容易にできる。即ち、
動きベクトルは輝度データに強い相関があるため(16
画素×16ライン)の輝度データに対して処理を行ない
、各手段の処理単位を(16画素×16ライン)とする
ことで、マクロブロック単位の動きベクトルを検出する
ことができる。また、FM制御手段313が、(16画
素×16ライン)の輝度データを(8画素×8ライン)
に間引いて(サブサンプリング)読み出すことによって
も同等な効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】動きベクトルの探索にDCT係数の絶対
値和を用いると符号化の効率が良くなる。図4のグラフ
では、例えばDCT係数の絶対値和が10の時ビット数
は平均38標準偏差7である。一方これに対して図5よ
り平均が同じ38になる点(電力17〜18)の同数の
サンプル点の標準偏差は11となり、DCT係数の絶対
値和の場合の約1.5倍になっている。。このことから
DCT係数の絶対値和の方が誤差電力よりも符号化ビッ
ト数との間の相関が強いことが分かる。符号化ビット数
との相関の強い評価関数を用いることによって圧縮効率
の高い動きベクトルを選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の動画像圧縮装置の構成を説明する図であ
る。
【図2】従来の動きベクトル検出回路の動作を説明する
図。
【図3】本発明の動きベクトル検出回路の一実施例の動
作を説明する図。
【図4】図3で示した本発明の一実施例の特性を表す図
【図5】図2で示した従来例の特性を表す図。
【図6】本発明の動きベクトル検出回路を含んだ動画像
圧縮装置の実施例を説明する図。
【図7】図6の動画像圧縮装置の実施例中の量子化回路
の詳細説明図。
【図8】図6の動画像圧縮装置の実施例中の逆量子化回
路の詳細説明図。
【図9】図7の量子化回路の変形例を示す図。
【図10】動きベクトル検出回路の一例を示す図。
【図11】検出制御手段の働きを示すフローチャート。
【図12】動きベクトル検出処理を示すタイムチャート
【図13】検出制御手段の働きを示すフローチャート。
【図14】動きベクトル検出回路の一例を示す図。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル化されたテレビジョン信号(以
    下TV信号)を記憶する手段、記憶されたTV信号を直
    交変換する手段、直交変換された信号を量子化する手段
    、量子化された信号を逆直交変換する手段、および逆直
    交変換され再生された画像信号を記憶する手段を有する
    動画像符号化装置において、記憶されたTV信号と再生
    された画像信号の差分をとる手段、差分信号を直交変換
    する手段、直交変換された差分の絶対値の総和を計算す
    る手段、および該総和のうち最小のものを検出する手段
    を有する動画像符号化装置。
JP3034009A 1991-02-28 1991-02-28 動画像符号化装置 Pending JPH04273687A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0778704A2 (en) 1991-07-15 1997-06-11 Hitachi, Ltd. Teleconference module
JP2021527969A (ja) * 2018-06-19 2021-10-14 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 音声およびビデオ・マルチメディアの修正および提示
JP2023514638A (ja) * 2020-11-12 2023-04-06 テンセント・アメリカ・エルエルシー ビデオ復号の方法、機器、及びコンピュータプログラム

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