JPH04269270A - レール移動式鋼製型枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は必要な数だけ前後およ
び左右に連ねて設置することにより必要規模の床型枠お
よび梁型枠を同時に構成することができるレール移動式
鋼製型枠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、鉄筋コンクリート工事には多くの人手と手間を必要
とするが、近年、建設工事における人手不足は深刻化し
ている。特に、型枠工事では、単に人手不足というだけ
でなく、熟練した型枠職人の不足が深刻化しており、高
強度コンクリートの開発により高層建築物も鉄筋コンク
リート構造によって建設されるようになってきているな
かで、その傾向は益々顕著になっており、抜本的な技術
開発が望まれている。

【０００３】この発明はこのような建設現場の実情に鑑
みて提案されたもので、型枠工事の省略化を可能にした
レール移動式鋼製型枠を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明にかかるレール移動式鋼製型枠は、フレーム
の上弦材の一端に段部を設け、当該段部に梁型枠の一方
の側壁部と床板部を互いに連続させて設け、前記上弦材
の段部を除く水平部分に床型枠を前記梁型枠の側壁部と
連続させて設け、前記上弦材の他端に前記梁型枠の他方
の側壁部を前記床型枠に連続させて設け、前記フレーム
の下弦材に複数個の鉛直ジャッキを設け、かつ、当該鉛
直ジャッキにレールの上を滑走可能な車輪をそれぞれ設
けることにより構成されている。

【０００５】

【実施例】以下この発明を図示する一実施例に基づいて
説明すると、図１および図２はこの発明にかかるレール
移動式大型鋼製型枠（以下、単に移動式型枠という）を
示したもので、図において、番号１はフレーム、２は床
型枠、３は梁型枠、４，４　は車輪、そして、番号５は
レールである。

【０００６】フレーム１の上弦材６の先端部分に所定高
さの段部６ａが形成され、この段部６ａの上に梁型枠３
の一方の側壁部３ａと底板部３ｂが互いに連続して取り
付けられ、また、上弦材６の段部６ａを除く水平部分６
ｂの上に床型枠２が梁型枠３の側壁部３ａと連続して取
り付けられている。また、上弦材６の他端部には梁型枠
３の他方の側壁部３ｃが床型枠２と連続して取り付けら
れている。そして、移動式型枠Ａ，Ａ　を前後および左
右に複数台、連ねて設置したとき、床型枠２，２　によ
って前後・左右に連続する広範囲の床型枠が構成され、
また、床型枠２，２　間に側壁部３ａ，３ａ　と底板部
３ｂとからなる断面溝形の梁型枠３，３　が一定間隔お
きに構成される。

【０００７】フレーム１の下弦材７の前後両端部には、
鉛直ジャッキ８，８　が取り付けられ、この鉛直ジャッ
キ８，８　の下端部にレール５の上を滑走する車輪４，
４　がそれぞれ取り付けられている。そして、移動式型
枠Ａはレール５の上を自由に滑走することができ、また
、鉛直ジャッキ８，８を操作することにより移動式型枠
Ａの高さ、詳しくは、床型枠２および梁型枠３の高さを
自由に変えることができる。

【０００８】なお、このように構成される移動式型枠Ａ
はクレ−ンなどによる運搬が可能ように（図３参照）可
能な限りコンパクトに構成されている。また、床型枠２
および梁型枠３は狂いがなく、しかも半永久的使用が可
能なように鋼板より構成されている。さらに、運搬、収
納などが容易なようにボルト若しくはクリップなどによ
って簡単に組み立ておよび分解が可能なように構成され
ている。

【０００９】つづいて、この移動式型枠Ａを使って床ス
ラブを施工する方法について説明すると、柱鉄筋の配筋
および柱型枠を組み立てた後、レール５，５　を複数列
、設置し、このレール５，５　の上に移動式型枠Ａを前
後および左右に連ねて設置する。かかる場合、各移動式
型枠Ａ，Ａ　の床型枠２および梁型枠３を前後および左
右に隙間なく連続するように調整する。また、鉛直ジャ
ッキ８，８　を操作することにより各移動式型枠Ａ，Ａ
　の床型枠２および梁型枠３の高さを同一になるように
調整する。なお、レール５および移動式型枠Ａは、構築
しようとする床スラブの面積に応じて、適宜その数を決
める。

【００１０】つづいて、床型枠２および梁型枠３の上に
スラブ鉄筋と梁鉄筋をそれぞれ配筋し、配筋が全て終了
したら、コンクリートを打設する。そして、コンクリー
トを十分に養生し、所定の強度を発現したら、鉛直ジャ
ッキ８，８　を操作してレール移動式型枠Ａ，Ａ　を下
げ、床型枠２および梁型枠３を脱型する。

【００１１】つづいて、各移動式型枠Ａを前方に移動し
、一台々、クレーンで吊って直上階に移動する（図３参
照）。以下、同様にしてレール５および移動式型枠Ａの
設置・調整、コンクリートの打設およびレール５および
移動式型枠Ａの直上階への盛り変えを、この順で繰り返
すことによって全階の床スラブおよび梁の施工を同時に
行う。

【００１２】そして、最上階までの施工が完了したらレ
ール５および移動式型枠Ａを地上に下ろす。

【００１３】

【発明の効果】この発明は以上の構成からなるので以下
の効果を有する。

【００１４】■　　レールの上に複数台の移動式型枠を
設置するだけで床型枠および梁型枠を同時に構成するこ
とができ、また、移動式型枠を必要なだけ前後および左
右に連ねて設置することにより必要規模の床型枠および
梁型枠を同時に構成できるため、きわめて効率的な型枠
施工が可能となり、型枠工事の大幅な省略化が図れると
ともに人手不足を解消することができる。また、型枠の
組み立ておよび撤去に特別な熟練を必要としないため型
枠職人の不足も解消できる。

【００１５】また、構造がきわめて簡単であるため、補
修・点検、さらには水洗いも簡単にでき、取り扱いも簡
単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】移動式型枠の設置状態を示す側面図である。

【図２】移動式型枠がコンクリートから剥離させ梁下ま
で降ろした状態を示す側面図である。

【図３】移動式型枠のたとえば直上階への移動方法を示
す側面図である。

【符合の説明】

Ａ…レール移動式鋼製型枠（移動式型枠）、１…フレー
ム、２…床型枠、３…梁型枠、４…車輪、５…レール、 ６…上弦材、７…下弦材、８…鉛直ジャッキ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　　　フレームの上弦材の一端に段部を
   設け、当該段部に梁型枠の一方の側壁部と床板部を互い
   に連続させて設け、前記上弦材の段部を除く水平部分に
   床型枠を前記梁型枠の側壁部と連続させて設け、前記上
   弦材の他端に前記梁型枠の他方の側壁部を前記床型枠に
   連続させて設け、前記フレームの下弦材に複数個の鉛直
   ジャッキを設け、かつ、当該鉛直ジャッキにレールの上
   を滑走可能な車輪をそれぞれ設けてなることを特徴とす
   るレール移動式鋼製型枠。