JPH0426801B2 - - Google Patents

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JPH0426801B2
JPH0426801B2 JP63142036A JP14203688A JPH0426801B2 JP H0426801 B2 JPH0426801 B2 JP H0426801B2 JP 63142036 A JP63142036 A JP 63142036A JP 14203688 A JP14203688 A JP 14203688A JP H0426801 B2 JPH0426801 B2 JP H0426801B2
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JP
Japan
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pine
seedling
seedlings
water
medium
Prior art date
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Application number
JP63142036A
Other languages
English (en)
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JPH01312932A (ja
Inventor
Kazue Nakabayashi
Nobuyoshi Saito
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Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、水稲栽培に利用する苗を育成するた
めの育苗マツトに関するものである。 [従来の技術] 近年、水稲栽培には、田植えの省力化を図るこ
とを目的として、機械による移植栽培が著しく普
及しており、作付け面積の95%以上が機械移植を
利用して行われている。 前記機械による移植栽培は、通常育苗箱によつ
て育成された苗を機械で移植するものであり、育
苗箱内の床土に肥料を施した後に種子を散布し、
その表面に覆土を行い、更に灌水して育成された
苗が利用されている。 最近では、前記床土の代わりにロツクウールに
よる直方成形体を培地とする育苗マツトが提案さ
れており、ロツクウールからなる培地に所要の水
溶性固形肥料、例えば硫安、過燐酸石灰等を付着
又は湿潤させた育苗マツトが使用され始めてい
る。 [本発明が解決しようとする課題] ところで、前記ロツクウールによる直方成形体
を培地とする水稲用の育苗マツトは、苗の育成期
間中を通して灌水され、常時水に浸漬されている
ものであるから、前記ロツクウールからなる培地
に坦持されている硫安、過燐酸石灰等の水溶性固
形肥料が育苗の初期において殆ど水中に溶出して
しまうという欠点を有している。 即ち、前述従来のロツクウールを培地とする水
稲用の育苗マツトによる苗の育成においては、育
苗の開始時から1〜5日頃には、硫安、過燐酸石
灰等の水溶性肥料の濃度が比較的に高くなる傾向
があるため、発芽むら、出芽不良等を生ずる原因
となり、また10日頃からは、前記肥料の濃度が著
しく低下して肥料不足の状態となり、草丈の不
足、成育むら等を生ずるおそれもある。 特に、前記水稲用の育苗マツトによる苗の育成
に際しての水溶性肥料濃度の問題は、寒冷地にお
いて顕著であり、これを解決するための追肥施用
が強力に指導されているが、追肥施用のためには
手間が必要とされるため、追肥施用によつて前記
水溶性肥料の問題を完全に解消することは困難で
ある。 また、前記ロツクウールによる直方成形体を培
地とする育苗マツトは、培地であるロツクウール
に、通常該ロツクウールのPHを水稲の育苗に好適
な酸性側に調節するためのPH調整剤として例えば
硫安、有機酸等を使用している。また、PH調整剤
として硫酸鉄を坦持しているものもあるが、この
場合、硫酸鉄が肥料成分の燐酸と反応して不溶性
の燐酸鉄を生成するため水稲苗による燐酸の吸収
が十分に行われないという欠点を有している。 本発明は、育苗マツトによる水稲苗の育苗中に
おける前記肥料濃度の問題を解消し、更にフザリ
ウム菌やリゾプス菌に対する殺菌作用をも具備
し、しかもPH調整剤として硫酸鉄を使用した場合
の燐酸肥料の有効利用が図れる水稲用の育苗マツ
トを提供するものである。 [課題を解決するための手段] 本発明は、ロツクウールを培地とし、かつPH調
整剤として硫酸鉄を使用する水稲用の育苗マツト
において、イソブチリデンジウレアと、鉄との間
にキレートを生成する性質を有する有機酸とを坦
持している水稲用の育苗マツトである。 前記構成からなる本発明の水稲用の育苗マツト
において培地として利用されるロツクウールは、
樹脂バインダーを使用して得られるフエルト状又
は弾力性のあるボード状、更にはスラブ状等の直
方成形体からなるマツト状物であり、通常は50〜
80Kg/m3程度の密度を有するマツト状物が利用さ
れる。 また、前記ロツクウールによる培地に坦持され
ているイソブチリデンジウレア(以下IBDUと略
す)は、イソブチルジアルデヒド(以下IBAと略
す)1分子と尿素2分子の縮合生成物であり、下
記反応式によつて得られるもので、粒径2.0mm以
下の粉、粒状体が使用される。 前記IBDUの粒状体は、水に対して僅か宛溶解
し、水に溶解した後には比較的速やかに加水分解
を受けて尿素とIBAとに分解するものであつて、
加水分解によつて生成した尿素が緩効性窒素肥料
として作用する。 尚、粒径2.0mm以下の粉、粒状体からなるIBDU
の常温水中への溶解は、水200mlにIBDU10gを
投入し、1日に1回の割合で水を新しく取り替え
る溶出試験によれば、5日間で約5〜15%、10日
間で約15〜35%、20日間で約25〜55%、30日間で
約35〜65%、40日間で約45〜75%であることが確
認されている。 また、前記IBDUは、前記の如く水に溶解した
後には比較的速やかに加水分解を受けて尿素を生
成するものであつて、このときの副生物である
IBAが、フザリウム菌やリゾプス菌に対する制菌
作用を有しており、特に培地をPH5程度の酸性側
に維持した場合に、前記フザリウム菌やリゾプス
菌による苗の発病を阻止する、より優れた作用が
得られる。 ロツクウールからなる培地に坦持されている前
記IBDUの量は、例えば育苗の開始から10日目頃
迄に従来の水溶性窒素肥料による肥料が利用され
た以後の肥料切れを補償するのに十分な量であれ
ば良く、通常は従来の水溶性窒素肥料の20〜40%
が前記IBDUで置き換えられて坦持されるのが好
ましい。 尚、前記IBDUの粒状体は、ロツクウールの培
地を得る工程である集積、圧縮、成形中にロツク
ウールに坦持させたり又は培地成形後、これに圧
入或は水分散液の散布等によつて容易に坦持させ
ることができる。 また、ロツクウール培地のPH調整剤たる硫酸鉄
との間にキレートを生成する有機酸としては、例
えばクエン酸、フマル酸、リンゴ酸等であり、鉄
が燐酸と反応するのを阻止する役割を果たすこと
ができると共に、ロツクウールを水稲の育苗に好
適なPH5程度に維持し得るように坦持する硫酸鉄
の一部を前記有機酸で置き換えたものとしての作
用、効果をも有している。 [実施例] 以下、本発明の水稲用の育苗マツトの具体的な
構成、作用を実施例及び比較例に基づいて説明す
る。 長さ60cm、幅30cm、厚さ1.8cmのロツクウール
直方成形体に対して、粒径0.3mm以下の粉状体か
らなるIBDUをはじめ、下記第1表に表示されて
いる固形成分を坦持させた水稲用育苗マツトに、
水に浸漬されている種子160g(6000〜8000粒)
の種籾(ササニシキ)を、略均等に播き、覆土し
た状態で32℃にて2日間保持した。 引き続いて、翌日から屋外に出して覆土が乾燥
しない程度に1日1〜2回宛灌水を続け、21日目
の苗の状態について、発芽数、乾物重量、充実
度、草丈、P2O5含有率、フザリウム菌及びリゾ
プス菌の有無についての試験結果を第1表に示
す。 尚、前記試験結果中、発芽数、乾物重量、充実
度、草丈、P2O5含有率の各数値は、比較例1を
100とした場合の比較値であり、またフザリウム
菌及びリゾプス菌の有無についての試験結果は、
顕微鏡による確認結果である。
【表】 [発明の作用、効果] 而して、前記構成からなる本発明の水稲用の育
苗マツトにおいて、ロツクウールに坦持されてい
るIBDUは、水に対して僅か宛しか溶解せず、し
かも水に溶解した後には比較的速やかに加水分解
を受けて尿素とIBAとに分解するので、加水分解
によつて生成した尿素が、湿潤状態に維持され続
けている水稲用の育苗マツトにおいて緩効性窒素
肥料として作用する。 従つて、本発明の水稲用の育苗マツトにおいて
は、育苗の開始から10日目頃迄には従来の水溶性
窒素肥料による肥料効果が利用され、10日目頃以
降には、前記IBDUの加水分解による尿素が利用
できるため、従来のロツクウールを培地とする水
稲用の育苗マツトにおける苗の育成の弊害、即ち
育苗の開始時から1〜5日頃の硫安、過燐酸石灰
等の水溶性肥料の濃度が高くなることに起因する
発芽むら、出芽不良等の弊害を少なくすることが
でき、また10日目頃以降の肥料濃度が著しく低下
する肥料不足に起因する草丈の不足、成育むら等
の弊害をも少なくすることができる。 また、IBDUの加水分解によつて副生するIBA
がフザリウム菌やリゾプス菌に対する制菌作用を
有しており、従つて前記フザリウム菌やリゾプス
菌による苗の発病を阻止することができ、特に培
地を水稲用の育成に過したPH5程度の酸性側に維
持した場合に、より優れた制菌作用が得られる。 更に、ロツクウールからなる培地のPHを水稲苗
の育成に好適なPH5程度の酸性側に維持するため
のPH調整剤たる硫酸鉄を使用した場合、鉄との間
にキレートを生成する性質を有する有機酸が坦持
されているため、鉄と燐酸との反応による不溶性
の燐酸鉄の生成を防止できるため、水稲用の燐酸
の吸収が促進され、これらの効果が相乗されるこ
とによつて、従来に比し水稲苗の健全な成育が図
られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロツクウールを培地とし、かつPH調整剤とし
    て硫酸鉄を使用する水稲用の育苗マツトにおい
    て、イソブチリデンジウレアと、鉄との間にキレ
    ートを生成する性質を有する有機酸とを坦持する
    ことを特徴とする水稲用の育苗マツト。
JP63142036A 1988-06-09 1988-06-09 水稲用の育苗マット Granted JPH01312932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63142036A JPH01312932A (ja) 1988-06-09 1988-06-09 水稲用の育苗マット

Applications Claiming Priority (1)

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JP63142036A JPH01312932A (ja) 1988-06-09 1988-06-09 水稲用の育苗マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01312932A JPH01312932A (ja) 1989-12-18
JPH0426801B2 true JPH0426801B2 (ja) 1992-05-08

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ID=15305883

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5497262A (en) * 1978-01-13 1979-08-01 Mitsubishi Chem Ind Molded fertilizer
JPS5561716A (en) * 1978-11-01 1980-05-09 Mitsubishi Chem Ind Fertilizing method for sloped land
JPS5658411A (en) * 1979-10-19 1981-05-21 Yamamoto Kyoshi Hillside fertilizing method and its material
JPS5921588A (ja) * 1983-06-16 1984-02-03 山本 清 法面安定工法
JPS62220125A (ja) * 1986-03-18 1987-09-28 新日鐵化学株式会社 植物育成培地の製造方法

Patent Citations (5)

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JPS62220125A (ja) * 1986-03-18 1987-09-28 新日鐵化学株式会社 植物育成培地の製造方法

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JPH01312932A (ja) 1989-12-18

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