JPH04266829A - 免疫結合体を形成するための抗体の化学修飾 - Google Patents

免疫結合体を形成するための抗体の化学修飾

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JPH04266829A
JPH04266829A JP3300686A JP30068691A JPH04266829A JP H04266829 A JPH04266829 A JP H04266829A JP 3300686 A JP3300686 A JP 3300686A JP 30068691 A JP30068691 A JP 30068691A JP H04266829 A JPH04266829 A JP H04266829A
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immunoreceptor
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JP3300686A
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Wolfgang A Wrasidlo
ウォルフガング エー. ラシドロ
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Original Assignee
Brunswick Corp
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N11/00Carrier-bound or immobilised enzymes; Carrier-bound or immobilised microbial cells; Preparation thereof
    • C12N11/02Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier
    • C12N11/06Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier attached to the carrier via a bridging agent
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標的治療に適した組成
物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医学の分野では、特異的な標的治療物質
が理想的であると長い間考えられてきた。その理由は、
標的の型の組織あるいは細胞の破壊に十分な量を投与し
た場合、自由に循環する治療物質では、ほとんどの場合
に好ましくない副作用が起こるためである。標的が細胞
の異常集団であり、患者の正常細胞と殆ど同じである癌
のような疾病を治療する場合、副作用の深刻さは非常に
激しい。特異的標的治療薬は、非常に低い投与量で済み
、直接標的細胞へ到達するため、正常細胞への被曝は最
小になり、望ましい作用部位では細胞の致死量を提供す
る。
【0003】現在、標的治療薬として最も卓越し有望と
考えられる方法の1つは、モノクローナル抗体の使用で
ある。実質的に、細胞上あるいは組織上の全ての表面分
子構造に、特異的に結合するモノクローナル抗体を産生
するハイブリドーマを選択する技術は現在十分確立され
ている。現在、大量生産設備により、全ての望ましいモ
ノクローナル抗体を、治療に用いる量生産し得る。全て
のバクテリア、ウィルス、異常な型の細胞、あるいはそ
の他の組織に対する特異的標的物質が生産され得る。例
えば、癌細胞の様な異常細胞を特異的に認識するモノク
ローナル抗体を生産し得る。これらの細胞は特殊な細胞
表面分子を幾種類か発現するためである。
【0004】ある種のモノクローナル抗体は、本質的機
能をブロックする部位への結合のために、抗体自体が治
療活性を有することが示されている。しかしながら、こ
のような例は稀で、一般的に応用できるわけではない。 完全な治療薬はまた、薬物あるいは放射性同位元素の様
な、細胞障害性薬剤からなり、そして意図した目的が効
果的に達成されるような方法で、標的認識物質と細胞障
害性薬剤とをともに結合させなければならない。非常に
多くの細胞障害性薬剤がすでに開発され、使用のために
市販されている。しかしながら、特異的標的細胞障害性
薬剤の開発において、直面する重大な問題は、常に、標
的認識物質と細胞障害性薬剤を適切に結合する方法であ
る。
【0005】抗体を直接薬剤と結合させる標準的方法、
抗体、薬剤およびリンカー分子を同時に反応させる標準
的方法、あるいはまず薬剤にリンカー分子を結合した後
、この活性化複合体を抗体と反応させる標準的方法は、
どれも不適切であったことが証明されている。これらの
標準方法の最も一般的な問題点は、副反応生成物の形成
および多量体様の架橋生成物の形成であった。これらの
問題点により、収量の減少、精製上の問題が起こり、そ
して不溶性で不活性な複合体を生じ得る。
【0006】標的認識物質と、細胞障害性薬剤との理想
的結合法はこうあるべきであると記述するのは簡単であ
る。複合体は標的に到達するまでは安定でなければなら
ず、次に作用部位において分解され、活性な細胞障害性
薬剤を放出しなければならない。さらに、生産の目的に
は、結合の過程は、迅速に進行せねばならず、高い反応
率と低い副反応率が要求される。複合体は簡単に精製さ
れるべきで、使用前の保存にも安定であるべきである。 これらの要求項目は、このような標的治療物質の開発の
とるに足らない側面に過ぎないことが証明されている。 実際、多くの望ましい応用に対する、適切なモノクロー
ナル抗体、および薬剤は、現在市販されているが、いま
だに実用的な結合の方法が求められている。
【0007】本明細書には、抗体分子を使用される適当
なリンカー化合物に合うように修飾する方法を用いて、
抗体と毒性物質とを結合させる新しいアプローチが記載
してある。
【0008】
【発明の要旨】構造I−Lを有する組成物質が提供され
、ここでIは免疫受容体であり、そしてLは1つの官能
基を介して免疫受容体上のあるクラスの化学残基と結合
し、そして免疫受容体上にあるものとは異なるクラスの
第2の未結合の官能基を有する、二官能性リンカーであ
る。このI−L組成物は、単官能性の化学反応基を有し
、複合していない免疫受容体と実質的に同等の特異性お
よび免疫反応性によって特徴づけられる。Xが細胞障害
性薬剤物質である、構造I−L−Xを有する免疫結合体
もまた提供される。このような組成物を製造する方法も
提供される。免疫受容体を介して腫瘍細胞抗原に選択的
に結合するI−L−X免疫結合体を、治療有効量哺乳類
動物に投与し、腫瘍の成長を抑制する方法も提供される
【0009】
【発明の構成】本発明は免疫結合体の簡易で効果的な製
造法に関する。この方法は、二官能性リンカーを使用し
、まず免疫受容体と結合させ、単官能性の化学反応基を
有する免疫受容体−リンカー化合物を作成する。この単
官能性の反応基は、免疫受容体同士の架橋および望まし
くない副産物の形成を伴わずに、細胞障害性薬剤と反応
させ得るという点で好都合である。このことにより免疫
結合体の収量は大きく改善される。望ましい型の細胞上
の抗原を特異的に認識する免疫受容体を含有するこの免
疫結合体は、いかなる型の細胞に対する標的付けに用い
ても安定である。従って、製造した免疫結合体は、培養
物中および哺乳動物中の腫瘍成長の抑制に応用できる。
【0010】本発明の好ましい実施態様では、免疫受容
体は、モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体か
らなる群から選択される。
【0011】本発明の好ましい実施態様では、二官能性
リンカーは、酸無水物、イソシアネート類およびクロロ
ギ酸エステル類からなる群から選択される。
【0012】本発明の好ましい実施態様では、二官能性
のリンカー分子との化学反応によりモノクローナル抗体
(MAb)中のリジンのアミノ末端側鎖の修飾が起こり
、望ましい細胞障害性薬剤との反応のためのリンカー分
子上の適切な残基が使用可能な状態で残る。結果として
生じたMAb−リンカー化合物は、希望する薬剤上の希
望する化学残基と反応性で、単官能性になるように化学
的に改変されているかあるいはされ得る。最終的なMA
b−リンカー薬剤結合体は、作用部位に到達するまでの
間(血流中を循環している間も含む)は安定であり、そ
して、標的細胞あるいは組織に取り込まれた時、加水分
解的あるいは酵素分解的に分解され、活性な薬剤あるい
は薬剤誘導体を放出する。この好ましい実施態様は、次
の式で一般化され得る:つまり、I−L−Xであり、こ
こでIは免疫受容体、Lは細胞毒であるXを結合するた
めに化学的にI−L複合体を単官能性にするための二官
能性リンカーである。
【0013】本明細書の用語「免疫受容体」とは、免疫
系のタンパク質のことであり、標的細胞に選択的結合性
を示す。免疫タンパク質とは、例えば、モノクローナル
抗体、ポリクローナル抗体およびT−細胞受容体等であ
り得る。本用語は、さらに免疫受容体の機能的断片を包
含するように意味する。本明細書の用語「機能的断片」
とは、完全な分子が標的細胞に示すのと同等の選択的結
合性を示す断片をさす。選択的結合には標的細胞に対す
る免疫受容体の結合特異性および親和性が包含される。 結合は、例えばタンパク質抗原のような細胞表面分子へ
の結合であり得る。その他の細胞表面分子への結合例に
は、免疫受容体が抗原に選択的結合性を示す限りにおい
ては、炭水化物、脂質、無機分子、ポリペプチドおよび
ペプチド等の抗原が包含され得る。標的細胞は免疫受容
体によって結合され得る細胞表面分子を有していれば、
いかなる細胞あるいは細胞集団でもあり得る。これは、
培養されている細胞および組織内の細胞を包含する。
【0014】本明細書の用語「リンカー」は、免疫受容
体と細胞障害性薬剤との間に架橋状構造を形成する分子
を指す。リンカーは免疫受容体−リンカー複合体が単官
能性の化学反応基を有するように免疫受容体を修飾する
のに用いられる。本明細書の用語「二官能性リンカー」
とは、細胞障害性薬剤を免疫受容体に結合する目的のた
めの、少なくとも2つの官能基を含むリンカーを指す。 例えば、1つの官能基は免疫受容体とリンカーとの結合
形成に用いられる。第2の官能基は免疫受容体−リンカ
ー複合体と細胞障害性薬剤との間の結合形成に用いられ
る。このようなリンカーは、例えば無水ジグリコール酸
および無水シトラコン酸であり得る。
【0015】本明細書の用語「官能基」とは、共有結合
形成に用いられ得、そして特定の化学的反応性を示す化
学残基を指す。特定の化学反応性によって、その化学残
基がどの様なタイプの官能基に属しているのか、そして
どの様なタイプの化学反応が結合形成に用いられ得るの
かが決まる。例えば、カルボキシル基は1級アミンとは
反応性があるが、カルボキシル基同士では、反応性はな
い。1級アミンと結合形成能を示すというような化学反
応性によって、カルボン酸を構成する官能基のタイプが
決まる。同様に、1級アミンおよび水酸基は無水ジグリ
コール酸および無水シトラコン酸のような酸無水物と反
応性である。この特定の化学反応性により、1級アミン
と水酸基とは共に酸無水物と反応性であるため、同じ官
能基として扱う。官能基は、免疫受容体、二官能性リン
カーおよび細胞障害性薬剤上に見いだされる。
【0016】本明細書の用語「単官能性の化学反応基」
は、類似の化学反応性を有し、そのために同じ官能基と
して分類される2種あるいはそれ以上の化学残基を指す
。単官能性の化学反応基を有する免疫受容体は、2種あ
るいはそれ以上の単官能性を示す化学残基を有する。 例えば、グルタミン酸残基とアスパラギン酸残基は、カ
ルボキシル基のみに着目する場合、単官能性を示す。し
かしながら、免疫受容体上のリジン残基の1級アミン部
分について言えば、カルボキシル基と1級アミンという
2つのタイプの部分は、単官能性を示さない。リジン残
基の1級アミン部分は、カルボキシル基部分と反応する
が、カルボキシル基部分同士では反応しない。
【0017】本発明は、二官能性リンカーLに結合した
免疫受容体I、即ち構造I−Lを提供する。さらにこの
ような化合物を製造する方法をも提供する。二官能性リ
ンカーはリンカー上の官能基を介して免疫受容体上のあ
るクラスの化学残基と結合する。結合したリンカーは、
単官能性の化学反応基を有する免疫受容体を作成するた
めに、リンカーが結合している免疫受容体上の化学残基
とは異なる第2の官能基を有している。この単官能性の
化学反応性免疫受容体は、複合していない免疫受容体と
実質的に同等の特異性及び免疫反応性を有することによ
り特徴づけられる。
【0018】二官能性リンカーが結合する免疫受容体は
、モノクローナル抗体が好ましいが、ポリクローナル抗
体あるいは標的細胞に選択的結合を示す他の免疫系タン
パク質でもあり得る。モノクローナル抗体は、ほぼ全て
の所望の抗原に対して選択的に結合するように作成され
得、そして大量に生産され得るため、有益である。
【0019】好ましい実施態様では、二官能性リンカー
と結合する免疫受容体上の化学残基のクラスは、1級ア
ミン、カルボキシル基、フェノール性水酸基およびチオ
ール基からなる群から選択される。
【0020】好ましい実施態様では、二官能性リンカー
に含まれる、免疫受容体Iの化学残基のクラスとは異な
るクラスの化学残基は、1級アミン、カルボキシル基、
フェノール性水酸基およびチオール基からなる群から選
択される。
【0021】結合を形成するために用いられている細胞
障害性薬剤あるいは免疫受容体上の化学残基の少なくと
も1つが、2つの反応物の何れにも存在しているような
場合には、単官能性基を作成することが望まれる。この
ような場合、所望の免疫受容体−細胞障害性薬剤結合体
に加えて、免疫受容体および/あるいは細胞障害性薬剤
間での結合形成が起こる。この1つの例は、免疫受容体
上のカルボキシル基へ細胞障害性薬剤が1級アミンを介
して結合されることである。細胞障害性薬剤と免疫受容
体との所望のアミド結合形成に加えて、第1の免疫受容
体上の1級アミンと第2の免疫受容体上のカルボキシル
基との間にもアミド結合が生じる。
【0022】前述のような架橋反応を解消するために、
本発明では、第1の官能性基の化学残基と反応し得、そ
の結果、異なった化学反応性の第2の官能基が付与され
るようなリンカーを提供している。官能基の化学反応性
を第2の官能基のタイプに変えることにより、2種の化
学残基を単官能性にすることができる。このことにより
、さらに細胞障害性薬剤が結合する部位の数が増大する
【0023】2種の官能基を単官能性にする特定の例と
しては、次に示す反応を通じて、免疫受容体上の1級ア
ミンに無水シトラコン酸リンカーを結合させる場合があ
る。ただし、I−NH2は免疫受容体上の1級アミンを
表している。
【0024】
【化1】
【0025】上記の反応により、1級アミンがカルボキ
シル基部分に置き変わった免疫受容体−リンカー化合物
が生成される。変換された1級アミンは、免疫受容体上
のカルボキシル残基と単官能性となり、例えば、多くの
細胞障害性薬剤の1級アミンと架橋反応無しの結合形成
に使用することができる。
【0026】無水シトラコン酸以外の二官能性リンカー
も、異なる細胞障害性薬剤上に存在する種々の残基に必
要なこと、および細胞障害性薬剤上に存在する付加的な
官能基に必要な化学条件に適応するために用い得る。例
えば、無水シトラコン酸と類似の化学的反応性を示す、
他の酸無水物をも用い得、これには、例えば、無水ジグ
リコール酸、無水ジメチルマレイン酸および無水シスア
コニット酸等が含まれる。これらのリンカーの任意のも
のと免疫受容体上の1級アミンとの反応は、無水シトラ
コン酸の場合と類似であり、無水ジグリコール酸の場合
、下に示す通りである。
【0027】
【化2】
【0028】さらに、イソシアネート類およびクロロギ
酸エステル類を含む二官能性リンカーは、1級アミン以
外の化学残基を第2のタイプの化学残基に関して、単官
能性基に変換するのに用い得る。従って、これらの付加
されたリンカーは、単官能性の化学反応性を有する分子
を生成するために用い得る免疫受容体上の可能な化学残
基のタイプを増加させる役割を果たす。使用し得る化学
残基には、炭水化物鎖上のアルデヒド基、チロシンのフ
ェノール性水酸基、およびシスティンのチオール基が含
まれる。使用されるリンカーのタイプは、結合生成に用
いられる細胞障害性薬剤および免疫受容体上に含有され
る官能基に依存し、そしてまた、交差反応し得る両分子
上の付加的な官能基にも依存する。当業者は、単官能性
の化学反応基を有する所望の免疫受容体を生成するため
に、化学反応およびリンカーを選択し得る。
【0029】本発明は、二官能性リンカーを介して細胞
障害性薬剤と結合した免疫受容体を提供し、そしてこの
ような免疫結合体を製造する方法をも提供する。二官能
性リンカーは1つの官能基を介して免疫受容体上の1つ
のクラスの化学残基に結合し、そして免疫受容体上のも
のとは異なるクラスの化学残基である第2の官能基を有
し、単官能性の化学反応基を有する免疫受容体を形成す
る。この単官能性化学反応基は細胞毒と結合し、構造I
−L−Xの免疫結合体を形成する。ここでIは免疫受容
体、Lは二官能性リンカー、Xは細胞毒である。この免
疫結合体は、未結合の免疫受容体と実質的に同等の特異
性を有することを特徴とする。
【0030】好ましい実施態様では、免疫受容体は、モ
ノクローナル抗体あるいはポリクローナル抗体からなる
群から選択される。
【0031】好ましい実施態様では、二官能性リンカー
が、酸無水物、イソシアネート類およびクロロギ酸エス
テル類からなる群から選択される。
【0032】好ましい実施態様では、免疫受容体上の化
学残基のクラスが、1級アミン、カルボキシル基、フェ
ノール性水酸基、およびチオール基からなる群から選択
される。
【0033】好ましい実施態様では、免疫受容体上のク
ラスと異なるクラスの化学残基が、1級アミン、カルボ
キシル基、フェノール性水酸基、およびチオール基から
なる群から選択される。
【0034】上記の単官能性化学反応基を含有する免疫
受容体−リンカー化合物は種々の細胞障害性薬剤と反応
させ、所望の標的細胞に特異的で、標的細胞を破壊する
のに有用な免疫結合体が製造され得る。ドキソルビシン
(DXR)およびダウノルビシンは非常に強い細胞障害
性薬剤の一例である。他の細胞障害性薬剤も本発明に使
用し得、当業者には公知である。DXRおよび官能基と
して1級アミンを含有する他の細胞障害性薬剤を、免疫
受容体−リンカー化合物に結合させることは、次式(化
3)によって行われる。
【0035】
【化3】
【0036】ここで、化合物Iは、免疫受容体−無水シ
トラコン酸リンカー複合体、H2N−DXRは、ドキソ
ルビシンの1級アミン残基、および化合物IIは、対応
するI−L−X免疫結合体を表している。
【0037】最終目標に至るには、種々の化学的経路が
あるが、統一した概念は、まずMAbをリンカー分子の
付加により単官能性の反応性分子に変換し、次に薬剤分
子上の所望の化学残基と反応させるために修飾するか活
性化するかあるいは直接用い得るというものである。こ
の結合方法の最も好ましい実施態様は、酸無水物リンカ
ーとの反応を介してMAb上のリジンのアミノ基の修飾
を行い、反応性のカルボキシル基を有するMAb−L複
合体を生成させる。薬剤と直接にあるいは活性化した後
に反応させ得る点からは、この複合体は単官能性である
。カルボキシル基は、アミノ基よりも、ずっと優先的に
反応し得るためである。薬剤との反応が、より完全に進
行し、副反応および架橋反応が少なくなるという結果に
なる。
【0038】上記の好ましい方法および逆の方法、即ち
、リンカーを薬剤に結合し、その後にMAbと反応させ
ること、のどちらがよいのか見分ける方法はこれまでに
はない。しかし、本発明に至る実験により、ここに詳細
を記載した方法が著しく有利であることが示された。逆
の方法で行うと、エステルおよび全ての反応可能な官能
基で結合している結合体の混合物を生成する過剰の副反
応が起こる結果になる。得られた生成物は高度の沈澱し
た産物(主に架橋したMAb多量体)および不活性の結
合物のため、特異的活性が低い。本発明に記載の好まし
い方法で行うと、全体的な収量がより高く、特異活性の
より高い生成物が得られ、従って、MAb−薬剤結合体
を生成させる従来の方法よりも明らかに有利である。
【0039】本発明はさらに、酸に対し不安定な二官能
性リンカーを提供する。免疫受容体に細胞障害性薬剤を
結合させるのに用いた場合、上記リンカーの全ては、血
液および細胞外マトリックス中の生理的条件下では安定
であるが、リソソーム内の約4という低pH中では不安
定である。酸性条件下で免疫受容体−無水シトラコン酸
リンカー免疫結合体からDXRが放出されるメカニズム
を次式に示す。
【0040】
【化4】
【0041】免疫受容体が標的細胞表面上の抗原に結合
すると、貪食作用を介して、免疫受容体は複合している
物質とともに細胞内へ取り込まれる。貪食されると、本
発明にあるような免疫結合体は、細胞間のリソソーム部
位へ向かう。この部位のpHは酸性で、巨大分子の分解
を補助する。細胞障害性薬剤の、酸分解性リンカーによ
る結合は有益である。この部位の中に入れば、細胞障害
性薬剤が放出され、意図される機能を自由に発揮できる
ためである。同様に、例えば、酵素的に分解可能なリン
カーもまた使用し得る。このようなリンカーには、プロ
テアーゼで分解され得るペプチドリンカーが含まれる。 この細胞間輸送メカニズムは、不安定でないリンカー分
子を用いるよりも迅速で効果的である。
【0042】本発明のI−L化合物およびI−L−X免
疫結合体は全て、免疫反応性および結合特異性を保持し
た条件下で反応させる。未結合の免疫受容体と比べて高
い水準の活性および特異性を残存しているのは、まず免
疫受容体上に単官能性の化学反応基を生成させたためで
ある。
【0043】さらに、当業者は、免疫受容体の結合ポケ
ットを保護する条件下でリンカーと薬剤とを結合させる
ことにより、免疫反応性および特異性を保証し得る。例
えば、活性の損失を引き起こす前記の免疫受容体の架橋
および沈澱に加えて、免疫受容体の結合ポケット内の残
基がリンカーあるいは細胞障害性薬剤と結合を形成し得
る。結合ポケット内の残基を介して単官能性の化合物あ
るいは免疫結合体を形成すると、免疫反応性の欠如を招
き得る。これらの残基が、抗原の認識および抗原との結
合に必要であり得るからである。この問題は、まず抗原
と結合させた免疫受容体にリンカーおよび細胞障害性薬
剤を結合させることにより、克服し得る。抗原により結
合ポケットを保護することで、リンカーと結合形成可能
な任意の化学残基が、物理的な結合形成から保護される
。例えば、抗原が結合した溶液中の免疫受容体、不溶性
担体上の抗原と結合した免疫受容体、あるいは参考とし
てここに援用する米国特許出願第07/419,337
号に記載の界面濃縮技術を用いて、化学反応を行い得る
。これらの方法は当業者に公知である。
【0044】本発明は、標的細胞へ細胞障害性薬剤を運
搬する方法および、標的細胞または哺乳類動物に治療有
効量の構造I−L−Xである免疫結合体を投与すること
により、腫瘍の成長を抑制する方法をも提供している。 ここで、Iは標的細胞あるいは腫瘍細胞抗原に選択的に
結合する免疫受容体であり、Lは1つの官能基を介して
免疫受容体上の1つのクラスの化学残基に結合し、そし
て免疫受容体上にあるものとは異なるクラスの化学残基
を有する第2の官能基を含有し、単官能性の化学反応基
を有する免疫受容体を形成する二官能性リンカーである
。この単官能基を細胞障害性薬剤と結合させ、未結合の
免疫受容体と実質的に同等の特異性を有することを特徴
とする免疫結合体を生成させた。
【0045】細胞障害性薬剤とは、細胞に対し、直接細
胞障害性作用を示す物質、あるいは生体中で細胞に対し
細胞障害性作用を示す物質に変換し得る物質である。こ
のような細胞障害性薬剤の例としては、ドキソルビシン
、ダウノルビシン、およびアクチノマイシンDがある。 これらの薬剤は、細胞表面抗原に対して特異的な全ての
免疫受容体に結合し得る。標的抗原としては、例えば、
ウィルス抗原、あるいはバクテリア抗原が包含され得る
。細胞障害性薬剤誘導体は、希望する標的特異性を有す
る全ての抗体あるいは抗体のフラグメントとも結合する
一般薬剤(general agent)として調製し
得る。この誘導体はまた、T細胞受容体のような他のタ
イプの標的細胞結合タンパク質とも結合するように調製
し得る。 これらのタイプのタンパク質は全て、特定の標的細胞抗
原に対し、特異的に結合する。
【0046】本発明の免疫結合体は、標的細胞に対して
細胞障害作用を与えるために使用され得る。例えば、組
織中のT細胞あるいはB細胞のような特定の細胞集団を
破壊するために、免疫結合体を使用することが可能であ
る。このことは、所望のT細胞あるいはB細胞の集団に
対して特異的結合を示す免疫受容体に細胞障害性薬剤を
結合させることによりなされる。同様にして、培養物中
の汚染している細胞集団から特定の細胞タイプを精製し
得る。このことは、汚染物質である細胞タイプに対して
結合特異性をもつ免疫受容体を含有する免疫結合体で培
養物を処理することによりなされる。従って、本発明は
、標的細胞に対し選択的結合性を示す免疫結合体を、有
効量標的細胞に投与することにより、標的細胞に細胞障
害効果を与える方法を提供している。免疫結合体は、薬
学的に許容し得る担体に結合させ得る。
【0047】以下の実施例は、発明を説明するためのも
のであり、発明を限定するものではない。
【0048】
【実施例】(実施例1) (無水ジグリコール酸リンカーを介した、モノクローナ
ルAbKS−1/4のドキソルビシンへの結合)ドキソ
ルビシン(DXR)へのモノクローナル抗体(MAb)
KS−1/4の結合は、二段階の過程で行った。まず、
KS−1/4はリジン残基を介して二官能性リンカーで
ある無水ジグリコール酸(DGA)と結合させ、抗体−
リンカー複合体(MAb−L)を生成させた。6mlの
KS−1/4(16.9mg/ml)溶液をpH9.3
に調整し、攪拌しながら、18mgの固体のDGAを加
えた。 全ての結晶が溶解するまでpHを再調整し、pH9.0
とした。溶液はその後さらに30分攪拌し、最終的にp
H8.1となった。Pharmacia Phast 
System(Pharmacia, Pleasan
t Hill, CA, USA)を用いて、製造元の
指示に従って、出発物質および生成物を等電点電気泳動
し、反応をモニターした(図1参照)。結合前にpI6
.8であったKS−1/4(レーン1および2)の等電
点が、結合後(レーン3および4)では、pI5.4に
定量的に変化しているのが観察された。
【0049】別の一連の反応では、上記MAb−L複合
体へのDXRの結合の、その他の条件を検討した。
【0050】(a)  MAb−L溶液のpHを6.1
に下げ、2mgの固体のDXRを加え、その後2mgの
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩(ECDI)を加えた。反応混合物は
、さらに30分間攪拌した。最終生成物(MAb−L−
DXR)の精製は、セファデックスG−25を用いたゲ
ル濾過により行った(NAP−5カラムを製造元の指示
に従って用いた;Pharmacia, Pleasa
nt Hill, CA, USA,カタログNo.1
70853−01)。精製した結合物は実施例3に記載
の通り、薬剤と抗体の比が3.9であった。
【0051】(b)  MAb−L結合体溶液(10m
g/ml濃度のもの1ml)の別の一部をpH5.8に
調整した後、2mgのECDIを加えた。清澄で無色の
溶液をpHが6.45で安定化するまで、45分間攪拌
した。前もってpHを6.0に調整した後、2mgのD
XR塩酸をN−メチルピロリドンに溶解した溶液を(2
0μlずつ3回に分けて)加えた。この清澄で赤レンガ
色の溶液をpHが6.6になるまで1時間攪拌した。生
成物(0.5mlを1.0mlのリン酸緩衝食塩水(P
BS)で希釈したもの)を前述のように、セファデック
スG−25を用いて精製した。図2はMAb−LへのD
XRの結合を示したものである。最終生産物の200か
ら600nmの間の波長における紫外吸収曲線を示して
いる。精製した生産物の二つのピークはそれぞれの構成
成分(即ち、抗体の吸収極大=280nm,およびDX
Rの吸収極大=485nm)の吸収極大に対応している
【0052】(c)  MAb−L溶液(10mg/m
l濃度のもの1.1ml)のpHを5.8に調製した後
、10mgの前記ECDIを加えた。1.5時間反応さ
せた後、3μlのトリエチルアミン(TEA)で中和し
た2.5mgのDXRの溶液80μl)を加えた。30
分後、この試料のうち、100μlをセファデックスG
−50(NICKカラム、Pharmacia, Pl
easant Hill, CA, USA,カタログ
No.70855091を製造元の指示に従って使用し
た)を用いてゲル濾過し精製した。精製した結合体の2
00から600nmの間の吸収曲線は上記(b)に記述
したのと同様に分析した。280nmと485nmにピ
ークが観察され、MAb−L複合体にDXRが化学的に
結合していることが示された。
【0053】これらの3種類の反応条件のうち、(c)
に記述した方法が、薬剤/抗体モル比が一番高い結果と
なったことから、好ましい。
【0054】(実施例2) (無水ジグリコール酸を介したモノクローナル抗体LM
609とドキソルビシンの結合)モノクローナル抗体L
M609を、実施例1に記載したのと類似の反応条件下
で、リンカー分子の無水ジグリコール酸(DGA)と反
応させた。 まず、LM609(11.5mg/ml濃度のもの1.
6ml)のpHを10.5に調整した。1NのNaOH
でpHを9.0に保ちながら、24mgのDGAを加え
た。室温で1時間インキュベートし、実施例1と同様に
セファデックスG−25を用いたゲル濾過で精製し、M
Ab−L複合体の溶液を得た。精製した生成物のpHを
5.5に調整し、300倍過剰(7mg)のECDIと
90分間反応させた。30倍過剰(2mg)のDXRを
MAb−L複合体に加えた。添加の前に、2mgのDX
Rを1μlのTEAを含むジメチルアセトアミド99μ
lに溶解した。反応は室温で行い、その様子は図3に示
す。DXRの添加により溶液のpHは6.7へ急激に上
昇し、精製用に0.5mlを取り出した。得られたMA
b−L−DXR複合体は実施例1の記載の通りG−25
を用いたゲル溶出クロマトグラフィーにより精製した。
【0055】(実施例3) (無水シトラコン酸リンカー部分を介したDXRとLM
609の結合)本実施例では、DXRをモノクローナル
抗体LM609に結合させる化学残基として、無水シト
ラコン酸を用いた。無水シトラコン酸をMAbに結合す
るための至適モル比を決定するために同時に数種類の反
応を行った。即ちLM609に対して、(a)50倍、
(b)100倍、(c)200倍及び(d)500倍の
過剰の無水シトラコン酸を加えた。具体的には1ml(
10.5mg)のLM609に対して、それぞれ、(a
)0.38mgを含む5μl、(b)0.76mgを含
む10μl、(c)1.51mgを含む20μl、そし
て(d)3.79mgを含む50μlの無水シトラコン
酸(ジメチルアセトアミド(DMAc)保存溶液)を加
えた。 これらはpH9.3〜9.8で混合し、そして混合後に
pHを8.7〜9.2に調整した。pHを9.0より下
に保持しながら1時間、室温で反応を続けた。生成物は
実施例1と同様にセファデックスG−50を用いたゲル
濾過により精製した。
【0056】活性化および引き続くDXRとの結合のた
めに、上記の各MAb−L複合体を過剰のECDIと反
応させた。即ち、上記4種の溶液全てに1.5mgのE
CDIを加え、pHが8.0になるまで2時間反応させ
た。DXR5mgを2μlのTEAを含む200μlの
N−メチルピロリドン(NMP)に溶解し、上記4種の
MAb−L溶液に50μlづつ加えた。pHは7.4〜
7.2に下がった。一晩、室温で反応を行った。インキ
ュベート後2時間後から沈澱物が視認できるようになり
、1000rpm、5分間の遠心分離により回収した。
【0057】結合の割合を測定するために、485nm
および280nmの吸光度を調べその比率を計算した。 表1に4種類の条件における薬剤−抗体結合比率(Ab
s280/Abs485)を示した。使用した全ての無
水シトラコン酸の割合においてDXRとLM609との
結合が観察された。最適モル比は第3の反応(200分
子のリンカーと1分子の抗体)で得られた。
【0058】
【表1】
【0059】(実施例4) (無水シトラコン酸を介したDXRとモノクローナル抗
体9.2.27との結合)モノクローナル抗体9.2.
27の溶液3ml(10mg/ml)を1NのNaOH
でpH9.5に調整した。35μlの無水シトラコン酸
(136倍過剰)のNMP保存溶液を添加する間、pH
は9.0に保持した。5分後、pHは8.5に下がった
。 この清澄な溶液をさらに1時間攪拌し、得られたMAb
−L生成物は実施例1と同様にG−25を用いたゲル濾
過クロマトグラフィーにより精製した。
【0060】DXRのMAb−L複合体への結合および
活性化のために、上述の精製したMAb−L複合体の2
.9mlをpH6.0に調整し、その後3.3mgのE
CDIを添加した。2時間室温で攪拌しながら反応を行
った。25倍モルの過剰量のDXRを加えた。赤い清澄
な溶液を18時間室温で反応させた。 最終生成物MAb−L−DXRと他の夾雑物を分離する
ために他の実施例同様G−25を用いたクロマトグラフ
ィー分離を行った。
【0061】DXRのMAb−L複合物への結合の反応
速度を調べるために同時に一連の結合実験を行った。本
実施例では、上述のように調製したMAb−L複合体に
3.9mgのECDIを加え、そして反応をpH7.5
、12℃で行った。図4に結合反応の経時反応曲線を示
した。反応の割合は各測定時間におけるA280/A4
85比率により求められた。図4は、最初の4時間以内
に反応の75%が完了していることを示している。
【0062】(実施例5) (ELISAによる結合抗体の免疫反応性測定)9.2
.27とDXRの結合抗体(実施例4で得られたMAb
−L−DXR生成物)が、結合活性および抗原特異性を
保持しているかどうかを確認するため、メラノーマ細胞
株M21を用いELISAを行った(図5)。この細胞
株は、モノクローナル抗体9.2.27により認識され
る特異的抗原を発現している。
【0063】対数増殖期にある適切な細胞株を1mM 
EDTAを用いて回収した。細胞は1000×gで遠心
分離し、1×PBSで2回洗浄した。細胞ペレットは1
×106細胞/mlになるように1×PBSに再懸濁し
た。12連のマイクロピペッターを用い、96ウェルの
フレキシブルプレート(ファルコン#3912,Bec
ton Dickinson & Co., Palo
 Alta, CA, USA)に各ウェルに50μl
、即ち5×104細胞/ウェルずつプレートした。この
96ウェルプレートを乾燥した37℃のインキュベータ
ーにウェルが完全に乾くまで3〜5日間入れた。 特異性アッセイに用いる前に、新品のプレートを精製し
たモノクローナル抗体標準品で試験した。
【0064】上述のように、調製した乾いた細胞付着プ
レート(標的細胞および非標的細胞の両方)を0.5%
のBSAを含有するPBS(0.5%−BSA/PBS
)200μlでコートした。 プレートを振盪器にのせ、1時間室温においた。さらに
1時間室温でインキュベートした後、以下のように0.
5%−BSA/PBSでプレートを洗浄した。まず、1
回目の洗浄では、300μlの0.5%−BSA/PB
Sを加え、すぐに払い落し、テリタオル上に押さえつけ
て乾燥した。残りの洗浄では、300μlの0.5%−
BSA/PBSを加え、室温で3〜5分間インキュベー
トした後、払い落し乾燥した。最後の洗浄の後、テリタ
オル上にプレートを押さえつけて乾燥した。
【0065】上記の、調製および洗浄のなされたプレー
トに、10μg/mlから1pg/mlまで系列希釈さ
れた標準試料およびサンプルを1ウェル当り100μl
加えた。サンプルは0.5%−BSA/PBSで希釈し
た。サンプルは、1時間室温で振盪しながら、インキュ
ベートした。インキュベート後、プレートは上記のよう
に洗浄し、0.5%−BSA/PBSで1:4,000
に希釈した二次抗体(西洋わさびペルオキシダーゼ結合
のヤギ抗マウス)を1ウェル当り100μl加えた。3
0分間室温で振盪し、抗体を結合させた。プレートを上
述のように再洗浄し、ウェル当り100μlのOPD/
リン酸−クエン酸緩衝液(40mlのリン酸−クエン酸
緩衝液、12mgのオルトフェニレンジアミン、6μl
のH2O2)を加え、5〜20分間振盪し、ペルオキシ
ダーゼ染色の発色を行った。4Nの硫酸をウェル当り5
0μl加え、発色反応を停止させ、Titertek 
MultiskanMCC/340 ELISArea
derで490nmの吸光度を測定した。
【0066】その結果、未結合およびに結合抗体はとも
に対照の抗体(KS−1/4)に比べ、M21細胞株に
特異的に結合した。さらに、MAb−L−DXR結合体
はその機能的活性の殆ど全てを保持しており(図5の9
.7.27と268.67bを比較のこと)、上述の化
学反応過程および残基は、抗原結合性およびに抗原特異
性に好ましくない効果は全く与えていないことを示して
いる。
【0067】(実施例6) (フローサイトメトリーによる結合抗体の免疫反応性測
定)実施例4で得られた結合抗体の免疫反応性をA17
2およびT98Gの神経膠種細胞株をフローサイトメト
リー(FACS)分析により測定した(図6)。A17
2は9.2.27により認識される抗原を発現しており
、T98Gは9.2.27とは反応しない。細胞株は下
記のように調製し、FACS分析に供した。
【0068】まず、1試料当り5×105〜1×106
細胞を回収し、コニカルチューブに入れ、氷中に保持し
た。細胞をPBS/アジド/BSA(PBS+0.02
%−NaN3+0.1%−BSA)で2回洗浄し、10
00rpmで10分間遠心分離し、上清は完全に吸引除
去した。この細胞ペレットに100μlの容量で種々の
濃度のモノクローナル抗体9.2.27およびそのDX
R結合体(実施例4の268.67d)を加えた。陰性
対照には、抗体を加えなかった。抗体を細胞とともに氷
中で30〜60分間インキュベートした後、上記のよう
に2回PBS/アジド/BSAで洗浄した。最終の遠心
分離の後、フルオレセインイソチオシアネート(FIT
C)結合ヤギ抗マウスIgG/IgM(Boehrin
ger Mannheim, Indianapoli
s, IN,USA)を50倍希釈で100μlずつ各
試料に加えた。FITC結合抗体は暗所で氷中30〜6
0分間インキュベートした後、PBS/アジド/BSA
洗浄を2回行った。細胞ペレットは0.5μlのPBS
/アジド/BSAに再懸濁し、丸底試験管に移し換えた
。細胞は0.5%のパラホルムアルデヒドで固定処理を
行った。細胞を予め1ng/mlより多い濃度のプロピ
ジウム・アイオダイド(Sigma, St. Lou
is, MO, USA)と5分間インキュベートした
後、PBS/アジド/BSAで洗浄することにより、死
細胞はFACS分析では除外した。
【0069】その結果は、元の抗体およびその結合型共
に抗原発現細胞株に特異的であることを示した。結合抗
体は対照に比べて、80%の抗原反応性を保持していた
【0070】(実施例7) (DXR結合抗体の細胞障害能)細胞株DAOYおよび
U251を10%の牛胎児血清(FBS)を添加したR
PMI組織培養培地中で培養した。104個の腫瘍細胞
を100μlの容量としてプレートし、抗体結合体と2
時間インキュベートした。その後、プレートを組織培養
培地で3回洗浄し、一晩インキュベートした。各ウェル
に1μCiの3H−チミジンを加え、16時間インキュ
ベートした後、Skatron Cell Harve
sterを装着したガラス繊維フィルター上に細胞を回
収した。このフィルターをEcolumeシンチレーシ
ョン溶液(ICN, Irvine,CA, USA)
に入れ、シンチレーションカウンターで計数を行った。 未処理の対照細胞に対する百分率で表した3H−チミジ
ンの取り込み量を細胞障害能を表すために用いる。結果
を図7に示す。
【0071】(実施例8) (ヌードマウスに対する結合抗体の細胞障害能)ヌード
マウスBalb/c(Nu/Nu)(Imdyne I
nc., San Diego, CA,USA)に2
×106/mlの濃度のM−21腫瘍細胞を注入した。 免疫結合体の注入前の7日間マウスを生存させた。マウ
スに、食塩水、LM609(未結合の対照)(500μ
g/200μl)、DXR(30μg/200μl)、
DXR(30μg/200μl) + LM609(5
00μg/100μl)の両方、H36−DXR(特異
性のない抗体の結合物)(500μg/100μl)、
あるいはLM609−DXR(特異抗体の複合物)(5
00μg/100μl)、の何れかを注入した。インビ
ボの動物腫瘍の研究は、特にM−21細胞株による触知
可能で測定可能な皮膚腫瘍を有するBalb/c(Nu
/Nu)無胸腺マウス中で行った。治療開始時には、全
てのマウス上に約3×3mmすなわち9mm2の触知で
きる測定可能な腫瘍が存在した。次の6種の条件での個
々の実験に各々10匹のマウスを用いた。すなわち、P
BS対照、抗体単独、薬剤単独、M−21上の抗原に特
異的な免疫結合体、M−21上の抗原に非特異的な免疫
結合体、および抗体と薬剤との組み合わせ、である。各
マウスは週に1度の腹腔注射を2週間受けた。マウスは
毎日元気に生きているかどうか確認した。カリパスを使
って3日毎に腫瘍部断面の最大縦横径を測定した。縦・
横の腫瘍断面最大径の積を求め、腫瘍サイズとして記録
した。その結果を図8にグラフとして示す。対照の注射
をしたマウス群では、腫瘍が270mm2にまで成長し
た。LM609−DXRの注射をしたマウス群では腫瘍
の成長が著しく妨げられ、治療の2週間後にそのサイズ
は20−[40]mm2であった。
【0072】現時点での好ましい実施態様を参考に本発
明を記述してきたが、本発明から逸脱することなく、当
業者は容易に種々の応用を実施し得ると理解されるべき
である。従って、本発明は次の特許請求の範囲によって
のみ限定される。
【0073】本発明では、免疫受容体Iおよび免疫受容
体上の1クラスの化学残基に1つの官能基を介して結合
し、免疫受容体上の化学残基とは異なる第2の未結合官
能基を有する二官能性リンカーLからなる、構造I−L
を有する組成物質が提供されている。このI−L組成物
は単官能性の化学反応基を含有し、そして複合していな
い免疫受容体と実質的に同等の特異性およびに免疫反応
性を有することを特徴としている。Xが細胞障害性薬剤
である構造I−L−Xの免疫結合体も提供されている。 このような組成物を製造する方法もさらに提供されてい
る。免疫受容体を介して腫瘍細胞抗原と選択的に結合す
る免疫結合体I−L−Xを哺乳類動物に治療有効量投与
することにより腫瘍の成長を抑制する方法が提供されて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無水ジグリコール酸リンカーへ結合する前(レ
ーン1および2)および後(レーン3および4)のモノ
クローナル抗体の等電点の変化を示している。
【図2】単官能性の化学的に反応し得るモノクローナル
抗体−リンカー複合体へのDXRの結合を示している。
【図3】DXRのモノクローナル抗体−無水ジグリコー
ル酸リンカー複合体に対する反応の進行を示している。
【図4】DXRのモノクローナル抗体−無水シトラコン
酸リンカー複合体に対する反応の進行を示している。
【図5】非結合の抗体(白丸)、結合抗体(黒丸)およ
び非結合の非特異性のない抗体(四角)の免疫反応性を
示している。
【図6】フローサイトメトリーで測定した、標的細胞A
172に対する、非結合の抗体(白丸)、および結合抗
体(黒丸)、および標的でない細胞T986に対する非
結合の抗体(三角)、および結合抗体(四角)の免疫反
応性を示している。
【図7】DXR単独での、DAOY(X)細胞株および
U251(t)細胞株に対する細胞障害性、並びに結合
抗体のDAOY(丸)細胞株、およびU251(四角)
細胞株に対する細胞障害性を示している。
【図8】DXR免疫結合体を用いたヌードマウスの腫瘍
細胞に対する標的付けを示しており;食塩水対照(黒丸
);非結合のLM609モノクローナル抗体(白丸);
DXR単独(白四角);DXRおよびLM609(黒四
角);非特異性の抗体との結合したDXR(H36−D
XR,(三角))、およびLM609−DXR免疫結合
体(X)である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  構造I―Lを含む組成物質であって:
    Iは、免疫受容体;およびLは、該免疫受容体上のある
    クラスの化学残基に1つの官能基を介して結合している
    二官能性リンカーであって、該免疫受容体上の化学残基
    とは異なるクラスの第2の未結合官能基を有する、二官
    能性リンカー;である、複合していない免疫受容体と、
    実質的に同等の特異性および免疫反応性によって特徴づ
    けられる、単官能性の化学反応基を有する、組成物質。
  2. 【請求項2】  前記免疫受容体が、モノクローナル抗
    体あるいはポリクローナル抗体からなる群から選択され
    る、請求項1に記載の組成物質。
  3. 【請求項3】  前記二官能性リンカーが、酸無水物、
    イソシアネート類およびクロロギ酸エステル類からなる
    群から選択される、請求項1に記載の組成物質。
  4. 【請求項4】  前記免疫受容体上の化学残基のクラス
    が、1級アミン、カルボキシル基、フェノール性水酸基
    およびチオール基からなる群から選択される請求項1に
    記載の組成物質。
  5. 【請求項5】  前記免疫受容体上のクラスと異なるク
    ラスの化学残基が、1級アミン、カルボキシル基、フェ
    ノール性水酸基、およびチオール基からなる群から選択
    される、請求項1に記載の組成物質。
  6. 【請求項6】  構造I―L−Xを含む組成物質であっ
    て、Iは、免疫受容体;Xは、細胞障害性薬剤;および
    Lは、該免疫受容体上のあるクラスの化学残基に1つの
    官能基を介して結合している二官能性リンカーであって
    、該免疫受容体上の化学残基とは異なるクラスの第2の
    未結合官能基を有する、二官能性リンカー;であり、該
    二官能性リンカーは、単官能性の化学反応性基を有する
    該免疫受容体上に結合しており、該単官能性の化学反応
    性基がXに結合する、結合していない免疫受容体と実質
    的に同等の特異性および免疫反応性によって特徴づけら
    れる、組成物質。
  7. 【請求項7】  前記免疫受容体が、モノクローナル抗
    体あるいはポリクローナル抗体からなる群から選択され
    る、請求項6に記載の組成物質。
  8. 【請求項8】  前記二官能性リンカーが、酸無水物、
    イソシアネート類およびクロロギ酸エステル類からなる
    群から選択される、請求項6に記載の組成物質。
  9. 【請求項9】  前記化学残基のクラスが、1級アミン
    、カルボキシル基、フェノール性水酸基、およびチオー
    ル基からなる群から選択される、請求項6に記載の組成
    物質。
  10. 【請求項10】  前記免疫受容体上のクラスと異なる
    クラスの化学残基が、1級アミン、カルボキシル基、フ
    ェノール性水酸基、およびチオール基からなる群から選
    択される、請求項6に記載の組成物質。
  11. 【請求項11】  免疫受容体リンカー複合体を製造す
    る方法であって、二官能性リンカーを、免疫受容体上の
    あるクラスの化学残基に、1つの官能基を介して結合さ
    せる工程を含み、該二官能性リンカーは、該免疫受容体
    上のクラスと異なるクラスの化学残基である第2の官能
    基を有し、複合していない免疫受容体と実質的に同等の
    特異性および免疫反応性を有することを特徴とする、単
    官能性の化学反応基を有する、免疫受容体を形成する、
    方法。
  12. 【請求項12】  前記免疫受容体が、モノクローナル
    抗体およびポリクローナル抗体からなる群から選択され
    る、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】  前記二官能性リンカーが、酸無水物
    、イソシアネート類、およびクロロギ酸エステル類から
    なる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】  前記免疫受容体上の化学残基のクラ
    スが、1級アミン、カルボキシル基、フェノール性水酸
    基およびチオール基からなる群から選択される、請求項
    11に記載の方法。
  15. 【請求項15】  前記免疫受容体上のクラスと異なる
    クラスの化学残基が、1級アミン、カルボキシル基、フ
    ェノール性水酸基およびチオール基からなる群から選択
    される、請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】  免疫結合体の製造方法であって、(
    a)  二官能性のリンカーを免疫受容体上のあるクラ
    スの化学残基に、1つの官能基を介して結合させる工程
    であって、該二官能性リンカーが、該免疫受容体上の化
    学残基とは異なるクラスの第2の官能基を有し、単官能
    性の化学反応性基を有する免疫受容体を製造する、工程
    ;および(b)  該単官能性の化学反応性基へ細胞障
    害性薬剤を結合させ、構造I―L―Xを有する免疫結合
    体を製造する工程であって、Iは免疫受容体であり、L
    は二官能性リンカーであり、そしてXは細胞障害性薬剤
    であり、該免疫結合体は、結合していない免疫受容体と
    実質的に同等の特異性および免疫反応性を有することを
    特徴とする、工程;を含む、方法。
  17. 【請求項17】  前記免疫受容体が、モノクローナル
    抗体あるいはポリクローナル抗体からなる群から選択さ
    れる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】  前記二官能性リンカーが、酸無水物
    、イソシアネート類およびクロロギ酸エステル類からな
    る群から選択される、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】  前記免疫受容体上の化学残基のクラ
    スが、1級アミン、カルボキシル基、フェノール性水酸
    基およびチオール基からなる群から選択される、請求項
    16に記載の方法。
  20. 【請求項20】  前記免疫受容体上にあるクラスと異
    なるクラスの化学残基が、1級アミン、カルボキシル基
    、フェノール性水酸基およびチオール基からなる群から
    選択される、請求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】  前記免疫受容体を介して、腫瘍細胞
    抗原と選択的に結合する請求項6に記載の組成物質を、
    哺乳類動物に治療上有効量投与することにより、腫瘍の
    成長を抑制する方法。
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