JPH0426507Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0426507Y2 JPH0426507Y2 JP9177887U JP9177887U JPH0426507Y2 JP H0426507 Y2 JPH0426507 Y2 JP H0426507Y2 JP 9177887 U JP9177887 U JP 9177887U JP 9177887 U JP9177887 U JP 9177887U JP H0426507 Y2 JPH0426507 Y2 JP H0426507Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- embankment
- rail
- wheels
- floating state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Barrages (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
この考案は、防潮堤や防波堤等の堤防に設けら
れた通行用の開口を、必要なときに閉じるための
引戸装置に関する。
れた通行用の開口を、必要なときに閉じるための
引戸装置に関する。
《従来の技術》
従来のこの種の引戸装置は、閉じるとき、まず
レールに沿つて引戸を閉位置までスライドさせ、
次に、車輪に対し引戸を降下させて、引戸の下縁
にあるシールゴムを接地させ、さらに、引戸を堤
防側に引き寄せて、引戸の両側のシールゴムを堤
防の戸当たりに密着させるようになつている。
レールに沿つて引戸を閉位置までスライドさせ、
次に、車輪に対し引戸を降下させて、引戸の下縁
にあるシールゴムを接地させ、さらに、引戸を堤
防側に引き寄せて、引戸の両側のシールゴムを堤
防の戸当たりに密着させるようになつている。
《考案が解決しようとする問題点》
このように従来の引戸装置は、閉鎖するまでに
面倒な操作が必要であり、いざ津波がくるという
ときに、正しく操作できるか不安が残る。
面倒な操作が必要であり、いざ津波がくるという
ときに、正しく操作できるか不安が残る。
この考案は、このような問題を解消するため
に、引戸をレールに沿つて動かすだけで水密にな
るような装置を得ることを目的とする。
に、引戸をレールに沿つて動かすだけで水密にな
るような装置を得ることを目的とする。
《問題点を解決するための手段》
この考案の装置は、堤防に設けられた開口を閉
じるための引戸と、該堤防に沿つて敷設されたレ
ールの上を転動する、該引戸が備えている車輪
と、該引戸が、レールに沿つた方向から見て地面
と堤防の両方から離れている浮遊状態と、地面と
堤防の両方に接している接触状態の2つの状態を
取り得るよう、該引戸に対し該車輪を斜めに移動
可能に支持している車輪支持装置と、該引戸が浮
遊状態になるように付勢しているばねと、該引戸
が該レール上を走行して該開口を閉じる位置に達
するとき該引戸に摺接し、該ばねの力に抗して該
引戸を浮遊状態から接触状態に押しやる案内部材
からなつている。
じるための引戸と、該堤防に沿つて敷設されたレ
ールの上を転動する、該引戸が備えている車輪
と、該引戸が、レールに沿つた方向から見て地面
と堤防の両方から離れている浮遊状態と、地面と
堤防の両方に接している接触状態の2つの状態を
取り得るよう、該引戸に対し該車輪を斜めに移動
可能に支持している車輪支持装置と、該引戸が浮
遊状態になるように付勢しているばねと、該引戸
が該レール上を走行して該開口を閉じる位置に達
するとき該引戸に摺接し、該ばねの力に抗して該
引戸を浮遊状態から接触状態に押しやる案内部材
からなつている。
《作用》
この考案の装置では、レールに沿つて引戸を閉
位置に向け走行させると、引戸はやがて案内部材
に摺接するが、さらに閉位置まで強く押してや
る。すると、案内部材はばねの力に逆らつて引戸
を地面と堤防とに押し付け、それらに密着させ
る。
位置に向け走行させると、引戸はやがて案内部材
に摺接するが、さらに閉位置まで強く押してや
る。すると、案内部材はばねの力に逆らつて引戸
を地面と堤防とに押し付け、それらに密着させ
る。
引戸を開けるときは、レールに沿つて引戸を強
く引く。すると引戸が、案内部材から離れ、ばね
の力で上昇すると共に、堤防から離れる。このた
め、以後、引戸は小さい力で動く。
く引く。すると引戸が、案内部材から離れ、ばね
の力で上昇すると共に、堤防から離れる。このた
め、以後、引戸は小さい力で動く。
《実施例》
第1図、第2図において、符号1は防潮堤、符
号2はそれに設けられた通行用開口、符号3はこ
れを閉じるための引戸である。引戸3は車輪4を
備えており、車輪は堤防1に沿つてその海側に敷
設されたレール5の上に載つている。この車輪4
を引戸3に支持している車輪支持装置6は、車輪
4の軸を回転自在に支持している箱7を有してお
り、この箱の前後には突起8が斜めに固定されて
いる。一方、引戸3の内側にはこの突起8が係合
するカイド9が斜めに(例えば水平に対し45度の
角度で)取り付けてあり、したがつて車輪4と引
戸3は斜め方向に相対的に動くことができ、引戸
3はレール5に沿つた方向から見て地面と堤防の
両方から離れている浮遊状態(第1図鎖線)と、
地面と堤防の両方に接している接触状態(第1図
実線)の2つの状態を取り得る。符号10は圧縮
ばねであり、車輪4に対し引戸3を斜め上方に、
すなわち、引戸3を浮遊状態に押し上げている。
号2はそれに設けられた通行用開口、符号3はこ
れを閉じるための引戸である。引戸3は車輪4を
備えており、車輪は堤防1に沿つてその海側に敷
設されたレール5の上に載つている。この車輪4
を引戸3に支持している車輪支持装置6は、車輪
4の軸を回転自在に支持している箱7を有してお
り、この箱の前後には突起8が斜めに固定されて
いる。一方、引戸3の内側にはこの突起8が係合
するカイド9が斜めに(例えば水平に対し45度の
角度で)取り付けてあり、したがつて車輪4と引
戸3は斜め方向に相対的に動くことができ、引戸
3はレール5に沿つた方向から見て地面と堤防の
両方から離れている浮遊状態(第1図鎖線)と、
地面と堤防の両方に接している接触状態(第1図
実線)の2つの状態を取り得る。符号10は圧縮
ばねであり、車輪4に対し引戸3を斜め上方に、
すなわち、引戸3を浮遊状態に押し上げている。
この考案には、引戸3がレール5上を閉位置ま
で動くとき引戸3に摺接し、ばね10の力に抗し
て引戸3を浮遊状態から接触状態に押しやるため
の案内部材11が必要である。この実施例では、
案内部材11は、ポスト12に取り付けた上下一
対のくさび状部材11aと、ポスト12の上と堤
防1を結んでいる桁13に取り付けたくさび状部
材11bからなつている。符号14aと14bは
これらの案内部材11aと11bにそれぞれ当た
る転動ボール付きの金具であり、引戸3の外面
(海側)と上面にそれぞれ取り付けてられている。
で動くとき引戸3に摺接し、ばね10の力に抗し
て引戸3を浮遊状態から接触状態に押しやるため
の案内部材11が必要である。この実施例では、
案内部材11は、ポスト12に取り付けた上下一
対のくさび状部材11aと、ポスト12の上と堤
防1を結んでいる桁13に取り付けたくさび状部
材11bからなつている。符号14aと14bは
これらの案内部材11aと11bにそれぞれ当た
る転動ボール付きの金具であり、引戸3の外面
(海側)と上面にそれぞれ取り付けてられている。
その他、符号15は引戸の下縁に取り付けられ
たシールゴム、符号16は引戸の内側に取り付け
られたシールゴムである。
たシールゴム、符号16は引戸の内側に取り付け
られたシールゴムである。
開口を閉鎖するときは、引戸3を開口2に向け
て走行させる。このとき、引戸はもちろん、第1
図に鎖線で示すように浮遊状態にある。閉位置に
近づくと、金具14aと14bが案内部材11a
と11bにそれぞれ摺接するので、戸は重くなる
が、さらに強い力で押して、引戸を閉位置、すな
わちストツパ17に当たるまで動かす。この間、
案内部材11は、ばね10を押し縮めながら、引
戸3を下と横の両方向に押しやる。こうして、引
戸が閉位置までくると、第1図に実線で示す接触
状態になり、下側シールゴム15が地面のシール
バー18に密着し、側部シールゴム16が堤防1
に密着し、引戸の水密性が確保される。
て走行させる。このとき、引戸はもちろん、第1
図に鎖線で示すように浮遊状態にある。閉位置に
近づくと、金具14aと14bが案内部材11a
と11bにそれぞれ摺接するので、戸は重くなる
が、さらに強い力で押して、引戸を閉位置、すな
わちストツパ17に当たるまで動かす。この間、
案内部材11は、ばね10を押し縮めながら、引
戸3を下と横の両方向に押しやる。こうして、引
戸が閉位置までくると、第1図に実線で示す接触
状態になり、下側シールゴム15が地面のシール
バー18に密着し、側部シールゴム16が堤防1
に密着し、引戸の水密性が確保される。
なお、車輪支持装置6は車輪と引戸が斜め方向
に、すなわち上下方向だけでなく横方向にも相対
移動できるようになつているので、車輪4はレー
ル5に載つたまま、引戸3だけが堤防1に近づ
き、車輪とレールはほとんど擦らない。
に、すなわち上下方向だけでなく横方向にも相対
移動できるようになつているので、車輪4はレー
ル5に載つたまま、引戸3だけが堤防1に近づ
き、車輪とレールはほとんど擦らない。
開口を開くときは、レールに沿つて引戸をこれ
までとは反対の方向に強く引く。引戸が少し動い
て、金具14が案内部材11から離れると、第1
図に鎖線で示すように、引戸3がばね10の力で
斜め上に浮き上がつて浮遊状態になり、下部シー
ルゴム15がシールバー18から離れるだけでな
く、側部シールゴム16も堤防から離れる。した
がつて、その後は、引戸は小さな力で走行する。
までとは反対の方向に強く引く。引戸が少し動い
て、金具14が案内部材11から離れると、第1
図に鎖線で示すように、引戸3がばね10の力で
斜め上に浮き上がつて浮遊状態になり、下部シー
ルゴム15がシールバー18から離れるだけでな
く、側部シールゴム16も堤防から離れる。した
がつて、その後は、引戸は小さな力で走行する。
なお、シールに沿つて引戸を走行させるには、
引戸を直に押したり引いたりしてもよいが、引戸
が大きい場合は、車輪を手動クランクでチエーン
駆動すると楽である。
引戸を直に押したり引いたりしてもよいが、引戸
が大きい場合は、車輪を手動クランクでチエーン
駆動すると楽である。
上述の実施例では、引戸3を浮遊状態に付勢す
る圧縮ばね10がガイド9に組み込まれていた
が、代わりに、第5,第6図に示すように、車輪
箱7と引戸の横桁19の間に圧縮ばね10′を置
くこともできる。符号20はばねの強さを調節す
るネジである。
る圧縮ばね10がガイド9に組み込まれていた
が、代わりに、第5,第6図に示すように、車輪
箱7と引戸の横桁19の間に圧縮ばね10′を置
くこともできる。符号20はばねの強さを調節す
るネジである。
《効果》
以上説明したように、この考案によれば、引戸
をレールに沿つて閉位置まで動かせば、案内部材
が引戸を斜め下に押しやり、引戸の下部が地面
と、引戸の側部が堤防とそれぞれ密着し、水密性
が確保できるので、操作が極めて簡単である。
をレールに沿つて閉位置まで動かせば、案内部材
が引戸を斜め下に押しやり、引戸の下部が地面
と、引戸の側部が堤防とそれぞれ密着し、水密性
が確保できるので、操作が極めて簡単である。
また、車輪と引戸が上下方向でなく斜め方向に
相対移動するので、引戸が堤防に近づくとき、車
輪がレールに載つたままでレールとほとんど擦ら
ず、車輪とレールが損傷しにくい。また、開くと
き、引戸が堤防から離れるので、開くための力が
小さくて済むという効果がある。
相対移動するので、引戸が堤防に近づくとき、車
輪がレールに載つたままでレールとほとんど擦ら
ず、車輪とレールが損傷しにくい。また、開くと
き、引戸が堤防から離れるので、開くための力が
小さくて済むという効果がある。
図面はこの考案の実施例を示すものであり、第
1図は引戸装置の横断面図(第2図のA−A断面
図)、第2図は同装置の海側から見た正面図、第
3図は第2図のB−B断面図、第4図は第1図の
C−C断面図、第5,第6図は他の実施例を示す
ものであり、第5図は引戸装置の下部横断面図、
第6図は第5図のD方向から見た図である。 1……堤防、2……開口、3……引戸、4……
車輪、5……レール、6……車輪支持装置、10
および10′……ばね、11……案内装置。
1図は引戸装置の横断面図(第2図のA−A断面
図)、第2図は同装置の海側から見た正面図、第
3図は第2図のB−B断面図、第4図は第1図の
C−C断面図、第5,第6図は他の実施例を示す
ものであり、第5図は引戸装置の下部横断面図、
第6図は第5図のD方向から見た図である。 1……堤防、2……開口、3……引戸、4……
車輪、5……レール、6……車輪支持装置、10
および10′……ばね、11……案内装置。
Claims (1)
- 堤防に設けられた開口を閉じるための引戸と、
該堤防に沿つて敷設されたレールの上を転動す
る、該引戸が備えている車輪と、該引戸が、レー
ルに沿つた方向から見て地面と堤防の両方から離
れている浮遊状態と、地面と堤防の両方に接して
いる接触状態の2つの状態を取り得るよう、該引
戸に対し該車輪を斜めに移動可能に支持している
車輪支持装置と、該引戸が浮遊状態になるよう付
勢しているばねと、該引戸が該レール上を走行し
て該開口を閉じる位置に達するとき該引戸に摺接
し、該ばねの力に抗して該引戸を浮遊状態から接
触状態に押しやる案内部材からなる堤防の引戸装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9177887U JPH0426507Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1987-06-15 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123286 | 1986-07-01 | ||
JP9177887U JPH0426507Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1987-06-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63100528U JPS63100528U (ja) | 1988-06-30 |
JPH0426507Y2 true JPH0426507Y2 (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=33455018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9177887U Expired JPH0426507Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1987-06-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0426507Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-15 JP JP9177887U patent/JPH0426507Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63100528U (ja) | 1988-06-30 |
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