JPH04264186A - エヤゾール組成物 - Google Patents

エヤゾール組成物

Info

Publication number
JPH04264186A
JPH04264186A JP2347191A JP2347191A JPH04264186A JP H04264186 A JPH04264186 A JP H04264186A JP 2347191 A JP2347191 A JP 2347191A JP 2347191 A JP2347191 A JP 2347191A JP H04264186 A JPH04264186 A JP H04264186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
weight
eyasol
skin
stock solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2347191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3027838B2 (ja
Inventor
Satoshi Mekata
聡 目加多
Kisako Yagi
八木 紀砂子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Aerosol Industries Corp
Original Assignee
Osaka Aerosol Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Aerosol Industries Corp filed Critical Osaka Aerosol Industries Corp
Priority to JP3023471A priority Critical patent/JP3027838B2/ja
Publication of JPH04264186A publication Critical patent/JPH04264186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3027838B2 publication Critical patent/JP3027838B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエヤゾール組成物に関す
る。さらに詳しくは、温感を付与しうるエヤゾール組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人体用のエヤゾール製品には、
液化ガスまたは圧縮ガスが噴射剤として用いられている
ため、毛髪、頭皮、皮膚、粘膜などに塗布したときには
、それらの表面から噴射剤が気化熱を奪い、それに伴っ
て冷却感が付与される。この冷却感は、エヤゾール製品
の最大の長所であると同時に最大の欠点でもある。
【0003】冷却感に伴う長所としては、皮膚の火傷、
炎症、ほてりなどに対する速効的な消炎作用や、夏季、
運動後における体温上昇時に爽快感を与えることがあげ
られる。
【0004】また、短所としては、冬季などのように、
外気中で体温が低下している際に使用したばあいには、
冷却感により不快感をおぼえ、また生理学的には冷却に
よって表皮、粘膜などの毛細血管、細胞などの収縮が生
じ、配合された有効成分が速やかに体内に浸透しないこ
となどがあげられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
、前記従来技術に鑑みて、従来のエヤゾール製品の欠点
であった冷却感に着目し、表皮、粘膜に温熱感を付与し
うるエヤゾール製品を見出すべく鋭意研究を重ねたとこ
ろ、意外なことに多価アルコールを原液中に50重量%
以上含有したエヤゾール組成物を用いたばあいには、皮
膚などに対して心地よい温熱感が付与されることを見出
し、本発明を完成するにいたった。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は多価
アルコールを原液中に50重量%以上含有したことを特
徴とするエヤゾール組成物に関する。
【0007】
【作用および実施例】本発明のエヤゾール組成物は、前
記したように、多価アルコールを原液中に50重量%含
有したものである。
【0008】前記多価アルコールとしては、たとえばグ
リセリン、プロピレングリコール、1,4−ブチレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコー
ルなどがあげられ、これらの多価アルコールは単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。なお、これらの多
価アルコールのなかでは、グリセリン、プロピレングリ
コールおよび1,3−ブチレングリコールは、効果的な
温熱感を付与するとともに、人体に対する安全性が高く
、しかもこれらは保湿成分として汎用されていることか
ら、良好な保湿剤でもあるのでとくに好ましいものであ
る。
【0009】前記多価アルコールは、無水またはそれに
近い状態で皮膚に付着したばあいには、皮膚上層の水分
を吸収し、そのときに穏やかな発熱反応がおこる。この
ときの発熱が温熱感をもたらすのである。
【0010】このような作用を充分に発揮させるために
は、前記多価アルコールは、無水またはそれに近い状態
でエヤゾール容器内に噴射剤とともに充填し、空気中の
水分などが入り込まないようにすることが好ましい。し
たがって、本発明のエヤゾール組成物は、実質的に非水
系であることが望ましい。
【0011】前記多価アルコールの使用量は、えられる
エヤゾール組成物の形態によって異なるので一概には決
定することができない。前記エヤゾール組成物の形態は
、エヤゾール容器から噴出されたエヤゾール組成物の状
態によって定められ、主として(イ)高発泡のフォーム
を形成するもの、(ロ)霧状でフォームを形成しないも
の、および(ハ)低発泡の壊れやすいフォームを形成す
るものの3種類に大別される。
【0012】前記(イ)高発泡のフォームを形成するエ
ヤゾール組成物としては、原液50〜98重量%および
噴射剤2〜50重量%からなるものが代表例としてあげ
られる。
【0013】前記原液は、前記多価アルコール50重量
%以上、整泡剤1〜30重量%、有効成分20重量%以
下および補助剤10重量%以下からなる。
【0014】前記多価アルコールの使用量は、50重量
%未満であるばあいには、発熱反応がわずかしかおこら
ず、感知しうる程の温熱感をもたらさなくなる。なお、
良好な泡抹を形成するためには多価アルコールの使用量
は95重量%以下であることが好ましい。前記多価アル
コールの使用量は、好ましくは60〜90重量%である
【0015】前記整泡剤としては、高発泡のフォームを
形成するために、たとえばアルキル硫酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸
および同塩類、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩、α− オレフィン
スルホン酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、アルキル
リン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
塩などのアニオン系界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン酸脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル
アミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドエステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルなどのノニオン系界面活性
剤;アルキルアンモニウム酸アルキルベンジルアンモニ
ウム塩、ステアリン酸ジエチルエチルアミド、ラノリン
誘導第4級アンモニウム塩、などのカチオン系界面活性
剤;カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ールなどの炭素数10〜18の高級アルコール;エタノ
ール、イソプロパノール、ノルマルプロパノールなどの
炭素数2〜4の低級アルコールなどがあげられ、これら
の成分は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。 なお高級アルコールを配合するばあいには、低級アルコ
ールの併用が望ましく、このばあい、高級アルコールの
炭素数にもよるが、高級アルコール 100重量部に対
して30〜3000重量部の低級アルコールの併用がと
くに望ましい。なお、これらのなかでは、エタノールお
よびイソプロパノールは、前記高級アルコールの可溶化
を助けるとともに種々の有効成分の配合を可能にし、均
一な原液をえやすいのでとくに好適に使用しうるもので
ある。前記整泡剤の使用量は、1重量%未満であるばあ
いには、良好な泡がえられにくくなり、また30重量%
をこえるばあいには、高級アルコールの分離、原液の固
化、泡硬度の増大が生じる傾向がある。なお、前記整泡
剤の使用量は、好ましく2〜20重量%である。
【0016】前記有効成分は、本発明のエヤゾール組成
物の用途に応じて適宜選択して用いられ、具体的には後
述するものがあげられる。前記有効成分は、本発明のエ
ヤゾール組成物をたとえばシェービングフォームなどと
して用いるばあいには使用する必要はない。しかし、有
効成分を必要とするばあいには、有効成分を添加するこ
とにより発現される効果を充分に発現させるために、そ
の使用量は原液に対して0.01重量%以上であること
が好ましい。なお、有効成分の使用量が30重量%より
も多いばあいには、噴射剤などとの相溶性や安定性が低
下するようになる。なお、前記有効成分の使用量は、好
ましくは0.01〜20重量%である。
【0017】前記補助剤としては、たとえば香料、シリ
コーンオイル、各種エステル類、各種ケトン類、増粘剤
、pH調整剤、溶剤などがあげられる。前記補助剤の使
用量は、50重量%をこえるばあいには、充分な発熱反
応がおこりにくくなって感知しうるほどの温熱感が付与
されなくなる傾向があるので、通常50重量%以下、な
かんづく30重量%以下とされる。
【0018】前記噴射剤としては、高発泡のフォームを
うるために、たとえばLPG などが用いられる。
【0019】前記原液と噴射剤の配合割合は、通常原液
/噴射剤(重量比)が50/50〜98/2、なかんづ
く80/20〜95/5となるように調整される。前記
配合割合が前記範囲よりも小さいばあいには、高発泡の
フォームが形成されるが、皮膚に冷却感が付与されるよ
うになり、また前記範囲よりも大きいばあいには、目的
とする高発泡のフォームが形成されなくなる傾向がある
【0020】前記(ロ)霧状でフォームを形成しないエ
ヤゾール組成物としては、原液50〜90重量%および
噴射剤10〜50重量%からなるものが代表例としてあ
げられる。
【0021】前記原液は、前記多価アルコール50重量
%以上、低級アルコール1〜45重量%、有効成分20
重量%以下および補助剤50重量%以下からなる。
【0022】前記多価アルコールの使用量は、50重量
%未満であるばあいには、充分な発熱反応がおこりにく
くなって温熱感が付与されにくくなる。なお、噴射剤と
の混合を良好なものとし、エアゾールとして噴射されや
すくするためには、多価アルコールの使用量は99重量
%以下であることが好ましい。なお、前記多価アルコー
ルの使用量は、好ましくは60〜95重量%である。
【0023】前記低級アルコールとしては、たとえばエ
タノール、イソプロパノール、ノルマルプロパノールな
どがあげられ、これらの低級アルコールは単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。なお、これらのなかで
は、エタノールおよびイソプロパノールは、前記高級ア
ルコールの可溶化をたすけ、低温での固化を防ぐととも
に種々の有効成分の配合を可能にし、均一な原液をえや
すくするのでとくに好適に使用しうるものである。前記
低級アルコールの使用量は、1重量%未満であるばあい
には、配合する高級アルコールの固化が生じたり、非極
性有効成分などの配合が困難となり、また45重量%を
こえるばあいには、低級アルコールの気化に伴なう冷却
感により、温熱感が感じられにくくなる傾向がある。な
お、前記低級アルコールの使用量は、好ましくは5〜4
5重量%、さらに好ましくは3〜20重量%である。
【0024】前記有効成分は、前記したように、本発明
のエヤゾール組成物の用途に応じて適宜選択して用いら
れ、具体的には後述するものがあげられる。前記有効成
分は、本発明のエヤゾール組成物をたとえばシェービン
グクリームなどとして用いるばあいにはとくに使用する
必要がない。しかし、有効成分を必要とするばあいには
、有効成分を添加することによる効果を充分に発現せし
めるために、前記有効成分の使用量は原液に対して0.
01重量%以上であることが好ましい。なお、有効成分
の使用量が30重量%よりも多いばあいには、噴射剤な
どとの相溶性または安定性が低下するようになる。なお
、好ましい前記有効成分の使用量は、0.01〜20重
量%である。
【0025】前記補助剤としては、前記(イ)高発泡の
フォームを形成するエアゾール組成物に用いられるもの
のほか、前記整泡剤などがあげられる。前記補助剤の使
用量は、50重量%をこえるばあいには、多価アルコー
ル類の使用量が減少し、充分な発熱反応がおこらなくな
る傾向があるので、通常30重量%以下とされる。
【0026】前記噴射剤としては、ジメチルエーテルが
とくに好適に使用される。
【0027】前記原液と噴射剤の配合割合は、通常原液
/噴射剤(重量比)が50/50〜90/10、なかん
づく70/30〜80/20となるように調整される。 前記配合が前記範囲よりも小さいばあいには、エヤゾー
ル容器からエヤゾール組成物を噴出させて生じた霧が細
かくなり、皮膚に接触したときに冷却感が強くなりすぎ
て温熱感がすみやかに付与されなくなる。また前記範囲
をこえるばあいには、エヤゾール容器からエヤゾール組
成物を噴出させて生じた霧が粗くなってむらができやす
くなり、均一な噴射状態がえられにくくなるようになる
【0028】なお、前記(ロ)液状でフォームを形成し
ないエヤゾール組成物は、エヤゾール容器から噴出させ
た際には霧状になり、皮膚に対して冷却感を与えるが、
しだいに温熱感を与えるという特性を有するものである
。したがって、前記組成物のこの特性を利用することに
より、たとえば消炎鎮痛剤マッサージ用オイルなどの他
の用途に好適に使用しうるものである。
【0029】前記(ハ)低発泡の壊れやすいフォームを
形成するエヤゾール組成物としては、原液95〜99.
8重量%および噴射剤0.2 〜5重量%からなるもの
が代表例としてあげられる。
【0030】前記原液としては、前記(イ)の高発泡の
フォームを形成するエヤゾール組成物に用いられる原液
と同じものが例示される。
【0031】前記噴射剤としては、CO2 、N2 O
、N2 などがとくに好適に用いられる。
【0032】前記原液と噴射剤の配合割合は、通常、原
液/噴射剤(重量比)が95/5〜99.8/0.2 
、なかんづく98/2〜99.8/0.2 となるよう
に調整される。前記配合割合が前記範囲よりも小さいば
あいには、内圧が低いため、内容物が噴射されにくくな
り、また前記範囲よりも大きいばあいには、圧縮ガスの
性質によりこれ以上の配合は困難となり、液性やpHな
どが変化する傾向がある。
【0033】本発明のエヤゾール組成物の用途としては
、種々のものがあげられるが、その代表的なものとして
、たとえば清拭剤、凍瘡治療剤、消炎鎮痛剤、角質軟化
剤、鎮痒剤、坑真菌剤、抗ヒスタミン剤、日やけ止め剤
、ホルモン剤、ビタミン剤、防臭剤、マッサージクリー
ム、コールドクリーム、クレンジングクリーム、ヘアト
リートメント、パック、脱毛剤、脱色剤、シェービング
クリームなどがあげられる。
【0034】本発明のエヤゾール組成物に用いられる有
効成分は、これら用途に応じて適宜選択して用いられる
【0035】まず、本発明のエヤゾール組成物を清拭剤
として用いるばあいについて説明する。
【0036】従来の清拭剤は、ほとんどのものが液状で
あるため、皮膚に冷却感をもたらし、それに伴って刺激
を与えることも少なくない。とくに、たとえば痔などと
いった疾患が冬季に悪化することを考慮すれば、従来の
冷却感を付与する清拭剤は好ましくない。しかしながら
、本発明のエヤゾール組成物を清拭剤として用いたばあ
いには、患部の冷却感による刺激を解消するばかりでな
く、皮膚に温熱感が付与されるため、痔などといった疾
患や傷口などにおける痛みが和らぎ、しかも加温される
ことにより血行を促進し、痔などの疾患の最大の原因で
ある局所のうっ血の緩和がなされるという作用が呈され
る。また、前記多価アルコールには、保湿作用があるた
め、患部の乾燥による炸裂などを防止し、排便時におけ
る疼痛の緩和も期待することができる。また、前記多価
アルコールとしてとくにグリセリンなどを用いたばあい
には、局所用外用緩和作用が呈されるという利点がある
【0037】本発明のエヤゾール組成物を清拭剤として
用いるばあいには、有効成分としてたとえばリドカイン
、グリチルレチン酸、塩酸クロロヘキシジン、酢酸トコ
フェロール、アルミニウムクロロヒドロキシアラントイ
ネート、クロタミン、アラントイン、塩酸エフェドリン
、トウキ、シコン、酢酸ヒドロコルチゾン、硫酸フラジ
オマイシン、塩酸プレドニゾロン、dl− 塩酸メチル
エフェドリン、ヒドロコルチゾン、硫酸フラジオマイシ
ン、塩酸ジブカイン、エスクロシド、塩酸フェニレフリ
ン、塩酸ジフェンヒドラミンなどが用いられる。なお、
これらの有効成分は単独でまたは2種以上を混合して用
いられる。
【0038】また、本発明のエヤゾール組成物を凍瘡治
療剤として用いるばあいについて説明する。
【0039】凍瘡(しもやけ)は、手足の抹消血管の収
縮による血行不良に起因する疾患である。このため、治
療薬として抹消血管拡張作用、血行促進作用または皮膚
の刺激による二次的な血行促進作用のある薬剤が用いら
れる。また、凍瘡のもっとも顕著な症状である痒みを抑
える鎮痒作用のある薬剤、さらに中・重度の症状にみら
れる患部の血流不良による組織壊死に対しては、皮膚組
織賦活作用のある薬剤が配合される。
【0040】これらの薬剤を外用剤として患部に塗布す
るばあい、皮膚に浸透して薬効を発揮するまでにかなり
の時間がかかる。そのため、患者によっては適量以上の
量を塗布するおそれがあり、ばあいによってはかぶれな
どの他の皮膚疾患をひきおこすことがある。
【0041】このような問題を解決するためには、患部
に塗布してすみやかにその効能が感じられる製剤が必要
であると考えられる。
【0042】本発明のエヤゾール組成物は、前記したよ
うに、多価アルコールが無水またはそれに近い状態で含
有されたものであり、皮膚に塗布されたときに皮膚上層
の水分を吸収することにより穏やかな発熱反応がおこり
、その反応熱が温熱感をもたらすと同時に皮膚の毛細血
管を拡張し、有効成分の皮膚への浸透を速やかにするの
である。さらに、前記反応熱は、患部における血行の促
進作用を呈し、それに伴って局所への有効成分の到達時
間の短縮も図るのである。
【0043】なお、エヤゾール組成物に含有された噴射
剤は、皮膚に塗布されたときに気化するため、そのとき
に局所刺激作用が呈され、さらに血行促進作用が呈され
ることはいうまでもない。
【0044】これらの作用を一次的作用として考えるな
らば、この一次作用が完了する前に、配合されている有
効成分の作用が発現することになり(二次的作用)、両
者の相乗作用により、速効性および持続的作用が呈され
るのである。
【0045】本発明のエヤゾール組成物を凍瘡治療剤と
して用いるばあいには、有効成分として、たとえば酢酸
トコフェロール、ジパルミチン酸ピリドキシン、アラン
トイン、パルミチン酸レチノール、dl− カンフル、
l−メントール、ユーカリ油、ジフェンヒドラミン、塩
酸ピリドキシン、エルゴカルシフェロール、パンテノー
ル、トリクロカルバン、イソプロピルミリステート、オ
ウバク末、ウコン末、スルファジアジン、リドカイン、
酢酸コルチゾン、スルフイソミジン、シコンエキス、ジ
エチルスチルベストロール、プレドニゾロン、アセンヤ
ク、ジオウ、酢酸ヒドロコルチゾン、マレイン酸クロロ
フェニラミン、グリチルリチン酸ジカリウム、トウキな
どがあげられ、これらの成分は、単独でまたは2種以上
混合して用いられる。
【0046】本発明のエヤゾール組成物は、一般に用い
られているエヤゾール容器に充填して用いられるが、充
填するに際しては、できる限り余分な水分が含有されな
いようにすることが肝要である。水分が含有されたばあ
いには、エヤゾール組成物に含まれた多価アルコールと
水分とがその時点で反応してしまい、使用時に発熱しな
いため、充分な温熱感が付与されなくなる。
【0047】本発明のエヤゾール組成物は、前記したよ
うに、エヤゾール容器に充填されて使用されるものであ
るため、携帯性にすぐれたものであり、たとえば冬季に
おいて郊外で凍瘡に患ったばあいなどに速やかに対処す
ることができるという利点を有するものである。
【0048】つぎに本発明のエヤゾール組成物を実施例
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。
【0049】実施例1表1〜2に示す成分からなる原液
を水が含まれないようにして調製した。つぎに、えられ
た原液と噴射剤とを表1〜2に示す割合で配合してエヤ
ゾール組成物をえた。
【0050】えられたエヤゾール組成物100gをエヤ
ゾール容器(満注量:200 ml)に充填し、バルブ
を取付けたのち、吐出状況、温熱感、使用感および総合
評価を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1
〜2に併記する。
【0051】(イ)吐出状況 低温(5℃)または高温(38℃)状態で保存したエヤ
ゾール容器をよく振って吐出して目視にてその状況を観
察した、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0052】(評価基準) ○:低温(5℃)および高温(38℃)のいずれでも望
ましい吐出状態である。
【0053】△:低温(5℃)および高温(38℃)の
いずれかでやや不充分な吐出状態である。
【0054】×:低温(5℃)および高温(38℃)の
いずれでも不充分な吐出状態である。
【0055】(ロ)温熱感 30歳代の男性10人および女性10人のパネラーを対
象に手の甲にエヤゾール製品から吐出した内容物を塗布
し、以下の評価基準にしたがって評価した。
【0056】(評価基準) A:18人以上が温熱感を感じた。
【0057】B:13〜17人が温熱感を感じた。
【0058】C:8〜12人が温熱感を感じた。
【0059】D:3〜7人が温熱感を感じた。
【0060】E:温熱感を感じたのは2人以下。
【0061】(ハ)使用感 温熱感を感じたパネラーにそれぞれ多価アルコールの総
量の1/2を水に置きかえた対照品(温熱感のないもの
)を提示し、それぞれの剤形のききめ感を評価した。
【0062】(評価基準)A:温熱感を感じた人の80
%以上がききめを感じた。
【0063】B:温熱感を感じた人の50%以上がきき
めを感じた。
【0064】C:温熱感を感じた人の30%以上がきき
めを感じた。
【0065】D:温熱感を感じた人のすべての人がきき
めを感じなかった。
【0066】E:温熱感を感じた人の50%以上の人が
ききめがわるいと評価した。
【0067】−:テストせず (ニ)総合評価 吐出状況、温熱感および使用感を総合的に以下の評価基
準に基づいて評価した。
【0068】(評価基準)A:吐出状態に問題がなく、
温感がAであり、使用感がAまたは−であるばあい。
【0069】B:吐出状態に問題がなく、温感がB以上
であり、使用感がB以上または−であるばあい。
【0070】C:吐出状態に問題がなく、温感がC以上
であり、使用感がC以上または−であるばあい。
【0071】D:吐出しないことがある、温感がDもし
くはEである、または使用感がD、Eもしくは−である
ばあい。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】表1〜2に示した結果から明らかなように
、本発明のエヤゾール組成物は、いずれも皮膚に対して
心地よい温熱感を与えるものであることがわかる。
【0075】実施例2 表3に示す成分からなる原液を水が含まれないようにし
て調製した。つぎに、えられた原液と噴射剤とを表3に
示す割合で配合してエヤゾール組成物をえた。
【0076】えられたエヤゾール組成物100gをエヤ
ゾール容器(満注量:200 ml)に充填し、バルブ
を取付けたのち、実施例1と同様にして物性を調べた。 その結果を表3に併記する。
【0077】
【表3】
【0078】表3に示した結果から明らかなように、本
発明のエヤゾール組成物は、温熱感にすぐれたものであ
ることがわかる。
【0079】処方例1〜8 本発明のエヤゾール組成物を用い、表4〜5に示したよ
うに必要に応じて有効成分を添加したほかは実施例1と
同様にしてエヤゾール容器に充填し、バルブを取り付け
て各種製品を作製した。
【0080】えられた製品に充填されたエヤゾール組成
物の物性を実施例1と同様にして調べた。その結果を表
4〜5に併記する。
【0081】
【表4】
【0082】
【表5】
【0083】表4〜5に示した結果から明らかなように
、本発明のエヤゾール組成物を用いてえられた各種製品
は、いずれも温熱感および使用感にすぐれたものである
ことがわかる。
【0084】
【発明の効果】本発明のエヤゾール組成物は、携帯に便
利なエヤゾール製品として好適に使用しうるものであり
、皮膚に対して温熱感を与えるものであるから、かかる
温熱感が要求される、たとえばシェービングクリーム、
マッサージクリーム、コールドクリーム、角質軟化剤、
消炎鎮痛剤などのエヤゾール製品として好適に使用しう
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多価アルコールを原液中に50重量%
    以上含有したことを特徴とするエヤゾール組成物。
JP3023471A 1991-02-18 1991-02-18 エヤゾール組成物 Expired - Fee Related JP3027838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023471A JP3027838B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 エヤゾール組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023471A JP3027838B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 エヤゾール組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04264186A true JPH04264186A (ja) 1992-09-18
JP3027838B2 JP3027838B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=12111449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3023471A Expired - Fee Related JP3027838B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 エヤゾール組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3027838B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999044916A1 (fr) 1998-03-03 1999-09-10 Osaka Shipbuilding Co., Ltd. Produit d'aerosol et procede de fabrication de celui-ci
WO2000009082A1 (en) * 1998-08-14 2000-02-24 Unilever Plc Cosmetic composition
JP2002275455A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Daizo:Kk エアゾール組成物
JP2007077151A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Mcneil Ppc Inc 噴霧可能な個人用潤滑剤
JP2008163010A (ja) * 2006-12-06 2008-07-17 Rohto Pharmaceut Co Ltd 皮膚外用剤

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999044916A1 (fr) 1998-03-03 1999-09-10 Osaka Shipbuilding Co., Ltd. Produit d'aerosol et procede de fabrication de celui-ci
WO2000009082A1 (en) * 1998-08-14 2000-02-24 Unilever Plc Cosmetic composition
US6162775A (en) * 1998-08-14 2000-12-19 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Anhydrous liquid cosmetic compositions comprising glycerin and polyalkylene glycol
CN100406001C (zh) * 1998-08-14 2008-07-30 荷兰联合利华有限公司 化妆品组合物
JP2002275455A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Daizo:Kk エアゾール組成物
JP2007077151A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Mcneil Ppc Inc 噴霧可能な個人用潤滑剤
JP2008163010A (ja) * 2006-12-06 2008-07-17 Rohto Pharmaceut Co Ltd 皮膚外用剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3027838B2 (ja) 2000-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100950524B1 (ko) 국소 글리코피롤레이트 제품
CA2527499C (en) Foamable pharmaceutical compositions and methods for treating a disorder
CA2748346C (en) Use of a foamable composition essentially free of pharmaceutically active ingredients for the treatment of human skin
AU2004266502B2 (en) Penetrating pharmaceutical foam
US20170119665A1 (en) Penetrating pharmaceutical foam
US20110002857A1 (en) Oleaginous pharmaceutical and cosmetic foam
JP2003055146A (ja) クールダウン効果を有するマッサージ用の化粧料
JPH08119831A (ja) 起泡性エアゾール組成物
JPH06329532A (ja) 油中水型エアゾール組成物およびその製法
JPH07215835A (ja) エアゾールフォーム化粧料
JP5643872B2 (ja) 二酸化炭素経皮・経粘膜吸収用組成物
CN105770237A (zh) 一种具有止痒、消炎功效的泡沫剂及其制备方法
JPH04264186A (ja) エヤゾール組成物
JP4450545B2 (ja) エアゾール製剤
JP5699184B2 (ja) 二酸化炭素経皮・経粘膜吸収用組成物
JP4176858B2 (ja) エアゾール製剤
JP2001064122A5 (ja)
JP4176859B2 (ja) エアゾール製剤
JP3349544B2 (ja) 皮膚化粧料
JP5993336B2 (ja) 二酸化炭素経皮・経粘膜吸収用組成物
WO2024042452A1 (en) Topical composition for pain relief
CA2198667C (en) Cooling sensation composition comprising 3-1-menthoxy propane 1, 2-diol
JP4812952B2 (ja) エアゾール組成物
KR20180039909A (ko) 냉각 성분을 포함하는 발열 화장료 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees