JPH0426334B2 - - Google Patents
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- JPH0426334B2 JPH0426334B2 JP59240081A JP24008184A JPH0426334B2 JP H0426334 B2 JPH0426334 B2 JP H0426334B2 JP 59240081 A JP59240081 A JP 59240081A JP 24008184 A JP24008184 A JP 24008184A JP H0426334 B2 JPH0426334 B2 JP H0426334B2
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- film
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- marine
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
＜産業上の利用分野＞
この発明は船舶、海洋構築物などにおける海水
接触面に海洋生物が付着するのを防止する目的
で、前記海水接触面に施す海洋生物付着防止剤に
関するものである。 ＜従来の技術＞ 従来、海水に接触する船舶、海洋構築物、海水
を利用する機器あるいは海水を利用する工業で
は、これらの海水接触面にフジツボ類、苔虫類、
セルプラ類、ホヤ類などが付着成長するために、
それらの機能が害され重大な被害を受けることが
多い。 このため海水生物の付着成長の防止について
は、多くの研究がなされている。 このような海水生物の付着を防止する方法とし
ては、例えば錫化合物、銅化合物などの毒物を混
入した塗料を付着防止個所に塗布し、海中におい
て徐々に溶出する毒物の作用によつて付着防止す
る方法が知られている。しかし、この方法では毒
物による海洋汚染を避けることができないという
問題点がある。このような観点から無毒性の海洋
生物付着防止剤が望まれている。 そして無毒性防汚塗料としては、オリゴマー常
温硬化型シリコンゴム単独またはシリコンゴムと
低臨界表面張力物質を利用する方法が知かれてい
る。 ＜発明が解決しようとする問題点＞ しかし、これらは何れも塗料であり、塗装する
構造物に対して何層も塗り重ねる必要があり、さ
らに皮膜形成まで長時間を要するという欠点があ
る。 このほか、形成物の表面に剥離処理層を形成す
る方法もあるが、低臨界表面張力物質を添加して
いないため、塗膜の臨界表面張力が短時間に増加
し、防汚染効果が低下するうという欠点がある。 ＜問題点を解決するための手段＞ 本発明者らは上記の如き、これまでの海洋生物
付着防止剤における問題点を解消すべく鋭意検討
の結果、この発明に至つたものである。 即ち、この発明は海洋生物の付着を防止する防
汚剤として成形可能な材料および該材料と本質的
に非相溶性で臨界表面張力を低下させる物質との
混合物よりなるシートもしくはフイルム状物質で
あつて、その表面における水の接触角が98度以上
であることを必須要件とするものであり、このよ
うなシートまたはフイルム状成形物を海水接触面
に添着せしめることにより、本質的に海水生物の
付着防止の効果を得ようとするものである。 ＜作用＞ この発明において使用する成形可能な材料とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、クロルスルホン化ポリエチレン、飽和ポ
リエステルなどの合成樹脂類、天然ゴム、ブチル
ゴム、SIS、SBS、エチレン−プロピレンターポ
リマー（EPT）、シリコンゴムなどがある。 また臨界表面張力を低下させる物質としては、
ポリジメチルシロキサン等のシリコンオイル、流
動パラフイン、ペトロラクタム、ワセリンなど、
低分子量のポリテトラフルオロエチレンなどがあ
る。 この発明は上記の成形可能な材料と低臨界表面
張力を有する物質との混合物をシートもしくはフ
イルム状に成形するものである。 そして低臨界表面張力を有する物質は徐々にシ
ートもしくはフイルムの表面にブリードし、該シ
ートもしくはフイルムの臨界表面張力を下げ、水
の接触角を98度以上好ましくは100度以上にする
ことが重要である。従つて低臨界表面張力を有す
る物質を混合しても、水の接触角が98度以下とな
るものは海洋生物の付着防止に有効な効果は示さ
ない。 この発明において用いる成形物は前記の各条件
を満足するフイルム、シート、テープ、チユーブ
もしくは異形成型品などの形状を有するものがよ
いが、これらの成形物を海水接触面における海洋
生物の付着防止個所に添着するには、エポキシ樹
脂などの公知の接着剤液、熱硬化型もしくは化学
反応型タイプの接着フイルムなどの接着機能を有
する材料を介在させるか、もしくは合わせ目を接
合させるとよい。 またチユーブもしくは異形成型品を自然に、も
しくは熱によつて収縮あるいは拡大しうる物品と
し、内面もしくは外面に接着材料を介するか、も
しくは介さずして添着させることもできる。 しかして前記成形物の添着は上述した２つの方
法以外の方法により添着されてもよい。 ＜実施例＞ 以下この発明を実施例により詳細に説明する。 下記第１表に示す成形材料と低臨界表面張力物
質の混合物よりなるシート状海洋生物付着防止剤
を作り、これを300mm×100mm×３mmの鋼板の両面
に添着し、３ケ月および１年間海中に浸漬した後
の海洋生物の付着状態と各防止剤表面の水の接触
角を測定した。その結果は第１表に示した。 なお比較例としては３種を用い同じように海中
浸漬と水の接触角のテストを行なつた。
接触面に海洋生物が付着するのを防止する目的
で、前記海水接触面に施す海洋生物付着防止剤に
関するものである。 ＜従来の技術＞ 従来、海水に接触する船舶、海洋構築物、海水
を利用する機器あるいは海水を利用する工業で
は、これらの海水接触面にフジツボ類、苔虫類、
セルプラ類、ホヤ類などが付着成長するために、
それらの機能が害され重大な被害を受けることが
多い。 このため海水生物の付着成長の防止について
は、多くの研究がなされている。 このような海水生物の付着を防止する方法とし
ては、例えば錫化合物、銅化合物などの毒物を混
入した塗料を付着防止個所に塗布し、海中におい
て徐々に溶出する毒物の作用によつて付着防止す
る方法が知られている。しかし、この方法では毒
物による海洋汚染を避けることができないという
問題点がある。このような観点から無毒性の海洋
生物付着防止剤が望まれている。 そして無毒性防汚塗料としては、オリゴマー常
温硬化型シリコンゴム単独またはシリコンゴムと
低臨界表面張力物質を利用する方法が知かれてい
る。 ＜発明が解決しようとする問題点＞ しかし、これらは何れも塗料であり、塗装する
構造物に対して何層も塗り重ねる必要があり、さ
らに皮膜形成まで長時間を要するという欠点があ
る。 このほか、形成物の表面に剥離処理層を形成す
る方法もあるが、低臨界表面張力物質を添加して
いないため、塗膜の臨界表面張力が短時間に増加
し、防汚染効果が低下するうという欠点がある。 ＜問題点を解決するための手段＞ 本発明者らは上記の如き、これまでの海洋生物
付着防止剤における問題点を解消すべく鋭意検討
の結果、この発明に至つたものである。 即ち、この発明は海洋生物の付着を防止する防
汚剤として成形可能な材料および該材料と本質的
に非相溶性で臨界表面張力を低下させる物質との
混合物よりなるシートもしくはフイルム状物質で
あつて、その表面における水の接触角が98度以上
であることを必須要件とするものであり、このよ
うなシートまたはフイルム状成形物を海水接触面
に添着せしめることにより、本質的に海水生物の
付着防止の効果を得ようとするものである。 ＜作用＞ この発明において使用する成形可能な材料とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、クロルスルホン化ポリエチレン、飽和ポ
リエステルなどの合成樹脂類、天然ゴム、ブチル
ゴム、SIS、SBS、エチレン−プロピレンターポ
リマー（EPT）、シリコンゴムなどがある。 また臨界表面張力を低下させる物質としては、
ポリジメチルシロキサン等のシリコンオイル、流
動パラフイン、ペトロラクタム、ワセリンなど、
低分子量のポリテトラフルオロエチレンなどがあ
る。 この発明は上記の成形可能な材料と低臨界表面
張力を有する物質との混合物をシートもしくはフ
イルム状に成形するものである。 そして低臨界表面張力を有する物質は徐々にシ
ートもしくはフイルムの表面にブリードし、該シ
ートもしくはフイルムの臨界表面張力を下げ、水
の接触角を98度以上好ましくは100度以上にする
ことが重要である。従つて低臨界表面張力を有す
る物質を混合しても、水の接触角が98度以下とな
るものは海洋生物の付着防止に有効な効果は示さ
ない。 この発明において用いる成形物は前記の各条件
を満足するフイルム、シート、テープ、チユーブ
もしくは異形成型品などの形状を有するものがよ
いが、これらの成形物を海水接触面における海洋
生物の付着防止個所に添着するには、エポキシ樹
脂などの公知の接着剤液、熱硬化型もしくは化学
反応型タイプの接着フイルムなどの接着機能を有
する材料を介在させるか、もしくは合わせ目を接
合させるとよい。 またチユーブもしくは異形成型品を自然に、も
しくは熱によつて収縮あるいは拡大しうる物品と
し、内面もしくは外面に接着材料を介するか、も
しくは介さずして添着させることもできる。 しかして前記成形物の添着は上述した２つの方
法以外の方法により添着されてもよい。 ＜実施例＞ 以下この発明を実施例により詳細に説明する。 下記第１表に示す成形材料と低臨界表面張力物
質の混合物よりなるシート状海洋生物付着防止剤
を作り、これを300mm×100mm×３mmの鋼板の両面
に添着し、３ケ月および１年間海中に浸漬した後
の海洋生物の付着状態と各防止剤表面の水の接触
角を測定した。その結果は第１表に示した。 なお比較例としては３種を用い同じように海中
浸漬と水の接触角のテストを行なつた。
【表】
【表】
＜作用＞
上表から、この発明による海洋生物付着防止剤
は何れも長期の海中浸漬においても何らの異常も
認められなかつた。
は何れも長期の海中浸漬においても何らの異常も
認められなかつた。
Claims (1)
- １ 成形可能な材料および該材料と本質的に非相
溶性で臨界表面張力を低下させる物質との混合物
よりなるシートまたはフイルムであつて、該シー
トまたはフイルムの表面における水の接触角が98
度以上であることを特徴とする海洋生物付着防止
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24008184A JPS61118429A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 海洋生物付着防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24008184A JPS61118429A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 海洋生物付着防止剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61118429A JPS61118429A (ja) | 1986-06-05 |
| JPH0426334B2 true JPH0426334B2 (ja) | 1992-05-07 |
Family
ID=17054200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24008184A Granted JPS61118429A (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | 海洋生物付着防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61118429A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008248058A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 水中防汚塗料及び水中構造物 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5196830A (ja) * | 1975-01-20 | 1976-08-25 | ||
| JPS5425939A (en) * | 1977-07-29 | 1979-02-27 | Kansai Paint Co Ltd | Novel antifoling coating composition |
| JPS57143330A (en) * | 1981-02-28 | 1982-09-04 | Somar Corp | Nonadhesive moldings |
| JPS5813673A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-26 | Chugoku Toryo Kk | 海洋生物付着防止用塗料 |
-
1984
- 1984-11-14 JP JP24008184A patent/JPS61118429A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5196830A (ja) * | 1975-01-20 | 1976-08-25 | ||
| JPS5425939A (en) * | 1977-07-29 | 1979-02-27 | Kansai Paint Co Ltd | Novel antifoling coating composition |
| JPS57143330A (en) * | 1981-02-28 | 1982-09-04 | Somar Corp | Nonadhesive moldings |
| JPS5813673A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-26 | Chugoku Toryo Kk | 海洋生物付着防止用塗料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61118429A (ja) | 1986-06-05 |
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