JPH0426312Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両のキヤブサスペンシヨン装置に
係わり、特に、キヤブを弾力的に保持するコイル
スプリングとラバーを支持する支持プレートのキ
ヤブマウンテイングブラケツトへの取り付け手段
に関する。

〔従来の技術〕

車両のキヤブサスペンシヨン装置は、実開昭59
−35171号公報に示すように、テイルトキヤブを
弾性的に支持するもので、例えば、第３図に示す
ように、キヤブマウンテイングブラケツト２１に
ボルト２２ａ、ナツト２２ｂで支持プレート２３
を結合し、この支持プレート２３にコイルスプリ
ング２４及びその内側にラバー２５を設け、キヤ
ブ２６を支持する構造となつている。

なお、ラバー２５は、支持プレート２３に加硫
接着して結合するようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、従来の車両のキヤブサスペンシヨン
装置にあつては、支持プレート２３はボルト２２
ａ、ナツト２２ｂでキヤブマウンテイングブラケ
ツト２１に結合する構造となつているので、構造
が複雑になり、しかも、支持プレート２３のキヤ
ブマウンテイングブラケツト２１への取り付け作
業が面倒であつた。

そこで、実開昭61−91476号公報に示す車両の
キヤブサスペンシヨン装置が提案された。

そのキヤブサスペンシヨン装置によれば、支持
プレートの取付け作業及び構造が簡単になるが、
支持プレートの中央部を支持しているので、キヤ
ブサスペンシヨン作用によりコイルスプリングに
よるスプリング力が加わつたときに支持プレート
の外縁が揺動し横ずれが生ず易く、支持プレート
の座り安定性がよくない。また、ラバーは単に支
持プレートに接着されただけであるから、ラバー
が剥離する虞がある。

〔考案の目的〕 本考案は、上述の問題を解決するためになされ
たもので、その目的は、支持プレートの座り安定
性を向上させ、又ラバーの支持プレートへの接着
性を向上させる車両のキヤブサスペンシヨン装置
を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本考案は、キヤブ
を、キヤブマウンテイングブラケツトに設けた支
持プレートにコイルスプリング及びその内側に設
けたラバーを介して弾性的に支持した車両のキヤ
ブサスペンシヨン装置に於て、支持プレートの外
縁の少なくとも一部を下方に折曲げて凸部を形成
し、その凸部の内側にラバーの外縁が接着される
環状突状体を前記折曲げた凸部方向とは反対側に
凸となるように形成すると共に、前記折曲げた凸
部が係合する凹部をキヤブマウンテイングブラケ
ツトに設けたことを特徴とする。

〔考案の作用〕

支持プレートの外縁に下方に折曲げて形成した
凸部をキヤブマウンテイングブラケツトの凹部に
係合すれば、支持プレートをその外縁部で支持す
ることになり、支持プレートの中央部で支持する
よりも安定し、支持プレートの座りの安定性が向
上する。

また、支持プレートに折曲げた凸部方向とは反
対側に凸となるようにラバーの外縁が接着される
環状突状体を設ければ、ラバーが周囲からも保持
されてラバーの支持プレートへの接着性が向上
し、ラバーの剥離が防止される。

〔考案の実施例〕

以下、図面により本考案の実施例について説明
する。

第１図及び第２図は、本考案の一実施例の車両
のキヤブサスペンシヨン装置を示したものであ
る。

同図に於いて、１はキヤブＣを弾性的に支持す
るコイルスプリングで、キヤブマウンテイングブ
ラケツト２に設けた支持プレート３に支持されて
いる。支持プレート３の外縁には、その一部を切
り欠いて下方に折曲げて形成したフランジ３ｂか
らなる凸部が形成され、その凸部の内側にラバー
４の外縁が接着される環状突状体３ｃが前記折曲
げて形成したフランジ３ｂからなる凸部の方向と
は反対側に凸となるように形成されている。

一方、キヤブサスペンシヨンブラケツト２の外
縁には、孔２ｂからなるの凹部が形成され、その
凹部に前記支持プレート３の下方に折曲げたフラ
ンジ３ｂからなる凸部が係合されて、キヤブサス
ペンシヨンブラケツト２に支持されている。

従つて、かかる車両のキヤブサスペンシヨン装
置によれば、支持プレート３の外縁に形成された
フランジ３ｂからなる凸部が、キヤブサスペンシ
ヨンブラケツト２の外縁に形成された孔２ｂから
なるの凹部に係合されて支持されるので、支持プ
レート３がその外縁で支持されて、支持プレート
３の中央部で支持されるよりも安定する。即ち、
支持プレート３の外周側で支持すれば、キヤブサ
スペンシヨン作用によりコイルスプリング１のス
プリング力が支持プレート３に加わつたときに横
ずれがなくなり、またスプリング１の接触部位に
極く近い部位にて係合されているので、支持プレ
ート３の座りが安定する効果がある。

また、下方に折曲げたフランジ３ｂからなる凸
部が形成されたその内側にラバー４の外縁が接着
される環状突状体３ｃを設けることにより、ラバ
ー４の外縁部も確実に保持されて接着性が向上
し、従つて、ラバー４はキヤブサスペンシヨン作
用によつてキヤブＣ側に繰り返し当接したときに
支持プレート３からの剥離するのを防止すること
ができる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、支持プレー
トの座りが安定し、またラバーの接着性が向上し
て支持プレートからの剥離を防止できる効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係わる車両のキヤ
ブサスペンシヨン装置の断面図、第２図は同車両
のキヤブサスペンシヨン装置に於て支持プレート
にラバーを取り付けた状態を示す斜視図、第３図
は従来に於ける車両のキヤブサスペンシヨン装置
の断面図である。 １……コイルスプリング、２……キヤブマウン
テイングブラケツト、２ｂ……孔（凹部）、３…
…支持プレート、３ｂ……フランジ（凸部）、４
……ラバー、Ｃ……キヤブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤブを、キヤブマウンテイングブラケツトに
   設けた支持プレートにコイルスプリング及びその
   内側に設けたラバーを介して弾性的に支持した車
   両のキヤブサスペンシヨン装置に於て、支持プレ
   ートの外縁の少なくとも一部を下方に折曲げて凸
   部を形成し、その凸部の内側にラバーの外縁が接
   着される環状突状体を前記折曲げた凸部方向とは
   反対側に凸となるように形成すると共に、前記折
   曲げた凸部が係合する凹部をキヤブマウンテイン
   グブラケツトに設けたことを特徴とする車両のキ
   ヤブマウンテイング装置。