JPH04262185A

JPH04262185A - 蒸発器の入口管及び出口管固定用アンカープレートと、特に自動車のための空調装置

Info

Publication number: JPH04262185A
Application number: JP3298536A
Authority: JP
Inventors: Carlos Martins; カルロ　マルタン
Original assignee: Valeo Thermique Habitacle
Current assignee: Valeo Thermique Habitacle
Priority date: 1990-10-17
Filing date: 1991-10-17
Publication date: 1992-09-17
Also published as: DE69100440T2; US5146766A; FR2668242B1; EP0481871B1; DE69100440D1; EP0481871A1; ES2046870T3; FR2668242A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車用空調装置
の膨張室に、蒸発器型熱交換器の入口管と排出管を同時
に固定するためのアンカープレートに関する。また本発
明は、このようなアンカープレートを備える空調装置に
も関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車用空調装置において、膨張室に固
定され、少なくともこの膨張室に交わる領域で、ほぼ水
平に、又互いに上下に（一般的には共通の垂直面で）配
置された入口管と出口管を有する蒸発器が設けられてい
ることは周知である。この周知の構成において、アンカ
ープレートを膨張室に対して押圧するための止めネジ等
の把持又は締止手段により、アンカープレートは、前記
２本の管に形成されたビードに当接され、ビードと膨張
室との間で、シール部材を圧縮させる。

【０００３】このアンカープレートは、その厚さ方向に
貫通する２つの切込孔を有する細長い板状のものである
。各切込孔は、板の反対側端部に設けられている。各切
込孔には、２本の管の中の１本が、それぞれ嵌合してい
る。各切込孔は、平行な側縁を有し、その幅は、蒸発器
における対応する管の直径より僅かに大きい。切込孔は
、その幅と等しい直径の半円形奥部で終わっている。これらの切込孔は、背中合わせに配置されており、その
中線は、半円形奥部の中心軸、つまりその幾何学的中心
を含む面にある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この様な装置において
、膨張室は、比較的壊れ易い部品であり、頻繁に取り替
えることが必要である。止めネジを外して、アンカープ
レートを膨張室から取り外す場合、アンカープレートは
、２本の管の軸線を含む面において、下方の管まわりに
傾く傾向がある。そのため、アンカープレートは、２本
の管の間の空間に入ってしまい、そこから簡単に側方へ
滑って、手の届かぬ所に落ち込んでしまうことがある。この様になると、アンカープレートを、車体のエンジン
室の底から取り出すことが困難となる。この様なおそれ
は、２本の管の軸線を結ぶ面が、垂直に近くなるほど、
管と切込孔の側縁との間の摩擦が減少するため、増大す
る。

【０００５】本発明の目的は、上記の欠点を克服し、入
口管と出口管を膨張室から取り外す際に、外れにくく、
かつ蒸発器の入口管と出口管上の正しい位置に保持され
るようにしたアンカープレートを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、特に自
動車用空調装置における膨張室（１６）に、蒸発器（１
）の入口管（６）と出口管（７）を同時に固定するため
のアンカープレート（１８）であって、前記管は、ほぼ
水平に、かつほぼ上下に配設され、把持手段（２５）を
もって、アンカープレート（１８）を膨張室（１６）の
方向へ押圧することにより、アンカープレート（１８）
を前記管におけるビード（１９）（２０）へ当接させ、
これによりシール部材（２１）（２２）を、ビード（１
９）（２０）と膨張室（１６）における受止面との間で
圧縮させるようになっており、前記アンカープレート（
１８）は、細長い枝状であって、その２つの反対側端部
（３１）（３２）には、それぞれ前記管を受容するのに
適した切込孔（２９）（３０）が、厚さ方向に貫設され
、かつ各切込孔は、管の周縁に適合する半円形の奥部（
３３）（３８）を有し、少なくとも第１の切込孔は、半
円形の奥部に対してほぼ接線である平行な側縁（３４）
（３５）を有する開口部を、アンカープレートの端縁と
切込孔の半円形の奥部との間に有しているものにおいて
、前記側縁が、半円形の奥部の中心軸（３７）（３９）
を含む垂直面（４１）に対して傾斜していることを特徴
とする蒸発器の入口管及び出口管固定用アンカープレー
トが提供される。

【０００７】前記反対側にある２つの切込孔の中線は、
前記垂直面に対して一定方向に傾斜しているのが望まし
い。

【０００８】切込孔の側縁の傾斜角度は、５〜４５゜の
範囲内とするのがよい。

【０００９】少なくとも第１の切込孔の深さを、対応す
る管の直径よりやや大きくすると、アンカープレートを
正しい位置に保持するのがより容易となる。

【００１０】本発明はまた、蒸発器（１）が入口管（６
）と出口管（７）を有し、それらの管は、ほぼ水平に、
かつほぼ上下に配置され、把持手段（２５）をもってア
ンカープレート（１８）を膨張室（１６）の方向へ押圧
することにより、アンカープレート（１８）を前記管に
おけるビード（１９）（２０）へ当接させ、これにより
シール部材（２１）（２２）を、ビード（１９）（２０
）と膨張室（１６）における受止面との間で、受容面の
間にシール部材（２１）（２２）を圧縮するべく管のビ
ードに当接しており、圧縮させるようになっており、前
記アンカープレート（１８）は、細長い板状であって、
その２つの対向する端縁（３１）（３２）には、それぞ
れ２本の管（６）（７）の中の１本が嵌入しうる各管の
周縁に適合する半円形の奥部（３３）（３８）を有する
切込孔（２９）（３０）が設けられ、少なくとも第１の
切込孔（２９）は、その半円形の奥部（３３）に対して
実質的に接線である平行な側縁（３４）（３５）を有し
ており、かつ前記アンカープレート（１８）は、請求項
１から５のいずれかに記載されているものであることを
特徴とする特に自動車のための空調装置にも関する。

【００１１】本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面
を参照して、以下に述べる本発明の好適な実施例の詳細
な説明から、より明瞭になると思う。

【００１２】

【実施例】図１に示す蒸発器（１）は、自動車用空調装
置の一部である。蒸発器（１）は、複数の熱交換管を有
し、各管は、複数の垂直の直管部（２）からなっている
。直管部（２）は、上部Ｕ字形管部（３）と下部Ｕ字形
管部（４）とによって、直列につながれている。各上部
Ｕ字形部（３）は、２本の直管部（２）の上端同士をつ
なぎ、各下部Ｕ字形管部（４）は、２本の直管部（２）
の下端同士をつないでいる。直管部（２）は、水平方向
を向き、かつ互いに上下に配置されている複数のフィン
（５）を貫通している。

【００１３】入口管（６）と出口管（７）には、蒸発器
（１）に出入りする冷媒液が通過するようになっている
。入口管（６）は数多くの分岐管（８）に分かれており
、その各々は、前記熱交換管部（２）（３）（４）から
なる各熱交換管の入口端部（９）に接続されている。出
口管（７）は、コレクタ（１０）の延長部分を形成し、
コレクタ（１０）は、熱交換管部（２）（３）（４）の
出口端部に、接続管（１１）を介して接続されている。熱交換管の入口端部及び出口端部、接続管（１１）、コ
レクタ（１０）は全て、積層されたフィン（５）の上方
に配置されている。

【００１４】図３で判る様に、入口管（６）と出口管（
７）の軸線（１２）（１３）は、それぞれ、ほぼ水平を
なし、かつ共通の垂直面内に位置しており、出口管（７
）は、入口管（６）の上方にある。両管（６）（７）の
自由端は、それぞれ膨張室（１６）のオリフィス（１４
）（１５）に嵌合され、膨張室（１６）の垂直面（１７
）を貫通している。

【００１５】入口管（６）及び出口管（７）をオリフィ
ス（１４）（１５）に密封して接続するために、アンカ
ープレート（１８）が設けられている。アンカープレー
ト（１８）は、各管（６）（７）に形成された環状のビ
ード（１９）（２０）に当接され、垂直表面（１７）に
隣接して、オリフィス（１４）（１５）の半径方向に形
成された拡張している環状孔（２３）（２４）に、それ
ぞれＯリングからなるシール部材（２１）（２２）を押
圧している。すなわちアンカープレート（１８）は、そ
の厚さ方向に貫設された溝付きの穴（２６）へ嵌合した
止めネジ（２５）によって、ビード（１９）（２０）へ
押圧されている。止めネジ（２５）の頭部（２７）は、
アンカープレート（１８）の反対側において、拡張室（
１８）内に形成された段部（２８）に係止している。

【００１６】アンカープレート（１８）は、上下に細長
い板状をなし、その厚さ方向に貫通し、かつアンカープ
レート（１８）の対向する端縁（３１）（３２）にそれ
ぞれ開口する２つの切込孔（２９）（３０）を有してい
る。入口管（６）は切込孔（２９）に嵌合し、出口管（
７）は切込孔（３０）に嵌合している。

【００１７】図２に示すように、アンカープレート（１
８）の各切込孔（２９）（３０）は、それぞれ軸（３７
）（３９）を中心とする半円形奥部（３３）（３８）を
備えている。これらの奥部（３３）（３８）は、対応す
る入口管（６）又は出口管（７）の周囲に嵌合するよう
になっており、各管を切込孔に導入するのに十分な空隙
をもって、各管の周縁の半分を囲んでいる。

【００１８】アンカープレート（１８）における奥部（
３３）と端縁（３１）との間においては、切込孔（２９
）は、その半円形の奥部（３３）に対してほぼ接線であ
る平行な直線状側縁（３４）（３５）を有している。平
行な側縁（３４）（３５）と、それらから等距離にある
切込孔（２９）の中線（４０）とは、半円形奥部（３３
）（３８）の中心軸（３７）（３９）を含む垂直面（４
１）に対して傾斜している。この傾斜角度（Ａ）は２０
゜である。

【００１９】切込孔（３０）の半円形の奥部（３８）の
一端部と、アンカープレート（１８）の端縁（３２）と
の間には、直線状側縁（４２）がある。側縁（４２）の
反対側では、半円状奥部（３８）は、アンカープレート
（１８）の端縁（３２）に非常に近接して終っており、
直線状側縁（４２）に対してほぼ平行な短い直線状側縁
（４３）を介して、端縁（３２）につながっている。側
縁（４２）（４３）と切込孔（３０）の中線（４４）と
は、同じ角度（Ａ）で、垂直面（４１）に対して傾斜し
ている。

【００２０】切込孔（２９）の側縁（３４）と（３５）
との間に位置する中線（４０）は、図２で判る様に、垂
直面（４１）から離れるように、軸（３７）から左下方
へ向かっている。切込孔（３０）の側縁（４２）と（４
３）との間に位置する中線（４４）は、図２で判る様に
、軸（３９）から、垂直面（４１）の右上方を向いてい
る。側縁（３４）（３５）（４２）（４３）と中線（４
０）（４４）とは、それぞれ互いに平行である。

【００２１】アンカープレート（１８）の端縁（３１）
からの切込孔（２９）の深さは、入口管（６）の直径よ
りやや大きい（約５０％）。

【００２２】膨張室（１６）を取り外すには、まず止め
ネジ（２５）を取り外して、アンカープレート（１８）
を緩める。アンカープレート（１８）は、垂直面（４１
）と一致する入口管（６）及び出口管（７）の軸線（１
２）（１３）のまわりに、それ自身の重さのために傾く
傾向がある。しかし、切込孔（２９）（３０）が傾くと
、各管（７）（６）に係合する直線状側縁（４３）と、
特に直線状側縁（３５）とによって、それ以上に傾くの
が防止される。従って、アンカープレート（１８）は正
しい位置に留まり、新しい拡張室（１６）にすぐに締付
けられる。

【００２３】しかし、この構成は、始めの組立、又はア
ンカープレートの取り外しの際に、アンカープレートの
嵌合を妨害するものではない。なぜならば、これらの操
作は、２本の管（６）（７）の弾性により、それらを僅
かに離すようにして動かすことによって、簡単に実施出
来るからである。

【００２４】図面に示した上述の実施例においては、各
切込孔の反対の側に、中線が半円形奥部の軸から放散す
る様に、２つの切込孔の平行な側縁は、その半円形奥部
の中心軸の面に対して傾斜している。

【００２５】しかし、変形例として、切込孔の中線を、
その同じ側に、上述の平面から放散するように傾斜させ
てもよい。この場合には、中心軸の面に関して各切込孔
の側縁の傾斜角度の合計と等しい角度で、各切込孔の側
縁は傾斜する。

【００２６】上記の実施例を、本発明の範囲から逸脱す
ることなく、変更することが可能である。例えば、傾斜
した側縁を、アンカープレートの一方の切込孔にのみ設
けてもよい。一方の切込孔の深さは、対応する入口管又
は排出管の外径よりそれほど大きくなくてもよい。この
特徴を、２つの切込孔のともに与えることも可能である
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る空調装置の斜視図であり、入口管
及び出口管を備える蒸発器、拡張室及び本発明によるア
ンカープレートを示す。

【図２】アンカープレートの正面図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿ったアンカープレ
ートを、入口管及び出口管と膨張室とともに示す断面図
である。

【符号の説明】

１　　蒸発器　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　２　　直管部３　　上部Ｕ字形管部　　　　　　　　
　　　　４　　下部Ｕ字形管部５　　フィン　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　６　　入口管７　　出
口管　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８　　
分岐管９　　入口端部　　　　　　　　　　　　　　　
　　　１０　　コレクタ１１　　接続管　　　　　　　
　　　　　　　　　　　１２、１３　　軸線１４、１５
　　オリフィス　　　　　　　　１６　　膨張室１７　
　垂直表面　　　　　　　　　　　　　　　　１８　　
アンカープレート１９、２０　　ビード　　　　　　　　　　　　２１、
２２　　シール部材２３、２４　　環状孔　　　　　　　　　　　　２５　
　止めネジ（把持手段）２６　　穴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　２７　　頭部２８　　段部　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　２９、３０　　切込孔３１、３２　
　端縁　　　　　　　　　　　　　　３３、３８　　奥
部３４、３５　　側縁　　　　　　　　　　　　　　３
７、３９　　中心軸４０、４４　　中線　　　　　　　
　　　　　　　４１　　垂直面４２、４３　　側縁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　特に自動車用空調装置における膨張室
（１６）に、蒸発器（１）の入口管（６）と出口管（７
）を同時に固定するためのアンカープレート（１８）で
あって、前記管は、ほぼ水平に、かつほぼ上下に配設さ
れ、把持手段（２５）をもって、アンカープレート（１
８）を膨張室（１６）の方向へ押圧することにより、ア
ンカープレート（１８）を前記管におけるビード（１９
）（２０）へ当接させ、これによりシール部材（２１）
（２２）を、ビード（１９）（２０）と膨張室（１６）
における受止面との間で圧縮させるようになっており、
前記アンカープレート（１８）は、細長い枝状であって
、その２つの反対側端部（３１）（３２）には、それぞ
れ前記管を受容するのに適した切込孔（２９）（３０）
が、厚さ方向に貫設され、かつ各切込孔は、管の周縁に
適合する半円形の奥部（３３）（３８）を有し、少なく
とも第１の切込孔は、半円形の奥部に対してほぼ接線で
ある平行な側縁（３４）（３５）を有する開口部を、ア
ンカープレートの端縁と切込孔の半円形の奥部との間に
有しているものにおいて、前記側縁が、半円形の奥部の
中心軸（３７）（３９）を含む垂直面（４１）に対して
傾斜していることを特徴とする蒸発器の入口管及び出口
管固定用アンカープレート。
【請求項２】　　各切込孔が、前記垂直面に対して傾斜
し、かつ反対側の端縁において、それぞれ垂直面から遠
ざかる中線（４０）（４４）を有するものである。請求
項１記載のアンカープレート。
【請求項３】　　前記２つの切込孔の中線が、前記垂直
面に対して、同じ方向に広がるように傾斜している請求
項１記載のアンカープレート。
【請求項４】　　切込孔の側縁の傾斜角度（Ａ）が、５
〜４５゜の範囲内にある請求項１から３のいずれかに記
載のアンカープレート。
【請求項５】　　少なくとも第１の切込孔の深さが、対
応する管（６）の直径より大きい請求項１から４のいず
れかに記載のアンカープレート。
【請求項６】　　蒸発器（１）が入口管（６）と出口管
（７）を有し、それらの管は、ほぼ水平に、かつほぼ上
下に配置され、把持手段（２５）をもってアンカープレ
ート（１８）を膨張室（１６）の方向へ押圧することに
より、アンカープレート（１８）を前記管におけるビー
ド（１９）（２０）へ当接させ、これによりシール部材
（２１）（２２）を、ビード（１９）（２０）と膨張室
（１６）における受止面との間で、受容面の間にシール
部材（２１）（２２）を圧縮するべく管のビードに当接
しており、圧縮させるようになっており、前記アンカー
プレート（１８）は、細長い板状であって、その２つの
対向する端縁（３１）（３２）には、それぞれ２本の管
（６）（７）の中の１本が嵌入しうる各管の周縁に適合
する半円形の奥部（３３）（３８）を有する切込孔（２
９）（３０）が設けられ、少なくとも第１の切込孔（２
９）は、その半円形の奥部（３３）に対して実質的に接
線である平行な側縁（３４）（３５）を有しており、か
つ前記アンカープレート（１８）は、請求項１から５の
いずれかに記載されているものであることを特徴とする
特に自動車のための空調装置。